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管理人の日記
7リメイクの新DLC? が発表されましたが、当然のようにPS5限定です。ここまで買えないとは…
※怪盗団が転売で5000円多く巻き上げているという意味ではありません |
本日は、私から提案である。今、PS4を持っているが使っていない人、特にノーマルPS4でそれに当てはまる人は、是非とも売却してほしいのだ。私に、ということではなく、「他の欲しがっている人に」という意味である。売る場所は、後述する理由から、ゲオなどの実店舗が望ましい。
さて。次世代機であるPS5が、未だに容易には購入できないということは、今さら特に述べるまでも無いだろう。本日の話題は、その煽りを受けて、なんと前世代機のPS4まで品薄になっているという話である。
…まず、PS4の高性能版である「PS4pro」については、去年9月の時点で新品の出荷が終了している。これについては、PS5がPS4ソフトの互換性を持ち、「PS4pro2」のようにも使えるため、PS4proは中途半端な存在となってしまい、作り続けても仕方が無いということであろう。一方、そうでない「ノーマルPS4」については、今も出荷が続いていることになっている。しかしながら、昨今の社会情勢によるゲーム需要の増加、および部品である半導体の不足を受けて、PS5だけでなくPS4まで買いづらい状況となっているのである。
――具体的に、ネット上を探してみると、元締めのソニーストアでは「入荷待ち」となっており、Amazonでも定価より遥かに上の怪盗団しか出てこない。一方、中古市場を見てみると、私が“中古価格の指標”としてよく使うゲオのオンラインストアでは、そもそも出品数自体が少ないのだが、あまり状態の良くない本体ですら、25000円程度と高めの値段が付いている。ネットオークションでも、20000円を超えるような値段で落札されていることもある。
やれ、ノーマルPS4の定価は、29980円(税抜)となった2016年9月から、ずっと変わっていない。一般的に、次世代機が発売すると、前世代機が不要となって売りに出す人が増えるため、その中古価格は大きく下落する(その後しばらくして、再び上がることもある)。そんな中、この空気は、異様である。今のPSには、「PS5が買えないのなら、せめてPS4を…」という選択肢すら存在しないのだ。ちなみに、関連する周辺機器まで品薄となっており、「PS4のコントローラー」を壊してしまったが、購入できないという声も多い。PS5のコントローラーは売っているのを見たが、コントローラーだけ買えてもなあ…。
そして。ここから、私が最重要だと思うことを述べよう。私の近所のゲオでは、もう1年以上、「中古のノーマルPS4」が品切れとなっているのだ。これは非常にマズい事態である。
…というのも。ゲームというのは庶民の娯楽であり、何なら仕事帰りにフラっと寄って、それで買うような物である。だから私は、間口を広げるという意味で、実店舗での販売は非常に重要であると思っているし、中古屋も悪ではなく、ゲーム販売に協力する仲間だと思っている。だからこそ、その実店舗でPS4が買えないというのは、新規層が参入できないという意味で、非常に由々しき状況なのである。
――いっぽうで。目線を少し横に向けてみると、PS4proについては中古販売の在庫が有った。しかし、PS4proは約10000円高く、その値段差がライトユーザーにとっては重要なのであろう。この10000円がどれくらいかと言うと、ゲオのオンラインストア価格となるが、「FF7リメイク(第1弾)」が3000円、「ドラゴンクエスト11(初代PS4版)」が1300円(セール中)、「モンスターハンターワールド(オリジナル版)」が300円、「ホライゾン:ゼロドーン/コンプリートエディション」が800円などである。このレベルの値段で中古の大作ソフトが買えるのだから、10000円というのは確かに大きいだろう。
加えて、現在のところ、「PS4proでは動くが、ノーマルPS4では動作しない」というタイトルは無い。そのため、これまでに登場したソフトに加え、これから発売する「エルデンリング」や「グランツーリスモ7」なども、ノーマルPS4で遊ぶことができる。よって、パフォーマンスさえ我慢すれば、ノーマルPS4を今後しばらく使っていくこともできる。「本体価格を10000円節約するためにノーマルPS4を買う」という選択肢は、確かに存在するのである。
「いまノーマルPS4を持っていて、使っていない人」が、実店舗にPS4を売ると、こうなる |
そういうわけで。この、「実店舗で中古のノーマルPS4が購入できない」というのは、まさに危機的状況である。何にでも言えることだが、新参者が入って来なければ、どんどんとユーザーが高齢化していき、衰退の道を辿るのみであるからだ。
…だからこそ。私は、冒頭で述べたように、「いまノーマルPS4を持っていて、使用していない人」には、PS4を売ってほしいと思っているのだ。その売却先も、まあ本当に欲しがっている人に届くのならどこでも同じと言えるが、実店舗が好ましいと私は考えている。理由は、ふらっと立ち寄って購入するようなライトユーザー層に、プレイステーション界隈へと入ってきてほしいからだ。
――ちなみに、ノーマルPS4の買取価格については、ゲオのオンラインストアにて、「最高22000円」(2018年発売の現行モデル)とされている。まあ、需要の続いている商品なうえ、初期バージョンもアップデートで現行モデルと変わらなくなるため、よほど状態の悪い本体でもない限り、まともな値段が付くことだろう。こうして売却をすることで、売った人はまとまった額が手に入り、買う人は望んでいたノーマルPS4でゲームを遊べ、仲介したゲオも利益を得ている。誰も損をしていない。逆に言うと、損が発生するのは、「元気なPS4が家でホコリを被っている状態」だ。一般に、ゲーム業界では、ハードではなくソフトで利益を出すスタイルであるため、なんならソニーですら、中古本体をバリバリ取引してほしいと思っているはずである。
ということで。繰り返しとなるが、いま現在、「PS5を購入した」「ニンテンドースイッチで遊んでいる」「その他のゲーム機を使用している」などの理由で、しばらくPS4を起動しておらず、その予定も無いという人は、どんどんPS4を売りに出してほしい。単純に、現在は中古価格が上がっているので、満足できる価格での売却が可能だろう。しかもそれによって、新たにゲームを遊びたい人たちの元にPS4が届くのだから、一石二鳥である。
…まあ、正直なところを言うと、このような活動をせずとも、PS5の出荷が十分に為され、欲しい人の全員が買えるようになるのが一番である。しかし、様々な社会情勢により、ソニーが頑張るだけではもちろん、日本全体ですら何とかすることができず、需要不足の解決には、数年という時間が掛かりそうだ。そして、前述の通り、ゲームというのは庶民の娯楽であり、「今すぐに遊べる」というのがとても重要だ。「何年後には品薄が解消する」とか「更に何年後には任天堂ハードの性能が追い付く」とか、そういうのではなく、今日明日の単位で遊べるようにしたいのである。
――というわけで。このプレイステーションの危機に対して、我々ができるのは、「ノーマルPS4を持っていて使っていない人は、売りに行く」ということである。買うのではなく、売るので良いのだ。奇妙なことだが、現在の社会では、「ノーマルPS4を売りに出すと、誰も困らず、むしろ皆が得をする」という状況になっている。必要な人の元に必要な物が届くのは、良いことである。もうPS4でゲームをやらないという人は、ぜひ売却をしてみてほしい。
(2021年12月16日)
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