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管理人の日記
ハンターは死なないので保険料クソ安そう |
私の会社で、「企業型DC」の説明会が行われ、そして私は、購入銘柄を「東京海上セレクション
外国株式インデックス」に決定した。額はもちろん、上限である毎月5万5000円、全ツッパである。
…まず、企業型DCについての基本情報は、夏に書いた記事をご覧いただきたい(【日記:2024/8/19】)。簡単に述べると、60歳まで引き出せない代わりに、NISAより更に税制優遇の大きい投資方法であり、給料から引き落とす形で、約3割引きという強烈な安値で、金融商品を購入可能である。iDeCoと似ているが、企業型DCでは「社会保険料」も非課税となり、更にお得な形である。国だって、不良が猫を拾うくらいの頻度で、良いことをするのだ。
――ただし。「60歳まで引き出せない」というのは、かなり大きなデメリットである(企業型DC内で、売却して別商品に乗り換えることは可能)。そのため、後先考えずに投資をしてしまうと、お金が引き出せなくなって、破産する恐れもある。そういう時は、前述のNISAの出番であり、NISA枠の投資商品は、いつでも全額の売却が可能で、「投資信託」という商品なら、だいたい1週間ほどで現金化が可能だ。というわけで、それらのバランスは、各人のライフプランや、お金への考え方によって決定するべきだし、そして、いちど決めたあとも、定期的に見直すのが良いだろう。まあ、私みたいな投資オタクは、企業型DCもNISAも全力、ついでに課税口座までフル活用という感じだ。
ところで。8月の日記では、「企業型DCで購入可能な商品は、12月〜1月の勉強会で公開する」とメモしてある。その勉強会が、先日あったということだ。やれ、購入銘柄というのは重要であり、ここでコケると、何年掛けても値段が上がらなかったり、最悪、元本割れをして戻ってこなかったりする。
…さて。私の目当ては、もちろん「eMAXIS
Slim 全世界株式」である。投資界の五条悟と呼ばれる(※呼ばれていない)最強の商品であり、どのような投資方針であっても、これを買っておけば、そうそう大外れとなることはない。デメリットは、現金化が1日遅れるというくらい(【日記:2024/7/15】)であり、企業型DCの運用期間を考えれば、そんなものは誤差である。
――が、残念ながら、「eMAXIS Slim
全世界株式」は、我が社の企業型DCで購入できる銘柄に入っていなかった。おそらく、強すぎて面白くないので、獄門疆をされたのであろう。
というわけで。私は、他の銘柄から、買う物を選ぶ必要が出てきたのだが、やはりというか何というか、29の商品のうち、ほとんどがゴミである。
まず、私が注目した用語は「アクティブ」だ。これは「アクティブファンド」という言葉の略であり、専門家が積極運用をして高い利益を目指すというテーマなのだが、実は、放っておくだけの「インデックスファンド」(パッシブファンド)に、ほとんどの場合、運用成績で負けている。そのくせ、自称頭が良い専門家の人件費として、手数料は高めとなっており、マジで買う価値が無い。というわけで、リストから「アクティブ」と書かれたファンドを消していくと、1分もしないうちに、29のファンドのうち、3分の2が消えてしまった。
…次に私がチェックしたのは、「債券」という言葉である。債券投資は、値下がりリスクを避けることができるため、即売り勢などに人気である。だが、元本保証でないため、普通に値段が下がる。というか、値下がりリスクを避けたいのなら、現金で持っていれば良い話のため、私は「債券」という物自体に、投資先としての魅力を感じていない。“バランス型”のファンドなどに、混ぜ物として入っていることもあるが、ただの不純物である。よって、説明文に「債券」と書かれている商品も、これまたどんどんと、赤ペンで×印を付けられていった。
――そして。最後に私が予選落ちワードとして選んだのが、「国内株式」だ。日本株は、この2月22日(猫の日)に、34年ぶりに最高値を更新したことで話題となったが、基本的には、フラフラしている期間が長く、あまり積極的な値上がりには期待できない。もっとも、株というのはそれが普通だ。例外はアメリカ株だけで、あそこだけが現実離れしたインフレバトル漫画の世界観に生きている。よって、値上がりを期待するのなら、絶対にアメリカ株をメインとするべきであり、“日本企業を応援できることに、特別な意味合いを感じる”という場合を除いて、私は、日本株を主力にしてはいけないと考えている。そういうわけで、「日経225(日経平均)」「TOPIX」などと書かれた商品も、消えていった。
米国株式
vs 先進国株式 vs 全世界株式 |
そういうわけで。我が社の「企業型DC」で買える29の商品のうち、私基準では、なんと2つしか投資先が残らなかった。
…まず、1つ目は、「東京海上セレクション
外国株式インデックス」である。これは、ヲタならよく聞く、「MSCIコクサイ指数」に連動をするものである。「先進国株式(日本除く)」に相当するといえば、分かりやすいだろうか。MSCIコクサイは、アメリカ株が約75%を占め、「S&P500」と「全世界株式」の、ちょうど間くらいの値動きになる。正直、20〜30年という運用になると、新興国も入れておきたいかな…と思うため、「全世界株式」が理想だったのだが、まあ、先進国株式も本当に良い商品であるため、これを買っておけば、極端に大きな問題は発生しないだろう。
――が、残念ながら、「東京海上セレクション
外国株式インデックス」は、手数料(信託報酬)が、年間0.22%と、少しだけ高めである。この数値自体はそこまででも無いのだが、私がiDeCoで買っていた「たわらノーロード
先進国株式」は0.10%、「eMAXIS
Slim 先進国株式」も0.10%、「楽天プラス
先進国株式」は手数料0.09%にポイント還元が0.03%付いてくる。そういうわけで、銘柄が自由に選べるのならば、あえて東京海上版の先進国株式を選ぶ理由は、全く無い。まあ、それしか選べないのだから、仕方があるまい…。
ちなみに、東京海上先進国の他に、もう1つだけ私基準で存在意義が残った商品があって、それは「スーパー定期1年」である。
…これは、いわゆる“定期預金”で、元本保証型の商品であり、預けた額からマイナスになることは、決して無い。もっとも、得られる利子は、年0.1%とかの雀の涙であり、通常は利用する価値が薄い。ただ、企業型DCは、もともと60歳になるまで引き出せないため、定期預金の「資金の流動性が落ちる」というデメリットを踏み倒すことができる。また、企業型DCは、支払額が非課税になるというシステムにより、「7000円で1万円を買える」といったイカれた状況になり、拠出すること自体に意味がある。
――よって、債券のような中途半端な商品に手を出すのではなく、値上がりを期待して「外国株式」にするか、はたまた、元本確保のために「定期預金」にしておく…というのが、私の考え方だ。日本経済に貢献をしたかったり、新興国の伸びに期待したいという場合も、まずは5〜10%などと、保有割合を低めに抑えておくべきだと思う。それくらい、アメリカ株というのは、絶対的な存在なのだ。
というわけで。私は、企業型DCでは、「東京海上セレクション
外国株式インデックス」に全ツッパをしていくことにした。
…さて、拠出額の5万5000円は、給料から直接差し引かれるため、「それだけ給料が減った」という扱いになり、節税が為される。ただし、言うまでもなく、額面上の手取り額が減少するうえ、拠出額は60歳になるまで引き出せないため、目先の生活は苦しくなる。正直、私にはライフプランみたいなものは特に無く、目的は、「お金を増やすこと」それ自体である。RPGの最強育成みたいなものだ。とはいえ、いざお金が必要になった時に切り替えられるという意味では、貯金は全く無意味というわけではない。60歳以降も人生を続けるつもりなら、企業型DCのお金が、きっと足しになってくれるはずだ。
――それでは、来年からは、楽天証券への15万0000円と、企業型DCへの5万5000円で、合計月20万5000円の限界投資を頑張るね。やれ、この1年の「17万3000円」は、ギリギリで耐えられたが、更に3万2000円を削られるということで、来年からはどんどん貯金が減っていく…スリル満点!
(2024年12月18日)
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