FF13/ボス戦タイムアタック - やり込みinFF

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ボス戦タイムアタック

 



そりゃつれぇでしょ


 11章でアレキサンダーを倒し、アルカキルティ大平原に入ったところからである。
 …ご存じの通り、このパートでは、行えることが一気に増加する。サブクエストとして、全64のモンスター討伐ミッションを受けられるようになり、その中にはラスボスよりも遥かに強いような敵も存在する。また、成長面では、これまで制限されてきたアイテムチェンジ触媒が全て手に入るようになり、
「オメガウェポン」などのランク3武器や「ウルツァイトバングル」「マギステルクレスト」といったような最上級の装備品が作成可能となる。
 ――ただし。今回戦うタイムアタック対象の相手は、
召喚獣のヘカトンケイルである。そのため、パラメーターを極限まで上げる必要は無く、クリスタリウムは行動効率に関わるものを取り、装備に関してもランク3武器にさえしておけばATBレベルがプラスされる。加えて、前回のアレキサンダー戦で活躍した「TP・ドライブUP」は、この時点でのヴァニラ・ファングでは絶対に発動できない(該当武器を入手するためには淘汰の断層に行かなければならないが、そのためにはスーリヤ湖までシナリオを進める必要がある)ため、ミッションもそこまで多くをこなす必要は無い。

 そんなわけで。まずは、11章序盤攻略の基本として、“マハーバラ坑道に入って2個目のセーブポイント”の場所まで進め、ショップで「超伝導体」「シャーマンサイン」などを買えるようにする。その後、アルカキルティ大平原に戻り、今度はミッションを1番から順番に進めていく。
 …さて。この11章での基本的な戦い方としては、メンバーはファング・ヴァニラ・サッズとし、「ATK+BLA+ENH」でサッズが強化を配りながら敵を倒していく。弱い敵ならこれだけで終わることも多い。なお、今回はバージョン1.01を使用しているため、
サッズは必ず「ヘイスト」を配るところから始めるのだが、11章の敵は弱点が存在する場合が多く、「エンサンダ」などを初手で使って貰えば瞬殺できることも多いため、微妙にバトルが遅くなってしまったりする。まあ、ヘイストは無駄になりにくいステータスであるため、その意味で最初に使用をしていっているのであろう。
 ――その他、ゴリ押しだけで倒せない相手には、ファングとヴァニラが
JAMになって弱体化を行ったり、ヴァニラがHLRでHPを回復したり、ファングのDEFを使用したりする。また、場合によってはイージーモードも積極的に使用していった。この場合、レアアイテムが手に入りづらくなるという以外には特にデメリットも無く、円滑にバトルを進められるようになる。ということで、使うか否かは、プレイとしてのこだわりというところであるが、今回はボス戦のタイムアタックで頑張りまくっているので、こういう通常バトルでは適度に手を抜いて良いであろう。

ファングのデプロテ・デシェルは、汎用性を求めるなら取得だが、今回はTA攻略なので後回し


 そして。キャラクター成長の方針についてである。ご存じの通り、今作では、クリスタリウム成長のやり直しが効かない。しかしながら、11章で解禁されているロールを全て限界まで成長させるには、
999999を遥かに超えるCPが必要とされるため、「クリスタリウム封印で進めて、ボス戦前に全てを吟味する」ということもできない。よって、成長の方向性は、よく考えて決める必要があるのだ。
 …というわけで。今回の私が行った成長の方針は、次の通りである。まず、
キャラのメインロールは全て成長させる。メインロールは、パラメーターの上昇量が極めて大きく、「アクセサリ」「ATBレベル」などの超重要な成長クリスタルもあるため、“これを成長させないほうがタイムが早くなる”ということは無いであろう。そして、サブロールに関しては、DEFやHLRなど、タイムアタックプレイでの使用価値が低いと思われるロールから順番に成長させていく。逆に、BLAJAMについては、攻略上の利用価値が高いのに対して、アビリティの暴発が起きやすいため、成長は後回しとしていく。
 ――また、メインロールでは、ルート上に分岐がある場合があるが、その場合は、
アビリティは後回しとするほか、物理攻撃力を上げずに魔力のみを上昇させていくようにする。アビリティについては、前述のように暴発を防ぐ狙いがある。また、物理よりも魔法を優先する理由としては、FF13では基本的にモーション速度や命中率の問題で魔法攻撃のほうが時間火力が高くなりやすいため、できるだけ物理攻撃力の値を低くし、ATKBLAでの物理攻撃の暴発を防ぐという狙いがある。そこから、もしボス戦で物理攻撃が必要となったら、物理攻撃力の成長クリスタルを取得していけば良い。

 ということで。「能力値は魔力特化」「アビリティは少なめ」という方針で戦っていくのだが、
これだと少しばかりキャラが弱くなってしまう。
 …というのも。「覚えさせるアビリティを制限し、暴発を防ぐ」のは、タイムアタックでは極めて重要である。しかしながら、
様々な雑魚敵との戦闘を繰り返していく場面では、多数のアビリティを覚えさせ、ライブラ情報に合わせて行動して貰ったほうが、有利になる場面が多いと感じた。例えば、ヴァニラはBLA「ファイア」「サンダー」が脇道にあるため覚えさせていないのだが、この2属性を弱点としている雑魚敵は多いため、そういった敵との戦いでは、これらを覚えていたほうが明らかに有利となる。また、ファングは、この“レインズ撃破後の段階”からJAM「デプロテ」「デシェル」を使用可能となり、これも脇道なので未取得なのだが(タイムアタック的にも、ボス戦直前まで放っておけば、デプロテかデシェルのどちらかだけを使わせたい場合に便利)、これを覚えさせればヴァニラなしでも火力上昇が可能となり、DEFでの防御力が高いスノウや、防御系ENHのホープといったキャラクターを投入しやすくなる。また、パラメーターの物理特化・魔法特化という問題にしても、雑魚敵には物理または魔法のどちらかを極端に軽減する敵が多く存在するため、結局のところ、多くのバトルをこなすことを考えると、物理と魔法の両方を上げていったほうが、手際良く戦える場面が多いのである。
 ――やれ、FF13のAIは、「まあまあ賢い」という程度の評価が為されることが多いが、私もその通りだと思う。タイムアタックレベルで考えると、最良の行動をしてくれることは少ないものの、逆に
敵が形態変化をするたびにデスを使い続けるみたいな導かれし行動をすることも無い。基本的には、クリスタリウムで多数のアビリティを覚えさせるほど、キャラクターの汎用性が上がっていくと判断して良いだろう。しかしながら、私のような人間からすると、やはりピンポイントで不利になる場面が存在することは気になってしまう。だから、今後、FF13をリマスタープラス的な感じで移植する場合があれば、是非とも成長のやり直し機能をですね…。

亀狩りは、弱めのトータス狙いで、召喚・スモーク・イージーモードを全て使えばギリギリ可能


 そんな感じの方針で、ミッションを順番に攻略していくのだが、並行して進めていくのが、FF13名物の、
亀狩りによるギル稼ぎである。
 …さて、11章から登場する亀モンスターのうち、巨大な亀であるアダマンタイマイ&アダマントータスは、
15万ギルで売却可能な「プラチナインゴッド」を落とす。本作では、最強育成のためには1000万ギル以上という莫大なギルが必要となるため、最終的な稼ぎとしては、この亀々をひたすら倒し続けることになるのだ。一応、CP稼ぎでは「アップデート前のオチュー奇襲」、ギル稼ぎでは「サクリファイス討伐」という対抗馬も存在するのだが、CP&ギルの両方を稼ぎたいという場合は、結局のところ亀となる。
 ――ちなみに、その他の点についても、レア枠の「トラペゾヘドロン」も100〜200万ギルに相当するアイテムであるほか、CP40000もクリスタリウムを埋め切るまでは有用である。また、アダマンタイマイ&トータス自身も、ラスボスを遥かに凌駕するほどの超強敵なのだが、ミッションを進めると登場するロングイ&シャオロングイは、亀の強化系であり、
本作における裏ボスの一角と呼んでも良い敵となっている。ギル稼ぎには亀、クリスタリウム成長も亀、裏ボスも亀。本作が亀狩りファンタジー13などと呼ばれるゆえんである。

 そして。今回プレイでも、ボス戦での撃破タイムを縮めるために、強力な改造武器が要求されるため、大量のギルが必要となる。そして、この時点での亀狩りは、
召喚・スモーク・イージーモードをフル活用したうえで、弱めのアダマントータスを狙えば、何とか可能という感じである。
 …まず、縛りプレイ的な感じで、敵を1回倒すだけで良いのなら、「DEF+DEF+DEF」などを使って守りながら戦っていけば、正面から撃破することも可能であろう。しかしながら、
今回の目的はあくまで稼ぎであり、繰り返し撃破を前提として、時間的にも操作的にも楽でなければ意味がない。そういうことを考えると、まずはTP3を使い「召喚」で転倒させることは必須となる。
 ――さらに、現段階では、亀狩りで便利な「デス」は解禁されていないため
(バルトアンデルス2回目の撃破後に習得可能)、ダメージを与えて敵を倒さなければならないが、敵のHPは数百万と極めて高く、改造も満足にできていない現段階では、起き上がるまでの60秒で敵を倒しきることができない。そのため、イージーモードを使い、「敵HP減少」「ブレイクまでの時間を短縮」「ブレイク時間の延長」の3つの効果を得ていく。それでも火力が足りないため、「パワースモーク」を使い、強化のための時間も短縮していく(「バリアスモーク」「スニークスモーク」は不要)
 加えて、
狙う亀は、HPの低めなアダマントータスとする。アダマンタイマイとアダマントータスは、基本的な特性は同じであるものの、若干の差異があり(設定としてはオスとメス?)、しんら氏のクリスタリウム封印・亀攻略ではトータスのほうが遥かに強いという驚きの事態になっていたが【プレイ日誌】、召喚転倒を用いた稼ぎ相手としては、HPの低いトータスのほうが扱いやすいのだ。その出現場所は、北の“亀が大量に生息する地域”に2体いるだけなため、そこまで行くのに手間が掛かるものの、タイマイを倒すとなると一回り上の火力が必要なため、背に腹は変えられない。

 そんな感じで。全体的なプレイ方針としては、ミッションや通常の戦闘をこなしつつ、TPが3溜まったら、アダマントータスと戦ってギルを稼ぐ…という方向性になった。トータスと戦う場所の近くでは、TPを回復させにくいという都合と、ミッション攻略も数が多いとなかなかの作業量であるため、並行して進めていったほうが良いであろうという判断である。
 …さて、ミッションのほうは、クリスタリウム成長をさせていれば、
序盤に強敵は一切存在しないため、メディア峡谷やヤシャス山に向かったりしながら、ミッションを進めていく。途中、亡都パドラでミッション7をクリアすると、ショップの「特殊マテリアル研究所」が解禁され、「超小型融合炉」「トラペゾヘドロン」など、高度な改造に必須のアイテムたちが購入可能となる。その後、更にミッション14までクリアすると、チョコボが解禁され、大平原での移動もスムーズとなる。バトルでのイージーモードは、使ったり使わなかったり、その時の気分次第である。そしてTPが3まで溜まったら、そのつどトータスと戦い、「プラチナインゴット」を入手していく。こちらは、イージーモードを使うことにより、敵の耐久力を下げられるとともに、プラチナインゴットのドロップ率も上げることができる(「グッドチョイス」装備で9割程度?)ため、必ずイージーにしてからバトルに挑んでいく。その場合、逆に「トラペゾヘドロン」の入手率は下がってしまう(0%になる?)のだが、そもそもノーマルだと倒せないうえ、トラペゾヘドロンもギルを使って入手できるため、致命的な影響を与えることはないだろう。
 ――というわけで。暇潰しに、小型の亀であるアダマンケリスを倒して、15000ギルで売れる「砂金」を入手したり、クリスタリウム封印プレイでお馴染みのチョコボ稼ぎを移動しながらやってみたりしつつ、目標であった
400万ギルを入手できた。これで、2人ぶんの「トラペゾヘドロン」を購入し、ファングとヴァニラのランク3武器を作って、両者の行動効率を上げることができる。今回のタイムアタック相手は、召喚獣のヘカトンケイルであるため、行動ペースを最大にできれば十分なのだ。そんなわけで、育成になかなかの時間が掛かったが、いよいよヘカトンケイルに挑んでいくことにしよう!


Part.1 - 基本事項
ガイアサルヴォーはクリスタリウム封印プレイでの生命線だった


 
「リベンジスタイル」中に2人で攻撃するのが良いが、無理せず、ずっとDEFでも良い


 そんなわけで、マハーバラ坑道の真ん中あたりまで進み、ヴァニラ・ファングの2名で、召喚獣のヘカトンケイル戦をスタートさせる。
 …なお、本戦闘が発生した物語上の理由としては、
(本当は、600年前の戦いで、自分がラグナロクに変身してコクーンを壊していたという記憶のある)ヴァニラに対し、ファングがわざと『自分がラグナロクになった』と嘘をついたところ、ヴァニラが動揺し、ヘカトンケイルが現れた」という感じである。異様にゴチャゴチャしている。しかも、本人たちとしては、ラグナロクになったことが多くの人の命を奪った大罪ということなのだろうが、私としては2人ともルシなのだから、どちらがラグナロクであっても大差は無いと感じてしまう。なお、この600年前の戦争については、見栄えのしそうなシーンであるのに、説明が全て文字でしか行われない(強いて言うなら、8章の召喚獣のムービーは、この戦いをモチーフにした演劇という設定である)ため、何が何やらサッパリという人も多いだろう。やれ、600年前の下界とコクーンの戦争は、作中設定で「黙示戦争」と呼ばれており、どうもコクーン側のファルシによって人々に全く情報が伝えられていない(コクーンにとって不都合な情報だったから?)ということらしいが、つまりコクーンのファルシ=スクエニということである。
 ――そして、バトル面では、例によって、
毎回オプティマを組み直さなければならない。今回、マハーバラ坑道では3人パーティで進めてきており、それがヴァニラ・ファングの2名に再編成されるため、どうしてもオプティマを変更しなければならないのだ。まあ、バハムート戦の時は、最初からファング・ライトニング・ヴァニラの3名で挑んでいっても再編成が必要だったため、今更という感じはある。その代わり、セーブポイントはすぐ近くに存在し、バトル前のイベントもスキップ1回で終わるため、これまでの召喚獣戦よりも更に大きな手間が掛かる…ということは無い。

 さて。このヘカトンケイル戦は、ヴァニラ・ファングの2名で戦うことになるうえ、
ヴァニラはモーションが遅く、戦力バランスにも欠けるキャラクターである。しかも、何度か述べてきた通り、この時点ではヴァニラもファングも「ブレイク不可能」の武器が手に入らないため、召喚ドライブゲージの伸びを2倍にする「TP・ドライブUP」も発動できない。というか、召喚獣戦でのTP・ドライブUPって、「アレキサンダー戦において」「ホープが『アリカント』かその改造武器を装備し」「11章冒頭でエナジーサッシュを3つ買って」「それをリスタート後の編成画面で装備させた場合」にのみ、召喚獣戦で適応可能となるのか。10年以上も使われなかったわけだ…。
 …というわけで。ヘカントケイル戦は、この前までのバハムート・アレキサンダー戦のように、10秒で終わらせるということはできない。一応、通常のプレイ方針だと、
だいたい2分くらいを掛けて戦っている人が多いようだ。バトル的には、敵は「しばらく『リベンジスタイル』→連続攻撃」を繰り返すというパターン誇り高きリベンジスタイルの最中に攻撃を加えても、以降の行動は変化しない)であるため、リベンジスタイルの最中は2人で攻撃し、連続攻撃の最中はファングをDEFにして耐える、という作戦が有効である。ただし、ファングのメインロールは、あまり本戦闘に向いていないため、無理せずファングをずっとDEFにしたままでも、時間的には間に合うようだ。どうしても駄目な場合は、パワースモークでの「ヘイスト」や、バリアスモークでの「プロテス」「シェル」、その他にもイージーモードを使用すれば、簡単に勝てるようになるだろう。
 ――なお、タイムアタックの一種であるRTAにおいては、火力が関係ない召喚獣戦なので、物凄いタイムが出る…と思いきや、
バトル前にオプティマが強制的に再編成され、そこからリスタートをせずに挑んでいくため、結局のところ2分くらいが掛かってしまうようだ。なにせ、初期オプティマが「BLA+ATK」「HLR+DEF」「JAM+ATK」「JAM+DEF」と、あまり良くないから仕方ない。もっとも、ヘカトンケイルは「スロウ」「カーズ」を無効化するため、ファングのJAMはほぼ無意味(一応、現段階でも「デプロテ」「デシェル」は取得可能)であり、ファングのメインロールはATKJAMDEFであるため、サブロールを使用しない場合、前述のようなしょうもないオプティマとなってしまいがちなのであるが…。

過去の資料を漁ったら出てきた。このバトルも、今となっては忘れられない思い出の一つ


 さて、もう1段落くらい書いておきたいので、ここではヘカトンケイルの思い出について書いておきたいと思う。それは、何と言っても、
クリスタリウム封印・改造禁止プレイでの「ガイアサルヴォーLv.3」である。
 …やれ、クリスタリウム封印・改造禁止プレイでは、人間キャラの成長が3章で止まっている
(ファングとスノウは部分的に7章レベル)が、召喚獣は本編シナリオ終了までクリスタリウムと無関係に成長するため、切り札として使用可能である。本作での召喚獣は、「HPの低い雑魚の掃討」「大ダメージやステータス異常からの仕切り直し」「亀の転倒」と、キャラを十分に成長させていても用途があるが、改造禁止プレイでは、特に火力面が頼りとなるのだ。
 ――そして、召喚獣の成長タイミングは、クリスタリウムレベル
(成長限界)の上昇と同時であり、この11章前後では、「レインズの撃破」「バルトアンデルス(2回目)の撃破」の時点でパラメーターが上昇する。しかしながら、ヘカトンケイルは、これらのちょうど真ん中のタイミングで手に入るため、入手直後では他キャラの召喚獣よりも高パラメーターに設定されている。そのため、召喚1回で削れるHPは、最大で約50万という凄まじい値に達する。この火力を活かし、かつて難関とされていたガイセリック戦の早期決着【クリスタリウムなしクリアー.第4話】など、数多くの名場面を作り出してきた。

 いっぽう、現在では、死の宣告回避技を使うことにより、バルトアンデルス(2回目)もクリスタリウム封印・改造禁止の条件下で倒せることが明らかになっており
【クリスタリウムなしクリアー.第10話】、召喚獣も更に次の段階に成長させることが可能となった。そうなると、オーディンなど他キャラの召喚獣は約3.5倍に強化されるが、ヘカトンケイルは、もともとパラメーターが高く設定されていた都合、約2.5倍にしかパラメーターが上昇しない。そのため、相対的な立ち位置としては、弱体化ということになる。
 …すると、
ライトニングのオーディンが火力最強になってしまうのだ。オーディンは、バルトアンデルス(2回目)の撃破前から、トドメ限定ながらも約50万を削れるという、ヘカトンケイルと並ぶ最強の一角であったが、バルト撃破後はそれが約175万に達し、ぶっちぎりのトップとなる。特に、大柄なモンスターに対しては、オーディンを使う以外の手は無いと言っても良い。一方、ヘカトンケイルは、同様の計算だと約125万にとどまり、リーダーとしてのヴァニラの使いづらさから、出番は激減する。実際に、バルト撃破後の更なるミッションモード攻略でも、オーディンはネオチューなどの超強敵たちを空前絶後のバッサリ感で斬り捨てているが、ヘカトンケイルは全く登場していない【クリスタリウムなしクリアー.第11話】
 ――ということで。クリスタリウム封印・改造禁止プレイでのヘカトンケイルの活躍は、もはや過去のものになった…
ということはない。ヘカトンケイルは、11章開始直後にでも入手可能であるが、その後にオーディンを強化するまでには、他に類を見ない超難関であるバルト2回目の撃破以外にも、筆舌に尽くしがたい苦労が必要である。例えるなら、モンハンワールドで、ゼノ・ジーヴァを倒してから、アイスボーンで裏ボスのミラボレアスを倒すくらいまでの手間が掛かる。アン・イシュワルダじゃなくてゼノ・ジーヴァからだぞ。というわけで、その過程で活躍可能なヘカトンケイルは、今後も強力召喚獣としての立場を維持し続けると思われる。やろう! クリスタリウム封印・改造禁止プレイ!!


Part.2 - TA編
いまいちピンと来ない戦い


 
オプティマチェンジのモーションでひるみを無効化できた


 それでは、ヘカトンケイルのタイムアタック攻略に入っていくことにしよう。
 …まず、今回の戦いでは、
これといった決定打が無いため、バトルはそれなりに長引いてしまう。前回のアレキサンダー戦で猛威を奮った「TP・ドライブUP」は発動不能であり、戦闘キャラクターが2人なうえに、リーダーは行動の遅いヴァニラである。しかも、チェーン耐性についても、バハムートの「80」、アレキサンダーの「85」に対し、ヘカトンケイルは「90」と高い。さらに、隠し数値である「召喚獣ごとの補正」(ゲージ全体への上昇補正)も、バハムートが「×1.4」、アレキサンダーが「×0.84」(が、TP・ドライブUPで2倍になるので、実質的に「×1.68」)なのに対し、ヘカトンケイルは「×0.9」である。明らかに、ヘカトンケイルが最も時間が掛かる要素に満ち満ちているのだ。

 そんな感じで、実際に戦ってみると、悲惨な状況が明らかになった。速そうなパターンとして、「JAM+BLA」でヘカトンケイルに有効なデプロテ・デシェル・ウィークを全て初手で決め、その後に「BLA+BLA」で攻撃してみたが、敵の「リベンジスタイル」中にゲージを満タンにすることができず、どうしても相手の攻撃を喰らってしまう。敵の初撃がこちら側に当たるまでに、だいたい20〜25秒が掛かるのだが、
それだけの間、一方的に攻撃をしても、ドライブゲージを満タンにできないのだ。これは、ここまでのバハムート・アレキサンダーといった召喚獣とは、一線を画している。
 …さらに、敵の攻撃のうち、主力となるものはカット値が「40」に設定されており、ガッツ状態で魔法攻撃を行っていたとしても、ひるまされてしまう。この問題は、
BLAの物理攻撃を使うことで解消でき、実際にファングはサブロールを成長させていくことで「フレイムブロウ」などを覚えられるのだが、モーション速度が遅いため、使ってみてもタイムが伸びなかった。DEFで攻撃を引き付ける場合も、攻め手が減って、結局のところタイムが増えてしまう。つまり、今回バトルでは、敵にひるまされながら戦わざるを得ないのだ。
 ――ただし。前述のようにやる気の無くなる要素ばかりではなく、
今回はステータス関連については楽である。このバトルでは、初手でデプロテ・デシェル・ウィークの全てをヴァニラ1人で決めなければならないのだが、敵のステータス耐性は全て「0」である。また、ヴァニラは、ベラドンナワンド系統のランク3武器を装備しており、「弱体系成功率UP」を使える(成功率が×1.4)。そのうえ、ヴァニラのJAMはメインロールであるため、ロールレベル4にまで成長しており(×1.33)、デプロテとデシェルは約75%、ウィークは約55%の確率で成功させられる。実際のバトルだと、開始直後の5回連続行動で、ヴァニラは「デシェル・バイオ・ウィーク・デプロテ・デシェル」とコマンドを入力する。これと、チェーンボーナスの僅かな上昇を合算することにより、だいたい4割程度の確率で必要な3つのステータスを全て決められる。ということで、今回のJAM足切りは、そこまで厳しくないと言えるだろう。

 ということで。戦い方としては、まずヴァニラ・ファングでの「JAM+BLA」で敵にデプロテ・デシェル・ウィークを発生させ、その後は「BLA+BLA」でずっと攻撃を仕掛けていく。
 …ただし、今回は、ドライブゲージを満タンにする過程で、必ず敵の攻撃を受けてしまう。行動パターンとしては、「@ファング→ヴァニラの順に連続攻撃を加えてくる場合」「A『クエイク』を使ってから連続攻撃をする場合」の2つがあり、@のほうが圧倒的に頻度が高い。こういう書き方をすると、Aのほうがタイムが短縮できるため、運ゲー度が加速する…という流れになりそうだが、
今回は@のほうが短いタイムが出るため安心である。クエイクは、魔法のくせにカット値が「40」もあって、普通にこちらの行動が妨害されてしまうのだ。
 ――そして。@のパターンでは、ヘカトンケイルはファング→ヴァニラの順に狙ってくるようだ。そのため、攻撃によってファングがひるまされたら、
そのタイミングでオプティマチェンジを行うことにする。これにより、懐かしのオーファン戦でのひるみキャンセル【クリスタリウムなしクリアー:おまけ4】のような感じで、ひるみを無かったことにでき、タイムを短縮できるのだ。行動の内容自体は変える必要が無いため、オプティマは「BLA+BLA」から「BLA+BLA」で良い。これを成功させるたけで、タイムを1〜2秒くらいは短縮できる、というか今回はタイム短縮に繋がる要素がこれくらいしか無い。その他には、ヴァニラのBLAの行動で、チェーン上昇値が僅かだけ少ない「エアロ」を使われないよう、手動コマンドで「ファイア・サンダー・ファイア・サンダー・ファイア」と入力していったくらいか。

 そんなわけで。実戦では、オプティマチェンジによるひるみキャンセルが非常に上手く刺さり、好タイムを記録できた。私は、ファングへの「ラッシュ」でのひるみを無効化しようと、「BLA+BLA」から「BLA+BLA」へのオプティマチェンジを行ったのだが、するとファングのひるみだけでなく、その後の「ハリケーンキック」
(範囲の広い回し蹴り)でのヴァニラのひるみまで無効化でき、その後の行動を円滑に行えた。実際に動画を見てみると、ヴァニラがオプティマチェンジのポーズを取りながら後ろに押し出されていて、回し蹴りでのひるみを無効化できており、しかも12秒ルールでゲージも補充できているため、なかなかお得感満載のオプティマ変更となった。
 ――そんなわけでの記録は、
32秒というものである。それまでの挑戦で、34秒というタイムは何回か出ており、そこから一気に2秒縮まったタイムが出た。そして、いつも通り動画制作ソフトで小数点以下を計測したところ、だいたい32.9秒くらいのタイムであったため、まあこれで良いだろう…ということである。正直、今回はあまり工夫できる要素が無くて微妙な戦いだったから、早期に結果が出てくれたことは良かった…。

動画




記録
「ヘカトンケイル」戦:
32秒

編成
戦闘メンバー   オプティマ
ヴァニラ HP4410 / 物理519 / 魔法925
ニルヴァーナLv.26(ベラドンナワンド系統)
閃光のスカーフLv.1 / 疾風のスカーフLv.1 / 疾風のスカーフLv.1
「弱体系成効率UP改」「開始時ATB完全」「ATB15%加速」
1 BLA+BLA
2 BLA+BLA
3 JAM+BLA
ファング HP4990 / 物理916 / 魔法704
ランス・オブ・カインLv.46(ブレードランス系統)
閃光のスカーフLv.1 / 疾風のスカーフLv.1 / 疾風のスカーフLv.1
「開始時ATB完全」「ATB15%加速」
4 -
5 -
6 -

(各キャラクターの成長段階を工夫し、
ファングは、BLAでファイアとサンダーのみを交互に使うようにしている。
毎回オプティマが自動セットされる都合、4番目に不要なオプティマが登録されているが、
この編成表では無視している)


戦い方
「JAM+BLA」
で、ヴァニラがデプロテ・デシェル・ウィークを決める

「BLA+BLA」に変えて攻撃する

敵の攻撃が来たところで、「BLA+BLA」に変えて、
ひるみ無効&12秒ルールの効果を得つつ、更に攻撃する

(セーブデーターは【こちら】



さすがに、この時点でこいつらに勝とうとするのは、かなり準備しないと無理か…


 というわけで。ヘカトンケイルを撃破すると、物語はスーリヤ湖→テージンタワーと進んでいく。
 …さらに、このタイミングで、受注できるミッションも増える。特に、廃都ハリに進むための「シュファクス」は、スーリヤ湖からマハーバラ坑道に戻ることで解禁されるエリアで登場する。そうして廃都ハリに進み、
最凶の死将である★ゼノビア様★を倒すと、お待ちかねの淘汰の断層にも挑める。

 そして。次のタイムアタック対象は、あの
ファルシ=ダハーカである。クリスタリウム封印・改造禁止プレイでの超強敵として立ちふさがることを始めとし、ストーリー中でも屈指の強敵であり、本プレイとしても、久々の“HPを削って倒すボス”となる。そのため、今度は、召喚獣戦だった今回と異なり、全員のランク3武器をLv.★にすることなど、しっかり育成を行っていかなければならない。もちろん、その努力が反映される相手ということで、モチベーションも上がりまくるというものである。
 ――というわけで、引き続き、ミッションを埋めつつ、亀を倒しつつ、キャラクターの育成を一歩ずつ行っていくことにしよう!

 

(2020年10月30日) 93 PV

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