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管理人の日記
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油だけで炒め、皿に乗せてから塩のみで味付けする |
キャベツが大量に手に入った私は、「野菜炒め」を美味しく作るための研究を始めた。しかし、偶然の産物として、既に完成していたのだ。
…まず、●キャベツ●に関しては、ご存じ、基本的な野菜の一つである。形としてはレタスに似ているが、同体積のレタスに対し、キャベツのほうが食べられる部分が多い。また、冷蔵必須で1週間もたないレタスに対し、キャベツは、現在のような酷暑時を除けば、ある程度は常温保存が可能で、かつ、冷蔵保存すれば1ヶ月くらいはキャベツの形と味を維持してくれる。さらに、ほぼ生食のみに限定されるレタスに対し、キャベツは生・熱のどちらでも行ける。これが冷蔵庫に入っていれば、とりあえず安心と言えるレベルの、定番野菜なのだ。
――ところで、キャベツの出荷については、“バラツキつつも特定の時期に集中しやすい”という法則があるらしく、季節が旬であり、かつ、大量出荷されたタイミングにおいて、極めて安く販売されることがある。先日の私の買い物時なんかはまさにそれであり、大ぶりのキャベツが98円と破格の値段で売っていたため、当時、冷蔵庫がすっからかんであったことも加味して、一気に3個を購入してしまった。レタスならばともかく、キャベツは消費が遅いため、普段なら1個、多く買う時でも2個という感じであった。3個は、相当に思い切った感じである。そのままでは入り切らず、包丁で3枚おろしにして、なんとか押し込んだりした。これを朝、仕事に行く前にやった。業務終了後、夕方に行った際は、98円キャベツは売り切れだったため、まとめて一気買いをしたのは正解だったと言える(なお、夕方は夕方で、98円に下がっていたシメジ2株セットと、98円から更に半額シールが貼られていたバナナを買った)。
さて。そんなキャベツであるが、私の従来の消費先としては、生ならば「サラダ」、熱するなら「お好み焼き」「みそ汁」であった。
…まず、生のサラダとしての利用は、さすがに専用食材と言えるレタスには劣るものの、十分に食べられる。なお、包丁で薄く切れればかなり美味だが、そこまですると多大な手間が掛かってしまう。どうせ自分しか食べないということで、ほとんどの場合は、2〜3mm幅程度の雑な千切りで済ませてしまう。
――また、キャベツは保存期間が長いということで、冷蔵庫に中期滞在しやすく、ある程度の時間が経つと、なかなか生で食べるのには勇気がいるようになる。だが、そんな時も、お好み焼き・みそ汁に投入すれば、安全だ。どちらも「熱して」「濃い味付けをする」タイプなので、そこまで鮮度を要求されず、繊細な味付けも必要ない。最近では、この”熱したキャベツを使うラインナップ”に、「パスタの付け合せ」が加わり、私の中でのキャベツは、更に汎用性が増したところであった。
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例の作画崩壊を作ろうと思ったが、こんなのしか出来なかった。機械には理解不能らしい |
いっぽうで、私は、キャベツの更なる利用先として、「野菜炒め」を考えたのだが、これがなかなか上手く出来ない。調理法としては、キャベツを中心に、余り野菜と少量の肉を適当に加え、油で炒めるというものだ。キャベツは、肉厚で水分が多く、とても焦げづらいため、失敗するほうが難しい。
…だが、難しいのは、そこから先の味付けだ。やれ、最近では、「親子丼」が親も子も買えなくなったという理由でレギュラー料理から脱落しており(【日記:2025/7/10】)、醤油・みりん・調理酒といった和風調味料が余りまくっていた。よって、それらを使って、野菜炒めの味付けをやってみたのだが、塩分によって水が出るのか、フライパンがベショベショになってしまう。その水分を飛ばすために、“煮詰める”というイメージで、火を長時間かけてみたが、醤油の色が染みたのか、はたまた熱が通り過ぎということか、キャベツが黒ずんだ何かと化してしまった。
――さて、もちろん、「熱して、塩味の付いた野菜」「焦げたり素材が腐ったりはしていない」という基本は守っているため、食べられるには食べられる。ただまあ、見た目が悪く、あまり食欲を感じる雰囲気ではない。また、調理時間も10分を軽く超え、長めとなる。「野菜炒め」は、キャベツを大量消費するためのメニュー、いわば熱したサラダ的な簡単料理と捉えているのに、それにメイン料理並みの時間を掛けてしまうのでは、レギュラー枠には定着できないのだ。
というわけで。「野菜炒め」については、要研究と考えていたが、実は、
…やれ、パスタについては、麺に対して、専用ソースやケチャップ・マヨネーズ等で味付けをするだけでも行ける。だがそこに、炒めた少量の野菜を乗せると、満足度は大きく上がる。ここまで、その主体として使ってきたのは、にんじん・ナス・玉ねぎ・キノコ・ピーマンなどであり、キャベツは水分が多いからイマイチと思っていた。ただまあ、そんな縛りは特に無く、キャベツを使っても、パスタ全体の味が大きく破綻することは無く、むしろ、シャキシャキ感によるフレッシュさを味わえる。というわけで、ここ1ヶ月くらいで、キャベツは「パスタの相棒」としても、活躍の幅が広がっていた。
――しかし、ここで既に、「野菜炒め」は完成していたのである。私の使っているのは“1つ口のコンロ”であるため、「まず湯を沸かしつつ、野菜を切ってフライパンに入れる。熱湯が沸いたら麺の投入をして鍋をよけ、茹で上がるまでの6分間で野菜のほうを炒める」という手順が必要になる。そういうわけで、野菜を炒めるのにスピードが必要ということになるが、油のみでキャベツ中心の野菜たちを炒めれば、その6分間で十分に火が通る。火が通りにくい野菜(人参など)は、薄く小さく切っておくという工夫が可能だ。そして、私の“失敗した野菜炒め”のように、汁でズクズクとなったり、キャベツが燃えカスのようになってしまったりもしない。野菜炒めは、油のみで一気に火を通し、後から味付けをすべきだったのだ。
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は・か・た・の!
ではなく、業務スーパーの安い塩 |
さて。では、炒め終わったキャベツ中心の野菜に、どのような味付けをすれば良いか。いろいろと試したが、意外にも、「塩」単品が最強と感じた。
…まず、私は、以前の野菜炒め(失敗作)のように、醤油を中心とした液体系の調味料で味付けをしてみた。しかし、またしても、下の方がベショベショになってしまった。見た目や食感としても良くないし、液体部分が無駄になっている感じがして、あまり好ましくない。
――ならばと、液体をやめて、粉末系の調味料を試してみた。といっても、私が持っているのは、塩・砂糖・顆粒だしくらいである。これらで味付けをしてみたところ、意外や意外、「塩を少々」というシンプルな味が一番良かったのだ。
そして、「塩」を使うのは、私にとって大きなメリットがある。なぜなら、塩は激安だからだ。
…やれ、そもそも「調味料」という分類自体が、食材に比べて異様に安価であり、各種の料理の値段を考察する際にも、0円扱いとして省略されることが多い。だが、その中でも、とりわけ塩は、無料に近いレベルである。私が買っている物は、業務スーパーの1kg税込80円の品だ。これまで、レギュラー使用先は、“パスタの茹で汁”という補助的な物のみであった(【日記:2025/5/22】)。それを、食べ物の味付けという本来の用途で使えるのは、大変ありがたいものだ。サラダ油も含め、“基礎的な調味料を活かす”というのは、節約生活において、重要である。
――そういうわけで。野菜炒めについては、「油のみで5分ほどで炒め、皿に上げてから塩のみで味付けする」という方針で、レギュラー料理に定着できそうなことがわかった。もっとも、まだまだ考えるべき要素は多い。例えば、「フライパンで調理できるのは、頑張っても3食分が限度なため、鍋を使っても良いか」「塩は、少量で濃くなりすぎるため、どうやって味を細かく調整するか」「クオリティを求めるなら、塩でなく塩コショウが好ましいが、そのコスパはどうか」などがそれだ。まあでも、その辺りは、これから細かく詰めていくことにしよう。レタスはサラダへ、そしてキャベツは野菜炒めへ!
(2025年8月31日)
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