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PS5/「アストロ プレイルーム」感想…センスの塊なPSファンゲーム! / やり込みinFF

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管理人の日記
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2022年7月10日(日)
PS5/「アストロ プレイルーム」感想…センスの塊なPSファンゲーム!


 
PS5の新機能を紹介しつつ、プレイステーションの歴史も振り返る


 昨日、ようやく私はPS5の購入に成功した
【日記:2022/7/9】。その目当ては、来年以降に発売予定の「ファイナルファンタジー16」「7リメイク第2弾」であるため、とりあえず何からプレイしようかと考えた。まず思い付いたのは、FFシリーズ作品であるが、先日の日記に書いた通り、FFシリーズは少し後にDL版のセールを控えている可能性が高く、即座に買うのは得策とは言い難い。よって、その他のタイトルから遊んでみようと思ったのだ。
 …その中で、まず私が選んだのが、
「アストロ プレイルーム」(ASTRO's PLAYROOM)である。PS4の中盤に登場した、小型のロボットキャラ:「アストロ」を主人公としたジャンピングアクションであり、PS5の機能を紹介することを目的とした、本体付属の無料タイトルである。
 ――だが、それだけの枠に留まらず、このゲームは、
「ここまでのプレイステーションの歴史を振り返る」という性質を持っている。また、アクション部分の作りも、センスの塊のような出来である。購入2日目にして、私のPS5で最初の良作と言える作品になった。

 まず。
「PS5の新機能を紹介する」という部分についてである。特に印象的なのが、コントローラーの振動だ。これまでは、せいぜい「強く/弱く」「長く/短く」くらいの区別しか無かったと思うが、PS5のコントローラーである「デュアルセンス」は、多彩な振動によって、プレイ感覚を高めてくれる。例えば、足場が砂・水・雪などでも変わってくるし、武器を発射する場合も、それに合わせた振動を提供してくれる。
 …また、その振動と連動して、「L2/R2トリガーの重さが変わる」「コントローラーから音がする」という機能があり、
それらの相乗効果が凄まじい。どれも、1つ1つでは、ともすればプレイの邪魔ともなりかねない要素である。しかし、「振動」「トリガーの重さ」「音声」の3つが組み合わさることにより、画面の中のキャラたちとシンクロ率が上がり、彼らと一体化したかのような没入感が生まれている。やれ、本体インストール済みソフトでここまでやってしまうと、その後のタイトルのハードルは大幅に上がってしまうな…?
 ――その他にも、喧伝されてきた「ロード時間の速さ」を始めとし、「本体から使用可能なオンラインヘルプ」など、本作はPS5の性能・機能がさっそく活かされたタイトルとなっている。グラフィック面の進化は当然とし、その他の機能も、明らかにPS4proよりパワーアップしていると言えよう。


 続いて、「アストロ プレイルーム」は、
「プレイステーションの歴史を振り返る」という性質も持っている。
 …まず、本作は、PS5本体のパーツをモチーフとした、4つのワールドで形成されており、それぞれのエリアに「アーティファクト」「パズルピース」という収集要素が存在する。このうち、「アーティファクト」では、3Dモデルで、
「PS1〜4の、4つのハード」と「その周辺機器」が表現されている。その中には、4世代に渡るそれぞれの本体はもちろんとし、同時期に登場したPSP・Vitaなどの携帯機、メモリーカードやポケットステーションといった旧ハードで使われていた媒体、マウスやマイクといった周辺機器、更には神ハードPSPgoなど、様々な物が存在する。
 ――やれ、こうして見てみると、
プレイステーションも、様々なギミックを試してきたものだ。そういった挑戦をしてきたからこそ、最新のPS5が完成度の高いハードになっている…そういうことを、思い知らされたものであった。

 また。ハードウェアだけでなく、ステージ中には、
様々なゲームソフトのパロディが存在する。
 …その内容は、主に、主人公と同型ロボットのアストロたちが、対象ゲームの名場面を真似している…というものである。具体的なタイトルは、「サルゲッチュ」「クラッシュバンディクー」「アンチャーテッド」「ホライゾン」「デス・ストランディング」といったソニータイトルはもちろんとし、
他社製ゲームのネタも登場している。例えば、FFシリーズなら、クラウドのバスターソードが地面に刺さっており、それをアストロたちが取り囲んでいる…という場所が存在する。私はFFシリーズの顔はライトニングさんだと思っているのだが、さすがにそれは叶わなかったか…。その他、「ダンボールに隠れているアストロ」「上下左右の矢印の上で、激しくステップを踏むアストロ」「骨付き肉を囲み、4人で携帯ゲーム機に熱中するアストロたち」など、有名タイトルの小ネタたちが、絶妙な感じでばらまかれている。
 ――ちなみに、それらは全て、アストロたちが演じているということで、3Dモデルで描写されており、
パンチなどの攻撃で吹き飛ばすことができる。しかし、例えばFF7のバスターソードなら、1回転してそのままグサッと地面に刺さる。多彩な動作をしながらも、元ネタを決して汚さないように、微に入り細に入りの配慮が為されているのだ。そういうリスペクト心が、これまた素晴らしい。

 やれ。日本では、家庭用ゲームの開祖は、ファミコンまたはスーパーファミコンという印象が強いように思う。
 …しかし、プレイステーションも、決して不埒な新参者ではなく、
本ゲームの登場時点で25年の歴史を持つ、立派なハードである。この、「アストロ プレイルーム」で登場する、様々な要素は、「そういった歴史の上に、今のPS5が存在する」ということを、私に教えてくれているように思えた。

3Dアクションとしての基本部分も素晴らしい


 さらに。この「アストロ プレイルーム」は、単にPS5の新機能を紹介するだけではなく、懐かしのハードやソフトを思い起こさせてくれるだけでもない。
純粋な3Dアクションとしての出来も、極めて優れているのだ。
 …まず、基本的なゲームの作りは、4つのワールドを舞台とした、3D空間でのジャンピングアクションである。各ワールドは、
だいたい1時間程度で攻略が終わる内容であり、それぞれに、前述した「アーティファクト」「パズルピース」といった収集要素が用意されている。また、全てのワールドをクリアすると、ラスボス戦へのルートが解禁され、これを撃破すると、エンディングが流れて、ゲーム終了である。その他、ゲーム内のコインを使用するガチャガチャや、タイムアタックといった遊び要素も用意されている。

 さて、上記の要素それぞれ自体は、既存の3Dアクションにも存在した物である。しかし、この「アストロ プレイルーム」では、本体付属のテストゲームのくせに、
それらの質が絶品となっているのだ。
 …まず、基本のジャンピングアクション部分は、初見でも説明なしで理解できるくらいの簡単操作であるが、
キャラクターを動かしているだけで楽しく、3Dアクションの基本的な要素を満たしている。また、アストロが、潰されてペラペラになったり、電撃でしびれたり、凍りついたりといった死亡モーションの多彩さは、往年の「クラッシュ・バンディクー」を彷彿とさせる。2秒ほどですぐ近くから復活できるため、テンポの悪化も無い。そして、各ステージは、適度な頻度で仕掛けが挿入され、風景も頻繁に入れ替わるため、遊んでいて飽きさせない。一方で、収集要素をコンプリートしようとすると、なかなか歯ごたえのある難易度となってきて、そういう調整も絶妙である。普通に、これをパッケージゲームのボリュームで遊びたいのだが?
 ――まあ、個人的には、「基本のジャンピングアクションを楽しめるステージが少なく、微妙な出来のギミック操作を強いられる場面が多い」という、
シリーズが進んだアクションゲームにありがちな不満点を踏襲しているのは問題と思えたが、まあこれは一応、“PS5の新機能を試すためのゲーム”であり、4つのワールドでの4つのギミックは、全てPS5コントローラーの機能を活かしたものである。よって、この点は仕方ないとしようか…。

 そういうわけで。「アストロ プレイルーム」は、純粋な3Dアクションとしても優れた出来にあっている。
 …ちなみに、私は、最近では任天堂のマリオシリーズを多くプレイしているのだが、本作は「スーパーマリオ ギャラクシー」「オデッセイ」などといった、3Dマリオ作品と似た印象を受ける場面が多かった。ひょっとしたら、スタッフも、それを意識していたのかもしれない。
「基本のアクション部分よりも、ギミックやミニゲーム要素のコンプリートのほうが難しい」という変なところまで似通ってしまっている。
 ――もちろん、これは、どちらが優れているかという話ではなく、どの作品も
センスの塊のようなアクションゲームという意味である。やれ、プレイステーションのゲーム作品と言うと、グラフィックやボリュームといった分かりやすい部分に優れるソフトが多いと思っていたが、この「アストロ プレイルーム」のように、製作者の感性が突出した作品も存在するのだ。これはちょっと、PSソフトへの印象自体も、改めなければならないな…。

本丸のFF16や7リメイク第2弾にも期待しますわよ


 そういうわけで。この
「アストロ プレイルーム」は、「PS5の新機能を紹介する」「プレイステーションの歴史を振り返る」「様々な3Dアクションを楽しむ」という、どの方面においても優れた出来であり、私のPS5で最初の良作となった。
 …まあ、
プレイ時間が5時間程度であったのは残念だが、あくまでプリインストールのゲームなのだから、あまり長々と遊ばせて、水増し感を覚えさせてしまっても仕方がない。それに、恐らくだが、プレイ時間こそ短いものの、制作の手間は他の大作タイトルと同等くらいは掛かっているはずだ。それくらい、様々な部分に、製作者のこだわりを感じる作品であった。逆に、多彩な要素を短時間で摂取できる、お得なタイトルとも考えられるな。PS5を買ったら最初にプレイすべきタイトルであるし、購入済みでまだの人は、折を見て遊んでみて良い作品であると思う。

 さて。今回のPS5の入手に際して、私は心身ともに、多大な負担を掛けた。そして金銭的にも、本体だけで5万5000円という少なくない額を消費した。これでもし、ロクなゲームが遊べずに終わるとしたら、私はとても大きなダメージを受けることであろう。
 …しかし、そんな不安は、もはや綺麗さっぱり消え去った。何故なら、
この「アストロ プレイルーム」が、PS5ソフトとして幸先の良いスタートを切ってくれたおかげである。これから先も、多彩なソフトにより、PS4時代を超えるほどの楽しい時間を過ごせることだろう。そして、単純に遊びでプレイする分はもちろんとし、FFシリーズが出たら、そのやり込みプレイにも使っていく予定である。ゲームに、やり込みに、限界なんて無い!

(2022年7月10日)

登録タグ/ ゲーム一般
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