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管理人の日記
2500円くらいで、一人暮らし用の1つ口のガスコンロを販売してくれ…!
FF5日誌の執筆に疲れて、 |
私が普段の調理に使っているのは、カセットコンロ(小型のボンベを接続して着火する、独立タイプの調理機器)である。
…その理由としては、去年春に一人暮らしを始める前には、「自分は調理をしない」と考えていたことがある。実際、遥か昔、15年前に東京に住んでいた頃、そして5年ほど前に大阪で暮らしていた時には、全くコンロを使用せず、2〜3日間隔でスーパーに行って、温めるだけで食べられるようなものばかりを買っていた。そのため私は、今回の一人暮らしでも、そういう生き方になるであろうと考えていたのだ。コンロなどあくまで補助だと思って、調理器具はフライパン1枚とし、着火装置も固定型を買わず、災害時などにも使えるようなカセットコンロだけを持っていったのだ。
――しかしながら、私の生活における、ここ最近の節約志向の高まり…というより、買い物に行くのがめんどくさいという思考の高まりから、フライパンで少し熱するだけで、何もしないよりも遥かに美味しく食べられる”かんたん調理”の需要は、自分の中で増え続けている。最近では、「肉を少量入れた、キャベツとモヤシをベースとする野菜炒め」という、肉とサラダが合わさり最強に見えるメニューを、ほぼ連日のように食べている始末だ。
そういう環境の中で、私は改めて、「カセットコンロを使う」という選択は、正しいかどうかと、考えてみたのである。
…まず、私が愛用しているのは、「
そういうわけで。私は、この茄子ちゃんボンベを、溜め込むくらいに常用をしていた。しかしながら、その容量は、1本あたり250gである。一方、私の居住地のプロパンガス料金は、だいたい1m3あたり500円という程度のようだ。
…さて。ガス界隈では、1m3は、質量2kgに相当するそうだ。ということで。単純なガス量だけで考えると、プロパン500円に対し、茄子ちゃんは100円×8で800円ということで、残念ながら割高である。
――それでも、プロパンガスには基本料金が掛かるから…と言いたいところだが、私は職場のシャワーを常用しているものの、あくまで、その利用には自分の中でラインを定めており、”仕事をした日だけ使う”と決めている。よって、休日や、その他の予定がある日には、家のシャワーを使うことにしており、そのお湯の供給は経てないため、プロパンガス自体の契約は持続している。そのため、基本料金という部分はクリアができており、やはり、プロパンガスのガスコンロに対して、カセットコンロは明らかに割高となってしまうのだ。
(現実から)目を逸らさないでくださいね |
では、これをもって、私が可搬型のカセットコンロから、固定式のガスコンロに移行をするかというと、必ずしも、そう断言はできないのだ。
…とうのも、どうも世間では、ガスコンロは料理ガチ勢向けの装備品として考えられているようだ。一般的な店のラインナップを見てみると、最低でも2つ口(火を同時に2つ点けられる)から始まり、魚焼き器が付属しているような富裕層に向けた商品が多いようだ。価格は、1万円くらいがスタート地点という感じのようであり、私のように、1つ口で調理ができれば十分!
という層に向けた固定型ガスコンロは、なかなか見付けられない。
――やれ。確かに、多数の火付け口があれば、例えば、焼き物と汁物を同時に作れるようになり、調理の利便性が高まるだろう。だが、私はあくまで、フライパン×1枚の調理しかしないと決めている。よって、多数口があってもどうしようも無く、魚焼き器のような洗うのが面倒くさい物は論外である。つまるところ、環境では、「一人暮らしで、火は1つ点けられれば十分だが、節約のためにプロパンを使いたい」という需要は、少なくとも2023年現在では、ニッチ過ぎるためか、あまり理解をされていないようだ…。
そういうわけで。仮に、1本100円の「火子ちゃんボンベ」が、1本ごとに35円の割高になるとしても、固定型のカセットコンロが10000円としたら、300本程度を消費しなければ、得をしたとは言えないことになる。
…さて、ここまでの生活では、1ヶ月に1本程度のボンベを換えれば十分であった。これが、現環境で2倍のペースになるとしても、150ヶ月が必要であり、つまり元を取るには10年以上が掛かるということになる。加えて、カセットコンロも、ガスコンロも、本体自体が壊れることはあるが、買い替えの際の価格面は、圧倒的にカセットコンロのほうが有利である。しかも、前述の通り、カセットコンロには、文明が後退するような大災害が起こったとしても、部屋の中さえ無事ならば、そのまま使い続けられるため、防災にも使えるという魅力も併せ持っている。
――そんなわけで、私の実生活では、残念ながら固定式のガスコンロで元を取るのは難しそうであり、これからも「カセットコンロ&火子ちゃんボンベ」の組み合わせを使い続けることになりそうだ。フライパン1個の調理しかしないのであれば、これでも極端に大きな問題は発生しないのだからな。
というか。もはや、今は共働きの時代であり、「調理に時間を掛ける」という思想自体が、理解されづらくなってきているのではないだろうか。
…やれ、ひょっとすると、五十嵐響子ちゃんみたいに、毎日朝から買い物に行き、家事を済ませたうえで、5人兄弟を育てながら、愛しい夫の帰宅時刻に合わせて、凝りに凝ったマカロニグラタン+サラダのメニューを完成させる…などというのも、理論上は可能なのかもしれない。
――が、実生活に当てはめて考えてみると、これは現実離れしたSFであると分かる。どう考えても無理だ。金も時間も手間暇も、何もかもが現実性が無い。まず、お嫁さんである五十嵐響子ちゃんを専業主婦にしてやらないと絶対に不可能であるが、頭文字Pがそこまで稼ぎ出せるのか??
そんなこんなで。私は、「手間暇の削減のため、フライパン1枚の調理しかしないので、1つ口のカセットコンロを使う」という方針を採用している。これは、今の日本社会では理解されていない。そのため、家庭ガチ勢向けのガスコンロには、2つ口以上が必ず用意されている。
…しかしながら、この先、日本中が私のレベルにまで落ちて、家庭を持っている層すら、1つ口のガスコンロを使うようになっては、この国の終わりだと思うのだ。異次元世界の五十嵐響子ちゃんみたいに、夫は沢山の給料を稼いで、妻はぴえんぴえん泣き叫ぶ子供たちとともに、手間暇を掛けた料理で夫の帰りを待つ…。たぶん、それのほうが、優れた社会体系であると、私は思うのである。
――やれ。ナポレオンとかいう、ライトニングさんのパクリみたいなオッサンは、かつて「戦術とは全て、戦力の一点集中である」という言葉を遺したそうだ。ならば、”男女共同参画”とか言って、中途半端に労働を男女両方に振って、子育てのほうも両性に任せようとしている現代は、その場しのぎの策でしか無いということになるだろう。まあそれは、男がまた、2人分の給料を稼げるようになれよ、という話に帰着するのかもしれないが…。
(2023年2月14日)
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