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◇トップページ > 管理人の日記 > 2025年10月24日の記事
管理人の日記

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すまんけどキチガイの顔だよコレ |
世間は、新総理誕生でお祭りのようなムードだが、その裏でひっそりと、最悪のニュースが流れてきた。鈴木とかいう新しい農林水産大臣が、コメの価格高騰に対し、「おこめ券で対応すべき」と発言したのだ。
…さて、この「おこめ券」の、何が最悪なのかと言うと、つまるところこれは、「コメしか買えない現金給付」だからである。この夏の選挙で、「2万円の現金給付」を掲げた自民党が、なぜ受け入れられなかったか、皆さまは分かるだろう。2万円を配るために、2万円以上の税金を要求されるからだ。そうして、税金が足りなくなり、結局のところ、増税がされる。「配るくらいなら、最初から取るな」というのが、この夏の民意であったと、はっきり断言できるものである。やれ、自民党どもは、敗因を「現金給付の魅力が伝わらなかった」などと寝言をほざいているが、真逆であり、現金給付の最悪さが余す所なく知れ渡ったからこそである。
――しかし、そんな状況にも関わらず、「おこめ券」は、お金を配るのと変わらない、明確なバラマキ政策である。もちろん、財源は我々の払った税金であるため、得どころか、損をしている。しかも、何にでも使える現金と違って、おこめ券は用途がコメに限定されているため、明確な劣化品である(厳密には、コメ以外に使える店もあるようだが、どちらにせよ、使いづらいことには変わりない)。こんなものに騙されてはいけない。まだ現金給付のほうがマシだったな!
しかも、「おこめ券」という形式を取ることにより、物価高を固定する、更なる悪影響をもたらす。もはや、物価高対策ではなく、物価高政策なのだ。
…どういうことかと言うと、まず、国が「おこめ券」を配るために使うお金は、言うまでもなく、我々が払った税金だ。“それが、コメ専用の商品券として返ってくる”ということは、つまり、我々のお金を使って、強制的にコメを買わされているのと同じである。国際価格から見て、異様なまでに高くて質が悪いことで有名な日本米を、むりやり全員が5kg4000円を超える価格で定価購入させられるのである。これまで、「コメの価格に納得しないなら、コメを買わない・食べない」という選択肢が取れ、実際に私はそうしてきたのだが、それすら封印されるのだ。そのようにして販売量が増えると、コメ農家や流通どもは、需要が増えたと判断し、さらに値段を釣り上げる。アイツらに恥なんて概念が微塵も無いことは、とっくに事実で証明されている。やれ、「食料安全保障」などと未だに言っている輩も居るが、私は全く賛同しない。なにせ、空振りの地震注意報での一時的な品薄を契機に、一気に2倍以上の便乗値上げをした連中だ。もし、“本当の日本の危機”が訪れたりしたら、まったく悪びれずに、10倍にでも100倍にでも値上げするぞ。
――そして。そうやって、おこめ券で遊んでいるうちに、やがて税金が足りなくなり、息をするように増税がされるのは、現金給付と同じだ。しかも、おこめ券はコメにしか使えないのだから、純粋に現金給付の劣化版だ。繰り返すが、こんなのなら、まだ「あの」現金給付のほうがマシである。
ちなみに。農林水産大臣・鈴木の発言は、“既に実際におこめ券が配布された地方自治体があり、それを日本全国で、もっと推し進めるべき”という趣旨のようだ。その、「実際におこめ券が配布された自治体」として、東京の台東区が存在し、調べてみると、この冬に掛けて、4400円分(子供が居る家庭は2倍)のおこめ券が配られるのだという。
…さて、この「4400円」という変な値について、私は、現在のコメ×5kgの販売価格を反映したのだと思っていた。しかし、その衝撃的な理由を知ると、私など、まだまだ良識と常識を持つ一般人であったと思い知らされたのである。
――というのも、この「おこめ券」という物は、新しい概念ではなく、既に存在する商品券のようだ。ところが、何故か、500円の販売価格で、440円しか使用ができない。どういうことかと思って調べてみたのだ。そして、【こちらのページ】によると、「流通経費、券の印刷代等」としてピンハネをされているという。用途が限定されているのに、何故か元より価値が下がっている。頭がおかしい。こんな物を、国や自治体が税金で大量購入するのだ。もはや、中抜きを全く隠す気が無いというものである。正気じゃねえよ!
気が狂ってるぞ、お前ら!!!
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「高いと感じますか?」の言葉、一生忘れないと思う |
というわけで。「おこめ券」なんてのは、キチガイが考えたクレイジーな政策、純度100%の税金の無駄遣いである。こんなもの、まともな人間に思い付くわけがない。どこの誰が、500円使って440円を買うというのだ。バッカじゃねえの?
…しかしまあ、関税の話もそうだが、いったい自民党はいつまでコメ農家どもを甘やかすつもりなのだろうか。上で述べた通り、おこめ券は、税金を使って、「値段」という質で極端に劣る日本米を、強制的に買い支える政策だ。それによって、“コメの値段が下がり、正しい方向で競争力を持てる”といった要素は、全く存在せず、むしろ市場の歪みを更に強めると言える。農家と流通どもは、こんなものでも売れるんだと、コメの値段を釣り上げ、そしてその劣ったコメを支援するために、更なる税金が投入され、それらが全て国民負担となる。腐りきった業界だ…。いい加減にしろよ。黄ばんだ日本のコメなんて、もういらねえんだよ。
――そういうわけで。政権全体の手腕は知らないが、物価高「対策」という意味では、もう駄目そうである。「おこめ券」なんて、その場しのぎにしかならず、むしろ間違いなくコメの価格は上昇し、税金も増やされる。あの現金給付にすら劣る、論外な方式である。しかし、そんな物価高「政策」は、まさに自民党の望むところなんだろう。無能な農家どもを支えて、税金中抜きガッポガッポ!
嬉しい! 楽しい!!
(2025年10月24日)

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