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管理人の日記
株をやっていない人たちが精一杯生きているのを見ると、私たちって何なのだろうと感じる
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とりあえず、まどかchanの画像でも見て落ち着いて… |
トランプ大恐慌による市場の暴落は続いているが、昨日と今日では、少し違った動きも見られた。それは、一度上がったあとに、また下がったのだ。
…まず、週明け7日(月)は、日経平均(日経225)が、-2644円 [-7.83%]と、かなり大きく下落した。前週木・金と、バカの考えた関税のせいで、連続して1000円下げていたところに、更なる追い打ちとなり、ここ最近の週刊ブラックマンデーの中でも、最悪と言える展開になった。
――余談だが、日本の証券コードで「2644」というと、今やゴミの詰め合わせとなった「[2644] GX半導体日株」である。運命の日:2024年7月11日に記録した最高値から、もはや評価額は半分以下だ。これを長期保有しようと思っていた恐ろしい時代が、私にもありました…。
というわけで、ブラックマンデーで始まった4月第2週であったが、次の日である8日(火)には、+1876円 [+6.03%]と、これまた大きく揺り戻した。あの、-4451円という史上最大の下落を経験した悪夢の2024年8月5日(【日記:2025/8/5】)も、次の日には+3217円と一気に戻し日(【日記:2025/8/6】)、そこから回復がスタートしたことは、まだ私の記憶に新しい。その夜の米国市場も、主要指数が+3~4%と明るく始まったため、楽観ムードが漂ってきた。
…が、結局のところ、朝起きてみたら、米国市場は-2~3%とマイナス化しており、その煽りを喰らって、日経225も、9日(水)付けで、-1298円 [-3.93%]と、大きく下落した。おまけとして、円高も進行中であり、例の「eMAXIS
Slim 糞国株式」は、-3.16%と今日もなかなかの勢いで下落し、為替と先物の展開から、明日以降も更に値下がりが続くだろう。マジかよ糞株売ってくる!
というわけで。週明けからの日系225は、-7.83% → +6.03% → -3.93%と、変動幅が非常に大きく、とてもじゃないが、素人が入れる空気ではない。ただまあ、こうやって上下動を繰り返すということは、大暴落も、少しだけ状況が進んだかなと、僅かに安心できたのだ。
…どういうことかと言うと、株価は、暴落時にも、一方的に落ちるのではなく、何度か波を打って下落していくという性質がある。“解放”という名の、アメリカ株の死が発表された日本時間4月3日朝から、日経225は連続で下落しており、どこまで下がるか、末恐ろしい感じがした。だが、それが1日だけとはいえ、揺り戻す機会があったことで、今回の大暴落も、少しだけ状態が進んだと判断できるのだ。
――さて。言うまでも無いことだが、この波のような動きが、何波まで続くかは、予想できない。今回は、「バカが考えた関税」という明確な原因があるので、これが取り除かれるまで、少なくとも上昇トレンドが戻ることは無い。だが、永遠に下がり続けることも無く、ある段階で、“一定範囲内で、上がったり下がったりを繰り返す”というレンジ入りをするだろう。「いったん上がって、また下がる」は、その状況に、僅かだけ近付いたと言えるのだ。
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今はまだ投資ができる段階ではない |
何はともあれ。間違いなく言えるのは、今はまだ買い時ではないということだろう。日経225は、ようやく一段階目の波を迎え、少し状況が進んだ。だが、ここから一気に反転攻勢とは行くことは無く、まだまだ下落トレンドから脱出できそうにない。アホ関税による影響が、先を見通せない状況だからだ。
…ちなみに、本日のアホであるが、「1日20億ドルの関税収入が入ってくる」とイキっているようだ。だが、ソースは不明であるうえ、関税を払うのは自国民のため、事実なら20億ドル増税したということである。1ドル=150円・1年=365日で計算すると、年間110兆円の超増税だ。日本の消費税で言うと55%くらいかな。まあ、アメリカ国内で物価が平均1.5倍に上がるというくらいのことは、普通に起こりそうな気がする。
――さらに、これは噂であるが、どうやら、「米国株を保有する外国人に対し、その利益に3割の課税をする」というルールすら考えているという話もある。事実であれば、アメリカ株は更なるクソ商品と化し、成立前に売却が殺到して、最高値は永久に更新できなくなるだろう。そこまで来たら、さすがの私も、主力をゴールドに変えて、二度と戻れなくなる。
ところで。株の下落は底しれぬ不安を与えているが、私にとって少しだけ救いになるのは、円高が進行していることである。
…やれ、円高というのは、例えば「1ドルが150円から、145円になること」を指す。これは、日本人投資家にとっては逆風であり、まず「日本人が持つ米国株」の価値は、円高で比例して下落する。また、無関係に思える「日本人が持つ日本株」についても、外国人投資家の動きにより、やはり、上がりづらく下がりやすい環境になる。これを狙って行ってくる日本銀行は、私にとって敵そのものであり、2024年は幾度となく苦しめられたものだった。まあ、今となっては、トランプに比べれば雑魚という評価しか無いが。
――しかしながら。現在の私は、資産の大半を、“日本円の現金”として持っている。その目線から考えると、円高の進行は、「日本円の価値が上がっている」という意味になる。つまり、「日本円で資産運用をして、そして成功している」と捉えられるのだ。この視点を持ったことから、私は、無理して、すぐ株や金といった商品を買う必要は無いなと感じるようになった。なにせ、何を買っても、今はダダ下がりをする状況だ…。
ちなみに。この暴落の出口戦略だが、前述の通り、「日本円を現金で持っている」というだけで、今は悪くない資産運用になっているため、まずはそれで耐える。そして、市場がある程度の安定を取り戻したら、分散を心がけつつ、慎重な再度の資産投入を行っていくつもりだ。もはや、今月中に400万円ほどある現金資産を全て再投入するなどという無謀すぎるプランは消え去り、早くて数ヶ月、遅ければ年単位での再投資となるだろう。
…ところで。私は、今回、地味に日本市場に期待をしている。なぜなら、株式市場の落ち着きを取り戻すのが、日本は割と早いのではないかと考えているからだ。もし、関税関連で、何か日本に有利なニュースが流れてきたら、それが、ちょっとした買い時となるはずだ。
――逆に、最も遅くなるのは、言うまでもなく、アメリカだ。なにせ、全世界から同時に経済制裁を受けたのと同じだからだ。そこからアメリカ国民が解放される日は、トランプの命日となる3年9ヶ月後…いや、下手すると、投資対象として、二度と復活できない危険性すらある。私は、そんな泥舟から、命からがら逃げ出すことができた。だが今は、かつて不沈と信じた豪華客船が傾いていくのを、救命ボートから眺めているような、悲しい気持ちである。
死なないで。
(2025年4月12日)
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