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管理人の日記
ちっっっっさ(表示サイズが) |
「ステラーブレイド」は、拠点っぽい感じの町を超えると、中くらいの広さの荒野に出た。ここは、自由度が上がるパートのようである。
…さて、FF13の例を挙げるまでもなく、最近では、完全一本道スタイルのゲームを除いて、自由度が求められることが多い。そして、このステラーブレイドも、基本は一本道進行としつつも、マップの探索やサブクエストの受注といった感じで、寄り道要素が存在する。
――ところで、作品のテーマ上、拠点となる町は「ザイオン」の一つであろう。しかしながら、フリー探索が可能なマップは、荒野だけだと寂しすぎ&やや狭いため、“いくつか自由度の高い部分が存在し、それがメインシナリオの進行に従って解禁されていく”のだと思われる。つまり…FF13ではなく、7リメイク第1弾のスタイルだ。ライトニングさんの影響を受けた人が、こんなところにも…。
それはそうと。そんな荒野の探索を進めていくうちに、今作「ステラーブレイド」は、今の時点では良作どまりだな、という感じの評価に固まってきた。
…まず、全体的なシステム設計だが、微妙に手が行き届いていないところが多い。例えば、今のゲームに定番のファストトラベルだが、戦闘の行われるマップでは制限があって当然だが、拠点では自由に行えて良いだろう。また、“フルボイスでサブクエ要素のあるゲーム”では、サブクエストの受注もフルボイスで行われることが多いが、長い会話でストレスを感じさせないためか、セリフ単位でボタンスキップが可能なことが多い。もちろんステラーブレイドにもそのシステムがあるのだが、何故か話し始めて少し経ってからしかセリフ飛ばしができないので、微妙にストレスを感じる。さらに、探索中のミニ拠点となるキャンプでは、設備が異様に密集して置かれているため、“スキルを覚えるための端末を開こうとして、椅子に座ってしまう”などという間抜けな動作が普通に起こり得る。
――あとは、本日最初の画像で載せた、マップについてか…。本作では、“画面に常時表示されるタイプのミニマップ”が存在しないため、細かく探索をするために、何度もマップ画面を開くことになる。これだけマップ画面を開きまくったゲームは、「ホライゾン:ゼロドーン」以来である。が、そのマップ画面が、開いた直後だと、異様に小さい。もちろん拡大は可能だが、閉じてから開きなおすと初期サイズに戻ってしまう。前述の通り、本作はマップ画面を何度も開くゲームのため、小さいマップのまま凝視するか、それとも毎回拡大するか、どちらでもストレスが溜まってしまう。
いっぽうで、戦闘面の面白さは、これまで述べた通りである。「アンブッシュ(ステルスキル)」による先制攻撃や、「ベータスキル」によるゴリ押し、そしてジャスト回避やジャストガードを使ったチャンバラなど、様々な要素が、高レベルでまとまっている。キャラ育成についても、様々な収集要素を回収して基礎パラメーターをアップさせるとともに、最近のゲームでおなじみのスキルパネルなど、一通りの要素が揃っている。
…また、自由度の上がったマップにて、バトル要素の多様性も増している。まず、敵のバリエーションが増えているため、新しい相手との戦闘を楽しめる。また、マップを探索していくと、ところどころ難易度の高い戦闘シーンが出てきて、そのままでは勝てそうになかったため、「ここはキャラを成長させてからやり直そう」と自然に思うことができた。マップはそこまで広いとは言えないものの、見た目以上に楽しめる出来となっているのだ。
――やれ、上では、不満に思ったところをたくさん書いたが、それでも、このゲームは、面白さのほうが圧倒的に勝っている。もしつまらなかったら、ストーリーモード(イージーモード)を解禁し、メインシナリオだけを足早に回収して終わらせるか、それすらせずに途中で中古市場へ売却をしてしまうのだ。
正面のスキル端末を調べようと思って、椅子に座ってしまう… |
やれ。先日の、The Game Awardsでは、「アストロボット(PS5)」が、ゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞した(【日記:2024/12/13】)。しかし、他にも良い作品は多く、例えば中国で人気だった「黒神話:悟空」を推す声も多かったようだ。
…しかし、おそらくだが、中国ゲームの「黒神話:悟空」も、韓国ゲームである「ステラーブレイド」と同じなのであろう。つまり、「良作だが荒削りであり、まだまだ成長の余地がある」ということだ。
――ただまあ、中国・韓国といった、これまで非オンライン作品がほぼ出てこなかった国から、「ステラーブレイド」のような個性的な良作が出てきたというのは、非常に重要である。この先、しっかりと評価される作品を出し続けていけば、それらの国のゲームが、すぐにでも、ゲーム・オブ・ザ・イヤーに選ばれるようになってくるだろう。株は先進国中心が無難だけど、ゲームは新興国にも注目だ!
(2024年12月19日)
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