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[大逆転裁判] 1-4…長い、つまらない / やり込みinFF

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2025年9月6日(土)
[大逆転裁判] 1-4…長い、つまらない


 
太陽と月、というイメージ?


 
クソゲー:「大逆転裁判」は、『1』の第4話である。早く終わらせたいので、さっさと書いていこう。


大逆転裁判1-4「吾輩と霧の夜の冒險」について

事件の大まかな流れ
・冬、霧の夜の路地で、歩行者が背中から刺される。その際に、後ろを歩いており、現地から逃走した人物が逮捕された。
・実際には、以下の2つの事件の合わせ技である。
@現場の真上に位置する3階の部屋で、
火災を伴う派手な夫婦喧嘩が起きていた。まず、投げた本が窓から落下し、それを調べようとした被害者の背中に、続けて落ちてきたナイフが刺さった。
A目撃者かつ最初に現場を調べた警察官が、
「夫婦の結婚記念日を邪魔されたくない」という理由で、事件に偽装工作をした。

それっておかしくないかな? リスト
・ナイフは、窓から落下した時点で、先端が折れていたことが分かっている。それが、作中の絵からすると、根本近くまで刺さっている。その長さは、うちの果物ナイフで測ったところ、
だいたい10cmほどは有りそうだ。いくら、物を調べるためにかがんでいたとはいえ、偶然の落下でそこまでザックリ刺さるのは無理であろう。
証拠品のナイフに、全く血が付いていない(血液自体は、別の事件だと描写されているので、レーティング対策ではない)。被告人がナイフを入手したルートや、持ち歩いていた(と考えられていた)理由は、全く議論されず、不自然である。
・何度も「大きなナイフ」と指摘されているが、
小型の折りたたみナイフにしか見えない。
・…しかし、
本事件の大きな矛盾は、ナイフ関連だけであるので、同作の他事件と比べれば、マシな部類ではある。

・被告人が事件の起きた道を選んだ理由について、議論が尽くされたとは言い難い。
・当時、ルート上では道路工事が行われていたが、被告人はそれを飛び越したらしい。地面が凍りついた中で、
幅2ヤード(1.8m)の溝「ピョイと飛び越」すのは、たいへん不自然であり、背が低く荷物も手持ちしていた被告人が、そのルートを選ぶとは考え難い。そんなことをしたら、間違いなく記憶に残り、被告人が会話に出しているだろう。まあ、高さ15mを移動する足場から6m幅跳びしてハシゴに捕まる人物が居るくらいだから、逆転裁判世界では普通のことなのかも…。
・迂回路について、作中で「遠回り」と繰り返し主張されているが、
少なくとも地図上では、あまり遠回りとは思えない。

・事件を隠蔽した警察官は、描写からして、今後も警察を続けるということのようだ。しかし、救護義務違反事件現場の偽装法廷での偽証を行っており、「普段から極めて多忙」「結婚記念日を祝いたい」という理由があったとして、少なくとも
依願退職は必須であろう。
・最終的に、“夫婦喧嘩で投げたナイフが、偶然、窓の下を歩いていた人に刺さってしまった”ということで、事件は「不幸な事故」として片付けられる。
ま〜たこういう展開かよ!
・一方で、被告人だけが、「前を歩いていた人が急に倒れたのに、応急処置をせず、医者や警察を呼ぶでもなく、現場から逃走した」と非難される。これを、
味方陣営のシャーロック・ホームズが、ゲラゲラ笑いながら言う。ああ〜、確かにいるわ、こうやって、実際に携わった人間でも無いのに、“正論”などと掲げて、偉そうにコメントしてくる鬱陶しい奴。ゲームでこういうリアルな不快感を出してくるのやめろ!

・法廷パートの後半部では、かなり早期に「窓から落下したナイフが被害者に突き刺さった」という結末が予想できるが、なかなかそれを指摘できない。
・同様に、「警察官が、自分の担当区域の事件にしたくないから、被害者を路地の向かい側へ移動させた」も、すぐ察せるのだが、これまた指摘ができず、フラストレーションが溜まる。
・事件現場の目の前に住む人が陪審員に選出されるのは、さすがに無理があるだろう。『4』といい、「タクシュー」とかいう作者は、陪審員制度が嫌いのようだ。

・ライバルなはずの
「バンジークス検事」が、何を表現したいのか不明である。現時点で、既に「真実を追い求める」タイプの協力型検事となってしまっており、敵としての威厳や強さが無く、倒した感じすら存在しない。
・審議の最後で、仰々しく「致命的な矛盾」と言い出した時は、「折れたナイフが3階からの自由落下でザックリ刺さるのはおかしい!」と言ってくれるのかと思ったが、
「歩いている人の『背中』に、『上から』落ちてきたナイフが刺さるのは変」という肩透かしのものであった。それについては、「落ちてきた本を手に取る際にかがんだ」と、プレイヤー目線ではとっくに答えが出ている。
・結局、
「貴重なワインを割ったり投げたりする見掛け倒しの雑魚検事」という印象しか残っていない。

これはおかしくないよ! リスト
・作品を通して、
初めて「弁護したいと思える被告人」が出てきたのは良かった。
・探偵パートの最後で、今回の事件と無関係な人物が2名登場したが、恐らく次話に関わってくるのだろう。
・被告人に付いていた留置番号は
「53」である。気持ち良すぎだろ!!
・3DS版および旧スマホ版では、「被害者の持っている本に焦げ跡が付いていない」というグラフィック上のミスがあった。謎解きに関わる可能性があり、とてもややこしいが、『1&2』では修正されているそうだ
【参考リンク】

システム的な問題点リスト
・この事件のプレイ時間は
約7時間である。これ自体がそもそも長過ぎるのだが、「探偵1日目」「法廷1日目」という構成が、更にテンポ感を悪化させている。他シリーズの中規模以上の事件における、「探偵1日目」「法廷1日目」「探偵2日目」「法廷2日目」という流れは、やはり、定着するだけのことはあるのだ。



警察官が事件偽装は、一発退職モノでしょ


 というわけで。今回の1-4について、トリック面の致命的な破綻は
「先の折れたナイフが、自由落下で10cm刺さった」だけであり、被告人も守りたくなるような人物であるため、これまでの1,2,3話と比べれば、遥かにマシである。しかし、クソゲーの中では良い部類というだけであって、他の逆転裁判シリーズのエピソードと並べれば、下から数えて、かなり早めに出てくるはずだ。
 …そして、このような消化不良の物語が、
7時間も掛けて展開される。アニメを1話20分とすると21コ話であり、2クール弱が見れる長さだ。逆転裁判シリーズ内で比べても、他作の最終話にも匹敵する。これで、「実は不慮の事故でした〜」で終わるのだから、いい加減にしろと言いたくなる。1話から4話まで、全てこんな感じだ。おい、次が最終話だぞ…?
 ――そういうわけで。私は今、
「大逆転裁判1&2」というゲームを買ったことを、かなり後悔しはじめている。ここまで20時間弱、ほぼずっとつまらないままだ。ここから先、奇跡のような大逆転が起きて神ゲーと化したところで、「最初が致命的に終わっている」という感想は消えないだろう。よくこの出来で『2』が出せたなあ。

(2025年9月6日)

登録タグ/ ゲーム一般 逆転裁判
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