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たたかう禁止 低レベルクリアー プレイ日誌

 

【第7話 BF-空気のオイヨイヨ】



 和平案のカギを握っていたブルオミシェイスの大僧正・アナスタシスは、ジャッジ:ベルガの暴走によって殺害されてしまった。一行は、戦争を回避するには帝国の破魔石を破壊するしかないと決意し、ついに帝国首都への侵入を決める。そして、帝国の兵器開発を一手に握っている「ドラクロア研究所」では、かつてバルフレアの親であった「ドクター・シド」が一行を待ち受けていたのであった・・・。
 ――ということで、ブルオミシェイスでの一連のイベントを終わらせ、次はソーヘン地下宮殿を通って帝都アルケイディスへと進むパートである。ここから新しくオープンされるフィールドは、「フォーン海岸」「ツイッタ大平原」「セロビ台地」「ソーヘン地下宮殿」の4つである。なお、あまりにも自然すぎて忘れ去られているが、シナリオ上では「モスフォーラ山地」「サリカ樹林」を初めて訪れるのもこのパートである。やれ、発売直後には世界が広がりすぎてダレるという意見が続出したポイントであるが、まあ今となっては懐かしいものであろう。さあ、今回も頑張っていくぞ・・・!!


 まず、ここで今回プレイに新たな自主規制を追加することを告知したい。
 ・・・というのも、中盤の「暁の断片入手後」の辺りから、(;^o^)「実はこのプレイ楽勝なんじゃね?」説がどんどん濃厚になってきた今回であるが、前回行ったモブ狩りを通して、これまでの常識を覆すような超強力アビリティ・超強力装備品を入手できた。それを使うと、極端な話を言えば全ての敵に勝ててしまうため、戦法をワンパターン化させてしまう恐れが高い。そのため、「自主規制」として使用を自粛していく。
 ――具体的には、以下のものがそれである。

今回プレイの「自主規制」 追加品
「バブル」
「リバース」
「ニホパラオア」

以上の魔法・装備の使用を「自主規制」とする。

「バブル」
最大HPを2倍にする効果を持つ。
際立って強力な補助魔法であり、HPを上げる軽装備と組み合わせれば、初期レベルでも大半の攻撃に耐えられるようになってしまう。
それでは、せっかく使える「プロテス」などの面白みがなくなってしまうということで、今回プレイでは「自主規制」の範囲内としたい。
また、永続的にこの効果を得られるアクセサリ:「バブルチェーン」も、同じく自主規制の対象とする。

「リバース」
回復とダメージの効果を逆にする「逆転」効果を単体に与える。
消費MPが35と荒く、しかも15秒ほどで効果が切れてしまうため、使いづらさが目立つが、極端に言えばこれだけで全ての攻撃を無効化できてしまう。
また、「エーテル」の回復量は反転されないという特性があるため、物量を使ったゴリ押しになってしまう可能性も高い。
これも、他に方法が無い場合の最終手段としてのみ考えるべきで、積極的に用いるものでは無いだろう。

「ニホパラオア」
アイテムの効果を逆転させ、「ポーション」でダメージを与えたり、ステータス回復アイテムで状態異常を与えられるようになるアクセサリ。
「万能薬」とのコンボが非常に強力であり、自分と相手の能力差などを無視して、一度に大量のステータス異常を掛けることができる。しかもアイテムなのでCT0だ。
代償として、このアクセサリを装備したキャラクターはアイテムによる回復が行えなくなるが、それもリスクとしては軽すぎるものだろう。


 ・・・・・・。
 まあ、こういう細かいものはあまり触れたくなかったのであるが、しかしどれも特化した戦法を組めばそれだけで勝ててしまうほどに強力な技であり、しかも現在ではそれに特化できるだけの知識的な基盤が既に存在するため、乱用すると戦法がワンパターン化してしまう危険性が非常に高い。極端な事を言えば、「バブル」でHPを3000以上に高め、「デコイ」「リバース」で相手の攻撃を全てシャットアウトし、手動コマンドの「ニホパラオア」で的確なステータス異常を掛けていけば、大半と言わず全ての敵に勝ててしまうだろう。もちろん、最終的にはそういう戦い方も必要になってくるのかもしれないが、とりあえず現段階では封印としたい。
 ・・・さて、その場合に気になるのが、本編ラスボスが使用する「テラフレア」である。この攻撃のダメージは2000〜2400という感じであるため、「プロテス」を使っても耐えられるかどうかはかなり微妙となってしまう。そして、1発だけならまだしも、それを何度も受け続けるような状況になると、著しく勝率が下がってしまうし、しかも長い連戦の最後ということで、バトルは至難を極めるであろう。まあ、その辺りはラスボスということで、到達した時にまた考えることにしよう。それに、前にも書いた通り、このゲームのラスボスはストーリー中でかなりの強敵となっており、それに苦戦しないようでは制限プレイの意味が無いと思うので・・・。
 ――ちなみに、これらの手段を「自主規制」に指定しようと思ったきっかけは、やはり前回の「低レベル+入店禁止クリアー」である。というのも、前回は今回よりも数段厳しい制限を敷いていたのだが、それでも終盤の一部の敵を除いて、何とかしていくことができた。それに比べて、まあ今回プレイが甘めなのは周知の事実であるが、さらに「バブル」「リバース」「ニホパラオア」という前回では全く存在しなかった手段をフル活用するようでは、もはややり込みとしての意味すら無くなってしまう。俺は、別に意図的に緩い制限で楽をしたかったのではなく、「様々な魔法や技を用いた新しいFF12」がやりたかったのである。だから、戦法をワンパターンにしてしまうような強力手段については、できる限り封印していきたいと思うのだ。「やり込みゲーマー」とは、そういうものである。



 ということで、ゲーム攻略を始めていく。今回も、まず行うことは「魔法の購入」である。そう言えば今まで触れていなかったが、このゲームで新たな魔法を手に入れるための条件は「ストーリーを進める」というものしか無いため、シナリオを先に進めなくては魔法攻撃は著しく貧弱なものとなってしまう。例えば、最強クラスの装備品が手に入るとされている「ガリフ前」でも、魔法は「ファイラ」「サンダラ」「ブリザラ」すら手に入らないという切ない状況である。今回、やや前のめりにストーリーを進めている感があるのには、「新しい魔法を買いたい」という理由もあったりするのだ。
 ――ということで、さっそく魔法屋へと向かい、購入可能となっているものを全て買っておく。ここで重要なのは、「バイオ」「デスペル」である。「バイオ」は、威力88の無属性の範囲魔法攻撃ということで、特に尖った性能は持っていないが、念願の「使いやすい無属性魔法」であるため、その用途で大いに役立ってくれる。モーションが軽く、威力も高めで、MP消費も控えめとなっているため、全属性を半減するような相手との戦いでは活躍してくれるであろう。また「デスペル」は、今作FF12ではバトル開始時に大量の補助ステータスに守られている敵が多いため、それを解除する目的で活躍してくれる。特に「シェル」は、魔法ダメージを3/4に軽減するだけでなく、ステータス魔法の命中率まで半分にしてしまうというこのプレイでの天敵であるため、真っ先に解除しておきたい。ちなみに、今作の「デスペル」はスロウ状態を解除するという謎特性を持っているため、「敵1体 - デスペル」「敵1体 - スロウ」と並べてしまうと、そこが悲惨な無限ループと化してしまう。一体どうしてこんな仕様にしたのだろうか・・・。

 そして、次は装備品である。ここでは、まずツイッタ大平原のトレジャーから「ダイヤの指輪」を入手しておく。これを使うと、トレジャーの中身が変化し、低確率で強力なアイテムを手に入れられるようになる。しかし、大半の場合は「サビのカタマリ」であり、また一度しか取れないトレジャーの中身が弱くなってしまうという悲惨なパターンも存在するため、事前情報必須のアクセサリである。・・・と言っても、「アルティマニア」には全てのリストが載っているし、そうでなくとも主要なトレジャーは既に話題に挙がっているため、今さらという感じの話であろう。是非とも上手く活用して、強力アイテムの入手に繋げたい。
 ・・・そして、皆さまご存じの通り、この時点からチョコボを使ってツイッタ大平原の土砂崩れを乗り越え、「セロビ台地」に進むことができる。そしてセロビ台地では、トレジャーから低確率で非常に強力なアイテムが入手できるため、それを求めて人々はひたすらセーブ&リセットを繰り返す。そのことを、巷では「セロビマラソン」と呼び、畏怖の念を持って扱っているのである。

 さて、今回プレイでは、「フェニックスの尾」などをばらまきながら強引に押し進めてもかなりのところまで進んでいけるであろうが、「たたかう禁止」という条件以外には自由度が高いため、是非とも装備品をしっかりと集め、楽に進められるようにしていきたい。そういう過程を含めて「やり込み」であると考えているからこそ、アイテム収集はしっかり行っておくのである。
 ・・・と、そんな感じで、「セロビマラソン」も含め、今回のパートで入手した装備品は次の通りである!

「ジャッジ:ベルガ」撃破後 収集した装備品
(実際のプレイで手に入れた順番)

「ダイヤの腕輪」 トレジャーの中身が変化する 入手法:ツイッタ大平原/トレジャーから入手(2.5%)
ご存じ、この時点から入手できる、トレジャーからレアアイテムを手に入れられるようになるアクセサリである。
もう少しシナリオを進めれば普通に買えるのであるが、やり込み派にとって少しでも早く手に入れられるメリットは大きい。
特に、ドラクロア研究所で「ヘイスガの魔片」の入手率を100%にすることは、この時点でしかできない芸当である。

「最強の盾」 回避50 / 雷無効 入手法:バルハイム地下道/トレジャーから入手(ダイヤ装備/1.8%)
その名の通り最強の盾。回避が50と、一般的な盾の中では最も強力であり、様々な戦いで活躍してくれる。
また、雷属性を無効化してくれるおまけも嬉しく、雷を主体として攻撃してくる相手との戦いでは、まさに無敵の盾と化す。
惜しい点は、「魔法回避率が0」というところだろうか。もし1ポイントでもあれば、盾回避率UP*3で+15されてくれるのであるが・・・。

「ミラージュベスト」 物理防御力45 / HP+800 / 活力+10 / スピード+10 入手法:セロビ台地/トレジャーから入手(ダイヤ装備/2.5%
最強の物理防具。HPの上昇量が+800と最も大きく、クリア後のレベルでまで活躍してくれる。
活力とスピードを大きく上げるおまけも嬉しいが、「デコイ」「リバース」の命中率が下がってしまうことには注意しておきたい。
今回プレイでは、相性の良い銃装備と兼用できないことが残念であるが、それでも最強の一角として活躍していくことになるだろう。

「魔力のシシャーク」 魔法防御力39 / 力+11 / 魔力+5 入手法:セロビ台地/トレジャーから入手(ダイヤ装備/2.5%
上から2番目の重装備頭防具。力の上昇量が「ゴールドヘルム」の+5を遙かに凌駕する「+11」であり、物理ダメージを大きく上げてくれる。
また、魔力を+5してくれるおまけも嬉しく、ステータス魔法の信頼性を高めてくれるであろう。
なお、最強頭防具の「グランドヘルム」は、ご存じの通り入手が難しく能力も今ひとつであるため、今回プレイでも出番は無いだろう・・・。

「リボン」 全てのステータス異常を無効化する 入手法:セロビ台地/トレジャーから入手(ダイヤ装備/1.5%
全ステータス異常の発生を100%の確率で無効化する。特定ステータスだけを無効化する多くのアクセサリの上位互換である。
ステータス異常が問題となる多くの敵に対して有効であり、これまた最強の一角と言えるアクセサリである。
反面、「バヒール」「リバース」「ストップ」など、状況によってはメリットとなりうるステータス異常まで無効化してしまうため、その点に注意して使いたい。


 こんな感じで、今回の「セロビマラソン」は終わりである。皆さまは、意外と少ないと思うだろうか。俺もそう思う。
 ・・・というのも、今回は「たたかう」が封印されているため、弓の「矢」や銃の「弾丸」を手に入れる必要性が無い。また、前回の入店禁止プレイでは、強力アイテムの入手はほぼセロビ台地だけが頼りであったが、今回はバルハイム地下道などで「ドラゴンメイル」等を分割入手しているため、そのぶんの手間も減ってくれる。よって、この時点で手に入れるべき強力な装備品は、「ミラージュベスト」「魔力のシシャーク」「リボン」の3つに絞られてしまうのである。まあ、「ベネチアプレート」とか「シェルシールド」とかやや微妙感の漂う装備品も手に入るのだが、その辺りは、やはり上記のラインナップと比べると見劣りしてしまうので・・・。
 ――ちなみに、これまでの装備の上位品として、体・魔装備の「黒のローブ」という物も手に入り、以前から活躍している「クリリカルガウン」と比べて、物理防御+1&魔力+1の能力を持っていたりする。だが、それを入手しなかった理由は・・・何と言うことは無い、完全に忘れていたからである。そのことに気付いた時には、更に上位の「光のスティフォス」を既に購入できるようになっており、残念ながら「黒のローブ」を入手する意味は全く無くなってしまっていた。やれ、自分のプレイを文章や動画として配信している都合、こういうことにはできる限りこだわっていきたかったのであるが・・・。



 そんな感じで、今回も準備が整ったということにして、サクサクとボス戦を進めていこう!
 まずは、ソーヘン地下宮殿の入り口で、ボス:「マンドラーズ」と戦うことになる。こいつらは合計5体で出現し、お笑いボスと見せかけて連続攻撃やステータス異常を多数使ってくる強敵である。しかも、走り回ってあちこちから攻撃してきてしまうため、盾役に「デコイ」を掛けていたとしても他のキャラクターが狙われてしまう恐れがある。・・・ということで、結論としては何も考えずに全員で魔法を乱打するという方法が一番良いと判断するに至った。敵の弱点属性は分かれているが、半減・無効などは存在しないため、適当に「ファイラ」で攻撃する。相手のステータス異常は、「リボン」で無効化すればOKだろう。
 ――さて、今回プレイでは、できる限りガンビットに任せたいという観点から、移動・コマンド入力という「手動操作」をできる限り封印している。一方、マンドラーズは広いフィールドを走り回りながら戦うため、どうにも手動操作封印だと戦いづらくなってしまう。まあ、そのうち相手は近づいてきてくれるため、完全に戦闘がストップするということは無いのだが・・・結局、えっちらおっちら走り回るかなり忙しい感じの戦いになってしまった。

 続いて、ソーヘン地下宮殿の奥に進み、偽物のセーブクリスタルをしばき倒してセーブする。ちなみに、この次のフロアでは、特定の順番でマップを回ることにより、水の流れが変化してアイテムを取れるという仕掛けが存在する。しかし、謎解きを終わらせたところで、手に入るのは微妙な強さの忍刀だけである。残念ながら、当プレイでは「暗黒」や「遠隔攻撃」の要員と考えても、全く出番が無い・・・。
 そして奥で、ボス:「アーリマン」戦を行う。コイツは「HPが最も低い相手を狙う」という特性を持っているため、今までの「瀕死の魔法使いが後衛から魔法攻撃を使っていく戦法」とは実に相性が悪い。そのため、盾役のパンネロがわざと最大HPを下げ、できる限り魔法使いが狙われないようにしながら戦っていく。そして相手は、「ファイラ」などの範囲魔法を使って攻撃してくることがあるため、忘れずに「リフレガの魔片」を使って防御を固めておく。そして終盤には、一発死確定の「メーザーアイ」という目からビームの分際で極悪な範囲攻撃を使用してくるが、これは攻撃範囲が非常に狭いため、3人同時に当たるようなことはまず無いと言って良いであろう。ちなみに、「メーザーアイ」は闇属性なので、「デモンズシールド」なら吸収もできたとか。
 ・・・ということで、まあ敵の攻撃で一発全滅してしまうようなものは特に無く、安全に戦っていけるため、地道に「ファイラ」で攻撃を行っていく。敵は途中でワープ移動して分身を作ってしまうが、普通に範囲魔法で攻撃していれば分身のほうはすぐに倒せるから問題無い・・・などと思っていると、なんとワープ移動した本体が遠距離で勝手にHPを回復するという技を披露して仰天したりもしてしまった。やはりこのゲームは手動移動が前提なのか・・・? そして最後のほうは、「殺される」→「蘇生」をひたすら繰り返してグダグダ感が出てきたものの、特にリセットをすることもなく撃破に成功した。

 ということで、いよいよシナリオ上の目的地であった「帝都アルケイディス」に突入する。ここで、毎度お馴染みの情報収集のイベントをちゃちゃっと終わらせ、28個のリーフを獲得してブラックフェザーを手に入れておく。まあ謎イベントであるが、1つの街でこれくらいの量なら、世界観を演出する良イベントと言うべきであろう。しかしもし手抜き続編が発売されてしまった場合、「前作で好評だったイベントを増量!」とか言って、こういうイベントを大量に増やしてクソ化させそうな気がする、というか間違いなくそうする。まったく、「12」にまでその被害は及ぼさないでくれよ・・・?
 ・・・そして、ここの魔法屋でも新しい魔法をいくつか買うことができるが、その中でも特に強力なのが「エアロガ」である。これは、文字通り「エアロ」の上位魔法であり、威力は103となっている(「エアロ」は52)。あの「エアロ」でさえ4桁ダメージを与えられるほど強力であったが、今回の「エアロガ」ではその更に数倍のダメージを与えることができるようになっている。その分、消費MPの大きさとモーションの重さが欠点となっているがが、「エアロガ」では場合によっては9999も夢ではないため、十分におつりが帰ってくる。風属性は弱点とする敵が多いため、今後の様々な戦いで活躍してくれるだろう。
 ――その他にも、帝都アルケイディスには強力なラインナップが揃っているので、一通り役に立ちそうなものを購入しておくことにする。魔力の上昇量が大きい「裁きの杖」や、固まって出現した敵を一気に弱体化させられる「ブライガ」「サイレガ」などは、手に入れておけばきっと役に立ってくれるはずだ。あとは、この時点から店で「エクスポーション」が買えるようになっているので、99個購入しておくことにする。いやあ、前回の入店禁止プレイでは、十分な回復アイテムを準備せずにドラクロア研究所に突入し、かなり苦労させられてしまったからなあ・・・。



 その後、いよいよ目的地である「ドラクロア研究所」に突入する。ここでは、ボスの「ドクター・シド(1回目)」を倒すまで、外部へと脱出することができない。また、一度クリアすると再度訪れることも不可能であるため、上層のセーブポイントを使い、すぐ近くのトレジャーから「ヘイスガの魔片」を集めておく。「ヘイスガの魔片」を大量に入手するには、全編を通してもここが一番効率が良くなっているのである。まあ、魔法攻撃が主体の今回は、モーションの重い「ヘイスガ」は出番が少ないだろうが、持っておいて損は無いというものであろう。
 ――さて、ドクター・シドは4体の「ルーク」という使い魔と同時に登場し、それぞれが攻撃を仕掛けてくる。ルークの居る状態ではドクター・シドの防御能力は特大であるため、通常の手段ではダメージを与えることが極めて難しい。まあダークマターで60000ダメージを与えて瞬殺とかもできなくは無いが、とりあえずそういう手段は考えないことにしよう。ということで、このバトルではまずは「ルーク」から倒さなければならないのだが、このルークが経験値を所持しているうえに面倒な特性を大量に持っているため、この戦闘はかなり面倒な戦いとなってしまうのである。

 では、「ルーク」の厄介な特性とは具体的に何かと言うと、それは「1体を倒した時点で残り3体のHP・ステータスが全て回復する」「リフレクを使う」「ランダムで攻撃対象を決める」ということである。
 ・・・まず、「1体を倒した時点で残り3体のHP・ステータスが全て回復する」ということについて、ルークは合計で4体出現するのであるが、1体を倒した時点でバルフレアが謎空間から「そいつ(ルーク)がアンタを守ってるんだな」と喋るイベントが挿入され、その際に残り3体のHPとステータスが全回復してしまうため、範囲魔法で攻撃しても一度に全てを倒すことはできない。よって、倒すのが二度手間となってしまうのである。
 また、「リフレクを使う」という点について、ルークは素早いルーチン行動で自身に「リフレク」を使ってしまうため、そのまま「バイオ」などで攻撃すると反射されて乙ってしまう。ということで「リフレクの敵 - デスペル」を使う必要があるのだが、敵はかなりの頻度で「リフレク」を使うため、実際にはデスペルを使い続ける合間にバイオが掛けられるかどうかという悲惨な戦いになってしまうのである。一応、「バイオ」のダメージは1500程度に達するため、数発当てれば敵のHPを0にできるのであるが、それさえもなかなか通らないほどである。(;・∀・)「なら『オパールの指輪』でリフレク貫通を得れば良いのでは?」というところであるが、前述の通りルークは経験値を持っているため、そのまま倒すとレベルが上がってしまってアウトとなってしまう。その辺りが、また戦闘を著しく面倒にしているんだよなあ・・・。
 そして、最後の「ランダムで攻撃対象を決める」という点は、まずルークはレーザーを使ってこちらをランダムで攻撃し、またシド本体は銃を使って最も近いキャラクターを攻撃する。ルークの攻撃力は貧弱であるが、魔法使いは瀕死状態になって魔力を上げているため、レーザーを1発喰らうだけで確実に昇天してしまう。また、シド本体の銃による物理攻撃は、こちらの銃攻撃と同じく「回避不能」「防御力無視」「クリティカルが発生する」という特性を持っており、これまた後衛が狙われると死亡が確定してしまう。もちろん、その辺りは作戦でカバーしていきたいのであるが、「デコイ」の切れ目に後衛が攻撃されてしまうこともあるし、そもそもシドはフィールド上を動き回るため、手動操作封印だとどうやっても敵の攻撃対象を固定し続けることはできない。そのため、完全に安定した戦闘を続けることは不可能と断言しても良いのだ。

 では、実際にはどう戦うかと言うと・・・もちろん、地道に「バイオ」を放って攻撃するのも良いのであるが、それだと時間が掛かる上にいまいちパッとしない感じになってしまう。そのため今回は、「カウント」という魔法で敵を死の宣告状態できることと、「闇を吸収しない敵」によるスイッチ戦法を使って、相手を倒すことにした。これは凄い!と思ったけど前回の入店禁止でも同じ戦法を使っていたから3年前のあっちのほうが凄い。
 ――さて、その装備・ガンビットは以下の通りである。やれ、ゲームも終盤間近まで来て、やっと戦法の詳細を書ける相手が出てきたか・・・。

ボス:「ドクター・シド(1回目)」戦
パンネロ
HP1428 / MP123
マインゴーシュ / 最強の盾
魔人の帽子 / ミラージュベスト / ヒスイのカラー

1.味方1人 - フェニックスの尾
2.もしHP≧70%なら - 盗む
3.自分自身 - エクスポーション

バッシュ
HP139 / MP63
マインゴーシュ / 最強の盾
黄金のスカラー / クリリカルガウン / ヒスイのカラー

1.味方1人 - フェニックスの尾
2.MP<30%の味方 - エーテル
3.パンネロ - ヘイスガの魔片
4.パンネロ - プロテス
5.自分自身 - バヒール
6.自分自身 - フェイス
7.「闇」を吸収しない敵 - デスペル
8.「闇」を吸収しない敵 - カウント
9.「闇」を吸収しない敵 - ファイア
10.最もHPmaxが高い敵 - デスペル
11.最もHPmaxが高い敵 - バイオ
アーシェ
HP104 / MP102
マインゴーシュ / 最強の盾
黄金のスカラー / クリリカルガウン / ヒスイのカラー

1.味方1人 - フェニックスの尾
2.MP<30%の味方 - エーテル
3.自分自身 - バヒール
4.パンネロ - デコイ
5.自分自身 - フェイス
6.「闇」を吸収しない敵 - デスペル
7.「闇」を吸収しない敵 - カウント
8.「闇」を吸収しない敵 - ファイア
9.最もHPmaxが高い敵 - バイオ


 まず、上で用いている「『闇』を吸収しない敵」というものは、これは「ルーク:全属性半減」「シド:闇吸収・聖弱点・他半減」という特性を用いたものであり、「闇を吸収しない敵=ルーク」と読み替えていただければ良い。戦法の基本は、その特性を使った戦術のスイッチと、そして「ルーク:ランダム」「シド:最も近い相手」という攻撃対象をいかに盾役のパンネロに絞らせるかということに、戦術では重点を置いている。
 さて。今回、使い魔の「ルーク」は経験値を持っているが、「死の宣告」が有効であり、そして今作の「死の宣告」は経験値が0になってくれるという性質を持っている。今回、「バイオ」では相手の「リフレク」に反射されてしまってなかなか攻撃ができないため、「カウント」で死の宣告にして倒してしまったほうがタイム的にも楽となる。しかも、そうするとアクセサリ枠まで自由になるというおまけ付きだ。
 また、ルークはレーザービームのようなものでランダム対象の攻撃を仕掛けてくるが、これが実は回避可能であるため、「マインゴーシュ」「最強の盾」「ヒスイのカラー」を組み合わせれば、約85%の確率で回避を行うことができる。特に、このバトルでは「デコイ」の切れ目などに魔法使いが狙われてしまうことが多いが、その後衛にも回避というオプションを残しておくことで、戦闘不能になる確率を大幅に下げて戦闘効率を上げることができる。まあ杖を装備できないぶん魔力は下がってしまうが、「バヒール」によって「瀕死魔力UP」を引き出しやすくなるため、全体としては強化されると言って良いだろう。
 最後に、シド本体の銃撃は「回避無視」「防御力無視」「クリティカルが発生する」という厄介な特性を持っているが、その対象は「最も近い敵」であるため、盾役のパンネロが「盗む」を使って接近すれば、理論上はパンネロだけを続けて狙わせることができる。そしてHPの回復もパンネロ自身が行うのであるが・・・この時点では「HP<○○%の自分」というガンビットがまだ存在しないため、若干の工夫が必要となる。まず、「HP≧70%なら - 盗む」というものを置いておき、攻撃を受けてHPが70%を下回ったら、その下の「自分自身 - ポーション」というものを発動する。まあ面倒な構成であるが、これで求めるものは概ね実現できる。

 というわけで戦っていく。この戦法であれば、まずルーク全員に「死の宣告」が掛かり、その後はひたすら耐える耐性となる。「カウント」によって死の宣告が掛かった後は、魔法使い2人はルークに対して「ファイア」を放ち続けることになる。これは攻撃用ではなく、ルークが生きている状況でシド本体に対して余計な行動をしないようにするための処置である。「ファイア」ならば、「リフレク」で跳ね返っても誰もダメージを受けることはない。とはいえ、実戦では「カウント」がリフレクで跳ね返されてしまうことがあったため、保険用としてルークに「デスペル」を使うよう設定しておいた。無くても良いのだが、失敗すると嫌なので・・・。
 ・・・と、この戦法であれば、完全に安定というわけにはいかないが、それなりに安全に戦っていくことができる。そうこうしているうちに、「死の宣告」によって1体目のルークが倒れ、そして不可視世界からの声を聞いて、相手の全ステータスが解除されるので、再びルークに「死の宣告」を掛け直し、相手が死ぬまでひたすら待つ。おのれバルフレア・・・。
 ――その後、ルークが死の宣告によって倒れ、最後のシド1体になると、敵は「『ヘイスト』を使う」「移動」「『S27式魔砲』」という順に行動する。が、「ヘイスト」はデスペルで解除できるし、「S27式魔法」は、中威力の範囲攻撃であるが、わざわざシドが移動して離れてくれるため、キャラクター全員に当たることは少ない。その後、ひたすら敵は銃撃を繰り返してくるが、まあ回復は間に合うので問題は無いだろう。そんな感じで、後衛が「バイオ」でガンガン攻撃し、2回目の「S27式魔法」が飛んでくる前に倒してしまった。よし、ドクター・シドも撃破成功っ!!


 ということで、無事にドラクロア研究所をクリアすることにも成功した。
 ――さて、次は港町バーフォンハイムに入ることができるようになり、「ファイガ」「サンダガ」「ブリザガ」などの更なる強力魔法を購入できるようになる。と同時に、ゲーム本体も終盤へと入り、敵も「通常攻撃CT0」「回避無視」を同時に得るようになるなど、一筋縄ではいかなくなってしまう。さあ、今後は果たしてどうなるのだろうか・・・?

 

(2012年5月4日)

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