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管理人の日記
私にとって、最高のゲームでした |
12月17日は、PS3で「ファイナルファンタジー13」が初登場した日である。そして、発売は2009年なので、今年で15周年だ。リマスターまだ?
――さて、FF13は、シリーズの中では、あまり人気の高くない作品である。PS3レベルを超越した高グラフィックに、爽快感のあるバトルシステム、浜渦氏が初めてメインとなったBGMなどは好評だが、極端なまでの「一本道」構成と、難解とされるストーリーについては、評価が芳しくない。私としても、その気持ちは大いに分かるというものだ…。
しかし、「やり込みinFF」なんてサイトを運営している私にとっては、FFシリーズの中で、最もハマった作品になった。
…その、“通しでのやり込みプレイ”は、4種類にも及び、王道の低レベルクリアと言える「クリスタリウムなしクリアー」、キャラ検証を行った「最強キャラ決定戦」、ボタン連打で敵を倒せるという批判を逆手に取った「オプティマ変更なしクリアー」、そして動画サイトを意識した「ボス戦タイムアタック」だ。全て、【FFプレイ日誌】から読むことができるので、お時間のある方は、是非ともご覧ください。
――そして、それらのどれもが、FF13ならではと言えるやり込みになった。例えば、FF13にはレベルキャップがあり、ストーリー途中ではキャラ成長に上限が設けられている。この点は、自由度の低さとして、批判的に見られることが多いのだが、だからこそ、「オプティマ変更なしクリアー」は面白くなった。もし、レベルキャップがなければ、「どうせ最強キャラを使ってゴリ押しだろ?」で終わるところだったからだ。また、「最強キャラ決定戦」では、スコア計算式と、単騎で取れる行動の多さから、最弱とされるサッズが無双するという、これまた意外な結果になった。
さらに、「ボス戦タイムアタック」にて、裏ボス:ロングイで出した1分55秒というタイムは、発売13周年だった2022年に成功させたやり込みプレイであり、既に多くのプレイヤーによってタイムアタック対象にされた敵を相手に、既存の最速記録を11秒も上回るという、歴史的成果を果たした。当時の私は、既に再就職をキメてしまっていた。それにもかかわらず、私生活で、このような高難易度プレイを成功させられたことは、私にとって、大きな自信へと繋がった。そのロングイ戦も入った「FF13/ボス戦タイムアタック
総集編(全37バトル)」という動画(【YouTube】)は、まさに当サイトの集大成であり、恐らくだが、これを超えるものは、二度と出せないであろう。
と、ここまで、バトル面のことばかりを述べたが、ストーリーも好きである。
…やれ、確かに、初見では面喰らうところも多く、特にラスボス戦からエンディングあたりの解釈は、とても難解であった。だが、美麗グラフィックとカッコいい構図に圧倒され、「このストーリーを理解したい!」と前のめりになって楽しんでいった。仲間同士が団結するまでの前半部、そして神々の計画が明らかとなる後半部、どちらも見応えたっぷりで、カッコいい構図やセリフのスクショポイントも満載である。
――そして。その後の長いプレイを通して、今やライトニングたちは、私にとって伝説のキャラクターとなった。よって、FF13は、彼らの馴れ初めが見れるという意味で、ちょっと変わった気持ちを楽しめる作品ともなっている。
スクショポイント満載の作風は、7リメイクシリーズに引き継がれた |
ちなみに。FF13は、良くも悪くもシリーズの転機となった作品であり、その後のFFに、大きな影響を与えている。
…まずは、FF13には、PS3でシリーズ内続編が、2つも発売されている。「ファイナルファンタジー13-2」(2011年)と「ライトニングリターンズ:FF13」(2013年)がそれだ。「同ハードで」「シリーズ内続編が」「2年という短めの間隔で」「連続で出る」というのは、FF13が初であり、ひょっとすると、ナンバリングで最も優遇されている作品かもしれない。
――なお、内容としては、どちらも、相応に楽しめる作品になっている。特に、『ライトニングリターンズ』は、FF13をアクション風にアレンジした作品として独自の魅力を持つうえに、13-2がくっちゃくちゃにしたストーリーに収拾を付けたという意味で、ファン必携の作品になっている。
また、2020年からPS4以降のハードで展開されている7リメイクシリーズは、爽快感のあるバトルシステムに、アニメ的なかっこよさを追求したムービーシーンなど、13シリーズの正統進化と言える作風になっている。
…ただ、もちろん、反省点のほうもしっかりしているようで、リメイク第1弾の時点から、「基本は1本道進行としつつも、自由度があって遊べる章をいくつか用意する」「クリア後には、チャプターセレクト&ハードモードを解禁し、周回プレイの要素を取り入れる」などと、13で不評だった点を解消するような作り方が為されており、奇抜なやり込みプレイに走らずとも、通常プレイで、十分に楽しめるようになっている。
――しかし、その一方で、シナリオについては、リメイク前のFF7が存在するという前提もあるのだろうが、電波度を大幅に増やしている。FF13のエンディングで味わえたアルミホイル感はしっかりと続投しているので、安心してほしい(?)。
さて。FF13シリーズの周年記事については、過去に本日記でも何度も取り扱っている。そのため、そういった過去記事を参照していただくのも、また味わい深いであろう。例えば、FF13の11周年記事では、“それまでに書いたFF13記事を振り返る”という内容になっている(【日記:2020/12/17】)。また、『13-2』については、10周年の際に、評価が低かった点と、それについての現在での評価について、詳しく解説をした(【日記:2021/12/15】)。そして、FF13は、PS3というハードとも結びつきの強いタイトルであり、PS3の15周年の時には、その点からFF13シリーズをまとめていたりする(【日記:2021/11/11】)。……支えたのか、PS3を。
歴史改変 本当はアフロがクリスタルの柱になってコクーンを支えている |
ところで。皆さまご存じの通り、「ファイナルファンタジー13」は、現行機でのリマスターが為されていない。PS3ソフトは、PS4以降のハードでは再生不能なため、遊びたいならPS3本体を用意する必要がある。また、PCとXboxでは、一応はプレイする手段があるそうだが、それも移植であって、直接のグラフィックや機能向上があるわけではない。また、今後の環境変化で、プレイできなくなる恐れもある。
…そういうわけで。私は、是非とも“FF13シリーズのリマスター版”を出してほしいのだが、ただリマスターするのではなく、どうせなら「リマスタープラス」的な作品にしてほしい。7リメイクシリーズでの要素を、FF13に逆輸入すべきと思うのだ。具体的には、以下のような感じである。
†「チャプターセレクト」の導入
クリア後に、1〜13章を、好きに選んで遊び直せるようにする。
取り逃がし要素の回収や、高品質なムービーシーンの再視聴に使える。
†「ハードモード」の導入
クリア後のチャプターセレクトを前提とした、高難易度モードを新設する(これはさすがに、3章からで良いでしょう…)。
敵が強くなって、バトル面でのやりごたえが増すのはもちろんとし、「終盤にしか手に入らないため、使い所がほとんど無かった召喚獣やアビリティ」にも、活躍の場面を用意できる。7リメイクの「スキルブック」のように、最強育成に役立つ収集品なんかもあると、一般プレイヤーにも波及できるだろう。
もし、本当にFF13で“リマスタープラス”的な作品を出すなら、絶対に、この「ハードモード」は追加してほしい。HP数千万のファルシ=ダハーカや、DEF+DEF+DEFでも一撃必殺してくるようなバルトアンデルスたちと、魔法で殴り合いたいんじゃ〜!
†クリスタリウムの自由度を上げる
FF13の成長システムであるクリスタリウムは、FF10のスフィア版を簡略化したようなシステムであり、先に進めるために、道中の成長クリスタルは必ず習得しなければならない。よって「すぐ倒せる雑魚戦で『プロテス』から掛けてしまったり、『リベンジモード(笑)』などの地雷技が発動してしまう」という問題は、通常プレイでも取り沙汰されることがある。縛りともなると、成長制限が必要になるなど、かなり難解かつ後戻り不可のプレイを強いられることもあった。
というわけで、クリスタリウムについては、「道中のクリスタル取得が必須とはならない」か「取得したクリスタルを後から消せる」といった選択肢を用意してほしい。ちなみに、ユーザー投稿日誌の【FF13ステータス未成長プレイ】(ホーク氏)は、PC版でMODを適用し、「パラメーターは初期値で、アビリティのみを習得してゲームを進めていく」という条件でのやり込みプレイとなっている。MOD=改造といっても、世界観を壊すグラフィックにしたり、チートでゲームバランスを楽勝にしたりするだけではなく、新しいやり込みプレイを作ることもできるのだ。だが、FF10では最初からできたことなので、FF13でも、もう少しクリスタリウムの自由度を上げてほしいと思うのである。
†伝説の「セブンス・アーク」の発掘
初代FF13には、DLCが製作される予定があったらしい。その証拠に、PC版で、「セブンス・アーク」というダンジョンの没データーが発掘されている(【YouTube】)。動画を見ていたければ分かると思うが、「ファルシ=ネメシス」という敵は、その後、『13-2』での「デミ・ファルシ=アダム」に流用されたようだ。『13』のエンディング終了後に、コクーンに残っていたアークを、人類のために再利用したという設定が存在する(そんなものはない)。
ちなみに、「アーク」とは、FF13の世界においては、グラン=パルスに存在する、ファルシたちの秘密基地のことである。本編10章に登場した「フィフス・アーク」は、どうやら、バルトアンデルスが下界から拝借をしておいたものらしい(魔物を解き放ってコクーン市民を殺戮するため?)。それはそうと、5…アーク…。なんというか、残念な響きだね…。
とまあ、そんな感じで。“幻のセブンス・アークを復刻する”という形式で、「リマスタープラス」にて、新規の追加要素を製作するというのも、無しではないだろう。だが、個人的には、そこまでしてくれなくとも良いかなと思う。もちろん、私はFF13が大好きなので、注力してくれることは嬉しいのだが、7リメイクシリーズも残っている中で、FF13だけに労力を割いてほしいとは思わない。FF13は、僅かな変更で、より多くの人が魅力を楽しめるようになるタイトルだ。だから、そういう手の加え方をしてほしいのである。
とまあ、バトル面で追加してほしいのは、こんなところである。その他にも、もちろん、「現行機に合わせたグラフィックのパワーアップ」や、「便利機能の追加」などは、当然に行うべきであり、まあ、わざわざ触れるまでも無いだろう。
…そして、発売ハードは、PS5は当然として、性能的にはちょっと厳しいとは思うが、ニンテンドースイッチにも対応をしてほしいところだ。やはり、FF13は過去作ということで、多くの人に楽しんでもらうことが重要と思う。スイッチ次世代機なら、ある程度の余裕をもって行けるかな?
――ところで。上のリストでは、初代FF13のことについて触れているが、『13-2』と『ライトニングリターンズ』については、個人的には、グラフィックと便利機能だけで良いかなと思う。どちらも、単品での出来が、『13』ほどトゲトゲしていないため、『13-2』はDLCを含んで移植するだけでOK、『リターンズ』もそのままでも十分に遊べるだろう。直すべきは、FF13-2のラスボス戦における空の色バグくらいしか思いつかない(ラスボス戦は、3体の敵のうちどれがメインとなっているかで、背景の色が変化するという演出が用意されているが、一度バトルをリスタートすると、以降ずっと、「リスタートを選んだときの色」で固定されてしまう…という、PS3版では最後まで解消されなかったバグ)。今さら、『13-2』に「ヴァルハラ」というダンジョンを用意する…みたいなのも、意味が無いだろうしなあ。
とまあ、こんな感じで。15周年を迎えたFF13シリーズは、現行機にリマスターをしてほしい。そしてその際は、どうせなら初代FF13を中心に要素を追加して、「リマスタープラス」的な作品にすべきだと思う。やはり、私が最も好きになれたゲームが、現行機で遊べないというのは悲しいし、新しく出す機会があるのなら、多くの人が、その魅力を味わえるような形に、多少の手直しを加えてほしいと思う。またみんなで、ライトニングさんに会いに行こう!
(2024年12月17日)
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