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◇トップページ > 管理人の日記 > 2025年7月27日の記事
管理人の日記
再び平日が来てしまったけど、たった5日働けばまた休日なので、楽勝です(?)
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「もう全部HDMIでいいよ」の時代も、ついに終わりを迎えるのか |
今、PCディスプレイ界では、「ディスプレイポート(Display Port)」なる映像端子が存在するらしい。初めて知った…。
――さて、我が職場の機器取り替えでは、無駄にディスプレイも全て切り替わった。やれ、“パソコン本体を一斉に切り替える”というのは分かる。一部だけ取り替えると、OSや性能などの関係で、新しいソフトウェアが動かないことが有り得るからだ。だが何故、壊れていない画面まで一新する必要が有ったのか。そこは、古くなった物、または破損した物から、順次取り替えていくという形式で、問題ないだろう。そんなことに金を使うのならば、従業員にしっかり給料を払ったらどうだ。
そして。その新しいディスプレイについても、さっそく導入の初週から、破損報告が複数件届いた。と言っても、こういうものは初期不良といって、機械の世界にはよくあることだ。その旨を説明し、現場の職員さんが嫌な気持ちにならないように配慮しつつ、予備として受け取っていた機器にサクッと取り替えて、作業完了である。ところで、当然だがこれは保証が効くのだろうな。“デスクトップPC用の画面”だけで恐らく数百台の購入、かつ、こちらの職員(私)に交換対応の手間が掛かっているのだから、むしろ優遇してもらうくらいじゃないと困るぞ…?
それはそうと。その“初期不良のディスプレイ”を交換する際に、私は、見たことのない映像ケーブルが使われていることに気付いた。外見の特徴は、HDMIによく似ているのだが、ソケット部に抜け防止のラッチが付いており、押し込みながらでなければケーブルを抜くことができない。交換対応が面倒になるが、しかし「パソコンが付かなくなりました!」という救援依頼で、実はディスプレイのコードが抜けているだけという事態は頻出であるため、抜けにくくしたほうが良いであろう。ちなみに、もう一つ、頻繁に起きる問題は、「ディスプレイの電源が切れているだけ」である。やれ、最近のディスプレイは、カッコよさ重視ということか、タッチセンサーだとか背面の小さなボタンだとか、電源を入れる方法が難しすぎるのだ。セブンのコーヒーメーカーかよ。
…話をケーブルに戻そう。私は、交換後も、「抜け防止機能の付いたHDMIケーブル」であると、全く疑っていなかったが、サーバールームの隣の部屋(※私の普段の作業室)に持ち帰って見てみると、左右非対称であり、私の知っているHDMIケーブルとは、明らかに形が違ったのだ。
――さて。分からないまま使うのは気持ち悪いので、調べてみると、どうやらこれは、「ディスプレイポート」という規格らしい。私が、私生活で使用していないことはもちろん、名前すら全く聞いたことのない、完全なる新端子であった。主な用途がPCディスプレイ向けであるものの、総じて、HDMIより高画素数・高リフレッシュレートが可能となる、上位規格ということだ。
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機械もそうだけど、見るほうの映像コンテンツについても充実させていこうね! |
さて。私はこれまで、PS3の「ファイナルファンタジー13」(2009年)をきっかけに、HDMIでの録画環境を整えて以来、ずっとHDMIが最強だと信じ続けてきた。実際、PS4時代の後半から、ディスプレイ(テレビ)の画素数は、FullHD:1920×1080から、4K:3840×2160へとパワーアップしたものの、使用する端子形状がHDMIであることは変わらなかった。そしてPS5でも、やはりHDMIが最上位のケーブルとなっていた。私は、これからもずっとHDMIの時代が続くことに、何の疑いも持っていなかったのである。
…しかしながら。職場という環境に目を移してみると、そこでは「ディスプレイポート」という新しい映像端子が使われていたのだ。私は、ずっとノートパソコンを使っており、デスクトップやゲーミングPCを買う予定は無かった。よって、「貯金大量からの早期退職」なんかをキメてしまっていたとしたら、気付くのが更に遅れていただろう。
――やれ、何にでも言えることだが、自分だけの考え方に閉じこもるというのは良くない。やはり、色々な人・物と交流し、影響を受けていくほうが、総合的には前向きな結果に繋がる。ほら、「キン肉マン」の完璧超人たちが、スペックでは“下等超人”を圧倒するものを持っているはずなのに、あっさりと敗れ去っていった理由も、「他団体に負けたら自害」とかいうクソルールのせいで、ロクに交流戦もできなかったせいだし…。
という感じで、この「ディスプレイポート」という映像端子ついては、現状、PCディスプレイで使われることが多い規格である。だからこそ、PS5・テレビ・ノートパソコンを組み合わせて使っていた私は、気付くことができなかった。逆に、高性能ゲーミングPCを採用している兄貴姉貴たちにとっては、“HDMIの次世代規格”として、とっくに普段遣いするケーブルになっているはずだ。
…というわけで。今後は、上位規格として、ディスプレイポートが、家庭用ゲームの世界にも、どんどんと普及をしてくるのではないだろうか。例えば、PS6(仮)では、HDMIとディスプレイポートの両採用となり、PS7(仮)で、ディスプレイポートに1本化される…という感じで、である。一般に「テレビ」と呼ばれる、“地上波放送が受信可能なディスプレイ端末”にも、今後は間違いなく、ディスプレイポートの搭載が増えてくるであろう。なにせ、PS3ですら既に20年前の機械であり、そこから使い続けているHDMIは、既に拡張の限界が近いと考えられるからだ。F-15じゃないんだし、やはり新しい技術に置き換えていったほうが良いだろう。
――加えて、今の時代だと、「テレビなし、大画面はPCディスプレイだけ」という人も、少なくないはずだ。そんな時代は訪れない?
いやいや、私がかつて東京で一人暮らしを始めたときは、まだギリギリで「CDプレイヤー」という文化が残っており、“音楽を聞くには専用機器が必要”という認識が一般的だった。だが、そこからそれなりに長い時が経ち、今や“CDを再生できる機械”なんて、持っていない人のほうが遥かに多いだろう。黒電話も、本棚も、みーんな、なくなった。地上波テレビも、割と結構、危ういところまで来ていると、私は思うよ。
さて。ゲームは映像の娯楽であり、高画質のほうが良いのは当然のことだ。そして、従来規格の「HDMI」は、確かに使いやすく優れたケーブルだ。しかし機械の性能が上がったなら、それとセットで、周辺機器も取り替えていかなければならず、やがては「ディスプレイポート」に置き換わっていくだろう。しかしそれは、時代の流れとして、仕方ないことであるし、むしろ、より品質の良い娯楽を味わえるという意味で、歓迎すべきことである。PS3を3色端子で繋いで、「あんまPS2と変わらないな…」なんて言っていた黒歴史は、もう繰り返しちゃ駄目だぞ。
(2025年7月27日)
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