.                                                                                                                                                                                                                .
【ピ版FF6】棒 立 ち 爆 裂 拳 / やり込みinFF

トップページ > 管理人の日記 > 2021年12月18日の記事

管理人の日記
バルガス「そんな拳では、私を倒すことはできない

←前の日の記事へ 次の日の記事へ→


2021年12月18日(土)
【ピ版FF6】棒 立 ち 爆 裂 拳


 
わ!


 人はまた、同じ過ちを繰り返そうとしているのか。先日公開された「ピクセルリマスター(笑)」版FF6の画像において、またしても貧相な出来が発覚してしまった。FF4の腕立てカイナッツォ【日記:2021/8/28】、FF5の水没ウォルス城【日記:2021/10/29】に続き、3例目である。からかっているのか?

 さて。まずはいつも通り、「ピクセルリマスター(笑)」の概要から説明していこう。これは、FF1〜6を高精細なグラフィックにして現行機に移植するというプロジェクトであり、今年6月に発表が為された。しかしながら、初報の時点で、「原作にすら劣るドット絵」「対応ハードがPCと携帯電話で、PS4やスイッチが無い」などと、不穏な空気が漂っていた。そして、実際に蓋を開けてみると、「GBAやPSPでの追加要素は削除」「ドットの世界観に合っていないアレンジBGM」「後発版の要素が中途半端に残っており、完全移植としても微妙」という、なかなか悲惨な品質となっていた。しかも、この出来で「旧スマホ版を配信停止にしてしまう」という処置をしたのだから、無いほうがマシとすら言われることもある。
 …とりわけ、原作がFCからSFCへと移行した『4』以降の評価は、
最低としか言いようがない。まずFF4は、ATBバグとレベルアップまでの経験値半減によって、ゲームバランスが消滅した。また、FF5は超絶バグ移植によって、何がなんだか分からなくなった。私のようなユーザーにとっても、「2,1,1,4型の低レベルプレイが不可能になった」という致命的な変化が起こっている。これについて、当初は「あやつる/はなつ」のバグであると考えられていたが、加えて現在では、「死の宣告で敵を倒しても経験値を回避できなくなった」という隙の無い二段構えであることが発覚している。と思ったら、スマホ版のほうだと、モンスター図鑑から戦闘ができる機能を使って、プチチャリオット自体の出現を回避できるというバグ技があるらしい。宇宙の法則が変なのだ…。
 ――そうして、様々なものを犠牲にしながら、
現在では、ラストであるFF6の発売を残すのみとなっている、ということだ。なお、サイトの特性上、私はレトロなFFを多くプレイする人間なので、これらの情報は熱意を持って追い続けており、数多くの記事を書いている。そのため、更に詳しく知りたい場合は、それらの過去記事を読んでいただけると、理解が深まるであろう【記事@】【記事A】【記事B】【記事C】。冒頭との重複も含む)

 では、話を、今回の話題であるFF6に持っていこう。冒頭の画像は、先日12月17日に「ファミ通TUBE」で配信された動画から取ったものである
【YouTube】。ここでは、発売前のピ版FF6について、静止画ではあるものの、新規画像を含む15枚のスクリーンショットが公開された。そのうちの一つが、この記事の最初に載せた、「マッシュが爆裂拳(ばくれつけん)を放っているシーン」である。
 …やれ、
率直に言って、まず静止画としてのキャラドットの出来が悪いのは、既知の問題であるから置いておこう。だが、マッシュが棒立ちで爆裂拳を使っているのは、何か変ではないだろうか。通常、両足を横に並べたままパンチを出すと、腰が後ろに下がってしまい、威力が出なくなる。これはおかしいと思ったので、手元のGBA版で爆裂拳を放って撮影をしてみたところ、やっぱりGBA版では左足を前に出すようなポーズを取ったうえで、連続打撃を加えている。また、ピ版では、棒立ちマッシュの両手がそのまま写っているため、胸元からロケットパンチが飛んでいっているようにしか見えないが、GBA版では奥の右手が直接は見えなくなっており、そこから連続の打撃を放っている…という説得力あるグラフィック表現になっている。
 ――もちろん、これはゲームであるのだから、「現実の格闘技のことなんて、どうでも良い」と思う人も居るだろう。ごもっともな意見である。しかし、そうして、
無数の「これでいい」を積み重ねた結果、「コレジャナイ」のピクセルリマスターが生まれたというのは、FF4・FF5の例を思い出していただければ、明らかである。そもそも、「ピ」は、一応は“あえてドット表現にする”ということにこだわっているはずのシリーズである。その中の、しかも宣伝用として先出しした画像がこの程度という時点で、明らかに展開が読めている。FF6も、今からはでは想像も付かないような、恐ろしい出来となるだろう。

 ちなみに。更に言うと、ピ版のスクリーンショットで出現している「ブラッドファング×2+ヴァルチャー」という敵パーティは、
砂漠には出てこない(崩壊前のコーリンゲンや後のコロシアム近くの「荒野」に出現)。そのため、これについても、何かがおかしいのだ。私は、この話を最初に聞いた時、「さすがにモグで地形を変えた後だろう…」と思ったのだが、当然のごとくそんなことは無かった。崩壊前から崩壊してる…。

続きのセリフは「俺達にもまだ夢はある、いや夢を作り出せる!」だが、ピのスタッフじゃ無理


 というわけで。ピ版FF4→ピ版FF5のコンボで、もう期待をしている人もほぼ居ないと思うのだが、ピ版FF6も
ご察しの出来となることが明確となった。
 ――まあ、FF6は、非常に深いところまで研究が進んでいるタイトルである。そのため、「FF6学会」と呼ばれているような人たちが、“興味本位で1回やってみるバージョン”としての価値はあるだろう。だが、
間違っても、初心者に前向きな理由で進められるものではない。こんなものが、公式の言っている「2D決定版」「究極のドット」であるわけがない。SFC版のほうがよっぽど「究極のドット」だし、追加要素のあるGBA版や旧スマホ版こそを「2D決定版」と呼ぶべきだ。こんな劣化版で遊ぶのは、動画サイトで動画だけを見て、“やった気分になる”のと大して変わらない…。

 そんなわけで。
ピ6の出来も悲惨ということが分かったが、まあ「出来が良いことが判明した」ならともかく、出来が悪いのは予定通りのため、今さら特に驚くべきことではない。これまでと同じく、“リマスター”とは名ばかりの、全方面における劣化版である。
 …ちなみに、今回はGBA版との比較となったが、GBA版FF6も、原作であるSFC版と比べ、劣化点の目立つバージョンである。
だが、それと比べても、ピ版は圧倒的に劣ってしまう。そして、GBA版には、「当時としては、携帯機でFF4〜6が遊べるというだけで価値があった」「新規の追加要素が作成されている」という魅力があったが、ピ6にそんなものは一切ない。FFシリーズでも稀に見る悲惨さであり、史上最低のクソ移植というほかに評価は無い。

 よって、私も、これまでと同じ主張をすることにしよう。まず、ピクセルリマスター(笑)については、もう“バンドル”として6作セットでのプレイ権を販売してしまったので、仕方が無いということにして、ピ6を発売する。その後は、まず、すぐできることとして、
配信停止にした旧スマホ版を復活させるべきだ。続いて、「FF1,2はPSP版」「FF3はDS版」「FF4はPSP版とDS版」「FF5,6はGBA版」を、PS4/5とスイッチで遊べるように配信する。それから、「ピクセルリマスターは10年遊べる2D決定版!」というセリフはだったので、改めてFF1〜6の決定版を作り直す。この順番である。
 ――え、
「ピクセルリマスター(笑)の、PS4/5やスイッチへの移植」だって? とんでもない! 被害者を増やすだけである。こんな作品を遊ばれて、新規ユーザーに「FFなんてつまらない」と思われたら、こっちとしても迷惑だ。

(2021年12月18日) 269 PV

登録タグ/ FFシリーズ これはひどい コレジャナイ感
この記事のURL 日記ログへ移動する / 編集

←前の日の記事へ 次の日の記事へ→

2021年12月18日の記事を表示しています。

日記のメインページへ
トップへ


System: Trishula Ver.1.26