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管理人の日記
次はまあ、1台30万円なんてのは無理で、やや性能寄りのコスパ重視で行くことになるだろう
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氷枕で延命できたとして、残り数日だろう |
2020年から愛用してきた「VAIO SX14 (2020)」(【日記:2020/5/25】)であるが、ついに寿命が来たようだ。
…さて、発端は、昨日の夕方であった。仕事を終えて、いつものようにパソコンで遊ぼうと電源を付けると、10数秒ほどでフッと電源が切れてしまう。やばい! と思ったが、何度か繰り返すと、通常起動し、その後は落ちなかったので、いつものように日記を書いて、その日を終えた。一過性のバグが何かであったのだろう。一応、いざという時のために、多少の緊急バックアップは取っておいたが、本気でパソが壊れるとは思っていなかった。
――ところが、次の日の朝(今日)、朝から自分の記事をAIに読ませて遊ぼうと思っていたら、また電源が付かない。しかも今度は、なんど繰り返しても、数秒〜10数秒で電源が切れてしまう。“ギリギリで、デスクトップアイコンが表示されるかどうか”というところであり、使用は一切不可能だ。私も仕事でパソの修理なんかをやっているからわかるが、これは恐らく熱である。そう言えば、2023年1月にも、一度壊れて、3年保証で修理に出したことがあった(【日記:2023/1/2】)が、あの時も同じような熱関連であった。当時、2年半ほど使用しており、ライフサイクルの半分くらいかなと思っていたが…そこから本日まで、更に2年半ということで、まさにちょうどアレが真ん中であったということが分かる。
というわけで。本日、家に帰ってきて、職場でPC修理なんかをやっている経験も活かして、分解をしてみることにした。ネジ穴を半分潰しながら回し、上カバーを外す際には、キーボードの配線テープが切れてしまった(もちろん正しく抜こうとしたが、取り替えを前提としていない、粘着テープか何かで張り付いていた物であった。なお、記事を書くのに使っているのは、USBキーボード)が、それもさして気にしない。内部には、多少はホコリが有ったものの、もともとミチミチに詰め込まれている高性能ノートPCということか、職場のPCほどは酷い状況になっていなかった。だが…ファンが壊れていた。チチチチという音がなり、全く回転していない。これではダメである。CPUが冷却できず、銅色のヒートパイプは、火傷をしそうなくらい熱くなっており、それで故障防止のため、強制的に電源を落としていたのだろう。
…さて、私は普段、「機械を直す仕事」をしているように思えるかもしれないが、あれは治しているわけではなく、正しく動作する部品と取り替えているだけだ。そして私は、VAIO SX14に対応するファンを持っていないので、この故障を直すことはできない。公式/非公式の修理に出すとしても、万円単位のお金と、1週間2週間という空きが出来てしまう。2023年1月の保証修理の時は、戻ってくるまでに3週間が掛かり、プレイ時間100時間の「ペルソナ5:ザ・ロイヤル」を最後まで一気に遊べてしまったくらいであった。何はともあれ、5年を過ぎたノートPCに更なるコストを投じるならば、もう寿命と割り切って、ここで終わりにしようと思ったのだ。ネジ穴を潰したり、キーボードをふっ飛ばしたりしながら性急に分解したのも、もうこれで終わっても良いと考えていたからなのだ。
――やれ、少し前から、このVAIO SX14では、処理の重さを感じたり、バッテリー駆動時にスリープするとそのまま立ち上がらなかったりと、ガタが来ていることは分かっていた。毎日使うノートパソコンで5年というのは、まあ、大往生であろう。いっぽうで、現在の私は、ちょうど昨日の日記に書いたように、デュアルディスプレイに興味が湧いている。また、職場の夜勤も、この9月で終わりということで、そもそも“ノートパソコンを持ち歩く”という機会も無くなるところであった。このような環境の変化の中で、「そろそろパソコンを買い替えようかな」と薄っすらと考え始めていたのだ。そんな時に、今まで使っていたPCが寿命を迎えたのは、きっとそういう運命だったのであろう。
そういうわけで。新しいパソコン環境は、ノート&デスクトップの二刀流にしようと思っているのだが、そのうちのノート端末については、今朝、さっそく注文をして、今週末にでも届く予定である。今のVAIOは、それまで持てばよし、欲を言えば、データー取り出し用に、もう少しだけ起動できてくれれば、満点である。少なくとも、完全に起動不能でデーターのサルベージ不可となるよりは、遥かに良かった。
…ちなみに、現在であるが、キーボードを剥がしてCPUを剥き出しにし、その上に氷と水を詰めたビニール袋を置いて、ダイレクトに冷却している。やはり原因は熱のようであり、これくらい力強く冷却すれば、ご覧の通り、それなりの文量を書ける時間は稼げるようだ。ただまあ、言うまでもなく、こんな物はゴブリンのその場しのぎである。水分は機械の大敵であり、結露によって、周りの部品がどんどん錆びてしまう。本当に、あと数日もたせるためだけの方式なのである。良い子は真似しないでね!
良い子はこんなサイトを読まないと思うけど!!
――というわけで。次のパソ環境のうち、まずは第1弾のノートPCが到着するまで、この氷枕作戦によって、このVAIOを使っていきたい。その様子は、内部構造剥き出しで、氷袋を載せられ、本来の高性能も発揮できず、惨めな姿に見えてしまう。しかし、私には、最後の最後まで、命の輝きを見せて頑張ってくれているようにも思えるのだ。しっかり、別れも告げられそうである。さあ、残り数日、頼んだよ!!
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「VAIO SX14
(2020)」、蘇る… |
とまあ、こんな感じで記事をまとめようと思っていたのだが、少し席を離れて戻ってきてみると、ふと、「スーーーン」という音が鳴っていることに気が付いた。部屋の冷房でもなく、そして、扇風機でもないようだ。PCのファンである。壊れたと思ったファンが、再び回り出したのだ。あれだ、伝説の名言:「何もしてないのに壊れた」の逆、「何もしてないのに直った」である。
…さらに、ちぎれて修復不能になったと思ったノート用キーボードについても、布の粘着テープを剥がし、普通の機械のように、配線テープを爪部分に挟み込むことにより、再接続ができた。以上、全く予想外の展開であるが、何事も無かったかのように、全てを元に戻せたのである。
――ただし!
やはり、いちど大規模な故障をして、私にリスク承知の初分解を決意させたことは事実である。もう5年も経っているということで、無理な延命利用は控え、ノート用キーボードも再接続しないで、いつでも氷枕態勢に戻せるようにしつつ、このままパソの交換を押し進めるべきであろう。前々から「安価な予備PCは必要」と思っていたので、新たに届くノートPCは、キャンセルせず、そのまま購入する。そして、“デュアルディスプレイのデスクトップPC”についても、本格的な検討を始めることにしたい。VAIOのファンが、最後の力を振り絞り、また回り始めてくれたのは、私にゆっくり考える時間を与えてくれたのだと、そう考えることにしよう!
(2025年8月26日)
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