◇トップページ > FFプレイ日誌 > FF12HD/かんたん低レベルクリアー > No.11
FF12HD/かんたん低レベルクリアー
神都ブルオミシェイス関連のシナリオをクリアしたということで、お次は帝都アルケイディスのドラクロア研究所を目指すパートである。
…このパートでは、順路ではナルビナ城塞から「モスフォーラ山地」→「サリカ樹林」→「フォーン海岸」→「ツイッタ大草原」→「ソーヘン地下宮殿」→「帝都アルケイディス」→「ドラクロア研究所」と進めることになるが、モスフォーラ山地・サリカ樹林、及びそこから進めるナブレウス湿原&死都ナブディスに関しては、既に“ガリフ前”のパートで探索が可能となっており、今回新規にオープンされるのはフォーン海岸以降の地である。また、その他の点としては、ツイッタ大草原のBGMはオリジナル版/PS2INT版ではギーザ草原と同じであったが、PS4版からは完全新曲が用意されている。あと、PS2INT版からの特徴として、フォーン海岸が初回以外でも晴れるようになったとか。
――また、新たな寄り道ポイントとして、サリカ樹林にある門の修理が終わった後は、モスフォーラ山地にある
そして。それらのポイントで新規に手に入る物としては、まずはショップで買える「エアロガ」「ファイガ」「コンフュ」が存在する。ガ系魔法に関しては、ご存じ属性杖で強化することにより、ラストまで使える魔道士の主力兵器となる(ただし、今回は杖を装備できるのは黒魔道士のヴァンのみ)。「コンフュ」に関しては、相手の行動を完全封印できるステータス異常であり、戦法次第で絶大な威力を発揮する。ガ系魔法に関しては、それぞれオリジナル版より微妙に入手時期が早まっているが、コンフュに関してはオリジナル版の「ベリアス撃破後」から大幅に遅れることとなった。
…また、「セロビマラソン」という呪いの名前で知られるセロビ台地は、オリジナル版を遥かに超える宝の山となっており、各種の最強系装備を入手して戦力の大幅な強化を行うことができる。また、今回は“ある方法”を使って、その「マラソン」の距離も大幅に短縮できたのだが、それに関しては少し一悶着があったということで、また別の段落を割いて説明をすることにしよう。
――その他、ルース魔石鉱最深部においても、黒魔道士の「コラプス」や「イージスの盾」など、戦略の幅を広げるアイテムを数多く入手することができる。本作における“裏ダンジョン”の一角としては少々物足りない気もするが、この時点で行ける場所としては十分というものであろう。
最後に。新規に戦える敵については、まずは神都ブルオミシェイスの神官からアイテムを貰った後に行けるようになる場所で、召喚獣の「ゼロムス」と戦えるようになる。また、サリカ樹林の門を修理した後に行けるモスフォーラ山地の頂上では、同じく召喚獣の「エクスデス」が待ち受けている。ちなみに、これらの敵はそれぞれFF4・5のラスボスと同名という特徴があるが、同時期にバトルが解禁されるというのも何かの縁だろうか。
…また、モブでは、この「ジャッジ・ベルガを倒したあと」というタイミングで、計7体のモブが新登場する。その中で注目と言えるのは、大量に湧くデッドリーボーンと同時戦闘をすることになるランクS「ロビー」と、初めてのハイパーモブであるランクH「キャロット」あたりであろうか。
――というわけで。さすがに、いわゆる“ガリフ前”と比べると地味ではあるものの、今回も物語が新たなパートに進んだということで、大量の新要素が解禁されている。やれ、この帝国への道はひたすら長いと評されがちであるが、これらの要素を集めながら進んでいくことを考えれば、むしろ濃密すぎてメインルートが短く感じるくらいである。何も、クリアまで一直線だけがFF12の楽しみ方ではない。既に発売から10年以上が経ったゲームだ。あれこれ寄り道して、道草を楽しもうではないか。そんなに急いでどこへ行く?
「セロビ」は古代語で「マラソン」を意味します(嘘) |
そんなこんなで、まずは帝都方向とは異なる道の終わりまで突っ走り、港町バーフォンハイムでセーブを行う。なお、この時点では、諸事情(レダスがドラクロア研究所に侵入中)により、町中に入ることはできない。ということで逆走をし、いよいよセロビ台地に向かうことになる。
…さて、INT/PS4版のセロビ台地はオリジナル版を遥かに超える宝の山となっており、「フォーマルハウト」「賢者の杖」「グランドヘルム」「グランドアーマー」「サークレット」「ローブオブロード」「デュエルマスク」「ミラージュベスト」「ブレイブスーツ」などなど、最高級の装備品ほぼ全てをトレジャーから入手することができる。これらの中には、「デュエルマスク」など、オリジナル版で個数限定アイテムだったものも含まれている。また、「ぐりぐりばんばん」という、攻撃力が低い代わりに100%で相手をウイルス・スリップ状態にできる(&ライセンス不要で誰でも装備できる&盾と兼用できて回避25のおまけ付き)、INT/PS4版の完全新規武器も手に入れることができる。
――反面、アクセサリに関しては1つも入手できず、それらに関しては別の入手手段を考える必要が出てくる。特に、オリジナル版で入手できた「リボン」に関しては、トライアルモード攻略の難易度を大きく下げてくれるため、何らかの手段で必ず入手をしておきたい。
さて。それらのセロビ台地のレアアイテムに関しては、強力な反面、入手率は極めて低く、トレジャーによっては1/1000などという事実上可能と理論上可能のハザマに有るかのようなものまで存在する。PS2INT版の頃から高速モードが搭載され、トレジャーの再判定が1エリアチェンジで行われるようになったほか、PS4版では更なる動作の軽量化&ロードの高速化が為されたが、それをもってしても平気で数十時間クラスの作業が必要となるレベルである。
…だが、今回は特殊な方法を用いて、それらのレアアイテムも極めて楽に入手することができたのである。ただし、いわゆる“乱数調整”を用いること、ゲーム以外の外部ツールを使うことなど、なかなかにインチキ臭い雰囲気を醸し出してはいる。しかしながら、ではそういう手段があると知っているにも関わらず、ひたすら時間を費やして単純作業を繰り返すのが「ゲーム性」かと言うと、それはそれでまた違うと思うので、今回は作業量短縮のためにも、それらの技を積極活用していくことにしたのである。
――ちなみに、その外部ツールの名前は、「FF12 RNG Helper」というものであり、「ケアル」の回復量から乱数位置を推察してレアアイテムを入手するというものである。私が参考にさせていただいたのは【このサイト様】であるが、その他にも「FF12
乱数調整」だとか、「RNG Helper」などの用語で検索すれば、更に詳しい情報や他の応用法などの情報が数多く出てくることだろう。そちらを適切に用いて、快適なプレイをお楽しみいただきたい。ただし、ゲームバランスを破壊する恐れがあり、アップデートやゲーム本体の仕様によって成功しないことなども考えられるので、ご利用は自己責任でお願いしたい。また、現在のFF12にはオリジナル版・PS2INT版・PS4版の3バージョンがあるため、それらを混同しないようにも注意をしておこう。(ちなみにRNG
Helper本体は当サイト内の【こちら】からもダウンロードできるようにしてありますので、もしリンク切れ等の際はご利用ください。でも、できる限り配布サイト本体様から入手をしてくださいね)
イヴァリース界の釘バット |
そんなわけで。
――装備に関しては、まず武器に関しては「賢者の杖」と「フェイスロッド」「フォーマルハウト」「ぐりぐりばんばん」を1つずつ、また防具に関しては、軽装備の「デュエルマスク」と「ミラージュベスト」&「ブレイブスーツ」を3人分、魔装備の「サークレット」&「ローブオブロード」を2人分、重装備の「グランドヘルム」&「グランドアーマー」を1人分、それぞれ入手することができた。なんかやたらと蒼い段落だな…。
これらの中で、オリジナル版と大きく仕様変更が為されたのは、「ミラージュベスト」と「ブレイブスーツ」であろうか。オリジナル版のミラージュベストは物理防御力45にHP+800、一方のブレイブスーツは永久ブレイブの効果が付く代わりに防御力40にHP+10と一回り格下の装備であり、特にHPの上昇量が少ないことから、低レベルクリアーでの運用が若干厳しくなっていた。ところが、INT/PS4版では、ミラージュベストは防御力55&HP+800、一方のブレイブスーツは防御力57&HP+500に永久ブレイブと、両者の性能が上がりつつも、ブレイブスーツのミラージュベストに比しての性能が大きく向上している。全体的なHPアップライセンスの強化も含め、低レベル環境での運用がかなりやりやすくなったと言えるだろう。
…また、「サークレット」に関しては、オリジナル版では魔力の補正値が+10と「黄金のスカラー」と変わらず、ただ魔法防御力が2高いだけどころかスピード強化のおまけがない劣化版という切ない扱いだったのであるが、INT/PS4版では魔装備にMP上昇の効果が加わり(代わりにロッドから剥奪…)、黄金のスカラー → サークレットで+107
→ +151と大きな性能差が出るようになったため、ちゃんと魔法使いの最終防具として活躍ができるようになった。
――最後に、「グランドアーマー」については、オリジナル版で大きな特徴であった物理防御力が61→67と強化されており、敵からのダメージを更に大きく軽減できるようになった。「守りの指輪」と兼用した場合の防御力は73と、オリジナル版では決して到達できない値になる。なお、グランドヘルム(笑)に関しては、一応は本作のスケールに合わせて魔法防御力が上げられた他には、特に大きな強化は無しである。活力+10のおまけが付けられたが、結局のところ下位種のはずの「魔力のシシャーク」に汎用性で勝てていない。顧客が求めていたのは、更なる力の補正だったのでは…?
くっ |
そして。新規の装備品を含めた本作の総合的なパワーは、やはりというか何と言うか、オリジナル版よりも遥かに強力となっているのである。
――例えば。魔法使いの筆頭であるヴァンについては、ファイアフライ(魔力の補正は+1だがもっと強力なアクセサリがある)を装備してなお、魔力が72という凄まじい値に達してしまった。ちなみに、オリジナル版での魔力の最大値は、アーシェに魔力強化のライセンスを5つ取得させ、更に「賢者の杖」「黄金のスカラー」「ローブオブロード」を装備させての60であり(一応、「源氏の小手」で魔力を更に2上げられるが、魔法攻撃に全く関係ないアクセサリなので除外)、この条件で計算を行った場合、両者のダメージ差はおよそ1.34倍となる。
やれ、これだけ見ると「そんなものか」と思うかもしれないが、オリジナル版の場合、全ライセンス取得を前提としてHP/MPも半分以下(一応、PS2INT版の黒魔道士単体では育て方次第でオリジナル版のHP+1000より若干少なくなる場合がある)であり、しかも魔法使いに重要な「HP満タン魔力UP(味方側)」の攻撃力UP部分が、INT/PS4版ではオリジナル版の1.2倍から1.5倍へと大幅強化をされている。「瀕死魔力UP(味方側)」の効果はダメージ2倍と両バージョンで変化無いが、運用の難しいこちらをわざわざ用いなくとも十分に強力な攻撃ができるようになったと考えれば、利便性が大きく上がっていると言えるだろう。
…そして、装備に関しても、オリジナル版では聖属性しか強化しないという誰得仕様であった「賢者の杖」にも、更に氷と風属性を強化し、活力も+8されるというおまけが付いた。また、入手時期に関しても、オリジナル版の「賢者の杖」「ローブオブロード」は、共にゲーム終盤に進むまで手に入れることができなかった。こちらは確かにセロビ台地で先行入手しているという面もあるが、これより後ならば他の比較的楽な入手手段というものも存在する。極めつけに、「ローブオブロード」の物理防御力まで40→61と上昇している始末である。逆に、弱体化している部分はほぼ無いと言って良く、強いて言うなら敵側も一部強化が為されたというくらいだ。もう、これ以上何を望むのだという感じである。
――というわけで。オリジナル版とINT/PS4版、特にジョブが2つになったPS4版では、同じ初期レベルでも、全く戦力が異なっているのだ。やれ、PS2INT版以降の作品は「FF12
イージータイプ」と呼ばれることがあるが、それはあながち本作の特徴を端的に表したものなのかもしれない…。
逃げるんだよォォォ―――――ッ!! |
そんなわけで、セロビ台地での稼ぎを終えたのちは、フォーン海岸で手に入れた鍵を使い、ルース魔石鉱の最深部へと向かう。ここは、事実上のラストダンジョンと言える大灯台よりも強力な敵が出現する「裏ダンジョン」の一角であり、Lv60程度の非常に強力な雑魚敵が出現する。それと同時に、入手品も極めて強力であるため、大きな戦力強化を行うことができるのだ。
…ただし、今回プレイでは一通りの最強品をセロビ台地で既に集めてあるので、ここで手に入れるのは、純粋なパラメーターで最強というものは少なく、どちらかと言えば戦略の幅を広げる的なものが多くなる。そのうち幾つかは、セロビ台地でも入手ができたのだが…さすがに私も、いくら乱数調整ができるとはいえ、通常の手段で入手ができるなら、そちらを使っていきたいのだ。
――ということで、テレポクリスタルでルース魔石鉱に向かったのちは、HP最大のフランを使ってひたすら逃げまくる。ここの敵はミラージュベスト&守りの指輪にプロテスを掛けていても余裕で1000を超えるダメージを与えてくるような悪魔的な強さを誇るため、まともに相手をしようと思ってはいけない。特に、「パンドラ」が使ってくる「吸血」は、こちらの防御能力を貫通して4000以上という凄まじいダメージを与えてくる。ちなみに、この「吸血」は、逆転状態を使っても防げない唯一の攻撃という極めて珍しい特徴がある。これが殺戮のエレクトラちゃんですか。
そんな感じで、ルース魔石鉱最深部にて、様々な戦利品を得ることができた。まずは、魔法の「コラプス」である。ご存じ、FF12最強の攻撃魔法であり、今回プレイでは黒魔道士のヴァンが唱えることができる。PS2版の際は、良くも悪くも1発で渋滞を発生させることが最大の特徴であり、その性質をどう用いるかが重要となっていた。今回のPS4版では渋滞が解消されたことにより、また異なる運用法で輝いてくれることであろう。前回の「たたかう禁止
低レベルクリアー」では、カオス戦という“ここぞ”で役立ってくれたため、今回プレイにも期待が掛かるものだ。
…また、隠しエリアに登場するパンドラからは、「イージスの盾」を合計3つ盗んでおいた。その内容は物理回避率13/魔法回避率50と、魔法回避に重点を置いた盾であり、ご存じ魔法に関しては敵側の「回避無視」のオプションを更に無視して回避が可能である(ただしダーク系に関しては元から回避不能)ため、裏ボス戦を含めた様々な戦いで検討対象に挙がる装備である。前回のたたかう禁止プレイでは、一発全滅の「クラウダ」を使用するシュミハザ戦や、同じく「クラウダ」「コラプス」で攻撃してくる闇神戦のほか、本編ラスボス戦でも3人中2人が装備をしていたものだった。
その他、武器では「ビブロスの骨」と、最深部のギルガメッシュ戦の舞台に先回りして「マサムネ」を入手しておいた。
…まず「ビブロスの骨」は、INT/PS4版で新規追加されたメイスであり、攻撃力数値が「100」と3桁の大台に乗っていることが特徴である。今作のメイスは、他の物理攻撃武器のダメージ計算で「力」を用いているところをそのまま「魔力」に変えただけ、つまるところ魔力で殴る武器であるため、サークレット&ローブオブロードで魔力を強化すれば、他の物理攻撃武器と比べても悪くないダメージを与えていけるのだ。
――また、「マサムネ」に関しては、オリジナル版では唯一無二と言える連撃率(連撃値40、実連撃率28%、源氏の小手装備時で72%。特殊な武器の「トロの剣」を除けば最高値で、2位の「柳生の漆黒」の連撃値22の2倍近い値)が魅力の武器であったが、今作ではその連撃率が下方修正(30)され、上位武器の「マサムネI」まで登場するという冷遇を喰らってしまっている。しかも、力と魔力の両方によってダメージが上昇する特性も、9999のダメージ上限が取り払われた本作においては、大幅なダメージ上昇が行いづらく、やはり向かい風となっている。ちなみに、マサムネIは何故か片手剣カテゴリであり、もののふが唯一装備できる盾である「源氏の盾」と同時に装備すると回避率がなかなか高くなる(盾強化なしで物理回避70+魔法回避5、実物理回避率58%)という特徴があるのだが、連撃率はやはりオリジナル版の「マサムネ」よりも下がってしまっており(35)、他の武器の連撃率も全体的に引き上げられたため、やはりオリジナル版での魅力は大きく損なわれている。確かに回避率の大幅アップは汎用性の向上に大きく貢献しているが、皆の求めた強化は本当にこんなことだったのか…?
このドンアクのマークが何を表現しているのか未だに分からない |
そんなわけで、本日は戦闘なしの地味章となったが、次回からはいよいよモブ攻略に入っていくことにしよう。
…さて、この時点でのシナリオの進度は「ジャッジ・ベルガ撃破後」であり、本来ならばモスフォーラ山地にすらまだ入っていない状況であるため、モブの中にはかなり弱い相手も存在する。とはいえ、FF12におけるサブイベントの基本はモブ狩りであって、モブ狩りに始まりモブ狩りに終わると言っても過言ではない。まずは、弱い奴らから片付けて、その後に順序良く強敵たちへと挑んでいくことにしようではないか。
(2017年8月24日)
. . |