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管理人の日記
フリープレイは、PSplus(※有料)に加入している限り、無料で遊べちまうんだ!
逆に、ファミコンとスーファミを減らすというプランは出ますか…? |
本日午前7時のニンテンドーダイレクトでは、FF関連タイトルについて、「チョコボGP」というレースゲームが発表されたが、本編のRPG作品に関する発表は無かった。毎度、スイッチにFF13シリーズの移植があれば、ライトニングさんのファンが更に増えるのでは…と思っているので、残念である。
――しかし、その発表会では、定額サービスである「スイッチオンライン」について、新たにニンテンドー64(N64)のタイトルを遊べるようになるという情報が公開された。ただし、追加料金有りでである。これについて、最近の私が“サブスク”に対して思うところと重なる部分が合ったため、今日の日記では、その辺りについて語ってみよることにしよう。
まず、「サブスク」とは、“サブスクリプション”の略であり、一言で表すと、定額制のオンラインサービスのうち、特に“レンタル”の性質を持った物のことである。ゲーム界隈においては、PSplusの「フリープレイ」、スイッチオンラインのFC&SFCソフト配信、Xboxなら「ゲームパス」などが存在する。
…また、ゲーム以外の業界においては、映画やアニメなどをオンライン配信する「アマゾンプライム
プライムビデオ」などが、これまた定額制の「アマゾンプライム」の一部として提供されている。この手の映像配信サービスは、500〜1000円程度と割安であるうえ、ゲームと異なり、ビデオ配信は多少の遅延が発生しても大きな問題とならない。しかも、テレビ生放送と違って、見られなかったり録画しなかったら終わりではなく、アーカイブスから好きな作品をいつでも選択できる。そういうわけで、映像配信業界においての“サブスク”は、他とは比べ物にならないほどの大ブームを巻き起こしている。そう遠くない未来に、テレビ放送のほぼ全ての分野は、“サブスク”に飲み込まれることであろう。
――その他、最近では、非物理系のオンラインサービスだけでなく、「実在する商品の、定額料金での提供」も、“サブスク”と呼ばれることがあり、服や車といったものから、食べ物系まで、様々なものがあるようだ。これらも、「サブスク」の原義からすると、別に間違ってはいないが、個人的には少しズレていると感じる。そういうわけで、本日は「定額レンタルを提供するオンラインサービス」という部分に、要点を絞っていきたい。
さて。この手の定額制サービスは、見た目は安価で提供されることが魅力である。
…例えば、今年3月には、PSplusフリープレイにて、あの「FF7リメイク(第1弾)」が配信された。フリープレイは体験版ではないため、フルゲームとして、本編の内容を全てプレイ可能である(ただし、このバージョンは、PS5版へのアップグレードができない)。また、PSplusも、割高な1ヶ月加入でも850円、「年間加入かつセール時に購入」という最安値ならば月あたり300円程度にまで抑えることも可能である。FF7リメイク第1弾は、中古ディスク版が未だに3000円程度の価格を保っており、DL版のセールも最安値で4939円(50%OFF)である。未だに在庫ニングさんのような感じにはなっておらず、商品価値が存在するのだ。ということで、それが300円〜850円でプレイできるというのは、獄安と言って良いであろう。
――そして、PSplusの加入者は、世界で約4500万人という大所帯になっている(参考:PS4の売上が1億2000万台程度)。そのため、「FFシリーズに興味はあったが、自分からは手に取らなかった人」に遊んで貰える機会にもなり、仮に100人に1人が楽しんでくれるだけでも、45万人のファンを増やせることになる。そういうわけで、企業にとっては、次回作や関連商品に興味を持ってもらえるきっかけとなるし、ユーザー層においても、界隈を活発化させる起爆剤になりうる。だからこそ、私についても、FF7リメイク第1弾のフリープレイが公開された時には、「定価で購入したゲームの価格が、たった1年で暴落してしまった!」という気持ちはあったものの、そこはあえて我慢し、フリープレイ追加への紹介記事を書いて、多くの人にプレイしてもらおうと思った(【日記:2021/2/27】)。フリープレイは、単純な叩き売りや損切りではなく、様々なメリットが存在するからだ。
ハワーッ! |
というわけで、この手の定額制配信サービスこと“サブスク”は、見た目は割安であるため、今の世間で大ブームとなっている。しかし、資本主義企業が、ただ単純にユーザーに得をさせるためだけに、この手のサービスを提供しているわけがない。サブスクは、上手に使わなければ、大損となってしまうのだ。
例えば、私の場合、アカウント情報から調べたところ、どうも2015年7月からPSplusに継続加入をしており、期限は来年3月までとなっているようだ。それについての料金を計算してみることにしよう。継続期間は、ちょっと計算を合せられなかったのだが、まあ2441日で81ヶ月ということにした。また、基本的には、割高な1ヶ月自動延長ではなく、「1年利用権を」「セール時に」購入しているため、最安値である30%OFF、つまり月額換算で300円とする。それらを合計し、この7年弱の加入料は、合計で24300円となる。
…では、私が24300円ぶんのフリープレイタイトルを遊んでいるかというと、そんなことは全く無いのである。「これまでに配信されたフリープレイソフトの一覧」が【こちらのページ】に載っていたので、それで該当期間を振り返ってみた。すると、まともに遊んだと言えるタイトルが、「バイオハザード(1リメイク)
HDリマスター(2016/10)」「バウンド
王国の欠片(2017/9)」「フォールガイズ(2020/8)」の3作しか無かったのである。これらを、仮に通常購入するのに2000円が掛かるとしたところで、合計6000円にしかならず、合計加入料の24300円から考えると大損である。それなのに、プレイしている時は「これらのゲームが300円で遊べるなんてお得!」と思っていた、いや思わされていたのだ。
――もっとも、PSplusのサービスは、フリープレイだけでない。PS4世代からは、「オンラインでの同時プレイ」を行う際にも、Plusへの加入が必要となった。よって、それの利用料を兼ねているという考え方もできるだろう。しかしながら、私が最も長くプレイしていた「モンスターハンターワールド&アイスボーン」であっても、合計のプレイ期間は2年程度である。この2年間だけ、セールなしの年間5143円でPlus利用権を購入したとして、価格は+10000円程度であり、やはり81ヶ月ぶんの加入料には及ばない。私は、PSplusに長期加入をすることで、損をしていたのだ。
しかし。この手のサブスクサービスの巧妙なところは、損をしているのに、損をしていないように感じさせることである。
…例えば、私の場合、フリープレイで多数のソフトが配信されていたとしても、実際に遊ぶものは少ない。しかしながら、1本ぶんのフルゲームが手に入ったとなると、実際に遊ばなくとも、どこか得をした気持ちになってしまう。この「得した気持ちになる」というのがミソであり、これがあるからこそ、世界中でサブスクが大流行しているのだ。しかも、オンライン配信系のサブスクは、原価がとても安い(ほぼ0?)ため、超ヘビー級の利用者が現れたところで、痛くもかゆくも無い。加入者が増えれば増えるほど儲かる仕組みとなっているのである。
――やれ、世間では、フリープレイに大作タイトルが配信されると、「タダで貰えて嬉しい〜!」などと、わざわざ反感を煽るような書き込みが為されることがある。しかしながら、フリープレイは“タダ”ではなく、月額を払って受けているサービスである。そもそも、「Free」も、“無料”ではなく、“自由に遊べる(体験版のような制限が無い)”という意味であろう。しかしながら、これはわざと混同を狙っているように感じる。まるで“無料”で遊べるような感覚で、月額を取るのが、サブスクのやり方なのだ。そして、「タダで貰える」と言っている人が居るということは、もはやお金を払っている感覚すら消失しているということである。ここまで上手く集金ができてしまえば、もはやソニーとしては笑いが止まらないはずだ。もちろん、ソニーだけが悪魔的なことをやっているというわけではなく、任天堂やマイクロソフトの同系統のサービスも、もっと言うと他業界のサブスクサービスも同様であろう。営利企業が、都合よく私たちを得させてくれるわけがない。FF7リメイク第1弾を遊ばせてやる。しかも、無料でだ!
…とは行かないのである。
※こんなシーン無いです |
そういうわけで。サブスクは、得をしているように見せかけて、損をしている場合があるので、よく考えて利用しなければならない。
…具体的に、損をしない利用法としては、「配信されたタイトルを、そのつど遊んでいく」という方法であろう。PSplusフリープレイでは、発売1年ほどが経てば、フルプライスのゲームであっても配信されることがあり、仮に定価の半額としても、3000〜4000円程度の価格が付く。それを、月額最安の300円で遊べるのならば、十分に得をしたと言えるだろう。ただし、通常の価格で買わなかったということは、大なり小なり自分が値段分の価値を見いだせなかったということなので、この利用法で満足をするのは、意外と難しいかもしれない。
――次に、「目当てのソフトが出た時だけ、短く加入する」という手がある。例えば、この9月に、XboxゲームパスでFF13が配信される(海外のみ)ということが話題になったが、FF13のXbox版は1980円であるため、月額850円の1ヶ月間でクリアすれば、その差額だけ得をしたことになる。また、PSnowで既に始まっている、FFシリーズ旧作(7,8,9、10&10-2、12)の配信も、それぞれを1回遊んで終わりということにするのならば、通常のDL版をセール価格で買うよりもお買い得である(【日記:2021/9/3】)。これらのサービスは、どれも基本的に短期加入はかなり割高であり、価格面でも長期加入を勧めてくるのだが、そうなると無駄遣いをしやすくなってしまうため、どのプランが一番良いのか見極める必要がある。
その他、お金に余裕があるのなら、従来の私のように、「ずっと加入をしっぱなし」という手もある。そうすると、いちいち細かな料金を気にしなくて良くなる。また、金銭的な損をしていたとしても、DL版のソフトがどんどん増えていくため、所有欲を満たせる。これはなかなか重要なポイントである。というのも、根本的なことを言えば、ゲームは娯楽なのだから、お金を払ったぶんの満足感を得られれば、それはそれで良いということになるからだ。
さて。本日の冒頭の話題に話を戻すと、新たに「ニンテンドースイッチオンライン」にN64のソフトが追加されるが、これまでの基本料金とは異なり、専用の追加料金が必要となる…ということであった。
…さて、この手のサブスクは、「得をした気持ちにさせて、大勢の人に入ってもらう」というのが最重要である。そのため、恐らくは月額換算30円とかの、相当に攻めた価格となるのではないだろうか。それでソフトが初期8本から次々と追加されていけば、相当なお得感を得られるはずだ。
――しかしながら、実際のところ、多くの人は、配信されているN64ソフトのうち大半に手を付けず、付けたとしても30分くらいでやめてしまうことがほとんどであろう。しかし、レトロゲームなど、それくらいで十分な満足感が得られてしまうことも珍しくない。よって、仮に単品売りより割高になったとしても、関係ない。客が満足してお金を払い、そして販売側も利益が出ていれば、それで良いのである。
いっぽう、私自身の話に移ると、上記のように、PSplusでは損をしているということが分かった。また、ここ数年の生活で、貯金の大切さが嫌というほど分かったので、以降も当分は我慢して、お金を貯めていく期間としたい。
…そういうわけで、来年3月にPSplusの期間が終わったら、延長せず、そのまま解約してみることにする。その後に、PSplusやPSnow、もちろんスイッチオンライン(+N64追加パック)やXboxゲームパスなどについても、無闇矢鱈と長期加入をせず、必要に応じて短期プランのほうも上手く使っていきたい。私の場合は、様々なソフトを入手するよりも、ピンポイントで購入したほうが、安く済ませられるようだ。日本政府サブスクを解約するのはとても大変だが、ゲーム会社との契約くらいなら簡単に変えられるため、いろいろと試してみるのである。
――やれ、最近の世間では、何でもかんでもサブスクにするせいか、サブスク貧乏なる言葉が存在するという。「フリープレイ」は、決してタダではない。タダのように見えるのは、そう思わせられているだけだ。結局、“タダ”より高いものは無い、ということである。
(2021年9月24日)
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