. . |
◇トップページ > 管理人の日記 > 2024年8月17日の記事
管理人の日記
サイトの総アクセス数が消えすぎなので、さすがに何か抜本的改善をしたい
この夏の暴落でも笑っていられましたか…? |
ご存じ、7月中旬〜8月上旬の「日銀ショック」により、主要なインデックス・ファンドの評価額は、7月11日の最高値を基準として、-15〜30%という「暴落」をした。去年秋から投資を始めた私にとっては、初めての大規模な暴落となって、約100万円を失うに至った。
…しかしながら、世界経済というのは、物凄い力を持っているもので、最高値から最安値(8月5日or8月6日)を見た場合に、既に半分ほどまで価格が回復している。あの、8月5日の歴史的大暴落から、僅か2週間でコレだ。私は、2桁%も下がってしまった評価額が元に戻るのには、それこそ3〜4年とかが掛かることすら覚悟していた。それが、こんなにも短期間で、力強く蘇ってくれるのだから、大したものである。こんな、巨大な生き物のような経済を、いち個人や組織ごときが制御できると考えることなど、とんでもないことだった。誰もかも、黙って、世界経済の成長に身を任せておけば良いのである。
――というわけで。現時点での結果としては、【8月6日の日記】で述べた「@過度な値動きを沈静化させ」「A上昇基調を取り戻す」について、どちらも実現されたと言える。もちろん、7月11日時点での、夢のような最高値は、未だ戻ってきていないものの、少なくとも、あの【8月5日の時点】での、貯金箱に穴が開いて止まらないような最悪の空気は、完全に払拭されたと言える。やれ、日銀の起こした暴落が、日銀による利上げ宣言撤回によって救われるというのは、当サイト的にはあまりおもしろくないのだが、まあ、それは良いだろう…。
さて。そんな状況の中で、運良く火を吹いた金融商品がある。それは、「8月頭にクレカ積立をした投資信託」だ。火を吹いたというのは、赤字になったということではなく、もちろん「火力を発揮した」という意味である。
…まず、クレジットカードによる積立投資は、クレカ1枚につき最大10万円を前借りしたうえで、投資信託を購入できる(例:三井住友カード×SBI証券なら、8月頭に購入した投資信託の代金が、8月26日に引き落としとなる。なお、その設定の締め日は7月10日)。そして、その“借金”に対して、利息が付く…どころか、各証券会社がポイント付与を行っており、向こうからお金を貸してくれと頼んできている。
――よって、購入した投資信託を即座に売り、その代金でクレカの支払いをすれば、ポイントのぶんだけ錬金術となる…のだが、それをやってほしくないと言っている会社もあるため(例:PayPay証券、大和コネクト証券など)、あまり大っぴらには言うべきではないのかもしれない。ちなみに、クレカ積立ができる「クレジットカード×証券会社」の組み合わせは、実は両手の指で足りるくらいにしか存在しない。この辺りは、私も、まだ全てを網羅し終えたわけではないので、おいおいまとめていくことにしたい。
クレカ5枚ぶんか…大したことないな(感覚麻痺) |
では、具体的に、「8月頭のクレカ積立」が、どのようにして、火力を発揮してくれたのか。
…まず、私は、7月頭の夏休みを使って、クレジットカードや証券会社といったサービスを多く開拓したのだが、ご存じの通り、そのすぐ後から株価の下落が始まり、私は前掛かりに攻めすぎたことを後悔した。だが、クレカ積立は、1ヶ月近く前には購入が既に確定し、すぐ解除しても次回購入に間に合わないことが多い。さらに、下落の下端で買うことができれば、逆に大きなチャンスになることから、私は設定を変えずにそのままで居た。
――すると、「8月頭」に積み立て設定をしていた銘柄が、運良く、「8月6日」という、大半の投資信託が最安値となった日(日本株大暴落の1日後)に約定できていたらしい。そして、それらの銘柄は、「下落からの上昇」の上昇部分だけを受けられ、現在までの2週間で、+10〜15%という、とんでもない成長を果たしている。10万円の投資に対して、+1万〜1.5万円という利益だ。転んでも、ただでは起きないのである。
まあ、これは狙ってやったのではなく、完全に運が良かっただけである。
…その証拠に、7月30日に積み立てられたPayPay証券の10万円には、何とかここから逆転してほしいと願いを込めていたが、大失策の日銀利上げ宣言(7/31)に巻き込まれて即座に1割以上暴落し、当時の私を絶望的な気分に追い込んだ。もちろん、そのPayPay証券の持ち株(元資21万円)も、現在では-15%から-4%と回復してきており、近いうちに、黒字復帰ができるだろう。
――というわけで。株の値動きを予想するというのは、人間には不可能である。世の中には、聞いてもいないのに、後からチャートを見て、「高い時に売って、安い時に買うべき」とアドバイスしてくる人が居るが、では当然、あなたは7月11日に持ち株を全て売って、8月5日か6日に全部買ったんですよね? …という話である。その前後数日を許容範囲としても、恐らくほとんどの人はできなかったであろう。だからこその「分散」「長期」「積立」という、リスク回避の手段が、定番となってくるわけなのである。
誰だよこの子に株を教えた奴 |
さて。投資で利益を出すために、最も良いのは、もちろん、一般に推奨されている、「@毎月の給料から、無理のない範囲で」「A全世界株など、広く分散されたインデックス・ファンドに」「B積立投資をする」である。この方式だけであれば、今回の暴落だって、今すぐ資金が必要という人を除いて、余裕の笑みで見ているだけで良かった。特別な理由やこだわりがない限り、私も、この方法をオススメする。
ただし、私は暇人であるため、主力のNISA&iDeCo枠だけで、月17.3万円という無理のある範囲での積立を行いつつ、かつ、“クレカ積立”や“銀行&カード会社の利息無料キャンペーン”などで、事実上の「借金」をして、更に多くの額を、株式市場に置き続けている。
…もちろん、危険な橋を渡っているということは、分かっているつもりである。「各カード会社の支払い日」「支払額」や「引き落とし銀行」といった情報をしっかり整理して、かつ、複雑怪奇な「投資信託の現金化」(【日記:2024/7/15】)も計画的に行わなければならない。そのうえで、この夏の日銀ショックのような下落に巻き込まれれば、笑えない損益を被る可能性もある。わざわざ手間暇を掛けて行動した結果、損をしてしまうというのは、金銭的な損失以上に、精神的なダメージが大きいものだ。
ということなのだが、でもまあ、この夏の暴落も、私は耐えられた。約100万円の利益が吹き飛んだものの、初期値に戻った程度であり、大きな損失を背負ってしまったわけではない。そして、8月頭のクレカ積立により、反転攻勢も火を吹き始めた。まだまだ、戦いはこれからなのである。
…やれ、私は「値段が上がった株を売って、下がった株を買う」というのは、せわしなさすぎるのと、下落時の心理的負担が大きいので、諦めることにした。だが、クレカ積立&ローン会社のキャンペーンを使った、「お金の先置き」は、まだまだ可能であると考えている。
――まあ、実生活に、もっと大切なことがある人は、前述の通り、「毎月の給料から」「分散されたインデックス・ファンドに」「積立投資をする」が最適である。それは、いっさい否定しないし、むしろ、普通の生活を守るために、“普通の人の投資方法”をするべきだ。でも、私は、他に希望なんてない限界オタクなので、これからも、危険すぎる大人の火遊びに挑み続けます。
(2024年8月17日)
2024年8月17日の記事を表示しています。