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回復禁止 低レベルクリアー プレイ日誌
FF6や7のような特殊な計算式は持たず、純粋に攻撃力の高い武器 |
さあ、いよいよ、ラストである旧DISC4がスタートする。FF9においても、初代PS時代の他FFと同じく、最終DISCはラストダンジョンのみという割り切った構成になっている。
…ただ、前作であるFF8が、全ての街に入れなくなるという割り切りすぎた作りであったためか、FF9では主要都市を全て再訪できるようになっている。また、FF8ではダンジョンの中からスタートし、飛空艇の復帰は完全な情報なしだとかなり困難であったが、FF9では最初から飛空艇でスタートし、ラスダン突入前の寄り道を自由に行える。しかし、振り返ってみると、FF9だけでなくFF7も、「寄り道自由」「主要な地域に再訪できる」というゲームデザインになっていた。あれ、ひょっとして、FF8が不親切なだけ…?
――ちなみに。更なる余談だが、初代PS版では、DISC3は”霧”が復活した怪しげなシーンで締めとなるが、DISC4の開幕は、BGM「消えぬ悲しみ」(【YouTube】)とともに、切ない雰囲気の黒魔道士の村にてスタートする。いよいよ最終決戦…!
という雰囲気を盛り上げてくれる、隠れた名シーンだ。しかし、リマスター版ではDISCの切り替えが無いことはもちろんとし、「セーブしますか?」のような問いかけも無いため、結果としてDISC3ラストとDISC4冒頭が約1秒の暗転で繋がってしまう。たぶん、初代PS版をやったことが無い人でも、かなり唐突に感じるのではないだろうか。ちなみに、DISC1→2、2→3も、物語的には一区切りという感じであった。リマスター版でも、「セーブしますか?」くらいは残しておいてほしかったな…。
というわけで。この旧DISC4では、いきなりラスダンである「記憶の場所」に突入することができる。また、FF5や6のように、ラスダン解禁後の寄り道を前提としたようなゲームデザインでもないため、開幕のイベント終了後、その足でラスダンへと突入しても良い。
…のだが、これは低レベルクリアーということで、ただ敵を倒せれば良いというわけではなく、装備を整えて、上手に戦っていきたい。また、私にとって、今回のFF9は14年ぶりのプレイであるうえ、次にいつ遊べるかは分からない。だからこそ、「もうこれで終わってもいい」という感じで、できるだけ多くFF9の要素を網羅していきたい。そういうわけで、ラスダン突入前に、可能な限りの寄り道を行っておくのだ。
そういうわけで。まず行うのは、輝く島跡地からの「アルテマウエポン」の入手である。
…やれ、この名前の武器は、FF6で初登場し、「HPによって火力が変化する」という特殊な性能を持っていた。同様の特性で、FF7とFF10にも登場している。しかし、FF9では、攻撃力が高いだけのシンプルな武器である。しかし、それだけに、状況を選ばずに活躍可能とも言え、攻撃力は100と、いよいよ3桁の大台に達している。これを上回る武器は、あの「エクスカリバーII」の攻撃力108のみだ。
――そして。攻撃力以外の内容として、取得可能アビリティの「とんずら」は、まあここまで来たら他武器から覚えているだろうから、重要ではない。しかし、盗賊刀としての能力は「睡眠」である。これにより、「刀魂放気」を使えば、敵を確実に眠らせることができる。旧DISC4のボスでも、神竜・マリリス・ティアマット・デスゲイズと半数には睡眠が有効である。これらの敵を、毎ターン確実に眠らせられれば、コマンド入力ミスをしない限り、最初に眠らせた時点で勝利が確定する。ついでに言うと、雑魚敵ならば、クリスタル版クラーケンとクリスタル版リッチ以外の全ての敵に有効である。まあ、それを言うのなら、石化で倒せば良いのだが…。この、終盤に行くにつれ、火力要員としての立ち位置を不動の物としてきたジタンを、あえて強力なサポート役にするというのも、ニクいものである。
さて。低レベルプレイにおいては、「アルテマウエポン」+「MP消費攻撃」+「○○キラー」の組み合わせで、だいたい5000程度のダメージを与えられる。他キャラの、属性強化も含めた運用には勝てないものの、Lv1キャラとしては十分すぎるくらいの火力と言えるだろう。
…いっぽう、「刀魂放気」による睡眠のほうも、強力すぎるくらい強力…なのだが、強力すぎて目障りであり、何かしら理由を付けて封印されることが多いという感じだ。なにせ、エンディングまでに戦う8体のボスのうち、4体もの相手において、「敵の初ターンを乗り切れば勝利確定」という状況を作り出してしまうからである。なんなら、「いつでもヘイスト」を付けて何度かリセットすることを前提とし、相手より先に行動できるようにすれば、初ターンすら乗り切る必要が無いという無茶苦茶な状況になってしまう。
――やれ、このサイトで取り扱っているような制限プレイは、バトルを楽しむことが重要であるため、ワンパターンになりすぎるものは封印したほうが良い。同じく、相手を眠らせられる「夜」と比べても、味方側のサポートアビリティが不要なことや、命中率が「必中」であること、ジタンが他用途でも優秀なキャラクターのことなどから、とにかく強力すぎるのである。
そういうわけで。今回の回復禁止プレイでは、別に「刀魂放気」を封印するという制限項目は無く、過去には沈黙・暗闇・混乱など活用してきた。しかし、このアルテマウエポン装備による睡眠効果だけは、自主規制していくことにしたい。こういうものは、どうしても詰むまで、使うべきではない。
…そして、最終的な結果から振り返ると、某バトルがかなり悲惨な内容となったものの、何とか「アルテマウエポン装備の刀魂放気」を封印したまま、エンディングまで進めることができた。その”某バトル”については、まあ低レベルクリアーをやったことのある人は想像が付くと思うが…ご察しください。
FF7以降は特殊な扱いでしか登場しないことが多くなったので、実は9は優遇されている |
続いては、スタイナー用の武器である「エクスカリバー」の入手である。
…まず、トレノのオークションでは、4種類の転売専用アイテムが存在する。これらについては、単品でも、”安く買って高く売る”ことでギル稼ぎに繋げられるが、それらを全て売却していると、DISC4の段階において、「魔法の指先」というアイテムが出品される。それを落札し、ダゲレオの老人の元に行くことで、「エクスカリバー」と交換をしてもらえるのだ。
――ちなみに、この老人は、DISC3では無関係な話しかしていないが、DISC4になると「魔法の指先」の名前を出してくるため、一応は作中ノーヒントというわけではない。ちなみに、この際、近くの司書に話しかけることで、名前がククロであることが分かる。これは、FF4でエクスカリバーを打ってくれる鍛冶屋と同名である。アレか、「アダマンタイト」をセシルから渡されたは良いが、そのまま忘れ去られていったのだろうか。
さて。エクスカリバーの性能は、攻撃力77で聖属性を持つ。ストーリー攻略レベルならば十分に強力だが、チョコボの穴掘りを行っていると、既に攻撃力87の「ラグナロク」が手に入っている。また、取得可能アビリティは「クライムハザード」であり、FF9においてベアトリクスの大技として登場しているため、期待をしてしまうが、ラスダンに登場する敵は全て単体であるため、わざわざ使おうとしない限り、出番は無いだろう。
…しかし、この武器の真価は、聖属性を持っていることである。聖属性は、「ミスリルヘルム」や「転生の指輪」によって属性強化が可能であり、打撃で1.5倍のダメージを与えられる。FF9では、敵の物理防御力は「10」というのが基本的な値とされており、属性強化を前提とすれば、エクスカリバーは67×1.5=100、ラグナロクは77であり、エクスカリバーのほうが上となる。そして、ラスダンに登場する敵で、聖を吸収・無効・半減する相手はいないため、デメリットを受けることは無いが、逆に弱点とする対象は、ハーデス・リッチ(雑魚敵版を含む)・永遠の闇(+オズマ)と、錚々たるメンツが揃っている。これらの敵には、更に1.5倍のダメージを与えられる。
――そういうわけで、ただ殴るだけだと「ラグナロク」のほうが火力が上なのだが、聖属性の強化を行うことで、エクスカリバーのほうが高いダメージを与えられるようになる。具体的な数値としては、「MP消費攻撃」+「○○キラー」ともコンボして、6000程度となる。更に、敵が聖に弱点を持っていれば、ダメージは9000にも達する。そして、ここに「ルナ」でも重ねれば、Lv1であっても9999を連打できるようになるのだ。属性を持っていることにより、攻撃力数値で上を行く「ラグナロク」はもちろん、「アルテマウエポン」すら凌駕してしまった。
ちなみに。エクスカリバーは、FF1から登場する武器であり、初代の時点で”イベントによって入手できる特殊な武器”という名誉ある扱いだったものの、その時点から「マサムネ」という格上武器が存在しており、最強ではなかった。
…そして、その後のFF作品においても、初代FFでの立場を踏襲し、”最強の一歩手前”という程度に甘んじていることが多い。代表的なのはFF4であり、主人公セシルの超強力武器として、終盤に特殊な手順で入手できるものの、ラスダンで「ラグナロク」が手に入ってしまい、その更なる超性能の前に、あえなくアイテム欄の肥やしとなってしまう。一応、プレイヤーの方針次第で、「た5」という怪しげな本数に分裂し、延々と投げられていたりもする。
――その後においても、FF5では「伝説の12武器」の一つとして登場し、最速入手では優秀な火力を誇るが、やはり最強には及ばないという程度であった。FF6では更に悪化し、ラスダン最深部で「女神」を倒した時の入手品として手に入る。遅すぎる。わざわざ、ラスダンを終盤まで早期攻略してから、他の寄り道ルートを攻略する…というエクスカリバーのための接待プレイをしない限り、活躍する場面は無いであろう。そして、FF7とFF8では、それぞれナイツオブラウンド・ギルガメッシュの持っている武器としての登場であり、ついにプレイヤーの装備品ですら無くなってしまった。
そういうわけで、悲惨な運命をたどっている本編シリーズのエクスカリバーであるが、何故かイヴァリースにおいては、実用性で最強という場合が多い。FFタクティクスでは、伝説のバランスブレイカーであるシドが装備しており、常時ヘイストという反則級の能力を持ち、「雷神」一強を後押ししている。
…また、FF12においては、攻撃力数値こそ「トウルヌソル」や「最強の矛」に劣るものの、終盤に大群で出現するアンデッドの弱点を突き、9999ダメージを連発できるようになる。これがあるだけで、各種の裏ダンジョンの攻略が大幅に容易となるのだ。私の初プレイでも、厳しかったクリスタル・グランデ上層部が、一気に狩場へと変わり、ヘネ魔石鉱最深部のエテム軍団ですら、楽に突破できたくらいである。
――なお、INT版以降の移植作品では、ダメージ限界が突破されたため、9999と言わず5桁ダメージを叩き出せるようになり、バランス崩壊感が更に加速した。入手場所が、「召喚獣アルテマ戦の場所のトレジャーから100%」となっており、アルテマを倒さなければ持ち帰れなくなった。しかし、オリジナル版の「クリスタル・グランデ上層の寄り道ルートの、重なったトレジャーから20%」という猛烈な分かりづらさと比べると、入手難度は緩和されていると言える。これを持つだけで、あなたも雷神である。
そして。FF9は、FFタクティクスを作ったスタッフの一部が参加しており、イヴァリースの血が混ざった作品であるとも言える。そのためなのか、エクスカリバーが優遇されており、上記の聖属性強化を前提とした運用により、「ラグナロク」を軽々と凌駕するダメージを出せる。
…しかも、正真正銘の隠しアイテムであるものの、「エクスカリバーII」というものまで用意されており、こちらは「エクスカリバー」の更に1.5倍程度のダメージを叩き出せる。”12時間以内にラスダンの最深部まで到達する”というタイムアタックを要求されるうえ、手に入った後のストーリー上のボスが3体しか居ないため、実用性はあまり無いのだが、こういう称号に抜擢されるという時点で、相当に恵まれていると言える。また、今後イヴァリースのFF作品が出たとしたら、その時にもエクスカリバーが優遇されているかもしれない。
なんだこのオッサン!? |
では、その他の寄り道についても書いていこう。まずは、アイテムに関連するものからである。
■旧DISC4
寄り道…アイテムに関係あるもの その@
●ショップでの購入、および合成:「アルテマソード」「パワーリスト」「ブレイサー」「黒装束」「グランドアーマー」など
DISC4に入ると、「黒魔道士の村の、武器屋と合成屋」「ダゲレオの武器屋」のラインナップが変わっており、そこでの通常の買い物も重要である。寄り道をふんだんに行っている今回プレイでも、お初で目にする物があるほか、これまで個数限定であったものが買えたり合成できたりということもある。ただし、DISC4では既に購入不能なアイテムを素材として要求されるという罠も存在する。
基本的に、ここまで来ると、重要なのは防御力数値ではなく、パラメーター補正である。そのため、「力+2」を持つパワーリストや、「力+1&風強化」のブレイサー、「気力+3」の黒装束などが、バトル時の装備品として更新されるものになる。また、「グランドアーマー」は物理防御力59と、62の「ブリキの鎧」に匹敵する防御力を誇り、「力+1」のおまけまであるため、こちらもフライヤ用の防具として顔を出すようになる。フライヤには「ギャンブル防御」があるため、”計算の基本値”となる物理防御力を高めておく意義は大きい。
最後に、「アルテマソード」については、無属性なうえ、「ラグナロク」よりも攻撃力が低いため、寄り道をしているプレイでは出番が無いというところなのだが、追加効果の睡眠が、ある決定的な場面で役立ってくれたため、ここに名前を挙げておくことにしよう。
●トレノの腕試しバトル vsベヒーモス:「サークレット」
DISC4になると、敵が「ベヒーモス」となり、倒すと最強の軽装備頭防具である「サークレット」が手に入る(チョコボの穴掘りで1個目は入手済み)。
勝つだけならば、ジタンを投入して「刀魂放気」で石化させれば良いのだが、PS4リマスター版では、このベヒーモスをダガー1人で倒すというのが、トロフィー:「強いお姫様」の条件になっている。期間限定ではないものの、戦えるのは1回きりであり、ダガー以外で倒してしまうと取り返しが付かない。PS4版FF9のトロフィーは、ミニゲーム系などで、後からではどうしようもならないものが多すぎる。まあ、それも原作再現ということかもしれないが…。
というわけで、Lv22であるが、せっかくだからダガーで戦ってみた。と言っても、戦法は、原石99個の「斬鉄剣」で切り捨てるだけである。一応、命中率以外は、Lv1でも実行可能な戦法のはずだ。ダガーはLv22・魔力43と、敵のLv71とはかなり差が合ったが、運良く1回で即死させることができた。
●トレノのオークション:「リボン」
DISC4では、オークションの商品に「リボン」が出品される。ご存じ、水・風属性を吸収するうえ、補正も力+1&魔力+3などと優秀である。順当に集めていけば、これが3つ目(最後)となるのだが、何個あっても嬉しいアクセサリである。
さて、強力装備ということで、その落札金額は、10万ギル近くになることもある。もっとも、この時点ではギルが余っているから余裕…と思いきや、他の場所で装備品を買いすぎたせいで、最後の最後で金欠となってしまった。やむを得ず、ホエールゾンビにゾンビ化させてもらい、リマスター版の便利機能を使って雑魚戦を高速で回し、追加で30万ギル程度の稼ぎを行っておいた。さすがに、これだけあれば、もうお金の面は大丈夫であろう…。
またこういう画像を作ってしまった… |
■旧DISC4
寄り道…アイテムに関係あるもの そのA
●トレノのステラツィオ収集:「ローブオブロード」「とんかち(ブリキの鎧)」
DISC4に入ると、インビンシブルの船内から、12個目のステラツィオを回収可能となる。これを、トレノのステラクイーンに渡すと、12個目の報酬として、「ローブオブロード」が貰えるとともに、13個目を探してくるように言いつけられる。内容としては、「だいじなもの」欄にあるステラツィオに書かれた文章の謎解きをして、過去に該当するステラツィオを拾った場所から、13個目を見つけてくるというものだ。
さて、その謎解きについては、正解が固定であるため、あらかじめ答えを知っている場所に取りに行けば良いのであるが、せっかくだからということで、真面目に考えてみることにした。テキストが複雑かつ入り組んでいるので、上の画像に情報をまとめてみた。また、カタカナの固有名詞が多く、これこそまさに「パルスのファルシが…」という感じであったため、参考までに、星座ということで、FF12の召喚獣を貼り付けて、キャラクター性を持たせてみた。というわけで、これを読んでいる皆さまも、恐らく「答えは知っているが、真面目に考えたことは無い」という人が多いと思われるため、上の画像で”答え合わせ”をしてみてほしい。君かぁ、ヴァルゴに逢えたのは…。
さて。FF9に話を戻すと、ステラツィオ13個獲得報酬は、「とんかち」である。タンタラスのシナ用の武器であり、そのままでは装備可能者が居ないものの、「ブリキの鎧」か「ふゆう石のかけら」の合成素材として使える(どちらに使っても消滅)。その他、所持したままエンディングを迎えると、”ディレクターズカット”的な感じで、エンディングの演劇に1分ほどシーンが追加され、更に演劇内のシナがとんかちを持って登場する。どの用途も重要であるため、是非ともステラツィオ13枚を入手し、報酬と交換しておきたい。
●モグネット復活イベント:「まもりの指輪」
DISC4に入ったあと、「アレクサンドリアのクポ」→「ブルメシアのアトラ」→「黒魔道士の村のモモ」→「イプセンの古城のクモーレ」→「霧の大陸・ク族の沼のモイス(クイナを連れてマップ右奥)」→「ダゲレオのモゲレオ」→「アレクサンドリアのクポ」と手紙を配達する。その後、アレクサンドリアの小劇場でルビィに話しかけたあと、ワールドマップ北部の島(閉ざされた大陸で無いほう)にあるモグネット本部にチョコボ&デッドペッパーで訪れることにより、モグネットを復活させるイベントを達成できる。「ダゲレオのモゲレオ」という心安らぐ文字列が書けて、とても満足である。
内容としては、モグネットを復活させるためには「すべすべオイル」というアイテムが必要であるということなのだが、アレとかコレとかボケが始まっている感じであり、なかなか話が進展しない。分かりやすい文章を書くためには、指示語を減らすことが重要だと気付かせてくれる。また、モイスのみ闇の難易度となっており、霧の大陸のク族の沼(「永遠の闇の青の衝撃」的な…)のフォッシル・ルー入り口に居るのだが、なぜかクイナが居なければその場所に立ち入ることができない。そのうえ、フォッシル・ルーに入ることはできないため、特に意味が有るわけでもない。更に言うと、モイスはもともと氷の洞窟に居たモーグリであるため、何故ク族の沼に滞在しているのかは不明である。
ちなみに、アイテムとしての報酬は、「まもりの指輪」である。強力アクセサリではあるが、縛りプレイ的には多数の入手手段があり、わざわざここで入手する意義は薄い。一方、PS4版だと、達成過程でトロフィーが2つ貰える(モグネット自体にはトロフィーは無い)ため、そちらの意味合いはあるかもしれない。
そう…(無関心) |
続いて、アイテムに関連しない寄り道ルートについても紹介していこう。この手のものは、バトル面だけを考えるのなら、無視をしても良い。しかし、今回は久し振りのFF9ということで、せっかくだから、細かいイベントまで網羅をしておこうと思ったのだ。ちなみに、今回プレイで行わなかったものについても、”おまけ”として掲載している。
■旧DISC4
寄り道…アイテムに関係ないもの(DISC4と無関係のものや、今回やっていないものも紹介)
●チョコボのほっと一息
チョコボで全てのお宝を見つけたのちに、マップ四隅にある「チョコボの桃源郷」で一通りのイベントを見て、最後にデブチョコボへ□ボタンで話しかけると、世界中の砂浜を訪れるよう言われる。開始の条件には「輝く島」跡地も含まれるため、DISC4限定である。
さて、私がこのイベントをやるのは初めてである。開始条件を満たして砂浜に近付くと、「!」の下に水がジャブジャブしているみたいなマークが表示される。どうもこれは、リマスター版系列で初めて追加されたアイコンのようだ。超絶に地味なリマスター版の評価点が生まれてしまった。そして、その状態の砂浜で×ボタンを押すと、「ピロリン!」というアイテム入手などで使われる効果音が鳴り、その砂浜を訪れたことになる。□なのか×なのか○なのかはっきりしてくれ。PS5かよ。
そうして、世界中・21ヶ所の砂浜を訪れると、HP/MP/ステータスが全回復し、以降も×ボタンで同様の効果を得られる。砂浜さえ見つければ、ワンボタンで全回復できるようになるのだ。しかしながら、もはや既にワールドマップでやることは残っていない。しかも、低レベルクリアーでは有用となりうるウイルスやゾンビも解除してしまい、ワンボタンで手軽ということは、つまるところ誤入力もしやすいということである。わざわざやる人は、その点を覚えておこう。ちなみに、テキスト的には、「世界中に寄せる波を眺めて身も心も安らいだ!」と表示される、本当にこれだけです。
○(ゼネロ兄弟の人探し)
DISC4に入ってから、リンドブルム・劇場街にあるタンタラスのアジトを訪れると、ゼネロとベネロ(イノシシのような見た目のタンタラス団員)がアジトから飛び出てきて、他のタンタラス団員を探しに行く。次に、シナリオをほんの少し進めてから同じ場所を再訪すると、ゲネロが現れ、ゼネロとベネロたちを探しに行く。これを繰り返すことにより、最終的にゼネロが10兄弟ということが発覚する。ちなみにイノシシは1回の出産で4〜6匹の子供を産むため、だいたい2回の出産でこの数に達する。また不要な知識を増やしてしまった…。
ちなみに。このイベントにも、一応は報酬が設定されており、最後の9回目までイベントを見ることで、「まもりの指輪」が手に入る。しかし、モグネットについての記述で触れたように、今さら手に入ってもなあ…という感じである。しかも、記憶の場所から会話イベントが1回発生するごとに戻らなければならない(まとめて見ることはできない)うえ、「まもりの指輪」を入手できるのは最速でもティアマットの撃破後であり、ますます出番が無い。さすがにリマスター版で高速モードやエンカウントなし機能が使えるとしても、ここまでする価値は無いだろうと判断し、最初のイベントを見るだけに留めておいた。
こいつ黒幕じゃね? |
○(ラグタイムマウス)
世界各地の森に出現する「ラグタイムマウス」のクイズに答える。答え方は、「○」と「×」がモンスターとして出現するので、質問が正しいと思えば「○」を、質問が誤りだと思ったら「×」を攻撃すれば良い。そして、正解によってギルが報酬としてもらえ、16問全てに正解した場合は「まもりの指輪」が手に入る。この際、4人生存で経験値5963・ギル59630を獲得できる。経験値を押し付けてくるので、低レベルクリアーでは注意しなければならない。
さて。例によって報酬は、困ったときの「まもりの指輪」であるため、この時点で手に入ったとしても、既に不要である。しかしながら、このイベントは、最速なら船入手直後に達成できる(のか…?
攻略本と異なり、【私の過去のプレイ】では、10問目までしか出なかったと書かれている)。早期入手ができるなら、「まもりの指輪」自体は強力であるため、役に立つだろう。また、「低レベル+入店禁止クリアー」シリーズでは、雑魚敵からの戦利品入手に厳しい制限があったため、オークションで使うギル稼ぎのために、このラグタイムマウスを活用したりした。その他、PS4リマスター版では、全問正解がトロフィーとなっている。この場合、1問でも間違えると、もうコンプリートは不可能である。トロフィーの世界は、きっと低レベルクリアーより遥かに厳しい。
○(精霊モンスター)
各地の精霊モンスターに、要求されたアイテムを渡すと、大量のAPが貰えるとともに、次の精霊の場所を教えてもらえる。なお、「いただきキャット」もダイヤモンドを要求してくるが、ただ持ち逃げをされるだけであるため、鉄拳制裁をしてやって構わない。最初のイベント対象モンスターが出るのは、DISC1のダリ付近であり、最後の対象モンスターはバイル島のヤーンである。バイル島には、ヒルダガルデ3号では着陸ができない(インビンシブルは、荒れ地にも着陸できる)ため、チョコボを使えばDISC3の終盤から、そうでなければDISC4が完遂可能なタイミングとなる。
さて、この精霊イベントは、経験値0で大量のAPが貰えるため、低レベルクリアーでもたびたび話題となる。「原石」以外の報酬は、全て直前のモンスターから貰えるため、ロスをすることも無い。また、ヤーンにダイヤモンドを与えると、裏ボスであるオズマに、「闇属性が吸収から弱点になる」「ラケット以外でも『たたかう』が命中するようになる」という弱体化が為される。今回プレイでは、精霊モンスターへのアイテム使用を「敵への回復行為」と見なし(【第6話】)、このイベントを行えていない。もしこれが可能なら、どれだけオズマを倒すのが楽になることか…。
ちなみに。トロフィーにおいては、まず精霊ヤーンを満足させることがトロフィーの対象となっている。更に、別のトロフィーとして、「個数限定アイテムの『ムーンストーン』を4つ手に入れる」というのがある。これが、「同時に4つ所有する」という意味か、「入手フラグを4つぶん満たす」という意味かは分からないのだが、前者の場合、フェザーサークルにムーンストーンを渡すタイミングには要注意であろう(一応、【こちらのサイト様】の記述によると、後者の「入手フラグを4つぶん満たす」が正しいようだ。なお、同サイト様で、○×クイズにおいて「創業87年」の誤字が直されたことも画像つきで掲載していただいている。感謝!)。なお、4つの入手先は、「@チャンバラ100人満足を達成してスタイナー単独操作時にブラネから貰う」「Aコンデヤ・パタ山道の石版をセットする」「BDISC4のアレクサンドリアでスティルツキンから購入する」「C精霊ジャバウォックにエメラルドを渡す」である。
○(精霊ヤーンとの戦い)
上のパートが長くなりすぎたので、別項目として分けてみた。精霊イベントのラストには、オズマを弱体化させる謎のヤーンが登場するが、その正体は、FF9でも屈指の凶悪モンスターである。他の精霊のように、こちらから攻撃しても逃げることはなく、「めぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!」という奇声とともに、全体2000〜4000ほどのダメージ+沈黙の効果を与えてくる(※上の画像は、一時的に精霊イベントを進めて撮影したものであり、実際の攻略には繋げていない)。この攻撃だけを繰り返してくるうえ、カウンターとしても100%の確率で同攻撃を放ち、各種の防御能力もカンストしているため、ほとんどの場合ではオズマより撃破困難だろう。無駄なく最強の攻撃のみを使ってくるということで、オメガmk.IXという感じである。やっぱりここはイヴァリースだったのか。
なお、この「精霊ヤーンが攻撃をしてくる」ということは、攻略本にも載っていないため、かなりマイナーな知識として知られている。更に気になる方は、【こちらのYouTube動画】あたりを見ていただきたい。
なお、低レベルクリアーでの精霊ヤーン戦については、撃破報告どころか、挑戦報告すら聞いたことが無い。一応、「転生の炎」の連続発動を当てにしつつ、9999固定ダメージを7回当てれば勝てる…のか?
左右対称の構図が素敵!
”提供目”みたいになってるけど! |
それでは、一通り寄り道を終えたということで、いよいよラスダンである「記憶の場所」に突入していく。開幕は、複数のムービーを含む長めのラブコメイベントを見た後に、ボスの「神竜」戦からスタートだ。
…さて、こいつは、この名前で登場したのはFF5以来である。FF5の神竜は、裏ボスの1体であり、ラスダン最深部の宝箱から唐突に登場し、開幕の「タイダルウエイブ」で全員に8000ダメージを与えてくる。FF5は、だいたいLv40程度でラスボスまでたどり着けるゲームであり、この時点でのHPは1000〜2000というところであるため、言うまでもなく一発全滅だ。これにより、かなり前のセーブポイントまで戻され、場合によってはハルカルナッソス・ツインタニア(+ギルガメッシュ)と言ったボスたちとも再戦をしなければならない。そのうえ、出現宝箱についても、正規ルートから見える場所に置かれており、この手の宝箱にありがちな「祭壇に祀られている」「長い階段を登ったのち、左右対称マップの中央にポツンと置かれている」といった怪しい配置が為されているわけでもない。つまり、初見だと必ず引っかかり、全滅して長区間を戻されるのだ。
――というわけで。この、FF5の神竜は、率直に言って理不尽である。しかし、最近になって、私の知り合いがFF5を遊ぶ機会があったのだが、そのラスダンのプレイ時に、私はあえて神竜のことを言わなかった。あそこで全滅するのも、またFF5の味と思ったからである。
では、FF9に話を戻そう。FF9の「神竜」は、銀竜のパワーアップ版という程度であり、「FF5における神竜」ほどの強さはない。そりゃあ、あんなに強かったらストーリーをクリアできなくなってしまうため、当たり前である。
…そして、攻撃技として、敵は「衝撃波」「タイダルウェイブ」「念力」「真空波」を使いつつ、コマンド決定時にHPが半分になっていると、1回だけ必ず「ツイスター」を使用する。また、こちらからの「たたかう」には、1/3の確率で「カウンター」というカウンターを使用する。
――さて、敵の攻撃のうち、「衝撃波」は銀竜と同じく高威力の無属性全体攻撃なので、駄目である。しかし、「タイダルウェイブ」は水属性、「真空波」は風属性を持っているため、容易に無効・吸収が可能である。「念力」はガーランドと同じく回避不能だが、「カウンター」は物理回避で避けられる。
ちなみに。敵には、暗闇・沈黙・睡眠が有効である。暗闇・沈黙は、最も厄介な「衝撃波」に対抗できないので、使われることは少ない。しかし、睡眠は致命的であり、「夜」や「アルテマウエポンの刀魂放気」を縛らないのであれば、敵1ターン目を乗り切るか、または先手が取れた時点で勝利が決まってしまう。さすがに、これでは単調すぎてつまらないため、今回プレイでは使用を見送っていきたい。
ということで。敵のHPは54941と、銀竜の2.3倍ほどに達するものの、こちらも「エクスカリバー」と「アルテマウエポン」という強力武器を手に入れており、「ルナ」を掛けたうえでの一斉攻撃では、1ターンにつき約23000という莫大なダメージを与えられる。敵の技にも、苦しいものと楽勝なものがハッキリと別れており、それらをランダムで使ってくるため、挑戦しつづければ何とかなる。しかも、今回は単品のバトルであり、連戦として考えなくて良いため、どんな酷い状況になっても勝ちさえすれば良い。そういうわけで、こいつは、ラスダンに挑むパーティの試し斬り相手なのだ。
…実戦では、敵の攻撃は「@真空波」→「A真空波」→「Bタイダルウェイブ」という、無効化が容易な攻撃であった(※「ツイスター」は、「コマンド決定時にHPが半分」の条件を満たさないまま速攻してしまったので、未使用)。というわけで、最初にエーコの風属性版フェンリルを使ってから、「ルナ」でさっさとバーサク化して一斉攻撃を加えていく。風と水の両方を吸収できる「リボン」が3つしか無かったので、エーコこそ「タイダルウェイブ」で戦闘不能となってしまったが、それ以外は全く問題無く切り抜けていく。カウンターの「カウンター」も2回飛んできたが、全て物理回避と「まどろみの術」で避けられた。
――というわけで。バーサク状態での攻撃により、ジタンが約8000、スタイナーが約9000、フライヤが約6000のダメージを与え続け、1回の挑戦で撃破ができてしまった。これが、ラスダンに突入するキャラクターたちの実力である。君たち本当にレベル1?
■動画■
もうちょっと綺麗に背景もHD化してほしかったな |
そういうわけで。神竜を倒すと、いよいよラスダンである「記憶の場所」の内部の探索が始まる。
…ちなみに、今さら言うのもどうかと思うが、PS4リマスター版のFF9は、背景についてはガッカリ移植となっている。キャラクターモデルと違って3Dではないため、リマスター版においても高解像度化がされず(または、高画質化の程度が小さく)、ボケボケなのだ。記憶の場所は、西洋絵画のような美しいグラフィックが楽しめる、他作品とは少し違ったラストダンジョンであるため、このボケ具合は残念と言わざるを得ない。
――ちなみに、PC版だと、「Moguri MOD」なる非公式パッチ(【紹介ページ[英語]】)を入れることで、どういう仕組みかサッパリ分からないのだが、2Dグラフィックも含めた高解像度化が可能であるという。PS4版やスイッチ版などには、この機能は無い。
やれ。私は、PCをゲーム機としては使用していない。また、MODと言えば聞こえは良いが、要するに改造ツールであるため、やり込みプレイに用いることは好ましくないであろう。また、私は、発売から10年・20年が経ったゲームを遊ぶこともあり、PCではOSなどの環境によって正しく動かないこともあるが、専用機なら機器が壊れない限り、安定したプレイが可能である。また、処理能力やコントローラーなど、環境の統一が容易というのも、専用機の魅力である。よって、私は今後も、プレイステーションや任天堂ハードなど、ゲーム専用機を主軸として、やり込みプレイを行っていきたい。
――では、私が何を言いたいのかというと、公式が非公式に負けるようなことはしてほしくないということである。この「Moguri
MOD」の制作者が、どういう人かは、全く知らない。ただ、非公式のユーザーにできるのならば、公式のスタッフが本気を出せば余裕のはずだ。ファンのほうが作品に詳しいというのは、よくあることだが、画質・音質といった制作面においては、公式のほうが上手であってほしいものである…。
(2021年10月27日)
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