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回復禁止 低レベルクリアー プレイ日誌
初代PS版ではフィールアイコンが出なかったので、まあ見つけるのは無理だった |
引き続き、FF9のラスダンである「記憶の場所」の探索を続けていこう。今回は、まずは海のマップに出現する「ハーデス」から戦闘を始めていく。
…ご存じ、ハーデスは、FF9における「究極の合成屋」であり、バトルで勝利することによって利用が可能になる。倒さなくてもストーリーをクリアできるため、“隠しボス”的な特性も持っている。ちなみに、「究極の合成屋」の存在については、DISC1でリンドブルムに入った時のモグタローのチュートリアルで聞ける。そこでは、「究極の合成をしてくれる幻の合成師」と記されており、「究極の合成屋」という名称は作中に出てこなかったりする。
そんなハーデスは、変なところでツッコミの多いボスとなっている。
…まず、「究極の合成屋」が隠れている場所は、記憶の場所の海マップ(「生まれる者」)の、通路の裏側である。やれ、「究極の合成屋」の話を聞けるのは基本的にゲーム序盤であるため、これだけでも十分に発見は困難なのだが、初代PS版の時は「!」のアイコンが表示されなかったため、まあ自力発見は不可能という感じになっている。そんな、水の底で黙って待ち続けるとかいうビッグ・ザ・武道みたいなことをしなくてもいいのに…。ちなみに、記憶の場所の他の隠しポイントは、配置こそ難解なものの、フィールアイコン自体は初代PS版の頃から表示されていた。
――また、戦闘に入ると、BGMとして「ハンターチャンス」が流れる。これは、DISC1の狩猟祭で流れていた曲であり、真っ暗な異空間で戦うハーデス戦の雰囲気とは、一見するとミスマッチ感がある。ただ、元々がバトルの高揚感を煽るような曲調であるため、寄り道ボスであるハーデス戦の特別感を演出するためには、役立っているように思う。特に根拠は無いが、個人的には、オズマ戦で「ハンターチャンス」を使おうと思ったけど、さすがにあちらは正規の裏ボスなので通常のボス戦BGMにしよう…という感じで、ハーデスにハンターチャンスが回ってきたのではないかなと思う。
そして、ハーデスは、既にオズマを倒していると、パーティの強さにビビるような発言をする。オズマとハーデスでは、比べ物にならないほどオズマのほうが強いため、恐れるのは当然である。精霊ヤーンといい、ハーデスといい、やたらと他モンスターから言及される裏ボスだな…。
防御力50・前列キャラで1500〜3000程度のダメージ。これだけを連発したほうが明らかに強い |
では、「ハーデス」戦の攻略に入っていこう。こいつについては、オズマがポンポン使ってくる「カーズ」や「ジハード」を4ターン溜めなければ使えないことから、ネタボスのような扱いをされることすらあるが、実際には、それなりの強敵と言える相手である。
まず、ハーデスは、「瞬時にATBゲージが満タンになる能力」を持っている。これは、「ATBゲージが少しでも溜まる時間を与えたら、即座にゲージが満タンになって、行動を決定する」ということである。こちらのキャラクターは、素早さ50+ヘイスト状態が最大なうえ、コマンド入力にタイムラグが生じるため、どうやってもこの「瞬時にゲージが満タンになる能力」より速くは行動できない。よって、バトルの開幕は絶対に先手を取れないうえ、戦闘不能者が発生すると後手後手になりやすく、敵がモーションを短い行動を連発すると何回も連続で攻撃されることがある。なお、この能力を持っているのは、オズマ・ハーデス(とトンベリと、攻撃キャラへの3回連続反撃時のキマイラ)のみである。
…さて。オズマについては、基本的にモーションのとても長い行動ばかりを使用するため、後手後手になりやすいことは難要素であるものの、敵味方が1:1で行動できることがほとんどであった。しかし、ハーデスには、「一刀両断」という最強攻撃が存在する。これは、剣を左右にスパッと振るだけの単調な攻撃であるが、無属性全体攻撃であるため、回避ができず、属性防御も不可能である。そして、その威力もやたら高く、防御力50の前列キャラで、1500〜3000ダメージというところである。極め付けに、モーションが短いため、逆タイムコントロールが起き、すぐに相手が次の攻撃を使ってくる。
――というわけで。この「一刀両断」を連発されるだけで、あっという間にパーティが壊滅してしまう。ハーデスは、いろいろと複雑な攻撃を使ってくるが、それよりもハデスmk.IXになって「一刀両断」だけを連発するほうが、明らかに強いであろう。
では、ハーデスが、裏ボスクラスに相当するようなボスかというと、そんなことは全く無い。
…まず、敵の攻撃は完全ランダムであり、「一刀両断」の他にも、「マスタードボム」「ブレイズ」「裁きの刃」「リフレク」と「カウントダウン(大技準備)」と、様々な技を使用する。だが、「マスタードボム」と「ブレイズ」は、「熱せず冷ませず」でまとめて防御が可能であり、最悪の場合でも1人が死亡するにすぎない。「裁きの刃」は、単体のHPを1にする物理攻撃だが、たかがそれだけである。「リフレク」も、自身への魔法を反射するというだけであり、こちらの最強攻撃である「たたかう」には何の対策も打てず、自分の1ターンを潰してしまう。
――では、カウントダウン後の大技はどうかと言うと、ラインナップ自体は、「カーズ」と「ジハード」を交互に使う…と豪華である。しかしながら、その使用に5ターンも消費してしまうというのが致命的だ。具体的には、「@剣に力をたくわえ始めた」→「A
3 」(ややこしい…)→「B 2 」→「C
1 」→「Dカーズorジハード」という感じである。そして、敵に“ATBゲージを瞬時に満タンとする能力”があると言っても、カウントダウンのモーションには若干の慈悲があり、連続で敵カウントだけが下がっていくような酷い状況になるようなことは無い。よって、あらかじめ火力を出せるように準備していれば、このカウントダウンの隙だけでも相手を殴り倒すことができる。さすがに「カーズ」はキツいが、まあ喰らうことは考えなくて良いだろう。
というわけで。結論を言うと、「一刀両断」が強いというより、「一刀両断」以外にまともな攻撃が無いと考えるべきである。カウントダウン後の大技も、冒頭からいきなり力を溜められ、攻撃の準備が整う前にカウントが下がっていく…というパターン以外では、まずHPがゼロになるのが先であろう。
――やれ、ハーデス戦は、初ターンこそ、「必ず相手に先手を取られ」「かつこちらのATBゲージはランダム」という状況であり、不確定要素が多くて難易度が高い。しかし、そこさえ乗り切れば、もう難要素は無く、負けることのほうが少ない相手と言えるのだ。
※レベル1です |
さて。低レベルクリアーの場合はと言うと、「一刀両断」を使われた場合、まあ一発全滅である。特に、初手が「一刀両断」の場合、コマンド入力権すら無いまま終了となる。前述するATBゲージの特性により、こちらが先手を取れる確率は0%だ。
…しかしながら、その他の攻撃は、凄く安全である。前述の通り、マスタードボム&ブレイズは熱せず冷ませずで防御できるうえモーションが長いので全員のゲージも満タンになる、裁きの刃はただ1人のHPが1となるだけ、リフレクについても魔法攻撃をするエーコが「リフレク貫通」を付ければ問題ない。力を溜めた後の「カーズ」は、さすがにどうしようも無いのだが、ハーデスは聖属性を弱点としているうえ、物理攻撃が普通に当たるため、こちらの攻撃が刺さりまくる。よって、一斉攻撃をすることにより、カウントが0になる前に相手を倒せるのだ。
――具体的には。エーコの「ホーリー」で約7500、他キャラクターは「ルナ」でバーサク状態となり、ジタンとフライヤの攻撃で7000、スタイナーの打撃で9999という感じで、振り切った感じのダメージを与えられる。エーコは1回しかホーリーを使えない(バーサク化するため)が、その他のキャラはその後もタイムラグ最小で攻撃ができるため、ほとんどの場合は、「カーズ」を放たれる前にハーデスのHPをゼロにできる。よって、上で述べたように、初ターンから力を溜められるようなことがあれば勝利は怪しいが、そうでない場合は、逆に力を溜め始めた瞬間に、他の技が来なくなるので、勝利確定と言える。
というわけで。今回プレイでは、「一刀両断」を使われると敗北であるが、それさえ来なければ安全であり、しかも「カウントダウン」という大きな隙を作る行動まで存在する…という、銀竜や神竜の弱体化版という感じの相手であった。
…さて、今回プレイでは、こいつを何度か倒したのだが、初手「マスタードボム」→「カウントダウン」の時だと、ちょっとコマンド入力が噛み合わずに初ターンの行動を無駄にしてしまったのだが、それでも「1」を宣言されたすぐ後くらいに撃破ができた。また、その問題を修正した後の再トライでは、「ブレイズ」→「裁きの刃」→「リフレク」とどうしようもない攻撃ばかりを使用し、力すら溜められずに撃破まで辿り着いた。こちらが、動画に収録をしているパターンである。この敵は、運に左右されるという意味では、超劣化版のオズマとも捉えられるかな。
ちなみに。ハーデスは、経験値65535を持っているため、そのまま倒すとレベルアップしてしまう。
…そのため、今回プレイでは、ゾンビ状態によって経験値を回避していった。蘇生ができないデメリットは、回復禁止なので無視ができ、「物理回避率がゼロになる」という明確な問題があるウイルスよりも使いやすい。そして、トランスゲージが0となって増えなくなるデメリットも、一応は「裁きの刃」でトランスできることを考えれば無意味ではないが、まあそこまで火力を上げる必要も無いだろう。ちなみに、ゾンビ状態は、この後の戦いで「デス」を回避するためにも役立ってくれたりする。もう、今回プレイでは、完全なメリットステータスだな。
■動画■
石からブリキ(スズでメッキした鉄鋼)を作るとは、さすが究極… |
さて。ハーデスを倒すと、「究極の合成屋」が利用可能となる。
…ご存じの通り、この究極の合成屋は、「ふゆう石」を目玉商品としている。そのことは、ハーデス撃破時に聞けるセリフ(左上)と、ふゆう石を持たずに合成屋を訪れた時のセリフ(その右)からも、明らかであると言える。
――しかしながら。「ふゆう石」は、召喚獣「アーク」を覚えられるというだけの内容であり、パラメーター補正も中途半端である。そして、召喚獣は、ご存じの通り、FF9では全体攻撃の使い道が少なく、本当に有用と言える使い道は、闇弱点のヤーンに対して放つというくらいである。その他の場合では、ネタ枠・ロマン枠を離れることは無いだろう。更に、どうしても「ふゆう石」が欲しい人に追い打ちとして、オズマを倒せば確定枠で「ふゆう石」が手に入ってしまう。そして、「ふゆう石のかけら」自体も強力かつレアであるため、調合せずにそのまま使ったほうが良いという話になってしまうのだ。
ちなみに。「アーク」は、ご存じの通り、DISC3のウイユヴェールで登場したボスである(【第13話】)。しかし、これが最強召喚獣として再登場する理由と、ついでにロボットアニメのロボットみたいに変形する理由は、特に語られてはいない。テラ・ハーデス・オズマなど、関連する物を列挙してみると、何かが見えてきそうな気がするだけに、もう一歩だけ踏み込んでほしいところであった。
ということで。「究極の合成屋」の事実上のトップレアは、「ブリキの鎧」であると言える。まず、合成素材は「とんかち」+「原石」である。「とんかち」は、ステラツィオの13枚報酬であり、1個しか手に入らない(【第18話】)。そして、“とんかち”という名称とは裏腹に、「合成を行うと、素材は失われる」という基本ルールは同じであるため、3つある用途のうち、1つにしか利用できない。
…まあ、「ふゆう石+とんかち→ふゆう石のかけら」というルートは何のために用意されたのか分からない(アークの習得後は、ふゆう石のかけらに変える…?)ため、基本的には「エンディングの追加シーンを見る」か「ブリキの鎧を合成する」の二者択一である。バトル面を重視する縛りプレイだと、実質的にブリキの鎧の一択であると言えよう。それか、最強データー作成とかのプレイだと、エンディングの追加シーンを見られるようにしつつ、ブリキの鎧にしたり、ふゆう石を砕ける可能性も残す…というシュレディンガーのとんかちにするのかな。
――さて、この「ブリキの鎧」は、何とも言えないレトロな名前であるが、スタイナーの最強防具であり、物理防御力62を誇る。まあ、1個下の「グランドアーマー」も、物理防御力が59あるため、そこまで圧倒的とは言えない。しかし、ブリキの鎧には、魔法防御力+27・物理回避率+32・魔法回避率+17というよく分からないおまけが存在する。装備の「体」枠の担当は物理防御力であり、ここまで圧倒的な補正を誇る装備は他に存在しない。逆に、その他の能力としては、「アビリティ」も「攻撃能力の向上」も「属性に関する効果」も持たないものの、FF9で最強の防具と言って良いであろう。エクスカリバーIIといい、何故スタイナーだけがここまで特別な装備を独占できるのだろうか。ちなみに、エクスカリバーII入手時のメッセージより、ブリキの鎧はエンキドゥにも探されているようだ。
しかし。今回プレイでは、この「ブリキの鎧」は、意外にも出番を見つけづらかったりする。
…やれ、有名な戦法として、デスゲイズの「ぶんまわす」を、スタイナーが後列防御で耐えるというものがある。例えば、「源氏の兜+イージスのこて+ブリキの鎧+リボン」を装備すると、ツイスター対策の風吸収を持たせつつ、スタイナーの物理防御力を66まで高めることができる。これにより、後列防御状態のスタイナーが「ぶんまわす」で受けるダメージは54〜108となり、Lv1であっても絶対に一撃死はしなくなる。一方、「デモンズクロー」が命中すると死んでしまうのだが、そちらも物理回避率+32の補正により、そうそう当たることは無い。実際に、初出では無かったと思うのだが、私が2008年にプレイした「低レベルクリアー.」では、この戦法を使ってデスゲイズ戦を突破している(【第17話】)。
――のだが。その手の「低レベルで耐える」戦法は、オートポーションによる回復を前提としていることが多い。1発で死ななければ、自動回復によってHPが満タンとなるので、何発でも問題が無いという考え方である。しかしながら、今回は回復禁止であるため、オートポーションは使えない。よって、1回喰らって大丈夫となっても、2回喰らえばアウトである。そのため、防御を固めたところで、僅かな時間が稼げるに過ぎないのだ。
ということで。今回プレイにおいては、スタイナーの体防具は、攻撃能力を上げる「マクシミリアン」(気力+3。騎士剣は力と気力の両方を攻撃力計算に使用する)などのほうが優先されることが多い。
…しかしながら、「ブリキの鎧」は、やはり度を超えた強力防具である。そして、「とんかち」のその他の用途も、「エンディングの演劇にシーンが追加される」という、バトル面には関係が無いものだ。そういうわけで、今回プレイでも、「ブリキの鎧」を入手していった。ちなみに、結果から言うと、「火力は上がらないが、回避率に長ける」という特性が、ある正念場のバトルでしっかり役立ってくれた。
余裕でノーダメージ勝利が可能な、DISC4最弱ボス |
続いて、その一つ先のマップで、3体目のカオスである「クラーケン」が登場する。しかし、こいつはとんでもなく弱い。
…まず、この敵の特徴は、カウンターである。敵は、「本体&触手2本」の3体の敵として登場し、本体を攻撃した場合にカウンターを使用してくる。内容は、「足」「水鉄砲」「スミ」でこちらを攻撃してくるほか、全体攻撃を当てると、「ウォータガ」で自分のHPを回復したりもする。使用条件は様々であるが、どれも使用率が高く、執拗なまでの反撃を行ってきて、思うような行動ができなくなる。
――また、自ターンの攻撃としては、「ウォータガ」と「ブレイズ」を使用する。今作のウォータガは、敵専用魔法という扱いになっており、魔法防御力40のキャラが受けたとして、1000〜1500という程度のダメージとなる。まあ、単発では大したことが無いものの、各種のカウンターと合わせて、“積み重なると痛い”という感じになっているのだ。
ということなのだが。こいつは、触手の存在状況によって、使用するカウンターの種類を変える。そして、水属性は、「リボン」「八角棒」「ダイヤのこて」により、容易に無効/吸収が可能である。これらの特性により、運要素ゼロでノーダメージ勝利可能という悲惨な相手になっている。
…まず。事前準備として、全員に水属性を防御する装備を付けていく。「ダイヤのこて」と「八角棒」は、どちらもDISC4では購入不能となっているが、まあこれは既に準備をしてある。また、「リボン」は、シナリオ上で最低でも1個、他の手段で追加2個の、合計3個まで入手が可能である。というわけで、これらを組み合わせ、全員が水属性を無効・吸収する装備をすることは、そこまで難しくは無い。どうしても駄目な場合、リフレクで跳ね返すという手も存在する。更に、ノーダメージには関係ないが、行動効率を確保するため、「ブレイズ」を無効化する「熱せず冷ませず」も装備していく。
――そして。バトル開始後は、そのまま本体を攻撃すると、無属性ダメージ+暗闇の「スミ」で反撃される可能性があるため、まずは「左触手」(画面右上)を狙っていく。触手への攻撃によって、本体がカウンターを使用することは無い。そうして左触手をちぎったら、次は本体を攻撃していく。こうすると、カウンターは「水鉄砲」のみとなり、水属性を持っているため、簡単に無効・吸収ができる。以上、終わりである。ちなみに、右触手も倒すと、カウンターが無属性打撃の「足」となってしまうため、このまま右触手を残して本体を撃破していくのだ。
というわけで。最初の、触手を攻撃しているパートでは、本体の「ウォータガ」「ブレイズ」しか飛んでこず、ダメージを受けることは無い。そして、触手が右触手だけになった後は、本体に攻撃を加えた場合のカウンターが「水鉄砲」のみとなり、自ターンの行動も、引き続き「ウォータガ」「ブレイズ」の2種類である。以上により、一切のダメージを受ける要素が無いバトルとなる。カウンター確率が高いうえ、ターゲット指定が必要なため「ルナ」で火力を高めることもできないというだけであり、要は時間が掛かるだけで楽勝なのだ。
――ちなみに。同じく、「運要素ゼロでノーダメージ勝利が可能」なボスとして、ヴァリア・ピラが挙げられる。あいつはあいつで、「いつでもリフレク」だけで完封可能という悲惨さがあったが、「ラスダンで登場する」というクラーケンもいい勝負をしていると言える。その他のボスだと、ザ・ソウルケージなんかも瞬殺可能だけど、あいつは一応、初ターンで「レベル5デス」以外の行動をすることもあるからな…。
■動画■
※繰り返しますがレベル1です |
続いて、更にマップを進んでいき、ビビの「メイスオブゼウス」を拾ったのちに、最後のカオスである「リッチ」戦が始まる。だが、こいつも弱い。
…この敵は、土属性全体攻撃の「地震」「アースシェイク」、単体ステータス攻撃の「猛毒パウダー」「ストップ」「死の宣告」、即死攻撃の「デス」「レベル5デス」、単体物理+死の宣告効果の「デスカッター」など、多彩な技を使ってくる。
――しかし、土属性は「大地の衣」「フェザーブーツ」「サークレット」に加えて、「いつでもレビテト」でも無効化が可能という最弱属性である。また、猛毒パウダーとストップは、それぞれサポートアビリティで防御可能であるし、「デス」も今回プレイではゾンビによって無効化できる。いっぽう、「死の宣告」は、ゾンビでも回避できない仕様になっており、戦闘不能者が出てしまうが、所詮はカウントダウン後に1人が倒されるだけである。もちろん、「デスカッター」も、当たったとして、1名が倒れるだけだ。
というわけで。ただの低レベルプレイであれば、土属性を防御すれば、あとは最悪でも1ターンに1人が死ぬ攻撃しか来ないため、そのたびに回復をしていけば、楽勝という相手になる。死の宣告状態はトランスしか解除手段が無いのだが、まあそれで全滅に繋がるようなことはまず無いであろう。
…いっぽう、今回プレイだと、戦闘不能者を回復できないため、難易度が上がる…はずなのだが、現実的にはそれでも全く強くない。理由として、そもそも敵のHPが58554しか無いうえ、聖属性を弱点としているため、こちらの強力キャラたちの火力が更に向上する。そして、今回の敵はカウンターを持っておらず、ATBゲージ的にも1:1の行動が余裕…というか1:4となるため、一方的にボコしている感じにしかならないのだ。
なにわろてんねん |
そんなわけで。リッチ戦に関しても、前のクラーケンに引き続き、非常に簡単に勝利することができた。
…だが。これではあまりに救いが無さすぎるので、ちょっと話題を変えて、「こちらが最良の行動を入力し続けたとしても、リッチに敗北する」というパターンを考えてみよう。まあ、敵の行動が4回連続デスカッターかつ全発命中であることは前提としよう。まず、「ルナ」で全員を強化できるフライヤを潰し、次にスタイナー
→ ジタン →
エーコの順で倒していくとする。こうすると、それぞれのターンで受けるダメージが、「@ス9000+ジ5000+エ6000」→「Aジ5000+エ300」→「Bエ300」となり、ジタン陣営に勝利可能である。被ダメージは25600であり、半分以上のHPを残せる。
――その他の勝利パターンとして、「デスカッター」を最大火力のスタイナーに当てるパターンも良い。この場合、フライヤが「ルナ」を使うとしても、「@エ6000+ジ8000」→「Aジ8000+エ500」→「Bエ500」で、ダメージは23000となり、更に余裕をもってジタン陣営を撃破可能となる。
逆に、駄目なパターンとしては、1ターン目に被害を与えられない行動を使ってしまうパターンである。この場合、「エーコのホーリー」→「フライヤのルナ」と行動されてしまい、その後に火力の高い順番で撃破したとしても、「@エ6000+ス9999+ジ8000」→「Aフ9000+ジ8000+エ500」→「Bジ8000+エ500」→「Cエ500」となる。これでも、合計の被ダメージが50500となるため、なんとかジタンたちに勝利できるのだが、「デスカッター」が1回でも外れるか、またはエーコを先に狙ってしまえば完全アウトである。
…また、初ターンの「デスカッター」でフライヤかスタイナーを倒せたとしても、2ターン目を逃してしまうと、フライヤ撃破パターンでは「Aス9000+ジ5000+エ300」と、1ターンにつき14300もダメージが増え、かなり危険となる。初手スタイナー撃破パターンはもっと酷く、「ルナ」の効果が乗ってしまうため、「Aフ9000+ジ8000+エ500」で17500のダメージが増加し、こいつらに暴れられてしまってはすぐにHPが尽きてしまう。
――ということで。リッチが勝つことを目指すなら、まずは「デスカッター」を1ターン目・2ターン目でスタイナーとフライヤに当てるということを目指したい。エーコは、初ターン以外はMP切れでカカシとなるため、狙ってはならない。ジタン1人となれば安心だが、こいつも非バーサクで5000、バーサクだと8000を削ってくるため、できる限り早く消滅させる必要がある。エーコ1人となれば、さすがに大丈夫であろう。
そんなわけなのだが。敵は、8種類もの行動を持っており、均等に使うとして、「デスカッター」が選ばれる確率は1/8である。また、そのデスカッターも、物理回避で避けられてしまう。今回、サポートアビリティ枠の都合上、「まどろみの術」は使えないのだが、それでも装備のパラメーターだけで2〜3割程度の確率で回避される。そもそもデスカッター自体の使用率が低いため、これだけの確率低下であっても侮れない。結果、戦闘不能者を作れる確率は1/10程度となってしまう。ちなみに、「まどろみの術」は無いが、「与一の心」を装備しているため、ジタン側の攻撃が外れる可能性には期待できない。
…まあ、実戦では、リッチ側に有利な条件として、「死の宣告でも相手を倒せる」という特性があるため、ほんの僅かだけ勝率がマシになる可能性がある。だが、逆に「ギャンブル防御でデスカッターが防御される」なんていう絶望的な事象も存在し、実際に動画にはこのパターンが収録されているため。やはり、ジタンたちがリッチに敗北する道は非常に険しいと言える。
――とはいえ。絶対に負けられない戦いであったクラーケン戦に比べて、僅かでも敗率が存在するリッチは、遥かにマシであろう。さあ、デスカッターを2回連続で使い、その2発でフライヤ&スタイナーを倒せる確率は約1/600である。頑張れリッチ君!
■動画■
惜しくもエクスカリバーIIは入手不可能だった。かぁーっ!
実質あと83時間で良かったのにな! |
そんなわけで。今回は、「ハーデス」「クラーケン」「リッチ」と、テンポ良くボスを倒していったが、お楽しみはここまでである。
…というのも。低レベル+α系の縛りをやったことのある方なら分かると思うが、次のデスゲイズが極めてヤバいのである。今回は、回復禁止というメイン制限の他にも、ジャンプ禁止・「アルテマウエポン装備の刀魂放気」禁止という自主規制を敷いており、「夜」による睡眠もクイナがLv22のため使用できない。何をすれば良いのか、全く分からないのだ。
――やれ。そもそも、デスゲイズ自体がかなりの強敵であるため、これまでも様々な対策が研究され、実行に移されてきた。しかし、ジャンプ禁止・「刀魂放気」禁止・「夜」禁止では、どうにもならない。そして、「回復禁止」のメイン制限も、蘇生禁止とHP回復禁止の両面でヤバい。さあ、こんな超強敵であるデスゲイズと、いったいどうやって戦っていけば良いのだろうか。いや、もう勝てたから、オズマより遥かに何とかなるのは分かってるんだけど…。
(2021年11月19日)
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