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2021年11月29日(月)
【コナミ語】ちひろ「初日からログインした場合、『0日間ログインしなかった』と扱います」


 
ちなみに私はキュートアイドルが好きです(聞いていない)


 本日は、「アイドルマスター・シンデレラガールズ:スターライトステージ」の運営が、本ゲームで最も重要となるガシャにおいて、コナミ語がごとく説明を行っていることについて、語ってみよう。
 …以下、
文章が異様に長くなってしまったが、結果を言うと、「ガシャストック」の10連無料が始まる初日にログインしても、それを使用しないことにより、2日目に始まるガシャで20連を回すことは可能である。

 まず、
「スターライトステージ」は、私が唯一プレイしている携帯電話(含iPad)向けのゲームであり、ジャンルとしては「育成音ゲー」という感じである。アイドルの美少女を集めて5人のユニットを組み、5ボタン式のタッチパネル音ゲーをプレイして、そのスコアを競うほか、各種イベントやスコアランキングといった対人要素も存在する。2015年に初登場した際は、キャラクターが3Dで踊ることが話題となり、業界における革新的なゲームとなった。それから6年が経ち、上位と言えるようなゲームも出てきたものの、今なお人気は健在である。私は、2周年の少し前くらいからプレイを始めたので、もう4年半も継続して遊んでいることになる。今も、たくさんの個性的な楽曲が追加されており、毎回の更新を楽しみにしているものだ。
 …そして。このゲームの、良くも悪くも、最も話題となるのが、
「ガシャ」である。わざわざ説明するまでも無く、“電子クジ引き”のことであり、一般的な「ガチャ」と同じ意味である。本ゲームでは、最高レアリティのSSRのうち、特にトップレアのアイドルが当たる確率は0.75〜0.4%激渋である。そして、単純に有料アイテムで換算すると、ガシャ1回で300円と極めて高価である。そのため、狙ったキャラクターをどうしても入手したいと思った場合、数万〜数十万円というお金が飛んでいくこともある。
 ――ただ、それはあまりにも酷いと思われたためか、現在では様々な緩和策が存在し、少額課金や長期プレイによって、特定のアイドルを狙って獲得することが可能である。また、必ずしも目当てのトップレアアイドルを引けなくとも、そこそこの強さのキャラを使用したり、「高レアリティのアイドル」以外の目標を見つけることで、十二分にゲームを楽しんでいくことが可能である。私個人としては、
「ガシャには課金しない」という方針を守りつつ、それ以外は是々非々で、スコアアタックの1つの目標である「金トロフィー」もそれなりに獲得し、しっかり楽しめていると思う。

 では、話を本題に移そう。本日の問題は、
ちひろ(運営)が用意した、無料10連ガシャと「ガシャストック」という機能にまつわる、コナミ語がごとく怪文書と、そこから発生するハイレベルな情報戦である。
 …まず、今回は、大本である「シンデレラガールズ
(ソシャゲ版)の10周年を記念とし、スターライトステージにおいて、昨日(28日)から1日1回の、無料10連ガシャが提供された。ガシャは、有料アイテムを使って回そうとすると、かなりのお金が掛かる。また、キャラクター育成という面でも、まずはSSRアイドルを当てなければ話にならない。そのため、大規模な無料ガシャの提供は、本ゲームで最も重要なイベントであると言える。
 ――そして、ちひろは、2年ほど前から、この無料ガシャについて、「ガシャストック」という機能を用意している。これは、無料ガシャの提供期間中にログインできなかった場合に、その分のガチャをストックし、後からでもまとめて回せる…という機能だ。仕事などの都合により何日も遊べなかったり、この期間に新たにゲームを始める人にとって、嬉しい機能である…
という考えだったと推測される。

 さて。既に文章が長くなってきたので、ここからはサクサク進めよう。上記の通り、「スターライトステージ」には、無料ガシャの際に「ガシャストック」という機能が存在し、ログインしなかった分の無料ガシャをまとめて回すことができる。
 …のだが、
このゲームのガシャは、いつでも回せば良いというわけではない。ざっくり説明すると、各種の「限定」枠の価値が非常に高く、攻略面を重視するなら、その期間に回す以外の手は無いと言える。また、「限定」枠にも、大きく分けて3種類(月末フェス・月中フェス・月初限定)が存在し、それぞれ異なる強力アイドルが排出される。よって、自分の狙うガシャに戦力を一点集中するために、「あえてログインしない」という作戦が生まれたのだ。
 ――やれ。前述の通り、本ゲームにおいて、10連ガシャというのは、有料アイテムを単純に使用した場合、
約3000円と決して少なくないお金が掛かる。そうでなくとも、SSRアイドルの獲得というのは、育成要素を楽しむうえで、欠かせないものである。そういうわけで、本ゲームの「ガシャ」は、金銭面はもちろんとし、ゲーム内容やプレイ意欲を大きく左右するものであり、そこを上手く調整しようとするのは、至極当然であると考える。

「無料ガシャが来そうになったらログインしない」が定石化した


 というわけで。このゲームの無料ガシャには、「ガシャストック」という機能があり、それを目当ての限定ガシャに集中させるため、「あえてログインしない」という戦法を取る人がいる…というところまでは、分かっていただけたと思う。
 ――が、
問題はここからである。まず、このガシャストックという機能についての、ちひろの当初の説明は、以下の通りであった【原文?】


「ガシャストック」は、ログインできなかった期間のガシャをストックできる機能です。
期間中に、ガシャストックを適用できるのは、一度だけです。
(以下、重要でないので、略)



 さて。この機能が初めて提供されたのは、2020年1月1日であり、年末年始は特別なイベントで盛り上がっていたこともあり、日付が変わってすぐにこの文章をゲーム内で読む人が多かった。が、ここに、
とんでもない罠が隠されていたのだ。
 ――この時、無料ガシャの提供は、1月1日から20日までの20回であった。そして、上の説明を素直に読めば、例えば、2日〜4日にログインしなければ、その分の+30回を、5日に開催されるガシャに回せるように思える。しかしながら、上のテキストには、
「初日にログインをした場合、その後にログインしない期間があったとしても、もうガシャストックは適用できない」という隠れ効果が存在するのだ。恐らく、コナミ語っぽい表現をするならば、「初日にログインをした場合、0回分のストックを適用したことになるので、もう2回目の使用はできない」という解釈になるのだろう。

 その後、あまりにも問い合わせが多かったためか、その年の秋ごろから、「例:キャンペーン開始日にログインした場合、その後にログインしない日があったとしても、ガシャストックは適用されません」と明確な説明が書かれ、とりあえず、間違えをする人はいなくなった。
 …しかしながら、仕様は不可解なことは、全く変わっていない。しかも、基本的には、上記の説明はゲーム内で読むにも関わらず、
説明を読んだ時点で「初日のログイン」をしているためアウトとなってしまう。そのため、「無料ガシャが提供されそうな時は、24時を過ぎても、すぐにはログインしない」という悪習が常套手段となってしまった(一応、タイトル画面に戻って、ログインせずに「お知らせ」から確認するという手がある)
 ――だが、これは当然の話だ。前述の通り、10連ガチャは、有料なら3000円、無料アイテムを集めるにしても1〜2週間程度のマメなプレイが必要となり、「育成」というゲーム本筋にも大きく関わる。だから、それを有効活用したいと思うのは、当たり前のことなのだ。やれ、無料ガシャが提供されるのは、ゲームが盛り上がっているところである。
そこで、ログインしないほうが得をするようなシステムを用意するとは、理解に苦しむものである…。

いいのか?


 そんなわけで。「ログインしないことが重要」という、プレイヤー数が命のオンラインゲームにとって不可解な状況を生み出していた「ガシャストック」だが、今回、新たな
ちひろ語録が生まれてしまったのである。
 …というのも。「ガシャストック」の説明には、以下のような一文が存在する
【原文?】


「ガシャストック」の利用期限は、適用翌日の23時59分59秒までです。



 さて。これについては、本来ならば、ログインをしたその日のうちにストック分を使ってほしいのだろうが、もし
23時58分とかにログインをしてしまうと、すぐに適用日が終わって、無駄となってしまう。そのため、1日の猶予を持たせたということであろう。
 …しかしながら、様々な情報を調べていくと、どうも
無料ガシャ提供の初日にログインをしても、2日目までストックして、それを利用できるらしいという噂が入ってきた。そして、今回の無料期間では、2日目から重要な期間限定ガシャが開催される。そのため、私としては、2日目に無料10連を集中させたかったが、1日ログインをしないと、その間はゲームで遊べなくなるし、スタージュエル(ガシャを回すためのアイテム)も、175個を失ってしまう。
 ――そういうわけで。私は、28日にログインしつつ、更に無料10連を「ガシャストック」によって29日に持ち越せたら良いなと思って、
本日のログインを行ったのである。これにより、「初日にログインした」という条件を満たすため、普通の日本語の解釈をすれば、もうガシャストックは適用できない。もし、それで10連が流れてしまえば、もうそれは勝負に負けたとして、諦めよう。だが、持ち越せたら丸儲けである。というわけで、私は、この文書もあらかじめ用意して、24時を待っていたわけだ。

 さて。その結果としては、
見事に2日分の20連を引けるようになったのである。画像は、旧限定の復刻ガシャであるが、このまま15時まで待てば、強力アイドルが多数登場する「ブランフェス」を回すことができる。以上、初日にログインしつつ、2日目にストック分を当てることは可能だったのである。
 …やれ、「初日にログインしたら、もうガシャストックは適用できない」とハッキリ説明されているにも関わらず、今回のようなことが可能な理由は、もう
ちひろ語としか言いようが無い。だが、あえて解釈してみるとすれば、上で書いたように、初日(28日)のログインによって、「0日分ログインをしなかった」という怪しい状況が生まれ、その次に発生した“ストック分”の10回が、翌日23時59分まで使用可能というルールに当てはまったということであろう。もう何が何だか分からない。本作には、「P(プロデューサー:プレイヤーのこと)は文字が読めない」という揶揄があるが、運営も頭文字Pなのだろうか。
 ――まあ、本作は完全オンラインゲームということで、今後に仕様が変更され、不可能になる可能性は大いにある。だが、現在のところは、こういう仕様だということで、私は得をすることができた。危なかった…。これで20連を引けなかったら、28日分の10連をドブに捨ててしまうことはもちろんとし、
ここまで用意した文書も全てボツにせざるを得ないところだった…。

本人のリメイクや進化系のほか、闇落ちしたりコスプレ衣装にされたりと大変なお方


 さて。せっかくだから、本家本元の「コナミ語」のほうも説明しておこう。これは、コナミから発売されている「遊戯王カード」不可解なルールやテキストを揶揄する言葉である。例の、BEMANIシリーズにおける伝説の誤字をもじって、「KONMAI語」などと呼ばれることもある。

 例えば、
「時」「場合」というテキストによる違いを挙げてみよう。これは、「タイミングを逃す」というルールに関係しており、少し慣れた遊戯王プレイヤーからは普通に理解しているが、よく考えてみるとおかしいのだ。
 …まず、「時」「場合」の、通常の日本語としての意味は、ほぼ同じと言える。しかし、遊戯王カードにおいて、「時」はカード発動やアドバンス召喚(
生け贄召喚)のためのコストとして墓地に送った場合は“タイミングを逃す”ために発動できないが、「場合」ではそれらにおいても必ず発動できる(ただし、「時」であっても、強制効果の場合は発動する。「場合」は、発動しない選択肢が選べるカードもある)「時」と「場合」が、明確に違うゲーム用語となっているのだ。
 ――では、これを、無理やり通常の日本語で例えてみよう。あなたが、
KONAMI帝国で販売されているカップラーメンを買ったとする。この際、「お湯を注いで3分が経った、食べられる」と書かれていれば、4分が経ってしまえばアウトである。しかし、「お湯を注いで3分が経った場合、食べられる」なら、4分後にも食事を始められるのである。我ながら、何を言っているのか分からない…。これらは、「時と場合が違う」と表現されることがある。通常日本語の“時と場合が違う”は、「以前とは状況が違うだろ?」という意味であるが、コナミ語の場合は、そもそも単語の意味が違うのだ。

 その他、有名なものとして、
「対象を取る」というものがある。これは、初期に「ロード・オブ・ドラゴン -ドラゴンの支配者-」というカードでいきなり登場し、当時の界隈を大混乱に持ち込んだ。しかしながら、その後は、「カードの発動時に相手を選ぶのが『対象を取る』」「効果の処理時に相手を選ぶのが『対象を取らない』」と、まあ分かりづらい内容であるものの、対象を取らない効果の代表例として、「サンダー・ボルト」「地砕き」「聖なるバリア -ミラーフォース-」などの有名カードが存在するため、そこから少しずつ理解をされていった。
 …しかしながら、
テキストからは対象を取るのかどうかが明確でない場合があるという、物理媒体のカードゲームとしては致命的な問題が存在する。例えば、シンクロ時代の超強力カードである「氷結界の龍 トリシューラ」【日記:2010/1/20】には、「相手の手札・フィールド上・墓地のカードをそれぞれ1枚までゲームから除外することができる」と書かれている。これを見ると、最初に効果対象を選んで発動する、つまり「対象を取る」効果のように思えるが、このテキストには手札はランダムに選んで除外するという隠れ効果が存在する。効果処理時にランダムで選ぶのだから、対象を取る効果にはなれない。そして、それに釣られて、フィールドと墓地のほうも「対象を取らない効果」となってしまったのだ。
 ――さて、何故こんなことが重要なのかというと、遊戯王には
「効果の対象とならない」という耐性が設定されているからである。これは、かなり初期から存在する防御能力であり、遊戯王カードの基本ルールと言って良い。具体的に、トリシューラの効果が「対象を取る」効果であれば、対象効果を無効にする「オベリスクの巨神兵」には効かず、次のターンに攻撃力4000で返り打ちにされる。しかし、実際には「対象を取らない」効果であるため、オベリスクは虚空へと飛ばされていってしまう。その他にも、「対象を取らない効果」は、発動側が有利となる要素が多く、明らかに対象を取る効果の上位として扱われている。ひょっとすると、最初に「対象を取らない効果」で売りさばいておいて、後からこっそり「対象を取る効果」へと弱体化する…という目論見があったのかもしれない(実際には、テキストは若干変更されていったが、効果内容は1回も変わっていない)

 というわけで。
ちひろ語の元ネタであるコナミ語も、なかなか激しい語学であり、熟練するにはかなりの経験が必要となる。
 ――だが、もう、こういうことを言い始めてしまうと、もはや現実世界には枚挙に暇が無いのだ。例えば、日本語を「国語」として全国民に教えている日本政府だって、
「戦力じゃなくて、必要最小限度の『実力』だ」とか、「単一国家であることを認めたわけではなく、『立場を十分理解し、尊重』しただけだ」みたいなことを普通に言っている。もう、ちひろ語とかコナミ語などという方言だけじゃなくて、日本語自体が難しい…。

(2021年11月29日)

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2021年11月26日(金)
ポケモンシリーズの“ライバル”キャラ(第3世代まで)


 
初代(赤/緑/青/ピカチュウ)でネタを使い切ってしまった感がある


 本日は、ポケモン(ポケットモンスター)シリーズに登場する、「ライバル」枠のキャラクターについて語ってみたい。ただし、私は、“第3世代”と呼ばれるルビー/サファイア/エメラルドまでしかプレイしたことが無いため、そこまでについて、である。
 …なお、世間では、1週間前に発売した“ポケモンシリーズの新作”が、
ピクセルリマスターなんてお遊びと言えるくらいの凄まじい出来になっており、界隈は騒然としているようだ。しかし、これは“第4世代”に相当するソフトであるため、今回の記事と直接の関係は無い。私も、「後から直せばいい」と言わんばかりのバグゲー乱発には思うところもあるのだが、FFでない他ゲーまでわざわざ批判のために持ち出すのは、あまり良くないと思うので…。

せやろか


 ということで。ポケモンシリーズのライバルとして、まずは、初代から
「グリーン」が登場である。なお、この名称は、後のシリーズで、主人公を表す「レッド」とともに公式化したが、初代の時点ではデフォルトの名前が無く、アニメから取って「シゲル」などと呼ばれることもあった。
 …さて、グリーンの特徴としては、
初作の時点でやりたいことを出し尽くしたライバルだと言える。まず、グリーンは、“オーキド博士の息子”という属性を持ち、憎たらしい性格で主人公の先回りをするが、ポケモンバトルの腕は確かである。そして、最終的には、主人公より先んじてポケモンリーグを制覇し、なんとラスボスとして立ち塞がる。その際の、「この俺様が! 世界で一番! 強いってことなんだよ!」は、いま思うと「そうはならんやろ」という感じのセリフだが、当時の感想としては、まさか友人枠のキャラがここまで壮大な存在になるとは思わず、物凄い迫力があったように思う。
 ――ちなみに、グリーンは、初代の登場人物ということもあってか、後の作品にもたびたび登場している。まず、作中時間で“3年後”と明示されている第2作の「金/銀/クリスタル」では、初代のカントー地方にも行くことができ、グリーンはトキワシティのジムリーダーとして登場する。この作品の時点では、労力の都合か、はたまた容量がキツかったためか、ピカチュウ版とほぼ同じ姿
(下段、中央)である。しかしながら、その後の作品では、何故かやたらと大人びた姿で描写されることが多いようだ。グリーンとともに、「サン/ムーン」「ウホッ!」という姿になったレッドは、しばしばネタにされる。

 というわけで。ポケモンシリーズは、
「ライバルがラスボスになる」という王道を、初作の時点でやってしまった。まあ、当時は、単体のソフトとして大ヒットどころか、「携帯ゲーム機」という分野自体を蘇らせるほどの画期的タイトルになるとは誰も思っていなかっただろうから、仕方あるまい。
 ――しかしながら、ここで出し尽くしてしまったため、当然のごとく、後の作品では「ライバル」枠の扱い方が難しくなってしまうのだ…。

何のことだか分かんないライバル


 続いては、
金/銀/クリスタルのライバルが登場である。こいつも初期名が決められていないうえ、キャラクターの設定上、初代のグリーンほど後続作に出ていないのだが、名称が必要な場合は「シルバー」と呼ばれることが多いようだ。ゼノって何色だ?
 …さて、こいつは、初代とは異なり、序盤から
謎のキャラクターとして登場する。その流れとしては、当初は「友情」「団結」といった価値を否定し、ただ強さだけを求めていたが、主人公とぶつかり合うことで、やがて正義の心に目覚めていく…という感じで、こちらも“王道”と言って良いライバルキャラクターである。最終的に、「なつき進化」(当時の新システム)が必要なゴルバット→クロバットの進化さえ、成し遂げている。ちなみに、通信交換が必要なゴーストとユンゲラーも進化させているので、リアル友人も出来たのだと思います。
 ――しかしながら、
グリーンと異なり、彼はラスボスとならない。まあ、2作連続で同じネタを使うわけには行かないため、当然と言えば当然である。だがそれによって、物語の途中で出番が終了することになり、存在感が著しく低下してしまった。ポケモンは育成&対戦ゲームであり、ストーリーはチュートリアルのようなものであると思う。そのため、“ゲーム最初のごく僅か”にしか出番が無いということになり、非常に影が薄くなっているのだ。どうも、調べてみると、毎週月曜と木曜(ゲーム内に時計システムを搭載していた)にポケモンリーグ入り口で再戦できるようだが、全く記憶に無い…。

 ちなみに。こいつについては、
ある重要キャラクターの息子であることが判明している。それが初めて示唆されたのは、ファイアレッド/リーフグリーンでの追加ダンジョンのはずであるが、その後にどこかのタイミングで明確にされたようだ。後付け設定…ではないと思う。
 ――やれ、そのことから由来し、この金銀ライバルが、
「○○の息子」という名称で呼ばれることもある。しかし、この呼び名は、非常にマズい。なぜなら、「○○の息子」と言われているうちは、その「○○」の付属品扱いであり、元のキャラクターを超えることは無いからだ。そして、この金銀ライバルについても、元々の名称が不明という言い訳はできるものの、残念ながら“親”を前提とする程度の存在感になっていることは否めない…。

 というわけで。このライバルは、個人的には
変なセリフのほうで印象に残っている。例えば、序盤で登場する際は、「オレの名前は ???」と言っている。これは、後に名前入力イベントがあるというゲーム上の都合に由来しているのだが、初回プレイでの私は、そんな事情はつゆ知らず、「なんでこの人は自分の名前が分かってないの?」と思ってしまった。
 ――また、ゲーム中盤
(かの暴言「カイリュー はかいこうせん」があった辺り)では、友情パワーの重要性に気付きつつも、それを素直には認められない…という状況で、「何のことだか分かんない」というクールさのかけらも無い発言をする。「分からない」ではなく「分かない」である。なかなか衝撃的な表現であるが、DSリメイクの際にも全く変更されなかったため、これがこの人物の素の性格…ということなのかもしれない。

なんだこの男っ!?


 3番手として、ルビー/サファイア/エメラルドでの、
ハルカ&ユウキを挙げてみよう。
 このシリーズから、本編作品では初めて、正式に主人公の性別を選べるようになった
(追加パック版で良ければ「クリスタル」から)。そして、選ばなかったほうの性別のキャラクターは、「ライバル」として登場する。その際の名称が、「ハルカ(女)「ユウキ(男)ということである。
 ――なお、その他の仕掛けとして、ルビーサファイアでは、「主人公の父親」および「ライバルの父親」が、それぞれ役職付きの人物として登場する。しかし、男女どちらを選んでも、必ず自分の父親がバトル面で立ち塞がり、ライバルの父親が
空気となるため、結果として、それぞれ息子と娘も、選んだ性別によって入れ替わっていることになる。ややこしい…。なお、ライバルBGMも、ハルカだとピッチ高め、ユウキだと低めとなっており、芸が細かい。

 しかし。この作品においても、やはり
ライバルの扱いが迷走していると言える。
 …まず、ハルカ&ユウキは、一応はジュプトル
(トカゲのような草ポケモン)「リーフブレード」が話題となったりすることから、戦闘面での見せ場が全く無いというわけではないようだ。しかし、このルビー&サファイアのライバルは、物語が終盤に差し掛かった頃に、環境に付いていけなくなり、ゲームから脱落する。以降は、バトルでは登場しなくなり、エンディングにおいて後方彼女ヅラで現れるという、微妙さ極まる存在となる。ひょっとすると、“ライバル”という考え方が誤りであり、どちらかと言えば、「戦闘シーンのある友人キャラクター」と捉えるべきなのかもしれない。
 ――むしろ、ルビーサファイアのライバルキャラと言うと、
クソ緑こと「ミツル」を挙げるべきであろう。序盤こそ、全くポケモンを知らないくらいのナヨナヨした少年であったが、あっという間に実力を付けていき、最終的にはチャンピオンロードを息も絶え絶え抜けた主人公を後ろから奇襲するというド外道な作戦に打って出る。私の初回プレイでは、最後のサーナイトとかいうメチャクチャ強いポケモンに勝てず、出口が見えているにも関わらず、所持金の半額を奪われたうえで、ダンジョンの入り口まで戻されたものであった。

 というわけで。本来のライバル枠であるハルカ&ユウキの、“ゲーム中での活躍”は、イマイチと言える。
 ――しかしながら、この辺りから、ポケモンの女キャラクターは、
やたらと大きなお友だちに人気が出るデザインとなってきており、ハルカはその始祖として名高い。さらに、アニメ版においては、「○○かも〜」という現実に居たら気合パンチを喰らわせたくなる口癖で、ハルカがヒロインとして長く活躍したため、そちらでの知名度もある。ちなみに、それらの枠でも、男主人公兼ライバルのユウキはなので、こちらは相当な不遇キャラである…。

タマタマ(意味深) ナッシー(意味深)


 というわけで。初期の3作だけでも、ポケモンシリーズの「ライバル」には、いろいろなドラマが存在することが分かった。
 ――ところで。今回の日記で私が何を言いたかったのかというと、初代ライバルであるグリーンは、物語の進行に合わせて、3種類のイラストで登場する。このうち、ラスボスとして登場するのが、上の画像の一番右なのだが…
これを見て、私は非常にビックリしたのだ。まさか、ライバルが、ラスボス戦で下半身を丸出しにしながら戦っていたとは…。



























(2021年11月29日)

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2021年11月22日(月)
【雑談】一本の鉛筆の向こうに…


 
数字がグロすぎて子供の教育に良くないですわよ


 私は、筆記具として、鉛筆を愛用している。しかし、今は何でも環境という時代であり、鉛筆の使用は好ましくないのでは…とも思い始めたのだ。
 ――まず、私が鉛筆を使い続けている理由を述べよう。今から20年ほど前、私が小学校から中学校に上がった時、周りの皆が一斉にシャープペンシルを使い始めた。どうも、小学校では、教育上の理由で鉛筆が推奨されていることが多く、それが中学校で撤廃されたから…という理由があったようだ。というわけで、私も周りに合わせて、鉛筆を“卒業”し、シャープペンシルを使い始めたのだが、
初日で詰まって壊れた。以上の理由により、私はシャーペンを採用せず、中学校以降でも、引き続き鉛筆を使うことにしたのである。

 というわけで。私がシャープペンを使わなかった理由は、かなりマイナス方向なのだが、今となっては、
鉛筆固有のメリットも存在すると思っている。
 まず、最大のものとして、
書く時に力を込められることがある。私は、紙と鉛筆を使ったレトロな勉強法が好きな人間であり、何か物事を覚えたいときには、繰り返し書くことにしている(5回とか10回とか)。物を覚える際には、脳の様々な部位を活性化させると、記憶に残りやすいという。そのため、シャーペンでスラスラと書くよりも、鉛筆でしっかり力を込めて書いたほうが、記憶に残りやすいと思うのだ。
 …また、
鉛筆は、濃い文字が書けるという魅力もあると思う。最近の若者は、慎ましやかなのか、消え去りそうな薄さで文字を書いているが、鉛筆ならば、通常使用するHBや2Bはもちろん、2Hくらいの硬めのものであっても、濃い目の文字を記せる。これは、直接に物を見たり渡したりする場合はもちろん、携帯電話のカメラで撮影したり、スキャナーで取り込んだりといった、デジタル的な利用法においても、視認性を左右してくるように思う。
 ――そして、
単純で壊れにくく、単体で完成しているというのもメリットである。私は、カバンの小さなポケットなどには、メモ帳やボールペンなどとともに、「消しゴム付き鉛筆の、短く丸く削ったバージョン」を忍ばせている。短くすることで、シャープペンシルより携帯性で勝るうえ、あえてピンピンに削らずに芯先を丸くしておくことで、刺さったり折れたりする事故を防止できる。鉛筆は、構造が単純であるため、濡れたり詰まったりという事故に強い。これ1本で「書く/消す」の両方ができるため、私は非常用持ち出し袋のようなものにも、この「短く丸い消しゴム付き鉛筆」を用意しているのだ。

鉛筆を使う人より木を切っているダン・ランドレスさん(30〜)のほうが裕福


 しかし。もちろん、鉛筆のデメリットというものも理解している。
 …まず、最大の問題が、
鉛筆は削らなければならないということである。よって、削るための手間と機器が必要になるうえ、削りカスが周りを汚してしまうことがある。筆箱の容量は有限であるため、意外とこれが侮れないのだ。もし、削るための道具を用意しておらず、試験中に全てバキバキと折れてしまえば、その時点で何も書けなくなって、ゲームセットである。
 ――また、
鉛筆は、本数が必要になるという問題がある。いくら、鉛筆削りを携帯していったところで、さすがに鉛筆1本で勝負をするという人は居ないであろう。私は、「三菱鉛筆9800を、最初の半分くらいの長さにして、HB×3本、2B×3本」というのを正規の編成にしており、大事な筆記試験の時などは、必ずこのセットを用意していく。しかし、シャープペンならば、普通は1本、予備を考えても2本で十分であり、あとはその替芯を持っていけば良い。明らかに、鉛筆のほうがスペースを取るのである。

 そして。
鉛筆は、環境にも優しくない。まず、文字を書くためだけなら、芯の部分さえあれば良い。しかしながら、鉛筆は持ち手の部分に木を使っているため、その部分は筆記に直接の関係が無く、削られてゴミとなってしまう。やれ、木材資源は、伐採と同時に植林を行っていくことにより、環境に負荷を与えない資源であるとされているが、だからと言って、ポイポイ切って捨てることが環境に優しいということではないだろう。そのため、鉛筆の木材を使い捨てではない用途に使うほうが、より環境に優しくなるはずだ。
 …しかも、鉛筆は、
構造上どうしても筆記できない部分が存在し、これまた環境に優しくない。鉛筆は、反対側から削っても使えるようにする(間違えて反対側から削った際に使用不能となる事態を避けられる。また、両方向を削ることにより、連続使用度や手裏剣ごっこ度を上げるという方法もある)ためか、トッポがごとく、最後まで芯が詰まっている。しかし、あまりにも短くなると、鉛筆削りで削れなくなったり、持ちづらくなったり、はたまた無理な力が掛かって手が痛くなったりするため、そこが実用上の限界となって、捨ててしまう。よって、鉛筆は、どうしても無駄な部分が出てきてしまうのだ。
 ――試しに、私が「使い終わった」と判断して捨てた鉛筆がちょうど合ったので、その長さを測ってみたところ、
約6.3cmであった。新品の長さは17.0cmであるため、およそ1/3が皮を被ったまま廃棄されているということになる。これではちょっと、環境に優しいとは言い難いのではないかな?

鉛筆に付けて長くするやつ(正式名称が分からない道具)


 やれ。私は、
勉強は人への投資だと思っているため、そこについてはケチケチせず、こだわって鉛筆を使用している。
 …しかし、だからと言って、何でもポイポイ使い捨てし、環境を壊して良いとも思っていない。特に、ここ数年は、“猫も杓子も環境”という感じであり、これから先は、誰もが環境への配慮を求められる時代となるだろう。
 ――やれ。私が小学生の頃には、教科書に
「いっぽんの鉛筆の向こうに」というお話が載っていた。内容は、「あなたが持っている鉛筆も、黒鉛・木材・輸送・加工などで、世界中の人が協力して作られている。1本の鉛筆の向こうに、たくさんの人の顔が見えてこないだろうか」というものであり、小学生時代の私は「うわぁ凄いなあ(小並感)」などと無邪気に考えていた。しかし、今となっては「そんな大勢の人たちに、苦役を強いてしまっているのか…」と、罪悪感を覚えてしまう。それで出来た鉛筆のうち、1/3をゴミ箱送りにしてしまっているのだから、もう少し何とかならないのだろうか。

 ということで。私は、自身の
鉛筆へのこだわりを維持しつつ、かつ無駄を減らすために、以下の2つの物を試してみることにした。


鉛筆風 2.0mm芯 シャープペン
 シャープペンシルの芯は、通常0.5mm程度の細いものである。そこを、あえて1.3mmや2.0mmといった極太芯に対応したものを用いる。要は、
鉛筆の芯が入るシャープペンを使うのだ。
 これならば、鉛筆の使い捨て部分である木材の使用をゼロにできる。代わりに、プラスチックや金属を消費しているのだが、この部分は繰り返し利用可能である。そのため、芯だけを購入して使い続けることにより、鉛筆よりも環境的なランニングコストを安くできるはずだ。
 そういうわけで。私は、100円ショップで鉛筆風シャープペンシルを購入し、いくらか筆記を行ってみたところ、
なかなか悪くない書き心地であった。しかも、芯を削って尖らせる装置と、替芯のおまけまで付いている。替芯のプラスチックケースが気になるところなので、芯を買い足す時は、その辺りも重要視したい(簡易な包装の替芯を買うか、まとめて大量の芯が入った商品を購入する、など)

鉛筆に付けて長くするやつ(補助軸)
 上記の「鉛筆風シャープペン」は、黒鉛だけの替芯を使うことにより、木材の利用を削減できる。それとは別のアプローチとして、
いま持っている鉛筆を、より有効に活用するという方法も考えられる。そのため、私は、短い鉛筆を有効活用するため、「キャップ」の利用を考えてみた。
 さて、鉛筆の「キャップ」は、尖らせた鉛筆に蓋をしておく用途が主であり、短い物を長くするのは、従属的な役割である。そのため、私は、「鉛筆に付けて長くするやつ」を、同じく100円ショップで購入した。こちらは、2段式となっており、蓋をする機能が無い分だけ、しっかりと固定を行えるようになっている。ちなみに、この道具の名前は
「補助軸」である。あれだ、“USBケーブルをコンセントから繋げて充電できるようにするやつ”(私は「USB変圧器」と呼んでいたが、このワードで検索しても、海外旅行向けの変圧器が出てくるので、ちょっと違ったようだ…)みたいな感じで、名前の無い道具かと思った。
 ということで。この「鉛筆に付けて長くするやつ」を、先ほど登場した“長さ1/3となった鉛筆”と組み合わせてみたところ、
まだまだ筆記ができ、使い勝手も良好であることが分かった。もちろん、最終的に破棄部分はどうしても出てしまうが、その量を1/3より減らせるのだ。



 こんな感じで。
鉛筆へのこだわりは捨てず、かつ無駄を減らすということは、十分に可能であった。
 しかし、個人的には、ペットボトルに水道水を入れて飲む回
【日記:2021/11/8】でも書いたように、お金の節約になるという点が重要だったりする。前述の通り、勉強は人への投資であって、そこに使う道具には妥協をしたくない。よって私は、鉛筆も、100円ショップで1ダースセットが購入できるような環境の中、1本で30〜40円と、まあまあの値段がするものを買っている。
 …では、その前提は変えないとして、そのうえで、どれだけお金が節約できるか計算してみよう。仮に、1本35円、つまり12本で420円として、これまでの通り2/3で筆記をし、残り1/3は廃棄していると、書ける量は「420円で『8』」となる。そこを、110円の“鉛筆に付けて長くするやつ”を使い、廃棄する量を3分の1にまで減らせた。すると、最初の長さを基準とした合計の筆記可能量は8/9となり、1ダースでは「530円で『10.7』」である。これらを100円あたりに正規化すると、そのままは
「1.9」、“鉛筆に付けて(略)”のほうは「2.0」となる。
 ――というわけで。この時点でも、費用対筆記量の面で、“鉛筆に
(補助軸)”を使ったほうが優れているのだが、補助軸は繰り返し利用可能なため、初回以外は110円が掛からず、更にコストパフォーマンスが向上する。やれ、これまで、私は「筆記用具にはお金を掛けるもの」という考え方があったが、こういうところを節約することで、少しずつだが、お金が貯まるペースを増やしていけるだろう。

 そんなわけで。私は、今後とも鉛筆へのこだわりを捨てるつもりはないが、その中でも、資源を節約できるよう、ある程度は気を使っていきたいと思う。まあ、どちらかと言うと、環境への配慮というより、
無駄を省いて貯金をしていきたいという気持ちが大きいのだが…。

(2021年11月29日)

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2021年11月15日(月)
【やり込みinFF】バズったので宣伝させてください(?)


 
去年9月の画像です(今年は開設21年)


 何だかよく分からないですが、凄く日記のアクセス数が増えています。恐らく、ピクセルリマスター版FF5に関連する記事【日記:2021/11/13】?)が読まれているのだと思いますが、詳細は不明です。こういう場合、悪い評判でアクセスが急上昇することのほうが多いので、不安な気持ちはあります。
 …しかしながら、
どのような形であっても、自分の文章を読んでいただけるのは、サイト管理人にとって嬉しいことです。そういうわけで、今回は、少しでも多くの方に、私のサイト「やり込みinFF」に興味を持っていただけるよう、簡単に紹介をしてみたいと思います!


基本的な情報
 
「やり込み in ファイナルファンタジー」(「やり込みinFF」)という題名で、2000年から21年間、テキストサイトをやっております。
 主なコンテンツは、
【FFプレイ日誌】【管理人の日記】です。
 「FFプレイ日誌」は、FFシリーズの縛りプレイに関する文章を投稿しています。
 「管理人の日記」では、それ以外のゲームに関する記事を書いたり、雑談をしたりしています。

「FFプレイ日誌」について
 低レベルクリアーなど、FFシリーズの縛りプレイに関する文章は、こちらに載せています。

 
私が連載した代表的な作品は、以下の通りです。
 
【FF6:ノーバグ低レベルクリアー(GBA)】
 
【FF7:おさらい低レベルクリアー】
 
【FF7R:低レベルクリアー(笑)】
 
【FF9:回復禁止 低レベルクリアー】(連載中)
 
【FF10:かんたんスフィア盤なしクリアー】
 
【FF12:かんたん低レベルクリアー】
 
【FF13:クリスタリウムなしクリアー.】
 
【FF13:ボス戦タイムアタック】(連載中)
 
【FF13-2:クリスタリウムなしクリアー2.1】

 
主な成果は、以下の通りです。
 ・FF7R:バグ有りでの低レベルクリアーを達成
(29,29,30,30)
 ・FF8:ジャンクションなし&無敵なしにおいて、「ヴァリー」使用でラスボス撃破。
 ・FF10:スフィア盤なしプレイで、「召喚」「使う」「調合」の三本柱を封印し、本編ラスボスを初めて撃破
(ストーリー中で倒せないとされていた3体のボスのうちの1体)。訓練所モンスター35体のうち、三本柱封印で14体を、召喚以外の解禁で17体を撃破。ダーク召喚獣&デア・リヒターから、2体を撃破。
 ・FF12:ヤズマットを「蘇生」「ダーガ」で放置して撃破する作戦を発見。
 ・FF13:クリスタリウム封印プレイにおいて、エリクサーなしでラスボス撃破。更に改造も禁止したプレイで、ファルシ=ダハーカおよびバルトアンデルス(2回目)を撃破。ミッション達成率はクリスタリウムのみ封印で98%
(63/64)、改造も禁止したプレイで93%(60/64)。オプティマ変更を封印したプレイを初達成。ボス戦タイムアタックで、既存記録の多数を更新。
 ・FF13-2:クリスタリウム封印プレイを世界初達成。DLC未解禁でフラグメント157/160個を獲得、DLC解禁でヴァルファズルLv70,99,ギルガメッシュ以外のモンスター撃破
(ヴァルファズルLv45の撃破は初)

 その他、管理人:「つる」の作品以外にも、ユーザー様に投稿していただいたプレイ日誌もございます。
 新規投稿は、いつでも受け付けておりますので、日誌のページからお進みください。

「管理人の日記」について
 縛りプレイ以外のゲームの話や、その他の話題については、こちらに書いています。
 基本的には、「FF以外のゲームの話」をすることが多いですが、その他の漫画や電子機器に関する話題、無意味な雑談も稀にします。
 過去記事は、
【管理人の日記ログ】から見ていただけるほか、【タグ検索モード】なんてものも用意しています。

更新について
 更新頻度について、現在は、
週2回程度を目標としています。
 基本的には、
FFプレイ日誌管理人の日記を交互に更新したいと思っておりますが、プレイの進み具合や、日記で扱いたい話題が出てきた時など、片方ばかりを書き続けることもあります。例えば、ここしばらくは日記ばかりになっており、トップページがに染められていっています…。
 更新情報は、
【サイトのトップページ】に載せているほか、【私のTwitterアカウント】にも投稿をしております。
 そして、中長期的な更新予定としては、まずは連載しているFF9・FF13のプレイ日誌を完結させ、その後は、適度に新作も触りつつ、「一度も画像付きのプレイ日誌を連載していない過去作FF
(1,2,3、4シリーズ、5、8、10-2)を、数年単位で取り扱っていきたいと考えています。

このサイト以外の活動場所について
 
【YouTubeチャンネル】「やり込みinFF」の名称で、縛りプレイ動画を投稿しています。
 
【Twitter】「やり込みinFF」の名称でアカウントを開設しています。サイトの更新情報のほか、FFシリーズの画像や、やり込みプレイの進捗状況、その他にも記事を書くほどでもない日記要素は、こちらへ投稿しています。ツイートの頻度は、1日に1〜2回程度です。
 
【ニコニコ動画】…既に新作の投稿は終えていますが、FF12の「低レベル+入店禁止クリアー」など、全82本の動画を投稿しました。




不良猫(ひっかく、噛み付く、土足で家に入ってくる、夜中3時に起こしてくる、など)


 ここからは、サイトのことでなく、管理人
(私)のことについて書いてみたいと思います。


管理人について
 ハンドルネームとして、「つる」を名乗っています。
 30代・男・独身です。身長180cm、体重
65kgです。ちなみに、去年の今くらいの時期は、84kgありました(これについては、またそのうち書きます)
 数年前に前職を辞め、それからしばらく休んでおりましたが、このまま順調に行くと、来年から仕事が始まって
しまいます。
 一番の趣味は、もちろんゲームです!

ゲーム歴について
 年齢1桁、スーパーファミコンの頃からゲームに親しんでおりました。
 2000年に、FF8の「ジャンクションなしクリアー」をプレイしたことをきっかけとして、縛りプレイを行うようになりました。それから21年、FFシリーズを中心に、様々なゲームの縛りプレイを行っています。
 各世代で印象に残っている
FF以外のゲームは、以下の通りです。

SFC:「スーパーマリオワールド」「スーパーマリオコレクション」「ヨッシーアイランド」「スーパーマリオRPG」「スーパーメトロイド」「マザー2」「ドラゴンクエスト 1・2」「ロックマンX」「魂斗羅スピリッツ」
PS:「クラッシュ・バンディクー2」「サルゲッチュ」「グランツーリスモ」「バイオハザード」「ロックマンX5」「エースコンバット3」「ときめきメモリアル」
PS2:「グランツーリスモ4」「ドラゴンクエスト8」「エースコンバット5」「地球防衛軍2」「ロックマンX8」「ダンスダンスレボリューション エクストリーム」
PS3:「地球防衛軍4」「バイオハザード5」
PS4:「デトロイト:ビカムヒューマン」「ホライゾン:ゼロドーン」「モンスターハンターワールド&アイスボーン」「ドラゴンクエスト11」「地球防衛軍5」
PS5:買わせてください。

GB:「ポケットモンスター ピカチュウ」「ポケットモンスター銀」
GBA:「逆転裁判」「ロックマンゼロ3」「メトロイドフュージョン」「ポケットモンスターサファイア」
DS:「スーパーマリオ64DS」「ヨッシーアイランドDS」
PSP:「モンスターハンターポータブル2ndG」「遊戯王5D's タッグフォース6」
3DS:「遊戯王ゼアル 激突!デュエルカーニバル!」
Vita:「ゴッドイーター2:レイジバースト」「ダンガンロンパ 1・2リロード」「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」「地球防衛軍3ポータブル」「ネットハイ」
NS:「スーパーマリオ 3Dコレクション(サンシャイン&ギャラクシー)」「スーパーマリオ オデッセイ」

その他:「ダンスダンスレボリューション(アーケード)」「東方シリーズ(PC/紅魔郷〜輝針城)」「アイドルマスターシンデレラガールズ:スターライトステージ(iOS)」

サイト作成について
 HTML作成には、懐かしの「FrontPage Express」を使用しています。ワープロソフトのような操作感で快適にテキストを書け、軽量で扱いやすいので、今後も何十年と使い続けていきたいです。
 サイトの表示には、自作のcgiシステムを使用しています。プログラミングは、独学で習得しました。配布を前提としておらず、このサイト専用となっておりますが、FFプレイ日誌のほうには、投稿システムがあるので、皆さまも利用できます。今風ではありませんが、使い勝手はまあまあだと思います。
 画像作成には、「Word2019」「ペイント3D」を使っています。
ペイント3Dが非常に便利で、ここ一番のお気に入りです。
 なお、当サイトはあくまで、個人サイト全盛期に開設された、化石のようなテキストサイトです。しかしながら、最近の環境に合わせ、タッチパネル端末でも操作をしやすくしたり、携帯電話の小さな画面でも文章を読みやすくしたり…といった工夫も加えています。

その他の管理人の特徴について
・理系です。勉強はできるほうだと思います。
・結婚願望は、一応あると思います
(具体的な目処や予定は全く無いです)
・辛い食べ物が好きです。というより、人に比べて辛味の感覚が極めてニブいらしく、ほとんどの食べ物は七味唐辛子で
地獄の底のような色になっています。好きな辛味カップ麺は、辛ラーメン/ペヤング激辛/辛辛魚です。
・お酒は、昔は飲んでいましたが、今はコーヒーに変わりました。タバコは、1箱だけ吸って合わなかったので、やっていません。ギャンブルは、家庭用ゲームより面白いと思えないので、やっておりません。
・特に体の異常は無く、健康だと思います。減量によって、体重/血圧ともに正常値となりました。
・毎週月曜の「キン肉マン(新シリーズ)」を楽しみにしています。
・最近の、自分で名前を決められるゲームでは、“つる”ではなく、「ブーニベルゼ」と名乗っていることが多いです。
・極めて内向的な人間です。
・物持ちにならず、できる限り貯金をして、早期退職するような生活を目指しています。
・政治的志向は、特定の支持政党を持たず、選挙ごとに候補者の話を聞いて、投票先を決めるようにしています。キン肉マンソルジャーです
(←これが言いたかっただけ)
・猫と暮らしています。名前は「アル」です。



 こんな感じの人間が、
「やり込みinFF」を運営しております。
 これからも頑張って更新していくので、よろしければ、また読んでやってくださいm(_ _)m

(2021年11月29日)

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2021年11月14日(日)
「自分たちの遊び場を、自分たちで使いづらくするなんて」


 
ありとあらゆる分野に対して言えることだと思う


 本日は、「ふたりソロキャンプ」という漫画から、印象に残ったセリフを引用してみたい。
 ――まず、この漫画は、「キャンプ」をテーマとしたものであり、
30代のおっさんと、20代前半の女子が、ひょんとしたことからキャンプをするようになる、ただし別々に…という、変わった設定の物語である。絵のレベルが高いうえ、キャンプ知識の解説部分が面白い。そのうえで、キャンプ方向にもラブコメ方向にも振り切れすぎず、人間関係のギスギスも無く、ちょうど良いバランスの作品となっている。機会があれば、ぜひ手にとってみてほしい。

 で、本日は、この漫画を宣伝したかったのではなく、その中から心に残ったセリフを紹介してみるのだ。それは、2巻の第8話に登場する、
「自分たちの遊び場を、自分たちで使いづらくするなんて、馬鹿みたいだ」という言葉である。
 …まず、話の流れとして、作中で
「直火」(地面に火種を直接置いて火を焚くこと)の話が出てきた。実は、キャンプ場においては、直火に限らず、火を焚く行為が禁止されていることがある。理由は、ゴミの放置・火災・地面への悪影響・周辺住民の苦情など、様々であるが、一言で表すと、利用者のマナーが悪かったからだ。こういう話が出るということは、恐らく、直火や焚き火が完全に禁止とされる前に、「こういう行為は迷惑なのでやめてください」と示されていた期間があったのだろう。それにも関わらず、マナー違反が続いたため、止むを得ず全面禁止に至った…という背景があるのだと推測される。
 ――そして。そういう状況に対し、主人公が
「自分たちの遊び場を、自分たちで荒らして使いづらくするなんて、馬鹿みたいじゃないか」と嘆いているのだ。キャンプは遊びなのに、いや遊びだからこそ、マナーとルールを守って楽しく行わなければならない。逆に、それを自分たちから破壊して、結果として規制強化などの形で前よりも遊びづらくするのは、まったくもって悲しいことなのである。

 そして。これは、キャンプに限らず、
どの分野にも通じる至言だと思うのだ。
 …やれ、この手の状況を表す言葉としては、「厄介オタク」「無能な味方」「コンテンツの一生」など、様々なものがある。意味は全て同じであり、
「迷惑行為を繰り返す“身内”が存在する」というものだ。インターネット時代では、こういう輩がやたらと悪目立ちをするため、あえて具体例は挙げなくとも、誰にでも思い当たる節があるというものだろう。
 ――そして、何故こういう者が迷惑かも説明してみよう。まず、こういう輩は、傍若無人な言動を繰り返し、その分野自体の評判を悪くする。
悪いのはそいつだけなのだが、どうしても扱っているテーマ自体への印象も下がってしまうのだ。そのため、何かの評判を下げたい時は、相手側の陣営になりすまし、迷惑な言動をしつこく繰り返すことが一番とまで言われている。
 そして、厄介勢の行動により、上で挙げた「キャンプにおける火の全面禁止」のように、実害がもたらされる場合すらある。
禁止されるべきなのは厄介勢の行動だけなのだが、どうしてもそういう規制はできないため、全体を制限せざるを得なのだ。こうして、多数派の「ルールとマナーを守って楽しんでいる人たち」の行動が萎縮し、やがては分野自体が衰退していくのである。

カレクックを貼りたかっただけでは…?


 そういうわけで。私も、今回の「自分たちの遊び場を、自分たちで使いづらくするなんて、馬鹿みたいだ」という言葉を、肝に銘じておきたい。
 …ちなみに、世の中には、このような状況に対する批判の表現も、よく知られている。例えば、
「恥を知れ」という短い言葉がある。あまり使っている人を見たことがないが、これは「恥ずかしいことを恥ずかしいと認識し、それをやらないようにしなさい」という意味であり、多くの場合は、“それが出来ていないこと”に対する批判として用いられる。恥を知っていれば、わざわざルールや法律などで明文化されなくても、駄目なことはやらないのである。
 ――また、アメリカ大統領であるケネディは
「『国が自分に何かをしてくれる』ということではなく、『自分が国のために何ができるか』を考えてほしい」という言葉を残している。これも色々な解釈があるのだが、私は「自分から国や人々のために良いことをすれば、回り回って、自分にも良いことをしてくれる人が現れる」という意味だと捉えている。その逆も然りであり、自分からルールを無視して火で遊んでいたら、回り回って焚き火が全面禁止となり、自分が不利益を被ることになるのだ。その他、「お天道様が見ている」「KY(空気読め)」などもあり、言い始めるとキリが無いものだ。

 そういうわけで。キャンプは、あくまで遊びだが、それでもマナーを守ることは重要である。
当然、その他の社会活動でも同じだ。これはもう、明文化されているされていないに関わらず、「道徳」レベルの話だ。もちろん、私自身も、必ずしも全て行えているなどとは思い上がっていない。そのため、「社会」という“遊び場”を台無しにしないよう、気を付けて生きるようにしていきたい。
 …ちなみに。最後の最後で話が逸れるのだが、
私はこういう不道徳な人間に対する憎しみが凄まじい。何かしら人が集まると、必ず「自分さえ良ければいい」という輩が少数出てきて、生活のレベルを下げられてしまう。その不条理に対して、人一倍の憤怒をいだいていると思う。
 ――だが、
人は、自分が正義だと信じているときに、最も残虐になれるという性質を持っている。だから、不躾な連中に、ガラムマサラサミング〜ッ! をするのは、心の中だけに留めておいて、何とか我慢をしなければならない。やはり、私は大勢とはあまり関わらない生活をしたいかな…。

(2021年11月29日)

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2021年11月13日(土)
【呪】ピクセルリマスター5、低レベル維持が不可能に…


 
5の低Lvは未プレイだけど、ここは知ってた(画像は【TONZA氏の動画】から引用しました)


 悲しいお知らせである。やり込みゲーマーの「にゅすけ」氏の報告により、ピクセルリマスター版FF5では、従来のような2,1,1,4型の低レベルプレイを行えないということが発覚したのだ【該当ツイート】
 …まず、これまでのFF5の極限低レベルは、
バッツ2・レナ1・クルル(ガラフ)1・ファリス4である。バグの使用や、僅かな経験値分配の違いなど、多少の変遷はあるものの、基本的にはこの2,1,1,4がFF5の低レベルクリアーと考えられている。全員のレベルが1桁と分かりやすいうえ、点を省いて2114と表記しても意味が伝わること、字面の美しさ、そして声に出した時のリズム感の良さなど、どれをとっても完璧である。私は、FF5の低レベルクリアーは未プレイなのであるが、いつかそれを行う時には、必ず「2,1,1,4」にしようと思っているくらいだ。

 さて。FF5は、ボスから経験値が手に入らないタイプのゲームである。しかしながら、雑魚との強制戦闘が無いというわけではない。そのため、2,1,1,4を維持してゲームクリアをするためには、幾つかのテクニックを用いて、経験値を回避していく必要がある。
 …そして、その方法の1つが、第2世界の「ビックブリッで登場する「プチチャリオット」という敵に対して、「魔獣使い」「捕らえる/放つ」によって、あらかじめ捕獲をしておいた「ガルキマセラ」を使い、「死の宣告」で倒すという手順である。FF5では、死の宣告で相手を倒すと、経験値が手に入らないという仕様になっているようだ。つまりアレだ、
死の宣告(で経験値を)回避(する)である。
 ――しかし。にゅすけ氏の報告によると、ピクセルリマスター版FF5においては、第2世界のイベントにて、
捕獲状態のモンスターが解除されてしまうという。そして、すぐに第1世界には戻れず、ビッグブリッジでの死闘までにガルキマセラを再捕獲することも不可能である。そのため、「死の宣告でプチチャリオットを消滅させる」ということができず、経験値が回避不能になってしまった…ということである。

 さて。前述の通り、私はFF5の低レベルクリアーを行ったことが無いので、詳しいことはよく分からない。しかし、せっかくだからということで、計算をしてみることにしよう。使用した資料は、
【「遠藤」氏の低レベルガイド】と、【こちらの攻略サイト様】である。
 …ではまず、平均レベルを下げる方向性から考えていこう。プチチャリオットは、1体につき経験値300を持っているため、3体では900となる。これを、初期Lvが最も高いファリス
(仲間になった時点でLv3&経験値50。旧スマホ版では経験値33)に背負わせると、ファリスのレベルは9になるはずである。よって、パーティ全員のレベルは2119となる。まあ、ギリギリ1桁で抑えられた点は評価できるか…。
 ――また、最高レベルを抑制する場合、
プチチャリオットを3〜4人生存で倒した時、そのキャラのレベルが6となるため、ここを天井として分配を考えることになる。ちょっと合っているかどうか自信が無いのだが、結果としては、6166(レナとガラフのどちらが1でも良い)6556のどちらかを選ぶことになると思われる。正直、1桁台でのレベルの違いがどこまでFF5のバトルに影響するかは分からないのだが、恐らくそこまで差は無いのではないだろうか。

 そういうわけで。まあ正直、
21142119になったところで、大差は無いと思うかもしれないし、実際のところ、それほど違いは無いであろう。
 …しかし。
FF5は、ここまで30年近く、2114でやってきたのだ。しかも、FF5は、ファイナルファンタジーの中でも、「低レベルクリアー」の開祖と言える作品である。そんな意義深い数字を、何の理由もなく変えてしまうのが、良いわけが無い。もし、これが完全リメイクならば、変更点が有ったとしても、プラスの部分で元が取れるだろう。しかし、追加要素も何も無いタダの移植でこのザマは、劣化としか言いようが無いのだ。
 ――やれ、わざわざ旧作を遊ぶ人の中でも、とりわけ縛りプレイを行うような人は、こういう細かいところに異様にこだわるものである。
私もそういう部類の人間だから分かる。またピクセルリマスターを購入しない理由が増えてしまった…。

クソゲー枠も笑えて良いけど、まずは普通の、「過去の最も良かったバージョン」を移植して?


 さて。ピクセルリマスター5の問題は、最初に書いた「プチチャリオット戦での経験値回避が不可能になったこと」だけではない。その他の点についても、とんでもないバグ祭りとなっているようだ。
 …やれ、ピクセルリマスター5の配信は11月11日であり、まだ3日目なのだが、既に各地には書ききれないほど大量のバグが報告されている。
バトルの仕様が変わったことなどは朝飯前だ。倒したはずのボスと再戦になったり、逆に倒していないボスが出現しなかったり、序盤でいきなり強力な雑魚が出てきたり、チキンナイフとブレイブブレイドを両方入手できたり、セーブ&ロードで正しくパラメータが反映されなくなったり、シナリオ進行上で壊れているはずの建造物が勝手に復活していたり…。これは、史上最悪のバグ移植と言われたFF4アドバンスに匹敵する酷さであろう。致命的な進行不能バグこそ無いものの、その他の部分が壊滅的となっており、もはや何が仕様で何が不具合なのかすら分からない。逆に、以前触れた水辺のエフェクト【日記:2021/10/29】については、そこから2週間ほどで修正されたというのも、わけが分からず、笑えるものだ。
 ――ちなみに。ピクセルリマスター5では、これらのバグを解決するために、まずは
初日にパッチが配信された。そして、現在認識している不具合の一覧も公開され、修正アップデートを今後も継続的に行っていく予定だという。大丈夫か? これ、スーファミのソフトの移植だぞ?

 ちなみに。FF5は、
旧スマホ版でも、戦闘に関する多数の仕様変更があったということが知られている。しかしながら、それは「GBA版でも解消されなかったバグを、本来の形に戻した」という感じで、まあ納得できる感じものが多かった。また、旧スマホ版は、ドット絵の出来が悪いことに加えて、顔の様子が変なことなどが、よく批判されたものの、その他の品質は全般的に向上していたうえ、音楽はSFC原曲であり、GBA版での追加要素も収録されていた。
 …それに対して、ピクセルリマスター5は、戦闘でもそれ以外の部分でも、不可解な仕様やバグが大量にあり、
製作者がFF5というゲームをよく理解していなかったということが伺える。そして、以前から言っているように、ドット絵は色遣いが荒くて不出来であり、アレンジBGMは2Dの世界観に合っておらず、GBAやPSPでの追加要素は全削除、そのくせ原作の忠実な移植というわけでもない。もはや、評価点を見つけるほうが難しいというレベルである。
 ――もっとも、前作であるピクセルリマスター4は、「レベルアップまでの経験値を半減する」という処置によって
ゲームバランスが壊滅し、無に飲み込まれていった。それと比べ、ピクセルリマスター5は自分で調整が効くタイプのゲームである。また、原作FF5は、かなりの部分までの掘り下げが行われているゲームであるため、いろいろと試してみる余地がある。
 そんなわけで、
「クソゲーとしての完成度」なら、ピクセルリマスター5はかなり高いと言える。これはこれで、かなり遊べると思うのだ。前作のピクセルリマスター4のように、ただ「つまらない」で終わるよりも、突き抜けていて、逆に良かったのではないだろうか?

 というわけで。ピクセルリマスター5は、もはや「変なのだ…」どころの話ではなく、
クソ移植として逆に楽しめるということが分かった。この調子だと、最終作であるピクセルリマスター6についても、圧倒的な完成度期待できるだろう。
 ――しかしながら。そういう
バカゲー枠は、やはり「本筋がしっかりしていてこそ」というものである。そのため、前々から私が主張していることであるが、FF1・2はPSP版、FF3はDS版、FF4はPSP版と3DリメイクのDS版、FF5・6はGBA版を、それぞれ出力画素数だけを上げて、PS4/5やニンテンドースイッチといった現行機へと移植してほしい。お笑いリマスターの発売など、その後で十分だ。そしてその際はもちろん、明らかに“おまけ”と分かるような枠・価格にする必要がある。だって、新参者がピクセルリマスター(笑)を買って、「FFってこんなにつまらないのか」と思ったら困るだろ?

(2021年11月29日)

登録タグ/ ゲーム一般 FFシリーズ これはひどい コレジャナイ感
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2021年11月12日(金)
【呪】PS5、発売1周年おめでとう!!!!!


 
普通に買わせろ


 本日2021年11月12日は、PS5の1歳の誕生日である。いつになったら買わせてくれますか…?
 …さて、以前にも書いた通り
【日記:2021/9/9】PS5は未だに物を売るというレベルになっていない。実店舗・ネットショップを問わず、どこを見ても常に売り切れであり、各地では未だに抽選販売が続いているが、10倍を軽く超える高倍率となっていて、容易には購入することができない。
 ――そして、私に関して言うと、今年に入ったくらいから繰り返し応募をしており、無条件の抽選を中心に、おそらく
累積30回くらいは出していると思う。だが、未だに当選していない。無料で貰えるんじゃないぞ。お金を払って買う権利だぞ。

 ではまず、基本事項から復習しておこう。PS5は、PS4の後継機であり、1年前の2020年11月12日に発売した
と言われている。PS5専用ソフトのほか、下位互換性により、PS4ソフトも再生することが可能であり、PS4proよりも高品質な環境でプレイを行えるため、「PS4pro2」としても活用できる。価格は、ディスクドライブありの通常版で5万円であり、これが税込みで55000円となる。この数値が定価であるため、必ず把握をしておこう。
 …そして、現在発売中〜この冬くらいに発売するソフトについては、「バイオハザード:ヴィレッジ」「テイルズ・オブ・アライズ」「地球防衛軍6」「エルデンリング」などのサードパーティタイトルだけでなく、「ホライゾン:禁じられた西部」「グランツーリスモ7」といったソニーの大型タイトルまで、
ことごとくPS5版とPS4版が並行販売される。そりゃそうだ、こんな状況でPS5に完全移行ができるわけがない…。
 ――しかしながら、そのようなタイトルも、いずれはPS5専用へとシフトしていくことだろう。また、FF関連で言ってみれば、
「FF7リメイク:インターグレード」こと、7リメイク第1弾のユフィDLCが、今年6月10日にPS5専用で販売されている。私は、FFファンとして、そしてFFサイトの管理人として、是非ともユフィDLCをプレイしたかったのだが、発売日どころか、半年近くが経った今となってもプレイができていない。もちろん、PS5を買う意欲はあるし、資金も用意している。だが、PS5本体が売っておらず、プレイできないのだ。

 やれ、世の中には、「PS5が売れていない」とか「いや、過去最大のペースで売れている」などと、延々と論争しているところもある。
 …だが、私に言わせれば、この問題の本質はそこではない。重要なのは、
「買いたいと思っている人に届いていないこと」である。確かに、ソニーにとっては、何千万台と売れているのかもしれない。しかし、私にとってPS5は0台であり、ソフト本数も0本なのだ。

今度の選挙は転売禁止を掲げるレダス植毛党に投票しますね


 このように、PS5が極端に手に入りづらい状況となっている理由の一つとして、「転売」の問題が挙げられるだろう。

 さて。ここで少し、話の方向性を買えてみよう。次の話は、私が前の会社で働いていた時に聞いたものである。ちょっと、正確なソースは忘れてしまったうえ、もう何年も前のことなので、内容も大まかにしか覚えていない。まあ、話半分程度に聞いていただけると良いだろう。
 …これは、
日露戦争の頃の、日本陸軍での話である。日本の兵士は、上官の命令をよく聞き、キビキビと行動して、せっせと穴を掘って陣地を形成する。しかしながら、これは明るい時間帯での話であり、夜間に周りが見えなくなると、むしろ積極的にサボるようになる。よって、上官となるものは、こういった日本人の特性をよく理解し、適切な指導と監督を行わなければならない…という流れであった。
 ――やれ。ここから、私が何を言いたいのかというと、つまり、
日本人は周りの目線が無ければ秩序を保てないのである。よく、「日本人は民度が高い」と言われるが、これは合っているとも言えるし、間違っているとも言える。日本人は、周りから見られていれば、やたらと臆病になって、事を荒立てないように細心の注意を払う。しかしながら、そういった目線が無ければ、異様なまでに横柄に振る舞う傾向がある。身も蓋も無いことを言ってしまえば、日本人は周囲の目線にビビっているだけなのだ。

 そして。そのエピソードを「転売」に繋げてみよう。転売は、人気商品を買い占め、定価よりも高く売りつける行為であり、インターネットが普及した今となっては、ありとあらゆるものが転売被害にあって、正規の価格での購入がしづらくなっている。しかしながら、明確に違法とされるのは、一時期のマスク・消毒といった生活必需品に、医薬品といった販売に免許が必要とされるものの他は、「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」で規定されるチケット不正転売だけであり、PS5のような娯楽商品は“グレーゾーン”である
(法的な制約が曖昧)
 …だが、想像してみよう。例えば、
100円で並んでいたお菓子を手に取ろうとしたところ、お菓子を食べたいわけでない者に目の前でザーッと買い占められ、「これを買いたいなら200円払え」と言われる。明らかにおかしい。お菓子だけに。よって、転売は、明確な社会悪であると言える。
 
――しかし、インターネットには、周りの目線が無い。よって、上の話で述べたように、モラル崩壊が容易に起こるのである。これは例え話でも何でもなく、PS5が55000円で並んでいる棚に、PS5が欲しいわけでもない輩が大勢で現れ、目の前でザーッと買い占められて、「これを買いたいなら9万円払え」と主張するということが、実際に起こっているのだ。そして、この先、文明が崩壊でもしない限り、インターネットが消え去ることはない。よって、日本人のモラル崩壊は、もう止められないのである。

 では、PS5に限らず、「転売」の横行を防ぐためには、どうすれば良いか。まずは、
絶対に転売屋から購入しないという意思を固めなければならない。誰も買わなければ、明日にでも転売屋は根絶できる。逆に、買ってしまうと、またそれが次の転売のための資金となるのだ。
 …また、法的規制も重要である。
私は、娯楽は生活必需品だと思っているが、それはともかくとして、音楽チケットのような生存に関わらない物についても、「特定興行入場券の(略)法律」で規制ができるのだから、ゲーム機・プラモデル・カードゲームといった娯楽商品についても、制限は可能なはずである。そして、我々は、そういう政策を主張する議員に投票しなければならない。この前の選挙を見れば分かるように、今や政治は流動的な時代となった。このまま転売が横行すれば、今の政府が言うように、給料が上がったとしても、買う商品が無くなってしまって意味が無いのだ。この場で私が主張をすることも、当然“世論の形成”という意味で全くの無意味ではないし、機会があれば、もっと正式な形で、「娯楽商品の転売を禁止してほしい」と訴えていきたい。
 ――そして最後に、
私たち自身が転売屋にならないようにも気を付けなければならない。金が欲しくない人間などいない。そして、転売に苦しめられて欲しいものが手に入らず、自分だけが損をするのは癪だから、今度は自分が周りを苦しめてやろうという気持ちも分かる。だが、そこをグッと我慢しなければ、更に多くの人が苦しみ、回り回って自分も損をすることになるのだ。転売は、「インターネットにおけるモラル崩壊」の典型例として、道徳の教科書に載せておくべきだ。

来年からNuro契約もありかな。割高だけど、一応は正規ルートだし…


 さて。今回、私はPS5に関連して「転売」の話をしたが、転売の問題というのは、今に始まったことではない。
 …例えば、ライバルハードであるニンテンドースイッチも、2017年の発売当初から徹底的に刈り尽くされ、入手しやすくなったのは最近になってからである。だが、私はそれについて、対岸の火事として、特に関心を持つことは無かった。ガンダムのプラモデルが買い占められても、何の声を挙げなかった。遊戯王カードやポケモンカードの新弾が店で買えないと聞いた時には、さすがにちょっと変だなと思ったが、思うだけであり、特に行動はしなかった。
そんなことだから、結局のところ自分がPS5の入手に苦しむことになったのである。
 ――やれ、これは、言うまでもなく、ナチス・ドイツの迫害を例えたとされる「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき〜」と同じ文脈である。だがまさか、こんな
古典が、今の世になって自分の身に降り掛かってくるとは思わなかった…。

 ということで。私がPS5を欲しいことは変わらないが、
転売屋から購入はしないと決めているので、今後とも地道に抽選を出し続けようと思っている。
 ――また、ソニー系のインターネット会社であるNuroで契約をすると、有料でPS5をレンタルできるサービスが存在する。これは、インターネット回線の長期契約を前提としているくせに、別に安くなく、
むしろ割高という悪辣なサービスなのであるが、こんなものでも正規の流通を通っているため、来年からの新生活では、これを使うのもありかなと考えている。私にとっては、ゲームは生きている意味そのものであり、生活必需品なので…。

 そして。私は、
これを読んでいる皆さまにも、是非とも転売屋の撲滅に協力してほしいと思っている。やることは、上に挙げた通り、「転売屋から買わない」「自分が転売屋にならない」「法的規制を訴え、それを主張する政治家を選んで投票する」の3つである。
 ――やれ、これまで散々述べてきたように、この先のインターネット時代で、もう日本人のモラル崩壊が止まることは無い。そして、そのまま放っておくと、
日本から娯楽が死に絶える。実際、私が小さい頃、何パックか買ってキャッキャと遊んでいた遊戯王カードやポケモンカードは、もう子供たちの手には届かなくなった。こんな、娯楽もまともに楽しめない時代が、許されて良いわけがないのである。

(2021年11月29日)

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2021年11月11日(木)
【祝】PS3、発売15周年おめでとう!!!


 
私にとって、PS3はFF13のためのゲーム機!(現在進行系)


 本日2021年11月11日は、PS3の15歳の誕生日である。あの2006年から、15年もの時が経ってしまったわけだ。
 …さて、PS3は、2006年の当時としては、
桁違いの性能を誇ったハードであった。しかしながら、良い面ばかりではなく、功罪の両方で、業界に多大な影響を与えた。この時代の反省を活かして生まれたのがPS4と言えるし、PS4時代になってやっとPS3での投資が実を結んだという見方もできる。
 ――そして、私とPS3の関わりとしては、やはり、伝説のタイトルである
「ファイナルファンタジー13」と出会えたハードという点である。そのプレイ時間は、シリーズ内続編の「FF13-2」「ライトニングリターンズ」や、関連日誌の執筆時間も含めると、もう何千時間か分からない。そして、これらの「FF13シリーズ」作品は、未だに上位のPSハードには移植が為されていないため、私にとって、今でもPS3は現役ハードである。

 とまあ、こんな感じの内容は、実は2年半前に書いた
「PS3の思い出」という記事【日記:2019/3/18】で全て記しているので、本日はそことは違う観点から、PS3の思い出を振り返ってみたい。
 …まず、私がPS3を購入したのは、高校生の頃である。当時、すぐに大学生活での一人暮らしが始まるという時期であったため、合格記念の意も込めて、非常に高価であった初期型PS3の60GB版を購入した。PS3も、
「物売るっていうレベルじゃねえぞ!」の名言で知られるように、発売直後は争奪戦となったものの、年明けの3月にはもう普通に店頭で買えたということを記憶している日記:2007/3/11】
 ――そして、初期型PS3のメリットとして、
PS2ソフトも動作するという点があった(PS1ソフトは、以降のPS3でも動作する)。その互換性は、今でこそPS2ソフトをHDMI経由で録画・配信できる唯一無二の魅力として知られているものの、発売当初はPS2ソフトの再現度が低く、問題だらけであった。そのため、PS2本体も一緒に持っていったことを覚えている。当時、連載していたプレイ日誌は、【FF8:ジャンクションなしクリアー.(2006-2007)】【FF9:低レベルクリアー.(2007-2008)】に、FF12の【低レベルクリアーINT(2007)】【低レベル+入店禁止クリアー(2008-2010】という感じで、しばらくは旧世代のFFを遊んでいた。本格的にやり込みプレイがPS3ソフトへと移行したのは、もちろんFF13からである。

 さて。PS3世代の作品に話を持っていこう。2008年の
「メタルギアソリッド4」は、PS3本体の発売前から超大作と長らく話題になっていた作品であり、私も絶大な期待を寄せていた。しかしながら、子でプレイするというPS3の性能を全く活かしきれない使用法をしており、内容としても、残念ながらあまり楽しめるものではなかった【日記:2008/6/30】
 …しかし、その後、2009年12月のFF13からは、無事に
HDMI端子で出力するようになり、内容としても骨の髄までやり込み尽くすような感じとなった。その後、シリーズ内続編である「FF13-2」「ライトニングリターンズ」も繰り返しプレイをして、今に至っている。なお、FF13は、来月17日で発売12年と、特にキリの良い感じではないが、FF13-2が来月15日で10周年のアニバーサリーとなる。あの絶望の展開から10年か…。
 ――また、私はFF13からゲームプレイにHDMIを使うようになったものの、当初はその録画環境を持っておらず、「ビデオテープ&三色端子
【参考画像】という最低最悪の環境でキャプチャを行っていた。しかし、その後、FF13をやり込んでいくにつれて、高画質での録画環境が必須であると分かり、「HDDレコーダー&S端子【参考画像】「HDMI録画@【参考画像】「HDMI録画A【参考画像】「HDMI録画B【参考画像】と、着実に環境を進歩させてきた。これらの環境を用意するためには、専用機器はもちろん、場合によってはパソコン自体を買い換える必要があるなど、決して少なくない出費が必要となる。それでも行おうと思ったのは、やはり、FF13をそれだけ価値のある作品だと捉えていたからである。というわけで、次に根本的に環境を一新する時があるとすれば、それはFF13並みにパンチのある新作FFが出る時であろう。さすがにそろそろ4Kにしようかな…。

「音楽CDをパソコン経由で携帯電話に取り込める機械」を、もはやPS3しか持っていない


 その他、PS3専用ソフト以外での、PS3の意外な利用法についても、語ってみることにしよう。


 PS1ソフトを遊ぶ・録画する
 私が最初に購入した初期型PS3は、残念ながら2015年に
ディスク版のFF13-2を飲み込んだまま急逝したため、現在使っているPS3は薄型である。そのため、非常に残念ながら、PS2ソフトを再生することはできない(ディスクは再生できないが、PS2アーカイブスに登録されているソフトは、ダウンロード購入してプレイ可能)
 しかしながら、
PS1ソフトは、ディスク・アーカイブスの両方とも、全てのPS3本体でプレイ可能である。と言っても、アーカイブス配信ソフトについては、Vitaでプレイするほうが、手軽かつ操作性や画質の問題も許容しやすくなる。というわけで、わざわざPS3を使う場合は、録画目当てということが多い。PS2ソフトが遊べないことは誠に残念であるものの、PS1ソフトをHDMI録画できるというだけでも、私にとって利用価値は大きい。例えば、2019年に連載した【FF6:ノーバク低レベルクリアー(GBA)】では、PS1版FF6のOP/EDムービー画像を制作素材として利用しているが、それがPS3経由でキャプチャーをしたものである。YouTubeの動画を保存しても良いんだけど、やはりこういう素材は、できる限り自分で用意したいのだ。

 
音楽CDの楽曲をパソコンに取り込む
 最近では、音楽CDを手に入れた場合、基本的には楽曲を携帯電話まで転送して楽しむことになる。しかし、私の所有しているパソコンには、
もう2代連続でCDドライブが付いていない。もうほとんどダウンロードの時代となったため、機器のコンパクト化のため、ディスクドライブが省略されているのだ。
 よって、私が音楽CDをパソコンへと取り込む場合、
まずはPS3に録音し、そこからUSBストレージを使って、MP3ファイルをPS3→PCと移動させる。次に、PCと携帯電話をケーブルで繋いで、PC→携帯電話へと音楽ファイルを取り込んでいくのだ。まあ、異様にローテクな転送方法であるが、そう頻繁に音楽CDの楽曲を携帯電話まで移動させるわけではないので、個人的には許容範囲、むしろ信頼のおける方法であると思っている。
 なお、PS4/5には、音楽CDを再生する機能が無い、というか
「DVD&ブルーレイディスク再生」以外のほぼ全てのマルチメディア機能が削除されている。まあ、その辺りの機能は、わざわざゲーム機でやるほどでもないと判断され、コストカットで削除されたのだろう。これも時代の流れか…。

 
「torne」でテレビ番組を録画する
 2010年に発売された「torne
(トルネ)は、PS3の約1万円の周辺機器であり、地上デジタル放送(テレビ番組)をPS3のハードディスクに録画できる。と、これだけ聞くと、「そんなことのために、わざわざ専用機を用意する必要あるの?」と思う人が大半であろう。しかし、現在主流の「テレビ本体にハードディスクをUSB接続すると、そこに録画ができる」という機能が搭載されたのは、ソニーのブラビアだと2011年モデルからであり、当時デジタル放送を録画するためには、単体でPS3より高価になるような専用機を買う必要があった。それが、PS3に周辺機器を付けるだけで可能となるため、当時のメリットはかなり大きかったのだ。
 そして。PS3でテレビ番組を再生できるということは、
つまるところPS3のゲームを録画するのと同じ方式で、PCへと取り込むことも可能となる。これにより、2011年頃の私の日記には、テレビ放送をそのまま取り込んだと思われるような画像も数多く存在する。デジタル放送の字幕もそのまま表示できるよ。まあ、こういう使い方は、著作権的にグレーかアウトかで言うとアウトなのであるが、こういった素材を、ネットから拾ってくるのでなく、自分で調達できるというのは、サイト制作のためとして、非常に大きいものがあった。
 なお、現在では「PS3向けのtorne販売」および「そのアップデート」は終了しており、「nasne」という後継機
(? よく知らない)に移行しているようであり、ちょうど1日前には、PS5向けnasneアプリケーションの「PS5版torne」(ややこしい…)が発表された。しかし、PS3向けtorneは今なお使用可能ということであり、機器を繋げば、現在でもテレビ放送の受信と録画が可能であるそうだ。



 というわけで。色々と機能を挙げてみると、
まだまだPS3は現役という感じである。むしろ、時間が経つにつれ、熱烈な愛好家のいる往年の名車がごとく、異様な雰囲気まで醸し出してきた。後継機のPS4/5は、多くのマルチメディア機能を捨て去ったため、今なおPS3だけの独自機能が多く存在する。
 …そしてもちろん、本業のゲームについても、ディスク・ダウンロードの両方で、多彩なソフトを楽しめる。出力はHDMIであるため、現行のディスプレイや録画機器に出力できないということは、まず無いであろう。また、もしそのPS3が初期型ならば、PS2ソフトがHDMI出力で楽しめるというプレミアが得られるため、ぜひ大切に使ってほしい。やっぱり、私も来年あたりにお金の余裕が出来たら、初期型PS3を確保しておこう…。

(2021年11月29日)

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2021年11月8日(月)
「水筒を使っていたけど、環境保護で水筒を使っていなかった」


 
国会アイドル OBRG46


 前環境大臣の小泉進次郎氏は、珍妙な言葉遣いで話題となった。その中の一つに、「野球部員だった私は水筒を使っていたけど、環境配慮の観点で水筒を使っていなかった」というものがある。
 ――さて。これだけ聞くと、
使っていたのか使っていなかったのか分からないのだが、まあ話の流れ的に、「水筒を使っていたのだが、その際に『環境に配慮する』という観点を持っていたわけではなかった」ということであろう。ちなみに、この発言は、【元ソースが有料記事】なので確認できないのだが、どうも小中学生からの質問に答えたものらしい。急な質問に口がもつれて変な表現になったのではなく、あらかじめ用意していてこれなのだから、やっぱりちょっと狙っているのかもしれない。まあ、個人的には、こういう面白路線は評価したい。環境大臣なんて、誰がやっているのかすら知らなかったし…。

 では、話を私個人に持ってきてみよう。私は水筒を使っているが、環境保護の観点で水筒を使っていない。私は環境保護の観点で水筒を使っていないが、金銭的コスト削減の観点で水筒を使っているのだ。
駄目だ、やっぱり本物の文章には勝てねぇ…。
 何が言いたいかというと、私は、炭酸水のペットボトルに水道水を繰り替えし入れて“水筒”として使っているが、
それは環境保護という観点ではなく、お金を節約するためだということである。順番に説明していこう。「炭酸水のペットボトル」を使う理由は、炭酸飲料の容器は固めに作られており、荷物に圧迫されたところで、簡単には潰れないという利点がある。その昔、い○はすというミネラルウォーターが大ブームとなったことがある。その容器はペラペラで潰しやすい…というか、“クルリとひねりながら上下に潰す”という斬新な方法が推奨されており、素材の使用量的にも、ゴミの運搬的にも、環境に優しいという触れ込みであった。しかし、私は、カバンの中で破損させてしまったことがあり、それはもう悲惨な事態となってしまった。当たり前であるが、薄く作ると、強度は落ちるのである。
 ――いっぽう、炭酸水のペットボトルだと、前述の通り、
炭酸を維持するためか、厚めに作られているため、そう簡単に潰れることはない。そして、炭酸のペットボトルを使っている理由は、コーラなど炭酸ジュースの容器を使うと、中身を水に入れ替えていることが遠目でも明らかとなってしまうため、それを防ぐためである。まあ、みみっちい感情ではあるが、私も人間であるため、一応の見栄を張ってしまうのだ。

 そして、
「環境保護ではなく、お金を節約するため」というほうについても説明してみよう。ペットボトルは使い捨てであるが、容器はそんな簡単には破損せず、1ヶ月以上は余裕で使える。そして、中身に入れる500mlぶんの水道水の料金は、水道代が一定ではないものの、概ね0.1〜0.2円という程度である。そのため、例えば「1日1本のペットボトル水を」「1ヶ月に20日」使うとして、常に自動販売機でいろ○すを買っていれば100円×20日で2000円だが、1回だけ100円で容器を買って1ヶ月使い回せば、100円+0.1〜0.2円×20日で、102円〜104円ということになる。たかだが1900円というところであるが、これは20代の手取り月給の1%くらいであり、意外と侮れないということが分かる。
 …さて、「水道水は味が好きでない」という人も居るであろう。しかし、
私は出先では味にこだわらないので、とりあえず水分補給ができれば良いという観点で、水道水を飲んでいる。まあ、かつて、ほんの一瞬だけとは言え、飲み水が無くて困りきり、ハンカチを頭の上に置いて、それで夜露を集めて飲んでいたようなこともあったので…。すごく繊維っぽい感じの味がしました。
 ――ちなみに、水の味を決める要素として、
温度が重要であることが知られている。そのため、ペットボトルに水道水を入れて冷やしておくという手もあるのだが、ペットボトルが汗をかいてベショベショになるのと、「あらかじめ冷やしておく」という下準備が必要になるため、私はやっていない。

 ちなみに。衛生面の話となると、
ペットボトルを水筒として使うことは、あまり推奨されないようだ。一応、私は「用事が終わったら毎回カラにして乾かす」「塩素入りの通常水道水しか使わない(浄水器を通すと、塩素が除去されてしまい、雑菌が繁殖しやすくなる)」「飲む時に口を付けない」という対策をしており、これまでのところ、ペットボトルの水道水で体を壊したことは無い…と思われる。まあ、こういう個人の経験は信頼しないほうが良いだろう。
 …やれ、私は、ノンカロリー飲料で大量消費をしている1.5リットルのペットボトルも、1回で使い捨てるのではなく、何度も使ったほうが良いと思う。しかしながら、この衛生面の問題をクリアするのが難しく、実際には行われていないということのようだ。
 ――ということで。衛生面にもこだわりたいなら、ペットボトルではない水筒を使うと良いと思われる。ただ、あれも
ちゃんと衛生的に使えていない人が多い(水で流すだけ、中身を毎日入れ替えない、ちゃんと乾かさない、など)ので、個人的には、ペットボトル水筒でも大差は無いかなー…と思ったりもする。

例え美少女であろうと口を付けるのは絶対許さないマン


 そんな感じで。まとめると、「私は水筒を使っているが、環境保護の観点で水筒を使っていない」ということである。私が、ペットボトルの水筒を使っている理由は、お金を節約するためなのだ。
 …まあ、それでも、個人的には、
そもそも買わないことは環境保護に最重要だと思うのだ。さっきからいろ○すのネガキャンみたいになってしまって心苦しいのだが、い○はすでは通常のペットボトルと比べ、容器の軽量化とゴミの容量削減などにより、ライフサイクルで49%の二酸化炭素を削減できるという。それ自体は、非常に優れた行為である。しかし、買わなければ100%の削減なのだ。
 ――やれ、私は、世間で流行りの「もう豊かさはいらない! 二酸化炭素削減!」などと言っている人を見ても、
「そう…(無関心)」としか思わない。しかし、だからと言って、積極的に環境を壊したいほどでもないうえ、お金を節約することには非常に興味がある。私にとって、「ペットボトルの水を自動販売機で買う」とは、100円の価値が得られるとは思えない行為である。そのような消費を減らすと、私自身のお金が溜まっていき、ついでに二酸化炭素も減らすことができるのだ。一石二鳥じゃないか。

 ということで。環境を守るには、「環境に優しい物を選ぶ」も良いが、更に重要なのが
「そもそも無駄な物を買わない」ということだと思うのだ。
 …やれ、これは、多くのことに当てはまる。例えば、健康食品や高額な機器を買って、痩せようと頑張ってみても、それでバクバク食べまくっては、結局のところ痩せないし、健康も良くならず、お金が消えていくだけである。こういう人には、私は常日頃から「食う量を減らせ」と思っている。
 ――まあ、「お金を湯水のように使う消費生活」が楽しいという気持ちも、分からないでもない。私も、かつては、100円の缶コーヒーを休憩のたびに購入し、1日で5本も6本も飲み、夜は酒まで買って、その缶もポイポイ捨てていたことがあった。まあでも、
1日4時間の残業の対価がそんなことって、割に合わないよね。お金を使うにしても、もっと良い用途があると思うのだ。私が、ペットボトルに水道水を入れて飲む理由? まずはお金を貯めたくなったからさ。第2に、貯金で引きこもる生き方が気にかかる…。地球環境のことはその次かな。

(2021年11月29日)

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2021年11月5日(金)
SFC時代のRPGの思い出(※FF以外)


 
ジャスティスブレイカも捨てがたいけど、1枚を選ぶならこっち


 本日は、懐かしいSFC(スーパーファミコン)のRPGを振り返ってみよう。と言っても、FFシリーズは、私にとって殿堂入りなので、それ以外での話だ。
 …まず、1つ目のタイトルとして、
「スーパーマリオRPG」を挙げてみる。これは、1996年3月に発売された作品であり、任天堂とスクウェア(当時)が共同開発をしたRPGである。この時代と言うと、ファイナルファンタジー6が発売したのが1994年4月、セガサターンとプレイステーションの登場が1994年の年末、ニンテンドー64の発売日が1996年6月という感じであり、次世代機に移行する直前に発売されたタイトルだ。SFCの末期ということを考慮し、「スーパーファミコンが4000円安くなるクーポン」という使う人いるのか? これというチケットが付いていた。また、フラワー3体が現れ、「ロールプレイングゲーム♪ やったことない人も〜OK!」などと歌い出すCM【YouTube】は、当時かなりセンセーショナルなものであった。

 さて。その「スーパーマリオRPG」の内容はと言うと、
FF6とFF7の間という、旧スクウェアに脂の乗っていた時期であるうえ、任天堂ゲームの人気も今以上に圧倒的なものであり、しかもカートリッジ側に追加チップを搭載して性能UPを実現していたため、量・質ともに最高レベルのクオリティとなった。
 …まず、見た目で印象的なのが、
3Dチックなグラフィックとなっていることである。SFCの性能では、本格的な3Dは実現できず、あくまで疑似的なものであるものの、従来の2DのRPGとは一線を画している。また、フィールドも、ただ上下左右に移動するだけでなく、斜め上から空間を見下ろした感じとなり、ジャンプやダッシュと言ったマリオシリーズのアクションも取り入れられている。そのため、フィールドにおいても、台に飛び移る・ブロックを叩くといったマリオらしいゲーム性が用意されている。この時代において、操作性と演出の融合を、驚異的な次元で果たしているのである。さらに、この操作性を用いて、本作には大量のミニゲームが用意されているが、元々マリオがジャンピングアクションであったことからか、“やらされている感”が全く無い。
 ――また、バトルにおいては、素早いキャラから順番に行動するターン制であるが、
キャラクターのアクション時にタイミング良くボタンを押すことで、バトルを有利にできる。また、技の中には、「ボタンを連打する」「十字キーを回るように入力する」と言った特殊な入力を求められることがある。こういった操作も、元がアクションゲームであるため、違和感が無いどころか、ゲーム性を大きく高めるに至っている。そして、演出としても、3D風のキャラクターがグリグリ動き回るうえ、各種のエフェクトも極めて美麗である。「ほうでんげんしょう」「フレイムストーン」「キラリりゅうせいぐん」など、名前を聞けば演出が思い浮かぶような技も多い。そして、難易度もなかなか骨太であり、中盤以降は探索・バトルの両面で一筋縄の行かなくなる。ヤリドヴィッヒとかいうよく分からない名前の奴が使用する「すいじょうきばくはつ」は、悪夢そのものであった。

 やれ。その他にも、「隠しアイテムやカエルコインなど、収集要素の面白さ」「クッパに初めてキャラクター性が付いたこと」「マリオ要素とオリジナル要素のバランスの良さ」「BGMのクオリティの高さ」などなど、
本作について語り出すと止まらなくなってしまうので、これくらいにしておこう。
 …ちなみに、私のプレイとしては、小学生の頃、FF6をクリアした後に始め、フィールドアクションにもバトル部分にも熱中していった。ただの一周クリアでは終わらず、クリア後も収集要素に取り組んでいったり、序盤でレベル上げをして圧勝プレイを楽しんでいったりした。その後、FF8で「やり込みプレイ」というものを覚えた後には、記録としては残していないものの、
低レベルクリアーをやってみたりもした。経験値を0にするためのクジ引き(本来は経験値をアップさせるためのクジだが、低レベルを狙いだと、経験値0が当たりになる)がとにかくツラかった…。
 ――というわけで。総合すると、「スーパーマリオRPG」
SFCでも最高クオリティのRPGであり、今でも普通に遊べる品質を誇っている。上に挙げたような、操作性をダイレクトにゲーム性へと反映するような作りは、最近のRPGですら好奇をもって受け止められるものであり、そのレベルの先進性を25年も前に実現していたのだ。あまりに凄まじすぎる出来である。これ、ひょっとすると、FF6より凄いのでは…?

 ちなみに。この作品は、権利関係が複雑なのか、
移植・リメイクには恵まれていない。SFCでの初登場、移植については、WiiとWiiUでのバーチャルコンソールで登場したのみ(+ 一応「スーパーファミコンミニ」の収録タイトル)である。スイッチオンラインの配信タイトルに含まれていないため、現行機ではプレイができない。正直、この作品はマリオの中ではもちろん、全ゲームの中でも屈指の出来であり、しかも任天堂だけでなくスクウェア作品という位置付けもあるので、“次世代機に移り変わっていった時代”を代表する作品として、今でも手に取れるようにしてほしいものである。
 ――そのような背景からなのか、この作品は、
神ハードWiiUのバーチャルコンソールでの人気が高い。実際に、WiiUを起動してオンラインストアのランキングを見てみたところ、「スーパーマリオRPG」は人気6位に位置していた。まあ、このランキングがいつ集計したものなのかは分からないが、1位が「メトロイドゼロミッション(GBA/2004)、2位が「メトロイドフュージョン(GBA/2003)となっていることから、まあ新作「メトロイドドレッド」が発売したということで、“最近”と言って良い時期であろう。ちなみに、3〜5位もこの後の文章で登場します。

最も印象的なのはラスボス戦なんだけど、さすがにそれは載せられないので…


 続いて、もう一つ、SFC時代に印象に残ったRPGを挙げておこう。それは、1994年に発売した「マザー2」である。
 …この作品は、ファミコンで登場した「マザー
(1)の続編であるが、主人公が赤い帽子を被っている、ラスボスの名前が「ギーグ」という以外に、特にストーリー的な繋がりは無い(はず)。私は、前作からの流れではなく、単体でマザー2をプレイした。

 さて。この作品で、まず特徴的なのは、
バトルである。見た目的には、敵と正面から向かい合う形の、いわゆる“ドラクエ的な感じ”なのであるが、味方側のHP減少に特徴があり、最大HPを超えるダメージを受けてもすぐには戦闘不能とならない。その場合、HPがスロットのようにぐるぐる回りながら減っていき、HPがゼロになると初めて戦闘不能が発生する。この間にHP回復行動を行えば、戦闘不能を無かったことにできる。また、バトルが終了すれば、HP減少も止まるので、バトルを素早く終わらせるという対策も取れる。このシステムの採用により、バトルにアクションゲームのような緊張感・爽快感がもたらされている。ラスダンの、敵スターストームαと、味方のライフアップΩ・サイコシールドΣといった大技の応酬は、まさにRPGの終盤戦という感じである。
 …そして、グラフィックについては、マリオRPGのように特殊なチップは積んでいない。しかしながら、バトルの演出については、
サイケデリックな背景に、幾何学的なエフェクトサイバーな雰囲気を感じさせるBGMと、未来的な演出が多い。かと思うと、「世界を救うために、少年が旅に出る」「ヒロインの少女と出会う」「8つのダンジョンを巡り、大ボスを倒して証を手に入れる」などというド王道の要素もあって、そのバランス感覚がとても良いのだ。
 ――ちなみに、舞台については、アメリカの田舎町をモチーフとした場所からスタートして、ヨーロッパまで渡るというものであるが、そこに程よい量でダンジョンや異世界・SF要素が入ってくるという感じである。「ムーンサイド」のイカれ具合、様々な演出があるがとりあえず主人公が
全裸(上半身全裸、下半身も全裸)になる「マジカント」、そしてラスダンの奇抜すぎる突入方法などは、今でも話題にする価値がある。

 そして、マザー2で、今なお語り草になっているのが、
ラスボス戦である。本作のラスボスは、ストーリー上の位置付けがさっぱり分からないのだが、第1形態では巨大化した主人公の顔がフヨフヨ浮かんでいる本体に、青ざめた顔で蜘蛛のような機械に乗っている従者が、これ以上ない嫌悪感を与えてくる。そしてBGMは、ファミコン風から始まり、途中で激しいロックへと変化する。今でこそ珍しくない演出だが、その開祖は間違いなくこの作品だろう。
 …そして、第2形態以降は、ラスボスの自我が崩壊し、
真っ赤な画面となって、狂気的な演出が繰り返されるようになる。このラスボスは、既プレイの皆さまはご存じの通り、ある技を使用しなければ絶対に勝てないという仕様になっており、そのことについて作中で明確なヒントが与えられるということもない。というわけで、初回の挑戦では、絶望的な雰囲気で長らく戦ったすえ、ついには全滅をしてしまった。しかし、そういう過程があったからこそ、解法を見つけ出し、ラスボスを倒した時の達成感には、筆舌に尽くしがたいものがあった。

 というわけで。「マザー2」も、特徴的なバトルシステムと、王道RPGにハメ込まれた
サイコ要素により、深く印象に残るものとなった。
 …ちなみに、私はSFC版で初回プレイを遊んだのちに、2003年のGBA移植版である「1+2」も購入している。このバージョンは、当時はプレイ困難になっていた「マザー1」と、SFCの『2』をカップリング移植したものであり、『2』のほうでは追加要素こそ無いものの、
ラスダン最深部からのあなぬけネズミ脱出するバグラスボス第2形態を「どくヘビ」で倒してそのままエンディングに到達するバグなど、お得感のある作品になっている。このサイト的にも、序盤の僅かな部分しか書いておらずボツ扱いになったものの、【低レベルクリアーのレポート】も存在したりする。
 ――ところで。マザーシリーズには、ファミコンで登場した『1』に、その後の2006年にGBAで発売された『3』もあるのだが、
私が名作だと思っているのは「マザー2」だけである。『1』も『3』も、決してつまらないというわけではないのだが、『2』ほどに特出した出来であるとは感じない。『1』については、私がファミコン現役時代ではなく後からのプレイとなったこと、そして『3』については、制作難航の末に据え置き機ではなく携帯機のGBAで登場した作品であることが影響しているのかもしれない。

 ちなみに。この作品についても、今からプレイするとなると、WiiUバーチャルコンソールが現実的なところだが、こちらは
販売ランキングの3〜5位に、『2』『3』『1』の順で収まっている。なお、同ランキングで1〜2位のメトロイドも、私は過去に遊んだことがあり【日記:2021/8/6】、6位も上で触れたマリオRPGということで、私の知っているソフトが上位独占ということになった。WiiU再販しよ?

個人的には、“レトロ”という感じじゃないかな…ずっと現役


 そういうわけで。今日は、SFC時代の、FF以外のRPG2作品を振り返っていった。
 …実際には、ここに更に、当サイトでも頻繁に扱うFF4・5・6が加わる。そして、もう一つの“2大RPG”であるドラクエについても、ストーリーが話題になったDQ5と、サウンド・グラフィックが大幅にパワーアップしたDQ6が登場している。RPGだけでも、
実に豪華絢爛、スペシャルな時代であった。
 ――やれ、日本の“ゲーム全盛期”をどの時期に捉えるかは、諸説あると思うが、私は
SFC〜PS2くらいであると考える。ハード・ソフトともに向上が凄まじく、続編が出れば確実に進歩しており、かつ、その登場ペースも優れていた。こういう時代を幼少期として過ごしたからこそ、長い時が経った今となっても、私はゲームを一番の趣味に据えているのだ。

 ところで、最近では、
アナログレコードやカセットテープといった、レトロ感あふれる物のブームが定期的に起きている。
 …だから、この手のレトロゲームが一世を風靡する時代も起きないものかと、私は思うのだ。その中でも、SFCには、
2Dゲームとしての進化が行き着いた感があり、今でも遊べるような作品が数多く存在する。新作が出ない時は、最新ハードから離れて、かつてのゲームを遊ぶのも、また良いというものだ。

(2021年11月29日)

登録タグ/ ゲーム一般
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