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管理人の日記
いきなり、とんでもないゲームを出してきた!
このウ◯コ爆弾はマジで何だったんだ |
9月に購入した「アストロボット(PS5)」を、トロコンまで完全クリアーした。ソニーが作った、マリオ本編であった。
…まず、キャラクターとしてのアストロボット(アストロ君)は、PS4世代あたりから、ちょくちょくと、キャラとしては登場してきていた。だが、私が注目したのは、PS5のプリインストールタイトルである「アストロ
プレイルーム」からである(【日記:2022/7/10】)。同作は、PS5の新機能を紹介しつつ、さらに、PSハードの歴史を振り返る…という、フルコンプでも5時間ほどで終わる、小粒なタイトルである。ただ、当時から、PS5のコントローラー機能をフル活用した手触りの良さや、単純なジャンピングアクションとしての質の良さから、私にとって、PS5で最初の良作と言えるタイトルになった。
――そして、今回の「アストロボット(PS5)」は、これまで、試験的タイトルや、またはVR作品などしか無かったアストロ君が、ついに主人公を務める待望のパッケージゲーム本編となる。私も、発表当初から注目をしており(【日記:2024/6/1】)、そして、テレビが壊れていたり金銭感覚が壊れていたりで、発売日買いこそしなかったものの、少し遅れて、9月末には購入をした。それから約1ヶ月で、20時間ほどのプレイとなった。
そんな「アストロボット(PS5)」は、まさに、期待のドンピシャである、王道のジャンピングアクションであった。
…まず、「プレイルーム」の時に感じた、マッサージ機のような気持ち良さは、そのままである。コントローラーの振動機能やスピーカーが巧みに採用されており、アストロ君を動かしているだけで気持ちが良い。疲れた現代人には、ピッタリである。
――また、本作の目玉システムとして、R2ボタンで起動できる「ギミックアーム」が、多く登場する(※正式名称不明。私がそう読んでいるだけ)。単独記事を用意した「タイムストッパー」「スポンジアストロ君」(【日記:2024/10/10】)、「鉄球」(【日記:2024/10/16】)の他にも、「ゾウさんジョウロ」や「チビデカねずみ」など、めくるめくギミックが次から次へと現れる。どれも、操作が気持ち良すぎで、そして使い方もセンスの塊であり、プレイしている側が心配になるくらいである。次はどんなギミックアームが登場するかというのも、ゲームを進めるうえでの、大きな動機づけとなっていた。
その他、本作では、コントローラーとアクションばかりが注目されるが、グラフィックやサウンドも高品質である。各ステージは、使い回しを全く感じさせない豪華な作りとなっており、PS5の性能を活かして、ロード時間・画素数(解像度)・フレームレートなどが、高度に調整されている。また、BGMについては、サイバー感のある明るい雰囲気の中に、「機械音声っぽい人間ボーカル」が多彩に取り入れられており、ゲームの世界観に合致している。
さて。PS5付属の「プレイルーム」は、あくまで本体付属の小型ゲームということで、ボリューム面は少なめであった。
…いっぽう、「アストロボット(PS5)」のほうは、パッケージゲームとして、メインステージだけで26、隠し面が11、その他にも、ボス戦のステージや、雑魚戦がテーマの「ボクセルバトル」「サドンデスバトル」が5個ずつ、そして高難易度の「PSボタンの試練」が計16+1個、その他にもアップデートでの追加要素も存在するなど、フルプライスのパッケージゲームとして、見劣りしない大ボリュームとなっている。
――ちなみに。プレイ時間としては、ラスボス撃破までで10時間弱、そして、そこからコンプリートまでにほぼ同等と言える時間が掛かっている。合計して20時間程度ということで、3桁時間のプレイをするようなやり込みゲーと比べると、かなり少ない。ただ、あくまで本作は面クリア型のアクションゲームということで、20時間を、新要素満載のノンストップで楽しめる。クリア後の隠し要素も、ゲーム内ヒントが絶妙なため、「携帯電話で調べて、要素を回収する作業」という雰囲気は全く無く、新鮮に楽しめた。総合して、1本のゲームとしての満足度は、十分すぎるものだった。
28箇所の刺し傷だぞ!! |
さて。前作と言える「プレイルーム」では、過去のPSハードとその周辺機器が収集要素として登場するとともに、プレイステーションで登場した名作ゲームたちをモチーフとしたオブジェクトが配置され、本体付属のゲームとして、懐かしさを感じさせてくれていた。
…いっぽうの「アストロボット(PS5)」では、名作ゲームのキャラたちが、収集要素である「ボット」として登場する。計300体が存在する「ボット」のうち、半数以上が、このようなPSキャラたちをモチーフとしており、「クラッシュ君」や「サルゲッチュのサル」といったソニーゲームのほか、「スネーク」(メタルギア)や「ジョーカー」(ペルソナ5)、「アイルー」(モンスターハンター)など、他社製ゲームの人物も登場する。そして、単に姿を似せているというだけでなく、説明文やアニメーションも凝っており、原作を知っていれば、どのシーンを模しているかでも楽しめるであろう。やはり、スクエニキャラと地球防衛軍兵士も出るべきだった…。
――さらに。作中では、合計5つ、ソニーの名作ゲームを、そのままモチーフとしたステージが登場する。そのうち、第1エリアに登場する「サルゲッチュ」のステージは、初代プレイステーションにおける懐かしゲームが復活したということで、大きく話題となった。今でもソニーは、あの頃と同じ輝きを持ったゲームを作れる。いや、むしろ、それ以上に豊かな魅力をたずさえる作品を出せるということであろう。
ただ、これらのファンサービスは、あくまでフレイバーであり、“原作を知っていれば楽しめるが、知らなくとも良い”という程度に落ち着いている。
――何故なら、「アストロボット(PS5)」の本質は、あくまで軽快なジャンピングアクションだからだ。よって、上記のようなサービスは、あくまでおまけとして捉えるべきであろう。もちろん、“おまけ”にしては嬉しすぎる!
というのも、また事実である。
プレイステーションにドット時代は無いけど、どこか懐かしさを感じる |
そういうわけで。「アストロボット(PS5)」は、トップクラスの品質を持ったジャンピングアクションであり、多くの人が楽しめる作品であろう。
…さて、このゲームについて、私は、「ソニーが作った『マリオ本編』」という表現をした。マリオ本編というのは、「64」「サンシャイン」「ギャラクシー」「オデッセイ」などの、3Dマリオ本編作品のことである。あちらが、各ハードを代表できるような、高クオリティかつ発想豊かなゲームであることは、今さら言うまでもない。だが、「アストロボット(PS5)」も、あちらと同等か、むしろ、それ以上にアイデアに溢れたゲームとなっている。「ソニーの『マリオ』」という表現は、単なる劣化コピーでもなければ、マリオを不要にしたという意味でもなく、“言わずと知れた名作シリーズに匹敵するものを、いきなり出してきた”ということなのだ。ということで、マリオシリーズが好きな人は、「アストロボット(PS5)」にも、間違いなく親しめるだろう。この才能、今までソニーのどこに隠れていたのやら…。
――ちなみに。マリオ以外だと、私が思い出すのは、「クラッシュ・バンディクー」や「サルゲッチュ」などといった、初代PS時代の名作アクションたちである。カラフルでコミカルなグラフィック表現や、ポップなBGMなど、あれらのゲームに雰囲気はそっくりだ。あの時代を今も懐かしんでいる人たちは、「アストロボット(PS5)」が、あの頃の思い出を蘇らせてくれているので、是非とも遊ぶべきである。
ちなみに。「アストロボット(PS5)」には、体験版は配信されていない。しかしながら、PS5本体に付属している「アストロ
プレイルーム」のほうが、事実上のプロローグ版として機能している。あちらも、PS5の新機能とPSハードの歴史を紹介しつつ、軽快なジャンピングアクションを楽しめるという意味で、私にとって、PS5最初の快作となった。だから、もしPS5を持っていて、「プレイルーム」を遊んでいない方は、無料で遊べちまうため、マストでプレイすべきだ。そして、それを更に楽しみたくなったら、「アストロボット(PS5)」のほうを買えば、クオリティもボリュームも、絶対に満足できるものが揃っている。
――とまあ、こんな感じで。私は、「アストロボット(PS5)」を、発売日から少し遅れて購入したが、本当に買って良かったと思う。子供時代に遊んだ、懐かしいアクションゲームたちと同じく、思い出に残る作品になった。本作は、プレイステーションの新たな可能性を切り開いたと言えるような、エポックメイキングな作品である。今後、アストロ君はPSハードの顔として定着し、シリーズ化も為されるだろう。うん、「アストロボット(PS6)」も待っているし、ひょっとしたら、「アストロボットvsスーパーマリオ」みたいに攻めまくったタイトルも出るかもしれない…(絶対買います)。
(2024年11月5日)
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