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最強の「eMAXIS Slim 全世界株式」に、弱点を発見!! / やり込みinFF

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管理人の日記
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2024年7月15日(月)
最強の「eMAXIS Slim 全世界株式」に、弱点を発見!!


 
確かに最強だが、「全教科満点」では無かった


 日本の投資界隈で、最強の商品と言えば、
「eMAXIS Slim 全世界株式」である。これまで、何度も投資記事で登場しており、私は「投資界隈の五条悟」と呼んで、尊敬すると共に、畏怖している。が、そんな五条悟に、弱点があったということに気付いてしまったのだ。
 …まず、「eMAXIS Slim 全世界株式」は、“投資信託”という分類に存在する、
世界中の企業の株が詰め合わせになったセット商品である。その魅力を書き尽くそうと思うと、もはやこの日記では狭すぎるのだが、代表的な要素として、「@世界中の株に分散投資をしているため、下落してそのままということは有り得ず、世界経済成長の恩恵を大いに受けられること」と、「A同一の『全世界株』と呼ばれる商品の中で、『eMAXIS Slim 全世界株式』が最も手数料が安いこと」が挙げられる。難しいことを考えず、これさえ買っておけばOKという点で、最強の商品なのだ。
 ――やれ。世の中では、未だに
「投資セミナー」なんて言葉がある。そんなものは必要なく、「eMAXIS Slim 全世界株式」を、月々の給料から無理の無い範囲で、積立投資をしていけば良い。「デモトレード」といったのも時間の無駄で、1000円でも10000円でも良いから、実際に「eMAXIS Slim(略)を買って、1ヶ月後くらいに値段を見てみたほうが、何万倍も良い経験になる。「AI分析!」だとか「プロの運用!!」みたいな華々しい言葉も全て無駄であり、AIさんやプロさんたちには、「eMAXIS(略)を買って、あとは最低時給でモヤシの成長でも眺めてもらっていたほうが、よっぽど投資家たちにとってはメリットになる。

 というわけで。「eMAXIS Slim 全世界株式」は、
まさに最強と言える存在である。これ1つを買っておくだけでも、全く問題は無い。
 …まあ、欠点をあえて言うなら、
最強すぎてつまらないということか。全世界株という商品は、究極に分散が効いているため、常に平均点しか出せない。それは逆から言うと、最高に安定しているというメリットであるのだが、とにもかくにも、昔のFFにありがちな、「最初に少し準備を整えたあと、あとは全員で最強の技を繰り返すだけ」みたいな感じであり、私のような限界投資オタクにとっては、全く楽しさを味わえないのだ。
 ――というわけで。私は、楽天証券を使っているので、“全世界株”枠として、eMAXIS Slim 全世界株式ではなく、ポイント還元も含めて手数料最安の
「楽天 オールカントリー株式 インデックス・ファンド」を使っている。だが、それだけでなく、僅かに性能の異なる「楽天 S&P500 インデックス・ファンド」「楽天 先進国株式 インデックス・ファンド」を組み合わせつつ、更なる値上がりも期待できる「楽天 NASDAQ-100 インデックス・ファンド」「楽天 SOX インデックス・ファンド」「iFreeNEXT FANG+インデックス」「Tracers S&P500 トップ10インデックス」、そして、特定地域にフォーカスした「楽天 日経225 インデックス・ファンド」「eMAXIS インド株式インデックス」などを購入している。こうやって、あえて様々な物を買っているのは、色々な商品の値上がりが見れるほうが楽しいからだ。その証拠に、値上がりが期待できる商品に一点集中するということも、していない。

チーム戦における僅かな欠点があっても、やはり最強は変わらず!


 とまあ、そんなわけで。
「eMAXIS Slim 全世界株式」は、投資界隈の五条悟であり、全方面で最強と言える商品だと思っていたのだが、私は本日、初めて明確な弱点を見付けてしまった。それは、「『受渡日』=売却額を引き出せるようになる日が、他の投資信託と比べ、1日だけ遅い」ということである。
 …さて、株という商品は、現金化するのに、
謎のタイムラグが存在する。営業時間中(東証なら09:00〜11:29、12:30〜14:59)なら即座にやくじょう=売却契約が成立する「個別株」(「ソニー」「任天堂」「アップル」など)「ETF」(「[2633] NF S&P500 ヘッジ無」「[2243] GX 半導体ETF」「[2244] GX USテック・トップ20」など)ですら、「受渡日」2営業日後とされている。例えば、月曜日の日中に売却し、そのお金が証券口座に入ったところで、それを銀行口座に引き出せるのは、水曜日となってしまうのだ。ちなみに、証券口座から出さず、株の売買に使う場合は、売却代を即座に別の株の購入代に使用できる。わけが分からないよ。「受渡日」というシステムは、株取引を過剰に複雑にしているだけなので、一刻も早く廃れてほしい…。
 ――さらに。くだんの「eMAXIS Slim 全世界株式」も所属する
「投資信託」という商品群は、リアルタイムの売買ができず、営業時間中に購入/売却をしたとして、必ず1営業日後の22時00分の価格で約定して、2営業日後の朝に、購入なら商品が、売却なら金額が、それぞれ仲間へ加わる。そこから更に、「受渡日」が存在するため、売却額が引き出せるようになる日は、更に遅れる。以上の理由で、だいたい売却発注から現金化まで、約1週間という期間が掛かってしまうのだ。おい、大丈夫か!? 令和だぞ!!??

 その点を踏まえたうえで、「e
(中略)全世界株式」の弱点という本題に入っていこう。この商品は、東証の取引時間中に売却注文を出した場合、その日を0営業日目として、5営業日後に引き出しが可能になる。例えば、特に祝日の無い日程で、月曜日の昼間にe()を“売った”として、火曜が1営業日後(この日の夜22時の価格で売却される)、水曜が2営業日後…となり、5営業日後に相当するのは、次の月曜日である。そこに、プレイヤー側不利の要素として、「ファンド休業日」という対人地雷や、アメリカの休日があり、逆に、プレイヤー側有利の要素として、マネックス証券の「クイック出金」(前営業日の20:30から引き出せる)、楽天証券の「らくらく出金」(受渡日当日の00:05から引き出せる)などのシステムが連なっている。うん、特級呪物だね。
 …そして。「eMAXIS Slim 全世界株式」は、売却契約を出した日を0日目として、5営業日後に売却額の引き出しが可能となる。だがしかし、他の大半の米国依存のファンドは、
4営業日後に引き出し可能となるようだ(例外は多数あり)。つまり、アメリカ系の投資信託で足並みを揃えていこうとすると、五条悟:「eMAXIS Slim 全世界株式」だけ、現金化が1日遅れとなってしまうのだ。これこそが、“最強”が持つ、唯一の「弱点」である。
 ――やれ、これは、短期での売却を考えるにあたり、かなり厄介な性質だ。“現金化が1日遅い”ということは、つまり、
市場に居られる時間が1日短いということである。また、私のように、他の投資信託とまぜこぜで買っている場合、特定の日を狙って現金化する際に、「eMAXIS Slim 全世界株式」だけ、1日前倒しで売却をしなければならない。既に、「株式を売買し、特定日までに現金化する」というテーマは、十分すぎるくらい複雑なのに、そこに、「eMAXIS Slim 全世界株式」が、更なる難題を投入してしまったのだ。
 しかしまあ、これは、
謎の原作再現となっていたりする。ジャンプ漫画:「呪術廻戦」の登場人物である五条悟は、当人のあまりにも高すぎる能力ゆえ、常に1人で戦闘をしていた。下手にチーム戦などを試みると、五条本人はもちろんとし、全員のパフォーマンスが下がってしまうのだ。よって、「eMAXIS Slim 全世界株式」の、他と足並みを揃えるのが苦手という性質は、まさに五条悟なのである。まあ、他より1日遅くなってしまっているのは…アレだ、速すぎて逆に遅くなるとか、多分、そういう感じなのだろう。

 そういうわけなのだが。この問題点は、
実は全く致命的ではない。今回のお題である「eMAXIS Slim 全世界株式」は、契約成立日を0日目として5営業日後であるが、ほぼ同じ値動きをする「eMAXIS Slim 米国株式」「eMAXIS Slim 先進国株式」は、他の米国系投資信託と同じく、4営業日後であるため、短期売買時には、そちらを投資計画の中核に据えていけば良い。これらも、ほぼ全ての証券会社で購入可能である。
 ――そもそも、「eMAXIS Slim 全世界株式」は、積立設定をしたことすら忘れているというくらいの、
リア充(死語)にオススメの銘柄であった。たった1日現金化が遅れたということで、年単位の投資であれば、誤差とすら言えないだろう。何ら問題は無い…。むしろ、オタコン(※「メタルギアソリッド」シリーズの登場人物)が言っていたように、少しくらいの弱点を持つほうが、愛嬌があるというものである。

(2024年7月15日)

登録タグ/ 投資
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