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「ヨッシーアイランド(GBA版)」感想…マリオにダッシュボタンは不要? / やり込みinFF

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管理人の日記
3DSの「Newスーパーマリオブラザーズ2」がゲオの中古でセール中らしい。買いに行くか…

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2021年5月29日(土)
「ヨッシーアイランド(GBA版)」感想…マリオにダッシュボタンは不要?


 
今さら言うまでもない、2Dマリオ最高級の大傑作


 先日のDS版のクリア
【日記:2021/5/16】に引き続いて、今度は初代のほうの「ヨッシーアイランド(SFC/GBA)」をプレイしてみました。バージョンは、20年近く前に買ったGBA版のソフトが残っていたので、それをDSliteで遊びました。
 …さて、「ヨッシーアイランド」は、1995年に発売された
2Dマリオの本編作品であり、マリオの相棒である「ヨッシー」を主人公に据えたアクションゲームである。新アクションとして、「ふんばりジャンプ」「タマゴを作って投げる」などが用意されており、マリオとは一味違った操作感が味わえる。また、探索型のゲームスタイルを搭載しており、赤コイン・フラワーといったアイテムを集め、100点クリアーを目指すというやり込み要素が用意されている。全ての通常面で100点を取ると、高難易度のスペシャルステージが解禁され、こちらで100点を獲得するというのが、ゲームの大きな目標となる。
 ――そして、本作は、既に次世代機への移行が始まっていた時代のSFCゲームということで、グラフィックなどの演出が凄まじい。絵本のような世界観をベースとしつつも、ドット絵の書き込みが緻密であり、一部の演出はDS版よりも優れているくらいである。サウンドに関しては、特に強く印象に残るものではないが、逆に言うと、高度なグラフィック表現に見合った音響になっていると言える。
DS版は、音の演出が悪い意味で印象的だったため、なおさらだ。総合して、今更わざわざ私が言うまでもない、2Dマリオの中でも最高級の傑作と言える。

 ということで。この「ヨッシーアイランド」は、純粋な出来としても最高峰であるほか、SFC時代の任天堂ソフトが行き着いた先としての、歴史的な価値もある。まだプレイしたことが無い人が居れば、是非とも遊んでみてほしい。
 …その方法として、現在ならば、
「ニンテンドースイッチ オンライン」の配信タイトルとしてSFC版がラインナップされているため、該当サービスに加入していれば、追加料金なしでプレイ可能である。これを携帯機モードでプレイするのが、最も手軽な遊び方であろう。携帯機でのプレイなら、古いゲームであっても、抵抗を感じづらいと思う。後述する“GBA版での追加ステージ”は無いものの、質的にも量的にも十分なゲームである。
 ――また、GBA版は、当時のハードの都合上、若干の劣化が見られるものの、
FF6ほど極端な劣化版とはなっていない。そして、本編のクリア後には、「ひみつ」と題した追加ステージが6つ用意されており、既存面と比べても遜色がないどころか、それ以上にやりごたえのあるくらいのステージたちとなっている。そのため、機会があれば、是非こちらにも挑戦してみてほしい。ただ、プレイ環境としては、GBAのカセット版(? 当時はDL版が無かったので、この呼び方で良いのか分からない…)をGBAかDS関連のハードでプレイするという他には、3DSを2万5000円で買ってしまった人へのアンバサダープログラムと、WiiUでバーチャルコンソール版が配信されているという感じであるため、今から環境を用意するのは骨が折れるというのが難点かもしれない。

 ちなみに、GBAで発売された「スーパーマリオアドバンス」は、『(1)』〜『4』までのナンバリングが振られているが、ヨッシーアイランドを移植した『3』以外は、
かなり魅力に乏しい作品となっている。
 …まず『1』は、スーパーマリオUSAの移植であるが、これは
「マリオコレクション」の4作品のうち1つを移植しているだけであり、新ステージ等の決定的な追加要素があるわけでもない。また、『2』は、マリオワールドの移植ということで、元々の作品の人気は高いのだが、これもステージなどの大きな追加要素は無しである。追い打ちとして、現在では『1』『2』の収録作品のオリジナル版がスイッチオンラインで配信されており、その他の移植も多いため、GBA版をわざわざプレイする必要は全く無いと言えるだろう。
 ――そして、『4』については、マリオブラザーズ3の移植であり、これも「コレクション」4作品の1つなのだが、
全38もの新規ステージなど、多数の要素が追加されている。だが、その解禁方式に問題があり、「カードeリーダー+」という6980円もする周辺機器を購入したうえで、トレーディングカード形式のパックを購入して「コースカード」を読み込まなければ、全く追加要素は出てこない。まさに、有料DLC・課金ガチャ・関連商品商法の悪いところ取りをしたような最悪の方式である。しかも、本体部分はただの過去作の移植なのだ。もしこれが現代ならば、非難轟々は避けられないだろう。果たして、GBA時代に、全てを揃えられた人は居たのであろうか…。一応、WiiUバーチャルコンソール版では、全要素が最初から解禁されているようだ。

追加ステージ最後の「はてしない ヨッシーのせかい」は今も忘れられない


 さて。いつものように話が逸れてしまったが、私が今回「ヨッシーアイランド」をプレイして感心したのが、
ダッシュボタンが廃止されていることである。GBAはボタン数が少ないから…と言いたいところであるが、SFC版の時点でダッシュコマンドは存在しなかったようだ。
 …さて、ご存じの通り、マリオシリーズにおいては、初代の「スーパーマリオブラザーズ」の頃から「ダッシュボタン」が存在し、押しながら左右移動をすることで、地面を高速で走れると同時に、助走を付けてダッシュジャンプをすることで、通常よりも飛距離が伸びる。マリオシリーズは、基本的には障害物をジャンプで乗り越えていく“ジャンピングアクション”であるため、この「ダッシュ」
ゲーム性の根幹を為す要素と言える。
 ――しかしながら。ダッシュがあまりにも重要であり、逆に“ダッシュを使用しないメリット”がほとんど無いため、
ダッシュボタンが常に押しっぱなしになるという問題が発生する。これでは、指が痛くなるうえに、コントローラーの寿命的にも良くない。しかも、2DRPG作品などと異なり、マリオシリーズではプレイ時間の大半がアクションシーンであるため、冗談でなくBボタンは押しっぱなしである。私が最近マリオをプレイしたハードでは、1つのボタンの周囲だけ明らかに汚れるのだが、それが“ダッシュボタン”なのだ。
 ということなのだが、今回プレイした「ヨッシーアイランド」では、ダッシュが廃止され、左右ボタンだけで走る動作が行えるようになった。それを、実際に私がプレイした感想としては、
ボタンの押しっぱなし操作から解放され、非常に快適であった。また、十字キーの連打速度によって移動速度を調整できるため、「移動が速すぎて困る」という場面も全く無かった。廃止の理由は、恐らく「敵を食べる」「タマゴを投げる」といった新アクションの採用によって、ボタン操作が過剰に複雑となることを避けたかったからであろう。

 そんなわけで。ヨッシーアイランドにおける「ダッシュボタン」の廃止は、私にとって実に良いことであったのだが、
その後のマリオシリーズでは、再びダッシュボタンが復活している。現状の決定版と言える「NewスーパーマリオブラザーズU デラックス」を始めとした2Dシリーズでは、全て“ダッシュボタン”が存在する。また、ヨッシー主人公の作品でも、地獄に一番近い島である「ヨッシーアイランドDS」では、“舌で舐めるボタン”と“ダッシュ開始ボタン”が同じになっているため、走り始める前にベロを出すという汚いヨッシーが数多く観測された。こういうことを避けるために、SFC版ではダッシュを廃止していたのだと思うのだが…。
 ――しかしながら。任天堂ファンの中でも、
とりわけ2Dマリオを遊ぶのは、保守的な人が多いと思われる。そして「Bダッシュ」は、同名の曲が存在するくらい、マリオシリーズの象徴的な操作である。そういう人たちのために、ダッシュボタンを廃止できないのかもしれない。
 ただ、私の考えとしては、ダッシュの無かった「ヨッシーアイランド」は実に快適であったため、他の作品でも、ダッシュボタンは廃止してほしいと思う。ゲーム性の都合上、ダッシュと歩きを使い分ける必要があったとしても、
通常移動をダッシュにし、「歩きボタン」を作れば良いだろう。

 ちなみに。マリオシリーズにおいても、必ずしも過去に囚われすぎているというわけではない。例えば、同じく存在が形骸化している
「残機」については、3Dマリオの最新作である「オデッセイ」では廃止が為されているようだ。
 …そもそも、家庭用ゲーム機では、「ゲームオーバー」という区切りは必要ない。そして、2D作品は、基本操作がシンプルであるため、私がプレイすると、完全クリア時には残機が100を超えているような場合も多い。
探索要素のある作品で、探索の結果が1UPだった際は、完全に外れ扱いであった。やれ、私は、ここ最近で多数のマリオ作品をプレイしたが、残機がゲーム性を左右すると思ったのは、高難易度の「サンシャイン」のみであった。その他の作品では、せいぜい香り付け程度にしかなっておらず、廃止されるのも妥当であると考える。
 ――ちなみに。「ダッシュ」で思い出したのは、
ロックマンシリーズである。あれも、『X』シリーズでは、初期設定だとAボタン(PSだと○ボタン)がダッシュという、モンハン持ちまがいの特殊操作を要求されるが、キーコンフィグでLボタンをダッシュにする(特殊武器変更は、X・Y、△・○あたりに割り振る)と、大幅に操作が行いやすくなった。この操作は、GBAの『ゼロ』シリーズから逆輸入したものである。GBAは、ボタン数が少ないこともあって、「メトロイド」のように、操作性が洗練された作品が多かったね。なぜ、2Dマリオのダッシュは、その後のハードで退化してしまったのか…。

 ということで。また話があちこちに脱線したが、まとめると、私の考えとしては、
「2Dマリオのダッシュボタンは廃止すべき」と思う。理由は、ダッシュをしないことによるメリットが少なく、プレイ中の大半でボタンが押しっぱなしになるだけだからだ。そして、実際にダッシュボタンが廃止された「ヨッシーアイランド」をプレイして、実に快適に感じたからである。
 …しかしながら、
実際には、2Dマリオのダッシュボタンは廃止されていない。これには、「Bダッシュ」がマリオの伝統として受け入れられているからか、操作が単純になりすぎることが敬遠されているのか、はたまた、私には分からない、深淵なる理由があるのかもしれない。
 ――そんなわけで。皆さまは、「ダッシュボタン」について、どう思いますか?

(2021年5月29日)

登録タグ/ ゲーム一般 3Dマリオ
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