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「ヨッシーアイランドDS」再感想…地獄に一番近い島 / やり込みinFF

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管理人の日記
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2021年5月16日(日)
「ヨッシーアイランドDS」再感想…地獄に一番近い島


 
尋常ではない鬼畜ゲーで、音楽も狂った雰囲気


 先日の「Newスーパーマリオブラザーズ(DS)」
【日記:2021/5/1】に引き続き、今度は「ヨッシーアイランドDS」をクリアーしました(全ステージ100点&メダルコンプリートまで)サイコパスみたいなゲームでした。
 …まず、このゲームは、いわゆる「知育ブーム」の全盛期であった2007年3月に発売されたものであり、私は、GBA移植版の「ヨッシーアイランド(SFC)」をかなり気に入っていたことから、任天堂ソフト最後の希望として、発売直後に購入してプレイした。ただ、当時の感想は
クソゲーそのものという感じであった【日記:2007/3/8】など)。何が駄目かって、アクション面の細かい劣化点が多いことと、BGMが致命的なまでに悪いのである。2Dアクションの中でも最高傑作に近い「ヨッシーアイランド(SFC/GBA)」に比べ、大幅に劣る作品と感じたのだ。
 ――やれ、当時の私は、“知育ブーム”に対する世間の熱狂に付いて行けず、既にウンザリしていた。また、マリオシリーズの本編だと思っていた「Newスーパーマリオブラザーズ(DS)」も、そこまで深く楽しめる作品とは感じなかった。そこに、この「ヨッシーアイランドDS」と、1ヶ月ほど後に発売された
「逆転裁判4」が追い打ちを掛け、以後15年近く任天堂ゲームから離れることになったのである。しかし、その時と今とでは、状況が大きく変わっているため、また感想も変わってくるかもしれない。そう思って、全ステージ100点までプレイをしてみたのである。

 そんな
「ヨッシーアイランドDS」の再プレイの感想としては、頭のおかしなゲームであった。特に、難易度とBGMのミスマッチがイカれている。
 …まず、本作は、率直に言って、出来が良いとは言えないゲームである。その意味は、
細かい部分について、SFCの「ヨッシーアイランド」と比べ、劣化点が多すぎるということだ。例えば操作性、例えばドット絵の品質、例えばカメラ動作、という感じである。DSは、SFCとは比べ物にならない性能を持つハードであり、それでSFCよりも劣化しているのは、情けないとしか言いようがない。
 ――具体的に、作中では、赤ちゃん時代のクッパ
(SFC版からの流用)と大人クッパ(DS版の新規)が相対する場面があるのだが、大人クッパのドット絵のクオリティが悪く、かなり浮いてしまっている。また、DSの2画面をアクションに活かしているのは意欲的とも言えるが、おかげで上下画面の両方を見ねばならず、視点の悪さも相まって、2つの画面を広々と使っているのに狭苦しいという妖しいゲームになっている。

 が、そんな細かいところまで気にしていては仕方がない。私は、それらをとりあえず保留したうえで、全ステージ100点クリアーを目指していって、驚いた。
このゲームは、とんでもなく難しいのである。特に、最終ワールドのW5と、隠しステージであるスペシャル&ひみつは、地獄そのものであった。
 …具体的に何が難しいのかと言うと、本作は1ステージが長いうえに、中間ポイントが少ない。しかも、概ね4つほどに分かれたエリアは後戻り不能であるため、最後まで進めて満点を取れないことに気づいても、もう挽回は不可能である。というわけで、
100点クリアーは、攻略サイトがなければ理不尽の域である。また、SFC版で救済要素となっていたアイテム使用が無いため、「中間ポイントを通った後に1発でも喰らったら即終了」みたいな場面が普通に存在する。そして、敵・仕掛け・即死トラップの配置も巧妙であり、難関ステージでは1ミス即終了でかなり前の中間ポイントからやり直し、という場面が散見される。ただクリアーするだけでも難しく、満点攻略などは2Dマリオの最難関と言って良いだろう。でも、他の2Dマリオ作品にも、スペシャルステージなどの難関があるから…と言いたいところであるが、「ヨッシーアイランドDS」は、他作品のスペシャルステージを、中間ポイントで3つ繋げて、連続クリアを要求するくらいの難しさであるな。
 ――そして、そんな超凶悪難易度を、
雰囲気ぶち壊しのファンシーな音楽が彩ってくれる。「ヨッシーアイランドDS」のBGMは、明るすぎるうえに音が軽く、あまり良い出来ではない。しかも、それでポップな感じのゲームならともかく、本作は煮えたぎる釜の上でヨッシーを綱渡りさせるようなゲームのため、まさに正反対であり、ミスマッチと言わざるを得ない。SFC版の「ヨッシーアイランド」も、そこまで音楽が評価されていたゲームではなかったが、DS版と比べると、ゲームの雰囲気に合っており、よく出来ていたと思う。ちなみに、DS版では、効果音も情けない感じになっていたりする。

 そんなわけで。具体的に、私が「ヨッシーアイランドDS」で苦戦したステージはと言うと、まあ前述の通り、最終ワールドのW5と、スペシャル&ひみつは全て苦戦したのであるが、その中から1つずつピックアップをしてみることにしよう。
 …まず、通常ステージでは、5-5の
「ちょ〜なが〜い どうくつ」である。ご存じ、SFC版6-5「すご〜くなが〜い どうくつ」のオマージュであるが、難易度は桁違いである。まず、どちらも強制スクロール面であるが、長さはSFC版が約6分、DS版が約11分であり、後者のほうが2倍近くなが〜い。また、DS版では、あらかじめ把握しておかなければアイテム収集が不可能な地点が複数あり、そこで失敗して、何度も中間ポイントまで戻されてしまった。特に、第1〜第2チェックポイントの道が上下に分かれるところと、第2チェックポイント〜ゴールまでの難易度は激烈であり、クリア直前に「やっと100点だー!」と思ったところで上から落ちてきたフラワーに喰われて失敗した時には、奇妙な声が響き渡ってしまった。
 ――また、クリア後では、ひみつ1の
「ヨッシータワーへようこそ」を挙げたい。スペシャル系統のステージと違い、「ひみつ」はエンディングを見さえすれば解禁される。そして、ステージの題名自体は、実に楽しげである。ただ、その実態は、「足元に迫ってくる溶岩から逃げながら、敵の猛攻を凌ぎつつ、アイテムを集めて最上階から脱出する」というデスゲームみたいな内容である。ステージの性質上、中間ポイントが存在しないことと、スターのお守りの個数が苦しいため、ダメージも減らさなければならない。例によってBGMは、軽く楽しげな感じであるため、完全に気が狂っている。なお、攻略サイト様では、序盤のステージでは、本作について「任天堂の株価は日本トップレベル」などと持ち上げていた(?)ものの、ゲームが進むにつれて辛辣な文章が増えていき、このステージのことは「ヨッシーを苦しめるために作られた悪の要塞」と評している。それって、このゲームそのもののことじゃないかな?

※通常ステージです。あと喰らったら満点は不可能


 そんなわけで、15年ぶりの
「ヨッシーアイランドDS」の感想は、常軌を逸した超凶悪難易度に対し、気の抜けた音楽が流れ続けるという、サイコパスみたいなゲームという感じであった。
 …ただ、個人的には、
こういう方向性にしたことは、ある意味で良かったと思う。というのも、繰り返しになるが、本作は基本部分の出来が悪く、SFC版の「ヨッシーアイランド」を超えるどころか、同等にすら達せていない点が多い。なら、それで難易度まで低かったら、本当に味が薄いだけのゲームで終わってしまうのである。そのため、狙ったかどうかは不明であるが、本作を2Dマリオ最凶難易度としたのは、正解だったのかもしれない。BGMも、まあ狂った雰囲気を演出するという意味では、この作品に合ってはいると言えるのかな。
 ――ちなみに、私が最近プレイした「スーパーマリオ サンシャイン」も、かなりの高難易度であった
【日記:2021/2/11】が、あちらは独特の操作性や、難易度バランスの悪さが、難しいと感じる原因であった。それに対し、「ヨッシーアイランドDS」は、操作の簡単な2Dアクションであるうえ、序盤から裏面に向けて順調に難しくなっていく。それで、これだけの苦戦を強いられるのだ。さすがに、これがマリオシリーズでは最難なんじゃないかな…。

 ということで。結論を言うと、「ヨッシーアイランドDS」は、基本部分の出来が良くないうえに、気の狂ったような難しさに反して、明るいBGMが流れ続ける、イカれた雰囲気のゲームである。しかし、それだけに
奇妙な魅力を持っている作品とも言える。
 …まあ、本作は決してクオリティは高くないし、万人向けとは程遠く、プレイ中はウンザリしたりイライラしたりすることも多かった。しかし、
意外と楽しんでしまった自分が居たことも事実である。たぶん、100人がプレイしたら、1人くらいはハマる人が出てくるのではないだろうか。
 ――ということで。15年ぶりの「ヨッシーアイランドDS」の感想は、
サイコパスみたいなゲームであるが、変な魅力が存在するというものであった。まさに、「ヨッシーサイコパスDS」である。本作は、マリオシリーズを“一般向けの優等生なゲーム”だと思っている人には、全くお勧めできない。ただ、ヨッシーを地獄の釜に叩き落として登ってくるのを見届けたいとか、傷だらけになったヨッシーを回復させて再び苦しめることで憎しみを増やしたいだとか、お互い苦しめあうことに愛の成就を感じるとか、剣山の上で逆立ちさせて尻から花を挿入したいだとか、そういう奇行に魅力を感じる方は、是非どうぞ。

(2021年5月16日)

登録タグ/ ゲーム一般 3Dマリオ
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