低レベルクリアー.プレイ日誌


♪最後の戦い 提供:ファイナルさん

【第十七話 はじまりの歌】

 BOSS●デスゲイズ ジタンLv1、スタイナーLv1、サラマンダーLv1、エーコLv1
 低レベルクリアー最後の強敵、デスゲイズ。HP55535、弱点は氷・風属性。
 「メテオ」→「ぶんまわす」の究極終了パターンは、もはや低レベルクリアーにおけるヒゲダンス的恒例行事であろう。

 デスゲイズの行動で最も恐ろしいのは、開幕1ターン目に使ってくる「メテオ」。全員が【50*(1〜98) = 50〜4900】のダメージを受ける軽減不能の特殊魔法攻撃であり、まともに喰らえば高確率で全員が戦闘不能状態になってしまう。更にデスゲイズは素早さが49もあり、先攻を取られる可能性が非常に高い。
 そこからはまず、"開いている"状態の行動パターンに移行する。使ってくる攻撃は「デモンズクロー」「ぶんまわす」。前者は単体物理攻撃だが、後者は全体攻撃。全体攻撃ゆえに回避は不可能であり威力も高く、またメテオにより「おまじない」による自動復活権も既に消費しているだろうから、喰らったら即アウトである。"開いている"状態の4回目の行動からランダムで「とじる」を使い始め、"閉じている"状態に移行する。
 "閉じている"状態での使用攻撃は「レベル5デス」「デス」「ツイスター」。風属性さえ押さえれば、致命的損害を受ける要素は何も無い。この状態では物理防御力が2倍になるが、それでも値はたったの20。この時点での武器性能を考えれば全く問題がない。4回目の行動からランダムで「ひらく」を使い始め、"開いている"状態に移行する。

 ・・・ちょっとややこしいので、一旦整理してみる。
 開幕:「メテオ」
 開いている状態:「デモンズクロー」「ぶんまわす」「とじる」(4回目から)
 閉じている状態:「レベル5デス」「デス」「ツイスター」「ひらく」(4回目から)

 開幕「メテオ」、及び"開いている"状態での攻撃が凶悪極まりなく、まともに戦うと勝つのは非常に難しい。そのため低レベルクリアーでは、古くから「アルテマウエポン」の刀魂放気で眠らせる戦術が推奨されてきた。厳しい戦闘ゆえに、それを楽に乗り越える作戦が使われてきたのだ。
 もちろん、その方法を踏襲しても良いのだが・・・今回は低レベルクリアーの総復習的存在であると同時に、様々な戦術を片っ端から試してみる場でもある。そこで4年前の「低レベル+入店禁止クリアーIII」で触れつつも使用しなかった、「ぶんまわす」に耐える作戦を使ってみることにしよう。

 「ぶんまわす」の威力は75。非常に高い値であり、まず耐えられない・・・と考えてしまうが、実はDISC4では鎧装備に急激なインフレが起こっており、「グランドアーマー」は防御力59、「ブリキの鎧」は62もある(参考までに「ブレイブスーツ」は42、「ローブオブロード」は46)。それらを装備して後列で防御すれば、「ぶんまわす」に耐えることは不可能ではない。
 その点に着目し、スタイナーに以下のセットを装備させた。

 アルテマソード / 源氏の兜 / まもりの小手 / ブリキの鎧 / リボン
   「オートポーション」「まどろみの術」「追加効果発動」「与一の心」「HP10%アップ」

 これで物理防御力は66。後列防御状態での「ぶんまわす」のダメージは54〜108となり、Lv1スタイナーでも100%耐え「オートポーション」で回復できる。また回避率も62あり、まどろみ防御と併せれば「デモンズクロー」も滅多に当たらないだろう。これで閉じている状態まで耐え、その後は仲間を蘇生させてラッシュをかければ良い。
 問題は、どうやってその状態に持っていくか。前述の通り、開幕の行動は「メテオ」。50・100ダメージが出れば後列スタートのスタイナーは防御するだけで良いが、大抵の場合は全員が即死するだろう。当然そこは「おまじない」で乗り切るが、次に「ぶんまわす」が来ると全滅してしまう。ここからが勝負所で、素早くスタイナーを後列防御+HP満タンまで持っていけるかがカギとなる。その際には、是非とも「アレイズ」を使っていこう。
 「おまじない」で生き返る仲間が多いと安定性は増すが、スタイナー以外の全員となるとさすがに打撃力不足になるので、その辺りは適当に判断すべし。俺はジタンとエーコを蘇生要員、サラマンダーを打撃要員にしていった。
 ・・・一応最初の「メテオ」も棒立ちで受けるわけではなく、スタイナーが仮に先手を取ったら「たたかう」を入力し、アルテマソードの睡眠追加効果を狙う。ご存じ、睡眠には決定済みの行動をキャンセルさせる効果があり、もし開幕で上手く眠らせられれば「メテオ」の発動を永久に封じることができるのだ。これは、積極的に狙っていくべき戦術であろう。
 あとは、デスゲイズにはモーションが短い攻撃が多いので、逆タイムコントロールで相手に連続攻撃されないよう、ATBバーのプレイングに注意するくらいか。

 そんなこんなで20回ほど挑戦し、見事突破。勝利時は開幕メテオで死んだが、その次の行動が「デモンズクロー」だったのでスタイナーを蘇生させ、「ぶんまわす」に運良く防御無しスタイナーが耐えられたので、そのまま防御状態に入った。そして耐えたり復活させたり耐えたりして・・・2回目の"閉じている"状態の時に撃破。ふぅ!強烈な攻撃にひたすら耐えまくるLv1スタイナーは、一見の価値ありだ(きっとスキルは「ガード性能+2」)。暇なら是非一度やってみよう。
 ちなみにこのプレイでは没ったが、「カウンター」を絡めてみるのも面白いかも。相手の攻撃にひたすら耐え、反撃だけでダメージを与えていく・・・と。ダメージが1000に満たないので、それだけで倒すのは非常に難しいが、成功すればなかなか絵になる映像が作り出せるはずだ。その際には是非、石像を3体持ち込んでいこう。


 戻ってセーブし・・・いよいよ最後の「トランス・クジャ」戦。HP55536。
 主な攻撃は、全体にLv*35・・・つまり35ダメージを与える「フレアスター」。そこに「フレア」「ホーリー」「リフレク」を絡めてくる。
 コイツは厄介な二種類の反撃パターンを持っている。反撃を持つ敵はそれが何か正確に把握することが、プレイングミス防止への第一歩。順番に行ってみよう。
 ◇HP55536〜27768:敵味方全員がリフレク状態の場合、何らかの行動を受けると1/2の確率で自身に「フレア」「ホーリー」を跳ね返して反撃する。
 ◇HP27767以下「フレアスター」「ケアルガ」の2つ。HPが27767以下になった際に確実にどちらか一つを使い、以降は1/2の確率で反撃行動を行う。
             自身がリフレク状態の場合、「ケアルガ」は選択しない(反撃自体の発動率は50%のまま)。

 ・・・とまあ煩雑なカウンター攻撃を持ち、普通に戦うと結構面倒くさいことになる。そこでコイツに対する有効な手段は・・・ズバリ、適当に戦え!
 「そんないい加減な」と思うかも知れないが、この台詞は「FF9究極解析」を作った人が実際に言ったものである。確かに勝率は少し下がるが、時間は大幅に短縮できる。失敗してもすぐ近くのセーブポイントからやり直せば良い。イベントもFFラスボス史上最強レベルの短さだし。

 まあでも、やり込みゲーマーとして若いうちは、ちゃんと考えながら戦った方が良いかも。
 ――数分後、そこには適当に戦う自分の姿が!となること請け合い。
 あ、でも、適当ゆうても、聖属性くらいは防いで行こな。


 そんなこんなで絶望の丘へ。ついにラスボス「永遠の闇」戦。HP54100。
 永遠の闇は本体とターゲットにすることのできない3体の敵によって構成されており、それぞれが以下の行動を取る。

 A(本体):「青の衝撃」「グランドクロス」「ニュートンリング」「青の衝撃」「青の衝撃」を繰り返す。
 B(究極魔法):「フレア」「ホーリー」、及び低確率で「メテオ」を使用。
 C(ガ系魔法):「ファイガ」「サンダガ」「ブリザガ」を使用。
 D(防御):「プロテス」「シェル」を使用。永遠の闇のHPが27049以下のときは「ケアルガ」も使う。

 こいつらは必ず行動するわけではなく、こちらのパーティーの戦闘不能・石化・ストップ・瀕死状態ではない「元気」なメンバーの数によって攻撃をスキップすることもある。
 奴らの行動確率は次の通り。

  「元気」4人 3人 2人 1人
A(本体) 100% 100% 100% 100%
B(究極魔法) 50% 0% 0% 0%
C(ガ系魔法) 100% 50% 0% 0%
D(防御) 100% 100% 50% 0%

 ・・・とまあ、要するにこっちが危険な状態になると、多少の手加減をしてくれるのだ。
 なんかここまで凝ってる敵ってのも、なかなかいない気がするなあ。

 さて、具体的な攻略に移ろう。
 永遠の闇の攻撃で決定的に危険なものは、やはり「グランドクロス」「ニュートンリング」。前者は直接ダメージこそ無いものの16種類のステータス異常を1/8の確率で発生させる攻撃で、後者は威力が132ある回避不能全体物理攻撃。どちらも致命的な損害を受ける攻撃である。フライヤが居れば「ジャンプ」でそのどちらか(又は戦術次第で両方)をかわすことができるが、生憎と今回のプレイではフライヤ=Lv22。使うわけにはいかない。
 実は今(2008/10)から7年半も前に永遠の闇戦で、「ダメージをあらかじめ計算し、ビビの全体魔法で味方全員を瀕死にして闇本体以外の行動を封じる&『突撃』の条件を満たす」とい凄まじい戦術が確立されている。その後塵を拝するしか無い俺はどうすれば良いのだ・・・ということで、ここは「ニュートンリング」を「おまじない」による自動復活で堪え忍ぶパターンを使おう。「グランドクロス」を丸腰で受けることになるが、それは仕方無い。
 「ニュートンリング」を受けて復活した後であるが、瀕死状態を保てば闇本体の「青の衝撃」が3回連続で飛んでくるだけとなる。この隙に「突撃」を叩き込み、一気に倒してしまおう。

 さあて装備であるが、まずは三色のガ系魔法を防げる装備が重要。ここまで来るとそのかなりを装備品で防げるはずだ。更に余裕があれば聖属性も押さえる。そして永遠の闇は聖・風属性を弱点とするため、スタイナーやサラマンダーは是非その属性の武器を装備し、属性強化品も付けておこう。アビリティにはあまり余裕がないので、1つで2つのステータスを防げる「熱せず冷ませず」など、厳選して装備していくと良い。
 ・・・デスゲイズのそれよりはさすがに決まりづらいが、「メテオ」→「グランドクロス」→「ニュートンリング」などの即死系パターンが存在し、戦闘難易度は割と高い。運に左右されるところが大きいが、ここまで来たら諦めずに立ち向かって行けるはず。
 実戦では、1回失敗してトランス・クジャ戦まで戻されたが、2回目に見事に突破。ふぅふぅ。






 ということで、某HUNTER並の休載を挟んでしまったFF9の低レベルクリアー.プレイ日誌も、これにて終了です。
 初回の低レベルクリアープレイ日誌から実に8年が経ち、小学生は大学生になりました。
 けれども、根底では変わっていない。どんな時も大好きなゲームを楽しんでいこうという心が、そこにはありました。

 ゲームのやり込みプレイは、誰かに自慢しようと思ってやるものじゃない。
 何らかの強迫概念によってやらされるものでもない。
 それは、もっと頭を使って楽しみたいから。好きなゲームを、いつまでも新しい気持ちで遊びたいから。

 その気持ちを皆さんが決して忘れないことを願い、この「低レベルクリアー.」の日誌を閉めたいと思います。
 スタッフロールで流れるエンディングテーマが、皆さんにとっての「はじまりの歌」となることを祈って――。







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       [低レベルクリアー.プレイ日誌]
      (2007年6月8日〜2008年10月13日)

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