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低レベルクリアー(GBA) プレイ日誌
どうにか12月中に、第2世界編の更新を終えられました。マジでキツかった… |
ムーアの大森林をクリアーし、ガラフがクルルに交代したところからである。この新ユニットを用いて、第2世界ラスト〜第3世界本編〜裏ダンジョン、と攻略を続行していく。物語的には終盤の雰囲気が流れ出すが、バトル攻略としては、ちょうど真ん中を超えたくらいのはずだ。この日誌は13話目となるが、恐らく、今回のFF5日誌は、全25〜30程度の話数となるであろう。
そして。次のダンジョンは、第2世界の最後となる「エクスデス城」である。登場ボスは3体であり、最上階に登場する「エクスデス(1回目)」は、物語上の位置付けだけでなく、バトル面での強さとしても、大ボスに相応しいものを持っている。
…また、普通にプレイしていると逃すことは無いものの、最上階近くの宝箱を開けると戦うことになる「ギルガメッシュ(4回目)」戦は、戦い方次第で、今後の彼に対する展開がちょっとだけ変化する(バグっぽいが…)。ただ、ここでの戦いを回避すると、以降はギルガメッシュが二度と登場しなくなる。その場合、源氏シリーズの装備を獲得する機会が失われるうえ、ストーリー上の盛り上がりの部分も減ってしまうということで、“戦闘回数最小”などの特別なこだわりがない限り、戦闘を避ける理由は無いといえるだろう。やれ、最小戦闘回数だと、ここでのギルガメッシュも、そして次元の狭間での再会も、そしてついでにセーブポイント開放のためのネクロフォビア戦も、全てがスルーとなるのか…。
――最後に、寄り道ルートに登場する「カーバンクル」は、シリーズお馴染み、味方全員にリフレクを掛けてくれる召喚獣であるが、FF5では、「敵として登場し、倒すと仲間になる」という形式であるぜ!! 正規の進行ルートからでも、「緑の光がシャボン玉のように膨らんでいき、中に赤い炎がついている」という感じの意味不明な敵シンボルは簡単に見つけられるものの、落とし穴だらけの通路からワープするという形式であり、辿り着くのは少し難しい。しかも、スルーしてエクスデスを倒してしまった場合、その後の救済は存在しない。私も、初回プレイでは、ここでのカーバンクルを見逃してしまった記憶がある。ちなみに、第3世界では、エクスデス城のあった辺りは、何も無い平原と川と森になっている。そこでも力を試してほしかったぜ!!
では、クルルを仲間にして、いざエクスデス城に突撃…!
をする前に、ギルの洞窟へ向かい、最後のギル稼ぎを行っておく。ご存じの通り、この洞窟は、第3世界では、これといった理由も無く入れなくなる。それにより、ギルガメと戦えなくなるのは有名だが、実質的にGBA版限定となる高効率のギル稼ぎ(【第10話】)も不可能になってしまう。そういうわけで、ここで後悔しないように、たっぷりとギル稼ぎを行っておくのだ。
…さて。ここで私は2時間ほどを掛け、だいたい500万ギルを保有している状態にしておいた。ただ、これは全くの取り越し苦労であったように思う。というのも、第3世界でギルを大量に使うのは、もはや蜃気楼の町くらいであり、それですら100万ギルもあれば、全ての装備品を人数分だけ購入できる。しかも、第3世界になると、「経験値は0だが、大量のABPを落とす敵」が多く登場するようになり、しかも、それらの敵は、大量のギルも落としてくれることが多い。そのため、ABP稼ぎを行っていくと、勝手にギルも増えていくのだ。
――ちなみに、物を買う以外のギルの使い道として、「銭投げ」も存在するが、銭投げの消費ギルは「使用者のレベル値×50×敵の数」であるため、低レベルでの消費ギルは無視できるほど小さい。一応、与ダメージのほうにもレベル値が計算式に入っており([レベル値 -
敵物理防御力 + 10] × 150)、レベルドーピングとのコンボも考えられなくもないが、それならば他にも有用な攻撃手段が存在し、そもそも銭投げ自体がインチキ臭いということで、あまり使われることは無いだろう。まあ、金の使い道など、後で考えれば良い。稼いで得られる安心感に意味があるのだ。
“いかにも昔のゲーム”という感じの、悪の居城 |
では、いよいよ第2世界のラストダンジョンである、「エクスデス城」へと入っていくことにしよう。
…まず、エントランスでは、ゼザの配下にあったと思われる、サーゲイトの兵士たちが★瞬殺★されている。結局、彼らがやったことは、入り口付近の魔物たち(幻影下なので、タランチュラとジェイルベア)を倒して、1階を占領し、そのまま待っていただけである。何のために来たんだと言いたいところであるが、RPG作品において強烈である主人公補正が無いため、やむなしだ。
――ちなみに、この幻影解除前の段階では、地下層にて、再び「ジェイルベア」とエンカウントができ、レアアイテムの「スピア」を盗む機会が生まれる(【第9話の該当部分】)。エクスデス城の幻影を解除すると、下層の景色も変わり、出現モンスターも変化してしまう。よって、この幻影解除前が、「スピア」を入手できる最後のタイミングなのだ。まあ、私を含めて、コレクターなら、最初の入手機会に盗んでいる場合が多いとは思うが、そうでなければ、このタイミングで手に入れておこう。その他、頂上で戦うエクスデスをどうしてもスロウ状態にしたい人は、ここで「タランチュラ」を捕獲しておくと良い。
そうして、幻影解除イベントが起こる4階まで進む…前に。まずは、最初のレアアイテムである、「リフレクトリング」の入手を狙っていく。幻影解除前でも、エクスデスが扉を開いた2階以降では、敵の出現テーブルが様変わりしている。その中に出現する「リフレクドメイジ」という敵からは、レア枠で、「リフレクトリング」を盗めるのだ。
…さて。リフレクドメイジは、通常枠にアイテムを持っていないので、「ぬすむ」を繰り返していれば、いつかは必ず、リフレクトリングを入手できる。敵は、常時リフレクなので、ステータス魔法は通用しない。そのため、今回は「愛の歌」を連発することで、敵の動きをストップさせていった。たまに連続で外れて、相手に行動されたりもするが、まあ、その時はその時で、蘇生させればOKであろう。なお、その他の方法として、ミュートで魔法を封じたり、スリプル剣で眠らせるという手があるようだ。
――そして、「リフレクトリング」の効果は、お馴染みの、永続リフレクの効果を得られるというものである。通常プレイでは、「エルメスの靴」の圧倒的な汎用性の高さにより、霞んでしまっているが、低レベルプレイでは「魔法攻撃を防げる」ということのメリットが著しいうえに、「回復魔法が反射される」というほうのデメリットも少ない。そのため、最強の一角と言えるアクセサリになるはずだ。ただし、ヘイストの効果自体も超強力であることは違いなく、リフレクトリングを使うと魔法ヘイストは反射されてしまうため、他にヘイスト状態を掛ける手段も考えていく必要がある。
ちなみに、魔法「リフレク」自体は、FF3から連続で登場しているが、「リフレクトリング」はFF5が初である。FF5では、様々な入手方法があるが、何気に非売品だったりする。なお、地味に10000ギルで売れるので、金策に使われたりもするようだ。
そして、3階まで進むと、空気を読んでケルガーが死亡し、幻影が解除されたのち、空気を読んで上層への階段が現れてくれる。
…さて。この、真の姿を表したエクスデス城は、これまでに無い異質なデザインである。壁は、生物の内蔵をイメージさせるかのように、ドクドクと脈動している。また、部屋の中にも関わらず、溶岩が流れている。さらに、BGMは、当然のことであるが、「エクスデスの城」が用いられている。この前に同BGMが流れた「バリアの塔」でも、この後に流れる「フォークタワー」でも、それぞれなりに雰囲気には合っているが、このエクスデス城が、「悪の総本山に乗り込んだ」という雰囲気を、最も盛り上げてくれているであろう。
――やれ。同時期の他のゲームなら、ラストダンジョンと言ってもおかしくない風格である。ただ、あくまで、そんな王道ラスダンを“前半部の山場”に留め、実際のラスダンは、「次元の狭間」という更に格の違うダンジョンを持ってきている。この辺りは、やはり、当時からFFは挑戦的だったということだ。
ちなみに。余談であるが、このエクスデス城のグラフィックは、何故か旧スマホ版が最もショボいという事態になっている。
…まず、移動画面での演出については、「心臓・胸郭・大動脈といった、循環器系の内蔵を強くイメージさせるオブジェクトが、ドクドクと波打っている」というおどろおどろしい演出が、初代SFC版から全て引き継がれている…と思いきや、何故か旧スマホ版のみは、ドット絵によるアニメーションではなく、ゆらゆらと揺れるだけの手抜きグラフィックとなっている。画面の赤さから、暑さをイメージしたのかもしれないが、私としては、血や肉といった赤さの印象であるため、熱湯コマーシャルのような旧スマホ版の演出は、ちょっと解釈違いである。
――また、戦闘中の背景は、SFC版とPS版では、移動画面と同じ、「胸郭と、心臓&大動脈という感じの、脈打つグラフィック」が用いられている。しかし、その後、背景グラフィックが全面的に書き直されたGBA版では、「頭蓋骨の上でロウソクがゆらゆら燃えている」という感じの物に変わってしまった。GBA版の背景グラフィックは、全般的にSFC版より良くなっているが、ここの心臓ドクドクドットを変えてしまったのは、不評寄りの意見が多いようだ。レーティング対策…にしては、フィールド演出はそのままなので、妙な話である。なお、ピ版は、GBA版の再構成という感じであるが、旧スマホ版はここでも、頭骨がゆらゆらと拡大縮小をするだけの手抜きとなってしまっている。FF5さん…あなたは、いつになったら、完全版と化してくれるのか…。
たわごとなどききたくない わ!!!!!!!! |
封印解除後は、まずは一気にエクスデス城を登っていく。雑魚敵は強敵揃いであるが、シーフの素早さを超えるような相手は居ないので、さっさと「とんずら」で逃げていけば良い。盗みによるアイテム収集は、また後でである。
…しかしながら、途中の7階では、左右に移動する橋をAボタンで止めるミニゲームがあり、失敗して壁の前に橋を掛けると、雑魚敵との戦闘になってしまう。この雑魚からは逃げられないうえ、経験値を持っているため、低レベルクリアーならばリセットをするしかない。2つの宝箱が置かれている場所は、それぞれ1マスしか無いが、メインルートは3マスぶんの猶予がある。そして、そのすぐ先がセーブポイントとなっている。よって、オートセーブ等が無いバージョンでは、まずはセーブポイントを確保し、そこを拠点としてアイテム収集を進めていくことになるだろう。
その後、更に進み、溶岩エリアを超えると、落とし穴まみれのマップに出る。ここでは、「◆」の形の足場があり、向かって下のスイッチを踏むと進行ルートが開け、上のスイッチを踏むと、カーバンクルの目の前にワープするという仕掛けになっている。落とし穴に落とされると、溶岩エリアの真ん中に戻されてしまううえに、一度踏んだ落とし穴が見えたままになるということも無く、なかなか厄介な仕組みだ。落とし穴の配置を考えると、下のほうは容易にたどり着けるが、上は回り込みが必要であり、寄り道を見逃しやすく、少し難儀である。
――なお、ジョブとして風水士を入れておくと、「ダメージ床」と「落とし穴回避」のオートアビリティが発動し、これらのトラップを両方とも無効化できる。それぞれ恐らく、ここが唯一の活躍場面であろう。他のダメージ床ポイントではレビテトを使えば良いし、落とし穴回避はそもそもここくらいでしか役立たないし…。
さて、今回プレイでも、いつも通り全ボス撃破を狙っていくということで、まずは寄り道ルートを選んで、「カーバンクル」と戦っていく。
…さて、コイツは、戦闘前の珍妙な言葉遣いが話題となっている。内容自体は、“自分に勝ったら仲間になってやる”という、ゲーム・漫画によくあるアレなのであるが、SFC版とPS版では、「さあて…力を試させてもらう
ぜ!!」と、妙なところで改行が入ってしまっている。これは、あのFF6の「たわごとなど、ききたくない わ!」と同じ現象である。ただ、あちらは、その後に「自ら編み出した奥技!」(※「奥義」の誤り)と続くため、データー量節約のために、無理やり3行で収める必要があったと考えられなくもない。対するFF5のカーバンクルは、戦闘前の台詞である。また、FF5においても、他の部分では、このような不自然な改行は為されていない。よって、制作時の修正がここまで行き届かなかったか、または「さあて力を試させてもらう…ぜ!!」というふうに、勢いを付けているニュアンスなのかもしれない……ぜ!!
そんな「カーバンクル」は、HP15000で、常時リフレク状態で登場する。行動パターンは、自身へのリフレク反射魔法を3ターン使ったのちに、一時的にリフレクを解除して、自分に「ケアルラ」を使うというパターンを繰り返す。使う攻撃魔法は、HP5000ごとに、「ファイラ・サンダラ・ブリザラ」→「バイオ・ストップ・コンフュ」→「ブレイク・デジョン・デス」とパワーアップしていく。
…さて。この「3ターンごとにリフレクが切れて、自分に回復魔法を使う」というパターンは、内部的には、別モンスターに入れ替わるという形式で実装されている。通常モードで3回攻撃した後に、次のターンの行動で、リフレクの無い個体へと入れ替わる。その後、「ケアルラ」を1回だけ使って、また次のターンの行動で、通常の個体に戻る。この繰り返しだ。盗めるアイテムの「リフレクトリング
/ 巨人の薬」が、変化前と後で、合計2回盗めるようになっているのも、この仕様ゆえのことである。
――そして。FF5らしいということで、意図的な調整であろうが、この「ケアルラを自分に使う個体」は、極端な虚弱体質となっている。永続リフレクの効果が切れているのはもちろんだが、全属性が弱点であり、しかも石化や睡眠といったクリティカルなステータスも入るようになる。敵レベルも44→1と下がり、魔法回避率も50→0と落ちるため、ステータスがバンバン成功する。やれ、この段階のカーバンクルを即死させる手段として、魔法剣ブレイクが有名であるが、魔法剣バイオ・ファイガ・サンダガ・ブリザガでも同じく即死させられるし、わざわざ魔法剣というワンクッションを置かず、魔法ブレイクや召喚カトブレパスをそのまま使っていっても良いだろう。その他、割合ダメージを使ったり、眠らせて様々に料理をしてしまうという遊び方もできる。
バッツ「ユニット名は『イケてる俺とメーガス三姉妹』でどう?」 |
そんなわけで。カーバンクルは、戦闘中のいまいち萌えないデザインに反して、付け入る隙が多く、じゃれがいのある相手となっている。
そして、今回プレイでは、せっかくだからということで、ダメージを与えて倒してみることにした。やり方は、全員で「リフレクトリング」を装備したうえでの、ガ系魔法の反射である。
…まず、数値的な性能をおさらいしておこう。「ファイガ・サンダガ・ブリザガ」のガ系魔法は、少し前のムーアの大森林で購入可能となる。威力値は185・消費MPは25と共通であり、ロッドで属性強化をすることにより、最高級の攻撃手段となりうる。また、FF5では、味方4人でリフレク反射をすると、単体使用をした場合の2倍のダメージを与えられるようだ。これは、「フレア」や「ホーリー」にも無い利点である。
――さて、消費MP的には、そのままだとLv4のファリスがギリギリ1回使えるかどうかというところであるため、MP半減の「金の髪飾り」を有効活用したい。今回は、Lv2のバッツに「金の髪飾り」を装備させ、ファリス・バッツの2人が、黒魔道士でアタッカーとなっていく(他ジョブに「黒魔法」を付けても、レベルが足りず、ガ系魔法に届かなかった…)。レナ・クルルの2名は、Lv1でMPが低いので、それぞれ属性ロッドをアイテム使用することによって攻撃をしていく。やれ、ロッド系アイテムは、第1世界ではペンシルロケット20級のバランスブレイカーであったが、さすがにここまでゲームが進めば、大丈夫であろう。
そういうわけで、戦闘を開始していく。まず、最初の3ターンの「ファイラ」などは、適当に蘇生をさせつつ乗り切れば良い。
…そして、その後のモードチェンジであるが、FF5の仕様(GBA版の仕様?)により、敵ターンが回ってきたときに、一瞬ゲージ上昇が止まってくれる。ということで、敵が3回攻撃をした後に、不審なゲージ停止を確認したら、それが攻撃開始の合図だ。ファリス・バッツが、それぞれロッドで強化したガ系魔法を味方全体に反射し、約4500という莫大なダメージを与えていく。「基本威力185」×「魔法ダメージ倍率4」×「属性強化1.5倍」×「弱点2倍」×「味方全員反射で2倍」=4440であるため、だいたい計算通りのダメージを与えられているのだ。ただ、敵HPは15000ということで、3回では終わらないため、クルルのロッド使用(氷のロッドで、185×4×2=1480と、約1500ダメージ)が役立ってくれた。
――ちなみに、レナのほうは、せっかくだからということで、「ポイズンロッド」を装備していたのだが、こちらが全く役に立たないということも分かってしまった。これで発動する魔法「バイオ」は、威力が105しか無く、同じ条件で使っても、800〜900という程度のダメージしか与えられない。そして、三属性のロッドと同じく、使用後に無くなってしまう。しかも、入手タイミングが第2世界・ケルブの村と、第1世界・カルナックから購入可能となる三色ロッドに比べて遥かに遅いうえ、価格まで750ギル→1500ギルと2倍である。どうしようもない。
やれ、こんな役に立たない装備品こそ、こういうプレイで活かしてやりたかった。しかしながら、もし、撃破時のパターンで、「氷のロッド」によるブリザガではなく、「ポイズンロッド」によるバイオを発動していた場合、ダメージが足りていなかった(ロッド使用以外のHPの増減は、4704+4776-192+4640=13928である。氷のロッドだと約1500だが、ポイズンロッドのダメージは決して4桁には達しない)。味方に反射させて倍加すれば良いじゃんと思ったが、ロッド使用は敵側にしか行えず、しかも何故かポイズンロッドは単体使用しか行えない(他のロッドは、敵が2体以上だと、自動的に全体化版となる)。どうしろと? これではもはや、「三色ロッドの使用禁止(※ポイズンロッドは使っても良い)」みたいな、あからさまな接待プレイでも用意するしかあるまい…。
ちなみに。今回バトルで私が使ったような“リフレク魔法を反射させる作戦”を、「デルタアタック」と呼ぶことがある。これは、前作FF4で登場したユニットであるメーガス三姉妹が命名している。ただし、そもそもメーガス三姉妹の時点で、リフレクを掛ける役と反射魔法を使う役の2人が居れば良く、3人の協力が必要なわけではない。まあ、反射役+魔法役+攻撃対象の3点で三角形を作っている…とでも解釈すれば良いだろう。だがその後、公式としては、「デルタアタック」は、石化攻撃になったり、FF10のメーガス三姉妹ではオーバードライブ技になったり、「ATK+BLA+DEF」になったりと、扱いが安定しない。
――いっぽう、ファン界隈では、メーガス三姉妹があまりにも印象的であったためか、リフレク反射作戦の通称として、今も「デルタアタック」が使われる。とりわけFF12では、ゲームの仕様上、「全体攻撃で威力が半減する」ということが無いため、縛りプレイやタイムアタック等における切り札として知られている。FF5のデルタアタックは、今回の私が使った「全員に跳ね返して威力を2倍にする」という方法のほか、全てを反射させず、味方1人以上に当てることで、敵カウンターを封じられるという性質があるようだ。様々に応用しがいのある、テクニカルな技として活躍してくれるであろう。
◆動画◆
役立たず
次元の狭間へ 行くがいい(次元:FF冬の季語) |
カーバンクルの撃破後は、更にダンジョンを進み、「ギルガメッシュ(4回目)」と戦っていく。
…さて、このギルガメッシュは、11階の広間に置かれている空っぽの宝箱を開けたのちに、先に進もうとすると戦うことになる。宝箱は、部屋の中央に分かりやすく置かれており、わざわざひねくれたプレイをしない限り、これを見逃すことは無いであろう。
――なお、ここでのギルガメッシュは、途中で“ギルガメッシュチェンジ”を宣言し、「手がたくさん生えて、仁王立ちをする武人」という感じの姿に変化するが、その姿になってからは、「源氏の兜」を盗むことができる。また、宝箱に入っていたであろう「エクスカリパー」は、このギルガメッシュとの戦闘後に手に入る。また、ここでギルガメッシュと戦うことにより、第3世界におけるラストダンジョンでも、ギルガメッシュ5回目(ラストフロアの第1エリア)と6回目(ネクロフォビア戦に乱入)が登場するようになり、更に「源氏の盾」「源氏の鎧」を盗める。物語面でも、ギルガメッシュの再登場は大きく盛り上がるパートであり、特別な縛りを設けない限り、戦闘を避ける選択は無いというものだ。
ちなみに。このエクスデス城で宝箱を開けないと、以降のギルガメッシュは登場しなくなる。では、宝箱を開けて(4回目)と戦うと、5回目6回目も必ず登場するかというと、そういうわけでもなく、「宝箱を開けたが、デジョン以外で戦闘が終了する」というパターンも用意されている。ギルガメッシュには、通常のHPも用意されているため、キャラを育成して思いっきり速攻を仕掛けるほか、祝福のキッスによる強制バーサクで会話イベントを止めたり、レベル調整をしてレベル5デスを当てるなどすれば、デジョン以外で戦闘を終わらせることが可能である。この場合、5戦目のバッツたちとの再会は発生するが、6戦目のネクロフォビア戦には乱入をしてこないという展開になるらしい。バグっぽい動作であるが、一応、「デジョンで飛ばされていない=積極的にエクスデス軍と敵対する理由は無い」という意味で、奇妙なところで整合性を保っていたりする。
さて。話を、エクスデス城でのギルガメッシュ(4回目)戦に戻そう。この戦闘は、通常、エクスデスのデジョンによって終了するが、完全なイベントバトルというわけではなく、バトル冒頭に、まずは13000のダメージを与えなければならない(14000と書かれている場所もあるが、誤りである。GBA版の攻略本も間違えている…)。敵には、これといった弱点属性が無いため、1万以上もの合計ダメージを与えるのは、なかなか難儀である。
…そこで今回は、1つ前のカーバンクル戦と同じく、全員リフレクトリング装備でのガ系魔法を使っていくことにする。そのまま使っても約2000と悪くないダメージが飛び出るが、「のむ:英雄の薬」でレベル値を+10すると、3500ダメージとなる(恐らく、基本の魔法倍率が4→7となっている)。当初、私は、形態変化に必要なダメージを14000だと思っており、ちょうど4発で移行させられると思っていたため、この攻撃手段を採用することにした。
――しかし、全員リフレク作戦には、大きなデメリットもあって、それはヘイスト状態を発生させる手段が限られてくるという点である。FF5のヘイスト状態は、“誰かにターンが回ってきたときにATBの進行時間が止まる”という仕様上、ピッタリ2倍速で行動できる最強ステータスであり、多少無理をしてでも発生させていく価値がある。しかしながら、リフレクトリングを装備してリフレク状態になると、魔法「リフレク」では反射されてしまううえに、少し後の話になるが、「エルメスの靴」も装備できない。よって、本バトルでは、リフレクで反射されない加速手段として「のむ:スピードドリンク」でヘイスト状態となっていった。それを、ついでに「英雄の薬」でのレベルドーピングにも使っていったということである。
ちなみに。上の図では、クルル以外が暗闇状態になっていたり、レナがカエルになっていたりと、いろいろなステータスが掛かっているが、これは敵の青魔法によるものである。ギルガメッシュは、地味に青魔法の使い手であり、この4戦目では、「小さなメロディ」「フラッシュ」「タイムスリップ」「カエルのうた」をラーニングできる。
…なお、その他の戦いにおいても、2戦目(ビッグブリッジ)では「ゴブリンパンチ」「エアロラ」を、3戦目(ゼザの船団)では「デスクロー」(+エンキドウの「エアロラ」。ホワイトウインドは味方側に使わせる手段が無いので無理)を、そして6戦目(ネクロフォビア乱入)では、ラーニング手段としては使えないが、「自爆」を使用する。合計8種類もの青魔法を、重複なく使っているということで、相当な見せたがりである。
――さて。残念ながら、どの青魔法も、それらより前に覚える手段があって、最速の習得チャンスとはならない。低レベルプレイでもそれは同じである。ただ、源氏シリーズが盗めるということもあって、FF5らしい、みのり多いモンスターとなっているので、ギルガメッシュから様々な青魔法を教授してもらうのも、また一興であると言えよう。
サンズ兄貴みたいに、この瞬間に31回殴ってるんだよ(適当) |
ちなみに。ギルガメッシュが持っている「エクスカリパー」については、攻撃力数値は「100」と、この時点ではぶっ飛んでいるものの、攻撃に使うと1ダメージしか与えられない。
…しかしながら、そこはFF5ということで、メタルスライム的なモンスターへの確定ダメージに使うこともできるし、「ゴブリンパンチ」や「なげる」ならば、高攻撃力を活かすことが可能である。また、味方への攻撃手段として使う手もあり、必中の効果を持っている(回避率はもちろん、分身すら無視し、分身を減らさずに攻撃が当たる)ため、味方を攻撃して眠り・混乱・歌う状態などを解除できる。なお、味方への攻撃手段として考える場合、回復効果を発揮する「癒やしの杖」の下位互換…と思いきや、ボーンメイルやリフレクトリングを装備していると、ダメージを受けたり敵側に回復が飛んでいったりと、回復効果がデメリットになる。また、低HPを保ちやすいことも、低レベルプレイではメリットとなりうる。よって、癒やしの杖とは、相互互換と考えるべきだ。
――だが、上記のような用途は、頑張ってコンボを考えた場合であり、実質的には、FF5に大量に存在する「呪いの装備」枠である。他RPGのように、外せないデメリットなどは無いのだが、FF5ではジョブを変えるごとに…もっと言うと、アビリティを変えるだけでも、装備品が「さいきょう」によって変更され、全身がこれらの呪いの装備だらけとなってしまう(旧スマホ版からは、部分的に改善されている)。変更の手間が掛かり、非常に鬱陶しい。なお、没アイテムの「血塗られた盾」(データー上存在するが、入手手段が用意されておらず、バグか改造でしか手に入らない。GBA版以降も同様)も含めると、「エクスカリパー
/ 血塗られた盾 / いばらの冠 / ボーンメイル /
呪いの指輪」で、呪いのキャラを作ることが可能である。なお、この時の物理防御力は「80」となる。
さて。話が少し逸れてしまったが、要するに、エクスカリパーについては、エクスデスがバッツたちのために用意した罠ということなのであろう。その宝箱を、あろうことかギルガメッシュが開けてしまい、戦闘中に貧弱な剣であることをバラしてしまったのだ。
…しかも、このギルガメッシュは「4回目」ということで、これまでにも「ガラフとのタイマンで敗北」「ビッグブリッジでバッツたちの逃走阻止に失敗」「ゼザの船団で敵作戦の阻止に失敗」と、ギルガメッシュは失態を繰り返している。そのうえ、エクスデスから見ると、自信満々で設置しておいた罠を、味方側が起動してしまったのだ。これでは、次元の狭間に左遷されるのもやむなしである。仏の顔も三度まで、なのだ。
――ちなみに、完全な余談であるが、このギルガメッシュは、エクスカリパーを使って30程度のダメージを出しているため、ものすごく剛腕である。内部的には、攻撃力50で物理倍率「1」の打撃を使っているという設定になっているようだ。
◆動画◆
通称:エクスデス温泉(※そんな通称は無い)での稼ぎを行っていく |
では、エクスデス前の2体のボスを倒したということで、ここからは、雑魚敵での稼ぎを行っていく。
…まず、このエクスデス城は、様々なレアアイテム・青魔法の宝庫である。これまで、ストーリー上にて稼ぎを行ってきた私にとっても、それは同じであり、今後の更なる激しい戦闘に備えて、しっかりと各種の収集を行ってから、ゲームを進めることが重要となっていく。
では。このエクスデス城で稼げるアイテムのうち、重要な物はと言うと、先に集めておいた「リフレクトリング」(リフレクドメイジ:レア盗み)に加えて、ブルードラゴンの「竜の牙」、モータードライブの「ビーストキラー」、暗黒魔道士の「裁きの杖」が挙げられる。
…まず、「竜の牙」については、「調合」で使う素材である。レベル値を+20する「ドラゴンパワー」(ポーション+竜の牙)を筆頭に、様々な利用価値があり、極限の戦闘においては、いくつ持っていても困ることは無いアイテムだ。消耗品ながら非売品であり、通常枠で盗める相手と言うと、このブルードラゴンに加えて、ラスダンに登場するドラゴングレイトしか存在しない。私は、FF6の攻略と同じく、「ラスダンはストーリー上で最後に突入をする」と決めているため、この第2世界ラストの時点で、「竜の牙」を大量に集めておくのだ。
――ちなみに。ブルードラゴンは、前作FF4のレッドドラゴンがごとく、3体が重なった形で登場する。だがこれは、所詮はグラフィック上だけの話ということで、実戦では3体それぞれに「ぬすむ」を仕掛けられ、効率良く「竜の牙」を集めていける…と思いきや、単体攻撃では手前の1体しかターゲットにできないようだ。少なくとも私は、上下左右の十字キーでいろいろと試してみたが、1体だけしか対象にすることができなかった。残念…。
次に、「モータードライブ」という格闘家タイプの敵からレア盗みで盗めるのは、「ビーストキラー」という鞭である。攻撃力が「72」と悪くないうえ、魔獣種族のモンスターには、必ずクリティカルヒット(ダメージ2倍&防御力無視)を発生させられる。まあ、低レベルプレイでは、物理よりも魔法のほうが強力であるため、役立てられる場面はそこまで多くないのかもしれないが、まあ、そういうことは集めた後に考えていくこととしよう。
――ちなみに、このモータードライブは、「両腕を交差させ、半分倒れながらこちらをにらみつける男」という、現実では有り得ないイケメン立ちをしている。こんな絵を書くのは野村哲也しか居ないだろう…と思っていたら、やっぱり野村哲也であった。氏は、FF7以降のキャラクターデザインが有名であるが、制作に本格参加したのはFF5が初であり、スーファミ時代から、非凡なデザインセンスを発揮していた。なんかやたらとジョジョっぽいデザインのモンスターを見かけたら、だいたい野村デザインなので、【海外Wiki様の設定画ページ】などを眺めてみると、面白いというものであろう。
最後に、「暗黒魔道士」からは、レア盗みで「裁きの杖」を入手できる。アイテム使用をすることにより「ディスペル」を発動でき、使っても無くならない。第3世界の蜃気楼の町で購入可能な物品を、早期入手可能ということになり、コレクターであれば収集価値はある。
…ちなみに、この暗黒魔道士は、レアドロップでも「力の杖」という武器を入手することができる。こちらは非売品であり、かつ暗黒魔道士が実質的に第2世界での限定モンスター(他の出現は、第3世界ピラミッドでの宝箱モンスターのみであり、回数限定)ということで、かなりのレア度がある。「力の杖」は、この暗黒魔道士のレアドロップ以外には、一切の入手手段が無い。しかも、その効果についても、追加効果で「バーサク」を発動させるという唯一無二のものであり、手に入りさえすれば、用途はいくらでも考えられるだろう。
――しかし、残念ながら、この「力の杖」は、今のところ、低レベルクリアーでの入手手段が存在しない。暗黒魔道士は経験値を持っているため、そのまま倒してしまっては駄目である。ならば、バグ技に足を半分突っ込んでいる、死の宣告と毒での相打ち技を使えば良い…と言いたいところだが、暗黒魔道士はボス耐性を持っているため、第1世界から連れてきた残りのガルキマセラを放ったところで、「死の宣告」を決めることはできない。実際に試して駄目だったのだから仕方ない。そういうわけで、残念ながら、この「力の杖」は、現状、低レベルプレイでは入手できない装備品と言って良いであろう。
さて。これら「竜の牙」「ビーストキラー」「裁きの杖」を集めるために、エクスデス城9階の溶岩エリア…通称:エクスデス温泉を利用していく。
…やれ、この溶岩マスでは、1歩を進むごとに50ダメージを受けていくのであるが、HP1よりは減少しないため、特化した低レベルプレイでは、もはや何の問題もなく、温泉知識で楽しむことができる。また、「ブルードラゴン×3」と、「モータードライブ×2
+ 暗黒魔道士」のパーティが、それぞれ、まずまずという確率で出現するため、アイテムの収集効率も良い。残りの、イエロードラゴンや、アレイジ&アダマンゴーレムが出るパーティは、さっさと「とんずら」で無かったことにしてしまえば良い。
――かくして、第3世界への地殻変動が起こったとしても、後悔ないくらいに、各種のアイテムたちを集めていった。
バッツが珍しく熱血主人公をやっているシーン |
それでは。各種の稼ぎが終わったということで、一応は第2世界としてのセーブデーターも残しておき、いよいよ第2世界で最後のボスにして、FF5で初の“大ボス”と言える、「エクスデス(1回目)」戦へと挑んでいく。
…さて、この戦いは、ストーリー上の大きな山場である。物語としては、第2世界を通して暗躍してきた悪の親玉との決戦であり、ガラフのカタキ討ちでもある。ゲーム攻略としても、バリアの塔・ムーアの大森林・エクスデス城と、多彩なダンジョンで高まってきたテンションは、間違いなくここでピークへと達する。私は、FF6→FF5の順でプレイしたのだが、ここはまさしく、FF5版の魔大陸だと言えよう。もちろん、エクスデスがアルテマウェポンだ。
そして、バトル面でも、このエクスデスは、大きな壁として立ちはだかる。
…まず、HPは32768と、前後のボスと比べても、ぶっ飛んで高い。これは、第3世界のボスたちと比べても遜色無いレベルである。あの、“裏ボス”と言えるギルガメでさえ、HP32768と、このエクスデスと同値でしかなかった。しかも、ギルガメは、氷属性という大きな弱点を持っていた。それに対し、エクスデスは、FF5としては珍しく、目立った弱点を持っていない。さすが、敵の大将格に相応しい存在であり、どうしても長期戦が必要となっているのだ。
――ちなみに、「32768」は、ゲーム業界で有名な数字である65536(=216)の、ちょうど半分である。これは明らかに、意図的に設定された数値である。ひょっとすると、数値面でも、このエクスデスが、ゲーム前半部の大きな山場である…ということを示しているのかもしれない。
続いて、エクスデスは、耐性面についても穴が無い。弱点属性は「聖」のみであるが、この時点で聖属性攻撃をする手段は少なく(シールドドラゴンを放つことによる「アルマゲスト」、光の杖か裁きの杖を装備しての打撃、光の杖をアイテム消費することによる「ホーリー」、第1世界から連れてきたミニドラゴンを放っての「ホーリー」、現在HP分が基本ダメージとなる「調合:ホーリーブレス」)、実用性から考えれば、弱点攻撃は不可能と言って良いだろう。
…また、ステータスについては、一応「スロウ」が有効となっているが、敵レベル値が「66」、魔法回避が「85」となっており、凄まじく効きづらい。例えば、レベル30のキャラが魔法「スロウ」を使った場合の命中率は、計算上8.9%しか無いのだ。しかも、スロウが効いたら効いたで、「ヘイスト」で即座にカウンターを行うという聖地のガーディアンになっており、むしろ余計に不利になってしまう。
なお、この「ヘイスト」は、内部的には、「『スロウ』『スロウガ』が成功した時に対する、自身へのカウンター行動」として設定されている。よって、幻影解除前のエクスデス城にて「タランチュラ」を捕らえるか、または第1世界の北の山から「ロックガーター」を連れてきて、「はなつ」で使えば、「糸」「粘液」という名前の攻撃によって、敵をスロウ状態にできることもある(必中ではない)。
…また、敵味方の両方にリフレクを発生させたうえで、味方側にスロウを掛けて跳ね返せば、敵カウンターのヘイストは反射されてこちら側に飛んでくるため、敵側のスロウ状態を維持できる(魔法「スロウガ」は、敵側にしか使えないため、リフレク反射の穴を作ってカウンター封じをする方法は使えない)。この際、FF5の魔法リフレクは永続ではないので、相手側のリフレク解除には気を付けなければならない。ちなみに、魔法回避率「85」はどうしようもないが、レベル値の「66」のほうは、敵にレベル2オールド・味方にドラゴンパワーを使うことによって補正可能であり、スロウの命中率を最大15%までサポートできる。
――とまあ、こんな感じで。エクスデスを倒すというよりも、スロウを決めることが目的というくらいに特化すれば、なんとか相手にスロウ状態を発生させることは可能である。そういうわけで、実質的には、エクスデスに対する有効ステータスは無いと判断しても良いであろう。
戦闘不能でレビテトは解除されるため、カタ様と違って、ちゃんと脅威になる |
そして。エクスデスの攻撃面については、暗黒魔道士らしく、物理と魔法が合わさった、最強の攻撃を行ってくる。序盤は打撃を中心としつつも、全体攻撃の「アースシェイカー」や「ゾンビブレス」、レベル値が適合すれば一発全滅級の威力を誇る「レベル3フレア」、その他にも隊形を変化させる「地場転換」、レビテト解除の「重力100」、加えて「死の宣告」に「クラビデ」など、実に多彩な技を使ってくる。
…その後、HPが16000以下と、約半分(ここは16384ではないのか…)になると、ガ系魔法を交えた2連続攻撃を使うようになる。ただ、ここからは、リフレク状態を発生させると、目に見えて楽になる。先に手に入れているカーバンクルの召喚が最適であるが、バトル開始からリフレクトリングを装備していっても良いだろう。発狂状態になると、受けるダメージは大きくなるが、画一的な対処もやりやすくなる…まさにRPGゲームという感じである。
――ところで。エクスデスは、多彩な上級魔法を使ってくるが、それらの攻撃の威力については、さすがに加減が為されている。敵の魔力は、なんと「0」であるため、レベル値は魔法攻撃の威力に無関係となり、魔法倍率は「4」で固定である。よって、単体攻撃は500〜1000、全体魔法は500弱という程度に収まる。なお、通常プレイだと、この時点での最大HPは、僅かに1000には満たないという程度である。つまるところ、最大HP近くなら一撃死はしないが、ピンチにはなるという程度の、絶妙な調整になっているのだ。このバランス感覚は、さすがの“国民的RPG”であると言えよう。
ちなみに、魔法倍率が「4」で固定化されている都合、「レベル2オールド」で弱体化を狙っても、魔法攻撃の威力は全く下がってくれない(それどころか、バージョンによっては、魔力が0から255へとオーバーフローするバグにより、火力が超絶強化されてしまう)。
いっぽうで、低レベルプレイでは、どの攻撃も即死となるが、注意すべきは、5ターン目に2/3の確率で使ってくる「アースシェイカー」と、8ターン目に2/3で使う「ゾンビブレス」である。なに、アースシェイカーは、レビテトで回避できるから安心!
…と思いきや、エクスデスの攻撃には「重力100」(全体のレビテトを解除)があるうえ、FF5のレビテトは戦闘不能で解除されるため、どこぞのロリコン反対派のように、絶対安全に持ち込むことはできない。一方のゾンビブレスは、やや発動が遅いので、その前にモードチェンジをさせてしまうと良い。逆に言うと、それくらいしか対処法が無いということである。
…ということで。普通の低レベルプレイでは、速攻が鍵となる。特に、エクスデス城に出現する「マジックドラゴン」を「はなつ」で使うと、最大HP割合ダメージの「炎」が発動し、4人で使えば瞬殺が可能である。しかも、マジックドラゴンは単体で出現することもあり、もはや捕らえてくれという感じの相手にしか思えない。それ以外の場合、隠れたり、ゾンビキャラを使ったり、「まもり」「ぶんしん」などを使ったりして、上手く敵の攻撃を凌ぎつつ、魔法をリフレクで跳ね返すことによってダメージを与えていく…というパターンが多くなるようだ。
――ちなみに、あまり知られていないが、「レベル3フレア」はボーナスステージである。2114型の低レベルだと誰にも当たらないくせに、エクスデス自身はレベル66であるため、全員リフレクで跳ね返すと、敵に約4000もの特大ダメージを与えることができる。アースシェイカー・ゾンビブレスの後なので、あまり目にすることは無いのだが、機会があれば、積極的に狙っていって良いだろう。
ちなみに、設定上としては、エクスデスには更に、HP7000以下での超発狂が用意されている。どうも、ここでは「メテオ」を使ってくる可能性があったようだ(「Index of
/~s-endo/」様の、【モンスターの行動パターンデータ】のNo.311)。だが実際には、この行動パターンは、上に書かれている「HP16000以下」のほうの行動パターンに上書きされており、適用されることは無い。
…さて、FF5の「メテオ」は、だいたい1000〜2000程度のダメージを与える隕石を、ランダムに4発落とすという程度の威力である。魔法防御力とシェルの影響は受けるが、使用者のレベルと魔力によってダメージが前後することは無い。前述の通り、この時点での通常プレイでのHPは、1000に満たないという程度である。よって、「メテオ」を使われれば、1発でパーティが壊滅してしまう。
――ということで。このエクスデスの超発狂は、バグでお蔵入りとなってしまった可能性もあるが、それに気付いたうえで、あえて直さなかったというパターンも考えられる。さすがに、ストーリー上で必ず倒さなければならないボスに、こんな行動が存在してしまっては、ヤバすぎるというものであろう。なお、その後のバージョンでも、ゲームバランスを考慮してか、この行動パターンが適用されていることは、一度も無かったりする。
最後に、エクスデスは、開幕に2/3の確率で「死の宣告」を使ってくる。これは、青魔法「死の宣告」の最速ラーニングのタイミングである。
…ご存じ、FF5では、ピを除いて、「死の宣告」で敵を倒すと、経験値が0になる。ボス耐性によって無効化されるものの、それ以外の相手には必中であり、アンデッドですら消滅させられる。そのため、低レベルプレイだけでなく、通常プレイでの攻撃手段にも使用可能であるし、ボス耐性の有無をゲーム上で調べたい時には最適の魔法となることであろう。
――さて。前述の通り、エクスデスの冒頭の行動パターンには、1ターン目に「死の宣告、死の宣告、たたかう」というものが用意されており、2/3の確率で死の宣告を使ってくる。その後も、10ターンで行動がループするのであるが、敵の攻撃には危険なものもあるし、敵HPが半分以下になると以降は使ってこなくなるため、1ターン目でラーニングできるまでやり直すというのが無難であろう。だが例えば、ラーニング役が1名であれば、計算上の成功率は1/6となる。これだけならまだしも、その後のバトルの勝率まで考える必要があるとなると、なかなか苦しくなってしまうのだ。
デス
<<< エクスデス <<< レベル5デス |
というわけで。色々なことを書いてきたが、今回プレイでの撃破法は、「レベル2オールド」→「レベル5デス」による瞬殺である。
-おわり-
…で終わらせるのはさすがにアレなので、ちゃんと説明を書いておこう。何度か述べた通り、エクスデスのレベル値は「66」であるため、「レベル2オールド」が有効である。レベル2オールドは、レベル条件さえ満たしていれば必中かつ耐性無視であり、このエクスデスにも有効である。
――さて、老化状態による敵弱体化効果の一つに、「内部的な10カウントごとに、レベル値が1下がる」というものがある。これを1回だけ適用すると、エクスデスのレベルは「65」となり、今度は「レベル5デス」が入るようになる。レベル5デスも、レベル2オールドと同じく、敵耐性を無視するからだ。
しかし。これはあくまで理論上の話であって、実際には「レベル2オールド」→「レベル5デス」の間隔が長すぎても短すぎても駄目である。間隔が長いと、敵レベルが64以下となってしまい、レベル5デスが当たらなくなる。逆に、早すぎて66のままでレベル5デスを使っても、上手くいかない。老化による弱体化は画面上では分からないため、なかなかタイミング良く決めるのは難しそうに思えてくる。
…ところが。FF5では、「バトル開始直後のATBゲージにランダム性がほとんど無い」という性質がある。それに加えて、「誰かのATBゲージが満タンになった時に、コマンド選択のために、時間経過が停止する」という仕様もある。この2つを組み合わせることにより、“アクティブタイムバトルにおける入力タイミング”という問題を解消し、狙ってレベル5デスを発動させられるのだ。
具体的には、まず「レベル2オールド」要員として、シーフ/素早さ「43」のバッツを起用する。また、「レベル5デス」を使うのは、青魔道士/素早さ29のファリスである。ただし、ファリスは、装備の重さが「12」となっており、これで実質的な素早さは「28」となる。両者の素早さの差は15ポイントである。すると、バトル開幕では、バッツが行動してから15カウント後に、ファリスのターンが回ってくるのだ。
…そして。この条件下で、バッツが「レベル2オールド」→ファリスが「レベル5デス」と行動すると、ちょうど敵レベルが65に下がったところで、レベル5デスを炸裂させられるのだ。敵がレベル65である猶予時間は、「レベル2オールドを使ってから、10〜19カウントの間」であり、15カウントというのはそのど真ん中である。当然、しっかりそこを狙っていった。やはり、これはやり込みプレイなのだから、「適当に打って当たったので終わり」というのではなく、勝ち方にもこだわって進めていかなければならないのだ。
さて。この戦法のメリットとしては、単純に、難関のエクスデス戦を容易に乗り越えられるというほか、「死の宣告」をラーニングしやすいという点がある。エクスデスは素早さが50であるため、バッツたちよりも先手を取るが、問題ないどころか、むしろ好都合だ。キャラは2人居れば十分であり、今回は遅いほうのキャラを青魔道士にしているため、その青魔道士に、開幕の「死の宣告」が当たれば、習得が可能となる。確率は、使用率2/3×キャラ1/2で、1/3だ。しかも、その後にすぐレベル5デスで倒してしまうため、1/3さえ乗り切れば、それでバトルを終了させられるのだ。通常の「ラーニング役が1人で、4人でバトル開始」での習得成功率は1/6であり、しかもそれを乗り越えて初めて、強敵であるエクスデスへの挑戦権が得られるという状況であった。雲泥の差である。
…ちなみに、旧スマホ版とピ版では、ATBの仕様が異なっており、この戦法は利用できない。旧スマホでは、ターンが回ってきたときのゲージ停止が無くなっており、恐らく、今回のようにきっかり時間カウントを組み立てていく戦い方はできないだろう。また、ピでは、ゲージ停止の廃止に加えて、バトル開始のゲージがランダムとなってしまった。確かに、他FFシリーズでは、そうだったが。だが、FF5では違ったのだ。
――まあ、ピは何も考えていないから仕方ないとして、旧スマホ版までゲージの仕様を変えてしまったのは、残念である。一応、救済処置?
として、全く利用価値の無かった時空魔法の「スピード」が、「GBA版までと同じく、コマンド選択時にゲージが一時停止する」という性能にはなっている。だが、それにより、「一度使用すると、バトル終了はもちろん全滅しても、アプリケーションを終了するまでは継続」という、他に類の無い謎の魔法と化してしまっているらしい。そういうのは、コンフィグとして用意すべきだった…のだが、もはや旧スマホは絶版となってしまったため、今さら何を言っても仕方があるまい。ピは、私はやらないので、別にいいです。
ということで。今回は、強敵であるエクスデスを★瞬殺★していった。だが、これはプロレスで言うと、開幕に必殺技を決めて終了というクソ試合である。さすがに、この戦い方は酷いなと思って、他の方法も試してみた。しかし、実際には、そちらのほうがイマイチだったのだ。
…具体的には、まず「レベル2オールド」を掛け、その後に隠れまくって、エクスデスをボケジジイにしてから袋叩きしようとしてみた。しかし、もともとエクスデスの魔法倍率は最低値であり、「4」から下がることはない。よって、「アースシェイカー」により、普通に全滅をしてしまった。
――また、考えを改め、今度はガ系魔法のリフレク反射と「剣の舞」を使い、正攻法で戦ってみることにした。この戦法は、勝つには勝ったのだが、とにかく時間が掛かり、あまり良いところが無かった。また、後に動画を振り返ってみると、2/3の確率で「ゾンビブレス」(=
一発全滅)が来るターンを、そうとは知らず、運だけで乗り切っていた。つまるところ、何も考えずに戦ったら勝ててしまったというだけであり、やり込み的な美しさが全く無い。
そういうわけで、結局、「レベル5デス」による瞬殺を、勝利パターンとして採用していったのである。まあ、楽に勝てる・死の宣告を覚えやすいというメリットはあるし、適当ではなく計画的なプレイだったわけだから、これで許してほしいというものである…。
◆動画◆
なんだこのイケメン思考は。主人公かな? |
そういうわけで。これにて、第2世界も終了である。累積プレイ時間は63時間48分であり、第2世界だけで考えると、17時間33分ということになる。
…やれ、第2世界も、やたらと大変だった。主にプレイ日誌の執筆が。それは置いておくとして、戦略面としては、いろいろと使える手段が増えてきて、バトルの複雑さは飛躍的に増している。もちろんそこで、禁じ手のような手段をフル活用すれば、このままストーリークリアまで一気に進めることすら、たやすい所業となるだろう。しかし、せっかく何も制限が無いのだから、できる限り多彩な要素を用いていきたいものだ、
――今後とも、普段は全く注目されないようなアビリティを使っていきたいものである。複雑さは、つまるところ面白さだ。だってFF5は、そういうゲームである。よし、第3世界、そしてそこから続く裏ダンジョンについても、頑張っていくことにする…ぜ!!
(2022年12月29日) 1275 PV
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