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管理人の日記
もっと免疫を付けなきゃ…(山盛りレタス&キャベツ&もやしのサラダを頬張りながら)
自分が苦しむ以上に、誰かを傷つけるというのが恐ろしい |
あの恐ろしい新型コロナウイルス感染症に、私が感染して苦しめられ、そして陰性の判定が出てから、今日でちょうど1年が経つ。そういうわけで、久々に、この忌まわしいウイルス災害について、振り返ってみることにしよう(関連記事…【日記:2022/8/8】【2022/8/16】【2022/9/16】)。
…まず、皆さまご存じの通り、このウイルスは、この夏に再ブームを引き起こしているようだ。私の職場では、従業員にも客にも、そういう人々が頻繁に出てきている。私の職場は、それこそウイルスとの主戦場と言えるような場所であるため、これから先もずっと、決して油断はできないものだ。
――しかし、そのように、現場で砲弾が飛び交っている中で、日本聖府のお偉いさん方は、“5類移行”だとか何とかほざいて、新型コロナウイルスへの特別扱いを、既にやめてしまっている。だが、気持ちは分かるというものだ。経済のメッカである欧米圏は、早期から「何も見なかったことにしよう」という対策を採用していた。そして、あの中国ですら、諦めてノーガード戦法に頼ってしまっている。そんな中、もはや日本が孤独な防衛戦を続ける意味は、全く無い。観光業という現代日本における数少ない成長分野を制限するのも無意味だし、子供たちの掛け替えない経験を奪い続けるのも、もはや限界であろう。
だから、私が、この“5類移行”で頭に来ているのは、マスクの付け方とか、仕事量が増えただとか、そういうことではない。従業員に出されていた補助金が消えて、月あたり約10000円の減給となった、ただその1点だけである。
しかしながら、私は、ここ最近になって、改めて、新型コロナウイルス感染症の恐ろしさを思い知る機会があった。それは、このウイルスの、「自分だけでなく、周りの人まで苦しめてしまう」という点である。
…やれ、上で書いた通り、私の職場においても、新型コロナは復刻ブームを巻き起こしている。その中で、ある日、私は、“陽性判定を出した人の1人”と、共に働いていたことが分かった。だが、私自身は、マスク着用や手指消毒といった対策をしっかりしていたし、既に感染症本編を経験済み、かつワクチン接種も定期的に行っていたため、まさか自分が発症するようなことは無いと油断をしていたのだ。
――しかし、その夜になって、私は、意識がもうろうとする思いと、37.5℃程度の発熱、そして咳の症状を感じ始めた。これはヤバい! 皆さまご存じの通り、新型コロナウイルス感染症は、1回かかればそれで終わりというわけではなく、場合によっては複数回の発症をすることもあるという。
しかも、1年前の感染と決定的に違っていたのが、今回は、他人に配ってしまった可能性が大ということである。やれ、最近の変異ウイルスがどうだかは知らないが、去年8月の時点で、このウイルスは、「被感染から発症まで2.5日が掛かるくせに」「発症の2日前から与感染力がある」というバグまがいの感染能力を持っており、もはや身近に感染者が居た場合、阻止は不可能と言えるレベルにすら達していた。
…しかし、今回の私は、ごく身近に感染者が出ていたにも関わらず、「自分はもう罹らないだろう…」と安心をしきっており、それを朝に知ったその日も、普段と何ら行動を変えることなかった。だがその夜になって、まさかの、再度のウイルス感染症のような症状が現れ始めたのである。
――そして、今回の私にとって決定的だったのが、よりにもよって、自分が大切にしたいと思っていた人たちに感染をさせてしまったという点だ。やれ、私自身も整理をしきれていないのだが、近頃の私は、少し変わったと思う。だが、私が「守りたい」だとか「幸せになってほしい」と勝手に思っていた人たちを、まさかの私自身が、傷つけてしまう結果となってしまったのである。なんという思い上がりで、皮肉なことであろうか。これから先に、自分自身が感染症で味わう症状など、どうでも良かった。ただただ、彼らを苦しめてしまうことが、みっともないし、申し訳ない。やれ、私も最近、少しだけ真面目に仕事へと取り組んでいると思っていたが、その仕打ちがこれか。何という、何という酷いことなのだ。
さて。結果を言うと、その8月頭の感染騒ぎは未遂に終わり、私自身も、そして私に関わった人たちも、誰一人として、発症せずに終わった。私自身の、37.5℃の発熱&風邪症状については、たぶん、その日の私が初めて作った肉じゃがに、虫でも入っていたのであろう。
…だが私は、この騒動で改めて、新型コロナウイルスの、「自分だけでなく、他人も苦しめる恐怖」というものを、身に沁みて思い知ったのである。もし、本当に自分が感染していたとして、自分自身が味わう苦しみは、もう既に予想が付いており、我慢ができる。だが、身近な人たちを苦しめてしまう屈辱には、どうにも我慢ができなさそうであった。このウイルス感染症は、そういう人間の心理的弱さをも、的確に突いてくるのである。やっぱり、このウイルスって、宇宙人、はたまた未来人が放った、地球侵略の第1手なのでは…。
実際は、バカが感染するし、他の人にも配りまくるんだよね… |
ちなみに、陰性判定が出て1年が経った今となっても、いわゆる「後遺症」は、完全には消えていない。
…まず、発症から半年くらいの間は、2〜3日という短い間隔で、「咳」「頭痛」「意識がもうろうとする」と言った、軽い風邪のような症状に、頻繁に悩まされていた。それから更に時が経った現在となっては、さすがに症状が起きる頻度は減ったものの、喉の痛みや熱っぽさはちょくちょく感じており、市販の風邪薬は、今も決して胸ポケットに手放せない物になっている。
――しかしながら。これほどまでに、新型コロナウイルスが人間社会に定着してしまった現代となっては、もはや、体の弱い私にとっては、感染自体は避けられないものだったであろう。もし私が、感染対策をしっかり行っていて、かつ人間的にも尊敬できるような人から、このクソウイルスをうつされるのであれば、それはもう、「まあ、仕方がないかな」と、許容ができていたはずだ。まあ、現行の職場の人間関係もあるので、細かく述べることはしないのだが、わざわざこういうことを書くというのは、つまるところ、私自身はそうではなかったということで…。
というわけで。私は、感染1年が経った現在では、自分自身の症状なんて、もはや予想が付いているため、どうでも良い。それよりも、むしろ、「ウイルス感染によって、他の誰かを傷つけてしまう危険性」にこそ、恐怖を感じるものだ。
…もちろん、周りの人を感染させてしまったところで、根本的に悪いのはウイルスであって、人間たちに責任があるわけではない。もし、感染させた相手が、心通う人たちであれば、きっとそうやって、私を慰めてくれることであろう。だが、世の中は、そんなに単純ではない。自分が存在したことで、大事にしたい人たちを苦しめてしまったという結果は、ずっと私の足枷となり続けるのだ。
――やれ、新型コロナウイルスは、人類の肉体的・社会的弱点だけではなく、そのような精神的弱さまでを突いて、我々に弱体化を仕掛けてくるのである。やっぱりこれ、未来の火星人が作った、地球人弱体化のための細菌兵器だよ…。
そんなこんなで。この新型コロナウイルスは、「5類移行」だとかほざいて、聖府が存在を無視し始めた。だが、ウイルス自体が消えたわけではなく、今なおその脅威は健在である。とりわけ、「自分が感染させることによって、他者を苦しめてしまう」という点については、一向に“弱毒化”する気配が無い。
…しかしまあ、私が最近になって思っていることは、意外と世の中の人々は何も考えていないという点である。私だったら、もし誰かにこんなクソウイルスを配ってしまって、それで一生の障害を負わせてしまったりしたら、その人に対して、ずっと謝り続けたい気持ちでいっぱいとなるだろう。だが、世の中の人は、そんなことまで考えておらず、それどころか、むしろ自分が誰にうつしてしまったかすら把握をしていないという始末なのだ。ウイルスさんよ、人類の多くが、ここまで他者に対して無責任であったということまでは、全く考慮していなかったようだな…。
――でもまあ、私自身は、これからも、マスクはしっかり鼻まで隠して付け続けるし、手指については定期的な消毒を心がけようと思う。私が愛する人にも、私のことを嫌う人にも、そして私が無関心な人たちについても、誰にだって、あのクソウイルス感染症のような苦しみを負わせたくはないのである。必要な場面での感染対策をしっかりするか否かという点も、意外と、そういうところを重視しているか否かということではないだろうか…。
(2023年8月16日)
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