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管理人の日記
先月の客の入りが悪かったらしく、業務システムのAIおっさんイラストが困り顔に変わっていた。いや、おっさん自体を変えろ。

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つよそう(強いとは言っていない) |
PS3で初登場した「ファイナルファンタジー13」は、惜しいゲームである。それだけに、私は、リマスター版として発売する機会があれば、7リメイクで好評を博した「チャプターセレクト」や「ハードモード」を導入し、“リマスタープラス”的な作品にしてほしいと思っている。FF13は、僅かな手直しで、今よりも遥かに多くの人に楽しんでもらえるゲームになると思うからだ。
…しかし、それに対して、シリーズ内続編である「ファイナルファンタジー13-2」と「ライトニングリターンズ」に対しては、私は、そこまで強く追加要素を熱望してはいない。何故なら、まあ、率直に言ってしまえば、そこまで惜しい作品ではないからなのだが…その他にも、両作ともに、“初代13で不評だった部分”を踏まえ、最初から周回などによる遊び要素を入れてきていたからだ。なので、これら2作については、特にゲーム内要素を加えず、システム面での便利機能すら追加せず、ただグラフィックをリマスターするだけでも、それなりに通用する作品となってくれるだろう。
――ちなみに、FF13-2については、10周年の日に書いた記事が存在する(【日記:2021/12/15】)。全体的な感想や、作品への温度感については、そちらを参照していただきたい。「ゼノビア(グランドクロス)」という用語も既に登場しています。
やれ、正直、13-2やライトニングリターンズの追加要素に割く労力があるなら、やっぱり初代13に、システム・敵・成長・衣装などを増やしてほしい。ダンジョンだったら、没になった「セブンス・アーク」を復活させるというのも夢がある(【YouTube】)。私はアークよりセブンスのほうが好きです(意味不明)。もし、本当にFF13の“リマスタープラス”的な作品が出るのなら…その時は、クリスタリウム封印・最強キャラ決定戦・オプティマ変更なし・ボス戦タイムアタック、全て走り直しである。夢が広がるね!
――その他、初代13は、スクショポイントの極めて多い作風であるため、衣装の変更でも遊びの幅が広がるだろう。FF7リバースでも思ったが、良作ならば、有料でいいから、どんどん衣装を出して欲しいものだ。金を払わせてくれ。
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シンクロ技で無理やり削ると、少しHPを減らしたところで攻性変異を使われた |
しかしながら、それでもあえて、“13シリーズの続編タイトル”に追加要素を出すとするなら、私が最も欲しいのは、「ゼノビア(グランドクロス)」である。いや、冗談でなく、割とマジで。
…まず、「ゼノビア」という敵についてだが、これは元々、初代13のミッションモードに登場する、「死将」に分類される強力なシ骸モンスターであった。ところがどっこい、バトルでは、戦闘前のムービーで、割り込んできたトンベリに★瞬殺★され、実際に戦うのはトンベリとなった。有名キャラを噛ませにするならまだしも、初登場のモンスターをいきなり前置きにする、意味不明な采配である。
――かくして、ゼノビア様は、普通の人には全く印象に残らず、私のような一部のユーザーにカルト的な人気を誇るに留まっていた。そんな彼が、FF13-2の発売前ムービーで登場し、どうやらボスとして戦えるらしいと発覚したときには、私は歓喜したものであった。ところがどっこい、実際に戦ってみると、バランス調整を誤ったのではないかと思われるくらいの、強烈な弱さであり、触手グラフィックの説得力の無さも相まって、「なんて酷いボスなんだ」と失望してしまった。ネタモンスターが、ネタにすらならなくなった瞬間である。
ところで。FF13-2では、ラスボスの撃破後に「グランドクロス」というスキルが解禁され、これを用いることで、本編ボスの強化個体たちと戦うことができる。もっとも、ラスボスを倒し、クリスタリウムを最後まで育成した後になると、特に工夫の必要なく勝ててしまい、結局、初代13並に満足できる強敵モンスターが現れるのは、半年を掛けて配信された有料DLCを待つことになった。
…だが、このグランドクロス版のボスたちは、クリスタリウム封印プレイにおいて、凄まじいまでのライバルキャラとなった。まず、初代13と同じく、FF13-2でも、他作品の“低レベルクリアー”に相当する「クリスタリウム封印プレイ」を遊ぶことができる。しかし、難易度的には、ラスボス4連戦が途方もなく難しいというほかは、特に詰まる場所も無かった。まあ、そのラスボス戦の難易度が異様であり、発売1ヶ月強で世界初クリアを達成した私は、力尽きて、クリア後の敵たちに挑むことができなかった。
――しかし、そこからしばらく時が経って、他ゲームなども挟んだのちに、“2周目のクリスタリウム封印プレイ”として、DLC未解禁の状態でグランドクロス版のボスたちと戦ってみると、これがまた、非常に手応えのある難易度となっている。やれ、“初期HPのノエルとセラでは無理ゲーで、DLC仲間モンスターの火力でゴリ押しするしかない”と思っていたが、それを使わずとも、絶妙に戦えるバランスだったのだ。というわけで、今から10年前の、2015年の春から夏に掛けて連載した、【クリスタリウムなしクリアー2.1】の「グランドクロス編」は、今でも良い思い出であり、私の中で『FF13-2』という作品の評価を上げるのに、大いに役立っている。
ところが!
そのグランドクロスの強化対象として、何故かゼノビア様だけは選出されなかった。他の、強化アトラスや強化完熟大王(どちらも、強化というより「弱体化前」)といった敵も含めると、ほとんどの本編ボスに強化版が居るのに、ゼノビアだけが、強くなれなかったのである。カイアス戦なんて、しつこいくらいに繰り返されるのに…。かくして、ゼノビアは、弱いまま・情けないまま、終わってしまったのだ。
ちなみに。どれくらいゼノビア様が弱いかということを、実際の数値データーで語ってみよう。
…まず、ゼノビアは、「ウァバラトゥス」と呼ばれる触手モンスターを周囲に出現させ、その間、本体は完全無敵となる。そして、触手を倒せないまま、バトルが長引くと、敵は「攻性変異」と宣言し、触手を硬化させたうえで、パーティ全体を激しく貫いてくる。いかにもという感じの必殺技であり、「BLOOD
DAMAGE」の赤文字で、真っ赤に染まる画面が、恐ろしい気分にしてくれる。
――しかしながら。実際の「攻性変異」のダメージは、“最強状態”=触手5本以上で、26〜29
× 60回と、途方もなく貧弱である。仮に、全員に順番で当たるとすると、500ちょっとしかHPを削れない。試しにやってみたところ、プロテスなし・DEFもなし・回復割り込みなしの初期HPのセラ&ノエルならば、ちゃんと一発全滅できるようだ。それくらいの火力である。
ちなみに、その他の火力も貧弱であり、例えば、触手撃破後のゼノビア本体は、100程度のダメージを受ける腕振り回し攻撃を、長めの感覚で繰り返すだけだ。倒れている亀と、大して変わらない。こんなみっともない姿を晒すくらいなら、むしろ没のままのほうがマシだった。
というわけで。実際のFF13-2におけるゼノビアは、非常に残念な感じであったが、もし、強化個体の「ゼノビア(グランドクロス)」が存在するなら、必殺技の「攻性変異」を軸にした攻防が繰り広げられ、非常に魅力的なバトルと成り得たように思うのだ。
――やれ、必殺技ということで、通常プレイでも痛手であり、クリスタリウム封印プレイなんかだと、カスっただけで即死だろう。よって、“ランダムでATK・JAM・HLRに割り振られる触手”が弱い個体になることを祈り、それでもダメなら、「DEF+DEF+DEF」でエリクサーを連打していく…。少なくとも、他の「グランドクロス編」のボスは、そんな感じの、ギリギリの攻防が繰り広げられていた。やはり、FF13シリーズは、バトルが熱いゲームということで、強敵として立ち塞がれるかどうかが、敵への印象を大きく左右する。頼むよ、ゼノビアにも、名誉挽回の機会を与えてやってくれ。
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ファイナルファンタジーじゅうさんツー |
とまあ、そんな感じで。もし、FF13シリーズをリマスター移植するなら、メインとなるFF13へのリファインを加えつつ、ついでで良いので、13-2のゼノビアにも、強化個体の「グランドクロス版」を用意してほしいなあ…と思うものである。
…ちなみに、第3弾にしてシリーズ完結作の「ライトニングリターンズ」に関しては、13-2に輪を掛けて、追加すべき要素は思い付かない。そもそも、元々の作品が、「FF13のバトルシステムを、1人用アクションにアレンジしたもの」として、小粒ながらもしっかりまとまっており、13-2が取っ散らかしたシナリオを上手い落としどころに持っていった点や、モンスターが絶滅するといった独自システムについても、よく出来ているのだ。
――というわけで。ライトニングリターンズは、通常プレイの範疇でも、十分に奥深く遊べる作品なため、特に手を加える必要があるとは思えない。あえて言うなら、時間経過を止める「クロノスタシス」を、毎回メインメニューから発動させるのではなく、もっと簡単に、“FF13のスモークのようなミニメニュー”で発動できるようにしてほしいとか、本当にそれくらいかな…。
(2025年8月12日)

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