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管理人の日記
節約と株の連合軍 vs 減給・増税・値上げの最凶トリオ
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題名:社会保障 |
本日、我が社における、6月末のボーナス量が発表された。給料1.4ヶ月ぶん、史上最低値を更新である。
…やれ、これがどれくらい低いかと言うと、昨年12月の際は、“評価額を知らせる社内報PDFの1枚目”が、謝罪文から始まったことで、当時の私に強い衝撃を与えたのだが、その時ですら、1.5ヶ月ぶんであった。そしてそこから、全く経営が良くなる話題は無かったので、再び謝罪文が掲載されたこと自体は、やっぱりか…と思うものだ。まあ、「
――ちなみに、その社内報をひたすら振り返ってみると、我が社のかつてのボーナスは、年4.2ヶ月ぶんというのが基準だったようだ。仮に、昨年12月+今年6月を足すと、1年で2.9ヶ月ぶんであり、2/3ほどに減額されている。さらに、2020年12月・2021年6月は、某クソウイルスのせいで、業界全体が危機的状況にさらされており、社内報でも、その理由を付け足しながら、1.675ヶ月ぶん×2回=年3.35ヶ月ぶんというボーナスが給付されていた。現状の、“年2.9ヶ月ぶん”というボーナス額は、あの大災害の頃よりも低い。我が業界は、誰にも気付かれず、ひっそり死んでいっているのだ。
ちなみに。何度も繰り返し述べているが、我が社がここまで酷い状況に陥っているのは、経営方針が悪いだとか、職員が無能だとか、そういうことではない。国=自民党が商品の価格を決めていて、値上げができないからだ。もし、値段を上昇させると、我が業界の主要客にして、最強の自民党応援団である老人たちの負担が増えてしまう。ご存じの通り、自民党が、自分たちの利益を失うような改革をするわけがないのである。
…よって、我が社は、価格転嫁での経営改善には期待できない。だが、光熱費や協力企業は、そんなことは知りませんといった感じで、どんどんコストを上昇させていく。かくして、経営破綻による全員共倒れを防ぐために、従業員の給料を削るくらいしか、できることが無いのである。
――とはいえ。気持ちは分かるものの、我が社の給料の削り方は、気が狂っている。少し前にも、「一部職員だけが貰っている危険手当:月1500円が不平等という声が出たので、平等に全員0円とします」という目玉の飛び出る施策が行われたばかりだ(【日記:2025/6/16】)。その他にも、我が社では、「住宅手当の月7000円=年8万4000円減額」「その次の年から入る職員のみの退職金の4割減額」などと、まさに若い世代への十字砲火が行われてきた。むしろ、今回の“ボーナスの減額”は、高給取りの職員のほうが負担が大きくなるということで、まだマシな部類なのである。
では、具体的な減給額を述べてみよう。私レベルの末端に近い職員だと、だいたい月給0.1ヶ月分=手取り2万円というところだ。よって、昔の「4.2ヶ月ぶん」と、この1年の「2.9ヶ月分」を比べると、手取りで26万円減ということになる。労使折半後の税引前給料(いわゆる「年収」計算に使う値)で言うと、31万円の減給だ。さらに、私は、技術部門から情報システム部に転向し、夜勤・休日日記がなくなるため、こちらでも概ね年間30万円ほどの評価損となる。給料の下落が止まらない。確かに私はゴミ人材だけどさあ…ここまで酷いことしてるかな?
――ちなみに、これも大事なことなので、繰り返し述べているのだが、現代日本の社会問題である「実質賃金の減少」は、「給料は上がっているが、物価上昇ペースがそれを上回るので、実際に使える額は増えていない」という意味だ。よって、実際に貰える給料が下がっている我が社は、物価上昇による逆ウォーズマン理論を喰らって、可処分所得が悲惨な額になっている。最低の職場というしかない。若者が苦しめられて、高齢者ばかり得をする。現代日本の縮図である。
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お給料あげて…税金さげて… |
ところで。本日の私の仕事は、まず、退職者のアカウント削除から始まった。退職処理というのは、ほとんどは人事課が行うのだが、“ソフトウェア上のアカウント”という分野では、情報システム部にも仕事が回ってくる。そして、単純作業ということで、最も木っ端の私が担当することになった。6月というのは、“四半期”という区切りの一つであり、ボーナスも支給されるということで、割と多めの退職者が出る運びとなっている。
…しかし、そんな「人を減らしていく」という作業の中で、私の心をえぐったことがある。それは、退職者の大半を占めていたのが、勤続5年程度・年齢20代後半という層だったことだ。やれ、同じ部署で5年も働くと、仕事を覚え、後輩も増えてきて、いよいよ“中堅”と言われる世代になってくる。そんな人が、職場を去るという選択をするのだ。職場と、そこで働く人々にとって、取り返しが付かないほどに大きな損失だ。
――しかしながら。その年齢層の人々がこの職場を去るのは、むしろ当然とも言える。だって、我が社は、信じられないくらいに給料が安いからだ。この業界が、全体的に終わっているのは、周知の事実である。だが、我が社は、それに輪をかけて、減給が酷い。額も方向性も、最悪の部類である。どう考えても、こんなところに未来は無い…。だから、ある程度、仕事に慣れて、そしてその中でも、外の世界に出られるようなとびきり優秀な若者は、積極的に別の職場へと移っていくのだ。当然そうするべきなのだ。かくして、転職できないような無能だけが職場に残り、そして無能なので、ますます儲からなくなっていく。典型的な衰退企業であり、そして、衰退国家の象徴とも言えるだろう。
しかし。これは強く言いたいのだが、我が社の職員は、決して無能ではない。
…まず、私に関してだが、技術部門では不発に終わったものの、情報システム部では、よく頑張っていると思う。とにもかくにも、人材不足の部署ということもあるが、電話対応に機械整備と、てんやわんやしながら、上手く立ち回っているつもりだ。本日は、バッチファイルのソースコードをゼロから書き始めるというプログラミング技術を予告なく披露し、周囲の人間に脅威を与えていった。ちなみに、私がバッチファイルのプログラミングを行うのは、今日が初めてである。まあ、echoとか、if
existとか、ちょっと変わった表現もあるけど、プログラミングなんて基本は全て同じだ。携帯電話で調べて、それを真似してまず動作させ、あとは、やりたい仕事に合わせて調整すれば良いのだ。
――そして、私以外の職員も、もちろん有能である。技術部門の元同僚たちは、皆が皆、接客に加えて、複雑怪奇な機械を取り扱う、本物のプロフェッショナルであった。私など、足元にも及ばない…。また、同期と後輩たちは、そこで働いていた当時の私の心境にも、大きな影響を及ぼした。私は、今は情報システム部の所属であり、もう技術部門に携わることは無くなったが、あちらのことは、彼らに任せておけば、100%安心できる。“辞めないで残っている職員”だからといって、無能などでは絶対に無い。すらりとした立ち振舞いで働いている、この職場に、そしてこの社会に、真に必要な人材である。
だからこそ。そんな若者たちに、給料という形で報いるべきだと、私は思うのだ。正直、会社や政府が個人に対してできることなんて、ほとんどなく、有効なのは使えるお金を増やすというくらいだ。だから、若手職員の手当から削って「平等」と宣言する我が社は、頭が狂っている。そして、その邪悪な元ネタは、若者の給料を抜いて勝手に高齢者へと配っている政府だ。どいつもこいつも頭がおかしい。現役世代の給料あげろ!
(2025年6月25日)
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