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ウイルスソフト vs やり込みinFF / やり込みinFF

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2025年9月9日(火)
ウイルスソフト vs やり込みinFF


 
コンピューターウイルスと戦っているように見せているが…


 
「ウイルスソフト」という用語は存在せず、基本的には「ウイルス対策ソフト」「アンチウイルスソフト」の誤りだ。その心は、もちろん「パソコンに感染する『コンピューターウイルス』と呼ばれる不正プログラム等への対策をしてくれるソフトウェア」という意味だ。しかし、本日は、その“ウイルス対策ソフト”が、文字通り、我が職場をクラッシュさせた。どっちがウイルスか分からん。
 …まず、いつものように、背景から紹介していこう。我が社は、この7月に、機器の総入れ替えを行い、その際に、「監視ソフト」「ウイルス対策ソフト」の2つを、全PCに導入した。しかし、そのうちのウイルス対策ソフトが
暴走し、とある検査のデーターを全てストップさせた。その検査は、その先の仕事を他部署が進めるうえで、絶対に必要な業務である。かくして、そこがボトルネックになって、我が社の業務が全て止まってしまったのである。ちなみに、実際のコンピューターウイルスは入ってきていなかったことが分かっており、「免疫の過剰反応」的な事態ですらなく、完全なるフレンドリーファイアである。
 ――ちなみに。そのウイルス対策ソフトの導入には、私はあまり積極的に関わっておらず、本日のトラブルも、F通の攻略本マニュアルと格闘しながら、横耳で聞いていた程度である。業務内容の都合もあって、正確性を欠く記述となることを、ご了承いただきたい。では、
嘘のような我が社の現実へ、いつものように逝ってみよう!

 さて。問題の部署では、どうやら今週月曜日に「部門担当者に告げず、検査用の全PCに、該当のウイルス対策ソフトをインストールする」ということを行ったようだ。これまでは
「まずは1台だけ入れて様子を見る。その後、少しずつ適用台数を増やしていく」という、まさに毒を体に注入していくような慎重さで導入していたのに、その枷が一気に外れたのは、何故だったのか。ここまで大きなトラブルが無かったので、さすがに大丈夫だろうと、功を焦ったのかもしれない。
 …すると、今日火曜日の朝から、
該当部門の検査が異様な遅さとなり、進まなくなった。ログを取って調べてみると、どうやらウイルス対策ソフトの誤作動と分かった。曰く、1個の検査データーを送信するたびに、ウイルス対策ソフトが大量のスキャンを発生させ、実用性の無いほどの重さにしてしまう。やがて、該当部門の業務がストップしてしまったのだという。無量空所が始まってしまった…。
 ――というわけで。10時ごろになって、まずは部門のお偉いさんが、我がサーバールームの隣の部屋に訪れた。落ち着いてはいたものの、「ここで怒っても問題は好転しない」という冷静さと、「大声を上げると社内での立場が悪くなる」という自制心が勝っていただけなのであろう、いつでも怒鳴り声が飛びそうな緊張感が流れていた。その後、事態は収集せず、社員向けのテキスト配信のみならず、客向けの館内放送でも異常が知らされるなど、どんどん被害が広がっていった。たった4人しか居ない我が部署に、AIイラストでお馴染みの社長まで様子を確認してきた。なお、最終的には、業者を呼んで「ウイルス対策ソフトの運用を一時的にストップさせる」という方法で、午後には一定の沈静化をしたようだ。その後は、オンラインにて会議会議だが、当然である。こんな事態になったら、
叱責で済めば優しいほうで、損害賠償を請求されても文句は言えないぞ。

 ところで。この「監視ソフト」「ウイルス対策ソフト」は、原則として、社内ネットワークにつながる全てのPCに導入することになっている。現在の私の業務として、
「中古PCを整備して、再び現場に送り出す」というものがあり、その際に、これらのソフトも導入している。だが、その評判は最悪も最悪であり、現地で作業をしていると、「PCが遅い」と頻繁に苦情が出てくる。私も凄くそう思う。あくまで「現場から帰ってきた端末の整備品=中古」ということで、当たり外れはあるのだが、運悪くガタが来ている外れ端末を引き、それに不要なセキュリティソフトまで入れてしまうと、電源を付けてから最初のソフトウェアが動くまでに3分くらいかかり、WordやExcelの起動・終了に10秒20秒掛かるなんて次第で、Windows95のPCみたいな雰囲気になってしまう。せっかく新しいOS・新しいPCに変えて、それで遅くなるなんてのは、果てしない無力感を覚えるものだ。
 …やれ、私も、家で新調したばかりのPCを使っているから分かるが、
どうして職場のPCはここまで遅いのかと、常日頃からイライラしている。情報システム部に勤めている職員が、未だにWindows7の旧端末を使っているという時点で、我が社の、果てしない情報インフラへの理解不足が伺える。そして、その状況を更に悪化させるのが、「監視ソフト」「ウイルス対策ソフト」であり、こいつらの存在により、異様なまでに動作が遅くなる。
 ――その他の例として、それらの監視&ウイルス対策ソフトが、
Windows基本部分のセキュリティと干渉し、エラーダイアログが繰り返し生成されるというバグも存在している。だがもう、こんなものは諦めるしかなく、「それは実害が無いので、OKを押して、そっと閉じてください」という回答を繰り返すに至っている。やっぱりウイルスソフトじゃないか!

はよ開けんかいゴラァ!(どうして早く開けてくれないのですか)


 というわけで。本日の弊社は、
「ウイルス対策ソフトの誤作動により、会社の業務がストップする」という大災害をもたらした。やれ、これについては、「コンピューターウイルスに感染したため、該当部門がストップした」と言ったほうが、信じる人は多いであろう。“何の外的要因も無かったのに、勝手に対策ソフトが過剰反応して、正常だった業務体型をクラッシュさせた”…そんな馬鹿げた事態、有り得ないからだ。
 …そして、これら監視ソフト&対策ソフトは、
普段からPC動作をかなり重くしており、それにより、私がレストアしているような中古端末は、実用性を欠くほどの動作速度になってしまう。しかもそれで、2ソフト合わせて、1台あたり年間1万円以上のライセンス料を請求される。化け物かよ。これは「ランサムウェア=身代金要求型ウイルス」とは、ちょっと違うな。サブスク型ウイルスとでも言おうか?
 ――さらに。その
ウイルスソフトが、「毒をもって毒を制す」的に、他のウイルスを寄せ付けない活躍をしているかというと…実は、それすらまだ分からない。どうも、7月の機器入れ替えが終わって、既に1ヶ月半が経つというのに、まだ評価中であり、本運用に至っていないからだ。本来、7月の機器入れ替えと同時に全PCに導入される予定が、様々なトラブルによって、遅れに遅れた。もっとも、「会社の業務が全て停止する」なんてトラブルは、もちろん前代未聞であり、更に予定が遅れるのは確実であろう。ちょうどいい、そのまま西暦9999年くらいまで先送りしてくれないだろうか。もう駄目だろ、この「ウイルスソフト」…。

 さて。我が社の情報システム部門の
黒歴史として、「AIイラスト技術によって、業務システムがおっさんの絵で埋め尽くされる【日記:2025/7/15】」「非一般向けの専門ソフトウェアの問題解決にAIを使った結果、トンチンカンな解決法が導き出される【日記:2025/9/2】などと、間違った技術的アプローチが次々と露呈してきた。だが、今回の「ウイルス対策ソフトを無理に導入した結果、会社の業務全体がストップする」も、肩を並べるレベルの新キャラと言える。失敗事例として、同業他社に共有したいくらいの、典型的なダメ案件だ。
 …また、私が携わっている
「中古端末のレストア」が、この監視ソフト&ウイルス対策ソフトによって、現在進行系で駄目になり続けているのは、悲しいものだ。実用性も私の意欲もゼロである。正直、コストパフォーマンスに優れたWin11対応のミニPC【日記:2025/9/7】を新規に購入し、それを標準搭載のWindowsDefenderのみで守り続けたほうが、まだマシなのではないだろうか。PC購入の代金くらいは、社員さんが軽快なPCでどんどん働いてくれれば、あっという間に取り返せる。だが、それをせず、我が社はF通の言いなりで、「デカくて」「性能が低く」「値段が高い」の三拍子が揃った最低のデスクトップPCを、およそ500台は買ってしまった。しかも、それにウイルスソフトをわざわざ導入し、業務システムの完全停止や、古いPCの鈍足化など、ウイルス感染にも等しいトラブルを、自ら招いてしまっている。やることなすこと、全て無駄である。
 ――やれ、私はこれまで、「自民党が駄目」「日本社会が駄目」「大企業が駄目」、自分たちは頑張っていると、そういうふうに思ってきた。しかし、
我が社も十分にアホであり、その内容は、日本社会の平均に比例していると言えよう。たぶん、「ITリテラシーの低いお偉いさんが、いい感じに言いくるめられて、不要な商品を大量に買った結果、現場で多数のトラブルが発生し、末端社員が苦しめられる」なんてのは、日本のどの会社でも起きているのだろうな。社内PCへの「ウイルスソフト」の導入なんてのは、まさにその典型例だ。

(2025年9月9日)

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