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管理人の日記
とても からい
しまった!
2月のデザインはチョコレートじゃなくて激辛にしておくべきだった |
本日、諸事情により外出せざるを得なくなったため、そのついでということで、道中のコンビニに寄ってみた。すると、あの「
…やれ、これまで、私は「ローソンだと辛辛魚が売っている」という捉え方であったが、先日(【日記:2022/1/31】)と合わせて15件ほどのコンビニを訪れたうち、品切れも含めて入荷していたのは、ローソン1・セブンイレブン1・ファミリーマート1であり、ローソンの中にも辛辛魚を取り扱っていない店舗があった。仕入れるかどうかは、その店の方針次第ということであろう。
さて、この「辛辛魚」は、毎年恒例の期間限定
激辛カップ麺であり、だいたい1月末から1ヶ月程度だけ購入できる。もう今年で14年目であり、恐らく私を含めた強烈なファンが買い支えているのであろう。辛さはもちろんとして、豚骨ベースのコクのある味わいが魅力である。ただ、非常に辛いので、辛さに自信があるという人も、初見は必ず1個だけの購入にとどめてほしい。苦手な人は、少量を分けてもらう程度でも、口がヒーヒーになることだろう。
やれ、激辛というのは、なかなか難しい概念である。世間で言う「激辛」は、私ほどのマニアから言わせると、まるで辛く感じないことがほとんどである。その他にも、塩辛すぎて駄目だったり、ただ唐辛子を増やしただけでコクが足りなかったり、ネギ類の酸味まで「辛いから好きだろ?」と言われたり、世間体を気にして唐辛子を2〜3回ほどしか振れなかったり(※普段はその10倍は掛ける)などと、なかなか満足の行く辛みライフを送ることは難しい。
…ちなみに、私は、この混迷を極める辛さ業界を統一するために、ココイチ指数というものを提唱している。カレーチェーン:「CoCo壱番屋」の辛さ追加メニューである「1辛」〜「10辛」の数値を使って、他の食品の辛さを表現しようという考えである(【日記:2015/11/14】に記述アリ)。だが、なにせ私自身が外食を全くしなくなってしまったため、普及をするわけがないというものだ。辛辛魚は、6〜7辛くらいかな…?
さて。私の「辛辛魚」との付き合いは、もう10年は続いている。過去の日記を探ってみたところ、私が「辛辛魚」と初めて出会ったのは、2011年のことのようである。というのも、2012年の時点で、既に1年前に親しんだということが書かれている(【日記:2012/1/10】)からだ。また、2011年のエイプリルフールネタの1つとしても取り扱われており(【「太いニュース 2ちょんねる」】)、出会った時点でハマっていたことが分かる。
…そして、そこからは、毎年欠かすこと無く食べており、「月見バーガー」的な感じで、この時期の楽しみとして完全に定着している。辛辛魚は、激辛カップ麺における傑作商品であり、今後も長くお世話になっていくことだろう。ここまで来ると、期間限定でなく、是非レギュラー化をしてほしいものだ。そうすれば、私もサブスク気分で食べ続けるのだが…。
――というわけで。今年の日記でも、「辛辛魚[2022]」と題し、レビューをしてみることにしよう。なお、前作の「辛辛魚[2021]」も存在する(【日記:2021/2/2】)。多分、来年以降も、「辛辛魚[2023]」などと続いていくはずだ…。
辛辛魚ですら、減塩の流れには逆らえないのか? |
ところが、そんな「辛辛魚」を、今年ひとくち食べて思ったのは、「あれ!
味が薄くないか!?」ということである。例年、辛辛魚を食べると、「辛さは増したが、コクは減った」という感想になっていることが多いが、今年は一口で味の薄さを感じてしまったのである。
…というわけで。データーを見てみたところ、どうも辛辛魚に入っている塩分が、2021年の商品では7.6gであったところが、2022年だと6.9gになっているようだ。1割減っている。そして、塩分表示は「めん・かやく」と「スープ」で分けられており、特に前者の「めん・かやく」については、2.5g→1.6gと、約2/3にまで減らされている。そりゃ、これだけ違えば、1年ぶりでも味の薄さが分かるわけだ。逆に、スープについては、5.1g→5.3gと微増しているが、私はカップ麺のスープは辛ラーメンを除いて飲まないため、その部分はあまり関係が無く、純粋に薄くなったとしか言いようがない。
さて。一般論としては、減塩をしたほうが良いことは間違いない。世間では、食べすぎ・飲みすぎによって体を壊したという人はよく見る。そういう人が、病院で治療を受けて回復をしたところで、まず間違いなくまた食べまくる。こういう状況には、無気力感を覚えるものだ。もし、スピード違反で交通事故を起こして病院送りになった人が回復したら、安全運転に努めるだろう。なのに、なぜ食べ物には、それが当てはまらないのか。健康を保つため、病気になっていない段階から、少食や減塩を心がけるべきというのは、現代人における道徳のようなものだろう。
…しかしながら。「辛辛魚」のような“ごちそう”にまで、無理に減塩を当てはめる必要は無いと思うのだ。健康は確かに重要であるが、食べることも人生の大きな楽しみである。しかも、「辛辛魚」は、期間限定商品で短期間しか購入できないうえ、その尖った味付けが評価されてきた食品である。そういう商品は、減塩よりも、味を保つことのほうを重視してほしいのだ。0.9gの塩分は、辛辛魚ではなく、他の食品で減らせば良いのだ。
――やれ。上の、厚生労働省が作った資料(【こちらのPDF】)では、日本人の平均塩分摂取量は、全般的に減ってきているようだ。個人的な体感として、最近の食べ物は味が薄くなったと思う。もし、同一商品を経時的に観察していけば、「量が少しずつ減って」「値段が上がっている」のと同じように、塩分についても削減されている傾向があるだろう。日本人の好みが薄味となったのか、それとも政府等が減塩を働きかけているのか。それ自体は良いことであるが、減塩にもメリハリを付けるべきだ。辛辛魚のような少量の嗜好品は、それが愛される理由となった元々の味のほうを大切にしてほしいのだ。
というわけで。2022年の「辛辛魚」は、減塩によって麺の風味が薄まってしまい、若干ながら残念な感じとなってしまった。
…とはいえ、カップ麺全体で見れば、辛辛魚が濃厚なことには変わらない。また、辛さと味のバランスも、引き続き最上級に位置するだろう。よって、例えるなら、この減塩は、オリジナル版FF12の戦略性が、ザ・ゾディアック・エイジに変わってしまったようなものである。変化後のほうが、初見の人には親しみやすいのだろう。ただ、私のように、こだわりを持って選んでいる人にとっては、変化前のほうが良かったのである…。
――やれ、「辛辛魚」のように、“ニッチだからこそ猛烈な愛好家を持っていた商品”も、どうしても日本社会全体の流れには勝てないものである。他の例を挙げると、元々は臭くて酸味もあったキムチが、日本で普及するに従い、「キムチ風浅漬け」に変化していった、いや日本に媚びていった。辛辛魚に起こったことも、これと同じである。やはり、辛さを求める生き方をするのは難しい。やっぱ辛ぇわ…。
(2022年2月3日)
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