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管理人の日記
メトロイドと呼ばれる主人公のロボットを操り、機械の建造物の中をねり歩く。敵は銃で倒す。
Metroid:
Become Human(これが言いたかっただけ) |
本日2021年8月6日は、ファミコン(ディスクシステム)の初代「メトロイド」が発売して35周年に当たるという。私も、「メトロイド」のシリーズ作品は、幾つか遊んだことがあり、それぞれ思い出に残っているので、本日はそのことについて語ってみたいと思う。
まず、「メトロイド」シリーズは、任天堂から発売されている探索型アクションゲームである。プレイヤーは、凄腕の賞金稼ぎである「サムス」を操作することになり、謎に満ちた宇宙の星やコロニーなどを、ビームで敵を倒しながら調査していく。
…さて、この作品の大きな特徴として、ゲームの進行が一本道ではなく、アクションによって制限されているということがある。プレイヤーは、マップを探索していくことにより、ダンゴムシのように丸まれる「モーフボール」、猛スピードでダッシュできる「スピードブースター」、敵を凍らせて足場にできる「アイスビーム」などのアイテムを入手できる。そして、その新アクションを使うことで、探索可能な範囲が増えていくのである。これが、メトロイドシリーズが、「探索型アクション」と呼ばれるゆえんであり、当時の基本であった“面クリア型のアクション”とは違った雰囲気を味わえる。初代テレビCM(【YouTube】)で流れる「アクション&迷路ゲーム!
メトロイド」という説明は、本ゲームの特徴を端的に表現していると言えよう。
――なお、作品次第であるが、上級テクニックによって、ゲームの進行を無理やり本来のルートから外すことも可能である。それによって、バグなどは特に起こらないため、こういった特殊な攻略を行うことも、作品の大きな楽しみと言える。その性質により、動画サイトなどでも人気が高い。
ちなみに、「メトロイド」とは、シリーズを通して登場する、クラゲのような宇宙生物である。空中を浮遊し、他の生物からエネルギーを吸収することで、進化・増殖をする。作品によって、このメトロイドを直接的に倒したり、はたまたメトロイドを操る勢力が敵となったりする。ちなみに、プレイヤーキャラの名前は「サムス・アラン」であって、「メトロイド」ではない。あれでしょ、ゼルダの伝説で、主人公に「ゼルダ」って付けちゃう的な。
…ちなみに、メトロイドには、β線を照射すると増殖するというとんでもない設定が用意されている。β線(電子線)は、部屋1つほどの大きさの装置によって、普通の電気から生成し、自由に出したり止めたりすることができ、遮蔽もまあまあ容易であるため、現代の人間の技術力でも簡単に量産が可能である。そして、メトロイドを介することで、生物の生命エネルギーを、人間に利用可能な形に取り出せるという性質もある。というわけで、現実世界であれば、養鶏場のような感じで、メトロイド発電所が出来ているに違いない。なお、メトロイドは冷気に弱いという弱点があることがあるので、「メトロイド発電所」を寒冷地に作れば、脱走問題も解決である。なんとまあ、夢のある生き物だろうか。一応、作中世界では、メトロイドは有害生物駆除のために作られた人工兵器であるため、これだけ都合の良い性質が揃っているのも納得である。
――そんな感じで。作中においても、「メトロイドの平和利用」というテーマで、研究が為されていたりするのだが、まあこれはゲームなので、強奪されて生物兵器として使われたり、闇の勢力に研究されていたりして、メトロイドが敵になってくるわけである。仕方ないね、男の子はすぐ喧嘩するからね!
自由度が低い異色作だが、縛りプレイでのボス戦が熱い! |
さて。私がプレイしたことのある「メトロイド」シリーズは、SFCの「スーパーメトロイド」、そしてGBAの「フュージョン」「ゼロミッション」の3つである。順に、それらについての思い出を語っていこう。
まず、SFCの「スーパーメトロイド」は、私が初めてプレイしたメトロイドである。当時は出荷調整が上手く行っていなかったのか、非常に安価で売られていた記憶がある。なお、中古ということで、脱出不能の最終セーブポイントでセーブしたデーターが残っており、当時はいきなりそれを読み込んでしまって、全くの意味不明だった記憶がある。「中古ソフトのセーブデーターを読み込む」という経験は、今の子供たちには理解不可能か。
…さて、初プレイ時の私の小学校低学年であったが、このゲームは操作も複雑なうえ謎解きも難解で、難易度調整なども無いため、クリアには非常に苦労した覚えがある。ただし、最悪の詰みポイントであるガラス管は、先行してプレイしていた兄弟から情報を入手したのだと思うが、特に問題は無かった。それでも、ボス戦のうち、難破船のファントゥーンと、終盤のリドリーには、手を焼いた覚えがある。そして、ラスボス戦の演出には度肝を抜かれた。いま思うと一周回って笑ってしまうような内容だが、重々しいBGMとともに現れる第2形態の迫力は、当時としては恐怖を覚えるものであった。
――ちなみに。『スーパー』は、ネット上ではスーパープレイやTAS、はたまた改造メトロイドなどの動画で、今なお高い人気がある。しかし、この『スーパー』は、現在では遊びやすい作品とは言い難い。ソフト自体は、Wii・WiiU・3DSのバーチャルコンソールや、スイッチオンラインの対象タイトルとして気軽に手に取れる。しかし、操作性に問題があり、5つある特殊武器をたった一つのボタンで切り替えながら射撃しなければならず、しかも特殊武器の選択中は通常装備のレーザーが使用不可能という滅茶苦茶な仕様であるため、当時から操作しづらく遊びにくかった。なお、後のGBA作品では、ボタン数が少なくなったことにより、これらの操作性が最適化され、プレイがしやすくなった。いつかある『スーパー』のリメイクでは、当然ここは変更されるだろう。
また、GBAの「フュージョン」と「ゼロミッション」は、それぞれ2005年頃に、GBAとGBASPを使ってプレイをした。
まず、『フュージョン』は、メトロイドシリーズで久々に発売された2D作品であり、メトロイドらしいアクションや探索要素を維持しつつ、ストーリー性が大幅に強化された。しかしながら、本作はナビに沿ってゲームを進めていく形式であり、探索型アクションであるが、ゲーム進行は一本道となる。そして、ナビのメッセージを含め、演出やテキストや一切スキップ不可能であるため、繰り返しプレイやタイムアタックでは面倒になってくる。ということで、本作は、あまりメトロイドファンからの評価は高くないようだ。
…ただし。「フュージョン」には、シリーズでも独自の魅力がある。それは、多彩なボス戦と、縛りプレイのやり応えである。このゲームの進行は、「指令を受ける」→「ボスを倒す」→「新しいアイテムを入手する」というのが基本的な流れであり、ボス敵と言えるモンスターとの戦いが非常に多い。そして、難易度はEASY・NORMAL・HARDの3段階であり、このうちHARDにするだけで十分に難しくなるのだが、更に「アイテム回収率1%」という縛りプレイが公式に用意されており、1〜2発もらったら即死という条件下で、乏しい武装をやりくりして持久戦を勝ち抜く必要がある。中盤以降は、ゲドゥ(スペースジャンプ)、ナイトメア(グラビティスーツ)、ネオリドリー(スクリューアタック)など、強敵が目白押しで、クリアーにはかなり苦労した記憶がある。
――というわけで。私は、自分のお金を出して購入したのは、この「フュージョン」が初めてであり、そのストーリー性の強さや、縛りプレイとして1%クリアーを頑張ったおかげで、「フュージョン」がメトロイドシリーズの中でも最も強く印象に残っている。ふむ、「自由度が低く、一本道な作風ながらも、縛りプレイでのボス戦が熱く、個人的にはシリーズ内で最も気に入っている」か。なんか、凄く似たようなゲームを知っている気がする…。
そして、「ゼロミッション」は、初代「メトロイド」の完全リメイクと言える作品である。本作は、意図的に前作である「フュージョン」と異なる作風にするためか、自由度が一気に上がった。また、『スーパー』でシーケンスブレイクをするためには、スーパープレイに片足を突っ込んでいるような操作が必要だったが、『ゼロミッション』では壁蹴りやボムジャンプと言った操作が極めて容易になり、簡単にストーリー進行順を狂わせることが可能になった。逆に、物語的な要素は薄くなり、何故かイラストがアメコミタッチとなっている。また、GBA作品としては異例の60fps動作(多分)をするため、とても滑らかなアクションを楽しむことが可能である。
…さて、私は、「フュージョン」に大満足をし、その続編としての流れで「ゼロミッション」を購入した。ただ、こちらは、私にとっては前作ほどのパンチ力が無く、そこまでハマり込むことはできなかった。ゲーム全体の流れは、「2体の大ボスを倒して表のラスダンに向かい、その後の裏シナリオの潜入ゲームをクリアーし、裏のラスボスを倒して終わり」で要約できるものであり、「スーパー」や「フュージョン」と比べて、アッサリしすぎている。そして、前作で深く楽しんだ1%クリア(本作では15%以内クリア)も行い、難しいと言えば難しかったのだが、ボス戦が「フュージョン」よりも少ないことと、そもそも似たようなプレイに前作で慣れていたこともあり、そこまで強い印象を受けるものではなかった。
――というわけで。この「ゼロミッション」は、ゲーム自体の出来は決して悪くなく、むしろGBAの2Dアクションとしてはかなり良質なのであるが、私にとっては「そこそこ良作」という枠を出られなかったタイトルである。
やや値段が気になるが、「思い出のゲーム」の最新作として、遊んでみるべきか… |
そういうわけで。「メトロイド」シリーズは私にとって、「かなり昔に、SFCとGBAで遊んだ、思い出のゲーム」なのであるが、その鮮烈な印象からか、以降もたびたび思い出すゲームである。任天堂作品としては異色の作風が、逆に記憶に残ったのかもしれない。
ちなみに。2Dのメトロイド作品は、これまでのところ4作が本編扱いとされているが、発売間隔がかなり空いており、なかなか現在ではプレイが難しい。
まず、『1』である初代「メトロイド」と、『3』である「スーパー」は、現行ハードであるスイッチのスイッチオンラインで配信されており、サービスに加入(有料)していれば、追加料金なしでプレイ可能である。初代メトロイドは、ファミコン作品であるため、操作性やグラフィックなどがキツいが、『スーパー』はSFCで発売されたため、そこまでキツくは無いであろう。スイッチオンラインでは、基本機能としてリアルタイムセーブや巻き戻しが可能であるため、それらを用いれば、難易度面はどうとでもなるだろう。
…いっぽう、『2』である「メトロイド2」は、ゲームボーイで最初に登場したのち、2017年に「サムスリターンズ」の題名で、3DS完全リメイク版が発売されている。しかし、私も探してみたのだが、中古ソフトを発見できず、DL版も定価ということで、未だにプレイができていない。いつも思うのだが、こういう旧作は、手頃な値段にセールをしてほしいものだ。そうすれば、私も中古屋など回らず、安心してDL版を購入できるのだが…。
――そして、『4』である「フュージョン」と、『1』の完全リメイクである「ゼロミッション」は、GBAのカセット以外だと、WiiUバーチャルコンソールでしか遊べず、既にプレイが難しくなっている。ソニーもそうだが、任天堂も、最新機で過去ハードの互換を切り捨ててしまったのは痛い。それぞれのハードで決定版と言える「初期型PS3」「VitaTV」「WiiU」あたりは、当時の定価で良いから、何とか再販の機会を用意してくれないものか…。
ちなみに、この秋には、念願の2Dでの正統続編である「メトロイド
ドレッド」か、スイッチで発売されるようだ。
…ただし、スイッチは据え置き機という扱いのためか、価格は7678円とかなり強気であり、ダウンロード版でも78円しか安くならない。グ、グムー…。GBAで発売したフュージョンとゼロミッションは、携帯機価格ということで4800円(当時の税率5%を加えても5040円)と、お得感があったが、さすがに8000円近いとなると、そう簡単には購入しようと思えなくなってしまう。
――ただ、メトロイドは私の中での思い出のゲームであり、こういう作品を“最新作”として遊べる機会は、極めて貴重なものである。どうしようか、2本で9980円のクーポンが利用可能らしいから、それを使って、「スーパーマリオ
オデッセイ」あたりと一緒に買ってみるか…?
(2021年8月6日)
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