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管理人の日記
梅雨も、暑くなるのも前倒しになったけど、涼しくなる時期はいつもと同じな気がする
ごく普通の2Dマリオ作品でした |
【「3Dマリオ」のタグ】で整理しつつも、2Dマリオも遊ぶ感じになってきていますが、今回は3DSの「Newスーパーマリオブラザーズ2」(2012年)をクリアーしてみました。良くも悪くも、ごくごくフツーと言える2Dマリオでした。
…まず、前作と言える「Newスーパーマリオブラザーズ(DS)」は、DSブームの絶頂期であった2006年に発売され、日本国内だけでも600万本以上と記録的なヒットを記録したタイトルであるが、私はあまり高く評価しなかった(【日記:2021/5/1】など)。理由として、全体的にイマイチな作りであるうえに、新鮮味が薄く、当時の“知育ブーム”と呼ばれた異様な雰囲気を吹き飛ばすにはパンチが足りない作品だったことが挙げられる。
――しかしながら。それから15年近い時が経ち、私は「マリオサンシャイン」のプレイ(【日記:2021/2/11】)をきっかけとして、「マリオの過去作品をやってみよう!」という気持ちになっていた。そこに、この3DSの「Newスーパーマリオブラザーズ2」が中古屋で大セールされているという報が入ったため、購入してみることにしたのである。なお、「『Newスーパーマリオブラザーズ』シリーズ」のプレイ歴としては、DS版、そしてWiiUの「NewスーパーマリオブラザーズU」を、それぞれクリア済みである。何気に、「Wii版」と「ルイージU」を遊べばコンプリートというところまで来てしまった。
ということで。今回プレイした「Newスーパーマリオブラザーズ2」であるが、このゲームは、癖のなく平凡なマリオである。
…というのも、本作の基本的なゲームシステムは、面クリアー型の2Dマリオ作品であり、通常6ワールドに、寄り道2ワールド、そして裏面の1ワールドが用意されている。ステージは基本1本道だが、隠しゴールによる分岐やワープゾーンといった要素も存在する。そして、各ステージには、3枚のスターコイン(ムーンコイン)が存在し、これを集めるという恒例の収集要素も搭載されている。これらを合計したボリュームは、中々のものである。DS版では、スペシャルステージの類が存在しないという不満点があったが、『2』ではその点は解消されている。
――また、前作と言えるDS版では、2Dと3Dが混合したグラフィックとなっていたが、この2D部分が酷く不出来という問題点が存在した。しかし、『2』ではフル3Dとなり、映像表現に違和感を覚えることはなくなった。また、巨大キャラクターの登場や、大量のアイテムが出現するなど、性能を活かした演出も増加している。いや、マリオなんて会社を代表する看板タイトルにおいて、ハードが進化したらグラフィックが良くなるのは当たり前なのだけれど、DS版ではそれが実現されていなかったので…。
その他の点として、本作には「コインを大量に集める」というテーマが存在する。しかし、「目指せ100万枚!」などとは言われているが、コインの枚数が隠し要素の解禁に絡んでいるということは無く、遊ぶかどうかは任意である。私は、全ステージのスターコインを集めるまでプレイしたが、コイン枚数は3万枚程度に留まり、特にそこから追加をしようとは思わなかった。しかしこれでも、十分に遊べており、ボリューム不足を感じることは無かった。
逆に、問題点と言うと、他のマリオシリーズからの使い回しが多すぎるという点だ。
…まあ、グラフィック表現の方向性が似通っているのは、「Newスーパーマリオブラザーズ」の“シリーズ内続編”だからということにしよう。だが、BGMの大半がWii版からの流用というのは、ステージクリアのたびに「MARIO
No.1〜!」とかほざいているゲームとしては好ましくないだろう。でも、私はWii版を未プレイだから…と言いたいところだが、更に大半のBGMがWiiU版で再流用されているのだから笑えない。
――また、本作では、たぬきマリオで空を自由に飛べるようになったが、たぬきマリオ自体が前年の2011年に発売していた「3Dランド」(【日記:2021/4/25】)でも復活しており、ネタ切れ感が否めない。しかも、同作ほどでは無いものの、「たぬきマリオが強すぎる」という過ちを繰り返してしまっている。更に言うと、Wii版から導入された「空中スピン」が何故か再び削除され、アクセントが無くなってしまった。そして、基本的なゲームシステムはDS版と同じである。以上のことにより、目玉と言えるような新規要素は、グラフィックくらいしか無く、かなりマンネリな作品と言える。
ちなみに。見た目以外の本作の独自要素としては、マリオシリーズには珍しく、ステージ単位での追加パックが有料DLCとして販売されている(3コースのメドレーが1パックとされて209円、これが合計10パック)。
…ただ、こうやってステージ単位で販売されると、どうしても割高感が出てしまう。実際、これらDLCを全て買うと2090円となるが、これは大型追加パックの「ルイージU」や、中古の「NewスーパーマリオブラザーズWii」と言ったフルゲームを買うのと同じであり、当時ならともかく、現代としては明らかに割高であろう。私は、ソフト本体に収録されているステージだけで十分に満足できており、他にもまだまだ遊ぶべき2Dマリオ作品は存在するということで、この追加DLCを買うことはしなかった。
クッパがピーチを誘拐する理由は、マリオとの男と男の戦いを楽しむためだよ説 |
というわけで。3DSの「Newスーパーマリオブラザーズ2」は、冒頭で述べた通り、良くも悪くも普通のマリオという感じのゲームであった。良く言えば定番、悪く言えばマンネリである。
――さて。私は、このゲームの大まかな位置付けを理解したうえで、中古で安価に購入をしたため、十分に満足できた。ただ、2012年当時に購入した人にとって、『2』にはガッカリしたという意見も少なくないようだ。なにせ、発売時期上の前作であるWii版が、DS版から割と大きく変えてきた作品であったため、そこからの『2』は逆に退化したような作品となってしまったからである。もっとも、これを残念に感じるような人にとっては、逆にDS版は会心の出来だったのか? とも思うのだが…。
ところで。この「Newスーパーマリオブラザーズ2」は、3DSが完全に過去のハードとなってしまっており、同系統の流れを汲む「NewスーパーマリオブラザーズU
デラックス」がスイッチで大ボリュームにて登場していることから、現在では非常に存在意義の薄い作品となっている。
…しかしながら、私は、こういう過去作も、セール次第で輝きを取り戻すと思うのである。最近では、以前よりはかなり良くなったようだが、まだまだ任天堂ソフトの値引率は低く、中古価格が頼りである。そのため、現在も売れ続けている最新ハードのソフトはともかくとし、過去作は、もっと大胆にセールをしても良いのではないのだろうか。それこそ、ソニーやカプコンのように、1000円くらいにまで下げてしまっても良いと思う。まあ、ソフトの安売りには良い点も悪い点もあるのだが、実際に中古屋での価格はそれくらいにまで落ちているので…。
――やれ。今回の私は、中古屋の大幅な値引きによって、「Newスーパーマリオブラザーズ2」に触れる機会ができ、それで楽しむことができた。そして私は、こんなサイトを運営している都合、古いゲームを遊ぶことが多い人間だ。だから、「シリーズの過去作を遊んでみたい!」みたいな需要は、大切にしてほしいと思うのである。とりわけ、携帯ゲーム機は、旧作を遊ぶのにも適した端末だから、カップリング移植やセールはどんどんやってほしいな。
(2021年6月8日)
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