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管理人の日記
FF13シリーズの救済については、明日(3日)朝7時のPSソフト発表会に期待します
アンシャントロマンとかも配信して? |
本日6月2日からサービスが始まったPSplusの新プランは、明らかな「松竹梅」である。
…まず、「松竹梅」(しょう・ちく・ばい)とは、日本料理店などで使われるランク分けであり、書かれている順番に品質が高いが、値段も上である。そして、この際、主力となるのが、真ん中の「竹」であるそうだ。というのも、上・中・下に分けられると、どうしても人は真ん中を選びやすい傾向がある。よって、真ん中の「竹」が、店が利益を出しつつ、客にとっても満足度の高いプランになるよう、意図的に設定をしているらしい。
――ちなみに。「松竹梅」は、元々、日本伝統の縁起物における組み合わせであり、それぞれに上下関係は存在しない。鶴は千年、亀は万年と同じである(鶴より亀が10倍長生きで凄いという意味ではない)。個人的には、松・梅というめでたい感じの植物に対し、草のごとく生えまくる竹は、梅より上という感じはしない。ただ、「しょうちくばい」という言葉で覚えやすくなっていることは、ありがたいものだ。
さて。話を、PSplusに戻そう。本日から始まったPlusの新プランは、「エッセンシャル」「エクストラ」「プレミアム」の3つに分かれている。松・竹・梅より更に上下が分かりづらいが、これまでのPSplusと同じ内容のものが「エッセンシャル」であり、そこにPSnowに相当する内容を加えたものが「エクストラ」、レトロゲーをプレイ可能な最上位プランが「プレミアム」となっている。詳しくは、サービスが正式発表された時の記事(【日記:2022/3/29】)をご覧いただきたい。
…しかしながら。この”松”、もとい「プレミアム」の内容が、異様にショボい。”レトロゲームをプレイ可能”と言えば、聞こえは良いが、PS3ソフトがストリーミング(=クラウド)というのは、論外である。ストリーミング形式では、常時オンラインが必須なうえに、激しい画質の劣化版となり、全くプレイするに耐えない。“動画を見て遊んだことにする”よりはマシだが、本当の実機で遊ぶには、遥かに及ばない体験である。
――いっぽう、PS1/PS2/PSPソフト(※Vitaは無い)については、DLでの動作も可能となっており、「PS4/PS5では、PS3以前のソフトが動作しない」ということについての、一定の救済になると思われた。しかし、驚くなかれ、本日時点でプレイ可能なPS1/PS2/PSPソフトは、17本である。正気か? ソニーは、ヘボいクラウドストリーミングのPS3ソフトと、僅か17本のPS1/PS2/PSPソフトのために、追加料金を要求しようとしているのだ。もう一度言う、正気か? 任天堂のN64追加プラン(【日記:2021/10/16】)を全く笑えない酷さだ…。
一方で。”竹”こと中間プランの「エクストラ」は、「従来のPSplus」+「PSnow」という感じである。こちらは、なかなか悪くない内容となっている。
…さて、具体的に値段を出して考えてみよう。これまでのPSplusは、セール時に年間利用権が3割引きで購入可能であった。それに当てはめると、エッセンシャルは3600円、エクストラは6000円程度となる(プレミアムは約7200円)。そして、エクストラプランを「月額500円」と考えた場合、プレイ可能なゲームのラインナップは、なかなか強力である。遊びたいゲームのために短期加入をすれば、お金を節約できるし、ずっと加入して、所有欲を満たすという使い方もできるだろう。従来のプラスを基準とすれば、追加の月額はたったの200円である。
――最後に。従来プランの「エッセンシャル」であるが、これについての扱いは、今のところ不明である。ただ、ソニーとしては、「竹」であるエクストラに移行をしてもらいたいであろうから、今後、フリープレイを弱体化させてくるかどうかは、よく見ていかなければならない。一応、今月については、大作である「ゴッド・オブ・ウォー(PS4)」が配信されるということであるが、これが最後の花火かもしれない…。
FF作品のプレミアム表記は「ストリーミングにもできるぞ」の意味だと思う。分かりづらい… |
では、ここからは、「エクストラ」の配信ラインナップについて、作品単位で述べてみることにしよう。
…まず、FFシリーズについては、PS4リマスター版の「FF7」「FF8」「FF9」「FF10&10-2」「FF12」が、PSnowに引き続き、PSplusエクストラでも配信対象となっている。これにより、Now終了によってサービス低下という憂き目だけは逃れられた。また、その他のFF関連作品として、新規に「ワールド・オブ・ファイナルファンタジー」「チョコボの不思議なダンジョン
エブリバディ!」(と、PS5でのフリープレイにあった「つれぇわ15」)が、エクストラにてプレイ可能となっている。FFシリーズでも、PSハード以降で初登場した作品を、13を除いてプレイ可能となっているのだ。よって、歴代FFをサッと網羅したい場合に、「PSplusエクストラ」への加入は、決して悪くない選択肢となってくるだろう。
――また、その他のソフトについては、ソニーから「デス・ストランディング」「ゴースト・オブ・ツシマ」「デトロイト:ビカムヒューマン」「アンチャーテッド:海賊王と最後の秘宝」「ホライゾン:ゼロドーン」など、PS4世代を代表できる大作が提供されている。これらの中に、触れていない作品が多いほど、エクストラプランはお得になる。初めてPSハードを買うか、これまでオンラインサービスを全く使ってこなかった人には、特にお勧めである。
ちなみに。暁の17本が生まれた「プレミアム」についても、意外な使い方がある。それは、クソゲーハントである。
…さて、本日昼、公開された正式なソフトラインナップを見て、私は落胆を隠しきれなかったのだが、その中でひときわ目を引いたのが、「太平洋の嵐
〜戦艦大和、暁に出撃す!〜」である。これは、文字通り、第二次世界大戦を舞台とした戦略シミュレーションゲームなのだが、伝説のクソゲーとして有名であり、【ゲームカタログの紹介記事】を読んでいるだけで、不気味な魅力を感じ、プレイ意欲が湧いてくる。更に、「レベルを上げて物理で殴れば良い」の名言を生み出した「ラストリベリオン」、多くの犠牲者を生み出した「戦極姫」シリーズなど、錚々たるラインナップが並んでいる。
――というわけで。こういう、「買うほどではないが、クソゲーとして、一度触ってみたかった」というタイトルをプレイするのに、サブスクリプションという課金形式は最適である。また、そういう場合、ストリーミングによる画質の劣化も、大きな問題とはならないだろう。むしろ、PSplusプレミアムは、下手にラインナップを増やす正攻法よりも、「四八(仮)」や「時と永遠〜トキトワ〜」「里見の謎」「デスクリムゾン」などを追加し、ネタ路線に走ったほうが良いのではないだろうか…。
さて。私個人としては、既にセール定番=積みゲー定番となっているタイトルには、あまり興味は無かった。そのため、最も気になっていたのは、「プレミアム」で追加される過去ハードのタイトルである。例えば、FFシリーズなら、FF1〜6と13シリーズは、現行のPS4/PS5ではプレイ不能という特徴がある(参考:【かつて旧ハードストアの閉鎖が予告された際の記事】)。そのため、この「PSplusプレミアム」で、それらを何とか救済してほしいと思っていた。
…しかし、残念ながら、現実はそんなに甘くなかった。13シリーズは、ストリーミングですら、PSplusのラインナップに登ることは無く、プレミアムの選ばれし17本の中にも、FFシリーズ作が入ることは無かった。まあ、PSnowで配信していた7,8,9,10&10-2,12が、PSplusエクストラにて続投というのは嬉しいが、良いニュースはそれくらいである。ならば、過去作の移植でお茶を濁さず、今年で13周年になるFF13シリーズの「リマスタープラス」的な現行機への移植とか、FF1〜6のピではない決定版が欲しいところであるが、そういうものは来るのだろうか…。
――そして、現状、クソゲーハントorサルハントくらいにしか使い道が無い「PSplusプレミアム」についても、何とか前向きな理由で加入する意欲が生まれるようなサービスにしてほしいものだ。私は、レトロゲームをよく遊ぶ人間であり、その関係で、未だにVitaは愛用ハードである。だが、わざわざ言うまでもなく、もうVitaは現環境には付いて来れなくなってしまった。その機能とソフトたちを、何とか現行機で救済してもらいたい。それが本当に叶うのなら、「プレミアム」への追加課金など、惜しいはずが無いというものだ。
(2022年6月2日)
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