FF5/低レベルクリアー(GBA) プレイ日誌 - やり込みinFF

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低レベルクリアー(GBA) プレイ日誌

 



「物理攻撃と物理防御が激減」だが、「盾の回避率が2倍」に


 バリアの塔をクリアしたところからである。ゼザの潜水艇が自由に動かせるようになり、新しい場所へと訪れることが可能になる。シナリオ上で訪れるべき場所は、水没したギードのほこらであるが、一足先にムーア地方にも足を伸ばすことができる。また、寄り道ルートとしては、海底洞窟
(第3世界でイストリーの滝を訪問する際に入る場所)を通ることで、カトブレパスの出現する森へ行くことができる。
 …ということで、まずは
ムーア地方へと寄り道をしていく。ムーアというと、「コンピューターの性能は2年で2倍になる」というコンピューター業界に伝わる逸話であるが、それとは特に関係なく、“Moor”という英単語で、日本語で「湿原」と訳せる意味になるようだ。ただし、【Wikipediaの記事】の写真を見てみると、荒野寄りの草原という感じであり、大森林とは掛け離れている。海外版のムーアの大森林は“Moore”となっており、調べても人名しか出てこない。FF5世界にもムーアさんが居たんだろう、多分…。
 ――さて。ここは、第2世界で最後となる村であり、「ファイガ」「サンダガ」「ブリザガ」が購入可能となるなど、大幅な戦力アップができる。また、バリアの塔で私をやきもきさせた「リフレク」が、ようやく通常魔法として購入可能である。他の物品についても、防具のゴールドシリーズをダイア系統に進化させられるなど、順当に強化が為されているため、例によって
洞窟で拾い狂った金を使い、武器は8個・防具は4個と大人買いしていく。

 ちなみに。この村は、例の「ブレイブブレイド」「チキンナイフ」の選択を行える場所だが、その解禁は第3世界開始後(最速はピラミッド突入前)となるため、その時に、じっくりこってり語ることにしよう。
 …いっぽう、その手前にある樽からは、
「マインゴーシュ」が手に入る。これは、シリーズお馴染みの、回避能力を持った短剣であり、1/4の確率で物理攻撃を受け止める。他の要素と組み合わせた場合、計算は掛け算的に作用する。詳しい決定法則は、以前「ゴールドシールド」の時に書いたので、そちらをご覧いただきたい【第7話の該当部分】。なお、「25%の確率で物理攻撃を受け止める」という能力を持った武器は、他にも存在するが、マインゴーシュは、装備可能ジョブの多い短剣であること、そして最速なら第1世界のカルナック城脱出戦で入手できる(低レベルクリアーでは宝箱モンスターの経験値を回避できないので入手不能)ということで、活躍の場面が多くなることが特徴と言えるだろう。
 ――ちなみに。私は、
例によって存在を忘れていたので、第2世界終了直前になって、取りに戻ってきた。まあ最悪、第3世界になってからでもムーアの村は訪れられるのだが、こういう汎用的な武器は、できるだけ早く入手して、戦略の幅を広げていきたいものだった…。

 そして。ダンジョンである「ムーアの大森林」にも入れるのだが、この時点では、ギードから貰える「長老の枝」というキーアイテムを持っていないので、入り口近くの僅かな領域を探索できるだけである。しかし、その範囲内でも、
「青魔法:小さなメロディ」を使うミニマジシャンと戦えるので、ここで習得しておく。バトルは、いつも通り、「愛の歌」などを使って相手の動きを止め、「ミサイル」「針千本」でHPを削って、「ゴルナゴの壺」を装備した「とらえる」で数を減らし、最後に残ったミニマジシャン1体から目当ての青魔法の習得を狙っていけば良い。
 …さて、この「小さなメロディ」は、消費MP5・命中率「66」で相手1体を小人状態にするというものである。ただし、魔法「ミニマム」が、
消費MP5・命中率「90」という性能で既に存在しており、しかも魔法「ミニマム」は、第1世界の「あほーが、見ィーるゥー。」のところで早期入手が可能である。そのうえ、小人を解除する能力があるためか、魔法「ミニマム」にはメニュー画面で使用可能であるが、小さなメロディはそうではないのだ。
 ――やれ、ここまで性能が低いと、いったい何に役立てれば良いのか分からない。
実用性が小さなメロディである。一応、カタパルトの宝箱を逃した場合、魔法「ミニマム」が買えるのは蜃気楼の町であるため、敵を小人にするための魔法として使える…か?

 ちなみに、コメント欄で指摘していただいて思い出したのだが、
小人状態は、メリットとデメリットの両方を持つステータスである。
 …まず、メリットは、
「盾の回避率数値が2倍になる」という点である(モンスターの場合は、固有に設定された物理回避率が、そのまま2倍になる)。現在、店売りの「ダイアの盾」すら回避率が35もあり、今後は40・45・50という強力な盾も手に入る(上限は99%)。よって、小人状態によって盾回避率を2倍にすると、目に見えて回避能力が上がってくれる。なお、盾以外の回避率(「エルフのマント」による回避など)は2倍にならないので、盾を装備していないキャラを小人にしても意味はない。また、GBA版では、追加アイテムに物理回避率を上げるものが存在するが、回避率バグにより機能していない(0と同じ)ので、「盾の回避率を2倍にする」という記述は矛盾しない。旧スマホ版では、バグが修正され、盾以外の物理回避率も機能するようになったそうだが…もう、それと小人状態との組み合わせを検証する手段は、永久に無くなってしまった。
 ――いっぽうで、小人状態のデメリットも大きく、
「物理攻撃力が3、物理防御力が0」で固定される。だが、ひと目見て分かるように、魔力を下げたり、コマンドを制限するといった性能は無いため、魔法攻撃には何の障害も与えない。まあ、魔法職は基本的には盾を装備できないため、この法則が有効活用できる場面は少ないのだが…もちろん、やり込みプレイなら話は別である。

 そういうわけで。具体的に、回避率を計算してみることにしよう。例えば、盾役が「マインゴーシュ / ダイアの盾 / エルフのマント」を装備した場合、非小人だと、計算上の命中率は32.6%となる。だが、バトル前に「ミニマム」を使っておけば、15.1%と、半分以下に命中率を下げられる。
回避率33と34を境とし、小人になることで、全体の回避率は2倍以上できるのだ(乱数の都合により、実際の回避率は、もう少し高くなるらしい?)
 …というわけで、これくらい回避確率があれば、まず、敵に初手を取られる場合に、開幕の1発を回避しやすくなる。また、組み合わせとして、分身は、最後に命中が決まった時にだけ、「分身を1つ減らして攻撃を回避する」という効果が発動する。そして、ゴーレムと分身を同時使用した場合、分身が0個のときにだけゴーレムがダメージを受け止めてくれる
(分身よりゴーレムのほうが判定が後)ため、更に安全性が増す。
 ――そういうわけで、これらの策を組み合わせることにより、
中長期的に耐える場合にも、必ずしも「まもり」が必要では無くなってくるであろう。その場合、盾役が、アイテム師などになることができ、戦法の幅が広がる。そして、ミニマムによる盾回避率倍加は、この戦法を行ううえの柱となってくれるであろう。そういうわけで、今後の利用可能な場面では、積極的に小さくなって戦っていくこととしたい。まあ、この記事を書いた時点で、既にゲーム攻略が第3世界に入っていたりもするので、実際の適用は遅れてしまうのだが…。

ゴゴ、ファルシ=アニマ、暗黒騎士「奴は“何もせず倒せる四天王”の中でも最弱…」


 続いては、海底洞窟を通って、
カトブレパスの森へと行く。なお、途中の海底洞窟は、第3世界クラスの敵が出現するが、そのうち「アイアンドレス」という敵を「とらえる → はなつ」を使うと、5000〜6000というぶっ飛んだ威力の打撃を叩き出す。この後に戦うカトブレパスを一撃必殺できるクラスの超強力技であり、ボスにも有効な最大HP割合ダメージを与える「マジックドラゴン」と並んで、よく話題にされる。
 …さて。サーゲイトの大陸の地下で潜水艇を降り、1エリアのみの海底洞窟を外に出ると、狭い空間に、池と森が広がっている。私は、この寄り道が初見であり、池があるということで、水中で海とつながっていて、この池に潜水艇で浮上できるのかと思ったが、
そんなことは特に無かったようだ。
 ――なお、このエリアには、3×3に区切られた怪しい森がある。私は、ここにカトブレパスが居るのか! と思って入っていったところ、中にはチョコボが1匹だけ走り回っており、捕まえようとしたが「メスだから乗れない」とバッツがつぶやくだけであった。全くの無意味なイベントと思いきや、恐らく、後にボコの妻となるチョコボ
(コ↑コ↓)であると思われる。

 では、再びワールドマップに出て、通常エンカウントで出現するカトブレパスと戦っていこう。
 …さて、こいつは、打撃と「ドレイン」を使いつつ、こちらの攻撃に対しては、反撃で「悪魔の瞳」を使って、代名詞である
石化のステータスを掛けてくる。際立った強敵というわけではないものの、取り立てて大きな弱点もなく、地道に戦って必要があるように思われる。
 ――しかしながら。こいつは、
低レベルでも完封が可能である。まず、「ドレイン」については、「ボーンメイル」アンデッドになることにより、反転して相手にダメージを与えられる。しかも、「ドレイン」の逆転自爆に対しては、「悪魔の瞳」の反撃が発生しないため、石化対策は考える必要も無い。
 また、敵の攻撃力数値は「55」であるが、こちらもボーンメイル
(+30)、源氏の小手(+12)や、ムーアの村で買ったダイア装備を付けることにより、物理防御力を「58」にまで上げることができる。敵からのダメージを、ほとんど0に軽減できる。というか、私が戦ったときは、全て0ダメージだった。一応、計算上は、微弱なダメージが出ることもありうるはず…。

 そういうわけで。実際には、「まもり」で固めれば良かったのだが、楽勝すぎる
(と思っていた)ので、「調合:サムソンパワー」敵側を強化するという奇行に走ってみた。サムソンパワーでレベル値を上げることにより、ドレインの自爆ダメージが上がって、さっさと勝負を付けられるはずだ。まあ、それはあまり重要ではなく、どちらかと言えばお遊びの要素が大きい。
 …しかしながら、
実際には、敵の打撃が貫通してダメージを与えてくる可能性があったということで、やはり「まもり」で防御を固めておくべきだった。なお、下記の動画は、「敵の攻撃を全て0ダメージに抑えられる」という間違った解釈で作っていたが、公開前だったので、最後に一言コメントを追加してアップロードをしなおしたものである。良かった、後悔前に気付いて…。

動画



バッツ「亀の様子が変なのだ…」


 では、寄り道が済んだということで、本来の順路である「ギードのほこらへと進んでいくことにしよう。
 …さて、ギードは、エクスデスの攻撃によって海底に沈んだにも関わらず、何食わぬ顔で生存しているという
紛れもないFF5世界の住人であるため、潜水艇を使い、かつダンジョンとなっている洞窟を乗り越えて、会いに行くことができる。

 さて。この祠では、雑魚敵は、「ラジエーター」というスライムと、「メタモルファ」というジジイの2種類のみが登場する。
 …ただし、「メタモルファ」は、その名の通りと言うべきか、様々なモンスターに変身する。そのうち、ロンカ遺跡で登場した「旋風魔人」に変化をする場合は、青魔法の
「エアロガ」を習得できる。風属性のガ系魔法であるが、既にムーアの村に先回りして購入している炎・氷・雷のガ系魔法と比べると、消費MP25/威力185に対してMP24/140と、一歩劣る性能である。だが覚える!
 ――さて。メタモルファ自体は、完全ランダムで変身するのではなく、出現場所によって、いくつかのパターンから変化先モンスターが決定される…という、この時期のRPGにありがちな仕様となっている。恐らく、内部的には、
「最初から変化候補のモンスターが全て登場しており、それが入れ替わっているだけ」という処理をしているのだろう。HPは、変身後を含む全モンスターで「7000」を共有しており、変化中は「全てのステータスが有効」かつ「経験値が0」という、低レベルクリアーに嬉しい特性を持っている。そのため、適当なタイミングで「ミサイル」を2発撃ち込み、その後に「エアロガ」の習得条件を満たしたら、爺ではない姿の時に、「針千本」を飲ましてやれば良い。

 そうして奥まで進んでいくと、最深部にて、“賢者”ギードに会うことができる。FF5世界において、約700年前に産まれ、500年間エクスデスを封じており、30年前の“暁の戦士”たちの戦いにおいても力を貸していたという。また、この後の第3世界では、エクスデスと互角の戦いを見せており、意外にも、単体での戦闘能力についても、暁の四戦士やタイクーン王・バッツたちにも遜色が無いというところを見せてくれる。
 …のだが、そのギードの見た目は、
明らかに亀である。そのせいで、バッツに妙なイジりを受けてしまう始末だ。まあ、これまで「賢者」という称号でしか触れられて来なかったから、勝手に人間であると思っていたし、もっと言うと、ありがちな高齢男性だろうと決め付けていた。だが、今の時代、そういう思い込みは良くない。ギードの存在は、FF5が発売された今から30年前の時点で、そういうことを教えてくれていた…のか!?
 ――ちなみに。完全な余談だが、ギードには、GBA版以降での顔グラフィックが用意されていない。FF5は、複数回登場する人物がさほど多くなく、主要キャラクターのほとんどに顔グラが用意されている
(パーティ5人+暁の戦士+タイクーン王、エクスデス+ギルガメッシュ、シド+ミド+ボコ)。が、ギードは、主要な登場シーンが2回ということで、ギリギリのところでイラストが付かなかったのであろう。が、もし次以降の移植機会があるとすれば、ギードのための新規絵も、必ず用意されるはずである。その際は、イケメンの亀という新ジャンルを開拓してくれることであろう…。

セーブポイントは犠牲になったのだ…グラフィックの犠牲にな…


 それでは、満を持して、ムーアの大森林へ向かっていくことにしよう。ギードから貰った「長老の枝」を持っていると、
「森が受け入れてくれる」という、ゲーム・アニメにありがちな演出により、中の探索が可能となる。
 …さて、ダンジョン攻略としては、特に目を見張る点は無い。既に、ミニマジシャンから「小さなメロディ」をラーニングしているため、敵からの取得物にこれといった物は無い。そのため、宝箱を回収しながら、初手とんずらで進んでいく。
 ――ちなみに、ここでは、途中に
火災イベントがあるのだが、その前後で、宝箱の中身が「イージスの盾」から「フレイムシールド」に変わるという仕掛けがある。イージスの盾は、攻撃魔法を回避できる唯一の盾である。フレイムシールドは、炎を吸収できるうえ、素の物理回避率も「40」と強力である。そして2つとも、最終的には、量産が可能となる。というわけで、どちらを入手しても活躍させられるのだが、どうもイージスの盾を取っている先駆者兄貴が多いようなので、今回は「イージスの盾」のほうを入手していった。なお、木の根の手前側を通るというルートをなかなか見つけられず、勝手にイベントが進んでしまうとか、暖められてフレイムシールドに変化してしまうのではないか…などと心配をしていたのは、ここだけの話である。

 ところで。
森を燃やしたのは、エクスデスである。この直後にワールドマップへ出てみると、南側の山に穴が空いたうえで、そこから長老の木へと道ができるように焼け焦げている。よって、目的は、長老の木への進撃ルートを確保することであったと思われる。なお、燃やした理由であるが、ギードによると、森は生きており、侵入者に襲いかかってくるらしい。つまり、エクスデスは出身地から嫌われていたということである。
 …ちなみに、エクスデスの攻撃のうち、山を崩したのは
カタ様で間違いとして、森を燃やしたのはちょっと難しい。エクスデス軍には、炎魔法を使う奴はいるのだが、炎を専門としているモンスターは居ないからだ。
 ――と思っていたら、居たよ、
赤い人が…。赤い人は、あの第3世界での、次元の狭間からのエクスデス軍の出撃シーンで、真ん中に登場した人である。そして、イストリーの滝でバッツたちを待ち構えるも、リバイアサンによって★瞬殺★されてしまうという元祖ゼノビア様だ。エクスデスは、まずカタ様を次元の狭間から呼び出して山を割り、次に赤い人で森に火を着けた。これでOKである。なるほど! 実際のゲーム中のカタ様と赤い人がアレな感じだったのは、ここで力を使い果たしてしまったからだったのだ。FF5発売から30年で明かされた驚愕の真実である。

 ちなみに。更なる余談であるが、このムーアの大森林では、火災前のマップで、1個だけセーブポイントが用意されている
(火災後は、やや分かりづらいが、ワールドマップに出てセーブができる)。が、この森のセーブポイントは、普段の、オーラが下から出ているような物とは異なり、黄色い輪っかが2コマでアニメーションしているだけという、謎にショボいグラフィックになっている。
 …が、これは謎でも何でもない。ムーアの大森林は、「木の葉っぱの部分」「木漏れ日のようなレイヤー」「プレイヤーキャラの周りだけ視界が広がる」などと、多彩なグラフィック表現が採用されており、
半透明のセーブポイントを設置するだけの処理能力を用意できなかったのだと思われる。GBA版でもそのまま(原作再現か、はたまたこちらでも性能が足りないか)だが、旧スマホ版とピでは、わざわざ劣化版を使う必要が無いということか、普段通りのセーブポイントが使われるようになった。
 ――ちなみに。他ダンジョンのように、“その直前の小部屋にセーブポイントを設置する”という処置を取らなかった理由は、
不明である。小部屋からの距離の違いでゲームバランスを調整したかったのかもしれないが、私のプレイでは、「小部屋〜セーブポイント」間で、2回しか雑魚とエンカウントしておらず、小部屋に置いたとしても大差は無かっただろう。そして、セーブポイントは、脇道に存在するものの、一応は近づかなくとも上から見える位置にある。ただ、黄色のビリビリというよく分からないエフェクトであり、セーブポイントと認識してもらえない恐れがある。そして、ここでセーブせず、火災後のマップでも外に出られることに気付かなかった場合、ボスで失敗すると、大森林を最初からやり直しになるということで、かなりダメージが大きい。何故、小部屋に拠点を設置するという王道を避け、固有エフェクトを用意してまで脇道にセーブポイントを作ったのか。発売30年が経っても解けない謎である…。

バッツたちは、戦うべきでない相手と戦ってしまった可能性が高い


 火災発生後のマップを少し進み、長老の木に入ると、ボスの
「クリスタル(封印を守りし者)」との戦闘が始まる。
 …さて、コイツについては、
謎めいたモンスターである。まず、名前が表示されない。戦闘前に、ガラフが「これが封印されし物!?」と言っているが、「?」が付いており、公式名称かは怪しい。ネット上での呼び名も、「クリスタル」「封印されしもの」「封印を守るもの」などと、割れている。クリスタルだけに。「もの」は、ひらがな表記をするパターンが多いが、「者」でも「物」でも意味が通じ、ここもややこしい。ちなみにGBA版では、戦闘中は表記なし、モンスター図鑑では4体とも「クリスタル」、攻略本は「クリスタル(封印を守りし者)」という書き方になっている。
 ――その他、「長老の木こそが、『クリスタルの封印を守る者』である
(ギードが、長老の枝のことを指して、「封印を守りし者の一部」と言っている)とか「クリスタルが、『無』を封印しているという意味で、『封印を守る者』である」などという解釈も存在し、クリスタルは与守護側なのか、それとも被守護側なのかも、統一された見解が無い。もはや、めちゃくちゃな状況となっているのだ。

 そして、これらの敵に対しての、
ストーリー上の位置付けも謎である。まず、「封印を守るもの」と「封印されしもの」は、ひねくれた捉え方をしない限り、逆の関係にある。つまり、このモンスター自身がクリスタルなのか、はたまたクリスタルの封印を守っているモンスターなのか、はっきりしないのだ。
 …だが、この難題へのヒントを教えてくれるのは、
あろうことかエクスデスである。というのも、このバトルでは、戦闘終了後にエクスデスが現れ、「封印は4戦士(バッツたち)の力によって解かれた!」と喋ったのちに、魔物をクリスタルへと変えてしまう。それを見て、バッツは「なにっ!?」、ガラフは「クリスタル!?」と驚いているため、バッツたちは、戦っていたのがクリスタルにまつわる存在だとは、全く思っていなかったようだ。

 つまり、それらの前後関係から判断するに、
バッツたちは、本来戦うべきではない相手と戦ってしまったという可能性が高い。
 …さて。少し前を振り返ってみると、ギードは、「ムーアの大森林へ行き、そこに眠る物を守ってくれ!!」と言っている。が、重要である「その眠っているものがクリスタルであり」「魔物化して無差別に襲ってくる」とは全く言っていない。
恐らく、本当に知らなかったのであろう。ギードは長老の枝を持っていたため、自分が様子を見に行くか、はたまた遣いを出すことで、正確な状況を把握できたはずだ。時系列として、エクスデスは、生まれた直後の500年前から、暁の戦士たちが活躍する30年前まで、つまるところ470年間封印されていた。だからギードは、たった30年で蘇ることは無いだろうと油断をしていたのかもしれない。しかし、ドルガンは、第1世界に旅立ったあとも、息子であるバッツに“世界を旅して回れ”と言い残し、暗にクリスタルの監視を続けるようほのめかしていた。それに対してギードは、全くエクスデスを警戒しておらず、洞窟の奥に引きこもっていたということになる。カメェェェッー!
 ――その結果として、バッツたちはクリスタルと、目的も分からないまま、無益な戦いを強いられることになった。そして、お互いが消耗したところで、まんまとエクスデスに漁夫の利を奪われ、結果として、ガラフが単身エクスデスに挑むことになった。その奮闘により、何とか全滅こそ免れたものの、ここまで旅を続けてきたガラフが力を使い果たし、戦死をしてしまった。しかも、4つのクリスタルのうち、1つは止むを得ないとはいえガラフが砕いてしまい、残り3つもエクスデスに奪われてしまった。
取り返しのつかない大敗となってしまったのだ。

 そういうわけで。ここでの最良の行動は、
「長老の木の前で待ち構えて、エクスデスが来たら4人で袋叩きにすること」であった。エクスデスが、わざわざバッツたちにクリスタルの封印を解かせたということは、逆に考えると、自分では封印を解けないか、最低でも苦労はするということである。よって、「エクスデスが封印を解こうとして消耗したところを、バッツたちが襲撃する」というエクスデスが本編でやったことの逆をしていれば、ここでエクスデスを倒せていたかもしれないし、少なくとも、ガラフ1人が戦死するような事態は避けられたはずだ。
 …また、
ギードに対しては、何が何でも同行を求めるべきであった。第2世界のクリスタルの現状は、暁の戦士たちですら知らなかった。だが、ムーアの村の住民が「500年前に美しい物が封印された」という伝説を語っているため、700年前から生きているギードであれば、何か知っていた可能性が高い。よって、ギードがあの場所に居れば、バッツたちとクリスタルの同士討ちを防げたかもしれない。また、単純に戦力としても、ギード単体でエクスデスと匹敵するほどのものがあるため、エクスデスと戦う際にも役立っただろう。こちらも、どれか一つでも成り立っていれば、ガラフの死を避けられたと思われる。
 ――というわけで。バッツたちは、
致命的な大失敗を犯してしまい、そしてその文字通りに、ガラフが非業の死を遂げてしまった。エクスデスについても、「第2世界冒頭で、捕らえたバッツたちに逃げられてしまう」という失策をやらかした【第9話の該当部分】が、今回のバッツたちの失敗も、それに匹敵するほどである。よって、これにて1-1となり、勝負は第3世界に持ち越しとなってしまったのである。

お わ り | 制作・著作:やり込みinFF


 では、縛りプレイの攻略面に話を戻し、
「クリスタル(封印を守りし者)」との戦闘に入っていこう。敵は、全て名無しかつ同じ姿だが、4個のクリスタルということで、それぞれ異なる特性を持っている。
 …ちなみに、私の初回プレイでは、タイタンの召喚によって全体攻撃を行っていたのだが、下の個体だけには吸収されていた。この敵の正体不明性も相まって
、底しれぬ不気味さを感じたことを覚えている。
 ――なお、4つのクリスタルは、属性こそ異なるものの、
基本的な行動パターンは全て同じである。HP7777で登場し、当初は打撃のみを使ってくるが、HP3000で発狂して、以降は強烈な全体攻撃のみを繰り返してくる。それぞれが使う全体攻撃は、12時方向から時計回りで、全体ファイガ(炎)、アクアブレス(水)、アースシェイカー(土)、全体エアロガ(風)である。ちなみに、ややこしいが、FF5のアクアブレスは無属性である。

 ということで。この「クリスタル」戦は、各種の制限付き低レベルプレイだと、難関になることが多いようだ。しかし、無制限の低レベルでは、一転して、
非常に楽に勝つことができる。
 …まず、序盤の敵は、打撃しか使ってこず、その攻撃力数値は「40」しか無い。よって、ボーンメイルを中心とした防具で固めることにより、打撃を完全に0ダメージへと軽減することが可能となっている。
 ――しかも。クリスタルは、
ボス耐性と即死耐性を持っていないということで、様々な技が通用する。もっとも、敵はLv77と、レベル値がとても高いため、命中率を持つ魔法はかなり当てづらい…と思いきや、「キラーボウ」の即死効果は、「8%」で固定であるため、低レベルでも変わらず当てることが可能となっているのだ。

 そういうわけで。戦い方としては、何人もキャラクターが居ても仕方なく、この後にガラフが離脱するということで、
ガラフ単騎で戦っていく。ジョブを、何でも装備ができるすっぴんとし、武器を「キラーボウ」にしたうえで、その他の装備をダイアの兜・ボーンメイル・源氏の小手と固めて、物理防御を52まで上げる。これで、クリスタルたちの打撃を、確定で0ダメージへと抑えることが可能である。
 …そして、アビリティとしては、オートアビリティの「カウンター」と、コマンドアビリティの「ねらう」をセットする。まあ、敵からの打撃を0ダメージに軽減して、こちらから即死攻撃を当てれば勝てるため、
正直に言うと、何をセットしても勝てる。まあ、せっかく打撃を受け止めているから…ということでの「カウンター」と、今回は「まもり」を使う必要がなく、能動的な打撃でも即死を狙っていけるということで、命中率を上げる「ねらう」である。
 ――というわけで。一応、8%の即死効果が全く発動せず、HP7777からHP3000まで、80ダメージ程度の打撃で削りきってしまう可能性もゼロではないが、
さすがにそこまで酷いことは無いだろう…ということで、これにて完封と考えて良いと思われる。

動画



初プレイ時は、このシステムでメインキャラに死人は出ないだろうと油断していたが…


 そうして、FF5の名シーンとして知られる、
エクスデスとガラフの一騎打ちシーンが幕を開ける。
 …さて、この戦闘は、いわゆる“負けバトル”であり、負けてもゲームが進む。ただし、その心は、ガラフ側に
「HPが0になっても戦闘不能とならない」という特殊なフィールド効果が与えられており、敵にダメージを与えることでイベントが進んでいく。そして、その会話が一定段階まで進むと、バトルが終了する…という流れである。ガラフが、限界を超えて戦っているという、シナリオ上の設定とバトルをリンクさせた、ゲームならではと言える演出だ。
 ――しかしながら、それとは別に、
「全滅してもゲームが先に進む」という、普通の負けバトルの性質も持っている。もちろん、「HP0で付与されるはずの戦闘不能が無効化される」という特殊な状況であるため、普通にやっていても死なないのであるが、自分に即死攻撃を放ったり、自爆で消滅したりすると、あっさりと全滅になってしまう。だがそれでも、通常と同じようにゲームを進められるのだ。FF5スタッフの奴、そこまで考えて…!

 ちなみに、FFシリーズ恒例の“大ボス曲”である
「決戦(FF5)」は、ここが初出である。“大ボス曲”という扱いであるが、FF5では、ここを含めてエクスデス戦でしか流れないため、エクスデスとの戦闘BGMという扱いだ。やれ、FFシリーズで「決戦」の曲名だと、次作FF6のボス戦BGMが名高いが、このFF5版も名曲であり、エクスデスが、これまでとは異なるスケールの敵だという雰囲気を、よく演出してくれている。
 ――ちなみに、GBA版と旧スマホ版のFF5では、追加ダンジョンの
全てのボス戦でも、この「決戦」が流れる。だがそれは、個人的にはあまり良くないと考える。まあ…流すこと自体は良いけれど、例えば神竜改&オメガ改だけとか、回数を絞るべきだったと思うな。

 では、今回プレイでのバトルの流れであるが、まずは最大HP37のガラフに対し、エクスデスの初手ファイガにて約4000
100倍以上のダメージを受け、一発で玉砕するところを踏みとどまる。ここから、ガラフの孤独な戦いが始まるのだ。
 …さて、私は当初、このバトルを時間経過で進むイベント戦闘だと考えており、特に何も対策を練っていなかった。だが、なかなか進まないのを変だと思って調べてみると、どうも
合計7000ほどダメージを与える必要があるということらしい。さすがに、100程度しか出ない「キラーボウ」で削っていくのは時間が掛かり過ぎであるし、かと言って、自分にダメージを与えたところで死ねないため、カーズ様のようなことになりかねなかったが、そう言えばFF5は戦闘中も装備を変えられるということを思い出し、「大地のハンマー」に持ち替えて戦っていく。こちらは、純粋な物理ダメージは同程度だが、追加効果の地震攻撃が発生した際に500程度のダメージを与えられるため、キラーボウよりは遥かにマシな速度で敵HPを削っていける。そうこうしているうちに、規定ダメージを満たしため、イベントが進んでいき、エクスデスを撤収へと追い込めた。
 ――ちなみに、私は意識していなかったが、前のクリスタル戦にて、ガラフに「ボーンメイル」を装備させていたため、
自分にフェニックスの尾を使うという手段で、あっさりとバトル終了に持ち込めていた。まあ、イベントぶち壊しのため、結果的には、実戦時に気付かなかったのは良かったと思う。今回は一応、1回のプレイでFF5を余すこと無く味わっていこうという趣旨なので…。

 ちなみに、あえてこのバトルに勝とうとする場合、まずは「リフレクトリング」
(バリアの塔:リフレクドナイトのレアドロップ)で防御を固め、次に「黒の衝撃」×2でレベルを2回半減させて、「レベル5デス」を使う作戦が唯一であると思われる。唯一と言い切ったのは、エクスデスの側にもHP0で戦闘不能が付与されない特殊効果が存在するため、レベルを上げて大ダメージを与える作戦では、倒すことができないからだ。エクスデスも死力を尽くして戦っているという演出…か? その他、本バトルには、いろいろな壊し方があるので、YouTubeなどで検索をしてみていただきたい。
 ――いっぽうで、低レベルクリアーだと、経験値回避の都合上、「リフレクトリング」 を入手できない
(一応、死の宣告と毒で同時に戦闘不能となる戦法を使い、かつ1/16のレアドロップ判定を引き当てるという方法も、あるにはあるが…)。また、ガラフには、低レベルクリアーの天敵であるスリップ状態が永続で付与されているため、低レベルクリアーの条件下でHP0とならないようにするのは、とてつもなく困難である。そういうわけで、今回プレイでは、特にこのバトルで遊ぼうという気は起きなかった。まあ、前のクリスタル戦から連戦となって、イベントも長いというところもあったし…。

 そうして、イベント終了後に、ガラフが
死亡をする。私は、初プレイ時は、全くネタバレなどを知らずに挑んでおり、まさかFF5のシステムでメインキャラが死ぬことは無いだろうと高をくくっていた。そういう油断を、エクスデス…もとい、FF5スタッフは突いてきたのである。
 …そして、倒れたガラフに対し、バッツたちが
「ガラフ死ぬな、『ケアルガ』!」と、ゲーム的な回復手段を使うのも、今となっては語り継がれる名シーンである。妙なギャグっぽさがあり、ある意味ではFF5らしいが、逆に、そういった“禁じ手”を使ってさえ、死者を蘇らせることはできないということで、余計に悲壮さを醸し出しているとも言える。
 ――そして。クルルの、
「おじいちゃん!! いやー! いやだよー! 死んじゃいやだよー!!」(原作表記)というセリフと、ガラフの亡骸があるであろう場所にガバッと覆いかぶさるクルルは、涙を誘うものである。まあ、要は、倒れこむグラフィックを流用しているだけなのだが、そんな単純には言い表せない、ドット絵という表現の奥深さを感じさせる…。

 ちなみに、FF5は、ラスボスにトドメを刺したときの生存キャラによって、若干だがエンディングの演出が変化するという性質がある。
 …そして、その中で、“正史”であろうと思われる全員生存エンドでは、クルルがガラフのことを思い出すというシーンで、FFシリーズのメインテーマの一番の盛り上がりに合わせて、このガラフのシーンが流される。
明らかに、バッツ以上にいいところを持っていっている。やれ、若者たちの捨て石になったかと思いきや、天国でジッとしているのに我慢ができず、死してなお目立ち続けるとは…ジジイ、カッコ良すぎるぜ!

バッツ「あれ? これって実はハーレム状態なのでは…」


 そういうわけで。ガラフに代わってクルルがパーティへと加入し、再び4人パーティで、旅を続けることになる。
 …なお、パーティが固定かつ育成が重要となるFF5において、“キャラクターの永久離脱”がもたらす影響は甚大である…と思いきや、
クルルは、ガラフが習得したアビリティを全て引き継ぐ。また、装備品についても、ガラフが装備していたものは全て返還をされており、それぞれ問題はない。
 ――ちなみに、ガラフとクルルでは、若干のパラメーターの違いはあり、特に、ファリスを超えて、
クルルは素早さ最速という特徴があるため、バトル構成に無視できない影響を与える。しかしながら、第2世界において、撃破順を変えられるボスは、カトブレパスとギルガメのみであり、それらの敵との戦いでは、やり込みプレイレベルにおいてですら、ガラフとクルルの違いが取り沙汰されることは皆無である。ガラフが散ったとしても、決して希望を見失ってはならないと、バトルシステム面でも力添えをしてくれているのだ。

 かくして。「暁の戦士」を引き継ぐ、バッツ・レナ・ファリス・クルルの
新ユニットが結成された。
 …さて、彼らは、後にエクスデスを倒し、世界を救うことになるわけであるが、よく知られているように、この4人組は「男1人に対して女3人」、しかも「全員が王女様」ということで、バッツの
ToLoveるパーティとなる。しかも、女キャラの内訳も、「@正統派ヒロイン」「Aオラオラ系の男勝り姉御」「B元気で強気な年下女の子」と、時代を先取りしたかのようなラインナップだ。
 ――やれ、FFシリーズは、少年漫画的なゲームということで、全般的に男キャラの割合が高く、このような女子力あふれるメンバー構成は、前代未聞である。しかし、FF5は、どちらかと言えば
主人公=プレイヤーというゲームであり、バッツ自身の個性は薄めである。そして、このハーレムパーティに対して、特に大きな批判は寄せられていない。やはり、男であっても女であっても、★美少女★を引き連れて冒険をするというのは、心が躍るものなのだ…。

 

(2022年12月21日) 135 PV

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