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管理人の日記
いきなり暑くなり、日付が変わっても30℃超えてるんだが、寝れるのかこれ
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本日の職場にて、社長(的な立場の職員)と話をする機会があった。私が何か新規に悪いことをしたというわけではなく、“一般社員と交流を持ちたい”という理由で開催されている、定期の報告会である。
…さて。私は、勤務4年生にも関わらず、社長の顔も名前も知らなかったが、社長の側は私を知っていたらしく、「私が行く」ということを事前に予告していなかったにも関わらず、「最近SE部門に異動したこと」や、「この就職に至るまでの経緯」といった話題を出してくれた。さすが、社長ともなると、人を遣う仕事ということで、とりわけ私のような名物職員のことは、よくご存じなのであろう。この点については、非常に良かったと思う。
――ところで。その報告会では、日勤・夜勤といった時間外での業務を報告するという建前以外にも、“社長と何かの雑談をしろ”という指導を聞いていた。そのため、私は、個人的に興味を持っていた、“最近、兄弟部門に起きた減給のこと”を質問したのである。すると、その理由は、「一部職員だけに与えられる1500円の手当が不平等なため、全員0円にした」という、にわかには承服しがたいものであった…。
まず、私の仕事(SEではないほう)は、とある危険な物質を扱うことである。仮にこれを「X」と呼ぶことにしよう(Twitterの現在名や、メトロイドシリーズに登場する寄生生物ではない)。「X」は、正しく使えば人類にとって有益だが、健康に悪いことが広く知られており、その使用方法や用量が厳密に管理されている。携わる職員には、専用の資格が必要だったり、指定の講習を受ける必要があったり、という感じだ。そのうえで、一種の“危険手当”ということか、固定額の手当が、月給に上乗せ支給されていた。そして、「X」に関わるのは、私の所属部門(SEではないほう)が中心だが、その他の部門・職員も協力して、普段の仕事を行っている。今回、減給の憂き目に遭ったのは、それらの兄弟部門である。
…さて、ここからは、本日、社長から聞いた話だ。どうも、我が職場には、「Xに関わっているのに、手当支給の対象外になっている職員」が居たらしく、そこから「一部の職員だけ手当を貰えるのは不平等だ」という声が挙がったそうだ。それを受けて調べてみると、支給対象と対象外の職員の数は、70:210というところだったそうだ。そうして、関係する所属長等とも議論を重ねた結果、“不平等感を無くすため”に、「一部職員だけに与えられていた手当を、全員0円にする」という解決法を採用することにしたんだそうだ。
――!?!?!? いやいやいや…これはさすがにおかしいでしょ。「不平等だ」と声を挙げた職員は、まず間違いなく、「自分たちにも支給してくれ」と言いたかったのだろう。それを、「全員1500円にする」でも「一部職員が1500円、その他0円という状況を平等にするため、全員500円とする」でもなく、「全員0円にする」というのは、最低の結末というほかない。もし、私が最初の「声を挙げた職員」であった場合、この結果に呆然とし、自分が問題提起をした事実を徹底的に隠蔽する。そして、お偉いさんの会議に出席していたとしたら、何もしないほうがマシだった結論が出てしまったことに対し、「この会議、無かったことにしませんか?」などと提案していただろう。
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ところで。くだんの社長については、「一部職員の1500円の手当が不平等なので、全員0円にする」という最低の処置について、割とマジで妙案と思っていそうな感じであり、「不平等感の解消」という成果を、連呼していた。3分程度の会話で、5回は言っていた。また、「社員にやりがいを提供したい」という趣旨のことも言っており、本気でこの悪平等によって、社員の労働意欲が上がると思っているようである。
…ちなみに。「私の所属部門」については、今回の減給の対象外となった(増えたわけではない)。たびたび述べている通り、我が社は、「国が商品の値段を決めている業界」であり、客への価格転嫁が行えず、常日頃から経営は厳しい状況だ。では、今回の減給について、私自身は対象外ということで、「これで職場の経営状況が良くなる」と好印象をいだいているかというと、そんなはずがない!
こんな酷い処置がまかり通るのならば、明日は我が身である。そして何より、肩を並べて働き、顔を知っている人たちが、何も悪いことをしていないのに減給される。気分が良いわけがないのだ。
なお、この処置について、「たった月1500円=年1万8000円だし、大したことないだろ?」と考える方も居るかも知れない。ただまあ、我が社は、もともと最低時給に毛が生えた程度の給料しか支給されていない。そのため、1000円でも2000円でも、貰えるものは貰っておきたい。
――加えて、我が社は減給の常習犯であり、私が入ったここ数年だけでも、「家賃の50%とされていた住居手当の、月7000円=年8万4000円減額」「ボーナスの、年間4.2ヶ月分
→ 3.0ヶ月分への減額」「2020年度以降の入社職員への、退職金の約4割減(※それより前に入った職員に対しては、いつ辞めようと減額対象にならない)」などと、若者いじめのプロとしか思えないような施策を、矢継ぎ早に出してきた。そこに今回、「一部職員への1500円が不平等なので、全員0円にする」が加わったのだ。やっぱ、本物の悪は違うな…私など、足元にも及ばない。
ちなみに。今回の「一部職員への手当:1500円が不平等なので、全員0円にする」、社長の一存というわけではなく、関係部署の長を呼び、しっかり議論した結果のようだ。
――さて、その中の一人は、私の直接の所属長でもあるのだが、以前に職場で休日バイトが開催された際に、「日当1万円で必要な職員数が確保できないなら、1人5000円にすれば良い」「職場で働かせていただけることは嬉しい」という趣旨の発言をしていた。まあ、いろいろお世話になっている人だが、少なくとも給料面においては、全く賛同ができない。恐らく、他の部門の長も、若手職員の給料についての認識は同レベルだろう…。自民党とか好きそう。
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さて。前々から、「私の職場の給料に関しての施策」は、ちょっとおかしいなと思っていたのだが、ちょっとではなく、大分おかしいのかもしれない。
…まあ、私については、大事な人とか居ないので、自分ひとりが我慢すれば、それで済む話だ。しかし、もしそういう相手が居たのなら、本気で転職も検討しはじめる時期かなと思う。そもそもの給料が安いのだが、それ以上に、削減の方向性が悪辣すぎる!
――やれ、前にも述べたが、現代日本で社会問題になっている「実質賃金の低下」は、「給料は上がっているが、それ以上に物価が高まっているため、使える額が増えていない」という意味だ。よって、“そもそもの支給額が低下している我が社”は、雑魚・カス・論外なのである。ましてやそれで、お偉いさん方が身を切ったり、客の高齢者たちから多くお金を取るのではなく(国が商品価格を決めているから無理なのだが…)、若者をいじめる方向性に持っていく。まさしく、今の日本社会の縮図だ。
ということで。今回の案件については、まずもちろん、業種全体で赤字経営が常態化するような価格設定をしている国に、重い責任が存在する。また、「給料=やりがい、幸せ、人生」といった視点を全く持たない頭昭和の上層部にも、問題ありと言えるだろう。しかし、最も悪いのは、「辞めない」という力強い手段で、こんな会社を支えている私たち若手職員なのかもしれない。誰がいちばん頭がおかしいのか、もう分からん。
(2025年6月16日)
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