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管理人の日記
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ああ、ゲームキューブとかのリマスターね…えっ、2025年発売の最新作!? |
「メトロイドプライム」は、任天堂発:メトロイドブランドのFPSだ。しかし、その最新作「メトロイドプライム4:ビヨンド」は、どう見てもファッキンサッカーの再来である(【トレイラー映像】)。
…まず、「FPS」とは、主人公の目線とカメラ視点が一致しており、左スティックでキャラを・右スティックで銃口を、それぞれ動かし、射撃によって敵を倒していくタイプのアクションシューティングだ。そもそも「メトロイド」自体、日本よりも海外で人気なのだが、そこに、外人兄貴が大好きなFPSというジャンルが合わさり、絶大な支持を受けている作品…ということである。
いっぽうで、シリーズの展開には難があり、まず『プライム1』『2』『3』は、ゲームキューブとWiiで、2003〜2007年とテンポ良く出たが、その後は過去作の移植やリマスターに留まった。
…そして、2015年6月、伝説のE3が幕を開けたのである。そこでは、「メトロイドプライム:フェデレーションフォース」という3DS作品が発表されたのだが…その反応については、有名な【こちらの動画(ニコニコ)】を見てほしい。該当作品がメトロイドだと発覚した瞬間、絶叫が響き、地獄の痛みに悶絶するような阿鼻叫喚となった。名作の8年ぶりの新情報が出たと思ったら、チープな2頭身グラフィック、サムスではなく銀河連邦軍(よくメトロイドの平和利用を試みて失敗している方々)の一般兵を主人公としたマルチプレイゲー、そして需要不明のサッカー風ミニゲーム:「BLAST BALL」を大々的に発表するなど、ファンの需要からは明らかにズレまくっている。そして、動画のラストでは、はらわたをほじくり返されたかのような苦悶の声が挙がる中、発狂した1人が、「メトロイド
ファッキンサッカー!!」と叫んだのであった…。
――なお、ご存じの通り、この叫びはミーム化し、本来のタイトルである「フェデレーションフォース」や、ミニゲーム名の「ブラストボール」よりも、「ファッキンサッカー」という言葉のほうが有名なくらいだ。また、他のゲーム作品においても「ロケットリーグ」や、FF7リバースの「ラン・ワイルド」(【日記:2024/3/20】)など、大きなボールを相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!するゲームが、「ファッキンサッカー」と呼ばれてしまったりもする。その他、スポーツ風のミニゲームが出ると、「ファッキン野球」などと、いちいち揶揄されてしまったりもする。やれ、2015年E3と言うと、あの「ファイナルファンタジー7
リメイク」の初報が出たことで有名だが(【日記:2015/6/17】)、その裏で、こんな扱いになってしまったメトロイダーたちは、心中いかがだったであろうか。一応、その後も株を持ち続けていれば、「サムスリターンズ」や「ドレッド」が登場し、2D側は復活してくれるのだが…。
さて。そんな感じなのだが、『プライム3』から18年、『フェデレーションフォース』からも9年近くが経ち、ようやく完全新作と言える「プライム4:ビヨンド」が、2025年12月に発売決定をした。この9月のニンテンドーダイレクトが初の映像…というわけではなく、少し前から、ちょくちょくと情報は出てきているようだ。
…しかしながら、この『プライム4』についても難産であり、初報は2017年に出ていたようだが、そこから開発スタジオが変わるなど、難航したようだ。私も、「開発中止になったのでは」などと、噂は耳にしていた。ちなみに、“初報から発売までの時間”については、例えば、少し前に話題に出した「ドラゴンクエスト3
HD-2Dリメイク」だと3年半、そして「ファイナルファンタジー7
リメイク(第1弾)」は5年である。皆さまご存じの通り、これらですら、かなり長いと感じたのだから、8年というのは相当であろう。ニンテンドー64での開発中止からGBAで蘇った「MOTHER3」ですら9年であり、それといい勝負である。
さて。私については、少し前まで、2D側の最新作である「メトロイドドレッド」をプレイしており、20年ぶりのメトロイドとして、大いにハマることができた(【タグ:メトロイド】を参照)。自分の中では、久しぶりにメトロイド熱が高まっており、3DSの「サムスリターンズ」(2D作品)も遊んでみたいなあ…などと思っていた。そこに、先日のニンテンドーダイレクト(【日記:2025/9/12】)にて、「プライム4」のPVが流れてきたのだ(【YouTube】)。もし、その内容が良ければ、2Dシリーズだけでなく、『プライム』側にも興味を持つきっかけになりえたはずだ。しかし、実際には、興味がスーッと引いていき、「こんなゲーム、絶対に遊ばない」と、負の印象を持つに至ったのだ。
…その理由は、PVに含まれていた、砂漠のシーンだ。バイクと合体して疾走するサムスから、カメラが大きく引いて、砂漠の景色が映し出されるのだが、ちょっと信じられないレベルでスカスカである。私は、『プライム』シリーズのナンバリングについて、よく知らなかったので、「メトロイドプライム4:ビヨンド
/ Nintendo Switch 2 Edition」というロゴを見て、「ああ、ゲームキューブか何かのリマスターね!」と思ったものだった。だが、『プライム4』は、2025年12月に発売される、正真正銘の完全新作である。それが、このレベルのグラフィックというのは、駄目だろう。
――やれ、その他にPVに含まれていた「悪の要塞っぽいシーン」や「機械の雪山的な場所」は、ここまで極端には破綻していなかった。だが、この砂漠の遠景は、一発で「駄目だこりゃ」と思わせるシーンであった。「ファッキン砂漠」とでも呼ぶべきだろうが、語感が悪いので、ここやはり、「ファッキンサッカー2」と呼ぶのがふさわしいだろう。そういえば、「ファッキンサッカー1」も『プライム』ブランドだったね…。
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プライム側はやらなくて良いだろう |
というわけで。この12日のニンテンドーダイレクトで公開された「メトロイドプライム4:ビヨンド」のPVについては、「ドレッド」にてメトロイド熱が高まっていた私を、スンッ…と冷静にさせるに至った。この作品を遊ぶ必要は、特に無さそうだ。今後とも、『プライム』は無視して、2Dシリーズとだけ付き合っていけば良いだろう。
…ちなみに。このPVが公開された「ニンテンドーダイレクト」は、元々、ゲームメディアが思うような情報を伝えてくれなかったことから、“ダイレクト”…つまり、消費者に直接の情報を届けようとしたことが始まりらしい。この方針は、拍手喝采されているようだが、しかし、もしゲームメディアが噛んでいたら、あの砂漠の遠景みたいなやべぇカットは、確実に覆い隠してくれたことであろう。上でも述べたが、悪の要塞や機械の雪山といったシーンは、そこまで致命的ではなかったから、そちらを中心に組んでいくこともできた。駄目なゲームは、「宣伝手法=面白そうと思わせる技術」も駄目なのである。
――やれ、皆さまご存じの通り、任天堂ハードは、プレイステーションと比べて、性能面に制約がある。だが、その縛りを乗り越えたうえで、大ヒットしているタイトルも、多く存在する。その一方で、あえて名前は述べないが、知名度の高いシリーズから、「今の時代にこれを出すか?」みたいな、唖然とするクオリティの作品が出てくることもある。純粋な開発力不足であり、プレイステーションや、そしてそれを更に凌駕するような高性能PCが有ったとして、何の意味も無い。今回の「メトロイドプライム4」も、まさにそれであり、“PS3がレトロゲームと言われてもおかしくないような時代”に、HD開発1作目みたいな、スッカスカのPVを出してきた。いや〜〜すまない、こんなゲームはやらないです!
(2025年9月20日)
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