.                                                                                                                                                                                                                .
[大逆転裁判] 1-3…あぁ〜女の子がカワイイなぁ!(心神喪失) / やり込みinFF

トップページ > 管理人の日記 > 2025年8月22日の記事

管理人の日記
キャベツと大根が余っているので、まだ1週間くらい買い物なしで耐えられそう

←前の日の記事へ 次の日の記事へ→


2025年8月22日(金)
[大逆転裁判] 1-3…あぁ〜女の子がカワイイなぁ!(心神喪失)


 
なんかまたカワイイのが出てきた…


 
「大逆転裁判」は、『1』の3話である。密航船のガバガバ密室事件を乗り越え、成歩堂龍ノ介(以下、龍ノ介)と、その助手のこと 寿沙都すさとちゃんが、大英帝国・倫敦ロンドンへと到着したところからである。もう、さすがに女の子のかわいさしか褒めるところがなくなってきた…。

 さて。今回の第3話は、変則的であるが、「探偵パート」「法廷パート」という、
逆転裁判の基本的な流れに準じており、まずはロンドンの首席判事に会うところから話が始まる。なお、「判事」という職業に見覚えがなかったので調べてみたが、ほぼイコールで「裁判官」と捉えて良いようだ。明らかに黒幕感のある見た目であり、今作は予想の裏のそのまた裏を行く展開が多いので、普通に、この人がラスボスなのであろう。
 …何はともあれ、この人の計らいで、本来の司法留学生でなかった龍ノ介が、裁判に参加できるようになった。良かった〜。
「ところで、君はどうやってロンドンまで来たのかね?」とか聞かれていたら、バカ正直に「密航です!」と答え、弁護士でなく被告人として裁判に参加しているところだった。
 ――その後は、従来のように、探偵パートと法廷パートを区切るのではなく、「探偵を終えて法廷に移動すると、裁判に参加となる」という、新鮮な演出が為された。これまで基本的に、探偵ラストが結節として良かったため、そこで一区切りというのが自然だったのだが、今回のように“特定地点へ移動すると裁判が始まる”というのも、物語が地続きになっていて良いと思う。
裁判所は、現実世界に存在するのだ。有りそうで無かった、良演出である。

 そして。現時点での、このゲームの良いところをあえて挙げておくと、
女の子がかわいい。
 …まず、メインヒロインである
寿沙都ちゃんであるが、暗黒の第2話の冒頭で3連続で投げてきて、カメラがゴロンと転がる演出が繰り返されたときには、ダメそうですね…と思ったものだったが、その後は味方側のキャラとなり、龍ノ介のサポート役として、大いに活躍し、ゲームを華やかにしてくれる。ちなみに16歳である。16進数と言われても違和感のない落ち着きっぷりだ。なお、キャラ付けとして、龍ノ介と、お互いに敬語を使って喋っているところが、たいへん良い。男女がお互いに尊敬し合っている感じがして、なんというか、大正ロマンである(※明治です)
 ――さらに、新キャラとして、主要キャラである「アイリス・ワトソン」と、スリの少女の「ジーナ」が初登場した。
ワトソン君は、ホームズの相棒で、本作では文筆家研究者ロリババアと、便利要素の詰め合わせになっているようだ。“本作の第2ヒロイン”として、タイプの違うかわいさを魅せてくれることに期待である。ジーナは、現時点では特に好きにはなれなかったが、どうやら準レギュラー級のキャラとなり、今後も出番があるらしい。

「コゼニー・メグンダル」っていうネーミングと、悪者感が出てくるところは良かったが…


 とまあ、良かった話はここまでだ。「裁判パート」については、
今回もメッチャクチャであった。
 …まず、
一応は褒められる点についても挙げておこうか。まず、裁判が始まると同時に、弁護側に不利な証拠がドバドバと出てくる感じは、昔ながらの「逆転裁判」を彷彿とさせ、非常に良かった。また、「群衆裁判」=陪審員が存在する点は、やや演出としてクドく、判定にリアルさのかけらもないのだが、ただ「6人の陪審員の中で矛盾している発言同士をぶつける」という方式は、新鮮さがあった。新しいゲームなのだから、新システムを楽しんでいくべきである。
 ――また、本作は、本家「逆転裁判」の『5』と『6』の間で登場した作品であり、“完全3Dでの2作目”ということもあって、多くの3D演出が導入されている。事件現場かつ証拠品の乗合馬車が登場し、中をリアルタイムで調べられるというのは、とても新鮮な気持ちであった。また、「龍ノ介が歩き回りながら喋り」「ときどきカメラがググっと動く」といった演出は、
シーンごとのスパイスを増してくれるものであり、3Dの良さが出ていると思った。

 とはいえ。そこまでは良くとも、
肝心の事件内容がグチャグチャである。クソクソクソクソ!!! 有り得ない!!!!!
 …まず、今回の事件であるが、
完結しない。一応、被告人に「無罪」の判決は出るのであるが、これは「証拠が不十分で裁判が続けられなくなった」というのが理由である。それで、判決延期ではなく、無罪を出してしまった。しかも、限りなく黒に近い被告人に、である。
 ――やれ。もし、「一事不再理」のルールが当時の裁判にもあったのならば、これで同一案件での裁判はできなくなり、犯罪者を取り逃がしてしまう。
本作の弁護士というのは、その手助けをする仕事である。善悪自体もそうだが、なんでわざわざゲームでそんな気持ちにさせるの?


大逆転裁判1-3「疾走する密室の冒險」について

事件の大まかな流れ
・乗合馬車の室内で、殺人事件が起こる。まず、馬車は、以下のような特徴を持っている。
室内と、屋上の、2つの客席に分かれている。
天窓があり、屋上側から室内の一部を見ることができる。天窓の鍵は、屋上側のみから開けられる。
室内の座席の下には、荷物置き場があり、女性や子供程度なら隠れることができる。
・この馬車の中から、死体が発見され、その際に室内の座席に居たもう1人の人物が逮捕された。当時、屋上席には2名の乗客がおり、どちらも走行中の車両で死体を目撃している。
・事件の結末としては、以下@Aのどちらかが考えられるが、
確定せずに、被告人に無罪判決が出てしまう。なお、@Aともに、動機は存在する。
@
被告人が、本当に有罪で、被害者を殺害した。その際、座席の下に隠れていたスリの少女と共謀し、刃物と手袋によって、偽の目撃証言を作った。また、法廷で、スリの少女に発煙弾を発射させ、その隙に証拠品の馬車に細工をし、Aの結末に見えるようにした。
A上で述べた内容は全て嘘であり、
屋上に居た2名が共謀して、被害者を殺害し、天窓から落とすことで、室内にいた被告人に殺人の罪が被さるようにした。スリの少女の発煙弾は、事件とは無関係で、馬車への細工も言いがかりである。

それっておかしくないかな? リスト
「犯罪者の弁護をする」というテーマ自体が、よほど丁寧に扱わなければ、プレイヤーに不快感を与えてしまうものである。
もちろん本作では丁寧に扱われていないため、不快なまま物語が終了する。
「証拠不十分で、悪人が無罪で終わる」は、現実ならともかく、ゲームの題材としてはふさわしくないであろう。逆転裁判じゃなくて
曖昧裁判に改名しろよ。
・被告人が、自分有利の展開となるように、勝手に話を進めていく。「あなたのほうが弁護士に向いているのでは?」とギャグっぽく流されているが、
本来、プレイヤーが行うべきことを他人に取られているという意味で、笑えない事態である。そう言えば、『4』も、新主人公の王泥喜の活躍が、成歩堂に取られているという指摘があったっけ。そんなに『4』をやり直したかったのか。
・そんな消化不良の裁判が終了したのちに、
調査中の馬車が燃え上がるアニメシーンで、3話が終わる。中に人が乗っていることが示唆されており、話の流れ上、無罪となった被告人が殺害されたのだと思われる。悪人が、法の断罪を受けるでもなく、他の犯罪者によって殺されて終わる。プレイヤーに何を楽しんでほしいのか、全く見えてこない。

・新検事は「死神検事」という異名を持っているそうだが、マントをまとっていたり、ワインを嗜んだりする姿から、どちらかと言えば
吸血鬼をイメージしているように感じた。死神だったらワインじゃなくてリンゴだしなあ。作品が面白ければ、こんな他愛ないツッコミも多く入れられたのだろうが…。

これはおかしくないよ! リスト
・少なくとも、第1話や第2話ほどには、極端に手口が破綻しているとは言えない。
事件のハッキリした結末が出ていないからかもしれないが…。
・純粋にプレイヤーの記憶力を試されるゲームパートが存在するが、これまた、1話や2話ほどには飛躍した発想を求められない。



クソ展開すぎて、「人肌で暖める?w」みたいなくだらんツッコミをする気もなくなる


 とまあ、こんな感じで。今回は、トリックではなく、
ストーリーのほうが終わっている。かわいい女の子キャラや、楽しめる新システムなどもあるが、何度も述べている通り、逆転裁判は物語を読むゲームであり、それの質が低いというのは、救いようのないクソとしか表現しようが無い。
 …ちなみに。今回の事件は消化不良で終わるものの、
この後の展開として、第5話に繋がるようだ。一応、“1つの事件が前後編として2コ話に分けられている”というパターンは、本家『5』の4&5話が存在する。そのような形式が取られた理由については、細かく覚えていないのだが、少なくとも、今回の事件ほど気分が悪いということは無かった。その他にも、「事件がまるで完結しないまま裁判が終わってしまう」なんて例は、あるわけがない。あの「逆転裁判4」ですら、全てしっかりと判決は出していたぞ。
 ――また、“犯罪者を弁護する”というのも、本家『2』の4話にて行われているが、それについても、様々な仕掛けが用意され、その話の中で、しっかり決着を付けている。今回みたいに、「どうせシリーズファンは着いてきてくれるだろう」という感じにはなっていないのだ。
開始10時間が全てクソでも、その後も遊んでもらえると思っているのは、甘ったれすぎだ!!

 ちなみに。今作は、「タクシュー」と呼ばれる、『1』『2』『3』のシナリオライターが、久しぶりに関わったということでも知られている。ちなみに、
あの『4』も“タクシュー”なのだが、ではこの「大逆転裁判」の出来はどうか言うと…間違いなく、『4』の再来である。やれ、“ドットの匠”とかと同じで、スタッフの神格化って、ロクなことがねぇなあ。

(2025年8月22日)

登録タグ/ ゲーム一般 逆転裁判
この記事のURL 日記ログへ移動する / 編集

←前の日の記事へ 次の日の記事へ→

2025年8月22日の記事を表示しています。

日記のメインページへ
トップへ

とぉたる  今日:とぉでぃ 昨日:いぇすたぁでぃ

System: Trishula Ver.1.30