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電気ストーブがやってきた! / やり込みinFF

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2025年1月8日(水)
電気ストーブがやってきた!


 
火事にはちゃんと気を付けますね


 私の家には、エアコンタイプの暖房機があるが、
その様子が変である。まず、電源を入れても、すぐに暖かくならない。そりゃあ、どんな暖房にだって起動時間はあるものだが、私の暖房は、約3分の準備時間の後、冷風のまま運転を開始してしまうのだ。もちろん、設定は「暖房」であるし、温度なんて、最高の31℃にセットしている。機械自体が根本的に壊れているというわけではなく、電源を点け消ししたり、冷房 → 除湿 → 暖房と運転モードをぐるぐる回したり、リモコンのリセットボタンを押したりしていると、やがて温風が出てくることもある。時間は掛かるし、手順に再現性が無いというのも問題だ。冷風が出てしまうと、むしろ何もしないより寒くなるので、とりわけ、仕事に行く日の朝なんかは、全く役に立ってくれない。
 …また、温風が出ていても、
しばらくすると、勝手に冷風になってしまう。どうも、温度設定を31℃にしていても、室温が18℃くらいまで上がると、自動で冷風に変わってしまうようだ。「弱運転になる」とかではなく、冷風を送ってくるのである。よって、部屋が寒くなってから冷風に気付くため、そこでまた、リモコンをガチャガチャするか、または暖房自体を諦めるかのどちらかになる。
 ――やれ、私は、特別に寒い地域に住んでいるというわけではない。また、寒さや暑さに対しても、辛抱強く頑張れるほうだと思う。ただまあ、部屋が15℃を切ると、さすがに文化的な活動をするうえで快適とは言えないし、最近の寒い朝なんかは、10℃に迫るようなこともある。
息が白くなるなんて当然であり、そんな冷蔵庫の中のような気温で、呑気に冷風を送ってくる暖房機には、かなり強い不信感をいだいていた。こんなもの、私が自分自身に行うのだから耐えているのであって、他人にやったら虐待である。ちなみに、一般的な理屈として、厚着をして暖房温度を下げるより、暖房をガンガン効かせて薄着にしたほうが、健康には良いということだ。基準として、18℃以上が好ましい、ということである。

 そう言えば、私の住んでいるアパートは、何かがおかしい。住んでいる男が変…
いや、それもそうだが、電気系統は特におかしい。なにせ我が家では、皆さまお馴染みのUSB変圧器を使って、スマートフォンなどの携帯機器を充電できないのだ。満充電までの所要時間が10時間などと尋常でなく長く表示され、充電と非充電が細かく入れ替わったりするなどと、全く実用性が無い。ちなみに、USB変圧器と携帯電話を、家ではない別の場所のコンセントに刺してみたところ、普通に充電できたため、変圧器・ケーブル・携帯電話が壊れているということはない。
 ――仕方なく、私は、まずパソコンのUSB端子でモバイルバッテリーを充電し、そのモバイルバッテリーで携帯電話・ニンテンドースイッチ・PSポータルなどを充電している。「直接コンセントから100V→5Vの変圧器を通す」という方式以外なら、
(エアコンを除いて、)電子機器は問題なく使えるようだ。ハッキリ言って不便なのだが、コンセントの向こう側の話となると、もはや私個人で手を出せる範囲を超えている…。

こたつと猫(と体の肉…)で冬場を暖かく過ごしたかった…


 というわけで。確実性を求めて、私は、
電気ストーブを購入した。あの、陶器の管が、赤く光って温めてくれるアレである。
 …さて、ご存じの通り、電気ストーブというのは、
エネルギー効率的に無駄が多い。例えば、火力発電であれば、燃料に火を付けて、その熱エネルギーでお湯を沸かしてタービンを回し、電気に変換する。この変換効率は100%ではない。つまり、熱→電気と変換する時点で、エネルギーのロスが発生しているのだ。そうして、せっかく作った「電気」というリッチなエネルギーを、また「熱」という原始的な形に戻してしまうのだ。実に無駄である。実際、「運用代金」という尺度で図ってみても、ちょっと変わった方法を使っている「エアコン」と、燃料をそのまま燃やす「石油ストーブ」は、良い勝負をしている。その一方で、「電気ストーブ」は、それよりも割高とされる場合が多いようだ。
 ――しかしながら。電気ストーブにも良い点があって、
それは、即座に使えて、かつ、確実性があるということだ。電源を入れれば15秒ほどで暖かくなるし、赤く光ってくれるため、視覚的にも温まっているのが分かりやすく、安心感がある。また、暖房器具の王道であるエアコン&石油ストーブは、部屋全体を温めるだけのパワーを持っていることに対し、電気ストーブは、1mも離れると力を失ってしまう。しかし、独身貧民の私にとっては、まー、これでじゅうぶんであり、自分のいる僅かな空間だけ温めて、ゴブリンのその場しのぎをできれば良い。領域展開をする必要はなく、簡易領域を使えれば良いのだ。

 また、使ってみて分かったが、電気ストーブは、色々と小回りの効くところが多い。まず、
本体価格が異様に安い。私は、【Amazonでこちらの商品を買った】(※アフィではありません)のだが、タイムセールやら何やらが適用されて、1593円(送料&税金込)というバグった価格で購入ができた。電気ストーブは、原則として、消費電力のほぼ100%が熱に変わるため、安い機種であったとしても、あまり大きな性能差は無い(はず)。まあ、1593円はさすがに極端だが、実店舗であっても、3000円くらいで購入可能である。これくらいならば、壊れても容易に買い替え可能だ。石油ストーブは、物によるが1万円程度、エアコンは5万円とかのため、それらと比べると、まさに桁違いである。
 …また、電気ストーブは、
点けたり消したりの運用にも向く。他の暖房機器のように、電源を入れた直後は強く暖め、その後に弱運転に切り替わる…などという賢いことはしてくれず、運転中は、常に同じ電力を消費する。なので、不要と思ったら、その瞬間に消せば良いし、逆に必要だと感じたら、すぐに暖めを再開できる。私は、暖房なしでもそれなりに耐えられる態勢を作り上げているため、不要になったらすぐ消せるのは、嬉しいことだ。
 ――最後に、電気ストーブは、
電気以外のコストを要求しない。エアコンは、もはや工事が必要となるレベルであり、資金も時間も必要になる。石油ストーブは、燃料を室内で燃やすため、換気が必要となるし、「石油を保管する場所」「石油を家まで運搬する方法」を要求する。これらに対し、電気ストーブは、コンセントに差して電源を入れるだけ、以上である。その運用の簡単さから、移動させつつ使うのにも向いており、例えば普段はパソの机の下に置いて、皿洗いのときにはシンクの近くに持っていき、寝っ転がりながらゲームをする時には手元を温める…なんて使い方もできる。

新潟時代に十分に味わったので、雪はもう結構です…


 というわけで。
「電気ストーブ」の導入は、私にとって、部屋の中での過ごし方をガラリと変えてくれるものとなった。なにせこれまで、部屋の暖房器具は、ボケて冷風を送ってくるエアコンのみであり、寒さに対して、即効性のある対抗手段が全く無かったのだ。そこに、すぐ・確実に暖まる電気ストーブが登場したのである。効果範囲は僅かであるが、所詮、私は永遠の一人暮らしであり、自分が存在する空間のみが暖まれば十分だし、それに、多少なりとも寒さへの牽制手段があるだけで、気の持ちようも大きく変わってくる。まるで、マッチ売りの少女がマッチに火を点けた瞬間のような気分だ。
 …ちなみに、私の運用としては、
弱運転:400Wのみを使用している。これで、電気代は、1時間につき10円程度だ。気にするほどの額でもないが、まあ、常に点けていることはない。頭や身体が回り出したり、温かい食べ物・飲み物が完成したりすると、むしろ暑いくらいになってくるので、その時は服を脱ぐのではなく、まず電気ストーブから消していくのだ。節約の心も、忘れたわけではないということである。実際、この記事を書いた夜についても、机に向かった最初の数十分は点けていたが、熱いカフェオレ【日記:2024/11/23】がキマり始めてからは、もはや不要と、電源を切っていった。

 そういうわけで。年明けから仲間に加わった電気ストーブは、瞬く間に、
冬場の心強い味方として、定着をしてくれた。この存在感は、夏の扇風機と同じくらいであろう。まだ到着して数日だが、もう、電気ストーブの無い生活が想像できないくらいである。
 ――やれ、自分一人で過ごしている時は、この電気ストーブで空間&時間的にピンポイントで暖めるだけで十分すぎるため、
「起動が不安定」かつ「無駄に部屋全体を暖めてしまう」というエアコンには、もはや頼る必要が無くなった。そして、もし来客があった場合にも、まずは電気ストーブで場をもたせ、その後に気温エアプのエアコンが起動するのを待つ…というふうに、段階的に使用していけば、一般人が許容できる空間を作り上げられるはずだ。いやあ、“電気ストーブ”って、変換効率の悪い原始的な機器だと思っていたけど、今の今まで生き残っている理由があるのだなあ!

(2025年1月8日)

登録タグ/ 機械一般
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