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管理人の日記
初プレイはピカチュウ版で、ライバルのイーブイはサンダースに進化しました
初代(赤/緑/青/ピカチュウ)でネタを使い切ってしまった感がある |
本日は、ポケモン(ポケットモンスター)シリーズに登場する、「ライバル」枠のキャラクターについて語ってみたい。ただし、私は、“第3世代”と呼ばれるルビー/サファイア/エメラルドまでしかプレイしたことが無いため、そこまでについて、である。
…なお、世間では、1週間前に発売した“ポケモンシリーズの新作”が、ピクセルリマスターなんてお遊びと言えるくらいの凄まじい出来になっており、界隈は騒然としているようだ。しかし、これは“第4世代”に相当するソフトであるため、今回の記事と直接の関係は無い。私も、「後から直せばいい」と言わんばかりのバグゲー乱発には思うところもあるのだが、FFでない他ゲーまでわざわざ批判のために持ち出すのは、あまり良くないと思うので…。
せやろか |
ということで。ポケモンシリーズのライバルとして、まずは、初代から「グリーン」が登場である。なお、この名称は、後のシリーズで、主人公を表す「レッド」とともに公式化したが、初代の時点ではデフォルトの名前が無く、アニメから取って「シゲル」などと呼ばれることもあった。
…さて、グリーンの特徴としては、初作の時点でやりたいことを出し尽くしたライバルだと言える。まず、グリーンは、“オーキド博士の息子”という属性を持ち、憎たらしい性格で主人公の先回りをするが、ポケモンバトルの腕は確かである。そして、最終的には、主人公より先んじてポケモンリーグを制覇し、なんとラスボスとして立ち塞がる。その際の、「この俺様が!
世界で一番! 強いってことなんだよ!」は、いま思うと「そうはならんやろ」という感じのセリフだが、当時の感想としては、まさか友人枠のキャラがここまで壮大な存在になるとは思わず、物凄い迫力があったように思う。
――ちなみに、グリーンは、初代の登場人物ということもあってか、後の作品にもたびたび登場している。まず、作中時間で“3年後”と明示されている第2作の「金/銀/クリスタル」では、初代のカントー地方にも行くことができ、グリーンはトキワシティのジムリーダーとして登場する。この作品の時点では、労力の都合か、はたまた容量がキツかったためか、ピカチュウ版とほぼ同じ姿(下段、中央)である。しかしながら、その後の作品では、何故かやたらと大人びた姿で描写されることが多いようだ。グリーンとともに、「サン/ムーン」で「ウホッ!」という姿になったレッドは、しばしばネタにされる。
というわけで。ポケモンシリーズは、「ライバルがラスボスになる」という王道を、初作の時点でやってしまった。まあ、当時は、単体のソフトとして大ヒットどころか、「携帯ゲーム機」という分野自体を蘇らせるほどの画期的タイトルになるとは誰も思っていなかっただろうから、仕方あるまい。
――しかしながら、ここで出し尽くしてしまったため、当然のごとく、後の作品では「ライバル」枠の扱い方が難しくなってしまうのだ…。
何のことだか分かんないライバル |
続いては、金/銀/クリスタルのライバルが登場である。こいつも初期名が決められていないうえ、キャラクターの設定上、初代のグリーンほど後続作に出ていないのだが、名称が必要な場合は「シルバー」と呼ばれることが多いようだ。ゼノって何色だ?
…さて、こいつは、初代とは異なり、序盤から謎のキャラクターとして登場する。その流れとしては、当初は「友情」や「団結」といった価値を否定し、ただ強さだけを求めていたが、主人公とぶつかり合うことで、やがて正義の心に目覚めていく…という感じで、こちらも“王道”と言って良いライバルキャラクターである。最終的に、「なつき進化」(当時の新システム)が必要なゴルバット→クロバットの進化さえ、成し遂げている。ちなみに、通信交換が必要なゴーストとユンゲラーも進化させているので、リアル友人も出来たのだと思います。
――しかしながら、グリーンと異なり、彼はラスボスとならない。まあ、2作連続で同じネタを使うわけには行かないため、当然と言えば当然である。だがそれによって、物語の途中で出番が終了することになり、存在感が著しく低下してしまった。ポケモンは育成&対戦ゲームであり、ストーリーはチュートリアルのようなものであると思う。そのため、“ゲーム最初のごく僅か”にしか出番が無いということになり、非常に影が薄くなっているのだ。どうも、調べてみると、毎週月曜と木曜(ゲーム内に時計システムを搭載していた)にポケモンリーグ入り口で再戦できるようだが、全く記憶に無い…。
ちなみに。こいつについては、ある重要キャラクターの息子であることが判明している。それが初めて示唆されたのは、ファイアレッド/リーフグリーンでの追加ダンジョンのはずであるが、その後にどこかのタイミングで明確にされたようだ。後付け設定…ではないと思う。
――やれ、そのことから由来し、この金銀ライバルが、「○○の息子」という名称で呼ばれることもある。しかし、この呼び名は、非常にマズい。なぜなら、「○○の息子」と言われているうちは、その「○○」の付属品扱いであり、元のキャラクターを超えることは無いからだ。そして、この金銀ライバルについても、元々の名称が不明という言い訳はできるものの、残念ながら“親”を前提とする程度の存在感になっていることは否めない…。
というわけで。このライバルは、個人的には変なセリフのほうで印象に残っている。例えば、序盤で登場する際は、「オレの名前は
???」と言っている。これは、後に名前入力イベントがあるというゲーム上の都合に由来しているのだが、初回プレイでの私は、そんな事情はつゆ知らず、「なんでこの人は自分の名前が分かってないの?」と思ってしまった。
――また、ゲーム中盤(かの暴言「カイリュー
はかいこうせん」があった辺り)では、友情パワーの重要性に気付きつつも、それを素直には認められない…という状況で、「何のことだか分かんない」というクールさのかけらも無い発言をする。「分からない」ではなく「分かんない」である。なかなか衝撃的な表現であるが、DSリメイクの際にも全く変更されなかったため、これがこの人物の素の性格…ということなのかもしれない。
なんだこの男っ!? |
3番手として、ルビー/サファイア/エメラルドでの、ハルカ&ユウキを挙げてみよう。
このシリーズから、本編作品では初めて、正式に主人公の性別を選べるようになった(追加パック版で良ければ「クリスタル」から)。そして、選ばなかったほうの性別のキャラクターは、「ライバル」として登場する。その際の名称が、「ハルカ(女)」と「ユウキ(男)」ということである。
――なお、その他の仕掛けとして、ルビーサファイアでは、「主人公の父親」および「ライバルの父親」が、それぞれ役職付きの人物として登場する。しかし、男女どちらを選んでも、必ず自分の父親がバトル面で立ち塞がり、ライバルの父親が空気となるため、結果として、それぞれ息子と娘も、選んだ性別によって入れ替わっていることになる。ややこしい…。なお、ライバルBGMも、ハルカだとピッチ高め、ユウキだと低めとなっており、芸が細かい。
しかし。この作品においても、やはりライバルの扱いが迷走していると言える。
…まず、ハルカ&ユウキは、一応はジュプトル(トカゲのような草ポケモン)の「リーフブレード」が話題となったりすることから、戦闘面での見せ場が全く無いというわけではないようだ。しかし、このルビー&サファイアのライバルは、物語が終盤に差し掛かった頃に、環境に付いていけなくなり、ゲームから脱落する。以降は、バトルでは登場しなくなり、エンディングにおいて後方彼女ヅラで現れるという、微妙さ極まる存在となる。ひょっとすると、“ライバル”という考え方が誤りであり、どちらかと言えば、「戦闘シーンのある友人キャラクター」と捉えるべきなのかもしれない。
――むしろ、ルビーサファイアのライバルキャラと言うと、クソ緑こと「ミツル」を挙げるべきであろう。序盤こそ、全くポケモンを知らないくらいのナヨナヨした少年であったが、あっという間に実力を付けていき、最終的にはチャンピオンロードを息も絶え絶え抜けた主人公を後ろから奇襲するというド外道な作戦に打って出る。私の初回プレイでは、最後のサーナイトとかいうメチャクチャ強いポケモンに勝てず、出口が見えているにも関わらず、所持金の半額を奪われたうえで、ダンジョンの入り口まで戻されたものであった。
というわけで。本来のライバル枠であるハルカ&ユウキの、“ゲーム中での活躍”は、イマイチと言える。
――しかしながら、この辺りから、ポケモンの女キャラクターは、やたらと大きなお友だちに人気が出るデザインとなってきており、ハルカはその始祖として名高い。さらに、アニメ版においては、「○○かも〜」という現実に居たら気合パンチを喰らわせたくなる口癖で、ハルカがヒロインとして長く活躍したため、そちらでの知名度もある。ちなみに、それらの枠でも、男主人公兼ライバルのユウキは無なので、こちらは相当な不遇キャラである…。
タマタマ(意味深) ナッシー(意味深) |
というわけで。初期の3作だけでも、ポケモンシリーズの「ライバル」には、いろいろなドラマが存在することが分かった。
――ところで。今回の日記で私が何を言いたかったのかというと、初代ライバルであるグリーンは、物語の進行に合わせて、3種類のイラストで登場する。このうち、ラスボスとして登場するのが、上の画像の一番右なのだが…これを見て、私は非常にビックリしたのだ。まさか、ライバルが、ラスボス戦で下半身を丸出しにしながら戦っていたとは…。
(2021年11月26日)
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