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【弊社】私、廃棄PCからメモリを抜き取ってしまう… / やり込みinFF

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2025年10月17日(金)
【弊社】私、廃棄PCからメモリを抜き取ってしまう…


 
DDR(ダンスダンスレボリューションではない)


 最近、私は、弊社の破棄パソコンから、
メモリを抜き取り始めたのだ。
 ――さて、まず言っておくが、その理由は、売るため
ではない。そもそも、“会社の物品を、私的に売却する目的で詐取する”というのは、例え捨てられる物であったとしても、一線を超えていると考える。というか、そもそも古すぎて売れないだろう。メモリの世代は、DDRという懐かしい略語で表されるのだが、調べてみると、私が今やりとりしている端末のメモリは、DDR3と言って、2010年代に使われたものであり、容量としては1GB〜4GBというところだ。現代のPCは、DDR4か5を積んでいるのが普通であり、世代が違うと互換性は無いため、もはやDDR3のメモリには、全く需要は無い。一応、ネットのフリマアプリだと、送料分の値段くらいは付くようだ。もちろん、職場から盗むように物をコソコソ持ち帰って、そんなものでは、全く割に合わない。そもそも、お金なんていらないし…(暴言)

 では、なぜ私が、破棄PCからメモリを抜き取り始めたのかというと、それは、
別のレストアPCに増設して、少しでも速度を上げるためだ。
 …まず、メモリ
(RAM)は、一般的なコンピューターの全てに搭載されている部品であり、「CPU」「ストレージ」(HDD・SSDなど)の橋渡しをする装置である。基本的な方向性として、「処理は高速だが、記憶容量が少なく、かつ、電源を切るとデーターが消えてしまう」という性質を持つ。よって、機械の動作は、「@まずストレージからメモリにデーターを読み込み」「AメモリとCPUの間で処理を行い」「B再びメモリからストレージに保存」という順番に行われる。ちなみに、この「メモリ」という装置は、人体に同じ機能を果たす物品が無いため、何をしているのか、あまりピンと来ない。一般に「机の広さ」などと例えられることもあるが、それも完全にメモリの機能を解説したとは言い難い。さらに、「揮発性」「不揮発性」という文字通り煙に巻くかのような用語が使われたり、「ストレージ」という言葉が一般的で無かった頃は、それと混同されることも多かった。
 ――というわけで。我々にとって身近な
ゲーム機で説明をしてみよう。例えば、PS3は、メモリが256MBであった。このメモリに乗っているデーターを使い切ると、またディスクから読み取るために、ロード時間が必要となる。よって、PS3世代では、グラフィックこそ綺麗であるものの、マップが狭く、かつ、長いロードを要するような作品が多かった。それが、PS4になると、メモリ8GBと、実に32倍にパワーアップした。よって、一度に大量のデーターをメモリに置けるようになり、「モンスターハンターワールド」のような、“最初のロードこそ長いものの、いったん読み込めば、広々としたマップで遊べる”という作品が増えた。「オープンワールド」というゲームデザインが流行ったのも、この頃である。いっぽうで、PS4世代は、ストレージメディアがHDDであったため、「最初のロードがやたらと長い」という部分は解決できていなかった。そこが解決されるのは、ストレージがSSDとなったPS5世代のことである。やれ、プレイステーションの次世代機というと、グラフィックの向上ばかりが注目されるが、それ以外の部分も、当然のごとく進歩しているのだ。

 さて。弊社に話を戻すと、私は、「7月の端末交換で不要となったWin8.1の旧PCを整備して、別の現場に送り出す」という仕事を行っている。だが、そもそも10年近く使われたパソということで、端末自体に当たり外れがあること、そして、新たに
ウイルスソフト(ウイルス対策ソフト)をインストールしており、それがトドメとなって、使用不能というレベルで動作が遅くなるパソが頻発している【日記:2025/9/25】。手間暇かけて送り出したPCが、業務を遅延させ、人々にストレスを与え、そして不良品として突き返されてくるというのは、私の自己肯定感に、なかなかの悪影響を与えているものだ。
 …というわけで、
その遅さを、少しでも改善するために、私は、破棄PCからメモリを抜き取って、レストアPCに増設をし始めたのだ。対象は、SSDではなく、HDDを搭載しているパソコンである。前の日記でも書いた、“ウイルスソフトによって、常時ディスク使用率が100%に達する”という低速バグが発生しているPCは、全例がHDDであるからだ。
 ――もっとも。既に現場において、
野生のPCオタクがメモリを増設したが、遅さは改善しなかった…という報告もある。悪いのは、くたびれたHDDであって、メモリはあまり関係ないようだ。ただまあ、スロット(メモリの挿入口)は余っており、容量が多くて無駄になるものではない。少しでも処理速度が上がるなら、試してみる価値はある。そういうわけで、私は、捨てる前のPCからメモリを抜き取り、まだ使う中古PCへ差していくことにしたのだ。

この「ウイルスコスプレの女の子(仮)」を、レギュラーキャラとして定着させたい


 というところなのだが。実は、このメモリ抜き取りには、もう一つ理由がある。どうも最近の弊社では、
破棄端末の不正な流用が横行しており、それを阻止するためである。
 …というのも。そもそも、Windows8.1という、
既にサポートが終了して久しいOSを、その場しのぎで現場に送り出している理由は、それより更に古い端末が実際の業務で使われているからだ。最近知ったのだが、Windowsは、内部的に、7と8の間で大きな違いがあるらしく、そこを境として、動かないソフトやデバイスが多くなる。弊社のウイルスソフトもまさにそれであり、その他にもプリンターで印刷ができないなど、業務に多くの問題が生じる。
 ――そういうわけで、それらの「非常に古い端末」を、「ちょっとだけ新しいWin8.1に置き換える」というのが、私の業務の目的である。“そんなせこいことをせず、3万円くらいで買えるWin11搭載のミニPCを買ったほうが良いんじゃあ…”と思われた方、
ごもっともである。下手なウイルスソフトなんて入れなくても、Win11なら、公式ウイルスのWindows Defenderが使えるし…。

 というわけで。「破棄される端末」は、Windows7以下であり、単純に老朽化しているだけでなく、そもそもの性能が悪いため、
さすがにもう捨てられて当然という感じである。よって、私も、Win8.1端末との交代が完了した後は、もしもの時に備えて2週間ほどサーバールーム(倉庫)に置いたあと、異常報告なければ、物品管理部に廃棄を依頼していた。
 …ところがどっこい。ある日、とある部門から、
「パソコンにLANケーブルを繋いだが、ネットワークに繋がらない!」というトラブル報告が来た。いつもならば、「ケーブルの接触不良」や、「上流に位置するHUBの不具合」などを疑うところである。だが、識別のために端末番号を聞いてみると、どこかで聞いたことのある数字が出てきた。それもそのはず、まさに私が引き取り、そして破棄を依頼した端末だったからだ。捨てたはずのPCが、何故、再び現場に出ているのか。調べてみると、処分を依頼された物品管理部が、勝手に他部門へと横流ししていたというオチであることが分かったのだ。
 ――さて、これは、
言うまでもなく、セキュリティ的に問題がある。例え社内限定であっても、ネットワークに繋がるパソコンには、一定の情報保全対策が必要であり、だからこそ、私が莫大な手間を掛けて、Windows8.1端末に交換するという処置をしている。そんな廃棄すべき端末を勝手に流用する、しかも部門内で個人的に使うとかではなく、他部門へ業務として渡している。恐ろしいまでの情報リテラシーの低さである。私は爆笑したが、職場全体で行っている情報保全への努力をまるごと揺るがす所業であり、人によっては、ものすごい剣幕で怒鳴りにいったりするかもしれない。どうやら軽く流されたようだが、本来ならば、軽く電話口でたしなめるくらいでは終わらない大事件なのである。「近所のクソガキが拾った」とかじゃなくて、社内の部門が、無許可で情報機器を流用してるんだぞ。「もったいないと思った」では済まされない。
 ちなみに。“その端末が、社内LANケーブルを繋いでも、ネットワークにログインできない”のは、当然のことだ。なぜなら、部門に対応する正しいIPアドレスが付与されていないからである。それで今回、不幸中の幸いとして、このような不正流用に即座に気付けたわけなのだが、もし、その対策が無かったり、またはA部門で破棄したPCがA部門で直接流用されていたとしたら、私の全く知らないところで、
闇の通信が為されているところであった。なんとまあ、恐ろしいことである。PCが欲しいのならば、普通にSE部門に依頼してくれれば、私は何台でも喜んで用意するのだが…。

 かくして。私は、
破棄端末からメモリを抜き取ることで、そのPCが動かないようにしていったのである。
 ――さて。もちろんこれだけだと、メモリをセットされてしまえば、また起動をしてしまう。だが、そういう知識がある人は、さすがに破棄対象となるような古い端末を使うことはないだろう…
と信じたい。もっと徹底的にやるなら、管理者モードで入って、IPを「3.3.0.4」とかの変な値にして、絶対に繋がらなくするとか、思い切ってマザーボードを粉々にしてしまうとか、そういうことも考えられる。だが、さすがにそこまでやらなくとも…いや、したほうが良いのかもしれないなあ。これまでの記事からも分かるように、弊社は、悪い意味で、何が起こるか分からないものだ。

(2025年10月17日)

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