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管理人の日記
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名作の移植は嬉しいが、単品4500円・セット7980円、だと…? |
12日の22時00分から放送されたニンテンドーダイレクトでは、まずはスーパーマリオ40周年が祝われた。と言っても、マリオの3D・2D本編タイトルは無く、スピンオフゲームや既存作品の追加要素が中心であった。新ハードを出すというのは、やっぱり産みの苦しみ的な感じで、キツいものがあるのだろう。
…さて、マリオ関連で、私が気になったところを抜粋すると、まずは「ギャラクシー&ギャラクシー2」のスイッチ移植である(スイッチ1のソフトとして発売)。「マリオギャラクシー」シリーズは、Wiiで登場した本編3D作品であり、当時はリモコンという弱体化を受けていたものの、「3Dコレクション」として一度スイッチに移植されたことで、純粋にトップクラスの質を誇る3Dマリオとして遊べるようになった。私がプレイした感想としては、アクション面はもちろんとし、意外な点として、BGMが非常に良く、マリオ作品の中でトップの出来だと思う(【日記:2021/3/4】)。なお、「ギャラクシー2」のほうは、Wii版の発売以降、初の移植ということになる。よって、機会があれば遊んでみたい…と思ったが、価格(DL版)は、単品4500円・セットで7980円と、異様なまでに強気である。お…おう…。「過去作のリマスターだし、1500円くらいかな?」と思っていたのだが…。
――ところで。今回、「ギャラクシー1&2」がスイッチに移植される理由は、来年公開される新たな3D映画の「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」に対応して、ということなんだそうだ。なお、スイッチでは、マリオ35周年記念の際に、「ギャラクシー1」に加えて、「サンシャイン」と「マリオ64」の3作をセットにした「3Dコレクション」という作品が登場している。しかしこれ、謎に期間限定発売であり、現在はDL版も含めて新規購入ができない(【日記:2025/1/23】)。普遍的な面白さを誇るジャンピングアクションであり、マリオのキャラクターとしての人気も強いためか、ネットのフリマアプリでは、約9000円という高値で取引されている(ただし、「ギャラクシー1」が再販されることで、この先、やや価格は落ちるであろう)。私にとっては、15年を経て、任天堂作品に再び触れるきっかけとなった作品のため、ぜひ再販してほしいと思っていた。そんなわけで、今後は「ザ・スーパーマリオサンシャイン・ムービー」と「ザ・マリオ64・ムービー」の登場が待たれるものである。今の子供たちにも、「サンシャイン」の鬼畜さを味わってほしいなあ(何目線の誰)。
ちなみに、その他については、スイッチ2向けに、「ヨッシーとフカシギの図鑑」という、ヨッシーアイランドタイプの2Dアクションが新登場した。ただ、そこそこ知られているように、“ヨッシーが主人公の2Dアクション”は、SFCの「ヨッシーアイランド」が伝説的傑作であったものの(【日記:2021/5/29】)、その後の作品は、微妙な出来の物が多かったりする。
…具体的に、まず、DSで登場した「ヨッシーアイランドDS」は、へっぽこBGMに、SFCに劣る操作性やグラフィックなど、当時の狂信的知育ブームにかこつけた粗悪品であり、その時の私を強く落胆させた。だが、最近になってプレイした際は、「絵本のような世界観
× 軽いBGM × 鬼畜ゲー」という異様な組み合わせにより、印象に残ってしまったゲームである(【日記:2021/5/16】)。「ヨッシータワーへようこそ」という楽しげな題名から、溶岩が下から登ってくる処刑塔を作るセンスは、ちょっと私には真似できないものである。
――また、3DSの「ヨッシーNewアイランド」という作品は、DS版から心機一転と行きたいところであったが、動作がもっさりというアクションゲームとして致命的な欠点があり、『DS』におけるサイコパス的な魅力も存在せず、純粋にイマイチなゲームである(【日記:2021/6/29】)。ちなみに、「ヨッシーの2Dアクション」は、“各ハードに1つ”という程度のペースで発売されているが、これら2作品の微妙さもあって、WiiU&3DSの「ウールワールド」、そしてスイッチ1の「クラフトワールド」については、私は未プレイである。
さて、ニンダイの内容を続けていこう。スイッチ1で登場した本編2D作品の「スーパーマリオブラザーズ:ワンダー」においては、「スイッチ2エディション
+ みんなでリンリンパーク」というアッパー版が発表された。「みんなでリンリンパーク」は、多人数プレイが可能な新エリアであり、その他、既存の本編2Dアクション部分にも、追加要素があるようだ。なお。「マリオワンダー」は、ワンダーフラワーによるフシギ現象が印象的な2Dアクションであり、私も【「3Dマリオ」タグ】でミニ日誌を連載し、楽しませていただいた。そのため、「マリオワンダー」という作品単体については、オススメができる。
――ただまあ、もはや私は、友達・家族・恋人といった次元に生きていないので、「多人数プレイ」と言われても、ボーボボが5メガネを始めたみたいな感じで、困惑しか無い。その他、本日の放送では、何かと「おすそわけプレイ」を強調していたが、1台で5万円するスイッチ2が何台も同じ空間に存在し、それで2人以上が集まって共に遊ぶという、そういう世界観が、世の中では「普通」と呼ばれている…ということは無いと思うのだが…。
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「再構築」=シナリオ大幅カット、とかやらかさないだろうな |
それはそうと、今回のニンテンドーダイレクトで、もう一つ印象に残ったのが、2つの謎リメイクである。まずは、「ドラゴンクエスト7:リイマジンド(Reimagined)」と題した、ドラクエ7の3Dフルリメイクが発表された(【YouTube】)。なお、任天堂の発表会で公開されたため、ハードは「スイッチ1&2」となっているが、既にPS5など他ハードでも発売することが決定している。ドンマイである。グラフィックは、“1歩引いた3頭身の3Dアニメ”という感じだが、まあSFCの『6』と、PS2の『8』の間のドラクエ作品としては、このような表現が適切なのかもしれない。
…しかしながら、このリメイクには、謎が非常に多い。まず、ご存じの通り、現在、サマルトリアの妹が非常にかわいい「ドラゴンクエスト1&2」のHD-2Dリメイクが10月30日に控えており、その発売直前に、別の本編作品のリメイクを発表するというのは、販売戦略上、あまり好ましいとは言えないだろう。また、このドラクエ7リメイクは、今日、初めて世界に公開され、そして発売日が来年2月5日と既に決定している。過去を振り返ると、「ドラクエ3のHD-2Dリメイク」は、プロトタイプ版を先走りすぎたためか、初公開から発売までに3年半が掛かった。その経緯を知っていると、“本編の3Dフルリメイクが、初公開から半年で発売”というのは、何というか、異様であり、裏があるのではないかと疑ってしまう。そして、『3』→『1&2』と、ロト三部作を出したあとは、誰もが『4,5,6』の天空シリーズと思っていただろうに、それを飛ばして『7』というのも、おかしい。発売間隔としても、半年で2作出して、また何年も空いてしまうようなことがあれば、好ましくない。何かと謎な点が多すぎる。
――さらに、首をかしげるのは、それら発売方式だけではない。既に、【公式サイト】も公開されているのだが、発売日同日から販売される裏ボス戦の有料DLCが引っかかる。内容は、竜王・シドー・ゾーマ?(『3』未プレイ)といった、歴代シリーズのラスボスと、闘技場で戦えるようになるというものだ。価格は、税込880円と、決して高すぎではないものの、ただ「発売日からの有料DLC」は、PS3世代くらいの時に散々非難された、古き悪しきDLCそのものである。また、公式サイトの「よくあるご質問」のところで、ご丁寧にソフトウェア容量も公開されているが、例えばスイッチ1版で5GBである。同じく本編作品の「ドラクエ11S」が13.5GB、あまり容量を使っていなさそうな「ドラクエ3」のHD-2Dリメイクですら6.9GBということで、ちょっと危険な雰囲気が流れつつある。とまあ、こんな感じで、この作品には、不穏な点が多く、本当にファンの望む“ドラクエ7フルリメイク”になるかどうか、よく見ていく必要があるだろう。
また。ダンガンロンパシリーズにおいて、「スーパーダンガンロンパ
2×2(ツーバイツー)」という作品も初公開された。こちらも、対応ハードは、スイッチ1&2に加えてPS5なども明らかとなっており、ドンマイである。【公式サイト】も既に開設されていて、発売は「2026年予定」ということだ。
…さて、ダンガンロンパシリーズは、「逆転裁判」フォロワーと言える推理ゲームである。「超高校級」と呼ばれる生徒同士の仲間うちでの殺し合い、そしてそれに反するサイコポップな演出から、単純なパチモノとは言えない魅力を誇り、『1』『2』『V3』の3作が、PSP〜Vitaという時代に駆け抜けていった(【日記:2021/10/15】)。現在、2017年の『V3』以降、本編と言える作品は出ていないため、そろそろフルリメイクを施していくというのは妥当である。そして、今回は追加シナリオも用意されており、くしくも昨日に記事を書いた「蘇る逆転」的な1話完結エピソードかなと思ったが、公式サイトによると、「ボリュームは原作シナリオと同程度」ということだ。2×2で、実質、封印された『4』に挑戦するということなのかもしれない。
――ただまあ、なぜ『1』からリメイクしないのかという疑問は残る。例えば、最近リメイクされた「ドラクエ3」や「メタルギアソリッド3」だと、どちらもシリーズ内での人気がトップクラスという他に、時系列で最も先になる作品という性質があった。だが、ダンガンロンパ2は、普通にダンガンロンパ1の後の物語である。強いて言うなら、既プレイ兄貴には分かっていただける通り、『2』の世界設定は特殊であり、まるっと展開を入れ替えても、一応は問題が無い。それでも、リメイクするなら『1』からであろう。移植版は既に存在するため、やはり、『2』ならではの特殊な仕掛けがあるのだろうか…。
とまあ、そんな感じで。今回のニンテンドーダイレクトは、ドーン!!という作品が無く、かと言って見どころが無かったわけでもなく、色々と考えさせられる内容であった。
…ちなみに、スイッチ2において、“FF7リメイク第1弾”こと、「FF7リメイク:インターグレイド」が発売することは、既存の情報である(【日記:2025/4/2】)。本日は、その発売日が来年1月22日と発表された。それと同時に、非常にこっそりと、「7リメイクシリーズは、完結まで、PS5・スイッチ2等で展開される」ということも明らかとなった(【該当ツイート】)。
――さて、これの重要ポイントは2つだ。まず、題名も映像も全く公開されていない「7リメイク第3弾(仮)」だが、PS5でプレイ可能であることが確定した。その現役時に発売されるということで、時期も、そんなメチャクチャ後になるということは無いだろう。また、スイッチ2にて、発売済みのリメイク第2弾:「リバース」に加え、第3弾も登場することが確定した。いや、正直、7リメイク第1弾でもキツそうなのだが、PS5タイトルの「リバース」、そして第3弾がちゃんと動くかどうかは、かなり怪しいところがある。“スイッチ2で動かすことを前提として、リメイク第3弾が、リバースよりも劣化する”なんてことが無ければ、対応自体は凄く良いことだと思うのだが…。
(2025年9月12日)
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