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管理人の日記
そのままでも食べられる大麦を、酒なんかに変えてしまうとは… |
最初に言っておくが、これは明治7年ではなく、令和7年の日記である。ご存じの通り、2024年の最悪のニュースは、「コメの1.5倍の値上げ」であった。主食とされる食材がこれだけ一気に上がったのは前代未聞であり、私は様々な代用品を検討せざるを得なくなった。本日は、その中の一つである「麦ごはん」について、紹介をしてみよう。
…まず、麦ごはん(麦飯)とは、米ではなく、大麦を炊いた食品である。日本人の主食は、古来から米…と思いきや、実際には、麦を混ぜて炊飯していた時代が、かなり長かったという。大麦について、炊く前の量[g]
と、炊いた後のカロリー [kcal]の関係は、基本的に白米と同じである(炊く前100gあたり、330kcal程度)。また、大麦のほうが、「やや長い浸水時間」と「やや多い水量」を要求するものの、基本的に、白米と同じ方式で調理が可能である。
――そして。最大のメリットとして、大麦のほうが、圧倒的に価格が安い。現在、白米は、5kg3000円というのが基準であり、1kgに直すと600円だ。いっぽうで、大麦については、1kgあたり250円程度、つまり白米の半分以下だ。これで、カロリーや調理法といった運用面が米と同じなのである。もう、米の代用品を考える際に、真っ先に検討対象として挙がるべきであろう。
ただし、デメリットのほうも激しく、風味がかなり落ちる。純粋な味自体は、そこまで大きく変わらない気がするが、匂いと食感が大幅に異なるのだ。これを許容できるか否かが、麦ごはんを許せるかどうかに、決定的な影響を与えると思う。
…まず、匂いについては…私は、親も祖父母の家も、コメ炊飯だったので、「麦飯の匂い」というのは知らない。だが、麦100%で炊いてみて分かった。これは、「貧乏の臭い」である。とにかくまあ、「
――また、麦ごはんの食感については、白米のモチモチした感じがなく、よく言えばプチプチ、悪く言えばパサパサである。日本人のソウル食器である箸との相性も良くなく、ポロポロとこぼれて食べづらい。食器を持ち上げて口に掻き込むか、またはスプーンを使って食べるなどと、工夫が必要となる。
ちなみに。栄養価については、麦飯は、一般的には健康食として知られており、白米のみの場合と比べ、食物繊維やビタミンが豊富になるという。これは、2つの面でメリットになる。まず、私は全く関係ないのだが、普通の人は、“肉ばかりを食べて、野菜が不足している”ということらしく、その点を補うために、麦の栄養価が役立ってくれる。ダイエットにも役立つ、などと言われているらしい。一般人は、体重が下がると嬉しいらしい。
…続いて、これは私にとってのメリットとなるのだが、栄養バランスが取れているということは、つまり、もっと食事をブチ壊しても問題ない。私は、消費欲や所有欲といったものが、他の人に比べて薄いようであり、体調を崩さなければ、3食全て同じでも困らないくらいだ。よって、麦飯が栄養価に優れているということは、つまり、ひたすら同じ物を連食しても栄養バランスを壊しづらいということになるのだ。
――実際、私の近所のスーパーでは、「5の付く日は、納豆3パックが55円で買える(タレ&からし付き)」という、かなりのセールを行っている。直近の「5の付く日」と言えば、もちろんクリスマスだ。そういうわけで、私は、クリスマスに納豆3セット=9パックを買って、その後の年末年始を、ひたすら「納豆
麦ごはん+味噌汁+カフェオレ」と「麦
親子丼+味噌汁+カフェオレ」のループで耐えていった。部分的に、麦飯へ漬物を足したりしている。やっぱり明治7年か? そして、新年が明けた後の今日は、今年初の「5」の付く日なので、もちろん55円の納豆を補充しておいた。あの、私は、親兄弟に会うと、「貯金なんてやめろ」「もっと健康に悪い物を食え」と説教されるような変態なのだ。やれ、【Wikipediaの「麦飯」の記事】には、「今日では、貧困から麦を食べることはなく、」と書かれているが…いるさっ、ここに、ひとりなっ!!
ゲン「わし自身が麦となることじゃ」 |
さて。では、「私の様子」を見て、麦ごはんを始めたいと思った人は居ないだろうが、それはそうと、「節約における選択肢の一つ」として、麦飯に興味を持った人は居るはずである。そういうわけで、本日は、具体的な商品名を、2つ、挙げてみたいと思う。提灯記事じゃないぞ。
●業務スーパー
国産麦芽押麦
お馴染み、業務スーパーにて購入可能な大麦であり、1kgで250円程度のようだ。なお、種別としては、大麦の中でも「
さて、その見た目は、比較的、白米に近い。ただし、麦特有の匂いがとても強く、これ100%で炊飯器にて炊いたときには、前述した「貧乏の臭い」が部屋中に漂い、「うわ…」と引いたものであった。しかしながら、加工しているというだけあって、食感については、後述する丸麦ほど、極端な問題は感じず、それなりにコメに近い、味とモチモチ感を提供してくれる。この押麦100%でも、一応は問題なく食べられると言えるのだ。
そして、私は、これを用いた麦ごはんを、皆さまにお勧めしたいと思う。理由として、前述の通り、麦特有の香りこそあるものの、実際に炊くと食べやすくなるということ、そして何より、1kg単位で買えるため、お試しに持って来いということがある。なお、パッケージ裏では、白米1合に対し大さじ2杯(20%程度)の配合を推奨されている。10〜20%くらいであれば、極端に白米の風味に影響を与えることなく、かつ、栄養サプリとしての機能面も期待できる。完全な一般人である皆さま方にも、オススメできる利用法と言えるだろう。
●ももたろう印の国内産大麦(丸麦)
続いては、ネットショップなどで購入可能な大麦であり、送料&消費税込みで、20kgが4780円で販売されている。白米の、5kg3000円×消費税1.1倍=3300円といった値段と比べると、3分の1にも匹敵するほどの、強烈な低価格だ。
ただし、これについては、「丸麦」というタイプであることが、非常に厄介だ。丸麦は、“大麦を収穫したそのもの”に近い状態であり、前述した押麦と比べた場合、麦特有の匂いこそ弱めなものの、対する食感が非常にパサパサであり、かつ、箸を使って食べづらいため、運用面にかなりの支障がある。白米の代用品として使えるかどうかと言われると、「まあ、使えなくもない」という感じで、私ですら、あまり積極的に食べたいとは思えない風味である…。
さらに。この商品に特有の問題として、送料の問題もあるのだろうが、20kgまとめて購入しなければ、最安値にならない。まあ、私は、PayPay10万円修行(【日記:2024/11/13】)の関係で、この年末に20kgセットを買ったのだが、その消費には、かなり苦戦すると思われる。というわけで、買う気ならば、同居人が多く、大量消費が容易な人か、または、各種クーポン等が適用できる人、または、「丸麦」というジャンルに特別こだわりたい人という感じであろうと思われる。覚悟?
覚悟なら…ないこともある。
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そういうわけで。本日記にて、皆さまにお勧めしたいのは、「業務スーパー
国産麦芽押麦」の、まずは1パックの購入である。もし、合わなかったとしても、1kg程度であれば、少しずつ白米に混ぜることで、自然に使い切ることが可能であろう。
…さらに、100%麦飯といった極端な構成にした場合にも、押麦と丸麦では、かなり食感の違いがあり。率直に言って、押麦のほうが格段に食べやすい。丸麦100%の麦飯は、私レベルであっても、なかなかキツく、押麦のほうが、幾分かマシである。初心者の皆さま方には、なおのことオススメであろう。
ちなみに。余談だが、本日は、麦の価格について、1kg=250円と紹介をした。しかし、実はどうも、「麦」ではなく、「海外産の白米」であれば、これくらいの値段で買えてしまうそうだ。例えば、アメリカ産の「カルローズ」という品種は、日本産と、ほぼ食感は変わらないということである。
――だが現実には、転売屋のような輩が存在し、日本に輸入される頃には、約3倍の値段に釣り上げられてしまうという。しかも、その上がった値段は、現地の農家さんや輸入&販売業者たちといった、“実際に仕事をしてくれている人たち”に支払われるのではなく、その転売屋が勝手にピンハネしてしまうという。なんという悪党だ。そいつの名前、知ってます?
「関税」って言うんですけどね。
(2025年1月5日)
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