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低レベルクリアー(GBA) プレイ日誌
真ん中のトビカガチさん(F外失)が気になる… |
新発売の「ファイナルファンタジー16」も一段落したということで、FF5に話を戻していこう。今回はいよいよ、本編ラスボスである「エクスデス」「ネオエクスデス」との2連戦に挑んでいく。
…まず、これらのバトルは、低レベルクリアにおいて、神竜&オメガすら凌駕しうるほどの難関となる。もちろん、本編シナリオで登場するボスということで、通常プレイであれば、あくまでそのレベルでの相手だ。しかしそれでも、ネオエクスデスについては、「アルマゲスト」「グランドクロス」を始めとする強烈な技や、合計4体での攻撃、そしてパーツを1つのみ残した場合の常軌を逸した超発狂など、本編の敵の中では、頭ひとつ抜けた強敵である。
――加えて。低レベルプレイにおいては、タイダルウエイブの8000も、アルマゲストの2000も、大して変わらない。最大HPの数十倍のダメージを受けて、ただ一発全滅をするだけだ。しかも、神竜・オメガは、そもそもの火力が高すぎるために、「HP以外で受ける方法」というものが想定されているが、ラスボス戦については、レベル上げによるHP上昇や、プロテス・シェル・ケアルガなどを活用したHP受けが考えられており、単純な属性防御では無効化しきれない技が多い。しかも、エクスデス&ネオエクスデスは、合計5体に渡るモンスターとの戦いになるのだ。恐らくだが、低レベルプレイにおいては、神竜&オメガよりも、ラスボス連戦のほうが難易度が高いと表現しても、差し支えはないであろう。
ところで。ネオエクスデスは、FF9の「永遠の闇」に匹敵する、伝説のポッと出ラスボスとして知られている。まず、ネオエクスデスは、名前こそ、FF5のライバルキャラクターである「エクスデス」を引き継いではいるが、その自我は完全に失われている。それもそのはず、ネオエクスデスは、エクスデスが『無』へと飲み込まれた成れの果てであり、元々のエクスデスとは全く別の存在だからだ。かつて、12武器の勇者たちに倒されたエヌオーと同じく、エクスデスもまた、『無』を追い求めた挙げ句に、自分を失い、そして討ち滅ぼされてしまったのだ(※予定)。
…が、そんなネオエクスデスが、キャラ立ちしていないかと言うと、そんなことは決して無く、むしろ、FFシリーズでも、話題に挙がる回数が最多と言えるくらいの相手となっている。その最大の理由は、少ないながらも、強烈な印象を残すセリフだ。まず、ネオエクスデスの登場時のセリフは、「わたしは
ネオエクスデス」「すべての記憶 すべてのそんざい」「すべての次元を消し」「そして
わたしも消えよう」「永遠に!!」というものである(SFC版)。世界を滅ぼしたあとに、自分さえも不要と認定して消滅させてしまうという、実に哲学的な行動である。その、1992年当時のゲームとしては、あまりに先進的な行動が印象に残ったためか、令和の今となってもなお、「敵を倒して、自分も滅びる」みたいな行動を取る人物に対して、「ネオエクスデスみたい」という評価が与えられることがある。
――また、これはセリフというかどうかは微妙なところだが、必殺技の1つである「グランドクロス」を使用する前には、「宇宙の 法則が 乱れる!」というメッセージが表示される(ピでは空白なし)。これ自体は、「次ターンにグランドクロスを使う」というただの宣言であって、何の効果も無い。もう一つの奥義である「アルマゲスト」を準備する際に、敵の体が揺れる動作とも関係がない。そして、“宇宙の法則”のうち、例えば物理・数学・哲学・時間論などのうち、どれがどうやって乱れるのかもハッキリしていない。しかし、「宇宙の 法則が 乱れる!」という、まさに“何が何だか分からないが、とにかくスゲェ!”とのインパクトにより、今なお語り継がれるセリフとなっているのだ。昔のFFには、「みぞおち」だとか「ぼくさつにんじんソード」といった感じで、文字だけで謎の印象を残す現象が結構あったのさ…。
[不審者情報]:
様子の変なオッサンが、単独で『無』を封じる事案が発生 |
そして。このラスボス連戦の前では、イベント演出についても、さすがに本編最後とあって、盛り上がる展開が続出である。ネクロフォビアを倒し、いよいよラスダン最深部へと突入したバッツたちであったが、そこに『無』の力を解放したエクスデスが襲いかかり、一行を無の世界へと封印してしまう。だが、そこに、ガラフを含む、戦死した“暁の四戦士”が集まり、バッツたちを封印から救う。そして、FF5のメインテーマと共に、新たな勇者であるバッツたちへと、エクスデスの討伐を託すのだ。
…というわけで。字面からすると、「これぞFF!」という感じの、バカバカしいくらいにド熱いシーンなのであるが、この場面には、1つだけ、壮大なるツッコミどころがある。それは、暁の戦士たちにまぎれて、何気にタイクーン王が参戦しているという点である。
――まず、タイクーン王の参戦自体は、かつて竜騎士として名を轟かせていたというほかにも、レナ&ファリスの実父ということもあって、そこまで変ではないのだ。ところが、ここは“暁の戦士たち”が再登場して盛り上がるシーンであるため、タイクーン王の場違い感が物凄い。しかも、エクスデスが放った『無』の封印を、1発目は暁の四戦士たちが結束して封じているが、2発目はタイクーン王が単独で破ってしまっている。スタッフの様子が変なのだ…。話の展開上、ゼザとケルガーは、タイクーン王に会ったことすら無いはずであり、まず間違いなく、「なんだこの変なオッサン…」と思っていたことだろう。
ところで。この、暁の四戦士たち+変なのだ王が『無』の力を封じるシーンについては、ラスボス戦ということで盛り上がる場面として認識されているためか、“決定ボタンにて、セリフ送りができないシーン”が含まれている。そこのセリフは、「さあ!」「今のうちに!」「エクスデスを!」「倒すのだ!!」「ゆけ!!
光の戦士達よ!!!」(最後のセリフから再びボタン送りが可能)というものだ。
…さて、これは、各バージョンごとに、少しずつ漢字表記が異なるが、内容は共通…と思いきや、GBA版以降にて、合計5つの言葉に対し、喋っている5人のキャラが付与されるという、謎のキャラ付けが為されている。具体的な配役は、ドルガン「さあ!」、ガラフ「今のうちに!」、ゼザ「エクスデスを!」、ケルガー「倒すのだ!!」、タイクーン王「ゆけ!!
光の戦士達よ!!!」というものだ。
――その中で、特に注目すべきが、決め台詞と言える「ゆけ!!
光の戦士達よ!!!」が、タイクーン王のセリフとして設定されているという点である。ご存じの通り、暁の四戦士+1では、パーティメンバーとして加入していたガラフが最も思い入れのある相手であるため、彼が締めのセリフを述べるのが最適であろうと思われる。が、FF5アドバンスの開発スタッフたちは、そういう判断をしなかった。または、SFC版では同ウインドウで表示されていた前半4つのセリフを、暁の四戦士たちに任せたいという考えがあったのかしれない。それらの、結果として、タイクーン王が、ラスボス戦に突入する前の決め台詞を喋ってしまうという、まさに様子が変な状況が生まれてしまったのだ。さすが名作、移植のたびに新たな話題が生まれていくな…。
エクスデス「私自身が『無』となることだ」 |
ちなみに。書くところが無かったのでここに書くのだが、FF5のラスボス戦においては、繰り返し挑む場合を想定して、長いイベントの緩和手段が用意されている。まず、ラスダン最深部に行き、待ち構えているエクスデスと会うと、ラスボス戦の導入となる、3分強のイベントシーンが挿入される。内容は、エクスデスが無の力を使って世界を攻撃し、バッツたちもそれに飲み込まれてしまうが、暁の四戦士たち(+通りすがりのおじさん)の協力によって脱出に成功し、彼らにエクスデスの討伐を託されるというものだ。途中から流れる「FF5
メインテーマ」が非常に熱く、FF5らしい、爽やかな名シーンである。
…さて、その演出の最後では、様子の変な人が、「ゆけ!!
光の戦士達よ!!!」と暑苦しいセリフを叫ぶと、バッツたちが向き合って頷き、再びキャラの操作が可能となる。流れ続ける「FF5
メインテーマ」とともに、最後の装備を整え、そして前進してエクスデスへと挑むのが、王道のプレイであろう。しかし、ここで引き返すことも可能であり、その場合、一つ前のフロアでは、セーブも可能だ。すると、次からはラスボス戦に、「エクスデス!
いくぞっ!!!」という一言だけで挑めるようになるのだ。
――やれ、ラスボス戦は、FF5の物語において、際立って難易度の高い場面であり、いくら盛り上がりどころとはいえ、何度も失敗していると、3分ちょっとのイベントすら鬱陶しくなってくるだろう。また、縛りプレイでは、極端な回数の挑戦が必要となることも存在する。もちろん、FF5の発売当時には、現代における携帯電話のような、手軽な暇潰し手段も無かった。そのような際に、イベントシーンを事実上スキップできるのは、大変ありがたいものだ。
とはいえ。一度、エクスデスのマップから引き返してしまうと、BGMはFF5メインテーマから、通常の「光を求めて」に戻ってしまうし、FF5屈指と言える名場面を見ることもできなくなる…と思いきや、実は、再びラスボス前のイベントを見れるようになる救済も用意されている。
…さて、あまり知られていないであろうが、このラスボス前のイベントを見たあとに、次元の狭間から出る(次元城まで戻って「テレポ」でも、徒歩で飛空艇まで行っても、どちらでもOK)と、「空間が歪み……
時はさかのぼっていく……」というメッセージが表示され、外に出ると同時に、エクスデスによってラスボス戦直前で消滅させられた地点が復活する。ハチャメチャ世界のFF5だが、時間旅行の要素は全く無いため、何らかの辻褄合わせのために導入されたのであろう。一応、ゲームシステム的には、召喚獣シルドラの入手、そしてオーディンとの戦闘と仲間化が不可能になることはない、という救済に繋がっている。
――そして。この「空間が歪み、時はさかのぼっていく」のメッセージを出すと、再びラスボス戦の前のイベントを見ることが可能となるのだ。というわけで、イベントシーンを短縮するために戻ってセーブをしていても、次元の狭間から出れば、名シーンを再び見て、そして「FF5メインテーマから、そのままラスボス戦へと挑む」という激アツ展開も行えるようになるのだ。まあ、海賊の洞窟やバル城などが、直ったと思ったらまたぶっ壊されたりもするが…。
しかし、非常に残念ながら、この一連の展開には、バグが存在する。というのも、時がさかのぼったあとにラストフロアの最深部まで行くと、謎にエクスデスのドット絵が消滅しているのだ。ほぼ知られていない、エクスデス消失バグである。
…さて。これによる、その後の影響は特に無く、3セリフ後のエクスデスが点滅するシーンからはドット絵が復活し、以降は同じ演出となる。ただ、僅かとはいえ、名シーンの内容が変わってしまうことは確かである。このバグは、少なくとも、私が試したPS/GBA版では、両方発生するようだ。しかも、GBA版では、ラスボス戦を突破してクリアデーターを作成することにより、再びエクスデスのドット絵を復活させることが可能だが(※試した)、追加要素の無いPS版などでは、永久にエクスデスのドット絵は透明のままということになる。僅かな差だが、気になる人は気になるかもしれない。
――まあ、あえて擁護してみるとすると、このあとのエクスデスは、『無』へと飲み込まれ、ネオエクスデスへと没落してしまう。というわけで、この状況のエクスデスは、一足先に『無』の気持ちになってみたのだ。つまり、エクスデスのドット絵が消えるというのは、劣化ではないんだよ。むしろ、既に『無』との融合を果たしていたという意味で、進化をしていたんだよ…!!(唸り声)
ゲーッ!
せっかく画像を作ったのに、あまり分かりやすくない!! |
では、前置きが長くなって、こういうのも省略できる機能を入れたほうが良いんじゃないか?
とか思ったりもするが、それはともかくここからは、やり込みプレイとして、ラスボス戦の第1段階である「エクスデス(次元の狭間)」から説明をしていくことにしよう。
――ちなみに、上の画像が何だか凄いことになっているが、これは次のネオエクスデス戦で使おうと思っていたデザインを先んじて採用してみた。動画感覚で画像に詰め込んでも駄目だな…。
という感じである。さすがにラスボス戦の前段ということで、手加減をしているような行動が多い。打撃は、FF5ではシャットアウトが容易であり、「ホワイトホール」も、石化か即死のどちらかさえガードすれば、両方を無効化できる(旧スマホ版では、耐性の無いものは有効になるらしい…)。
…が、さすがにラスボス戦ということで、そう簡単に御せるわけではない。打撃とホワイトホール以外では、「フレア」「ホーリー」「メテオ」と「死の宣告」を使ってくる。フレア・ホーリーは、1人が死ぬだけなので、すぐ蘇生させれば問題ない…と言いたいところであるが、FF5のフェニックスの尾はHP1/4での復活となり、瀕死ラインの1/8を上回ってしまうため、「かばう」の対象から外れてしまうという難点がある。またメテオは、ランダム対象で4発の隕石を落とすものであり、リフレクで跳ね返すこともできない。まあ、一発全滅の危険性こそ、闇遊戯理論(【日記:2022/1/14】)により、1/1 × 3/4 × 2/4 × 1/4 = 3/32と低めであるが、被害甚大であるうえ、HP10000以下の最終モードでは毎ターンメテオを使ってくる可能性がある。そのため、対策としては、そもそもこのモードでのエクスデスに行動をさせないようにしなければならない。
――ちなみに、フレア・ホーリー・メテオは、第3世界で封印されていた魔法であり、第2世界において、エクスデスがガラフを仕留めるために使った3連続魔法でもある。それぞれ、ただ強力な魔法というだけでなく、世界観的な位置づけも存在する。正真正銘、エクスデス側も本気を出しているのだ。
その他、「死の宣告」については、必中であり、ボス耐性以外に防ぐ手段が無い。よって、「低レベル1人クリアー」などで喰らってしまえば終了確定であるため、第2段階を4ターン目まで進めさせない、「かくれる」「ジャンプ」で無かったことにする、MP切れ、「ちょうごう」をセットしてボス耐性を付与する、死の宣告のカウントが0になる前にネオエクスデスまで瞬殺する、のいずれかの対策を取らなければならない。どれも単体ならば難しくないが、このあとのネオエクスデス戦が本番となる中で、このような対策を求められることが、バトル全体の難易度を上げている。
ちなみに。「ホワイトホール」は、地味にエクスデスの専用技である。追加敵でも、エヌオー・神竜改といった裏ボスたちのみが使用するということで、何気にネオエクスデスの必殺技である「アルマゲスト」と似たような扱いになっている。FFシリーズお馴染みの、宇宙系の技でもあるな。
…のだが、アルマゲストに比べて、ホワイトホールの知名度は、月とスッポンである。なにせ、ホワイトホールは、リボン・イージスの盾・ボーンメイルのどれかを装備していれば、完全無効化ができてしまうからだ。これらの装備品は、縛りプレイでは頻繁に登場する。しかも、「耐性残存バグ」(【第11話の該当部分】)を活用するのであれば、これらの装備を身に着けている必要すら無い。やれ、道行く人に「FF5のホワイトホールってどう思う?」と聞いてみても、「は?
誰おまえ?」のような反応を受けることがほとんどであり、「即死+石化」という効果すら知らない人が大半だろう。しかも、無効化すると、エフェクトまで表示されないので、何が何だか分からず、1回休みのような扱いを受けることすら存在する。
――そういうわけで、私も、せっかくだから喰らってみた。味方全員から「リボン」「イージスの盾」などを剥ぎ取ってから戦闘開始をしたところ、見事に耐性残存バグの対象になって不発であったので、更に雑魚戦で1回とんずらをしたあとに、いざ「ホワイトホール」を喰らってみた。すると、3つの白い弾がぐるぐると回りながら攻撃対象に向かっていって、石化&即死状態となる。宇宙感のある独特な効果音も含めて、なかなか風格のある攻撃だ。というわけで、もし耐性無視のような特殊仕様があれば、かなりの強技として認識されていたことであろう。
なるほど。分からん |
続いては、第2段階である「ネオエクスデス」について解説をしていこう。ラスボス戦の本番と言える段階であり、FFらしい、何が何だか分からないデザインとなっている。前作『4』のゼロムスは、宇宙生物というか、ミジンコというか、とにかく何だか分からないデザインであり、『6』の神々の像は例のアレである。このようなラスボスのイカレ具合は、スーファミFF恒例の要素だったのだろう。
…ちなみに、ネオエクスデスのデザインは、新人時代の野村哲也である。その内容は、「角と羽の生えた筋肉モリモリ
マッチョマンの上半身に、腰から下は多数の美女や魔物がうごめいている」という感じであり、作中のネオエクスデスでは、先端部分に相当する。そこから更にイメージを膨らませたのが、実際に登場したネオエクスデスということなのだろう。当時からの、野村氏の非凡な才能を感じさせるというものである。
――なお。メリュジーヌ(【第14話の該当部分】)など、野村デザインが“原案”扱いになったパターンはいくつかあるが、FF6以降では、さらに氏の絵が重要視されるようになったためか、ゲーム内で使われることを前提としたイラストが増えたようだ。例えば、「神々の像(FF6)」や「エヌオー(FF5アドバンス)」は、作中に登場したそのままのデザイン画が、氏によって作られている。野村哲也は、FF7で急に現れたわけではないのである。
さて。ネオエクスデスは、次作『6』における神々の像と同じく、不気味な集合体の中に、4つのパーツがうごめいている。これら全てのHPをゼロにすることが、ネオエクスデスに勝利し、エンディングに到達する条件だ。なお、敵全体で「ネオエクスデス」という扱いであり、パーツは名無しかつ左下にも名前が表示されない。まさに、神々の像と同じく、「なんだかよく分からないが、凄い敵と戦っている!」という感じだ。
…やれ、さすがに4個パーツの1つ1つ自体の行動には、「何もしない」が多く、敵4体が同時に全力で攻撃を仕掛けてくるという感じではない。ただ、4パーツがそれぞれの強みを持っており、必殺技と言える「アルマゲスト」「グランドクロス」を始めとする強烈な攻撃技を繰り出してくる。低レベルプレイでは、これら全てを完全に防ぎきることは難しく、かなりの高難易度バトルとなるであろう。
――しかも、ネオエクスデスは、全てのパーツのHPが、50000〜60000と高い。FF5では、ラスダンのボスですら、せいぜいHPが20000とか30000とかであったため、4パーツの全てがその2倍の耐久力というのは、ぶっ飛んだ硬さを感じさせる。FF5の王道プレイにおいては、強化シルドラやバハムートといった全体攻撃が活躍するが、それで均等に削ってすら他のボスと比べて2倍であり、それが4体ということで、削るべきHPは8倍だ。前段であるエクスデス(HP49001)も加えると、ぴったり10倍となり、まさに桁違いの耐久力を誇る。低レベルクリアーでは、お手軽強化手段であるレベルドーピングを封じる場合、この莫大なHPをいかにして削り切るか…という点も重要となるだろう。
では、まず、そんなネオエクスデスの、「発狂」以外のパターンについてまとめていこう。なお、名称は「右上」「右下」「左上」「左下」とする。左上を“中央”と呼ぶ場合もあるため、その場合は、上手く読み換えていただきたい。では、行ってみよう。
とまあ、こんな感じで。敵は4体で攻撃してくるため、ネオエクスデス戦のパターンは極めて複雑となる。
…と思いきや、最後にまとめた「使用される技」を見てみると、意外にも、何とかなりそうな感じがしてくる。打撃は、いつものように「まもり+かばう」か、はたまた「源氏の盾+小人」で、(半)シャットアウトが可能である。また、「リフレクトリング」を装備していれば、「ガ系魔法」と「ホーリー」「フレア」、そして「デルタアタック」を反射できる。そして、「メテオ」はHP条件があるため、使わせないよう気を付ける。以上、事実上の脅威を、「アルマゲスト」と「グランドクロス」に限定できるのだ。これらは、さすがラスボスの2大必殺技とあって、そう簡単には無力化させてはくれない。
――その他、意外なところとして重要なのが、「ディスペル」である。これにより、特に、ヘイスト状態を解除されてしまう可能性があるのは痛い。FF5のヘイストには時間経過による解除が無いため、これまでのプレイでは、バトル冒頭で掛け、そのまま戦闘不能にならずに戦うという方法が基本となってきた。が、今回は、複数のネオエクスデスパーツが「ディスペル」を使ってくるため、ヘイスト状態をその都度かけ直すか、はたまた、ヘイストに頼らない戦い方を考えなければならない。または、「エルメスの靴」を使いつつ、反射可能な魔法を使う左下を瞬殺するか、だ。
ちなみに、グランドクロスの宣言である「宇宙の
法則が 乱れる!」は、日本語では全バージョンで共通の表現(ピのみスペースなし)となっているが、英語版ではバージョンごとに微妙に表現が異なる。
…まず、スーファミ版では「The laws of
physics are broken!」(物理の法則が壊れる!
【YouTube】)となっている。しかし、FF5は、海外スーファミでは販売されていないため、恐らく、非公式の○ミュ翻訳が定着してしまったのだろう。
――その後、初の公式版となったPS版では「The
universe is in peril!」(宇宙の危機だ! 【YouTube】)となり、GBA版では「The laws
of the universe mean nothing!」(宇宙の法則は無意味だ!
【YouTube】)、旧スマホ版とピでは「The
laws of the universe are in chaos!」(宇宙の法則が混沌としている! 【旧スマホ】【ピ】)となっている。どれも「universe
= 宇宙」という単語を入れつつも、表現に苦心している感じを伺わせるが、最終的には、「are in chaos」という感じで、ネオエクスデスが法則を捻じ曲げたというより、世界全体が不穏な状態に陥っているという表記に落ち着いたようだ。
裏ボスかな? |
最後に、ネオエクスデスの「発狂」について書いていこう。
…やれ、発狂というのは、現実世界の用語としてはあまり想像したくない言葉ではあるが、ゲーム用語としては「いきなり難易度が上がる」という程度の使い方である。アクションやRPGでは、行動パターンが変わる敵の中で、急に桁外れに難しくなる場面のことを指す。また、音ゲーでは、特定の場面で一気に難易度が上がる場合、その部分のことを示したり、はたまた高難易度曲自体を、純粋に「発狂」「超発狂」などと評価したりするようだ。
さて。ネオエクスデスの「発狂」は、HPが減少した場合にモードチェンジをする…という一般的な場合ではなく、パーツが最後の1つになったときに、急に攻撃が激しくなるというものである。以下、その内容を述べてみよう。
とまあ、こんな感じで。もはやリストが真っ赤になっており、何が何だかわからない。全ターン2連続攻撃であり、通常プレイでもパーティを半壊させる威力の「メテオ」や、必殺技の「アルマゲスト」を、通常攻撃感覚で使ってくる。「アルマゲスト→アルマゲスト」や、「アルマゲスト→ミールストーム」(アルマゲストの追加効果スリップで即死)といった凶悪コンボも存在する。
…やれ、私が、このプレイ日誌の連載を始める前(=FF5に関して、通常攻略レベルの知識しか無い状況)に、エンディングムービーの録画素材を得るため、知人のセーブデーターを使わせてもらって、ラスボス戦をプレイしたことがあった。その際は、連続魔によるシェル・ケアルガや、召喚士の強化シルドラなどによって、通常プレイらしい堅実な戦いを行っていたが、あろうことか、グランドクロス担当の左上パーツを残してしまい、「メテオ→アルマゲスト」と言った超凶悪行動に、グランドクロスによるステータス異常などが重なって、粘ったが、最後の最後で全滅をしてしまった。
――とまあ、そんな感じで、各パーツの発狂は、敵が4体で攻撃してくる時よりも明らかに強く、もはや対処不能な物質と化している。攻略サイト等では、ほぼ間違いなく、複数パーツを同時に倒す戦法が推奨されており、制作側の意図もそうなのだろうと思われる。
ちなみに、メチャクチャとなっているように見える、各パーツの発狂行動だが、実は「右上と左下」、「左上と右下」という感じで、対角の位置でのグループ分けが可能である。まず、右上と左下の行動パターンは、まったく同じである。また、左上と右下についても、元々グランドクロスを使用する左上パーツについて、4ターン目に「グランドクロス」が存在するだけで、他の部分は全て同じとなっている。
――さて、どのパーツを残した場合が厄介かというと、やはり「アルマゲスト」が凶悪であるため、その頻度が高い左上と右下が強いと思われる。さらに、「グランドクロス」についても、猛攻の中に絡め手が加わるという感じであるため、左上を残した場合が最悪だろう。前述の私は、よりによって、そんな相手と戦ってしまったのだ。まあでも、だからこそ、ネオエクスデスの発狂モードが印象に残ったのだから、結果的には良かったのかも…。
エ「『金』とはいったい…うごごご!!」 |
というわけで。遠大な行動パターンを持つ、エクスデス&ネオエクスデスというラスボス戦であるが、まず最初の戦法は、それらを全く無視したゴリ押しである。名付けて、「強化して銭投げ」作戦だ。
…さて、かなり上のほうで書いたように、第1戦となるエクスデス戦の最初のモードでは、打撃とホワイトホール(石化+即死)への対策を行えば、100%安全となる。よって、その時間を使って、「英雄の歌」による徹底的なレベルドーピングを行い、全員のレベル値を99にまで上げる。その後に「銭投げ」を使えば、エクスデス+ネオエクスデスパーツの全てに9999ダメージを与えられ、一気にラスボス戦を突破できるのだ。
まず。「銭投げ」のダメージは、「(自分のレベル値
+ 10 - 相手の物理防御力) × 150」という式で決まる。このラスボス戦における物理防御力の値は、第1戦のエクスデスが「35」、そして第2戦のネオエクスデスについては、全てのパーツが「30」となっている。よって、レベル値を99まで強化すれば、どの対象に対しても、必ず9999ダメージを出せる( [99 + 10 - 35]
× 150 = 11100)。しかも、「銭投げ」には、全体化による半減補正も無い。そういうわけで、レベルドーピングからの銭投げで、ラスボス戦は一気に突破ができてしまうのだ。
…ちなみに、「銭投げ」では、「使用者のレベル値
× 50 × 敵の数」のギルを消費する。そういうわけで、エクスデス→ネオエクスデスを倒すまでに、合計150000ギル程度を消費してしまうということになるが、問題ない。既に、ギルの使い道は失われている状態なうえ、仮に足りなかったとして、次元の狭間:ラストフロアに出現するムーバーを倒せば、ちょうど150000ギルが手に入る。世界を救うのに掛かるお金は、ムーバー1パーティ分だったのだ。エクスデスが学ぶべきは、『無』ではなく、『金』の力だった…?
ちなみに、この戦法の非常に好都合なところは、GBA/旧スマホ版での、ワンダーワンド&ラグナロク盗みに使えるという点である。
…やれ、FF6の神々の像と同じく、エクスデス&ネオエクスデス戦では、各敵から貴重なアイテムを盗めるが、追加要素の無いバージョンでは、せいぜい戦闘中に持ち換えるくらいしか使用法が無く、“フレイバー”という感が強かった。それが、追加要素ありのバージョンでは、ラスボスを倒したあとにクリアデーターを作成できるため、満を持して、全員ラグナロク二刀流も可能となったのである。
――そして、「強化して銭投げ」作戦は、「開幕で徹底的にキャラを強化し、その後に銭投げを連打する」という単純明快な戦法で、エクスデス&ネオエクスデスを撃破できる。たぶん、手段を選ばずに低レベルでラスボス戦に勝利するのなら、この強化銭投げが最も簡単であろう。さらに、アイテム盗みの隙であるが、第1戦のエクスデスについては、序盤の強化中に適当に盗めば良いし、ネオエクスデスについても、ラグナロクを盗める左下は、4パーツの中で最もHPが高い「60000」となっているため、9999だと7回が必要になる。だが、その僅かに足りないダメージを補う手段として、「ぶんどる」を使えば、全く時間的な損失なく、ラグナロク盗みを行えるのだ。
ただし。これは、あくまでWiiUの「まるごと保存」でやり直せる私の場合の感想である。左下パーツの「ラグナロク」はレア枠であり、通常枠にアイテムが無いため、「盗む」さえ成功すれば確実に入手できるが、その代わり盗みづらいので、無理に1回のチャンスで盗む作戦を立てると、かなりの苦行となるだろう。ネオエクスデス戦で「リターン」を使うと、最初のエクスデス戦まで戻ってしまうので、そちらの方法も駄目である。というわけで、リアルタイムセーブのような機能を使わないのであれば、何らかの対策を用意しつつ、複数回の「盗む」を仕掛けていく戦法が良いと思われる。
うたうのを
やめなさい |
では、具体的な戦い方を紹介していこう。まずは、いつものように、バトル前には、全員のHPを瀕死状態に調整しておく。そのためには、「いばらの冠」で、適度にHPを削りつつ「とんずら」する、という方法を用いていった。ピラミッドの針山を踏みに行くのとどっこいどっこいという感じだったが、風水士をマスターし「ダメージ床」を継承してしまった今、わざわざ全員のジョブを解除するより、頭防具のみを変える方法のほうが楽と判断していった。なお、エンディング後から再開すると、全員のHP&MPが回復してしまうため、この瀕死化作業は毎回やる必要がある。
…そして、エクスデス戦が始まったら、まずはクルルが「まもり+かばう」で防御を決め、レナが「英雄の歌」で味方を強化し始める。繰り返しだが、開幕のモードでは、打撃とホワイトホール(即死+石化)しか使わないため、打撃対策に加えて、「リボン(石化も即死も無効)」「イージスの盾(石化無効)」「ボーンメイル(即死無効)」のいずれかを装備していけば、100%安全となるのだ(即死と石化の片方を防御すれば両方防げるというのは、バージョンに依るらしい)。というわけで、この時間を使って、徹底的にキャラを強化する。目安だが、音楽が1ループするくらいまで待機すれば、レベル値が99に達するようだ。
――というわけで、強化が終わったら、次は歌っていたレナを止めなければならない。そのための方法として、殴打療法が最も簡単である(味方同士での攻撃には、「かばう」は発動しない)。ただ、強力すぎる武器を装備していると、戦闘不能になってしまい、「まもり+かばう」の耐性が崩れてしまう。そのため、使った武器は「スピア」である。これは何故なら、素早さ+1の補正を持つ武器の中で、攻撃力が「25」と、最も低いからだ。やれ、スピアは、ご存じ、第2世界の期間限定モンスターである「ジェイルベア」からしか盗めない激レア品、のくせに弱いというコレクターアイテム(【第9話】)であったが、FF5のやり込み環境は、こんなアイテムにも実用性をもたらしてしまうのだ。これもう、FF5スタッフが凄いのか、私たちが凄いのか、分かんねぇな。
そのような感じで強化を終えたうえで、レナの歌を止めたら、後は、「銭投げ」を連打して倒せば良い…のだが、敵HPは49001であり、HP30000〜10001の第2段階と、HP10000以下の第3段階は、それぞれ危険性が存在するため、少しだけ工夫を加えていく。
…さて、敵は、カンストの銭投げ×5回で倒せるのだが、まず、適当に1発「銭投げ」を放ち、ダメージが9999に達しているかどうか確認して、必要なら再強化も行う。次に、相手の行動を待ってから、4人で銭投げ×3を使い、敵HPを寸止めする。勢いあまって4回使うと、そのままエクスデスを倒してしまい、全員のゲージが最低の状態でネオエクスデス戦を迎えてしまうからだ。
――というわけで、最後の1人は防御し、次にターンが回ってきたキャラが「銭投げ」を使って、エクスデスにトドメを刺すようにする。エクスデスの素早さは「44」であり、ヘイスト状態なら、2倍速での行動が可能なため、このパターンで確実に、相手に危険な行動をさせずに撃破できるのだ。
そうして、ネオエクスデスが現れたら、銭投げ×7回を使って瞬殺…をせず、途中で1回だけ、左下パーツに「ぶんどる」で攻撃を仕掛ける。左下は、全4パーツの中でHPが60000と最大であり、9999連打だと、最後に1体だけ残ってしまう。そのため、打撃で少しだけHPを削っておくことで、その無駄を消すことができるのだ。しかも、左下から盗めるアイテムは、かの「ラグナロク」である。戦法のハマリ具合が凄いっ!
――ちなみに。ネオエクスデスのうち、右上パーツは素早さが「55」と早く、ネオエクスデス登場時を時刻t=0とした場合、t=64〜66での行動となって、こちら側のヘイスト状態のキャラを使っても確実な2連続行動とは行かない…と思いきや、前半部のエクスデス戦を、3人がゲージを残した状態で終えているため、その3人はネオエクスデスの初手の前に、確実な2連続行動が可能だ。つまり、敵に先んじて安全に行動できる回数は、3+4=7回である。そして、ネオエクスデスを倒すために必要な行動回数も7回だ。以上、証明終了である。FF5は数学だ!!
FF6(のライトブリンガー)と異なり、FF5では単に攻撃力が高い武器 |
というわけで。これにて、FF5のラスボス戦を、楽にパターン化して抜けられることが分かったので、あとは、いつものように、アイテム狩りを行っていく。狙うのは、エクスデスのレア枠:「ワンダーワンド」と、ネオエクスデス左下のレア枠:「ラグナロク」で、個数は、もちろん8個である。
…さて、それらのアイテムの正規の入手手段は、「ワンダーワンド」についてはフォークタワーの宝箱であり、「ラグナロク」は神竜の撃破報酬で、共に1個ずつであった。今回プレイでは、神竜は腕試し相手として残してあるので、ワンダーワンドは+7個、ラグナロクは+8個を、このラスボス戦で入手するということになる。必須ではないが、エクスデス
→ ネオエクスデスと戦う都合、1回のバトルで、両方ともを入手していきたいところである。
――ちなみに、ラスボス戦における全ての盗み枠だが、第1戦のエクスデスは「フェニックスの尾
/ ワンダーワンド」というアイテムを持っている。また、ネオエクスデスは、全てのパーツが1つだけのアイテムを保持しており、右上がレア枠で「あめのむらくも」を、右下が通常枠で「風魔手裏剣」を、左上がレア枠で「飛竜の槍」を、そして左下がレア枠で「ラグナロク」を持っている。このうち、あめのむらくもと飛竜の槍は、それぞれ次元の狭間で登場する用心棒&水晶竜から盗めるし、風魔手裏剣も店売り品である。よって、あえてここで盗む価値があるのが、ワンダーワンドとラグナロクになるのだ。
さて。今回は、バトル中に「ぶんどる」を仕掛けるチャンスをそれぞれ作っているので、WiiUの「まるごと保存」と組み合わせて、効率良く、ワンダーワンド&ラグナロクを増やしていける。
…だが、クリアデーターを作成するためには、約25分のエンディング(スキップ不能)を見なければならない。それはまあ、適当に放っておけば良いのだが、さらに追加で、ゲームを再開すると、トゥールの村の近くに放り出されており、全員のHP/MPが回復している。こちらは少し厄介で、稼ぎを再開するためには、長いラスダンを再び最深部まで潜らなければならない。
――というわけで、この銭投げ作戦には、稼ぎで使うことを前提とした工夫が盛り込まれている。というのも、キャラのアビリティに、「とんずら」や「てきよけ」といった、とてもラスボス戦とは思えないようなものがセットされている。これらは全て、クリアデーターから再びラスボス戦に挑むためである。しかも、ラスダン道中には神竜がいるので、「てきよけ」をセットしたまま、「いばらの冠」でHP調整が可能である。まあ、いばらの冠を使うため、完全に装備変更をゼロとはできないものの、換えるのはそこだけであり、かなり楽に、ワンダーワンド&ラグナロク稼ぎを行うことができた。
というわけで。今回のラスボス戦も、神竜&オメガ(&アルテ
ロイテ)と同じく、様々な倒し方を掲載していこうと思う。
――しかしながら、あまりにも一括更新が大変すぎるということで、今回は分割更新とさせていただこう。そのパート@が、この「強化して銭投げ」作戦ということだ。やれ、分割しても、このキツさかぁ…。
◆動画◆
固定ダメージ技でHPを調節し、無闇にモードチェンジをさせないようにする |
お次の方法は、敵の弱点を的確に突いていき、4人でラスボスを完封する作戦である。
…さて、皆さまご存じの通り、ネオエクスデスの4個パーツには、それぞれ、石化・ボス耐性なし(斬鉄剣)・麻痺などといった、致命的な弱点が存在する。しかし、これは良い調整だと思う。事前情報がなければ、こんなものが有効であると知るよしは無い。一方で、様々なものを試してみるプレイヤーや、情報を集めまくって挑戦するガチ勢ならば、そういった決定的なステータスを有効活用して、完全勝利をすることができる。遊び方に幅が生まれているのだ。あれだ、「弱点があったほうが愛される」というのは、こういうことなのだろう(※違います)。
――ちなみに、次作FF6で登場する「神々の像」についても、同じく、様々に致命的なステータスが効いてしまう。しかし、その後は、ステータス攻撃についての考え方が変わったのか、ラスボスに即死攻撃が有効などということは無くなってしまった。一応、FF13では、ラスボス最終形態のブレイク時に「デス」が効くのだが、普通に殴ったほうが明らかに楽であり、「ラスボスパーツに致命的なステータス攻撃が有効」という雰囲気ではない。だが、今後のFFで、再び“パーツの集合体”という感じのラスボスが出てきたら、その時は、色々なステータスを試してみることにしよう。
それでは、FF5のラスボス戦において、様々な攻撃を使って、敵を完封してみることにしよう。
…まず、前半のエクスデス戦であるが、これについては、既に述べている通り、冒頭部分は、打撃対策と「ホワイトホール(石化+即死)」対策を兼ね備えることで、100%安全となる。よって、ここで、「英雄の歌」や「素早さの歌」による強化を行えば、戦闘を非常に有利に進められる…のだが、それをすると、銭投げによる瞬殺と大して変わらなくなるので、今回はレベル等のドーピングは禁止とし、素のパラメーターで勝負をしていこう。
――さて。エクスデス戦で最も重要なのは、モードチェンジを暴発させないことである。敵は、「@HP49001〜30001」「AHP30000〜10001」「BHP10000〜」の3つの段階を持ち、それぞれで注意すべき行動が異なる。よって、これらの段階を不意に超えてしまうと、いきなり強力な攻撃が発動し、最悪の場合、一発全滅もありうる。今回は、完封がテーマであるため、戦闘不能者が出るすら避けていきたいものである。
そういうわけで。まず、戦いやすさを上げるために、エクスデスにスロウを掛ける。使うのは、いつもの、砲撃士の「ごうせい:スロウキャノン(波動弾+亀の甲羅)」だ。これならば、敵味方のレベル差や魔法回避率を無視して、「75%」という固定確率で相手にスロウを掛けられる。
…その後は、敵のHPを、「エレメントアタック」と「ニードルキャノン」という固定ダメージ技で削っていく。まず、「エレメントアタック」は、追加ジョブである剣闘士の「ひっさつ」によってランダム発動をする技であり、属性耐性に阻まれない限り、確実に9999ダメージを与えられる。発動は、剣闘士のジョブランクに依存するが、マスターで50%となり、期待値的にも十分だ。そして、今回これを使うのが、「小人+源氏の盾&かばう」で物理防御を決めているレナだ。なんと小人であっても9999ダメージを与えられる。どんなアタックなんだ…。
――次に、「ニードルキャノン」のほうは、「ごうせい」で「波動弾+金の針」を組み合わせると発動させられ、敵全体に3000ダメージを与えられる。他の状況に依らず、全体固定3000という時点で、低レベルクリアーにおいては異様に強力であるが、それだけでない良いところは、ダメージを調節できるということだ。というのも、素材を波動弾から炸裂弾に変えると「ニードルバースト」になって2000ダメージに、通常弾だと「ニードルショット」で1000ダメージに、それぞれ変化する。やれ、私は「3つの弾丸が購入可能になるのは第3世界終盤だから、どうせ最強の波動弾しか使わないっしょ…」と思っていたが、そんなことはとんでもない。こうやって、モードチェンジまでのHPをギリギリ調整するのに、3段階の固定ダメージ技が使用可能だったのだ。そう言えば、FF5には「とらえる」など、HPをギリギリに調整するメリットが数多く存在する。アドバンス版スタッフの奴、そこまで考えて…!
ボスであっても確実にHPを調べられる、何気に強アビリティ? |
ちなみに、敵の現在HPを知る方法としては、青魔道士の「しらべる」を使う。「しらべる」は、敵の現在HPと最大HPを表示するというシンプルな効果であり、青魔道士が敵のHPを知ってどうするのだ(魔獣使いだろ…)と言いたいところだが、今回バトルでは、味方の行動にもアビリティ枠にも余裕がある。よって、電卓や気合といった手段で敵HPを把握する必要がなくなり、手軽にゲームプレイを進められる手段として活躍するのだ。
…ちなみに、上位アビリティとして、MP・弱点・現在のステータスを知れる「みやぶる」という、これまた青魔道士がそんなこと知ってどうすんのという感じのアビリティが存在するのだが、こちらはボス耐性で無効化されるという致命的な弱点が存在し、そうでなくとも「ライブラ」と効果が同じであるため、むしろ「しらべる」の下位と言える存在になっている。さすがにこんなものは、私であっても、使い道を探すのは難しい…。
というわけで。バトル開幕から、物理&ホワイトホール対策で守りを固め、敵にスロウを掛けたあとは、上記の固定ダメージ技と「しらべる」を使って、HPを30000ちょっとにまで調整していく。その後、敵の攻撃を乗り越えたら、30000のラインを超え、第2段階へと入っていくのだ。
…さて、第2段階では、これまでの対策だけでは受けきれない攻撃が出てくる。それは、「フレア」「ホーリー」と、「死の宣告」だ。もっとも、それらについても、“これまでと同じ方法では駄目”というだけであって、リフレク・ボス耐性の付与・MP切れなど、対策は存在する。
――そして、今回採用したのは、カーバンクルの召喚である。エクスデス第2段階の1ターン目の行動は、「フレア
/ ホーリー / 打撃」であるため、ここまでの対策に加えてリフレク状態になっていれば、再び100%安全が確保できる。なお、魔法のランプは、次の展開を見越してオーディンに調節してあるため、本プレイとしては珍しく、「しょうかん」からカーバンクルを呼び出していくことにした。
と、いうわけで。実戦では、30000を超えた瞬間から、そのまま一気に「エレメントアタック」と「ニードル」系の合成技を使い、敵のHPを10000ギリギリにまで調節していきつつ、カーバンクルでリフレクを貼る。そして、その後の展開も考え、敵の第2段階の1ターン目を待っていたところ、「フレア」を反射することができた。この時点で、敵は既に「メテオ」を放つ第3段階に到達しているため、あとは躊躇せず、攻撃連打で倒してしまった。
…とまあ、こんな感じで。相手の第1段階かつ第2段階も無力化して、エクスデスを倒したわけだが、実はこんなことをしなくても勝てる。というのも、今回は、最初に「スロウキャノン」で相手にスロウを掛けており、対する味方側はヘイスト状態になっている。エクスデスの基本素早さは「44」と、ちょうどこちらのパーティと同じくらいであるため、つまるところ、敵が1回攻撃する間に、味方は計16回のコマンド入力を行えるということになる。これを全て「ニードルキャノン」に費やせば、3000×16
= 48000のダメージを与えられる。エクスデスのHPは49001なので、そのほぼ全てである。そういうわけで、まず最初にスロウを掛け、その後にちょっと削って、敵の第1撃を乗り切ったら、全員で針を投げまくる。これで、エクスデスは倒せてしまうのだ。
――ただ、これではあまりにも、相手に対する敬意が無い。やり込みプレイはプロレスなので、相手の良いところも少しくらいは出してやる必要がある。そういうわけで、今回は、わざわざHPを計算しつつ、“第2段階の1発目をリフレクで反射する”という作戦を取っていった。ちなみに、早くリフレクを貼りすぎたせいでリフレクが切れてしまったり、1発目の攻撃が打撃だったりして、何度か失敗している。あくまで魔法の反射にこだわりたかったのだ…。
理解する必要は無いっ!! |
そうしてエクスデスを倒すと、次はネオエクスデスが現れる。ここでは、まず、お馴染みの方法で、4個パーツのうち2つを瞬殺していく。
…まず、アルマゲスト担当の右下については、石化が有効であるため、あらかじめ魔法剣ブレイクを準備しておいたバッツが、「ねらう」で攻撃する。ステータス系の魔法剣は、耐性を持たない相手には「必中」となる。そして、「ねらう」で、物理攻撃部分の命中率も100%となるので、これにて、右下パーツの人生は終了である。アルマゲスト準備のために、ブルブルと震える動作すら行えなかった…。
――次に、ガ系魔法などを担当する左下パーツは、この次元の相手としてはおかしなことに、ボス耐性を持っていない。よって、様々なものが効いてしまうのだが、その中で最強と言えるのが、魔法のランプ版オーディンの斬鉄剣である。これまでも、文字通りの“必殺技”として使用してきたことからも分かるように、魔法のランプ版オーディンは、あらかじめ魔法のランプの順番を調整しておくことで、ボス耐性の無い相手に対して、必中の即死攻撃となる。と、いうわけで、左下パーツについても、斬鉄剣で3枚おろしにされてジ・エンドだ。ちなみに、この際、ネオエクスデス全体が切れたようなエフェクトとなって笑えるが、その後すぐに再生してしまうため、ネタ度は低めである。左下パーツだけを残して「斬鉄剣」でトドメを刺しても同じであった(試した)。
さて。開幕2人が攻撃を終えた時点で、残っているパーツは、右上(打撃担当)と左上(グランドクロス担当)のみとなった。
…そして、次の完封手段だが、左上パーツには、麻痺が有効である。麻痺については、ボス耐性を持つ相手には30カウントしか効いてくれず、上書きもできないものの、代わりに解除時にはATBゲージが最初から数え直しになるという特徴があり、敵よりも早い素早さのキャラが、秘中麻痺が「マインドブラスト」を連打していると、その相手は、一切のコマンド入力が不能となるのだ。この辺りの理屈については、以前にアルテ
ロイテ戦(のジュラエイビス対象)でマインドブラストを使った際にも説明したので、そちらも併せてお読みいただきたい(【第24話の該当部分】)。
――というわけで。左上パーツは、毎ターン「マインドブラスト」を掛けているだけで、全く行動ができなくなる。それどころか、敵は素早さが低めであり、麻痺を掛けた瞬間から次の行動が実行されるまで、123カウントも掛かる。よって、ヘイスト状態+素早さ50程度のキャラ(行動ごとのカウントは「35」)であれば、3回に1回くらい掛けていけば十分だったりするのだ。
最後に、右上については、打撃・真空波・ディスペルしか使ってこない。しかし、真空波は、単なる1.5倍撃であり、打撃対策で封じられる。また、ディスペルも、エルメスの靴やリフレクトリングに頼っていれば、被害は無い。これにて右上も終了だ。
かくして、右下と左下を、それぞれ魔法剣ブレイクと魔法のランプで消し、そして左上に「マインドブラスト」を3ターンに1回の間隔で掛け続ける。あとは、右上の技をいつもの打撃対策で防げば良い。ネオエクスデスを、完封できてしまった。
敵味方全体攻撃を、「特定のキャラ以外を戦闘不能にする方法」として使う |
さて、その後の戦い方であるが、引き続き、適当に「ニードルキャノン」と「エレメントアタック」でダメージを与えていけば良いのだが、上のほうで書いた通り、ネオエクスデスは、パーツが1つになると発狂状態に入り、桁外れに攻撃をパワーアップさせる。これに入らせてしまうとマズいので、残った2つのパーツを同時に倒す必要が…無い。発狂しようが何をしようが、引き続き左上には麻痺が有効であるため、マインドブラストを使い続ければ良いだけだ。むしろ、敵が左上のみになったら、アルテ
ロイテの時と同じく、マインドブラストをものまねしているだけで勝利確定である。
――というわけで。青魔法担当・ものまね士のファリスのみを生き残らせる方法として、「よげん」による敵味方全体攻撃を使用する。予言技の中で、味方側にダメージを与えるものは6種類だが、味方側のみを攻撃するのは、ハズレ技の「疫病」だけであり、残り5種が敵味方全体攻撃だ。どうせなら、同時に敵方にもダメージを与えたほうが良いだろう…ということで選んだのは、「大噴火」である。その名の通り、炎属性の敵味方全体攻撃であり、MPの下1桁が“2”の時に発動する。炎属性なので、フレイムシールドを装備することで、狙ったキャラだけを簡単に生き残らせることできるのだ。
では、どうやってMP下1桁を“2”に調整するのか?
と言いたいところであるが、魔法を一切使わないキャラが、最初からMP2の状態でバトルに挑めば、それで解決だ。私の奴、そこまで考えて…!
というわけで。実戦では、「しらべる」でHPを確認しながら戦い、右上を倒せる目処が立ったところで、MP2のクルルが「よげん」で「大噴火」を予言する。その予言が発動するまでにも、割と行動できる時間があるため、まず右上を倒し、そしてマインドブラストものまねの時間を短くできるよう、左上パーツのHPもギリギリまで減らしていく。
…そうして、「大噴火」が発動すると、1395ダメージを与え、なんと左上パーツを倒してしまった。ちなみに、味方側にもダメージを与え、マインドブラストものまねをする予定のファリスのみが生き残ったところは予定通りである。まあ、バトルが終了してしまい、ものまねループを行えなかったのは残念だが、フィニッシュが何となく美しい感じになったので、これはこれで、良かったのかもしれない。
――ちなみに。FF5では、ラスボス撃破時の生存キャラクターによって、エンディングの内容が少しだけ変化する(全15パターン
+ バグエンド1つ)。本プレイでは、さすがに全種類を回収するのはキツすぎだが、「各キャラ1人生存」の4パターンは網羅したいと思っていた。よって、今回はファリス版を記録できたということになる。この調子で、バッツLv2・レナLv1・クルルLv1版も頑張っていきたい。レナが一番キツそうだな…。
ちなみに、今回はYouTube動画のほうに、「そのA:4人で完封」のバトル部分だけでなく、おまけとして、3つのパートを収録している。それについても、需要に応じて、ご覧いただきたい。
・【おまけ1】…エクスデス専用技の「ホワイトホール」のエフェクトを収録しています。
・【おまけ2】…「エクスデス消失バグ」、つまり、ラスボス導入のイベントを見たのちに、引き返して次元の狭間を出て、再び導入イベントを見る場合に発生する、ドット絵の消滅について解説しています。
・【おまけ3】…敵の行動パターンを利用して、「宇宙の
法則が 乱れる!」を、3連続で宣言させる…という、実用性皆無のネタです。
◆動画◆
世にも珍しい、クルルではなくレナを使った、Lv1ひとり攻略です |
続いては、FF5やり込み界における伝統芸能:「ラスボスをLv1ひとりで撃破」をやってみたい。
…さて、このプレイを初めて達成したのは、FF5界隈では有名人の「にゅすけ」氏である(【該当レポート】)。氏は、通しプレイとして「Lv1ひとり攻略」を行い、ごく一部の妥協はあったものの、オメガ・神竜を含み、全ボスの撃破に成功している。しかも、一撃必殺技やレベルドーピングなど、様々な禁止事項を設けて、だ。その一番の見せ所と言えるのが、今回バトルであるラスボス連戦である。これだけの壮大な敵を、恐らく世界で初めて、完全なるLv1キャラクターひとりで撃破するに至っている。今なお語り継がれる、FF5で最高のやり込みプレイの一つである。
――そして、このやり込みが達成されたのが、なんと2002年ということらしい。ということで、今から20年も前に、これだけの精密攻略が行われていたのだ。やれ、その時代には、既に私もサイトを開設していたはずだが、なんかFF8とFF9の、毒にも薬にもならないプレイばかりをやっていた気がする。私も、もっと歴史に残るような攻略をしなければ…。
というわけで。私も、ラスボス攻略を複数パターンで行おうと決めたときから、そのうち1つは、「Lv1ひとりで撃破」にしようと思っていた。
…そして、その基本的な条件も、開祖であるにゅすけ氏のものを踏襲する。つまり、一撃必殺技とレベルドーピングの禁止である。ここまで戦いだと、「その@:強化して銭投げ」ではレベルドーピングを、「そのA:4人で完封」では2つの一撃必殺技(ブレイク剣と魔法のランプ版オーディン)を、それぞれフル活用していった。というわけで、それらを封印するだけで、私にとっては異次元の戦いとなる。しかも、パーティメンバーが4人→1人という凶悪すぎるおまけまで付いているのだ。オイオイオイ、死ぬわ私。
しかしながら。私は、当初から、どこか何とかなりそうな雰囲気を感じていた。理由は、上のほうで整理した、ネオエクスデスの使用技一覧である。
…それを引用すると、「打撃(真空波)」「アルマゲスト」「グランドクロス」「デルタアタック」「ファイガ」「サンダガ」「ブリザガ」「エアロガ」「ホーリー」「フレア」「ディスペル」「メテオ(左上パーツのHP15000以下時)」「ミールストーム(発狂時のみ)」というものだ。非常に多彩なように見えるが、リフレクトリングを装備していれば、デルタアタック〜フレアの7種類は、全て無力化ができる。次に、打撃については、お馴染みの「源氏の小手+小人状態」で、半安全状態へと持ち込むことが可能である(極小確率で命中するが、よほどバトルを長引かせない限り、問題とならない)。そして、メテオや、発狂状態の攻撃などは、上手く調整して、発動自体を防いでいけば良いだろう。
――すると、相手の攻撃の中で脅威となるのは、2大必殺技と言える「アルマゲスト」「グランドクロス」のみとなる。これらについては、さすがに完璧な防御態勢を作り出すことは難しい…のだが、2つとも、非常に特徴的な前兆行動を取るため、それを見てから「かくれる」を使えば、余裕で回避できる。以上により、究極のプレイである「ラスボスをLv1ひとりで撃破」が、なんかいきなりできそうな感じになってしまったのだ。
基本的な戦い方は、「かくれる&あらわれる」を交えた、予言技のモノマネ |
では、細かい部分について、詰めていこう。まず、私は、GBA版の追加要素については、使っていこうと決めていた。というのも、にゅすけ氏の攻略では、PS版が使用されており、新ジョブなどの要素が存在しなかった。また、ご存じの通り、現行最新バージョンである“ピ”では、追加ジョブと裏ダンジョンが収録されていない。しかも、GBA版も旧スマホ版も、今では配信が終了し、なかなか入手が困難になってしまっている。そんなわけで、それらの追加要素を使用するかどうかは、かなり難しい判断が迫られる。
…ただ、私は、せっかくWiiUバーチャルコンソールでのGBA版を使っているのだから、その特徴をフルに活かしていきたい。追加要素をわざわざ削除するなんて、間違ってるに決まっている。だから私は、伝わる人が少なくなろうとも、かつてFF5に存在した要素ということで、追加ダンジョンを全力で攻略していくし、本編攻略でも新ジョブをフルに使っていきたいのだ。
さて。このラスボス戦で、GBA版追加要素を解禁する場合、最も嬉しいのが、「よげん」が使用可能ということである。攻撃面はこれだけで十分だ。
…まず、基本事項として、「よげん」は、MPを消費するくせに、現在MPの下1桁によって発動する技が決まる。しかも、敵味方全体攻撃が多いため、安定しづらい…と思いきや、「ものまね」とコンボすることで、狙った技だけを連発できる。
――さらに、しかも、以前に神竜戦のところで考察したように、予言技によるダメージは、敵HPの下1桁を参照するため、バラツキが激しい…と思いきや、ダメージ計算式の都合上、同じ予言技だけを繰り返す場合、いったん威力が最大になると、それでダメージが安定するという性質がある(【第27話の該当部分】)。よって、状況さえ整えれば、7000〜8000という特大ダメージを、「ものまね」で相手全体へと繰り返し放てるという、超が付くほどの凶悪技となるのだ。あれ、これってもしかして、名指しで禁止したほうが良いくらいのコマンドなのでは…?
続いて、防御面についても考えていこう。エクスデス&ネオエクスデスは、攻撃パターンの中に、多くの打撃(「真空波」)を持っている。それを避けるためには、今回プレイでお馴染みの、「源氏の盾+小人状態」を使用する。物理回避率が「50」の源氏の盾と、盾回避率を2倍にする小人状態を組み合わせ、敵の打撃をシャットアウトしていくのだ。
…が、この作戦には、無視できない欠点が存在する。まず、完全回避とはできず、極小確率で、相手の打撃が命中してしまう。これについては、FF5は乱数の固定パターン化が起こりやすいため、問題ない…と思っていたのだが、ラスボス戦では、敵味方で多彩な行動を繰り返すためか、割と無視できない頻度で打撃が当たってしまう。そういうわけで、何時間も掛かるような超長期戦は実現性に乏しく、現実的な時間での勝利を目指さなければならない。
――次に、回避態勢を成り立たせるために、片手を盾で埋め、かつ小人状態になっているという点である。左手が「源氏の盾」で固定となる都合、両手武器、特に低レベルプレイで切り札となりうる、魔法攻撃武器:「アポロンのハープ」が使えないのは痛い。また、小人状態になっているため、物理攻撃のほうも全く期待できなくなる。というわけで、源氏の盾による半完全回避は、大幅に攻撃手段をも制限してしまう。というか、これを乗り越えるために、「よげん」による攻撃を編み出していったくらいだ。なお、「よげん」が駄目なら、まさかのこの段階でのロッド折りを解禁していこうと思っていた…。
ところで。これまでの戦法をまとめると、「源氏の盾+小人状態で物理攻撃を回避しつつ、アルマゲスト・グランドクロスについては『かくれる&あらわれる』で対処し、『よげん』を『ものまね』することでダメージを与えていく」というものになる。
…が、この作戦には、凄まじい問題があるように見える。というのも、「よげん」を「ものまね」しながらダメージを与えていき、敵の二大必殺技が来た際には、「かくれる&あらわれる」で回避を行う。これにより、予言をモノマネするという大前提が崩れてしまうからだ。
――と思いきや。特殊な行動であるためか、「ものまね」において、「かくれる&あらわれる」は無視され、更にその前の行動が反復される。つまり、アルマゲストやグランドクロスを「かくれる」で回避したところで、強力な予言技をモノマネしつづける戦法には、何ら影響は無く、そのまま最強の攻撃技のみを連発できるのだ。オイオイ…これじゃMeの勝ちじゃないか!
ネオエクスデスの二大必殺技のうち、アルマゲストのほうは、MP切れで無効化できる |
そして。今回バトルの戦法を成り立たせるために、私が考えたのが、MP切れである。
…そもそも、私は、「MP切れ」という戦法自体を、そのBの「レベル1ひとり攻略」ではなく、別のパターンで使う予定だった。エクスデス&ネオエクスデスは、MP切れをさせることによって、発狂を含めて、ほぼ無力化ができる。まず、前段のエクスデスは、MP切れにより、使用可能な攻撃が打撃しか無くなる。厄介な第3段階での「メテオ」はもちろん、あの「ホワイトホール」すら発動しなくなるのだ。また、ネオエクスデスも、MP無しだと、「打撃(真空波)」と「グランドクロス」しか発動ができなくなる。各種の魔法はもちろん、デルタアタック・アルマゲストもMP消費行動なので、MP切れで無効となるのだ。何気に、MP切れですらグランドクロスは無効化できない。さすが、「宇宙の 法則が
乱れる!」で有名なだけのことはある。その昔、宇宙空間には“エーテル”という物質が満ちているとされていたからな…(意味不明)。
――そして、このMP切れ作戦で注目すべきが、発狂にすら対抗できるという点である。ネオエクスデスパーツの発狂は、「メテオ」や「アルマゲスト」を含む超凶悪な2連続行動を毎ターン使うという裏ボスクラスの攻撃能力を持つことになるのだが、MPを切らしていれば、それらは無効となる。そして、発狂時のみに追加される「ミールストーム」も、HPが1桁になるだけで、決して死にはしない。なお、この場合ですら、やはり「グランドクロス」は発動するのだが、発狂でグランドクロスを使うのは左上パーツだけであるため、そいつを最後に残さなければ良い。勝ったッ!
第5部完!
というわけで。MP枯渇作戦の方法だが、使うのは、まず「エーテル」、続いて「ダークエーテル」である。
…まず、エーテルは、お馴染みのMP回復薬であるが、FF5では、初期MPが10000以上の敵にMP回復効果を当てると、強制的に9999へ減らせるという仕様がある(バージョンに依る)。今回バトルの敵のMPは、エクスデスが「30000」、ネオエクスデスパーツが全て「65000」という莫大な値を持つため、まずはそれを強制的に4桁ラインへと持っていくのだ。なみに、“エーテル”は、アイテムのエーテルでも良いし、調合技の「エーテル」(エーテル+エーテルなど)でも同じである。だからどうした…と言いたいところだが、調合版を使えば、ものまね士を採用する際に、「アイテム」コマンドが不要になるというメリットが存在する。
――続いて、ダークエーテルは、「エーテル+ダークマター」で発動できる調合技であり、“対象の現在MPの3/4”のダメージを与える。これを当てていけば、相手MPは、9999→2500→625→157…と激減していく。FF5では、数万というMPも、あっという間に枯渇させられるのだ。
ちなみに、同じような性能を持つ特技として、「あおまほう:マジックハンマー」が存在する。が、マジックハンマーは、基本命中率「75」に対して「現在MPの1/2のダメージ」、ダークエーテルは、基本命中率「99」で「現在MPの3/4のダメージ」のため、ダークエーテルのほうが明らかな上位アビリティである。一応、マジックハンマーも、高速でMPを削れること自体は確かなので、決して使えないわけではないのだが…。
――ちなみに、ダークエーテルの「99」という基本命中率は、「必中」以外では最高の値となるのだが、非必中技の宿命として、敵味方のレベル差と、そして相手の魔法回避率により、大幅な減算補正を受ける。これが、今回のMP切れ作戦を破綻させる最大の理由となった…。
マザークリスタルを破壊しなきゃ…(唸り声) |
では、MP切れ戦法を、実際の戦闘へと適応していこう。
…まず、エクスデスについては、すぐに相手のMPを枯渇させられる。もう何度目か分からない説明だが、エクスデスの第1段階は、打撃とホワイトホール対策で安全になる。よって、ここで、エーテルによるMP9999化からの「ダークエーテル」乱射をすることにより、すぐさま相手のMPを0近くにまで持っていけるのだ。エクスデスのレベル値は「77」、魔法回避率は「15」であるため、計算上、レナLv1のダークエーテルの命中率は約19.6%となる。というわけで、微妙に頼りないため、さらに実戦では、「ものまね」による反復を用いていった。コマンド入力の手間を減らせるとともに、アイテム消費も削減できて、実にいい感じである。
――ちなみに、これらの戦法で、“MPを大幅に減らす”のは簡単なのだが、“MPを0にする”のは難しい。しかしながら、しっかり完全枯渇を引き起こすことは重要であり、実戦では、「ホワイトホール」(消費MP50)が不発となったくらいで満足してやめてしまったところ、その後の「死の宣告」(消費MP10)を喰らって普通に死んだ。僅かに残ったMPを、0に持っていくためには、「ちょうごう:リリスの口づけ(エーテル+乙女のキッス)」で吸収するか、または「よげん:聖なる審判」でMPダメージを与えてやると良い。かなり後のほうで書く勝利パターンでは、後者のほうを採用していった。
さて、エクスデスのMPを削りきった後だが、もうどうやっても勝てるため、「よげんLv2(消費MP3)」を使っていく。「癒やしの風(HP回復+ST異常解除)」「隕石(敵味方全体攻撃)」は、どちらも今回の編成だと当たればアウトのため、「かくれる」で回避する。そうして、レナのMPを6→3→0と削ったうえでの「ものまね」で、手はず通り「天地崩壊(敵全体にダメージ)」を発動させ、それを物真似し、エクスデスを倒していった。
続いて、ネオエクスデスである。今度は、エクスデスのときと比べて、かなり複雑だ。
…まず、「アルマゲスト」「グランドクロス」の前兆が来たら、「かくれる」を選択し、その動作終了後に「あらわれる」を選ばなければならない。ネオエクスデスの攻撃は、どのパーツが使ったか分からないし、ウィンドウにも「こうかがなかった」としか表示されない。よって、アルマゲスト・グランドクロスが終了したかどうかは、画面のエフェクトで判断する必要がある。アルマゲストは、割と分かりやすくブルブル震えてくれるので良いのだが、グランドクロスは、ネオエクスデスの色が微妙に変化するというものであるため、絶妙なバランスで分かりづらく、長期戦では見落としてしまう危険性もある。というわけで、集中力も必要となり、なかなか厳しい作業となる。
――加えて、ネオエクスデスの各パーツは、「ディスペル」を使ってくる。この作戦の実行時は、左下パーツの魔法対策として「リフレクトリング」を装備していたため、ヘイスト状態は、調合版の「ヘイストドリンク(目薬+亀の甲羅)」で発動させていた。よって、ディスペルを受けると、ヘイストが解除される。ヘイスト無しでのバトルなど、今では考えられず、その都度、ヘイストドリンクで掛け直さなければならない。
というわけで。ネオエクスデス戦では、2つのパーツが別々に使うアルマゲスト・グランドクロスに併せて「かくれる」「あらわれる」を使い、そして「ディスペル」でヘイストを解除されたら「ヘイストドリンク」を飲み直し、それらの行動をしなくて良い時に、初めて「ダークエーテル」でMP切れを狙っていけるという内容になる。前段のエクスデス戦より、遥かに複雑な作業だ。しかも、削るべきパーツは4つであり、苦労も4倍となってしまう。
そして。決定的な問題が、敵のレベル値と魔法回避率である。
…さて、私は、上記の防御行動を行いながら、まず調合版「エーテル」でMPを9999に持っていったあと、「ダークエーテル」で、相手MPを削っていこうとした。しかし、全くダークエーテルが命中しない。予言と同じく、「かくれる」「あらわれる」を挟んでも、ものまねが有効ということもあって、物資の問題こそ、そこまででは無い。だが、とにかく当たらないのだ。当たらなければどうということは無いてなわけで、MP切れはさせられない。下手すると、そのまま隠れて一晩くらい放置していたほうがマシなのではないか、と疑ってしまうくらいに、命中率が低かった。
――それもそのはず。ネオエクスデスパーツは、レベル値も魔法回避率も、激しく高いのだ。前半戦のエクスデスは、レベル値こそ「77」と高かったが、魔法回避率は「15」しか無く、計算上のダークエーテルの命中率は、約19.6%を確保できていた。しかし、ネオエクスデスパーツについては、私が真っ先に削りにいった右下パーツ(アルマゲスト担当)の場合、レベル値が「67」、魔法回避率が「80」であり、レベル補正こそ多少マシであるものの、魔法回避率によって、全ての非必中攻撃の命中率が、さらに1/5倍へと下げられてしまう。
よって、基本命中率「99」のダークエーテルを、Lv1のレナが右下パーツに使った場合、命中率は6.6%となってしまう。エクスデスに使った場合の、さらに1/3の確率になってしまうのだ。よって、単体対象ですらMP切れの手間は3倍であり、他の4個パーツも同等程度の命中率とすれば12倍、さらに、隠れる&現れるやヘイストドリンクの手間なども考えると、もはや、ネオエクスデスのMPを切らさせるのは、前半のエクスデス戦の何十倍というレベルでの大変な作業となるのだ。ちょっとこれは、方向性を誤ったかもしれない…。
さて。実戦で、このMP切れ作戦を行っていた際は、乱数のバラツキゆえか、「これ本当に当たるのか?」というくらいにダークエーテルの命中率が低かったが、何とか右下パーツのMPを削りきり、アルマゲストを不発にさせられるようになった。これで、ネオエクスデスが振動しても隠れなくて良くなったので、効率が上がる。さあ、他パーツもMP切れに持っていくぞ…!
というところで、打撃が命中して終わってしまった。
…ちなみに、私も混乱していて時系列が前後しているが、動画を見て確認したところ、これはどうも、左下パーツを削ることでアクセサリを「エルメスの靴」にしている方式での戦い方であった。ディスペル対策を排除して効率を上げてですら、打撃で殴られて終わったのだ。
――というわけで、残念ながら、ネオエクスデスパーツのMPを全て削るのは、相当な運が必要となるだろう。というか、むしろMP切れを狙うのなら、隠れて一晩くらい放置するほうがマシであり、ダークエーテルを使うのは、非現実的であるとすら思う。ダークエーテルの命中率、そして「源氏の盾+小人」からこぼれ落ちる僅かな打撃命中率、二つの確率によって、このMP削り作戦は失敗してしまったのだ。確率には勝てなかったよ…。
余談だが。私は、MP削りの第2案として、「アスピル剣」を使おうとも思っていたこともあった。魔法剣アスピルは、魔法剣士のマスターアビリティであり、厄介な「まほうバリア」を継承してしまうため、ここまで出番は無かった。ただ、効果自体は、「必中で、敵の現在MPの1/4を減らして、それを吸収する」と強力であり、こちらも繰り返しの使用で、素早く敵をMP不足へと持っていけるだろう。
…が、実際に使ってみたところ、「0」としか表示されず、一向にMPを減らすことができない。どうも、打撃部分のダメージが0だと、MPも吸収できないということのようだ。小人状態だと攻撃力が激減するため、これでは駄目である。確定1ダメージの「エクスカリパー」や、クリティカルが発生する武器には、それぞれ魔法剣は乗ってくれない。もちろん素手にも乗らないので、魔法拳でクリティカルを狙うこともできない。
――まあ、実際には、様々なアビリティとコンボすることで、小人状態でもアスピル剣を活用できるのかもしれない。だが、現状、さすがにちょっとアビリティ枠もキツいかなという感じである。そういうわけで、このアスピル剣の作戦も、ボツとなった。
天地崩壊に匹敵する強力技だが、聖属性が邪魔になることも… |
しかしながら。MP切れ作戦の失敗は、意外なことを私に気づかせてくれた。それは、「Lv1キャラかつ敵MP残存状態であっても、意外とネオエクスデスの攻撃に、正面から立ち向かっていける」という点だ。
…さて、そうなると、もはや、MP切れを狙わず、そのままネオエクスデスを倒してしまうという手が使えるかもしれない。前述の通り、ネオエクスデスの攻撃には、Lv1ひとりであっても、意外と耐えていくことができる。そして、パーツの中で、HP減少で行動が変化するのは、左上パーツ(グランドクロス担当)と、パーツを1つ残した場合の発狂のみである。発狂は、いつも通り、2つ以上のパーツを同時に倒せば防げる。左上パーツの最終モードは、低確率で「メテオ」を使ってくるなど、極めて危険であるが、それだけなら何とかできるかもしれない。よし、行ける!
さて、ネオエクスデスに大ダメージを与える手段として、有用なのは、やはり「よげん」である。最強の「天地崩壊」によるダメージは、最大で7000〜8000という程度にも達し、「かくれる」「あらわれる」を交えながらの「ものまね」で反復することにより、容易にネオエクスデスパーツの50000〜60000というHPを削りきれるだろう。
…ただし。この戦法には、問題点が存在する。それは、ダメージ計算式の都合上、「天地崩壊」を反復していくと、確かに最終的には最大ダメージで安定をすることになる。しかし、その過程がバラバラであっては、ネオエクスデスパーツを同時に倒せなくなってしまうという点だ。これは、今回バトルにおいて、致命的な瑕疵となりうる。なにせ、パーツを1つ残してしまうと、敵が発狂状態となり、「アルマゲスト」や「メテオ」で★瞬殺★されてしまうのだ。
――が、この問題は、割とスマートな解法を得ることができた。それは、「ちょうごう:ドラゴンブレス(竜の牙+竜の牙)」によるHP調整である。その効果は、使用者の現在HPと同値のダメージを与えるというものであり、通常プレイでも「巨人の薬」とコンボすると、なかなか強力である。さて、私のプレイ方針(モンク非マスター&バーサーカーマスター)だと、Lv1クルルの最大HPは「50」だが、レナだと「51」になる。よって、レナが全快状態でドラゴンブレスを使ったとき、敵HPの最後1桁を、1つだけ下に動かすことができる。これを使って、敵HPの下1桁を「9」とすれば、最初から「よげん」で最大ダメージのみを連発できるようになり、「ネオエクスデスパーツに均等にダメージを与えていく」という目的を達成できるのだ。あえて、素早さの高いクルルではなく、レナを使うメリット
その@である。
そして。使用する予言技も、この時点で、最強の天地崩壊ではなく、2番手の「聖なる審判」のほうに変更された。
…まず、Lv1キャラのMPは、GBA版だと予言士のマスターで最大となり、レナが「6」、クルルが「5」である。そして、予言技のうち、お馴染み「天地崩壊」は、MPの下1桁が「0」の時に「よげん」を選ぶと発動できる(「ものまね」で予言行為を反復する形でOK)。「よげん」コマンドの消費MPについては、Lv1が「1」、Lv2が「3」、Lv3が「7」となる(金の髪飾りでも半減されない)。よって、天地崩壊を目指すのならば、レナのMP6から、「よげんLv2」で、6→3→0と減らしていき、最後に「ものまね」で天地崩壊をループさせる形が最良だろう。
――しかしながら、このパターンだと、MPが「3」の時に出る「隕石」が問題になる。隕石は、敵味方全体攻撃であるのだが、その味方側へのダメージは、「かくれる」で回避してしまえば良い。しかしながら、どうも、内部的には、「ダメージ量を決めたあと、それを一定割合で敵味方に分配する」という処理をしているようで、せっかく敵HP下1桁を「9」に調整していたのに、下1桁が0以外のダメージ値が出てしまって、ダメージが最大にならなくなる。ネオエクスデス戦において、「ダメージが最大にならない」というのは、撃破速度が遅れるだけでなく、4個パーツのHPを同時に削れないという事態に繋がり、死活問題である。
が、この問題は、主力とする予言技を「聖なる審判」とすることで、解決できるのだ。
…さて、「聖なる審判」は、MP下1桁が「5」のときに発動する技であり、最大MPが「6」のレナが「よげんLv1」を1回使って、それを「ものまね」で反復する場合に、連発可能である。その威力は、天地崩壊が「250(無属性)」に対し、聖なる審判が「220(聖属性)」と、1割程度しか変わらない。実際、ネオエクスデスに対しては、聖なる審判であっても、全体6000と、十分すぎるくらいの火力が飛び出る。4つあるネオエクスデスパーツへ、均等にダメージを与えていく手段は、これで良いだろう。
――なお、この戦法は、最大MPが「5」のクルルでは不可能であり、MP「6」のレナにしか任せられない。レナを使うメリット
そのAである。ついでに、「聖なる審判」には、MPダメージ&味方のHP回復という、嬉しすぎるおまけも存在し、今回はMPダメージのほうの特性が、地味に役立ってくれた。
ちなみに。「MP切れ狙い」という戦法自体は失敗してしまったが、それが全く役に立たないというわけではない。ネオエクスデスに対してこそ、対象が4つ&命中率が低い&安全なモードが無いと、有効ではなかったものの、前半部であるエクスデスの行動を封じる手段としては、引き続き便利である。
――というわけで。実戦では、エクスデス戦ではMP切れを狙い、ネオエクスデスでは「よげん」で速攻(?)を狙う…という手になった。
ああ、あれだな!
海外版で初登場し、その後3DS版で逆輸入されたやつ(違う) |
というわけで。長くなったが、今回の「Lv1ひとり」での、ラスボス撃破パターンをまとめてみよう。
…まず、使用するのは、レナLv1である。素早さの高いクルルではなく、あえてレナを選んだ理由は、「よげん」を最大限に活用するため、HP・MPの値が重要となるからだ。また、ジョブは、ものまね士とし、コマンドアビリティに「かくれる」「ちょうごう」「よげん」をセットする。装備は、「マインゴーシュ
/ 源氏の盾 / 黒頭巾 / ミラージュベスト /
エルメスの靴」とし、さらに白魔法ミニマムで小人状態としておく。そして、各種の調合素材についても、たっぷり準備しておく。これで準備はOKだ。
そして。まず、エクスデス戦が始まったら、「ちょうごう:ライフシールド(フェニックスの尾+聖水)」で、レナに即死耐性を付与する。目的は、ホワイトホール対策だ。ホワイトホールを無効化できる装備品(=石化か即死のどちらかに耐性を得られる防具)は、「イージスの盾」「リボン」「ボーンメイル」の3つであるが、盾枠は源氏の盾で確定、ものまね士だとリボンにもリボン装備のサポートアビリティが必要となるため、実質的に「ボーンメイル」しか選択肢が無い。が、今回は、打撃がすり抜けて死亡する可能性を少しでも下げるため、「ミラージュベスト」を装備したかった。よって、即死耐性は、調合技で身に付けていくことにしたのである。ちなみに、「癒やしの風」も「聖なる審判」も、味方側へのHP回復能力を持ち、ボーンメイル装備だと逆転して終了してしまうわけであるが、それについては「かくれる」で回避すれば良いため、その点は判断基準としなかった。
…次に、「ちょうごう:竜の口づけ(乙女のキッス+竜の牙)」で、ボス耐性も付与していく。これは、エクスデスの「死の宣告」を防ぐためなのであるが、決定稿となる作戦ではMPを確実に枯渇させられるため、消費MPが「10」となる「死の宣告」についても、特に警戒をする必要はない。ただまあ、実際に、MPの完全枯渇を軽視していた際に、この「死の宣告」で終わってしまったりもしたので、その保険という意味合いである。
――さて。ここまで準備が済めば、ラスボス前半のエクスデス戦における第1段階では、(打撃が極小確率で命中する場合を除いて、)安全になるため、あとは、取り決め通り、「ちょうごう:エーテル(エーテル+エーテルなど)」を使って敵MPを9999に持っていったあと、「ちょうごう:ダークエーテル(エーテル+ダークマター)」で、MPを削っていく。1発当てた時点で残り約2500、2発目で約600となる。今回の戦法では、「聖なる審判」によるMPダメージがあるため、600まで削れば十分だ。30000もの敵MPも、たったこれだけで終了するのである。
では、次は、最大威力の「聖なる審判」を当てるための準備をしていく。
…使うのは、“現在HPぶんのダメージ”を与える、「ちょうごう:ドラゴンブレス(竜の牙+竜の牙)」である。バーサーカーマスター&モンク非マスター状態のレナLv1の最大HPは「51」であるため、ドラゴンブレスを使うことで、51ダメージを与え、1ポイントだけHP下1桁を下に動かすことができる。エクスデスのHPは49001のため、ドラゴンブレスを2回使えば、下1桁が「9」となって、予言技のダメージ倍率が最大となる。
――そして、最大MPが「6」のレナが、消費MP1の「よげんLv1」を使うと、まずは「癒やしの風」が発動する。これは、味方全体への回復技であり、今回はボーンメイルの装備を見送っているため問題ない…と言いたいところだが、ステータス回復のほうも発動してしまい、小人が解除されて終わるので、しっかりと「かくれる」で回避していく。なお、「癒やしの風」には、敵に対しての効果は無い。
続いて、現在MPが「5」となったレナが、「ものまね」で「よげんLv1」を反復すると、お目当ての「聖なる審判」が登場する。エクスデスのHPは48899であり、ダメージ倍率は最大となって、約6000のダメージを与えることができる。しかも計算式の都合上、与ダメージの下1桁は必ず「0」となり、次以降も最大威力を連発可能だ。そして、「ものまね」での発動なので、MPを消費せず、予言技が変わることも無い。強いことばっかり書いてあるな。
…さらに。「聖なる審判」には、MPダメージのおまけも存在し、今回の状況だと、だいたい500程度のMPを減らせるようだ。これ単独で、莫大な敵MPを0にするのは事実上不可能だが、ダークエーテルで大きく削ったあとのトドメには十分だ。というわけで、9999から2回の「ダークエーテル」で600程度にまで削ったMPの残り部分は、この「聖なる審判」が担当することにした。FF5に存在するバトル要素を無駄なく使えて、良い感じである。
――なお、「聖なる審判」のHP回復効果のほうは、今回は有効活用できなかったが…例えば、レナのHPを「2」で始めて、聖なる審判の回復で「51」にすれば、エクスデス&ネオエクスデスの両方で、「ドラゴンブレス」×1回で、敵HP下1桁を「9」に調整できるので、更にコマンドの入力数を下げられていた。まあ、たった1回の行動だが、されど1回である。このあと役立つ機会はなさそうだが、ここに記しておくことにした。
というわけで。あとは、「ものまね」で、最大威力の「聖なる審判」のみを連発していけば良い。
…なお、その最中で「かくれる&あらわれる」を使っても、それらは無視され、隠れる前に使っていた行動が「ものまね」で反復される。よって、「よげん」のカウントが進んでいる最中は、さっさと隠れてしまうことにする。これにより、味方にも効果がある予言技を回避できるうえ、極小確率で打撃が命中する危険性も下げることができ、メリットだらけである。
――というわけで。最大威力の「聖なる審判」は、約6000ダメージであり、HP49001(実際には-102で48899)のエクスデスを、8〜9発程度で倒せるということになる。実際には、聖なる審判のダメージは、6000〜6500程度と、6000より大きくなる場合が多いようで、合計8発での撃破となった。なお、最後の一撃は、次のネオエクスデス戦の展開を考えて、レナが現れた状態にしておく。
なお、「よげん」の回数を数えつつ、さらに、8発で倒せることを完全に確信できるのなら、ここでレナのMPを回復しておくと、ネオエクスデス戦における手数を、更に1つ減らすことができていた。だがまあ、さすがにそこまでは良いだろう…。
調合ってホント何でもできるな |
では、続いて、ネオエクスデス戦である。ここでも、「ドラゴンブレス」でHPを調整し、最大威力の「聖なる審判」を当てていく…前に、左下の瞬殺を狙う。やり方は、毒付与からの「かくれる」待機だ。
…まず、左下パーツは、ガ系魔法と「デルタアタック」「フレア」「ホーリー」などを担当する。これらのうち、ダメージを受けるものは、全てリフレクで反射可能であるため、源氏の盾+小人態勢に加えて、「リフレクトリング」を装備することで、ネオエクスデス戦を半安地にできる根拠となっていた。しかしながら、今回の戦法の場合、跳ね返された魔法が誰かに当たってしまうと、HPの下1桁がずれ、全ての前提が崩れてしまう。かと言って、各種の魔法攻撃を正面から浴びれば死亡確定だ。「ダークエーテルでMPを切らす」→「魔法反射で減ったHPを回復させてから、ドラゴンブレスでHP下1桁を調整する」という手順だと、莫大な時間が掛かってしまい、美しくないうえに、打撃すり抜けで失敗する危険性も激増してしまう。
というわけで。左下パーツは、今回の作戦において、生きてもらっていては困る存在のため、初手での(事実上の)瞬殺を狙っていく。
…まず、左下パーツは、ボス耐性を持っていないので、最適な瞬殺方法は、魔法のランプ版オーディンである。が、「Lv1ひとり撃破」の開祖である、にゅすけ氏は、即死系の使用を禁止していたため、残念ながらオーディンは条件に抵触してしまう。ほか、「死の宣告」などでも同じである…っていうか、そもそも「青魔法」をセットする枠が無い。
――しかしながら、もう一つだけ、左下パーツを安全に倒す方法があって、それは毒状態である。FF5の毒は自然解除されないため、毒を掛けたあとに、「かくれる」で待っていれば、敵に回復能力が無い限り、確実に撃破ができるのだ。本プレイでは、実に、第1世界ラストのアダマンタイマイ以来となる採用である(【第7話の該当部分】)。ちなみに、この「毒を掛けて隠れる放置で左下パーツを撃破」は、にゅすけ氏も使っている戦法であるが、被ったのは偶然…ではありません! すみません、真似しました! ありがとうございます、先パイ!!!
さて。この瞬殺(?)により、魔法が跳ね返って勝手にHPが変動しなくなることはもちろんだが、それ以外にも、アクセサリから「リフレクトリング」を外し、「エルメスの靴」を付けられるようになるというメリットも存在する。ネオエクスデス戦では、複数パーツが「ディスペル」を使ってくるのだが、それによってヘイスト状態が解除され、その都度「ヘイストドリンク」で掛け直す…という手間が必要なくなるのは大きい。
では、時間的な面からも考えていこう。ネオエクスデス戦の開幕からの行動だが、前半部であるエクスデス戦のラストを、レナが“現れている状態”で終えたため、ネオエクスデス戦の開始時を基準とし、t=0からレナが行動できる。よって、ここでまず、左下パーツに「ちょうごう:失敗作[2](聖水+ダークマター)」(※[2]は、GBA版攻略本で2番目に書かれていることから。【FF辞典の記事】では[3]となっている)を投げつけ、毒状態を付与する。
…ちなみに、この「失敗作」という名称だが、聖水+ダークマターという、光と闇が両方そなわり最強に見える素材を使ったのに、ただ毒を掛けるだけという平凡な効果になったことから、“失敗作”という扱いなのだろう。ただ、これは、FF5では数少ない「必中」の猛毒であるため、毒殺の際には大活躍をしてくれる。あれだ、「失敗は成功の母」とは、こういう意味なのであろう(※違います)。ちなみに、私の育った環境では、母ではなく、「失敗は成功の元」という表記であった。いいからさっさと攻略を進めろ。
さらに。今回、私が使うレナの素早さは「44」であり、エルメスの靴でヘイストとなっているため、カウント「38」ごとにターンが回ってくる。今回、レナは、ネオエクスデス登場からt=0での行動開始となる。
…次に、敵方に関しては、左上(グランドクロス担当)と右下(アルマゲスト担当)のパーツは、それぞれ1ターン目には何もしない。右上パーツ(打撃担当)は、素早さが「55」と高く、t=64〜66での行動開始となるが、全て回避可能な物理攻撃なので問題ない。そして、くだんの左下パーツは、1ターン目から「エアロガ
/ デルタアタック / 打撃」と危険な行動をするが、素早さが遅めであり、t=84〜86での攻撃開始となる。何が言いたいのかと言うと、つまり、左下パーツの行動前に、レナには1回ではなく2回の行動チャンスがあるのだ。
…というわけで。この隙を使い、更に右上パーツに、t=38にて「ちょうごう:暗黒の吐息(目薬+竜の牙)」を吹き掛け、「必中」の暗闇状態を掛けておく。私は、FF5の確率計算の深淵については、よく知らないのであるが、とりあえず暗闇状態にしておけば、打撃による事故死の危険性を下げられると思ったのだ。ちなみに、同時にスリップも掛けてしまうのは、HP調整の面で厄介だが、まあ、あとで回復させれば良いだろう。
――そして。右上パーツの行動を挟んで、ネオエクスデス戦から数えてレナの3ターン目(t=76)が来たら、「かくれる」で逃走する。前述の通り、左上・右下パーツは1ターン目には何もせず、左下パーツの初手もt=84〜86となるため、安全に画面外へと遁走することができるのだ。
さて。FF5の毒は、一定時間ごとに、最大HPの1/16のダメージを与えるという仕様である。今回の場合、約1分間隔で、左下パーツに3750のダメージを与えられるようだ。というわけで、ずっと画面を見ているのも疲れるので、適当にタイマーをセットし、他の行動をして待つことにした。外部ツールの使用であるが、まあ、これくらいは大目に見てほしい…。
あれ?
まさか「よげん」って、シャレにならないくらいの強コマンドなのでは… |
というわけで、しばらく待って、ボゥン…という音と共に左下パーツが毒で倒れたら、「あらわれる」で登場し、行動を開始していく。
…まず行うのは、レナ自身のMP回復である。現在、レナのMPは「5」であり、この状態で予言コマンドを使うと、「聖なる審判」が発動する…のだが、その後の「ものまね」では、MP4の状態で予言行為を繰り返すことになり、レナは大地震を予言するクソ迷惑女と化してしまう。迷惑なだけならまだしも、敵味方全体技では与ダメージ下1桁が「0」とならず、威力が変わってきてしまい、パーツを同時に倒せなくなる。これを防ぐために、レナのMPを、調合版の「エーテル」あたりで適当に回復し、再びMP6→5での「ものまね」を繰り返せるようにしていくのだ。
――次に、敵のHP調整である。ネオエクスデスパーツは、全てHPの下1桁が「0」であるため、レナがHP51で「ドラゴンブレス」を当てれば、すぐにHP下1桁を「9」に出来る…と思いきや、打撃担当の右上パーツについては、「ちょうごう:暗黒の吐息」にて、暗闇を付与するついでに、スリップも付けてしまっていた。というわけで、右上の現在HPは不明なため、まずは「ちょうごう:ポーション(ポーション+ポーション)」を取り出し、右上パーツのHPを回復する。その後、右上を含む3個パーツに「ドラゴンブレス」を放ち、HP下1桁を「9」として、予言技で最大ダメージを与える準備を整える。
そこまで手はずが整ったら、あとは、まず「よげんLv1」で「癒やしの風」を発動させ、そのステータス解除効果を「かくれる」で回避する。そして、レナの現在MPが「5」となっている状況で「ものまね」にて予言行為を反復し、「聖なる審判」を呼び起こす。あとは、ネオエクスデスの攻撃の中で、特にアルマゲストとグランドクロスは「かくれる&あらわれる」で確実に回避しつつ、「聖なる審判」の6000ダメージでパーツを同時撃破し、発狂を防げば、それで勝てるのだ。
そんなわけで。もう勝ったかのような雰囲気だが、もちろんここからも失敗する危険性はある。
…まず、私が最も恐れていたのが、「源氏の小手+小人」作戦でお馴染みの、低確率で打撃がすり抜けてしまう場合である。神竜・オメガの時は、態勢を作り上げたあとの行動がワンパターンとなり、乱数固定が起きやすいためか、全く問題とならなかった。だが、このラスボス2連戦では、様々な行動を取るためか、長期戦を挑むと、いつかは必ず打撃が当たってしまうのだ。
――というわけで。対策としては、アルマゲスト&グランドクロスを避けるとき以外でも、「よげん」を入力するために出てくる時を除き、できるだけ「かくれる」を使っているようにする。そして、「あらわれる」を使う際には、予言技が発動した直後ではなく、「こうかがなかった」と表示された時、つまり敵の攻撃が空振りした瞬間に現れるようにする。細かいところであるが、こうすることで、僅かでも相手の攻撃を受ける回数を少なくしていくのだ。
さらに。ネオエクスデスパーツの中で、唯一、左上(グランドクロス担当)だけは、「HP減少に伴う行動変化」を持っており、そのHP15000以下の最終モードでは、低確率で「メテオ」を使ってくるという、恐るべき特性が存在する。もちろん、こんなものを喰らってしまえば、一発終了は確定である。だが、これを避けるためだけに、左上パーツのMPを切らすというのも、むしろ打撃すり抜けの危険性が高まってしまい、非効率的だ。
…さて。このような問題に対し、「左上パーツの行動ルーチンを把握して、『メテオ』が使われない時にだけ現れていけば良いんじゃ?」と思う方も居るだろう。だが、あえて断言しよう。無理である。ネオエクスデスは、敵キャラとしては1体として描写されているため、行動時には全体が点滅する。つまり、エフェクトで左上パーツが行動したと計り知ることはできない。また、敵の攻撃が隠れる状態で空振りした際は、全て「こうかがなかった」としか表示されないため、そこで敵行動が今どこの位置にあるかを計り知ることも不可能だ。しかも、ネオエクスデスパーツの素早さは全て異なっており(右下と左下のみ「35」で同一だが、ランダム変動があるうえ、左下は既に毒殺されている)、バトルがかなり進んでいる状況となると、もはやどのパーツが何の行動をしたかを、正確に把握するのは困難だ。いや、“困難”なんて言い方は訂正しよう。不可能である。
というわけで。実際には、もはや何が何だか分からないため、適当に「かくれる&あらわれる」を使いつつ、「聖なる審判」を放ち、メテオの発動よりも前に、敵が倒れてくれることを期待する。つまるところの、★運ゲー★である。
…やれ、何やら、全く私らしくない戦い方であるが、もはや、ここまで来たら仕方がない。一応、「あらわれる
→ よげん → かくれる」の流れで、受ける左上パーツの行動は最大でも1回であり、左上パーツが最終的に「メテオ」を使う頻度は、全体で見て1/9、そしてメテオ使用の最終モードに入ってからは2回の「聖なる審判」で倒せるであろうということを考えると、そこまで勝率は低くないであろうと考えられる。実際のところ、実戦では、ここでメテオを使われてリセットをすることは無く、無事に初回での勝利へ繋げられたため、これで何とか許していただきたい…。
いやいやいやいや、分割更新にしたのに、キツすぎでしょ |
そんなこんなで。とんでもない長文となったが、私も、FF5界隈で最高峰のプレイとされている、「Lv1ひとりでラスボス撃破」を、無事に、そして自分なりの戦法で、達成することができた。
…さて、今回のプレイで、私が自慢できると思っているのが、クルルではなくレナを使ったことである。FF5では、「素早さ」が最も重要なパラメーターであり、1ポイント単位で戦術が左右される。よって、通常、Lv1ひとり攻略では、素早さの高いクルルのほうが優先されることが多い。
――だが、今回は、レナの「HP51」、そして「MP6」というパラメーターが、ともに重要となる戦いであった。私の戦法は、レナでしか実現ができなかったのだ。GBA版追加要素を活用したという点も含めて、私らしい独自性を出せたという点は、とても良かったと思う。
というわけで、いつものように動画を掲載していく。特徴として、今回は、動画の末尾に、NGセレクションとして、様々な失敗例を掲載している。今回プレイに限らず、やり込み攻略というものは、多数のトライ&エラーの元に成り立っていることを分かっていただけると、嬉しいというものだ…。
◆動画◆
Lv1のクルル&レナでも、Lv4のファリスでもない、Lv2バッツならではの作戦 |
続いては、そのC:「バッツLv2ひとりでレベル5デス」をお送りしよう。内容は、ネオエクスデス戦において、老化が入る下2個パーツを、「レベル5デス」で同時に一撃必殺する。そして、その骨子を守ったまま、ラスボスを通しで撃破する。それをバッツLv2ひとりで行う、というものだ。また、とんでもない物質を作り出してしまった…。
――さて、今回は、作戦を思い付いたきっかけから話していこう。まず、当初は全く別の戦法をする予定であった。「そのB:レナLv1ひとりで撃破」が、かなり長大な内容となったため、次はシンプルな戦い方にしようと思っていたのである。結果的に、この願いは、全く叶えられなかった。
ということで、使う予定であったのは、「素早さの歌」である。素早さの歌では、ドーピング時間を掛けることで、素早さの値を「99」まで高められる(旧スマホ版では255まで上がるらしい…)。この場合、例えば素早さ「50」の時と比べて、約3.5倍という凄まじい速度でのコマンド入力が可能となる。強化については、お馴染み、エクスデスの第1段階で、打撃&ホワイトホール対策をして、時間を捻出すれば良い。その後、3.5倍モードとなったキャラで、一気にエクスデス&ネオエクスデスを倒してしまおうと考えた。
――ところで。私は、ここまでで、「そのA:4人で完封」にてファリス1人ENDを、「そのB:レナLv1ひとりで撃破」でレナ1人ENDを、それぞれ回収している。となると、残りはバッツとクルルであるが、ラスボス戦の6通りの撃破パターン(予定)においては、明らかに使わなければならないネタ的な作戦があり(※「そのD」として掲載します)、それを、残っている中では戦闘能力の低いクルルに任せようと思った。よって、素早さ99の韋駄天作戦は、バッツに命じることにしたのだ。今回作戦の「バッツLv2ひとり」の部分は、このことに由来している。
次に、「素早さの歌」でドーピングをする方法だが、まず、バッツ1人で普通に「素早さの歌」を歌うと、止める手段が無くなってしまう。召喚ゴーレムで敵打撃を受け止めると、戦闘不能とならずに歌だけを止められる…という未確認情報があったが、やってみたところ、少なくともGBA版では駄目であった(ゴーレムで防御すると歌は止まらず、ゴーレムの効果が終了後、普通に殴られて全滅)。
…ならばと、バッツ以外に「素早さの歌」を歌うドーピング役を作って、その後に戦闘不能とすることで、バッツを素早さ99で戦わせる作戦も考えた。バッツは戦闘に特化するので、歌手を守る要員も必要になるし、どうせなら、もはや全員で戦うくらいの覚悟が必要である。というわけで、全員を小人状態にし、回避率を上げて挑んでいくことにしたのだ。バッツの背後に、3人の小人が倒れているのは、その名残りである。
最後に、「素早さの歌」で素早さを99にしたとしても、それだけで簡単にネオエクスデスに勝つことはできない。理由は、「アルマゲスト」である。
…さて、右下パーツは、その行動2ターン目にて、必殺技の「アルマゲスト」を使ってくる。しかも、HPは55000と高いので、素早さが99であったとしても、そう簡単には倒せない。だが、石化による即死や、レベルドーピングによる火力強化、そして「かくれる」による回避などを使ってしまうと、これまでと同じであり、わざわざ素早さを99にした強みを活かしたとは言えなくなってしまう。
――が、この問題点を解決するのが、「レベル5デス」による一撃必殺だったのである。素早さが99かつヘイスト状態だと、行動ごとのカウントは「10」(それとも、重さ減算を入れて、11や12?)となる。左下パーツのレベル値は「67」であり、老化に耐性を持っていないため、「ごうせい:オールドキャノン」で75%の確率で老化させられる。そこから、何か適当な行動を1回挟んでから「レベル5デス」を使えば、バトルカウントは20(22や24?)だけ進んだ状態となり、敵レベルが「65」の状態での一撃必殺が成立する。これにより、「アルマゲスト」の発動を防げるという算段だ。
ところで。老化が有効なのは、右下だけでなく、左下パーツも同じである。左下パーツは、老化自体には耐性持ちだが、レベル値が「86」のため、「レベル2オールド」で、耐性無視の老化を決められる。よって、左下にも、タイミング良く「レベル5デス」を使えば、一撃必殺が可能である。
…ただし、左下パーツは、話が少し複雑になる。というのも、「86」という値からだと、最速の「85」でのレベル5デスを決めたいところだが、バッツLv2のMPは、予言士をマスターして「14」であり、「レベル5デス」(半減前提で消費MP11)と「レベル2オールド」(消費MP6)を連打できないのだ(「MP30%アップ」を装備する枠は…さすがに無いでしょう)。というわけで、左下パーツを即死させるには、MP回復を含んで「85」未満の5の倍数でデスを決める、「スロウキャノン」でスロウを掛けて老化速度を半減させる…などと言った対策が必要になる。
しかし。アルマゲスト担当の右下パーツを撃破する際にも、上で赤下線で示したように、「何か適当な行動を1回挟んでから」という無駄な行動があった。この辺りの無駄を上手く掛け合わせれば、右下と左下のパーツを、同時に一撃必殺することが可能かもしれない。
…というわけで。いろいろ考えていったが、素早さ99の場合だと、行動間隔の「10」(11,12?)が、老化によるレベル低下速度と近いため、いろいろと融通が効く。だが、融通が効きすぎであり、「適当な行動による時間つぶし」が大量に生まれてしまって、無駄が多い。いくら、右下&左下パーツの2体同時の一撃必殺ができたところで、やり込みプレイは実学ではなく芸術のため、美しさが存在しなければ、何の意味も無いのだ。
――その辺りを考慮した結果、最終的に、「素早さの歌」が消え、そして、「バッツLv2ひとりでの、レベル5デスの一撃必殺」が残ったのである。様々に検討を重ねた結果、最初の案から変わり果てていくのは頻繁にあるが、悪くなるパターンが圧倒的に多い。それに対し、今回は、「そのB:レナLv1ひとりで撃破」よりも、更にえげつない物質が出来上がってしまった。いや、今回は本当に、シンプルな作戦にしようと思ってたんですよ。ホントです!
さすがに今回は、【動画の2:53から】を見ていただいたほうが早いかも… |
それでは、「そのC:バッツLv2ひとりでレベル5デス」作戦を成功させるため、その根幹部である、「下2個パーツの一撃必殺」から考えていこう。
…まず、バッツLv2が、レベル5デスで右下&左下を撃破するためのコマンド数は、次の4手が最短である。
さて。このうち、もちろん@とAは、逆でも構わない。また、MPの高いファリスを使うか、バッツでも「MP30%アップ」をつければ、BのMP回復は省略可能である。まあ、どう考えてもバッツの場合はアビリティ枠が無いが…。
そして。これらのコマンドと、バッツの素早さを様々に並べて計算してみた結果、バッツの実素早さ(装備の重さによる減算を考慮に入れた値)を「44」とすれば、どうにか2体への同時即死を実現できそうな感じとなった。
…まず、実素早さが「44」だと、ヘイスト状態を前提とし、行動ごとのカウントは「38」である。また、今回は、そのBの時と異なり、普通にバッツが攻撃をして、前半戦のエクスデスにトドメを刺すことになる(そのBの時は、現れた状態で「よげん」で敵を倒していた)。そのため、「ネオエクスデス戦において、バッツが最初に行動できる時刻」を、t=0として考えていこう。タイムラインは、以下の通りとなる。
というわけで。意外や意外、MPの関係上、どうしても途中回復が必要なバッツでさえ、下2個パーツを同時必殺することは可能という結論に至った。さらに、上記の中で、運が絡む要素は、「オールドキャノン」の老化発動率:75%しか存在しない。何なら、GBA版追加効果が無いバージョンでも、「古代の剣」の追加効果(老化:33%)に頼っても良いくらいであろう。
しかしながら。もちろんこれは、敵の攻撃を度外視した場合である。いくらヘイスト状態とはいえ、1人で4回の行動が必要となるうえ、ネオエクスデスたちと同じく、ゲージ0からヨーイドン!
をしているため、どうしても相手の攻撃を凌がなければならない。皆さま忘れているだろうが、“Lv2バッツ”と言ったら、第1世界の海賊の洞窟という水準であり、本編最後のラスボス戦となると、あらゆる攻撃にカスっただけで粉砕である。
…そんなわけで。今度は、t=114で即死を決める前後での、ネオエクスデス各パーツの行動について考えてみた。
というわけで。既に公開済の動画説明欄からのコピペ感がありありと出ているが、とにかくまあ、今回の戦法だと、警戒していた「アルマゲスト」の前に、レベル5デスを成立させられるということが分かった。
…しかも、である。ネオエクスデスの、もう一つの必殺技といえる「グランドクロス」についてだが、t=146-150にて、左上パーツの「宇宙の
法則が 乱れる!」(=グランドクロス準備)が来るのだが、その直後のt=152にて、レベル5デスを終えたバッツのターンがやってくる。そして、この時点でのバッツのMPは、14
- 11で「3」だけ残っているため、消費MPが「3」のマインドブラストを発動可能である。
――さて、以前にもアルテ
ロイテ戦の時に書いた通り、マインドブラストは、「必中」で麻痺の効果を持つ。そして、FF5の麻痺は、解除時にATBゲージが初期値から数え直しになるという特徴がある(【第24話の該当部分】)。よって、麻痺に耐性を持たない相手は、一定間隔で「マインドブラスト」を使っているだけで、行動不能となるのだ。敵が単体であれば、「ものまね」で反復すれば勝利確定であるし、複数の場合でも、相手の行動ペースを読んで一定間隔で麻痺させ続けるだけで、やはり完封が可能だ。
実際のところ。グランドクロス担当の左上パーツ(麻痺耐性を持たない)については、素早さが「27」で、行動間隔は92〜94カウントである。麻痺の持続時間が30カウントであることを考慮すると、121カウント以内に「マインドブラスト」を使えば、左上パーツに関しては完全勝利となる。
…さて、今回、バッツの行動間隔は38カウントであるため、行動2回おきに「マインドブラスト」を使っていく(@「マインドブラスト」→A「…」→B「…」を繰り返す)ことで、114カウントにて麻痺の掛け直しが可能であり、敵は一切の行動が取れなくなる…はずだが、何故か相手に攻撃される事態が頻発した(ウィンドウを開いたり閉じたりする迷走が原因?)。そのため、実際には、行動1回おきに「マインドブラスト」を使うというパターンを採用していった。
――やれ、これはこれで、かなり安全側に寄り過ぎた方式であり、MP回復の手間や、「マインドブラスト」による微弱ダメージの蓄積など、看過できない問題も出てきてしまう。だがまあ、実際にはこれで勝てたので、良かったのだと思う。うん、やっぱ、勝利という結果を得ることが、一番重要だ。
ちなみに。今回、バッツの実素早さを「44」としており、そのことがバトル全体に大きな影響を与えている。では、「実素早さが『44』以外では不可能なのか?」ということを、クリア後から振り返ってみたところ、実は、必ずしも44で無くとも良いことが分かったのだ。
…というのも、今回バトルのうち、“下2個パーツへのレベル5デスの同時成功”を満たすためには、「“バッツの行動カウントの3倍”が110以上120未満」で、かつ「“行動カウントの2倍”が70以上80未満」であれば良い。この条件を満たす“行動カウント”は、37〜39であり、それに対応する実素早さは、もちろんヘイスト状態を前提として、41〜46である。意外と広かった。実際に実験してみたところ、44に加えて45,46ではOK、41では駄目であった。ちょっと、時間1カウント単位での細かい処理が分からないのだが、恐らく、戦法が成り立つ素早さは、43〜46であると思われる。
――そしてもちろん、この範囲内であれば、素早さは高ければ高いほど良い。とりわけ、「46」であれば、エクスデスの素早さ「44」を2ポイント上回っており、確実に先手が取れ、初手「ホワイトホール」による一撃死を100%の確率で予防できていたので、この数値が最良となるだろう。
まあ、プレイ当時は「これしかない!」と思っていた戦法でも、後から振り返ってみるとガバガバというのは、やり込みプレイにはよくあることである。アレだ、リバースエンジニアリングというやつだ(違う)。正直、夜勤前の30分くらいでサクッと作って1時間くらいで敵を倒してそれで終わり、という作戦なので、どうかまあ、荒削りなのもご容赦ください…。
「ちょうごう」は壊れ。「ごうせい」は壊れ。「あおまほう」も壊れ。 |
では、「レベル5デス」による即死部分は分かったということにして、バトル全体の流れを考えていこう。
まず、装備やアビリティなどの編成は、以下の通りとする。
まず、装備面として、物理対策としては、お馴染み「源氏の盾+小人」を使っていく。いつもながら、低確率で抜けてくる危険性はあるのだが、まあ、何十分もバトルを続けるのでなければ、大丈夫と言えるレベルだ。また、青魔法を使うので、「金の髪飾り」によるMP半減も必須となる。そして、アクセサリは、エルメスの靴かリフレクトリングかの二択となるのだが、ネオエクスデス戦にて、即死を成立させるまでの間にも、左下パーツのガ系魔法等は飛んでくるので、それを有効に防ぐため、「リフレクトリング」をしていった。一応、左下パーツの1手目は、1/3の確率で打撃となるので、そちらが来てくれることを期待し、ディスペルで解除されないエルメスの靴とする手も有り得るだろう。
…最後に、体防具は、素早さを整えるため、あえて「源氏の鎧」を装備し、重さによって素早さを44に調節する…と思いきや、これは誤りであり、素早さが43〜46であれば成立する(計算上は成功するはずの41では駄目だった)。45ならミラージュベストの分身を使えるし、黒装束で46とすれば前半戦のエクスデスに100%先行でき、「ホワイトホール」による即死という笑えない事態を予防できていた。この辺りは、今回の戦法のガバいところなので、この作戦を、何年・何十年とあとになってから発掘する方がいらっしゃいましたら、どうか修正してやってください。
続いて、ジョブをものまね士とし、コマンドアビリティは「ものまね /
あおまほう / ちょうごう / ごうせい」をセットする。SFC版の頃から壊れコマンドとして有名であった「ちょうごう」に、GBA版で追加された壊れコマンドの「ごうせい」、さらにやっぱり壊れである「あおまほう」と、厨パのような組み合わせである。何気に「ものまね」も、第3世界の終盤になってからの登場であるにも関わらず、その後の環境を大きく左右している。とんでもないコマンドが、4つ集まっているのだ。
――というわけで。これらの要素を組み合わせ、まずはエクスデスと戦っていこう。エクスデス戦で入力するコマンドは、以下の通りである。実際のバトルでも、紙にこのようなリストを書いて、整理しながら戦っていった。そうしないと、マジで頭が爆発する。
と、こんな感じである。言うまでもないが、[調]は「ちょうごう」、[合]は「ごうせい」、そして上には無いが、[青]は「あおまほう」だ。
…そして、バトル冒頭、まずは調合で、「ライフシールド(即死耐性)」→「ヘイストドリンク(ヘイスト)」→「竜の口付け(ボス耐性)」と、バッツが自身を強化していく。撃破パターンの都合上、“第2段階の4ターン目に、1/3の確率で”と設定されている「死の宣告」は、まず間違いなく飛んでこないのだが、それでも一応は、ボス耐性の付与を行っておく。念のため、である。
――それが終わったら、今度はコマンドを合成に切り替え、まずは「スロウキャノン」を使う。もう聞き飽きただろうが、合成技によるステータス発動率は「75%」と固定であるため、ゲーム終盤以降の、極端にレベル値や魔法回避率の高い相手へのステータス付与に使えるのだ。
そして、あとは、固定3000ダメージの「ニードルキャノン」をモノマネしていく…前に、人間特効の「キラーキャノン」を使ってみる。樹に取り込まれた異形の姿となっていても、まだエクスデスは人間タイプということで、威力を2倍にできる…のだが、そのダメージは1800程度であり、針三千本を超えることは無かった。というわけで、合理的に考えると出番は無いのだが、まあ、魅せプレイ的な意味で、せっかくだから使ってみたかったというのが理由である。せっかくだから〜♪
せっかくだから〜〜♪
さて。敵の攻撃については、まず第1段階について、打撃は「源氏の盾+小人」でOKだ。次に、ホワイトホールも、「ライフシールド」による即死耐性の付与で、まるごと防げる…と思いきや、今回はバッツの実素早さが「44」と、エクスデスと同じであるため、初手を取られて「ホワイトホール」を喰らうと普通に死ぬ。まあ、前述の通り、素早さ46まで今回の戦法は成り立つので、それで避けていれば良かった話である。これはもちろん、ホワイトホールはネタ技ではなく、ちゃんと脅威になるということを伝えたかったうえでの、意図的な調整だ(※嘘です)。
…その後、第2段階では、攻撃ラインナップに「フレア」「ホーリー」「死の宣告」が加わるが、前者2つはリフレクトリングで跳ね返すことができ、死の宣告についても、ボス耐性にて回避が可能である。ここも、問題はあるまい。
――だが、ラスト・HP10000以下の第3段階では、「メテオ」を使われると、普通に終わる。もっとも、確率は“毎ターン1/3”であり、残りHPが10000なら、ゴリ押しでも何とかなるだろう…と思って、「使われないことを祈る」という対策にしていったのだが、実際には、割とここで終了するので、戦法被りを許容して「ダークエーテル」によるMP切れを狙うか、はたまたダメージ計算をして一気に倒す…という戦法を採用しても良かった気がする。
調合といい合成といい青魔法といい、なんでこんなに強いの? |
第1戦であるエクスデスを倒すと、第2戦のネオエクスデスが登場する。ここでは、取り決めの通り、以下の順にコマンドを入力する。
これで、上で解説した通り、左下パーツは老化114カウントでLv86→75、右下パーツは老化76カウントでLv67→60となり、「その時刻に」「MPが回復したバッツに」「ターンが回ってくる」ので、「レベル5デス」を成立させられるのだ。
…ちなみに、MP回復の手段として、謎に「エーテルドライ」を使っているのだが、これはもちろん、例によって、様々な技を使いたかったからである。古いFFの攻略は、開幕で準備を整えたあとに、ひたすら最強の技のみを連打する…という展開になりやすいため、それを少しでも緩和したかったのだ。ただし、実用性では、「エーテル+エーテル」で発動する「エーテル」で十分であり、調合版エーテルと「エーテルドライ」のエフェクトは、間違い探しというくらいにしか変わらない(ドライのほうが少しだけ光が大きい)ので、あまり意味が無かったような気がする…。
――というわけで。この即死パートでは、主要な失敗の原因は、右下パーツに対し、「オールドキャノン」の追加効果が25%でハズレてしまうことである。時間的には、バッツが「レベル5デス」を使う4手目(t=114)の直後に、右下の「アルマゲスト」が飛んでくる(t=130-134)。よって、時間的にはカツカツであり、オールドキャノンを外してしまうと、二度と挽回の機会は無いのだ。まあ、極端な低確率ではないのだから、これくらいは頑張ろう。
そうして、下2個パーツを一撃必殺したら、以降は、次のように行動していく。
というわけで、ゴチャゴチャしているように見えるが、実際ゴチャゴチャしている。基本的な内容は、「マインドブラストで左上パーツを行動1回おきに麻痺させつつ、適時MPも回復しながら、まず右上パーツに暗闇とスロウを掛ける。その後、合成のニードルキャノンでHPを削っていき、ディスペルでヘイストが解除されたらヘイストドリンクで掛け直す」という程度である。ただ、調合・合成は、共に“2つのアイテムを組み合わせる”という内容であるうえ、コマンド名も似ており、だんだん何が何だか分からなくなってくる。また、気を付けていないと、マインドブラストを使おうとしてMP切れ…みたいな事態も頻発する。ヘイストを解除するディスペルも、タイミングによっては、非常に厄介だ。
――ただ、ここまで来ると、既に難易度は高くない。まず、ATB的には、“行動2回おき”で良かったはずのマインドブラストを、安全側に寄せて“1回おき”としているため、少しくらい状況が崩れたところで挽回は可能である。また、レベル5デスによる即死後は、既に「宇宙の
法則が 乱れる!」を宣言された状態であり、次にグランドクロスが飛んでくる状態だが、左上パーツには、「HP55000〜30001
/ 30000〜15001/ 15000〜」と、3つの段階があり、そのつど宇宙の法則を乱してからグランドクロスを使うというパターンのため、「左上パーツに行動される=グランドクロス発動」とならないこともある。最後に、グランドクロスを喰らっても、無傷で済む場合がある。私は、今回プレイを行う際、よくばりや入力ミスで、3回ほどグランドクロスを喰らってしまったが、その全てが、耐性で阻んだか、目に見える変化は無しであった。やっぱり、ネオエクスデスの必殺技は「アルマゲスト」のほうなのか…??
だが。最後に気をつけなければならないのは、各パーツを1体残した場合の発狂である。発狂モードでは、「メテオ」や「アルマゲスト」を通常攻撃感覚で使ってくるため、これまでの努力が一瞬で水の泡となる。左上パーツが残った場合は、そのまま「マインドブラスト」で麻痺させ続ければ良いが、右上パーツの場合は、行動を完全に封じる手段は無いため、「死」である。
…さて、左上パーツのHPは55000で、右上は50000である。だが、左上パーツには、マインドブラストで与える300程度のダメージもあるため、それを考慮に入れ、私は、全体3000ダメージの「ニードルキャノン」で、ちょうど同時くらいに倒せるのではないかと、実に都合の良い考えをしていた。
――が、実際には、HPが高いはずの左上パーツから倒れてしまった。しかも、マインドブラストの微弱なダメージで死んだのである。右上パーツのHPはそれなりに残っているはずであり、極めて危険である。だが、もうどうしようもないので、素早く「ニードルキャノン」を打ち込んでいくほか無い。幸い、相手は行動せず、そのままニードルキャノンで撃破をすることができた。2発が必要というヤバい状況だった…。
というわけで。無駄に素早さを44に調整してしまったことや、最後に右上パーツを発狂させてしまったことなど、ガバガバ感も存在するが、何とか「下2個パーツを同時にレベル5デスで倒しつつ、バッツLv2ひとりでバトル全体を完遂する」という作戦を完遂できた。
…そして、キーとなったのは、「ちょうごう」「ごうせい」「あおまほう」という、3つの壊れコマンドの活用である。さらに、あえてレナLv1を選んだ時のように、今回も、他キャラを使った時と違う、バッツLv2ならではの戦い方にできたと思う。そういうところには、私は少し自信を持っているので、この戦法も、いつかどこかで、ひっそりと語り継がれてほしいものだ。いや、無理か。だって、もう追加要素ありのFF5が手に入らないからね…。
◆動画◆
おやじ!
空から女の子たちが!! |
余談である。ここで少し、エンディングの話をしておこう。ご存じ、FF5のエンディングは、ラスボスを倒したときの生存メンバーによって、内容が変化する。まず、大きく分けると、「全員生存」か「戦闘不能者が居る」のどちらかで、方向性が大きく異なってくる。
…まず、ネオエクスデス戦が終わった直後のイベントにて、戦闘不能でバトルを終えたキャラは、次元の狭間に取り残され、行方不明となる。それから続きの、パーティキャラの1人がシドたちに手紙を書くシーンでは、内容の大筋は変わらないものの、書いている人物や、キャラの生存状況によって、細かくセリフが変化する。ちゃんと合っているところや、ガバガバなところまで楽しめる、お得感あふれる演出だ。
――そして、スタッフロール前のラストシーンとなる、長老の樹でのシーンは、全員生存だと、クルルがガラフを懐かしむが、それ以外では、生存キャラが、帰ってこなかった人物に想いを馳せるという内容だ。そのテキストは、例えば今回の「バッツのみ生存」の場合だと、以下の通りである。
というわけで。次元の狭間に飲み込まれた人物も、全員が助かるというエンディングであった。なお、その後の話では、不明者たち全員が、それぞれの肉親のことを振り返っているため、暁の四戦士+1が、救助に助力をしたということが分かる。やれ、こういう展開になると、「どうせ蘇るのにわざわざ死なすか?」などと斜に構えてしまいがちであるが、あくまでFF5らしい、さわやかな終わり方であると言えよう。
――そして。今回、話題にしたいのが、これらのセリフは誰が喋っているのかという点である。一連の台詞には、全バージョン共通で話者名が振られていない…と思いきや、なんと最新のピ版では、「バッツ:
レナたちが居ないからなんだね」と、生存者側のセリフと断言されてしまっているようなのである!(【旧スマホ版】、【ピ版】)
ただ。これは、改悪というよりは、ちょっと解釈が変わっただけかなと感じる。まず、「レナたちが居ないからなんだね」は、ガラフのセリフとしても、バッツのセリフとしても、意味が通じる。私は、「レナたちが居ないからなんだね」は、ガラフがバッツの心を見透かしたようなシーンだと捉えていた。そのセリフに対し、バッツが、「えっ、ガラフ?
…何か言った?」と反応をするのだ。
…いっぽう、「レナたちが居ないからなんだね」をバッツ自身が想いを吐露したセリフと捉えた場合、その後の見回しているシーンは、ガラフたちが、声にならない声を、バッツへと届けている段階と考えれば、ドット絵の演出には、特に問題が無くなる。
――ちなみに、最後の「言っただろう?
まだお前達の来るところではないと…」というエルシャダイみたいなセリフのほうは、ピ版も共通で、話者名は無しとなっている。こちらは、暁の五戦士たちの言葉とみて、間違いないであろう。というわけで、ピ版だからと警戒したが、決して、無意味な変更や再現不足、というわけではないようだ。
あら^〜 |
ところで。長老の樹と、その前の手紙のシーンでは、担当者に優先順位が存在する。まず、全員生存時では、どちらのシーンもクルルが登場する。
…いっぽうで、戦闘不能者が存在する場合は、「バッツ
> レナ > ファリス > クルル」の順番となり、彼らが手紙を書いて、そして長老の樹へ向かう。さらに、行方不明者が思い出される順番も、これと同じだ。
――というわけで。このシーンは、FF5の編成上、必ず男→女または女→男の組み合わせになる。帰ってこなかった仲間の名前を、1年ぶりに呼ぶ、あるいは切ない気持ちを天から見透かされてしまうというのは、ある種の“恋心”と言えよう。FF5に存在する、数少ない恋愛要素である…かもしれない。
が!
この法則には、一つだけ例外があって、それは、ファリスはバッツではなくレナを優先的に呼ぶということだ。ファリスがこのシーンに現れるためには、バッツとレナの両方が戦闘不能になっている必要があるが、クルルの生存/戦闘不能に関わらず、ファリスの時は「レナたちが居ないからなんだね」というセリフが出る。ちなみに、レナは通常通りに、バッツ
> ファリス > クルルの順に思い出す(登場キャラの都合上、実際に呼ぶのはバッツのみ)。
――さて。現代は多様性の時代であり、「ファリス→レナ」という愛のカタチも、それはそれでありかもしれない。しかし、この場合は、「同性愛」「恋愛対象が実の妹」「妹は別の相手を想っている」と、3重の障害が設けられている。これはさすがに、ハードルが高すぎであろう。FF5は、今から30年以上も前に、こんな凄まじいジャンルを提供してくれていたのだ。やれ、低レベルクリアーの日誌なのに、すごく高レベルな話をしてしまった…。
良かった…『無』に飲み込まれた人は居なかったんだね…! |
箸休め回である。今回は、GBA版追加アビリティの「ごうせい」を使って、ネオエクスデスを出現させずに、エンディングを迎えてみることにしよう。
…まず、ラスボス第2形態であるネオエクスデスの出現は、「第1形態のエクスデスのファイナルアタック」(FA:死に際のカウンター)として処理されている。よって、各種のカウンター封じを使えば、ネオエクスデスが出現せず、そのままバトル終了となる。この場合も、特にその後の展開に異常は発生せず、THE
ENDを迎えられるのだ。とんでもないバグであるが、裏技的なテクニックとして、古くからFF5学者たちに親しまれている。
ところで、その「カウンター封じ」の状況は、各バージョンによって様々である。まず、“相手打撃に対する味方側のカウンター”(通常、敵カウンターのトリガーとならない)については、特殊な対策が為されており、エクスデスの打撃は、ただの「たたかう」ではなく、「カウンターが発動しない武器攻撃」という特殊な物になっている。なお、それにより、眠りや歌が解除されないという性質もあり、縛りプレイなどでは影響を受けることもある。いっぽう、ピ版では、そのような特殊仕様が削除され、打撃は普通のカウンターが発動する物になったが、カウンターで倒してもネオエクスデスが出現する…という、ごくごく一般的な仕様になったようだ。
…しかし、画一して対策されているのは打撃だけであり、その他の状況はバラバラである。例えばPS版までは「祝福のキッス」で強制バーサクを掛けられ、バーサクでは敵カウンターが発動せず、ネオエクスデスは『無』から出てこれなくなる。GBA版では、このエクスデスに、特別な“祝福のキッス耐性”が用意されたものの、その他の点は変わっておらず、新アビリティの「ごうせい」によって、極めて容易にネオエク封じが実現できたりする。
――いっぽうで、私は持っていないので細かく知らないのだが、旧スマホ版では、あらゆる形でのファイナルアタック封じが使えなくなったらしい。また、ピ版では、FA封じ自体は存在するものの、このラスボス戦を含め、イベントが絡むものは封じられなくなったようだ。
その他、SFC版では、沈んだウォルスの塔のタイマーを使ったエクスデス窒息死(【第22話】)など、バグまで絡めたネオエクスデス封じも存在する。やはり、FF5は、バージョンごとにも細かく内容が変わっており、一筋縄ではいかない…。
では、話を、GBA版のFF5に戻そう。GBA版の追加アビリティである砲撃士の「ごうせい」には、「ステータス異常の追加効果を持つ技を使って、相手にステータスが発生しなかった場合、敵カウンターが不発になる」という、謎の特徴がある(旧スマホ版では撤廃)。これは、「有効なステータス効果が、25%の確率で発動しなかった場合」と「もともと無効化されるステータス技を使った場合」の両方を意味している。
――よって、そもそも敵が耐性を持っているST異常の合成技を使えば、100%の確率で、カウンター封じを行うことができる。しかも、合成自体も威力が高く、例えば本編クリア適正のLv40程度であれば約2000のダメージを、Lv99であれば9000程度のダメージを敵全体に配れ、メイン攻撃に据えられる火力を持つ。というわけで、GBA版の「ごうせい」は、ぶっちぎりで使いやすいカウンター封じとして君臨しているのだ。
FF5は数学ではなく算数だった…?? |
それでは、具体的な戦い方について述べていこう。
…まず、今回は、メンバーを、クルルLv1ひとりとし、さらにカエル状態にしている。「盾の物理回避率が2倍」というメリットがあった小人と異なり、カエル状態はデメリットのみ、しかも「盾の物理回避率が0」というヤバすぎる状態に陥る(※イージスの盾の特殊な魔法回避は有効のまま)。そんなものを使った理由は、例によって、せっかくだからである。さすがに5戦目ということで、少しは見た目のほうも変えていこうと思ったのだ。
――ちなみに。カエルと小人を同時に掛けた場合、見た目はカエル状態が優先される。また、盾回避率についてもゼロとなり、全く相手の攻撃を回避できなくなる。そりゃあ、まあ、0を2倍にしても0だからな…。
というわけで。敵打撃に対する安全確保は、「ぶんしん」で行う。分身状態は、ご存じ、他のあらゆる回避手段を抜けて打撃が命中する時に、分身1つを身代わりにして、打撃を回避するという内容である(=様々な回避手段の中で、一番最後に判定される)。そして、コマンドアビリティの「ぶんしん」は、その分身状態を2つ増やす(0→2、または1→3とする。それ以外の場合は何も起きない)という内容だ。やれ、白魔法の「ブリンク」のほうが、自分以外に掛けられたり、他の魔法も唱えられたりするので、汎用性が高い…と思いきや、MP消費・リフレク反射・入手時期の違いなどから、「ぶんしん」コマンドにも立派に出番があり、主に制限プレイで渋い活躍をしてくれたりする。
…加えて、カエルのデメリットにより、盾の物理回避率自体は0になるものの、「しらはどり(25%)」「マインゴーシュの特殊回避(25%)」といったものたちは無効にならない。さらに、今回はアクセサリ枠にも余裕があるので、久々に「エルフのマント(33%)」も取り出してみた。これら合計すると、5/8という高めの確率で、物理攻撃を受け流せるようになり、メメタァされる危険性が下がる。
――ちなみに、盾については、「イージスの盾」を装備している。石化耐性により「ホワイトホール」を無効化するというのが主な目的だが、この盾には「魔法攻撃を33%の確率で受け流す」という特殊仕様があり、こちらもカエル状態でも有効だ。
とはいえ。結局のところ、物理攻撃に関しては、開幕「ミラージュベスト」で分身が1つ存在しており、クルルは相手よりも素早く行動できるので、「ぶんしん」コマンドで分身を増やし続けていけば、決して負けることは無い。また、イージスの盾の特殊回避のほうも、後述するが、魔法に対してはMP切れを狙うため、100%安全である。というわけで、物理回避も魔法回避もどうでも良いのであるが…まあ、「カエル状態で物理回避率が0になっていても、これだけ攻撃を回避するが残っている」というテーマバトルとして捉えれば、いろいろ試してみるのも、また後学のためになるというものだろう。
さて。他の部分については、上で少し述べてしまったが、お馴染み「ちょうごう:ダークエーテル」を使って、相手のMP切れを狙っていく。その理由は、安全確保というのもあるが、リフレクで跳ね返してHP調整が崩れてしまうことを避けるためである。
…また、攻撃手段としては、こちらもお馴染みの「ごうせい:ニードルキャノン」を採用する。レベルドーピングを経ず全体3000ダメージという時点で、低レベル環境では極めて高性能だが、完全な固定ダメージであり、HP調整が行いやすいというのもメリットだ。今回、敵のHPは「49001」であるため、まずニードルキャノンを16発当て、その後に弾薬を通常弾に切り替えて「ニードルショット」で1000ダメージを与えると、ちょうど敵のHPが「1」だけ残ることになる。これ以上ない、100点満点のHP調整だ。
――というわけで。今回の戦いでは、これまで常套手段として使ってきた「スロウキャノン」によるスロウ付与は行わない。スロウと同時に、敵に800〜900程度のダメージを与え、HP調整が乱れてしまうからだ。まあ、それを回復してから、再び針攻撃でHPを減らすか、または無理にピッタリ「1」へ調整することをこだわらなければ良いのだが、そこまでやるのがやり込みだ。というわけで、スロウ時と比べて、敵が2倍速で行動するということになるが、そもそもこちらの素早さが相手より高く、しかも「ヘイストドリンク」でヘイスト状態となっているため、もちろん全く問題ない。
「ごうせい」だけでなく、スリップでも、FA封じをしつつ勝てる |
そんなわけで。敵のHPを「1」にまで調整できたら、最後は手はず通り、「相手に無効化されるステータスの合成技」を使えば良い。
…実戦では、どうせ撃破後にリセットをするということで、個数限定品の「すす」を交えた「ダークキャノン」を使っていった。852ダメージを与え、追加効果の暗闇については、エクスデスは耐性を持っているため、発動しない。かくして、ファイナルアタックを封じられる条件が整い、そのままネオエクスデスが登場せず、バトル終了である。
なお、その際の演出だが、まずはボゥゥン…と、通常の敵のように、エクスデスが消滅する。その後は、ネオエクスデスを倒したときと同じく、雷鳴・暴風、そして敵が崩れ去るような音声の演出が入るが、既にエクスデスが存在しないため、音と光のみの演出となる。何気に、GBA版だと、背景の上のほうが吹っ飛んでしまったりもしている。やれ、FF5学会員には周知の事実とはいえ、やはり、ネオエクスデスを登場させずエンディングを迎えるのは、異常な事態であり、バグということのようだ。
――ちなみに、その後は、特に変化なくエンディングが展開され、THE
ENDまで進み、クリアデーターの作成も可能である。また、今回のカエル1匹を担当していたのはクルルであったが、もちろんエンディングはクルル1人バージョンとなり、問題なく録画もできた。後腐れの無い、良いバグである。
ところで。今回は、HPを「1」とギリギリのギリギリに調整しているため、「ごうせい」を使わず、ST異常のスリップであっても、ファイナルアタックを封じつつの撃破が可能である。
…というわけで、使用するのは、「ちょうごう:暗黒の吐息(目薬+竜の牙)」だ。敵に、「暗闇+スリップ+混乱」を与えるというものであり、ここまでは「必中」での暗闇を付与するために使うことが多かった。スリップのほうは、むしろ、レナLv1作戦の時に、「よげん」のHP調整で邪魔になったくらいである。ただ、FF5では、スリップ自体に完全耐性を持っている敵はいない(ボスだと持続時間が短くなるだけ)。しかも、スリップで撃破した敵からは、ファイナルアタックも発動しない。よって、この方法でも、スリップで残りHP1を削りきり、ネオエクスデスが出現せずにバトルを終了させられる。
――と、まあ、ただそれだけの一発ネタなのであるが、1通りだけでなく、複数の方法でFA封じを行えたというのは、良かったと思う。むしろ、この戦法のために、HPを「1」に調整していったくらいだから、使わなきゃ損だ。
そんなわけで。今回は、箸休め回らしく、割と簡単にまとめることができた。
…やれ、毎回これくらいなら楽なのだが、ラスト予定の第6回は、またものすごい物質となってしまったので、本腰を入れて挑んでいかなければならない。幸い、8月後半は休み多めの日程なので、そこを使って、いいペースで更新をしていきたいものだ。あと、9月7日にはFF16アルティマニアも発売されるので、それで何か1作くらい、FF16のやり込みプレイをやってみたいと思っているという理由もある。だから、FF5はサクサク進めていかないと…。
◆動画◆
GBA版はただ1回光るだけだぞ!
SFCですら5回光ってたのに! |
ラスボス戦の最終回である。今回は、低レベルキャラで「アルマゲスト」に耐えるという、前代未聞の作戦をお送りしてみよう。
…さて、右下パーツが使う「アルマゲスト」は、ネオエクスデスの必殺技の1つと言える攻撃であり、全体に聖属性の1600〜1800ダメージを与える。オリジナル版のFF5には、聖属性を、半減/無効/吸収する手段が無いため、事実上の無属性全体攻撃である。そのため、低レベルクリアーでは、「喰らう=全滅」なる、まさしく必殺技として恐れられてきた。
――しかしながら、GBA版FF5では、新たに、全属性を半減するアクセサリ:「ソーサリーマント」、そして全属性を無効化する盾:「フォースシールド」が追加された。これらを用いれば、アルマゲストに正面から耐えていくという作戦が実現できる。もちろん、低レベルキャラクターひとりで、しかも、アルマゲストに耐えるだけの一発ネタではなく、バトル全体を勝利で終えるという条件付きで、である。
ではまず、「アルマゲスト」という技の特徴について説明をしていこう。威力値は「180」であり、魔法防御力を無視して(1/32として計算)、聖属性のダメージを与える。前述の通り、オリジナル版FF5には、聖属性を軽減する手段が無かったため、事実上の無属性・防御力無視・全体攻撃であった。それは、低レベルクリアーが最も苦手とするところであり、基本的には、正面から喰らったら終わりという技であった。
…しかしながら、GBA版追加装備品のうち、全属性半減の「ソーサリーマント」、全属性無効の「フォースシールド」を使えば、このアルマゲストにも耐える余地が生まれてくる。そのうち、使うのは、あえて無効化せず半減をするほうの「ソーサリーマント」だ。全属性を無効にするフォースシールドは超強力だが、盾枠を要求するため、打撃も強力なネオエクスデス戦では使いづらい(後付けの理由)。あと、無効ではなく、半減で凌ぐのなら、いかにも正面から耐えているという感じで、カッコいいというのもあるな(本当の理由)。
――ところで。右下パーツの魔法倍率は「9」であるため、そのままでは、「ソーサリーマント」の聖半減とシェルで、1/4にしたところで、ダメージ倍率は「2」にしかならない(※)。低レベルキャラのHPは、モンクをマスターしたファリスLv4の「105」が最大であり、それを「ちょうごう:巨人の薬」で2倍にしたところで、「210」である。よって、180×2=360程度のダメージには、どうやっても耐えようが無い(※実際には、「ソーサリーマント」の半減のほうは、倍率ではなく、被ダメージのほうを半減している?
どちらにせよ、そのままでは確実に死んでしまう)。
だが、この問題点は、更に「老化」を交えることで、解決可能である。FF5の老化は、レベル値・力・素早さ・魔力・体力が、時間経過とともに低下していくという内容である。よって、これでレベル値と魔力を低下させていき、基本の魔法倍率を、最低の「4」にまで低下させられれば、シェル&聖半減による1/4化で、実倍率を「1」にまで軽減でき、ダメージ180程度に対しHP210で、何とか耐えられるようになる…はず!
…しかもだ。右下パーツは、老化耐性こそ持っていないものの、レベル値「67」&魔法回避率「80」と高いため、通常の老化手段はなかなか効きづらい。だが、GBA版には、「ごうせい:オールドキャノン」という、最強の老化技が存在する。もう、なんど述べたか分からないが、砲撃士の「ごうせい」では、敵味方のステータスに関係なく、「75%」という固定確率で、各種のステータスを発動させられる。よって、とんでもない高耐性を持つネオエクスデスパーツについても、容易にステータス効果を発生させられる。さらに、初めての聖半減を持つ「ソーサリーマント」のほうも、GBA版新規の装備品である。追加要素によって実現可能になったという意味で、これ以上ないくらいの、最高のマッチアップだ。
――とまあ、そんな感じで。この「アルマゲストに耐える!」という作戦は、極めて希望的で、かつ自分に都合の良い要素だけを並び立てて、構築をしたものであった。だが、結果的には、その予想が全て自分の有利側に当たり、しかも、ただアルマゲストに耐えるだけではなく、バトル全体を低レベルキャラひとりで勝利へ導く戦法を立てることができたのだ。というわけで。今回は、長かったラスボス攻略の最後として、そんな、通常の低レベルプレイではありえない、奇跡の戦術をご覧いただきたい…。
ちなみに、上で話題にした「アルマゲスト」のエフェクトだが、SFC/PS版の時点では、「白の2回フラッシュ→白青の1回フラッシュ→青の2回フラッシュ」というものであった(【YouTube/SFC&PS】)。これでも、ラスボス必殺技の一角とは思えないくらいの地味さだが、GBA版では「白の1回フラッシュ」という情けなすぎる見た目に退化してしまっている(【YouTube/GBA】)。さすがにあんまりだと思ったのか、旧スマホ版では青白い炎で燃やしているような内容(【YouTube/旧スマホ】)に、ピ版ではアルマゲスト担当パーツから青いウェーブが発生しているような演出(【YouTube/ピ】)に、それぞれ変化した。
――そして、せっかくだから、「グランドクロス」のほうにも触れておこう。SFC/PSは、放射線マークのようなアレが、赤と青に光りながら画面を跳ね回るという、明らかにヤバげを感じさせる演出で、光の玉が拡大縮小をし、かつ霧のようなエフェクトの後ろに入る場合もあることから、立体的に飛び回っているイメージなのであろう(【YouTube/SFC&PS】)。GBAも、かなり動作がキツそうだが、基本的にはSFC版を踏襲したものになっている(【YouTube/GBA】)。一方で、性能制限が取っ払われたはずの旧スマホ版では、光の玉が飛び交うというふうなものになっているが、放射線マークのような生理的嫌悪感が無くなっており、個人的に、原作再現としてはイマイチかな、と思う(【YouTube/旧スマホ】)。ピについては、基本的には旧スマホ版と同じ方向性だが、さらにピヨンピヨンピヨンピヨン…という不気味な音まで無くなってしまっている(【YouTube/ピ】)。うーん、あのSFC版のヤバさが、ラスボスの謎めいた必殺技にふさわしいと思っていたのだが、それは私だけだったのか…?
裏ダンジョンの本格攻略は、ちゃんと次回からやっていくよ |
では、「ソーサリーマント」を入手するために、いったん本編ラスダンを出て、追加ダンジョンである「封印の神殿」へ向かうことにしよう。
…さて、この場所については、次回以降にて、詳しく述べることにして、目当ての「ソーサリーマント」が手に入るのは、裏ダンジョンの中盤であり、それまでに、2体のボスを倒さなければならない。まず、第2世界から再登場した「ギルガメ」については、既に雑魚となっており、現段階の能力・装備・知識を使えば、どうやっても勝てる相手である。しかし、それで油断していたところ、次に登場する「グランエイビス」については、ヤバいくらいに強く、かなりの苦戦を強いられてしまった。さすが、BGMとして「決戦(エクスデス戦の曲)」が流れるというだけのことはある。裏ダンジョンでは、ボスの1体1体が、エクスデス軍の大将並みの実力を持っているということだ。
――その後、グランエイビスを倒すと、大幅に探索範囲が広がる。というわけで、本丸の「ソーサリーマント」を手に入れ、更に一通りの宝も探っておいた。あの、片手で素早さ+3の補正を得られる「影縫い」も、この段階で手に入れられる。それが終わったら、アルケオデーモンや、オメガ改・神竜改といった他のボスをひとまず置いておいて、外の世界に戻り、再び本編ラスダンの最深部へと向かっていく。
それでは、今回の「ラスボス戦そのE:アルマゲストに耐える!」の戦法について、更に細かく考えていこう。まず、今回も、アルマゲストに耐えるだけの一発ネタでは終わらせず、それを活かして、ラスボス戦全体を突破する作戦として成立をさせていく。
…また、ここまで私は、FF5の”エンディングが生存キャラで分岐する仕様”を理由として、「それぞれの低レベルキャラクター×1人で攻略をする」というテーマを用いてきた。そして、レナ・バッツ・クルルについては、それぞれ、そのB〜Dにて、順番に低レベルひとり攻略を済ませている。一方、ファリス1人のエンディングについても、確かに「そのA:4人で完封」にて、回収を済ませている。ただ、あの時は、バトルの最終段階で、「よげん」による敵味方全体攻撃によって、ファリス以外を戦闘不能にする(ついでに相手も倒してしまった)という方式であり、ファリスの1人攻略では無かった。そして、今回の作戦で、アルマゲストに耐えられるのは、レベル4ファリスのみである。よって、私はここで、ファリスの低レベルひとり攻略を回収しようと思ったのだ。
――以上のような理由により、今回攻略は、「ファリスLv4ひとりで、アルマゲストに耐えつつ、ラスボス戦を通しで勝利する」というものになったのだ。やべえよやべえよ…。
さらに、「アルマゲストに耐える」ということについても、しっかりと定義しておきたい。
…まず、これまでの戦いでは、アルマゲストについて、そもそも受けないという対策をしていった。具体的には、その@では強化銭投げによる瞬殺、そのAでは石化による瞬殺、そのBでは「かくれる」で回避、そのCでは老化からのレベル5デスで瞬殺、(そのDではそもそもネオエクスデスを出現させない、)という感じである。アルマゲストを正面から受けると一発全滅であるため、そもそも相手にしないというのが、これまでの低レベルプレイでの鉄則だったのだ。
――が、今回は、このアルマゲストに、正面から耐えていくということがテーマである。つまり、“使われる前に瞬殺”はしないし、「かくれる」によって回避するのも駄目である。もちろん、「なら『ジャンプ』で避ければOK!」という屁理屈を使うこともしない。正真正銘、低レベルキャラのHPで、正面から凌いでいくのである。
そして。そうやって、アルマゲストを正面から受けるとなると、当然のごとく、もう一つの必殺技である「グランドクロス」についても、棒立ちで喰らうことになる。だが、それは、望むところというものだ。
…まず、グランドクロス担当の左上パーツについては、麻痺が有効であるため、青魔法の「マインドブラスト」を行動1回間隔で放っているだけで、永久の行動不能に陥る。今回、アルマゲストを耐えるために、既にアビリティ枠はカツカツとなっており、「あおまほう」をセットする余裕はあまり無い。
――それでも実は、最終的に、ものまね士を使うことで、なんとか3枠目を開けられそうな感じにはなった。ただ、左上パーツへの「マインドブラスト」を狙うとなれば、「リボン装備」を諦める必要があり、多くのステータス耐性とパラメーター補正を失っていた。しかも、今回の戦法では、各パーツに対する瞬殺を行わない。よって、もしグランドクロス対策を試みるのであれば、左上パーツへの定期的な「マインドブラスト」&MP回復を繰り返しながら、他パーツへの対策と攻撃を行っていかなければならない。
やれ、後述するが、今回バトルは、ただでさえ、「アルマゲスト」を受けたあとの回復や、リフレク自然解除ぶんの再発動、そして「ディスペル」からの立て直しなど、「やることが…やることが多い…!!」という状況である。そこに、左上パーツへの定期的なマインドブラストまで入れてしまったりしたら、間違いなく頭がパーン! である。
ということで。今回は、左上パーツへのマインドブラストは諦めていくことにした。ただ、実質的には、「検討の最終段階まで、“アビリティ枠は空かない”と思っていた」という理由のほうが大きい。
…しかしながら、このような勘違いは、結果的には良かったと思う。何故なら、左上パーツへのマインドブラストを採用しないことにより、「アルマゲストだけでなく、グランドクロスに対しても、真正面から受け止めていく」という統一感のある戦法が完成したからである。やれ、これらの、ネオエクスデスの二大必殺技については、ここまでの全ての戦法で、“そもそも喰らわない”という対策を講じてきた。だが、今回は、アルマゲストだけでなく、グランドクロスに対しても、真正面から低レベルキャラクターで受け止めていくことになったのだ。
――そして、それらの凶悪技を1人で受け切るのは、低レベルキャラクターたちの中で最強な、Lv4ファリスである。完成後から振り返ってみると、ファリスの、最大HP105という能力値があって、初めて今回の作戦は実現可能であったと思う。そう言えば、遥か昔のようにも感じてしまうが、物語上ではこの一つ前段階のネクロフォビア戦にて、ギルガメッシュは、ファリスに対し、「恋でもして、ちったあ女らしくなりな」と説教をしていた(【第26話】)。だが、今はそんなことをしている場合ではない!!
この、たった2ポイントだけのHP上昇が、案外バカにならなかったりする |
それでは、具体的な戦法について考えていこう。まずは、根幹部となる、「アルマゲストに耐える」の部分だ。
…さて、上の考察では、「敵を老化で弱体化させ、魔法倍率を最低の『4』にする。そこに、ソーサリーマントの半減とシェルを組み合わせる。アルマゲストの威力値は180のため、HPが2倍で210のファリスならば、何とか耐えられるはず」という都合の良い妄想を並べていた。が、結論から言うと、全てこの通りであり、私の考えた方式で、アルマゲストへの耐久は可能である。
――しかも、である。ネオエクスデス戦に入って、ファリスにターンが回ってくる初手で老化を決めた場合、それで1発目の「アルマゲスト」の弱体化が間に合い、約180ダメージで耐久が可能となる。信じられないくらいの展開である。あれか?
上げて落とすパターンか?
ちなみに私は、当初は、初手で老化させても、1発目のアルマゲストまでには弱体化が間に合わないと計算していた。そのため、1発目は「イージスの盾」の33%の特殊回避で受け流し、2発目以降を耐えていこうと考えており、実際にイージスの盾を装備して、しばらく戦っていたこともあった。ただ、イージスの盾は、物理回避率も「33」と、不安が残る値であるため、コマンドアビリティの「ぶんしん」をセットしていたのだが、分身状態は敵のディスペルで消えるため、ただでさえ危険なディスペルに対して、極めて難しい対処が要求される。というわけで、最終的な勝利には繋げられなかった。
ところで、アルマゲストには、忘れてはならない、スリップの追加効果がある。FF5のスリップは、それでHPがゼロになるため、割合ダメージや瀕死化と組み合わさった場合や、今回のような低レベルプレイの場合などは、専用の対策を考えていく必要がある。
…しかし、アルマゲストによるスリップは、どうやら、こちらがヘイスト状態の場合、20ダメージほどで切れるようだ。よって、180+20で、HP210のファリスは、これでもギリギリ耐えられる。ちなみに、この「20ダメージ」の根拠だが、【こちらのサイト様】には、アルマゲストによるスリップの持続時間が「120カウント」と書かれており、これがヘイスト状態で半減して60、4カウントごとにHPが1減少する(このペースはヘイストで増えないようだ)ので15ダメージ、そこからファリスにターンが回ってきた際の時間静止時の僅かな追加ダメージを足して、20ダメージ程度になるのだと思われる。
――よって、「アルマゲスト」を喰らってHPが20〜30程度にまで減少しても、焦って回復をすると、その後にまたスリップで減少して、二度手間になってしまう。だが、耐えられるのだから、どっしり構えていれば良いのだ。ただし、これはもちろん、ヘイストが掛かっている前提であり、ディスペルやグランドクロスによってステータスが乱れていると、普通にスリップで終わることもあるので、そこは気を付けていく必要がある。
ちなみに。このように、今回は、HPがギリギリのところでの勝負となるため、このバトルのためだけに、ファリスにはモンクをマスターさせている。
…やれ、モンクは、ジョブ特性として「カウンター」を持っている。このカウンターは、低レベルクリアーのような極限の戦いでは、必ずしもメリットになるものではなく、特に「ものまね」を邪魔してしまうというのが大きい。モンクは、体力のパラメーターが最大であり、HPも最も多くできるのだが、この「カウンター」をすっぴん&ものまね士に継承させるのは好ましくないと判断し、私はモンクのマスターを見送っている。代わりに、体力2位のバーサーカーを育成し、それでHPについては補っている(バーサーカーのバーサク特性については、マスターしても引き継がれない)。
――しかしながら、このバトルに勝利するためだけにジョブマスターとなり、その後にリセットするのであれば、何の問題も無い。というわけで、ムーバーを「あやつる」でサクッと倒し、ファリスのモンクをマスターにまで持っていった。これで、ファリスLv4のHPは、103→105と上昇する。「巨人の薬」による倍加を前提として、たった4ポイントの上昇だが、意外とこういうところで勝負が左右されるから、分からない。やり込みプレイでは、細かいところを積み上げて、少しでも勝算を上げていくのが重要である。
左下パーツの魔法は脅威なので、できる限りの対策をする |
次は、アルマゲスト以外の攻撃に耐える方法である。
…まず、右上パーツの打撃に対しては、いつもながらの「源氏の盾+小人化」で耐えていく。それだけだと、長期戦ではすり抜けの危険性があるため、さらに暗闇状態も兼用していく。ちなみに、右上パーツは打撃が主力であるが、左上・左下パーツも、部分的には打撃を使ってくる。右下パーツのみ、「(振動)
→ アルマゲスト → 何もしない×2」と、(発狂を除いて、)打撃を使用しない。よって、「ごうせい:ダークキャノン」で、全体にまとめて75%の暗闇攻撃を仕掛けるのが良いだろう。ちなみに、ダークキャノンが要求する素材は、あの個数限定アイテム:「すす」であるが、どうせクリアデーターは「その@:強化して銭投げ」で作っており、撃破後リセットをするのだから、個数限定だろうが何だろうが関係ない。
――そして更に、ダークキャノンが25%のほうで不発になった相手には、お馴染みになりつつある「ちょうごう:暗黒の吐息」(目薬+竜の牙で、必中の暗闇+スリップ+混乱)を使えば良い。こちらは単体対象だが必中なので、“かゆいところに手が届く”という感じである。
続いて、左下パーツは、ガ系魔法など、様々な魔法攻撃を行ってくる。具体的なラインナップは、「デルタアタック」「エアロガ」「ブリザガ」「フレア」「ファイガ」「ホーリー」「サンダガ」で、これらは全て、リフレクで反射可能だ。
…というわけで、リフレクを貼る方法を探してみたところ、あったのだ、「ちょうごう:ドラゴンアーマー」(竜の牙+フェニックスの尾)という技が。効果は、単体に、リフレク+プロテス+シェルを掛けるというものだ。リフレクだけでなく、アルマゲスト対策になるシェルまで付いてきてくれるというのは、嬉しすぎる。ちなみに、これが無かったら、本気で「しょうかん」をセットし、カーバンクルでの魔法対策&ゴーレムでの物理対策をしようかと考えていたくらいであった。うん、「しろまほう」をセットしろ。
――ただ、FF5のプロテス・シェルは、解除する行為を受けない限りは永続だが、リフレクは時間経過で切れてしまう。これがなかなか厄介であり、「ディスペル」が来なかったとしても、一定頻度での掛け直しが必要となる。ちなみに、FF5のリフレクは、上書きによって効果時間が数え直しになるタイプであるため、切れる時間を把握しておき、その1ターン手前で「ドラゴンアーマー」を掛け直すという手が考えられる。しかし、パターン把握の複雑さが大爆発をするので、私は、「切れ直してから掛ける」というパターンを採用していった(リフレク・プロテス・シェルだと、この順番にエフェクトが優先されるため、リフレクが切れた時は色で分かる)。
ちなみに。左下パーツが使う魔法攻撃のうち、リフレクなしで喰らってしまえば全てが即死となる…というわけではなく、炎・氷・雷属性については、「ちょうごう」のレジストシリーズで、耐性を付与できる。一方で、エアロガ・デルタアタック・フレア・ホーリーについては、当たれば終わりなことは変わらないため、どちらにせよ、リフレクは必須ということになる。
…ちなみに、源氏の盾ではなく「イージスの盾」を使っていた際は、これらの魔法についても33%の確率で受け流せるため、使われる=全滅では無かった。でもまあ、代わりに打撃が33%で当たることのデメリットのほうが、遥かに大きいと思われる。
舐めてたけど普通に一発死もあります |
さて、打撃の右上、魔法の左下、そしてアルマゲストの右下と対策をしてきて、残ったパーツは、もちろん、グランドクロスの左上である。だが、コレばっかりはどうしようもなく、気合で耐える以外に無い。
…まず、「グランドクロス」は、18種類のステータスから、ランダムで1つを選び、対象に発生させるという技である(【こちらの解析サイト様】によると、ストップは存在せず、逆にスロウが2枠あるとのことだが…?)。今回は、ファリスLv4ひとりでの攻略を目指すため、致死的なステータスが発生した場合、それだけで一発全滅となる。もちろん、装備品で耐性を得れば良いと言いたいところだが、戦法の関係上、既に装備枠が埋まっていたり、”そもそも絶対に耐性を持てないステータス”というものも存在する。
――では、「グランドクロス」で、何が最も恐ろしいかというと、それはもちろん、ゾンビである。ゾンビ状態は、全滅判定の一つに使われるため、1人クリアーでは、ゾンビが発生する=死である。しかも、ゾンビに耐性を持つ方法は、アクセサリの「天使の指輪」しか無い。今回は、アルマゲストに生身で耐える都合、アクセサリ枠は「ソーサリーマント」で埋まっているし、そうでなくとも、もっと重要な「エルメスの靴」や「リフレクトリング」のほうが優先される。天使の指輪は、ゾンビ耐性以外には特に見どころが無く、そんなものを装備している余裕は無いのだ。
ちなみに、現実的な使い方としては、耐性残存バグ(【第11話の該当部分】)を積極的に用いて、ゾンビ耐性を保持した状態で、他のアクセサリを装備していく方式に使えば、「天使の指輪」も活躍ができる。ただ、これはあくまでバグなので、少なくとも、今はまだ、私は使おうとは思わなかった。むしろ、今回はステータス耐性が重要となるバトルなので、「まさむねだけを装備してとんずらする」という手順で、わざわざバグを潰していったくらいだ。
というわけで。ゾンビは、発生した瞬間に一撃死となるステータスの筆頭だが、他にも、ヤバいものは山ほど存在する。まず、全滅も同然となるのは、次の2つである。
さて。今回の戦法において、「グランドクロスで掛かるステータス」のうち、耐性を得られるのとそうでないのは、以下の通りである。
ちなみに、防げないステータスのうち、ゾンビ状態は「天使の指輪」でのみ耐性を得られ、グランドクロス版「死の宣告」とスリップには、無効化する方法が無い。しかし、残った睡眠・ストップ・スロウは、実は全て、1つのアクセサリで防げる、それは、あの「エルメスの靴」だ。
…やれ、FF5のエルメスの靴は、行動速度がちょうど2倍となるヘイスト状態を常時発生させるという、ぶっ壊れた一品だ。だが、そのオートヘイスト効果に隠れて、ひっそりと「麻痺・睡眠・スロウ・ストップへの耐性を得られる」という効果もある。こちらもまた強力であり、スピード系と言えるスロウ・ストップはともかくとし、謎に麻痺・睡眠への耐性も得られる。これら4種類のステータスは、どれもキャラの行動を大きく阻害するものであり、それらへの耐性を持てるというのは、“おまけ”としては強力すぎる効果である。というか、耐性残存バグの存在を考えると、実質的に、ほぼ全ての戦闘で、これらのステータスへの耐性が適用されていたのでは…。
――ちなみに、今回は、アルマゲストを半減して耐える都合、「ソーサリーマント」が必須となるが、仮に「エルメスの靴」を装備していた場合、発動しうるステータスは、ゾンビ/死の宣告/スリップのみとなる。更に、耐性残存バグをフル活用すれば、容易に、発動ステータスを、防御手段の無い「死の宣告
/ スリップ」のみに限定できる。しかも、両手・頭・体の装備枠を自由にし、かつエルメスの靴でヘイスト状態になったうえで、だ。ただでさえチートのエルメスの靴が、さらにインチキ装備になってしまう…。
「リボン装備」は疑義がある。素早さも、リフレク掛け直しのため調整すべき? |
では、アルマゲストについては老化と半減とシェルで、そしてグランドクロスに対しては気合で、それぞれ耐えるという方針が固まったところで、そのCのレベル5デス作戦と同じ形式で、戦法を紹介していくことにしよう。
とまあ、こんな感じである。
…ちなみに、今回は、完成形から振り返るリバースエンジニアリング的な考え方をすると、「リボン装備」が微妙となりうる。というのも、今回バトルでの必須コマンドは、「ごうせい」「ちょうごう」の2つであるため、そもそもすっぴんを使えば、リボン装備のサポートアビリティは必要ない。あえて、ものまね士を採用した理由は、「ものまね」も使いたかったという理由である。だが、合成素材も調合素材も十分であり、戦略上「ものまね」が必須というわけではなかった。あえて使うのは、コマンド入力の手間を削減するという、それだけである。よって、すっぴんを採用し、アイテムから「魔法のランプ」でゴーレムやカーバンクルといった召喚獣を呼び出す手も有り得た。
――また、ものまね士にして、「リボン装備」を使わないという選択肢もありである。リボンを装備しないと、グランドクロスへの耐性がズタズタになってしまう…と思いきや、源氏の盾とボーンメイルだけでも、小人
/ 麻痺 / 即死 / 毒 / 暗闇 / 老化 / 混乱 /
バーサクと、多くのステータスを防ぐことができる。ここにリボンを加えても、増えるのは石化
/ カエル / 沈黙だけだ。石化は終了だが、カエルは調合版の「おとめのキッス」であっさり回復できるし、沈黙も無視可能だ。よって、”リボン装備”を外して、3つ目のアビリティを装備することは可能なのである。コマンド入力の手間が大爆発するが、前々からやっているような、「マインドブラスト」での左上パーツの妨害も、現実的となるだろう。
その他、後述するが、今回は1人で4個パーツと戦う都合、素早さを「52」と大きく高めていった。だがこの値だと、リフレクが時間経過で解除されるタイミングと行動が上手く噛み合わず、ほぼ丸々1ターンの空白が出現する。よって、もう少し素早さを抑えて、「リフレクが切れたことを確認してから掛け直す」という簡略化した作戦でも、隙が短くなるようにしていく…という方針も考えられたかもしれない。
小人が巨人になる、つまり普通に戻るということ(意味不明) |
それは、バトル前半の、エクスデス戦から、使う技を記載していこう。なお、今回バトルで、初登場するアビリティは、黄色とする。
…さて、エクスデス戦の冒頭は、もう省略可能かもしれないが、打撃と「ホワイトホール」対策で安全となるので、その時間を使って、以下の強化と弱体を、一気に決めていく。
ヘイスト・スロウ・ボス耐性はお馴染みとして、今回は、「巨人の薬」を用いていく。FF1と違って、1回限定の代わりに、最大HPを2倍にするという効果を持つ。地味に、現在HPも2倍になるというのも嬉しい。FF1版にも、増えたHPが即座に補給される性能があれば、もう少し楽にバトルを進められただろう…。そのうえ、FF12の「バブル」などとは異なり、「ディスペル」では解除されないという利点もある。
――それに続けて、3種類の「レジスト」技で、炎・氷・雷への吸収耐性を得ていく。実は、「ドラゴンシールド」という調合技を使えば、基本3属性に対しては、まとめて「無効」耐性を持てる。ただ、今回は、「アルマゲスト」を正面から受けてHP減少があることと、敵の炎・氷・雷技が、全てガ系魔法であり追加効果が存在しないことから、「吸収」耐性を得られる技を3回使っていったほうが良いと判断した。
続いて、MP切れ作戦として、いつものラインナップを入力する。
これらにより、エクスデスのMPを切らせば、あとは第2段階/第3段階も安全となるので、以下の技を使って、準備を整えつつ、エクスデスを撃破する。
ここで登場する新技は、「ドラゴンアーマー」である。シールドの方は、基本3属性への無効付与だったのに対し、アーマーのほうは、プロテス・シェル・リフレクを同時に掛ける。中〜高レベルのプレイだと、「マイティガード」の存在により霞んでしまうが、3つのステータスを同時に掛けられるというのは普通に強力であり、1人クリアーなら単体対象というデメリットも消える。今回の戦法だと、シェルとリフレクが極めて重要となるのだが、時間経過によってリフレクが、そして敵の「ディスペル」によって、シェル・リフレク(・ヘイスト)が切れてしまう。そのため、「ドラゴンアーマー」は、定期的に使い直さなければならない。
――というわけで。リフレク持続時間の都合、ドラゴンアーマーについては、できるだけネオエクスデスが出現する直前に掛けたい。そのためのHP調整で役立つのが、やはり「ごうせい:ニードルキャノン」である。ただ、今回は、しっかり数えているはずなのに、倒すための回数がブレてしまう…という困った事態が発生していた。だが、何ということは無い、敵HPが49001であり、スロウを掛けるための「スロウキャノン」が800程度のダメージとなるので、スロウキャノンが1発で効けばニードルキャノン×17回、2〜4発なら×16回で撃破となる。後から考えれば当然の話なのだが、プレイ中は、こんなことですら頭から抜けてしまっているのだから、恐ろしい…。
初手で老化を決めれば弱体化が間に合う。良かった、イージス回避が必須じゃなくて… |
それでは、本丸のネオエクスデス戦について記していこう。
まずは、もちろん、以下の技を使用する。
今回は、敵アルマゲストを、老化&聖半減&シェルで耐えるという作戦なので、まずはアルマゲスト担当の右下パーツに、老化を掛けることが必須である。使うのはもちろん、「75%」という固定確率で老化を掛けられる「ごうせい:オールドキャノン」だ。
…そしてこの際、重要なのが、必ず初手で決めなければならないということだ。最初のアルマゲストは、右下パーツの2ターン目という早い段階で飛んでくる。よって、最速タイミングで老化を掛けなければ間に合わない。実際の失敗例なのであるが、開幕での老化化(ややこしい…)に失敗し、ファリス2ターン目で老化に成功した場合、「アルマゲスト」のダメージは約270となり、ファリスのHP210では耐えきれなかった。ちなみに、270というのは、アルマゲストの威力値である180の約1.5倍である。FF5のシステムで、ダメージ倍率に少数は無いため、「シェル」か「ソーサリーマント聖半減」の少なくとも片方は、ダメージ倍率ではなく、ダメージ自体を半減しているのだということが分かる。
そうして、初手で老化を決めたら、既にアルマゲストに耐える態勢は完成したので、あとは順番に、ネオエクスデスの各パーツに弱体化を掛けていく。
とまあ、有益なステータスは、これくらいである。
…そうこうしているうちに、ネオエクスデスの必殺技である「アルマゲスト」が飛んでくる。だが、初手で老化を決め、かつ、ソーサリーマントによる聖半減とシェルを組み合わせれば、180程度のダメージにまで抑えられる。モンクをマスターし、「巨人の薬」でHPを2倍にしたファリスLv4のHPは210であるため、これにて、ネオエクスデスのアルマゲストに、低レベルキャラクター1人で耐えられるのだ。
――そして。アルマゲストには、スリップの追加効果があるのだが、これはヘイスト状態であれば、20程度のダメージで切れる。よって、アルマゲストによる合計ダメージは、180+20=200程度に留まり、HP210のファリスLv4は、無事に全てを乗り切れるのである。
どうしてアルマゲストの直前にディスペルしてくるんですか?(現場猫) |
さて。以降は、アルマゲストについては、この繰り返しでOKである(※老化を更に進行させても、魔法倍率は「4」までしか下がらないので、シェルかつ聖半減は必須)。その他の攻撃への対処について考えていこう。
…まず、ネオエクスデスの“もう一つの必殺技”と言える「グランドクロス」については、あらかじめ装備でステータス耐性を整えたうえでの、ノーガード戦法を取ることにする。大体の場合は、何も起こらないのだが、ゾンビが選ばれた場合、確実な一発全滅となる。今回、失敗パターンとして最も多かったのが、この「グランドクロスによるゾンビ化」であった。
そして、グランドクロスと同等くらいに恐れなければならないのは、「ディスペル」である。左上・右上・左下の3つのパーツが、それなりの頻度で使ってきて、今回バトルだと、ヘイスト・プロテス・シェル・リフレクの4つが、一気に剥がされてしまう(ヘイストを解除された場合、その時点でのゲージ量は変化せず、次にセットされる待機時間から2倍となる)。ヘイスト消滅により、1人しか居ないファリスの行動ペースが半分となってしまう。シェルの消失は、「アルマゲスト」が再び一撃必殺技に戻ってしまう。そして、リフレクがなければ、左下パーツが使う7つの魔法のうち、調合による耐性で吸収する3つを除き、4つによって戦闘不能が確定する。とにかくもう、ヤバいのだ。
…しかも、どういうわけなのか、私がプレイしていた時は、アルマゲストの直前にディスペルが飛んでくるという、極めて危険な状態が頻発していた。全ステータスが解除された場合、何せ敵が4体という状況であるため、「ヘイストドリンク」で即座に行動ペースを取り戻さねば、著しく不利になる。だが、アルマゲストが今にも飛んでこようという状況では、「ドラゴンアーマー」でプロテス・シェル・リフレクを掛けす必要がある。だが、そうなると、次の行動の待機時間が2倍となって、ターンが回ってくるのが遅くなる。しかも、ヘイスト状態が切れていると、スリップが切れるまでの時間が長くなるくせに、スリップのペースは変化しない。つまり、累積スリップダメージが2倍となって、アルマゲストを喰らったあとに回復無しだと死んでしまうため、「デスポーション」による途中回復を割り込ませる必要がある。だが、そうなると、ますますヘイストを掛けるタイミングが遅くなり、相手にペースを握られ続ける…と、こんな感じで。ディスペル1発で、バトルは極めて不安定な状況に陥ってしまうのだ。
――ちなみに。ディスペルによって、リフレクが切れた瞬間にガ系魔法を投げつけられる…というパターンは、実はそこまで警戒しなくて良い。まあ、もちろん、それをされてしまえば終了なのだが、左下パーツにはスロウが掛かっているため、意外と行動ペースは早くないのだ。
というわけで。アルマゲストに耐える態勢を作ったあとも、「時間経過で解除されるリフレクを掛け直す」「ディスペルで解除されたヘイスト・シェル・リフレクを掛け直す」「グランドクロスにお祈りをする」「タイミングを見計らってHPを回復する」と、難しい作業が続く。これらを行いつつ、余った時間で、相手へとダメージを与えていくのだ。
以上の流れの中で、使うコマンドは、以下の通りである。
今回、ファリスは、主にステータス耐性のために、「ボーンメイル」を装備している。そのため、アルマゲストからのHP回復は、「デスポーション」による逆転回復で行う。これまで述べている通り、ヘイスト状態ならば、アルマゲスト+スリップ解除までの累積ダメージに耐えられるが、それ以外の場合は、スリップでHPが減少している最中にデスポーションを使い、HP減少が止まったら、再び回復する…という手順が必要になる。
…また、1人クリアーの条件だと、第3必殺技と言っても過言ではない「ディスペル」では、ヘイスト・プロテス・シェル・リフレクが解除される。ただ、ここで「ヘイストドリンク」で再加速するか、それとも「ドラゴンアーマー」で防御系ステータスを掛け直すかは、難しい判断を迫られる。例によって、4つのパーツが攻撃してくる都合、何が何だか分からない状況となっており、次にどの攻撃が来るか正確に予測するのは困難だからだ。こればっかりは、もはや好みとしか言いようが無い。私は、アルマゲスト直前ならばドラゴンアーマーを、それ以外ならヘイストドリンクを使うようにしていたと思う。
――さらにもちろん、リフレクが時間経過で切れてしまった場合にも、ドラゴンアーマーで掛け直す必要がある。FF5のリフレクは、上書きで効果時間を数え直しにできるタイプなので、行動回数を数え、切れる1ターン前にドラゴンアーマーを貼りなおすという手もあったが、複雑すぎるのでやめた。一応、ガ系魔法を使用する左下パーツはスロウとなっており、行動ペースはファリスの1/4なので、多少のリフレク切れは大丈夫である。
しかしながら、実素早さ「52」だと、ほぼ丸々1ターンぶんのリフレク空きが発生してしまうため、「チキンナイフ」を外して素早さを調整し、ターンが回ってきた瞬間にリフレクが切れるよう調整するのもアリだったかも…。
というわけで、これらのサポート行動が不要なときに、「ニードルキャノン」を使い、4個のパーツを攻撃していくのだ。
…ちなみに、今回は、もはやどうしようも無かったので、気合と運ということで割り切っていったが、パーツを発狂させてしまえば、もちろん終わりである。それを防ぐために、一応、HP60000で最多の左下パーツに毒を掛けていったりもしたのだが、今回は、左下パーツの魔法をリフレク反射することにより、4桁ダメージをランダム対象で与えてしまうため、それでHPがズレてしまう危険性もある。
――しかしながら。実戦では、まずはHP50000と最少の右上パーツが倒れ、次の「ニードルキャノン」で、残った3個パーツが全て撃破されてくれた。非常に都合の良い展開である。まるで奇跡だ…。
やっと、やっとやっと、ラスボス戦が終わりました… |
そんなわけで。今回は、Lv4ファリスひとりで、アルマゲスト(とグランドクロス)に真正面から耐えつつ、ラスボス戦を突破するという作戦を、成功に導けた。ここまで1人攻略をしてこなかったファリスで、そのキャラクター性を活かした攻略を行えたこと、そしてGBA版の追加要素を積極活用できたということで、今回も、なかなかお気に入りの作戦であり、尋常でなく長かったラスボス攻略のラストを飾るに、ふさわしいものであると思う。
…ちなみに、今回は、戦法がかなり複雑なためか、YouTube動画の説明欄がぶっ壊れた。ご存じの通り、私は、日誌に先んじて、動画のほうを公開している。そして、その説明欄には、プレイ日誌での解説を簡略化したような文章を書いている(両者を部分的に流用することもあるが、基本的にはオリジナルの説明)…のだが、今回の「ラスボス戦そのE:アルマゲストに耐える!」では、その上限である5000文字に到達しそうになってしまった。まあ…あれだ、長い文章はこっちで書けば良いので、動画説明欄のほうは、多分だけど、もっと要約したほうが良かったと思う。
ちなみに。今回は、NGセレクションも多彩である。まず、最も多い全滅パターンは、「グランドクロスでゾンビが発動して終了」である。GBA版で劣化はしているものの、グランドクロスの生理的嫌悪感のあるエフェクトを乗り越え、何とか無事に耐えられたかな?
と思った矢先に、小人のファリスの顔が真緑になって、おどろおどろしい全滅BGMが流れる。恐怖そのものだ。私が、今回バトルで、最も警戒していた全滅パターンとなった。
…次に、もう一つの必殺技であるアルマゲストについても、「初手で老化を発動させられず、アルマゲストで死亡」という終了パターンが存在した。失敗率は、たかが25%、されど25%という感じである。まあ、”速攻で老化させて大技に耐える”という作戦のテーマ性に合った失敗例とも言えるな。
――さらに。戦法を検討していた初期の段階では、「敵を老化させても、1発目のアルマゲストには耐えられない」と思っていた(実際には、レベル値だけでなく、魔力や素早さも下がるので、初回の時点で最低威力にできる)。そのため、1発目のアルマゲストは、「イージスの盾」で受け流そうと思っていた。よって、1発目のアルマゲスト回避が難関となるほか、物理攻撃も相応の頻度で当たってしまうため、「ぶんしん」コマンドで分身を出して物理対策を行っていた。しかし、分身状態はディスペルで消えるため、そこで殴られて失敗したり、はたまた素早さが低かったので、開幕のエクスデス戦の時点で打撃が命中したりと、悲惨な負け方をしていた。ただでさえ危険なディスペルが更に強化されてしまうため、イージスの盾で勝利を掴むのは難しいと思われる。
その他、リフレクが切れている間に、敵の魔法が飛んできて終わる…という、普通すぎる終了パターンも存在した。意外なところとして、左下パーツ1ターン目の「デルタアタック」がリフレク反射で右下パーツへと向かい、石化によって即死させてしまったことがあった。通常攻略であれば、勝利に大幅に近づくことができるのだが、今回はアルマゲストに耐えるというのがテーマであるため、右下パーツが倒れてしまっては意味が無い。というわけで、その際は、残念ながら失敗扱いということで、リセットをしていった。
◆動画◆
※裏ダンジョンへ向かっています |
というわけで。これにて、史上最長の長さとなったラスボス戦も終了である。分割更新としたが、その@の更新に掛かった時間も考慮すると、約2ヶ月という莫大な時間が掛かってしまった。本当に良かった、分割しておいて。
…ちなみに、今回の1コ話としての文字数は約83000文字となるが、この数値は、FF13-2の初回クリスタリウム封印日誌の最終話が持っていた約53500文字(【該当プレイ日誌】)という記録を、11年半ぶりに更新したことになる。いやあ、今後さすがに、コレを超える物は出ないだろう。出ないよね?
――ただ、それだけに、今回は独自性の強い攻略を、多く行えたように思う。もっとも、「その@:強化して銭投げ」以外では、全て戦法のキーとなる部分にGBA版の追加要素を使用しており、今後の再現性は微妙かもしれない。ご存じ、現行の自称決定版であるピでは、追加要素はわざわざ削除されているからだ。まあ、今後もし、追加要素が再び収録された、本当の”決定版FF5”が出るのなら、今回の私の攻略にも、脚光が当たってくれるだろう…。
そして!
今回、少しだけ先回りしてしまったが、いよいよ次回からは、追加ダンジョンである「封印の神殿」を攻略していく。
…ここでは、次元の狭間すら凌駕するほどの広大なマップを舞台に、多くのGBA版追加アイテムを手に入れることができる。また、ボスとしては、「グランエイビス」「アルケオデーモン」「ガーディアン」「エヌオー」「オメガ改」「神竜改」の6体が登場する(+「ギルガメ」も1回だけ再登場)。今回、ソーサリーマントを入手するために、尖兵であるグランエイビスとだけは試しに戦ってみたが、ちょっと顔がひきつるレベルの超強敵であり、このダンジョンは一筋縄では行かないと感じた。しかも、封印の神殿だけでなく、連戦モードと言える「亡者の巣窟」も残っている。
――というわけで。本編ラスボスを倒しても、まだまだFF5は終わらないという感じだ。ちょっと今後の予定は分からないが、たぶん年末くらいになっても、まだFF5をやっているかもしれない。やれ、FF16(6月22日発売)までにFF5日誌を終わらせる目的は達成できなかったが、それに続いて、今冬発売予定の7リメイク第2弾にすら間に合わないかもしれない。が、ここまでハマり込めたFF5を中途半端に投げ出すというのは、勿体なすぎる。もう、これでFF5が終わってもいい、だからありったけを…という気持ちで、やっていこうと思う。次も分割更新かな…。
(2023年8月29日) 1667 PV
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