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管理人の日記
HD-2D版ドラクエ2は、妹が入って入れ替え制の3人になると思いきや、まさかの4人バトルだと…?

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あああアあああ〜エネルギ―吸収アリ―ナ!!
――呪力ゼロ、拳のみ、勝者あり―― |
数日前から、「ひまてん!」という漫画が、お馴染み「ジャンプ+」で無料公開されている(4.5冊分、8月12日まで)。懐かしのひらがな4文字タイトルからは内容が全く想像できず、“ギャルっぽい女の子のビジュアル”から、日常系の虚無漫画かな?
と思ったが、実際に読んでみると、なかなかこれが、王道要素と現代要素を併せ持つ、面白い漫画なのだ。
――まず、この漫画は、ジャンプ本誌(週刊少年ジャンプ)で連載されており、ジャンルとしては、「家事代行ラブコメ」という感じだ。“ラブコメ”とは、主に主人公の男子が美少女からモテモテになるという、男の妄想を具現化したみたいな物語だ。ただまあ、モテたいというのは本能的な欲求であるし、それに、かわいい女の子の存在が清涼剤になり、ジャンプ全体の作風が広がるという理由からか、だいたいどんな時期でも、1作か2作くらいは連載されている。ちょっとエッチな描写を含むこともあり、少年時代にドキドキしたのも、皆の良い思い出だろう。私の世代は「いちご100%」でした…。
なお、ラブコメでは、多くの作品で、「美少女が主人公の男子に恋をするが、なかなか想いが叶わない」「複数のヒロインが登場する」という展開が共通しているためか、多数の専門用語が生まれている。例えば、「難聴系主人公」という言葉は、ヒロインが愛の告白に近いようなつぶやきをして、読者にはそれが伝わっているものの、都合よく主人公の男子には聞こえていないという状態を揶揄している。“花火の音で聞こえない”などと理由付けされる場合はマシなほうで、「えっ?」みたいに、本当に難聴としか思えない場合もある。まあ、告白して上手くいったら物語が終わってしまうから仕方ない。
…また、「負けヒロイン」という言葉は、最終的に主人公が誰か1人と結ばれた場合に、選ばれなかった女キャラのことを指す。何故だか分からないが、主人公は黒髪のスタンダードなかわいい系女子を選ばない傾向があり、私の推しはだいたい負けヒロインと化している。
――なお、ほとんどのラブコメは、現実世界の倫理観に合わせて、最終的に誰か1人が選ばれる。だが、変化球として、「あえてハーレム状態を維持する(『ToLoveる』など)」「複数ヒロインのルートがパラレル形式で描かれる(『ぼくたちは勉強ができない』など)」「不思議な力で主人公が全ヒロインと同時に付き合う(『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』)」といったパターンも存在したりする。
さて。そんな中で、「ひまてん!」は、現在もジャンプ本誌で連載中のラブコメであり、特に癖の強い作風ではない。絵柄は親しみやすく、ヒロインズは、誰もがかわいいと思える見た目と、応援したくなる性格を両立している。主人公の男子についても、親しみやすく、王道な性格だ。ちなみにドスケベ要素はあまり無いが、私くらいの年齢になると、エロ=萌え(死語)であるため、むしろ好ましい。
…しかし、非常に特徴的なのは、主人公が「家事代行」をやっていることである。家事代行とは、「家事」=料理・掃除・洗濯・皿洗いなどを、お金を払って、家族以外に依頼することである。なるほど、忙しい現代人、“家事を他人に依頼する”というのは、時間と労働力を買うというものであり、合理的だ。“プライベートスペースに他人を入れる”という心理的障壁はあるものの、そこさえクリアできれば、むしろもっと流行して然るべきものであろう。
――ちなみに。ご存じの通り、通常「家事」は、女性の仕事と思われている。だが、この漫画では、主人公の男子が、同年代の女子たちに対して、家事代行のサービスを提供している。だが、個人的には、これも時代の流れかなと思うものだ。皆さま体感されている通り、現代において男の家事が求められるのは、「男性の稼ぎ(相対値)が昔と比べて激減し、共働きが基本となったため、部分的に家事を男性が担当するのが望ましい」という理由もある。だが、それ以上に、尽くしたい系男子というのも存在するのは、覚えておいてもらいたい。例えば、料理に限ってみても、プロの料理人は、男のほうが多い。女の仕事、男の仕事、そんなの
ひとの かって、というやつである。理想は、男女が
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私のために、早起きして、おべんとう作ってきたんだ |
ところで。漫画「ひまてん!」の主人公は、おべんとう男子である。忙しい中、毎朝、早起きをして、自分と家族のお弁当を作りつつ、高校生ということで、学業にも手を抜かず、そして放課後は、家事代行のために、ヒロインズの家へと向かう通い夫となる。学園ラブコメとしては珍しく、部活をやっている描写が無いが、当然としか言いようが無い。複数の女子から好意を寄せられるが、逆に、こんな男子が報われない社会は無慈悲すぎるというものだ。
――それはそうと、その主人公が使っている弁当箱は、“水筒のようなケースの中に、3つの保温容器が入っている”というタイプだ。なんと、私が使っている物とまったく同じである。私も、ごくごく僅かな例外を除き、2024年4月から(【日記:2024/4/2】)の1年強、ずっと職場に自作弁当を持ち込み続けている。持ち込みinFFである。というわけで、ラブコメ漫画の主人公(「ひまてん」)と、ラブ要素ゼロの私(「やり込みinFF」)について、弁当バトルをしてみよう!
・Round1 / 主食
◯ひまてん!:白米と梅干し
◯やり込みinFF:麦飯+漬物、パスタ、お好み焼きなど
いきなり大敗である。白米と梅干し、質素で基本的なように見えるが、ご存じの通り、白米は貴族の食材であるため、わたくしごときではとてもとても…という感じだ。そんな冗談はさておき、この容器は、パンパンに詰めると1合近く入るため、最新データーの「5kg=3585円」で、「炊く前の1合=150g」にて計算をすると、このお椀のコメだけで107.6円である。久しぶりにこういう計算をしたが、やっぱりコメは、もう無理だ。
ということで。私は、麦飯+漬物(40円程度)、酢パスタ(30円程度)、お好み焼き(野菜も入っているが、50円くらい?)等で、この主食のお椀を満たしている。値段面では圧勝だが、全体的に私が負けていることは言うまでもない。まあ、男子高校生の時期くらいは、好きな物を食べるべきだろう。
・Round2 / みそ汁
◯ひまてん!:豆腐・わかめ・ネギ
◯やり込みinFF:大根、キノコ、白菜、キャベツ、ナス、もやし、にんじん等…不定(※この枠をサラダにすることもある)
みそ汁は、私にとって、余り素材の墓場である。“お湯を張って煮込む”うえに、“みそで濃く味付けをする”ため、少しくらい悪くなった食材であっても、問題が無く食べられるからだ。かくして、「みそ汁」という料理ではなく、よく分からないみそ汁っぽい何かになることが多い。
いっぽう、「ひまてん!」主人公のほうは、明らかに最初からみそ汁を作る目的で、食材をチョイスしている。この余裕は、「@金銭的にも」「A精神的にも」「B冷蔵庫容量的にも」、私には絶対無理だ。“多くの食材を入れたほうが、栄養バランスが良い”?
いやいや、味の方向性がくっちゃくちゃになってしまうし…。というわけで、このみそ汁枠についても、私の完敗である。これが、約束された勝ちヒーロー(「負けヒロイン」の対義語)の風格だ。
・Round3 / おかず
◯ひまてん!:ハンバーグ・ブロッコリー(コロッケ?)・卵焼き・ポテトサラダ・プチトマト・パスタ(はるさめ?)
◯やり込みinFF:不定だが、「主食の2椀目」「みそ汁の2椀目」「野菜サラダ」「パスタの付け合せ」など
ここは、一見すると、ひまてん勝利に思える。白黒ページなので、何の料理なのかハッキリしないところもあるが、おかずが6品も存在する「ひまてん!」主人公に対して、私は全て1品…それどころか、「〜〜の2椀目」などと、露骨な手抜きすらありうる。
ただし、さすがにこれは、現実世界で対抗するのは無理がある。だって、どう考えても6品はやりすぎだ。なお、この弁当が映っているコマの次では、主人公が「手間かかるおかずは週末作って保存してて、朝は時間かけてないよ」と言っている。まさかの、冷凍食品を使っていない宣言だ!
その場合、みそ汁は毎朝自作しているとして、あとはもう、現実的には、フライパンで1〜2品程度を用意するのが限界だろう。こんな整ったお弁当を毎朝用意するのは、それこそ、家事代行でも雇わないと無理である。まさかの孫請け構造だった…?
さらに。このおかず椀において、私が明確に勝っている点があって、それは、プチトマトのヘタを取っていることである。まあ、アニメ・漫画では、緑色のヘタが絵的に映えるうえ、ましてや白黒ページでヘタが付いていないと、トマトと認識することすら難しくなるだろう。しかし、食べる人のことを考えれば、ヘタは最初に取り除いておいたほうが良い。よって、ここについては、私の勝ちということにしておきたい。
・Round4 / 飲み物
◯ひまてん!:(なし)
◯やり込みinFF:スティックカフェオレ
ここも私の勝利だ。これだけの豪勢なお弁当に、飲み物を用意していないのは不自然だが、描写されていないだけかもしれない。だがもし、「ひまてん!」主人公がペットボトル飲料などを使っていたら、コストパフォーマンスと環境への優しさで、私の完全勝利としか言いようが無い。ペットボトルなんて、あんな質の良い容器を、1回液体を飲んだだけで捨てるなんて、そんなのもう、許されるべきじゃないっしょ。
というわけで。「ひまてん!」主人公と、管理人:「やり込みinFF」の料理対決は、無理やり場外戦を仕掛けて4回勝負にしたところ、2-2の痛み分けという結果で終えることができた。うん、私も実際、あの“おかず椀”を使っているが、“あそこに6品を詰め込む”というのは、ちょっとではなく、だいぶ現実感が無い。さすがラブコメ主人公、現実世界のモテない男にも、花を持たせてくれるのだ。そういうとこだよ、家守くん!
――さて。余談だが、私は、ジャンプ本誌について、「呪術廻戦」が終わった後は、もう「ウィッチウォッチ」くらいしか知っている漫画が無かった。「ジャンプ+」のほうは、日付が変わった直後に見に行くくらい楽しみにしているというのに、完全に立場が逆転している。とはいえ、今回の無料公開で、「ひまてん!」に触れることができ、興味のある作品が2倍に増えた。料理と同じで、漫画についても、いろいろな物に親しんでおいたほうが豊かに生きられる。せっかく向こうから無料公開をしてくれるのだから、読まないよりも読んでおいたほうが良いのだ。いいじゃないか、タダだし!
(2025年7月31日)

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