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日本社会は「履歴書アウティング」を禁止しろ! / やり込みinFF

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管理人の日記
私の人間性の全てより、あの大学名4文字のほうがよっぽど面白いのか

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2022年4月27日(水)
日本社会は「履歴書アウティング」を禁止しろ!


 
実際は全く笑えない状況ですが


 めまいのする思いだ。本日、新職場における「親睦会」まがいの数十人が参加した集会で、私にとって嫌な思い出であり、自分からは口外してこなかった「新卒なのに30代であること」「独身であること」「過去の在籍大学」などの事実が、
大勢の前で暴露されたのである。
 ――さて、最近では、個人の秘密に対する人権意識が高まっており、例えば性的指向を暴露することは、
「アウティング」と呼ばれ、条例で禁止する自治体も出てきている。私の現職場においても、「職務上知り得た情報については、不必要な場面で口外しない」ということは、口癖のように言われており、実際に、よく守られていると感じる。しかし、それはあくまで職務上の話であって、その他の場面では例外であるようだ。

 まず、前提として、世間の人間がどう捉えているかとは無関係に、
私は自分の居た大学を不名誉な過去だと考えている。あの時代は、私にとって、紛れも無い失敗であって、嫌な思い出である。あれと私の現在の人間性には一切の関係が無く、“母校”などとは思っておらず、今後の人生で関わりを持つことも無い。古傷をえぐることになるため、方向性に関わらず、自分の口からは名前を出さないようにしている。
 …しかし、その卒業後、どこの組織に行っても、
必ずそれを面白おかしく口に出す人間が現れる。それがどこから始まるのかと言うと、履歴書であろう。私も、履歴書は虚偽の許されない書類であるため、頭をチカチカさせながら、やむをえず正式な大学名を記している。それを、職務で目にした人間が、雑談感覚で暴露をし、伝染病のように広まっていくのである。私にとっては不快な文字列だが、世間的には、私個人の人間性よりも、よほど面白いようだ。
 ――まあ、そういう人間は、間違いなく、「悪気は無かった」とか「世間体の良い大学名だから問題ないと思った」などというであろう。しかし、
イジメに、やっている側の理由など関係ない! 私にとっては、紛れもなく「不名誉な過去を大勢の前で暴露された」ということに他ならないのだ。むしろ、“悪気が無い”ほうがよっぽど問題だろう。だって、「他人が秘密にしておきたいこと」を、大勢の前で暴露して、何とも感じていないのだから。

あんな大学などどうでも良い。「ゲームが上手い」「文章が面白い」と言って貰えたほうが嬉しい


 さて。今日、私にとって嫌な記憶である「有名大学を出たにも関わらず、これといった成果も残せず、新人なのに30代であること」がわざわざ大勢の前で暴露された。自分で思い出すだけでも不愉快なのに、あろうことか
公衆の面前で、他人からバラされたのである。
 …更に言うと、
私が以前勤めていた会社の名前も、イジり感覚でポツポツと口に出されており、もはや1ヶ月も経たずに周知の事実となっている。まあ、あの会社については、クソ大学と比べれば、世話になった思い出が多く、自分の成長にも役立って、いま現在の自分にも関係がある。そして、そこで貰った給料による貯金が、この数年の生活における大きな支えになったという事実もある。しかし、取り返しの付かない過ちだった昇進試験と、それによるみじめな末路を思い返せば、やはり積極的に振り返りたい記憶とは言えない。よって、私自身の口から名前を出すことは無かった。そのため、その名称が確定情報として新職場で語られているのも、間違いなく発端は履歴書である。

 以上のようなことから、私の思いは1つである。
日本社会は、履歴書アウティングを禁止すべきだ。「自身の過去の経歴」に対する捉え方は様々であり、他人が気軽に踏み入って良いものではない。ましてや、大勢の前で暴露するなど論外だ。そういう認識を、しっかり広めなければならない。
 …もちろん、やむを得ず経歴に触れなければならない場面として、就職試験などが挙げられ、そういうところはしっかりやらなければならないだろう。だが、
その個人情報は、本当に必要な場面でのみ使われるべきである。その履歴書の情報を、雑談感覚で漏らすなどというのは、「職務上知り得た情報を、不必要な場面で口外する」と同じである。職員と客の間では守られている約束が、なぜ職員同士だと例外になってしまうのか。

 さて。本日は、現職場における「親睦会」で、私の
「20代前半の同僚と比べて、無意味に10歳以上年上」「有名大学を出たはずなのに、無駄に別の専門学校に通って、今さら新卒扱いで就職」という、可能な限り意識しないようにしてきた情報を、わざわざ大勢の前で暴露された。それにより、向こうは愉快な話で親睦が深まったつもりかもしれないが、こちらとしては、古傷をほじくられた気持ちで、涙が出てくる。
 …そして、明日以降、これらの話題は、頻繁に雑談感覚で出され、その度に私は、忘れ去りたい過去を掘り返されることになるだろう。だって、日本社会には、「他人の過去に触れる」ということについて、何の禁忌も無いのだから。これらは全て、
「履歴書に書かれた情報を、雑談感覚で暴露したこと」から始まっている。日本社会は、履歴書の情報を職員間で無闇に漏らすことを、厳重に禁止するべきである。

(2022年4月27日)

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