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管理人の日記
あっという間に週末ですね! 土日もしっかり耐えていこう
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ゴテゴテしていない感じが、逆にドラクエっぽいデザイン |
いよいよ最終戦である。追憶の回廊:全15戦のうち、ラストの第15ステージで登場するのは、地獄の帝王:「エスターク」だ。「誰?」と思う方も居るかもしれないが、本編シリーズでは『4』で初登場し、物語中盤の山場として立ちふさがった。その後に『5』でも裏ボスとして復活している。
…さて、エスタークについては、「シリーズで初の、『大ボス戦BGM』が用意された敵(4)」、「シリーズで初の、本編クリアーを条件として登場する裏ボス(5)」など、何かと「初」の多いお方である。その後も、「エスターク自体は善でも悪でもない」という設定が使いやすいのか、はたまた「ぼくの考えたさいきょうのモンスター」みたいなデザインが一周回ってカッコいいためか、関連作品でも、シリーズの顔と言える人気モンスターの1体として、引っ張りだことなっているそうだ。
――さて。DQ8においては、3DS版にて、「追憶の回廊」の最後に登場する、作中最強の裏ボスという大抜擢を受けた。『4』と『8』とでは、4の倍数作品という共通点がある(?)が、ストーリー上の繋がりはなく、いわゆるゲスト出演という奴であろう。
◆第15ステージ:「エスターク」
HP:25600
そういうわけで。真の裏ボスが登場である。HPは25600と、第14戦の「追憶のドルマゲス(第2形態)」の2倍だ。
攻撃は、完全2回行動で、およそ400ダメージの全体攻撃である「イオナズン」「剣を突き立てる」「地獄の竜巻」「しゃくねつ」といった特技を、通常攻撃感覚で使ってくる。そして、切り札として、「必殺の一撃」という1000を超えるダメージの打撃を使ってくる。DQ8の味方側HPは、Lv99で700〜800程度、その後にドーピングを繰り返しても999が限界であるため、4桁ダメージというのは即死攻撃と同じである。クロノディアか?(【ドラ外失】) 敵が1体にも関わらず2回行動と手加減されているが、あまりにも攻撃の威力が高すぎるため、妥当な調整だろう。その他、剣を使った通常攻撃は約400ダメージであるが、どうやら回避率に補正が掛かっている?
らしく、みかわし装備であっても、ほとんど回避が発動することはない。「いてつく波動」も、適切な頻度で使用してきて、テンションやST効果を解除されるが、ダメージを受けないという意味で、もはや癒やしの風にすら感じてしまう。
ということで。敵の攻撃は、無駄なく全て強力なため、ダメージレースとしてはギリギリのギリギリであり、毎ターンのベホマズンか、はたまたテンションUPベホマラーを使用して、それで何とか耐えられるという感じで、それですら、回復役の倒れるタイミング次第ではピンチに陥る。純粋な攻撃以外も強力であり、素早さの「333」という値は、メタルキングの「255」よりも早い。かといって、ピオリムで加速をしようにも、「いてつく波動」で消され、「必殺の一撃」で戦闘不能になって解除され…という感じであり、もはやその1手ですら惜しいというものだ。
ということで。戦法としては、まずここまでお世話になってきた“みかわし装備”については、敵の行動をほとんど避けられない…とりわけ「必殺の一撃」に対して全くの無力であるため、ここでサヨナラして、「はぐれメタルよろい」を久々に取り出す。
これは、「高い物理防御力に加えて、呪文ダメージを2/3にする」という、DQ8の名物防具であり、ベルガラックのカジノで手に入る(【日記:2025/4/14】)。コイン50000枚と高額ではあるものの、本作のカジノは稼ぐのがとても簡単であり、さほど苦も無く全員分を調達できる。物語上のタイミングとしては、“リブルアーチで呪われしゼシカを倒した後”=“物語が中盤から後半に移り変わるくらい”であり、最速で手に入れれば、その後の防具が一切必要なくなるくらいの強力さを誇っていた。
さて。「はぐれメタルよろい」は、そのままクリア後でも十分に通用する防具なのだが、多くの裏ボスは「痛恨の一撃」を主力としてきた都合、「ゴシックコート(主人公)」「闇の衣(モリー)」「神秘のビスチェ(ゲルダ・ゼシカ)」といったみかわし装備にとって変わられた(【日記:2025/5/12】)。「はぐれメタルよろい」は、ヤンガスの体を寂しく暖めるしか役割が無くなっていたのだ。
だが、エスターク戦では、敵の主力である「必殺の一撃」が回避不能であり、逆に、「イオナズン」「剣を突き立てる(ギラ系)」「地獄の竜巻(バギ系)」が呪文タイプに属するため、これらのダメージを2/3に減らせる(「しゃくねつ」はブレス系統)。本バトルでは非常に重要であり、とりわけ盾が固定値軽減(笑)の主人公には、生命線とも言えるような防御手段となるだろう。
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「えすたーく」ちゃん(44)
55555円〜 |
そういうわけで。久々の「はぐれメタルよろい」を全員に着せたら、いよいよバトル開始だ。
さて、実際のバトルでは、「必殺の一撃」によって頻繁に戦闘不能者が出るので、ひたすら蘇生をさせながらの戦いとなる。ただし、1ターン2連続行動の中で、「必殺の一撃
→ 必殺の一撃」と行動することは絶対に無い。2ターンをまたいで「必殺の一撃」を計2回使うこともそこまで多くないため、「全体攻撃で死者が出ない」「毎ターンHPを全回復する」の両方の状態を維持できれば、そこまで簡単に全滅することは無い。
ただし、主人公は「ベホマズン」で張り付きになる。また、「主人公が『ドラゴンソウル』を使い、回復はククールのハイテンションベホマラーに任せる」というタイミングで「いてつく波動」を使われ、ベホマラーの回復量が雀の涙になってしまう…なんてことも起こり得る。テンション溜めに掛かる時間と、「いてつく波動」の発動間隔を考えて、これが意外とピンチ要因になったりするから侮れない。
ただしまあ、実際には、まず「必殺の一撃」で誰かが倒され、次のターンに先行を取られて、蘇生行動を「必殺の一撃」で入力していたキャラが倒される…というパターンや、回復のカナメとなる主人公が撃破されてしまったりという感じで、ピンチに陥ることもある。最弱の技と思われた「打撃」も意外と侮れず、「打撃+全体攻撃」で、誰か1人が戦闘不能になりつつ、他のキャラもHPを削られてしまう。そういった流れで、立て直し困難になった時は、今までと同じく、チーム呼びの「マスターゾーン」とヤンガスの「メガザル」によって捲っていくことになるだろう。
ちなみに。ワンポイントとして、「マスターゾーン」による立て直しは、チーム呼びを使うため、主人公が生きていることが条件となる。しかしその際に、「主人公+誰か」という2名が生きている状況なら、すぐ「チーム呼び」を使うのではなく、主人公が「だいぼうぎょ」を使い、生き残っているキャラが「ザオリク(精霊の舞)」で仲間を蘇生させていく。理由として、「だいぼうぎょ」を使えば、必殺の一撃さえ1/10ダメージに軽減でき、主人公は絶対に死ななくなる。よって、運良く主人公に攻撃が集中することで、ほとんど被害を受けないまま、生存キャラを増やして立て直しを図れるのだ。それでも駄目で、主人公1人になってしまったら、いよいよチーム呼びを使うしか無い。だが、同一チームを呼べるのは1回切りであるため、温存していきたいのだ。
とまあ、そんな感じで。敵の攻撃は全てが凶悪であり、Lv99を前提として、それでもギリギリ、一進一退の戦いを繰り広げていくことになる。どれくらい厳しいかというと、例えば「ベホマズン」使いの主人公は、基本的にエスタークに対して後攻となるのだが、たまに先攻してしまうことがあり、それだけでピンチとなる。「敵の攻撃→回復」→「敵の攻撃→回復」となるところが、「回復→敵の攻撃」→「敵の攻撃→回復」となってしまうからだ。
さて、実戦では、「最後とはいえ、ここまで進んできたので、何とかなるだろう!」と、事前情報を仕入れずに戦ったため、「はぐれメタルよろい」による呪文2/3効果を得ておらず、そして、みかわし装備を付けていたところで攻撃が回避できるというわけでもないため、各種の全体攻撃や「必殺の一撃」によって、激しい消耗戦が展開された。
ただまあ、Lv99なら際どいところで倒せる相手として設定されているということか、毎ターンのHP全回復で戦線を維持し、そして「ドラゴンソウル」「キラージャグリング」といった攻撃を確実に命中させ、HPを削っていく。なお、今回「ゴッドスマッシュ」は2番手である。最大火力を叩き出すために「バイキルト」による支援が必要であるのだが、そのたった1手が、非常にロスが大きいのである。何らかの特効を取れるわけでもない…。
かくして。撃破に成功した暁には、DQシリーズ伝統のやり込みということで、倒すために掛かったターン数を教えてくれる(最初の行動順で倒せれば「1ターン」という判定)。私の撃破時は「33ターン」であった。伝説の数値である。33ターンを4人で…いや、何でもない。
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すげえ、このモンスター、寝ながら戦ってる… |
というわけで。「エスターク」は、3DS版DQ8で追加された裏ボスの中のラスボスとして、そして、シリーズの人気モンスターの復活として相応しい、強大な強さを誇っていると言えるのだが、一つだけ、非常に大きな穴がある。それは、睡眠が有効であることだ。
さて。エスタークは、DQ4で初登場した際は、“黒幕によって目覚めさせられたところ”であり、バトル開始時は寝ている。もっとも、そこは地獄の帝王、なんと寝ながら攻撃してきやがる。その後に起きたあとも、やはり激しい攻撃を仕掛けてくる。一粒で2回危ない、危険な敵だったのだ。
そして。その名残として、エスタークが別作品で登場した際にも、睡眠が有効であることが多い。「クリフトザラキ」「シドーのベホマ」的な、ドラクエあるあるネタである。ちなみに、寝ながら攻撃をしてくるのは、DQ4だけの特殊仕様だ。ファミコンソフトながら、さすが当時の環境トップタイトル、様々に新しい試みを入れてきていたのだ。
そういうわけで。3DS版DQ8に話を戻すと、DQ8で登場するエスタークにも、睡眠は有効である。ただし、DQ8の睡眠は時間経過で勝手に解除されるうえ、「目覚める行為」にも行動1回を消費するものの、敵は完全2回行動ということもあって、睡眠だけで完封とはいかない。敵側の「妖しい瞳」のような、必中で睡眠させる特技もない。それでも、誰か1人が眠り行動を使うだけで、かなり楽になるだろう。
というわけで。この日記を書くための2回目のトライでは、「はぐれメタルよろい」を全員が装備すると同時に、ゼシカが「ラリホーマ」をひたすら使って、相手を眠らせていくことにした。他に有力な行動もタンバリンぐらいしかないということで、既に相手が眠っていても、上書きをしていく。
そうしてみると、初回の苦戦が嘘のように、楽に戦える。体感での睡眠命中率は1/2程度?と割と外れやすいし、ゲルダの「キラージャグリング」によって目覚めさせてしまうこともある(「ドラゴンソウル」「ゴッドスマッシュ」では起きないらしい)。だが、完封ができなくとも、眠り行動を防御手段の一つとして採用するだけで、大幅に相手の行動効率を下げることができるのだ。また、「はぐれメタルよろい」による呪文ダメージ軽減効果により、目に見えて全体攻撃のダメージが下がった。こうなるともう、怖いのは、不意の「必殺の一撃」くらいである。
そうして。撃破ターンとしては、「26」というものだった。初勝利時の「33」とさして変わらない。ゼシカが過剰な睡眠付与を行っていたため、もう少し攻撃寄りにしても良かったかもしれない。だが、バトルの体感としては、非常に楽となってくれた。勝ちを狙うなら、絶対に眠らせたほうが良い。
というわけで。DQ8シリーズの最後の敵とも言える「エスターク」についても、無事に撃破に成功した。
さて。これにて、バトル面の目標は全て終了となるが、エスターク撃破の報酬として、まずは「帝王の腕輪」という装飾品を貰える。これは、装備キャラが与えるダメージを2倍にするというとんでもない物質であり、最大ダメージへの挑戦やエスターク最速撃破といったチャレンジのほか、バイオハザードにおけるロケットランチャー的な使い方で、追憶の回廊を蹂躙してみるのも面白い。
その他、写真クエストにおいて、エスタークを撮影するというものがある。初戦時は、扉を開けた時点で戦闘となってしまうため、撮影可能なのは撃破後だ。裏ボスを含めたシナリオの進行度としては、これが最後ということになり、この撮影にて、写真クエストのコンプリートが可能である。報酬は「太陽のかんむり」だ。そのまま高性能な頭防具として使えるほか、「ふしぎなタンバリン」や「ドクロの兜」に錬金できる、DQ8の攻略上、重要なアイテムだ(【日記:2025/4/19】)。しかしながら、まあ、実際に攻略段階がここまで達した身としては、タンバリンを3個にするか、タンバリン2個のままドクロ稼ぎをするか…という感じになるかなと思う。頭防具なんて、もう増えても仕方がない…。
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本当にお得感の強いゲームだな、3DS版DQ8は… |
そういうわけで。エスタークを倒すことにより、「追憶の回廊」の完全クリアに成功した。“Lv99でも苦戦するバトル”という触れ込みであったが、まさしくその通りであり、PS2版から存在していた竜神王たちとの戦闘を遥かに上回る、凄まじいパワープレイを楽しめた。「旧ハードの3DS限定」かつ「中古市場も高騰中」と、かなり手を出しづらいものの、DQ8が好きな人には、ぜひ遊んでほしいコンテンツである。
…というわけで。一応、「写真クエスト」や「幻モンスター」など、まだ取り尽くしていない追加要素もあるものの、今回のDQ8のプレイは、これにて終了ということにしたい。4ヶ月強の日記連載…RPGということで、異様な掘り下げ度が目立ったものの、やはり、書くのが楽しかったからこそ、裏ボス撃破まで、この熱量が続いたのだ。さあ、最後は「ゼシカとの結婚エンド」にして、ゲーム全体のまとめ記事を書いていくことにしよう!
(2025年6月6日)
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