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低レベルクリアー(GBA) プレイ日誌
ギルガメは犠牲になったのだ…石の中の犠牲にな… |
ここまで、第3世界序盤で飛空艇を入手してから、足掛け3話に渡って、様々な寄り道を取り扱ってきた。しかし、それも終わりということで、今回は、ストーリーの続きである、第2の石板ダンジョン:「孤島の神殿」を攻略していこう。
…さて、この孤島の神殿は、元々は第1世界の頃から存在していたのだが、その際は、高い山脈に囲まれていたうえ、“山の中の1マスに神殿が置かれている”という仕様上、空を飛ぶ手段をもってしても、その探索は不可能だった。しかし、世界が1+2で第3世界となったことにより、お山の部分がビッグブリッジと重なって、いよいよ訪問が可能になったのだ。そもそも、世界は最初は第3世界の形をしており、それが『無』を封じるために2つに分けられた。ということで、元々ビッグブリッジは、孤島の神殿への参道であったのかもしれない。
――ちなみに、一方のビッグブリッジは、単独の存在としての意味が無くなったためか、ワールドマップの一部分となり、ワールドマップ上には残っているものの、ダンジョンとして訪れることはできなくなった。既に、第2世界冒頭の戦いが終わった時点で、役目を終え、ただの通路となっていたのだが、人気曲の「ビッグブリッヂの死闘」が自由に聞けなくなるのは残念である。
ちなみに。この近くには、第2世界の時点では、「ギルの洞窟」が存在し、ご存じ、裏ボス的な存在と言える「ギルガメ」と戦うことができた。
…しかし、が、このギルの洞窟は、理不尽にも第3世界では訪問不可能となってしまう。該当場所は、第1世界においては、何も無い海が広がっているだけである。また、第3世界においても、実際に、ギルの洞窟付近の地形は、第2世界の状態のまま維持されている。そういうわけで、入り口が崩れたとか、そういう普通の理由によって、ギルの洞窟は入れなくなったのだと思われる。
――ちなみに。ギルガメは、しっかり対策をすれば、第2世界の時点でも勝利できる相手である(【第10話の該当部分】)。しかし、殴って回復しての通常プレイにとっては、高嶺すぎる花であり、とてもじゃないが、勝利できる相手ではない。そういうわけで、第3世界の戦力でリベンジしたい!
という声に答えてか、GBA版(&旧スマホ版)では、裏ダンジョンにて、ギルガメと戦える機会が用意されている。やれ、単純に新要素を追加するだけでなく、“前からあった部分に脚光を当てる”…そういうファンサービスもあるだろう。
石像が石像になっとるぞ |
では、「孤島の神殿」の攻略を開始していこう。
…その開幕は、石板ダンジョンの恒例行事として、「ガーゴイル×2」と戦うことになる。2体同時に倒さなければ復活してしまう敵だが、既に第3世界冒頭の時点で、レナ抜きの3人で倒せてしまっている(【第14話の該当部分】)ということで、今となっては、どうということはない相手である。
そんなわけで。今回は、違った倒し方を模索してみようということで、魔法剣ブレイクみだれうちによる一撃必殺を実行してみた。
…まず、ガーゴイルは、石像のモンスターのくせに、石化耐性を持っていない。そして、FF5の敵側の石化は即死と同じであり、成功すれば一撃で相手を倒すことができる。更に、ステータス魔法系の「魔法剣」は、打撃部分さえ命中すれば、追加効果の発動率は「必中」である。加えて、「みだれうち」であれば、相手の回避率を無視し、合計4回…いや、更に「二刀流」とコンボすれば、8回という目の疑うような連続攻撃が可能である。
――さて。ガーゴイルの素早さは「34」と、“高くもなく低くもなく”という感じである。そういうわけで、t=85
まで敵は攻撃して来ないため、素早さを35以上にして「エルメスの靴」で加速すれば、確実に2手の先行が可能である。よって、それを「魔法剣ブレイク」と「みだれうち」にすれば、余裕で勝利ができてしまうのだ。厳密には、「みだれうち」の8回連続攻撃が1体だけに当たり、片方が生き残ってしまう(1/128?)という可能性も考慮する必要があるが、まあ、そこまでは大丈夫だろう。
そういうわけで。第3世界に入ってからここまで、スティングレイや巨大鳥&シーデビルたちを倒し、大量にABP稼ぎをしてきた。そのため、「二刀流」や「みだれうち」といったレアアビリティをふんだんに習得できていた。だからこそ、このガーゴイル戦を、瞬殺で終えられたのだ。
…ちなみに、ブレイクで即死した後の対象に、更に「みだれうち」による攻撃が当たった場合、それは空振り扱いとなり、スッという効果音が鳴って、すぐに次の攻撃へと向かっていく。この戦闘では、すぐにガーゴイルの2体ともが石化してしまうため、結果として、スッスッスッスッと空振りをし続けるバッツが見れるということになる。しかし、これはこれで、居合抜きのようで、カッコいいものだ。いやあ、第3世界早期に大規模な稼ぎをやっていたことはあり、通常プレイでは決して起こらない、良い物が見られた…! 後の動画にも収録してあるので、お暇な方は、是非ご覧いただけあれ(【0:09】)。
これが分裂死ちゃんですか |
では、「孤島の神殿」を探索していこう。その内部では、通気口と思われるダクトの前に立つと、吸い込まれて自動的に移動をする。だが、一方通行ということではなく、どういうわけか、移動先でダクトの前に立つと、必ず元の場所へと戻ることができる。風の様子が変なのだ…。
――そして。その他の仕掛けとしては、スイッチで通気口の行く先を変えたり、落とし穴が久々に登場したり、という点もある。だが、広さとしても難易度としても中程度であり、キツく苦しい戦いだったピラミッドから打って変わって、第3世界の攻略にテンポ感を与えてくれるダンジョンと言える。
そして、ここは、何気に登場する敵の個性が濃いことで有名である。
…まず、スイッチによる分岐を超えた先の宝箱からは、「インビシブル」か「パンテーラ」の、どちらか片方の敵が出現する。両方とも、ここでしか出現しない限定モンスターであり、1体しか倒せないので、モンスター図鑑があるバージョンでは、インビシブル・パンテーラの、どちらも登録されない。
――また、両者とも、それぞれ異なる分身能力を持っており、5体に分裂とまでは言わないが、複数体に分裂して、特殊な戦闘を行ってくる。なお、このダンジョンのボスであるストーカーも、相手に幻惑を見せることにより、4体に分身をしているため、孤島の神殿は、分裂がテーマのダンジョンということなのかもしれない。孤島に存在する神殿ということで、出会いが無かったのだな…(意味不明)。
しかし、そのうち、狼タイプのパンテーラには、GBA版限定で、とんでもないバグが存在する。なんと、分裂した直後に死亡するのだ。
…まず、パンテーラは、最初に1回だけ攻撃した後、2ターン目に「ぶんしん!!」を宣言し、3体に分裂する。その後は、3体で襲いかかってきて、本物の1体を倒すと残りは逃走する…という戦闘になるらしいが、GBA版では分身直後に敵が全滅してバトルが終わる。明らかなバグであり、どうも、間違えてHP0の個体をコピーする処理を行ってしまっているらしく、それが適用された瞬間に、全員がHP0になって死滅する…ということらしい。
――まあ、これは原作であるSFC版に存在するわけでもなく、GBA版で新たに発生した、完全なるバグである。そのため、当然、単体では褒められた物では無い。だが、今となっては、GBA版も大事なFF5の仲間である。そういうわけで、こういう各バージョンごとの独自ネタは、できるだけ拾っておくべきと判断し、このような紹介文を書かせていただいた。はあ、この4月から、本当にFF5アドバンスは、新規購入が不可能となってしまうのかあ…。
分身に特化したダンジョンで分身装備が手に入るというのは、良い味付けなのかも |
次に、この孤島の神殿では、雑魚敵から得られるレアアイテムが強力という特徴もある。順に、紹介をしていこう。
●ミラージュベスト …
オワゾーラールからレア盗み
トップレアと言える装備はこれである。「バトル開幕に分身を1つ発動させる」という特殊効果を持ち、物理攻撃を確実に1回だけ回避できる。たかが1回、されど1回である。その他、単純な体防具としての性能も悪くないということで、縛りから通常プレイまで、幅広く活用できる装備だ。
入手法は、ガルキマセラタイプの敵である「オワゾーラール」からのレア盗みである。複数体が出現する場合もあるため、レア枠と言っても、そこまで入手難易度は高くないであろう。
ちなみに。ミラージュベストは、蜃気楼の町でのミニゲーム:「チョコボに乗って世界一周」の景品でもある(【第15話の該当部分】)。が、分身をテーマとする孤島の神殿で手に入るのも、また一興というものである。ちなみに、その他の入手手段は、トンベリ(イストリーの滝。シリーズ初登場)のレアドロップである。トンベリは、分身とは全く関係ない…と思いきや、FF5では、なめらかな移動をせず、ボウゥゥゥン…と、雑魚敵が撃破された時と同じ演出で消滅し、次に、1歩前に登場する。そして、4歩進んだあとに、「ほうちょう!」を3連打し、再び最初の位置に戻る。これは、内部的には、別モンスターに入れ替わるという形式で、移動を再現しているんだそうだ。つまり、トンベリは、5体に分裂していたのである。そういうわけで、FF5のミラージュベストは、3つの入手手段の全てが、分身と関係していたということになる。FF5スタッフの奴、そこまで考えて…!
●ダンシングダガー …
シャドーダンサーからレア盗み
「たたかう」を選んだ際に、代わりに「おどる」を選択したのと同じ効果を得られることがある短剣だ。コマンドの「おどる」以上にランダム性が強いうえ、目当てとなる「剣の舞」が、武器攻撃力を参照する4倍打撃ということで、通常プレイではなかなか使いづらい。ただ、縛りプレイなどでは、コンボとして用いられることがあり、なかなかの実用性を誇る武器である。「二刀流」で装備した場合、いろいろと面白い現象も起こしてくれるようだ。その他、「素早さ+1」の補正も、地味ではなく、派手に嬉しいものである。
入手は、「ああ、この人がシャドーダンサーさんだね」という感じの、名は体を表している敵からのレア盗みである。二刀流を含めた8本入手を狙う場合、ここで7個を追加入手することになるため、シャドーダンサーを見かけた場合、真っ先に「ぬすむ」を仕掛けておこう。
そんな感じの武器なのだが、残念ながら、評価としては、量産手段の確立が微妙に遅かったという感がある。第2世界の中盤、モーグリの森で1本を入手した際には、攻撃力も追加効果も、そして「素早さ+1」の補正も、その全てを無駄なく役立てることができた。が、この第3世界も中盤に入る時期となると、チキンナイフの素早さ+5は置いておくとしても、+2以上の補正を持つ武器はザラである。そういうわけで、+1しか持たない装備の活躍は、なかなか厳しいのだ。もし、もう少しだけでも早く、ダンシングダガーの大量入手が可能となっていれば、今よりも遥かに大活躍をしてくれたのだろうが…。
ウホッ、いい男… |
●アイスシールド …
スローニンからレア盗み
氷属性を吸収する盾である。なお、回避率40%など、他の補正も強力であり、常用できる装備だ。ただし、FF5では、属性吸収をした場合、追加効果は防げない(「無効」の場合は防げる)。「かばう」など、低HPを保つことによるメリットも存在するため、状況によって使い分けていくことになる。
入手法は、「スローニン」という、侍タイプのモンスターからである。スローニンというのは、聞き慣れない名称であるが、これは“素浪人”をカタカナで書いたということのようだ。浪人とは、現代では、もっぱら、大学入試に失敗し、仕事をせずに勉強している高校卒業後の学生のことを指す。あんな物のために努力なんかしなくていいのに…。それはともかく、“素浪人”とは、マジで危機感を持っていないヤベぇ浪人生…のことではなく、「仕える主君が無く、さまよっている人間」という、“浪人”本来の意味を、更に卑しめた言葉のようだ。浪人がニートなら、素浪人はクソニートである。
ちなみに、そんなスローニンは、FF5では、必ず2体の徒党を組んで登場するようだ。この性質上、アイスシールドを人数分だけ集めやすいという特性があるが、浪人のくせに2人で旅をしてやがる。しかも、その外見は、イケメン立ちかつ上半身が半脱ぎの状態と、セクシー&ギルティ溢れるデザインである。例によって、新人時代の野村哲也がデザインしたモンスターであるようだ。やれ、この外見であれば、江戸時代には既に流行していたという“歌舞伎”の俳優にでも応募すれば、すぐに就職できるだろう。新ジャンル:★FF5歌舞伎★の爆誕である。
●エイビスキラー …
トートエイビスから通常盗み
「エイビス」の名を持つモンスター
+
巨大鳥に対して、特効効果を持つ弓矢である。なお、入手手段は、トートエイビスからの盗みのみであるため、内部的には、これより前に出現する“エイビス”の名を持つ敵に対しては特効を持たないらしいが、バグやチートで無ければ、矛盾は生じない。
入手は、「トートエイビス」からの、通常盗みである。トートエイビスは、33090というボス級のHPを持つ敵であり、なかなかもって倒しづらい。しかし、トートエイビスから盗める「エイビスキラー」を装備すると、通常プレイであれば、約3000という大ダメージを与えられ、4人で使えば、あっという間に討伐が可能である。今回、紹介した4つの装備品のうち、このエイビスキラーだけが通常枠であり、意図的なトートエイビス対策として用意されたのであろう。だが、実際に使われていることは、あまり多くないようである。かつての、私のブレイブブレイド縛りプレイでも、特に何も記憶に残っていないということで、まあ、トートエイビスは、何とかしたのであろう。その他、エイビスキラーは10000ギルで売れるため、換金するという利用手段もある。
ところで。この「孤島の神殿」は、室内のはずであり、上下の階層まで存在する。そんな中を、トートエイビスのような巨大な鳥がバッサバサ飛んでいるというのは、なかなかもって不気味なものである。遠い未来に、FF5リメイクが発売されるとしたら、その第3弾で登場するであろう孤島の神殿は、天井が見えないくらいの、不気味な建造物として描写されることであろう…。
4つのクリスタルを奪われHPを0にされてしまったガラフは、 ゼザと同じく主人公補正を奪われ、風となって消えてしまった。 一方、レナを探すバッツとクルルの前に 新生ストーカーが現れ4体に分裂し、遊星に襲いかかってきた。 |
ところで。書く場所が無かったのでここに書くのだが、広間に存在する「プロトタイプ」or「マシンヘッド」の宝箱は、経験値0であるマシンヘッドを狙って撃破をしていく。撃破法は、かの有名な「サンダガ剣みだれうち」である。
…というのも、素早さを調整して「エルメスの靴」を装備すれば、マシンヘッドに対して、該当キャラは必ず2連続で先手が取れる。そして、マシンヘッドは、ボス耐性を持っていないため、サンダガ剣での即死効果が有効なのだ。なお、即死後の残り7発は全て空振りとなるのだが、これはこれで居合い切りのようで、悪くない。「1発で倒せるなら『ねらう』でいいだろ」というところだが、一応、「ねらう」には、狙っている時間ということなのか、ほんの僅かだけ実行までに時間が掛かるらしいので、「みだれうち」のほうが有利…かもしれない。
――ちなみに、その宝箱から手に入るのは、前回も触れた「守りの指輪」である(【第17話の該当部分】)。あとは、イストリーの滝での宝箱から手に入れれば、無事に人数分の4個が揃うのだ。まあ、守りの指輪×1個を装備する機会ですら少ないであろうに、ましてや全員が装備することなど有り得ないと思われるが…まあ、こういう限定品は、とりあえず集めておくことが重要だ。使用法など、その後で考えれば良いのである。いいじゃないか!
タダ だし。
そういうわけで、アイテム稼ぎが終わったら、孤島の神殿のボスである「ストーカー」戦である。なお、“ストーカー”と言うと、現在では、もっぱら「犯罪まがいの付きまとい行為をする人物」のこととして、社会一般で認識が為されている。しかし、このような認識が為されたのは、1990年代の終盤からである。そのため、1992年発売のFF5においては、「静かに忍び寄る者」という程度の、カッコいいつもりで付けた名称であったはずだ。その割に、全裸でセクシー&ギルティなポーズを取り、背後に棍棒を隠し持っているという姿は、時代を先取りしすぎていると言えよう。
…また、ストーカー戦が始まる前には、バッツとストーカーのドットシンボルが衝突した後に、画面全体にモザイクのエフェクトが掛かる。このモザイクは、スーパーファミコンの目玉とされた機能の一つであり、当時の最先端ハードであったSFCの性能を引き出した演出となっている。
――なお、その意味が作中で解説されていることは無いが、戦闘前に消えてしまうため、CERO対策ではないようだ。だが、その後のストーカー戦の形式から鑑みるに、恐らく、このモザイクは、バッツたちに幻惑を掛けている様子なのだろう。それにより、バッツたちには、ストーカーが4体に見えているのだ。つまり、マヌーサである(F外失)。マヌーサと言えばザラキだ。マヌーサザラキ…バニシュデスかな?(F内失)
レナ!
…オマエ、彼女から私のき、記憶を消したなっ! |
そんな感じで、ボスである「ストーカー」戦が始まるのだが、この戦闘は、青魔法の「マインドブラスト」を習得できる最速チャンスという特徴がある。
…さて、第3世界でしか覚えられない青魔法は、「マイティガード」「死のルーレット」「マインドブラスト」の3つである。そして、私のプレイでは、「マイティガード」を沈んだウォルスの塔・海上で出現するスティングレイから、「死のルーレット」をフェニックスの塔のコムサ
ベラから、それぞれ既に習得している。よって、この「マインドブラスト」をもって、全30種の青魔法の全てが揃うのだ。
――やれ、これまでのプレイにおいても、青魔法は、覚える時には「こんなの使うか?」などと思いつつも、意外なところで役立ってくれるというパターンが多かった。そういうわけで、今回の「マインドブラスト」についても、覚えないという手は無いのだ。よって、ただ相手を倒すだけでは駄目であり、青魔法をラーニングしながら撃破を行う必要が出てくる。“飛車角落ち”と言ったところだな。…まあ、すぐに詰んでやろう。
さて。そんな「マインドブラスト」であるが、その使用については、ストーカーは1ターン目に「マインドブラスト/何もしない/何もしない」というパターンで行動をする。1/3か…と思うところであるが、攻撃面においては、ストーカーは全てが本物という処理であるため、約8割の確率で、1回以上のマインドブラストが飛んでくる。よって、ラーニングは、難しくないと言えるだろう。
…ちなみに、「マインドブラスト」の効果は、消費MP6で、無属性の魔法ダメージに加えて、麻痺+スリップの追加効果を与えるというものである。追加効果の発動率は「必中」であるが、麻痺はボス耐性によって持続時間が30カウントに短縮されてしまうため、なかなか活躍させるのが難しい。とはいえ、ストップ状態と異なり、麻痺には「相手のATBゲージを数え直しにさせる」という効果がある(ストップはその場で止めるだけ)らしいので、1人が麻痺状態を掛け続けるだけでも、ひょっとしたら完封すら可能になるかもしれない。ふむ…今度、使ってみることにしよう。
それよりも、このマインドブラストが印象的なのは、「脳みそを吸い取られた!」という、グロテスクなテキストである。
…やれ、通常、脳みそを吸い取られてしまえば、人間は★瞬殺★であり、蘇生なども決して不可能だ。同じようなものとして、オメガなどが使用する「サークル」の「記憶を消された!」というメッセージもあり、こちらは、蘇生不能な除外という、凶悪な即死攻撃である。だが、同じくフレイバーテキストが表示される攻撃技としては、「脳みそを吸い取られた!」の生々しさには勝ち目が無い…。
――なお、FF5では、「マインドブラスト」の使い手として、ストーカー以外に、ボスであるアポカリョープス&ツインタニアに加えて、次元の狭間・ラストフロアに出現するマインドフレイアが登場する。そしてFF9では、マインドフレイアのそっくりさんの「スクイドラーケン」という雑魚敵が、旧DISC3のデザートエンプレスにて登場し、こちらでも脳みそをチューチュー吸い取ってくる。こいつら全員プリオン病で死ぬわ…。
敗因:ストーカーなのに寝てしまったこと |
そんなストーカーであるが、戦闘内容としては、4体のうちどれか1体だけが本物であり、その個体のみにダメージを与えることができる。ダメージを与えるたびに、本物が入れ替わり、攻撃を当てるまで本物を見分ける手段は無い。ベロリンマンである(F外失)。ただし、あちらと違って、偽物を攻撃しても本物の場所は変わらないため、地道に戦えば、着実にダメージを蓄積させられる。いっぽうで、めんどくさがって全体攻撃を仕掛けると、本体以外の3体から「ブレイズ」による反撃を受けてしまう。そのダメージは、250程度というところであるが、3回受ければ、なかなかの被害となってしまう。
――そういうわけで。敵HPは20000とそこそこであり、本物を倒せば分身も消えるのだが、倒し切るには骨が折れる。本物を探り当てる戦法は手間が必要だし、ブレイズを氷耐性で防いで全体攻撃で攻める作戦も、ブレイズのエフェクトにより、実時間のほうが掛かってしまう。
が、敵には、睡眠状態が有効という致命的な弱点が存在する。ご存じ、FF5の睡眠は、こちらから起こす行動を取らなければ永続である。最初のダメージを与えるまで、敵は4体とも本物であるという特徴があり、眠らせてしまうと「1体が本物で、3体が偽物となる」という処理すら行われないため、HP20000×4体を全て倒さなければならない。しかし、ただそれだけである。適当に、強力な召喚魔法でも使って、幻影ごと片付けてしまえば良いのだ。
――しかしながら。困ったことに、ストーカーの明確な弱点は、睡眠状態しか存在しない。眠らせれば勝てるということは、もはや自明の事実である。よって、そこに何か一工夫を加えなければ、面白いやり込みプレイには、なってくれないのである…。
そこで私は、「スリプル剣みだれうち」を使うことにしたのだ。
…まず、お馴染みとして、ステータス系の魔法剣は、打撃部分が当たりさえすれば、追加効果の命中率は「必中」である。また、スリプル剣の上からスリプル剣で殴ると、相手の睡眠状態は解除されない(または、解除されるが、即座に二度寝する)ようだ。それを「二刀流」&「みだれうち」の8連撃で使えば、あっという間にストーカー4体全てを眠らせることができる。
――そして。ストーカー4体全てを眠らせれば、完全に安全となるので、あとはいつもの、「英雄の歌」と「力の歌」によって、徹底的にバッツの火力を強化する。その後、レベル値と力が両方99となったら、再び「みだれうち」を使い、4体に分裂したストーカーに永眠をしていただく。
というわけで。バトルの流れはこうだ。まず、バッツが初手を取り、「スリプル剣」を唱えて、準備だけしておく。次に、クルルとファリスが、それぞれ「力の歌」と「英雄の歌」を歌い始める。最後にレナは、念には念を入れてという感じで、「まもり」を入力し、いつもの「かばう」とのコンボで、敵の打撃をシャットアウトしていく。そうして、青魔法の「マインドブラスト」が飛んでくるまで待ち続ける。「ラーニング」は、バッツ以外の3人にセットしてあるため、3人娘の誰が脳みそを吸い取られてもOKである。
…その後、マインドブラストの習得ができたら、戦闘不能となったキャラの蘇生を行いつつ、バッツが「みだれうち」でストーカーを眠らせる。この際、4体全てに命中しなかった場合も、再度の魔法剣スリプルみだれうちを使っていけば良い。これで敵が眠れば、もう安心である。
――そして最後は、2つの歌で徹底的にバッツを強化したのちに、そのまま「みだれうち」で攻めていけば良い。二刀流をしている武器のうち、チキンナイフ側では7366(固定)、ディフェンダー側では4000程度のダメージを与えることができ、20000×4のHPも、あっという間に削り切ることができるのだ。これで、“眠らせてからの一工夫”という面も、まあ、OKでしょう!
ちなみに。ストーカーの行動として、7ターン目には、「分身の位置を自発的に変える」という処理が用意されている。これを活用したり、はたまた途中で睡眠をわざと解除したりすると、処理の関係上、いろいろと面白いことが起こるようだ。
――ということで。もし今後、私がFF5のやり込みプレイを再走する機会があるなら、今度はそういう複雑なパターンのほうを利用してみたいと思う。まあ、ピは決して取り扱わないと決めているから、軽く10年以上は先かな…。
◆動画◆
二つの…塔……?? |
そういうわけで。今回は、第3世界のメインルートにおけるダンジョン:「孤島の神殿」を攻略していった。
…やれ、特に難関というわけでもない1ダンジョンに対して、単独話というのは持ち上げすぎ…と思うかもしれないが、これまでの日誌が長すぎるだけであり、約11000文字という今回の文量は、十分すぎるくらいである。いやむしろ、画像1枚+ちょっとした文章程度にして、毎日更新するというくらいが、「日誌」の本来の意味であろう。いつからこのサイトの“プレイ日誌”は、ここまで書くのがキツくなったのやら…。
そして、次に向かうのは、「フォークタワー」である。2つの塔が、それぞれ魔法・物理をテーマとしており、逆のタイプの攻撃を使ってしまうと、猛烈なまでのカウンターを受ける。やり込みプレイ的にも、様々な遊び要素のある塔であり、苦しいながらも、戦利品も多いという感じになる。
――さて。完結目標であった、「WiiU&3DSのバーチャルコンソール終了まで=3月末」までには明らかに間に合わないのだが、この先も、基本的には週1回というペースを維持できるように頑張っていこうと思う。いま流行りの、文章生成型のAIとかだと、もっと早く更新できたりするのかな…?
(2023年3月7日)
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