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管理人の日記

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人助け好きな初代勇者になるのだろうか |
この10月30日に発売予定の、HD-2D版「ドラゴンクエスト1&2」について、ついに「ファイナルトレイラー」が公開された(【YouTube】)。なお、「ファイナルトレイラー」とは、スクエニ入魂の宣伝映像であり、主にファイナルファンタジーシリーズなどで使われてきたが、それと「ドラゴンクエスト」の関係性については、前回のDQ3の時の記事をご覧いただきたい(【日記:2024/11/9】)。
…さて、この“ドラクエ1&2のファイナルトレイラー”は、明確に『1』部分と『2』部分に分かれているため、それぞれについて、「作品の思い出」と、「トレイラー映像の感想」を述べてみたいと思う。まず、「ドラゴンクエスト(1)」は、言わずと知れた、日本RPGの開祖であり、これが無ければ全てが始まらなかった。初出は、ファミコン(スーパーではない)で1986年と、もう40年近く昔のゲームとなる。
――そして、私がプレイしたのは、スーパーファミコン移植版である。そちらでも『1&2』のカップリングとなっており、当時の最新作であるDQ5のシステムとグラフィックを使い、『1』『2』のリメイクが為された。発売当時、『1』は極めて先進的な作品であったが、やはり初作、かつ日本ゲームの黎明期、さらに性能に極めて制限の多いファミコンハードということで、荒削りな点が多かった。SFCの『1&2』は、それを改善し、2作セットの移植ということで、当時のユーザーに広く受け入れられたのであろう。その証拠に、“今回のHD-2Dよりも前に出た移植”は、全て、このSFC版をベースとしている。当時、年齢1桁だった私は、「ドラゴンクエスト」について何も知らなかったが、『1』のシンプルなゲーム性も相まって、1週間に3回・1日につき1時間という、実は今と同じくらいのゲーム時間を使い、頑張ってクリアすることに成功した。
そして。今回のリメイク版のトレイラーの『1』部分は…勇者が、「!!!(シュババババ)」と駆け寄ってくるシーンが印象に残ってしまった…。
…さて、どういうことかというと、今回のHD-2Dリメイクは、単にグラフィックを強化しただけではなく、“FF7リメイク”のように、ゲームの全要素について、新解釈が導入されているようだ。しかし、DQ1部分では、何故か、モンスターに襲われる民や妖精たちに、ものすごい速度で駆け寄って加勢する初代勇者が描かれている。なにせ、DQ1部分が始まってから、15秒ほどで4回も繰り返される(【0:14〜】)。理由として、いくらフルリメイクと言っても、「ドラクエシリーズの勇者=プレイヤー自身」という構図は変えず、主人公のセリフは無いようだ。そして、DQ1には、パーティキャラクターも存在しないので、結果として、「せっかくの新説DQ1なのに、ほとんどエピソードが強化できない」という事態になりかねない。それを防ぐために、「困っている人たちの元に駆けつける」という、人助け的なシーンを入れるのであろう。
――まあ、これは原作に無い演出であるが、個人的には、解釈一致である。やれ、「世界を救う」とか「姫様を救って結婚する」とか、そういう大きな目標を掲げるのも良いが、やはり最初は、身の回りの小さなところから始めるべきだと思うのだ。ドラキーを退治して喜ばれるようなレベルから、少しずつ経験を積み重ねて強くなり、やがて世界の運命と戦うような勇者へと成長していく…。そういった流れは、「DQ1の世界観」と「ゲーム作品としての位置付け」に、よく合っているように感じられる。オープンワールドゲー的な感じである。まあ、DQ1の主人公は、「伝説の勇者ロトの血を引く者」と、ゲーム開始直後の王様の一発目のセリフで言われているのだが、その辺りは忘れよう。支給されるのが120Gと、棍棒&布の服、または、竹ざお+皮の盾or皮の服を買ったら終わりというくらいで、王も半信半疑だったようだし…。
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今回のシドー様はベホマするのかな? |
続いては、「ドラゴンクエスト2」のほうである。同作は、『1』のヒットを受けて、8ヶ月後に発売された続編であり、3人でのパーティ戦闘を皮切りに、多くの要素が大幅パワーアップを遂げた。一方で、当時としても、あまりにも開発を急いだためか、後半のゲーム難易度が異常となっており、ファミコン版の「ロンダルキアの洞窟」の難しさは、今なお語り草である。
…さて、この作品についても、私はSFCのカップリング移植でプレイしたのだが、実は最後までクリアできていない。SFC版は、FC版を反省したのか、戦闘的にも探索的にも、かなり遊びやすく調整されているが、それでも当時のFFなどと比べて、難易度は高めであり、苦戦させられた。そして何より、当時のROMカセットの宿命として、僅かな物理的衝撃でセーブデーターが消えるという恐怖の仕様があり、それで、ゲームが終盤に差し掛かった辺りで記録が消えてしまって、クリアを諦めざるを得なかったのだ。
――いっぽうで、DQ2のエンディング自体は見たことがある。というのも、これも“当時のゲームならでは”の性質なのだが、前の持ち主のセーブデーターが残っており、それを使って、ラスダンを攻略できたのだ。道中に登場する「悪霊の神々」については、アトラス・バズズには、何の記憶も無いが、ベリアルについては、「なんかやたらと強いうえにベホマを使い、しぶとい雑魚だな…」と感じたことを覚えている。
さて。そんなDQ2の、リメイク版のトレイラー(【0:58〜】)で印象に残るのは、まずは新キャラであるサマルトリアの妹(王女)の登場である。その名の通り、サマルトリアの王子の妹であり、原作でもサブキャラとして登場していたが、今回のリメイクで、晴れてパーティメンバーの一員となった。
…なお、原作は3人戦闘だったため、“妹の加入により、誰を抜くべきか”ということが気になっていたが、その後の情報で、+1での4人パーティとなることが発表され、安心したような、残念なような…という気持ちである。何はともあれ、「友人の妹」という、年下のかわいい女の子キャラを登場させるときのド王道ルートにより、新たな仲間が加わったことは、ゲームのプレイ感覚に、大幅な変化を与えてくれるだろう。
――ちなみに、DQ2は、“DQ1から約100年後の世界”が舞台とされている。そして、主人公である勇者たちは、「ロトの血を引く者たち」であり、DQ1の主人公の子孫だ。だが、現サマルトリア王がその一員であるため、王子と同じく、妹についても、当然のごとく血筋に属しており、ストーリー上の違和感は無い。ロトまみれやん。やっぱり、妹ちゃんは私と結婚すべき…。
また、DQ2は、原作の時点でも、様々に印象的なイベントが存在した。ところが、トレイラーを見てみると、ほぼ全て、まるで思い当たる節のないシーンである。
…具体的には。“王様の前で、見世物としてヒョウ型の獣と戦わされるシーン”(デルコンダルのキラータイガー)は、例外的にハッキリ覚えている。その他にも、“吹雪の橋でベリアルと戦わされる”のは、ラスダンでの決闘シーンかな?
と分かるものだ。だが、それ以外の映像については、全く分からない。純粋な追加シナリオ以外にも、既存イベントの強化も多いと思うのだが、どこの再現だか、思い浮かばないのだ。
――しかしながら。それにより、DQ2が、追加要素満載の、お得感のあるリメイクになっているということが分かってくる。上で述べた通り、DQ1は、原作のシンプルな作りを強化することは難しい。だから、ドラマチックな要素は、DQ2のほうに詰め込みまくったのだと思われる。新しい仲間、そして新ダンジョン以外にも、「悪霊の神々」というユニット名で呼ばれている、アトラス・バズズ・ベリアルとは、新たにストーリー道中で戦う機会が用意されたようだ。よって、ラスダンでの戦いは、その因縁の相手と決着…という、燃え燃えの演出になるであろうと思われる。まあ、原作だと、ラスダンの固定マスでエンカウントするだけの、既存モンスターの色違いであり、私も勘違いしていた通り、雑魚敵と思われてもおかしくなかった。そういった、惜しい要素を強化していくのは、リメイクとして、あるべき姿である。
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やるとしても、まずはDQ3から |
そんなわけで。この30日発売の、HD-2D版「ドラゴンクエスト1&2」であるが、記事を書いているうちに、がぜん楽しみとなってきてしまった。しかし、残念ながら、私がこのソフトを、少なくとも発売直後にプレイすることは無い。
…やれ、その理由として、例によって、私は既に様々なゲームに追われている状態であり、ここに新作を追加することは、混迷具合を更に増やしてしまう。それに加えて、私にとっては、“SFC時代”と、既に30年は昔であるものの、DQ1も2も、一応は遊んだことのあるソフトだ。それに対して、DQ3だけは、原作・リメイクを含め、一切のプレイ経験が無い。よって、遊ぶならば、同じく「HD-2D」ブランドで発売されているDQ3のほうからだと思うからだ。いやもう、ホント、やりたいゲームが多すぎて、そろそろ分身の術が欲しい!
(2025年10月25日)

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